JP5376567B2 - 集水器カバー部材とその取付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、軒樋から堅樋への経路途中に設置される集水器のゴミ詰まりを防止する集水器カバー部材とその取付け構造に関するものである。
従来、枯れ葉やゴミ等が堅樋へ流れ込むのを防止するため、軒樋と堅樋の連結部に設置された樋集水器の落し口に、上部に網状体が設けられ、下部に筒状体が設けられたゴミ除去キャップを差し込むなどして対応してきた(特許文献1)。
特開平11−256567号公報
しかしながら、上記樋集水器は、降雨時、両隣の軒樋に堆積した枯れ葉などのゴミが落し口に差し込まれたゴミ除去キャップ1箇所に集中し、また、ゴミ除去キャップの網状体は落し口よりも僅かに大きい程度の面積しか有していないため、直ぐにドーム状のゴミ除去キャップの周面に枯れ葉などのゴミが詰まって閉塞し、頻繁にゴミ除去作業をしないと家屋の屋根に降った雨水が軒樋から堅樋へと流れず、大雨のときなど軒樋から雨水が溢れてしまう、という問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、
軒樋から堅樋へ雨水をスムーズに流落させて、長期に亘って集水器のゴミ詰まりを防止し、且つ、移動防止と取付けの際のガイドとなる突出部を有した施工性の良好な集水器カバー部材と、その取付け構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る集水器カバー部材は、軒樋と堅樋の間に設置される集水器のゴミ詰まりを防止する集水器カバー部材であって、集水器側の軒樋端部にそれぞれ取付けられるゴミ除けネットと、上記ゴミ除けネット間の上部開放を覆うカバーネットからなり、上記ゴミ除けネットと上記カバーネットは別体で形成されており、上記カバーネットの長さ方向の側端に、軒樋の幅方向に突出する突出部設けられており、上記ゴミ除けネットの上部には係止爪が形成されており、上記カバーネットには上記係止爪を係止させる被係止部が形成されている、ことを特徴とするものである。
本発明の集水器カバー部材においては、突出部が対面する位置関係に少なくとも2つ設けられたことが好ましく、突出部が略台形であるとより好ましい。
次に、本発明の集水器カバー部材の取付け構造は、軒樋と堅樋の間に設置される集水器のゴミ詰まりを防止する集水器カバー部材の取付け構造であって、集水器側の軒樋と軒樋の端部に、前述したいずれかの集水器カバー部材のゴミ除けネットをそれぞれ取付けると共に、カバーネットの突出部を軒樋端部と軒樋端部の隙間に挿入してゴミ除けネット間の上部開放を覆い、ゴミ除けネットの係止爪をカバーネットの被係止部に係止させて、集水器を集水器カバー部材で覆ったことを特徴とするものである。
本発明の集水器カバー部材は、軒樋端部にゴミ除けネットを取付けるので、ゴミ除去の際の要となるゴミ除けネットの大きさを軒樋の有効断面積に近付けて、且つ、軒樋の底板に対して垂直に立設することができるようになる。そのようにしてゴミ除けネットを取付けると、ゴミ除去の際の有効な面積が、従来のドーム型のゴミ除去キャップよりも遥かに大きくなるので閉塞しにくくなる。しかも、例えそのゴミ除けネットが閉塞したとしても、ゴミ除けネット間の上部開放はカバーネットで覆われているので、枯れ葉などのゴミが、ゴミ除けネットを越えて集水器へ流れ込むことがなく、かなりの長期間ゴミ除去作業を行わなくても、カバーネットまでもが閉塞する心配はないので、軒樋から雨水が溢れてしまうような問題がない。この集水器カバー部材は、集水器毎に取付けられるものなので、各軒樋に堆積したゴミはそれぞれの集水器カバー部材に分散し、相当な期間メンテナンスをする必要がない。
通常、集水器カバー部材を軒樋に取付けようとすると、下方からでは軒樋内部の取付け箇所が視認できず、手探り状態での作業となってしまうので、正確な位置に取付けできているのかわからない場合が多い。軒樋と軒樋は、集水器の落し口を塞がないように端部同士を直接突き合わせず集水器と連結するので、軒樋間には隙間ができる。一方、カバーネットの長さ方向の側端には突出部が形成されているので、その突出部が軒樋間の隙間に入り込むことで、集水器カバー部材の位置を認識することができると共に、正確な箇所に取付けることができるようになる。また、軒樋の後板の内壁面上部に、カバーネットの突出部を当接しながら集水器の落し口に向かって集水器カバー部材を軒樋の長さ方向に摺動させると、軒樋間の隙間に突出部が入り込むので、突出部が取付けの際のガイドともなり、取付け作業がより容易となる。しかも、そのように集水器カバー部材を取付けると、突出部が軒樋と軒樋に挟着されるので、集水器カバー部材が軒樋の長さ方向に移動してしまうのを防止することもできる。
また、ゴミ除けネットとカバーネットが別体で形成されているので、一体に形成するよりも成形が容易となり、ゴミ除けネットを軒樋に取付け易く、ゴミ除けネットの係止爪をカバーネットの被係止部に係止させて、簡単に集水器を集水器カバー部材で覆うことができるので、施工性も向上する。
更に、突出部が対面する位置関係に少なくとも2つ設けられた集水器カバー部材は、突出部を2つ設けることで、軒樋間に均等に挟着されることになり、カバーネットの移動をより確実に防止することができる。
また、突出部が略台形である集水器カバー部材は、突出部の形状をこのような台形にすることで、方形状の突出部と比較すると、軒樋の後板の内壁面上部にカバーネットの突出部を当接しながら軒樋の長さ方向に集水器カバー部材を摺動させ易くなるので、より施工性が向上する。
次に、本発明の集水器カバー部材の取付け構造は、前述したような優れた効果を奏する集水器カバー部材を用いて集水器を覆うので、長期に亘って集水器のゴミ詰まりを防止することができる。また、カバーネットの突出部を取付けの際のガイドとしながら軒樋間の隙間に挿入し、ゴミ除けネットの係止爪をカバーネットの被係止部に係止させることで、簡単且つ正確な位置に集水器カバー部材を取付けることができ、集水器カバー部材が移動してしまうことがない。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係る集水器カバー部材を示す分解斜視図、図2は
同カバー部材の正面図、図3は同カバー部材を構成するゴミ除けネットの斜視図、図4は同カバー部材を構成するカバーネットの斜視図、図5は同カバーネットの平面図、図6は図5のA−A断面図、図7は同カバー部材を軒樋間に取付けた状態を示す平面図、図8は同カバー部材を軒樋に取付けた状態を示す右側面図である。
本発明の集水器カバー部材Cは、図1に示すように、軒樋4と軒樋4の間に設置される集水器3の落し口3dにゴミが詰まるのを防止するため設置されるもので、軒樋4,4の端部に取付けられるゴミ除けネット1,1と、そのゴミ除けネット1,1の上部に取付けられて、ゴミ除けネット1,1間の上部開放を覆うカバーネット2からなる。
上記ゴミ除けネット1は、図3に示すように、複数の縦糸1aと3本の横糸1bからなる、上下に2段の網目(開口)が形成された網体で、枯れ葉などのゴミを確実に収集できるように下段の網目が小さく形成されており、その下段の網目が詰まったとしても雨水の流路を確保できるように上段の網目が大きく形成されている。このゴミ除けネット1の縦糸1aと縦糸1aの間隔、及び横糸1bと横糸1bの間隔が広すぎると、枯れ葉などのゴミが雨水と共にゴミ除けネット1を通過して集水器3に流れ込んでしまうので好ましくない。また、それらの間隔が狭すぎると、ゴミ除けネット1の開口面積の減少により、雨水の流入量が減少して排水性が低下するといった不具合を生じる。そのため、上段の縦糸1aと縦糸1aの間隔が8〜15mm程度、横糸1bと横糸の間隔1bが10〜25mm程度、下段の縦糸1aと縦糸1aの間隔が5〜10mm程度、横糸1bと横糸の間隔1bが8〜25mm程度となるように形成されている。
また、上記ゴミ除けネット1の高さは、ゴミ除去能力や排水性等を考慮すると、軒樋4の有効深さ、又は有効断面積の30〜80%程度に形成するのが好ましく、最も好ましい実施態様は軒樋4の有効深さ、又は有効断面積の40%前後となる。従って、本実施形態の軒樋4の有効深さは120mmなので、ゴミ除けネット1の高さは、軒樋4の有効深さ、又は有効断面積の40%の50mmとなるように形成されている。
図2、図3に示すように、上記ゴミ除けネット1の底部には係止部1cが設けられており、上部には係止爪1eが形成されている。ゴミ除けネットの底部に設けられた係止部1cは、軒樋4の底板4cを差し込んで挟着する奥行きが5〜15mm程度の略コ字形をしたもので、このように、係止部1cを略コ字形に形成すると、軒樋4の底板4cを上下から挟着することができるので、ガタつきなく確実に取付けることができる。この係止部1cの幅は、軒樋4底部の有効幅(軒樋4の底板4cと前板4a及び底板4cと後板4bの想像延長線がそれぞれ交接する間の幅、つまり底板4cと前板4a及び底板4cと後板4bの交接部にあるアールを除いたときの底板4cの幅を指す)の1/6より小さいと取付け強度が不足し、さらにゴミ除けネットを軒樋端部と平行に取付けにくくなる。また、5/6より大きいと雨水の流れを阻害することになるので、軒樋4底部の有効幅の1/6〜5/6程度に形成することが望ましい。
また、図2に示すように、上記係止部1cの軒樋4側の先端が下方へ90°折り曲げられている。これは、軒樋4内から垂れた雨水が軒樋4外側壁と集水器3内側との間に侵入するのを防止する水切りの役目を果たすように折り曲げられたもので、このように下方へ90°折り曲げると、水切りの役目を果たすほか、気温が低下して軒樋4が収縮した場合でも、下方に折り曲げられた部分が集水器3の内壁に当接して、軒樋4が集水器3から脱落することがなくなる。
ゴミ除けネット1の上部に形成された係止爪1eは、図3に示すように、ゴミ除けネット1の最上段の横糸1bの中間部分が略三角形に切り欠かれて、その切欠部より上方へ突設されたもので、上方へ突設された突起片11eの先端に、略三角形の戻り防止爪10eが形成されている。この係止爪1eは、後述するカバーネット2を取付けるために設けられたものである。
尚、この係止爪1eの形状は、カバーネット2と係止する形状であれば、特に本実施形態の形状に限定されるものではなく、例えば、円形であってもよい。
また、図3に示すように、ゴミ除けネット1最上段の横糸1bの左右両端には、一対のガイド部材1d,1dが突設されている。このガイド部材1dは、施工現場の足場が悪いなどして軒樋4の内部が視認できないときに、該ガイド部材1dを持つことでゴミ除けネット1が持ち易くなり、ゴミ除けネット1の両端及び上端の位置を把握することができるので、位置決めの際に役立つと共に、平坦な面に形成されているので、後述するカバーネット2を安定して載置することができるようにもなる。
更に、図2、図3に示すように、ゴミ除けネット1の縦糸1aから係止部1cに向って片三角形の補強リブ1f,1fが設けられている。この補強リブ1fを設けると、ゴミ除けネット1を軒樋4に取付けた際、補強リブ1fがつっかえ棒の役割を果たすので、ゴミ除けネット1の倒れや撓みを防止し、より強固に取付けることができる。
以上のような構成のゴミ除けネット1を、軒樋4の端部に取付けると、図8に示すように、ゴミ除去の際の要となるゴミ除けネットの大きさが軒樋4の有効断面積に近付き、且つ、軒樋4の底板4cに対して垂直に立設されることになるので、ゴミ除去の際の有効な面積が、従来の樋集水器のドーム型のゴミ除去キャップと比較すると遥かに大きくなるので閉塞しにくくなる。
次に、上記構成のゴミ除けネット1と共に集水器カバー部材Cを構成するカバーネット2は、図4、図5に示すように、複数の開口が形成された長方形の網体で、図1、図2に示すように、上記ゴミ除けネット1,1の上部に取付けられて、ゴミ除けネット1,1間の上部開放(即ち、集水器3の上側)を覆って集水器3へゴミが流入するのを防止するためのものである。このカバーネット2の寸法は、集水器3や軒樋4の寸法によって変更されるが、長さが170mm前後、幅が100mm前後のものであれば、市場に流通している多くの集水器や軒樋に対応することができる。また、開口が大き過ぎると枯れ葉などのゴミが集水器3に流れ込んでしまうので好ましくないが、小さ過ぎても雨水の流入量が減少して排水性が低下するといった不具合を生じる。これらを考慮して、カバーネット2の面積に対する開口の割合が50〜80%となるように形成されている。
図2、図7に示すように、軒樋4と軒樋4は、集水器3の落し口3dを塞がないように、端部同士を直接突き合わせず集水器3と連結するので、軒樋4と軒樋4の間には隙間Sができる。一方、集水器カバー部材Cのカバーネット2を下方からゴミ除けネット1の上部に取付けようとすると、下方からでは足場等の問題で軒樋4内部の取付け箇所が視認できず、手探り状態での作業となる場合が多いので、正確な位置にカバーネット2が取付けされているのかわからないときがある。このような事情から、次に説明する一対の突出部2a,2aをカバーネット2に形成した。
即ち、一対の突出部2a,2aは、図7に示すように、上記カバーネット2の長さ方向の二側端面の中間に、軒樋4の幅方向に突出するように形成されたものである。この一対の突出部2a,2aは、図5に示すように、対面する位置関係に設けられたもので、カバーネット2側の一辺の長さL2より突出側の一辺の長さL1が短い台形をしている。突出部2aを台形ではなく方形に形成しても突出部としての機能は果たすが、突出部2aの形状をこのような台形とすることで、
方形状の突出部と比較すると、軒樋4の後板4bの内壁面上部にカバーネット2の突出部2aを当接しながら集水器3の落し口3dに向かって軒樋4の長さ方向にカバーネット2を摺動させ易くなるので、簡単にカバーネット2をゴミ除けネット1に取付けることができるようになる。従って、突出部2aは、軒樋4,4間の隙間Sに入るように、隙間Sよりも若干短く形成されている。ここで、軒樋4と軒樋4の隙間Sは40〜70mm程度であるので、突出部2aの先端側の長さL1が30〜40mm程度、カバーネット2側の長さL2が40〜60mm程度、突出幅Wが10〜25mm程度に形成されている。
尚、突出側の一辺の長さL1が、カバーネット2側の長さL2よりも短い形状であれば、突出部は台形に限定されるものではなく、例えば、図9に示すような、一対の片三角形状の突起片からなる突出部20aが形成されたカバーネット20でもよい。
上記のような突出部2aを、カバーネット2の長さ方向の二側端面にそれぞれ形成すると、下方からでは軒樋4内部の取付け箇所を視認できないときでも、隙間Sに突出部2aを入り込ませることで、カバーネット2を正確な位置(中心が集水器3の真上)に取付けることができるようになる。しかも、隙間Sに入り込ませると、突出部2a,2aが軒樋4と軒樋4に挟まれて挟着されることになるので、カバーネット2が軒樋4の長さ方向に移動してしまうこともなくなる。
また、上記カバーネット2には、前述したゴミ除けネット1の係止爪1eと係止する被係止部2bが2つ形成されている。この被係止部2bは、図4、図6に示すように、カバーネット2の幅方向の中間に形成された長さ方向に長い開口の両側の内側面に、先端に向って傾斜した台形状の突片がそれぞれ設けられたもので、その突片と突片の間隔はゴミ除けネット1の係止爪1eの突起片11eの幅よりも若干大きく、係止爪1eの戻り防止爪10eの幅よりも若干小さい程度に形成されている。被係止部2bをこのような形状とすると、ゴミ除けネット1の係止爪1eの戻り防止爪10eに、被係止部2bの斜面に沿わせて、カバーネット2を下方へ押し込むことで、簡単且つ確実に取付けることができると共に、カバーネット2の表裏どちらからでも係止爪1eと係止するので、カバーネット2の表裏を気にすることなく使用することができるようになる。
本実施形態のゴミ除けネット1及びカバーネット2からなる集水器カバー部材Cは、硬質塩化ビニル樹脂を主成分として成形されたものであるが、材質については特に限定されるものではなく、耐候性に優れるAS樹脂、AES樹脂、ポリカーボネート樹脂を主成分として成形してもよく、また、ゴミ除けネット1にカバーネット2を取付けられるのであれば、その他の合成樹脂、特に軟質合成樹脂でもよいし、金属製であってもよい。また、合成樹脂で形成される場合、親水性を発揮する添加剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、耐衝撃補強剤等の公知の添加剤を含有させてもよく、これらの添加剤を表面層にのみ含有させた多層構造で形成してもよい。
尚、本実施形態の集水器カバー部材Cのゴミ除けネット1とカバーネット2は、成形性や施工性を考慮して別体に形成されているが、ゴミ除けネット1とカバーネット2を一体に形成するのを排除するものではない。
次に、以上のような構成のゴミ除けネット1とカバーネット2を用いた集水器カバー部材Cの取付け構造と、その施工例を説明する。
集水器カバー部材Cの取付け構造は、図1、図2、図7に示すように、軒樋4,4と堅樋5の連結部分に設置される集水器3のゴミ詰まりを防止するためのもので、集水器3側の軒樋4と軒樋4の端部に、ゴミ除けネット1,1をそれぞれ取付けて、ゴミ除けネット1,1の上部に、突出部2a,2aが軒樋4端部と軒樋4端部の隙間Sに入り込むようにしてカバーネット2を取付けて、集水器3を集水器カバー部材Cで覆ったものである。
上記取付け構造の施工手順は、まず、集水器3と軒樋4,4を連結する。この取付け構造に用いられる集水器3は、図1、図7に示すように、軒樋4をその内側に嵌合するもので、前壁部3aと底壁部3cと後壁部3bからなり、軒樋4を内側に嵌め込めるよう、その大きさは軒樋4よりも一回り大きく形成されている。前壁部3aには、軒樋4の前側耳部40aをその内側に嵌合する2つの前嵌合部30a,30aが形成されており、後壁部3bには、軒樋4の後側耳部40bをその内側に嵌合する後嵌合部30bが2つ形成されている。そして、底壁部3cには堅樋5へと続く落し口3dが形成されている。
尚、より確実に落し口3dから堅樋5にゴミが流入するのを防止するために、落し口3dにゴミ除去キャップを設けても構わない。
上記のような構成の集水器3と軒樋4は、主に軒樋4の弾性変形を利用しながら集水器3の内側に嵌め込んでいき、前壁部3aの前嵌合部30a,30aの内側に軒樋4の前側耳部40a,40aを嵌合させると共に、後壁部3bの後嵌合部30b,30bの内側に軒樋4の後側耳部40bを嵌合させることで連結されている。このとき、予め軒樋4の端部にゴミ除けネット1を取付けていると、ゴミ除けネット1が補強材のような役割を果たし、軒樋4の前後方向の強度が増すので弾性変形しにくくなり、集水器3と軒樋4を連結するのが困難となる。そのため、集水器3と軒樋4を連結してから、ゴミ除けネット1を取付けるのが好ましい。また、軒樋4は、前述したように、40〜70mm程度の隙間Sを開けて設置するようにする。
上記のように集水器3と軒樋4の連結作業が終わると、次に、軒樋4,4の端部にゴミ除けネット1,1をそれぞれ取付ける。軒樋4とゴミ除けネット1の取付けは、ゴミ除けネット1のコ字形の係止部1cの内部に、軒樋4の底板4cを挿入することで行われる。軒樋4,4にゴミ除けネット1,1を取付けると、ゴミ除けネット1,1の上部にカバーネット2を取付ける。カバーネット2をゴミ除けネット1,1に取付けるには、軒樋4,4間の隙間Sに、カバーネット2の一対の突出部2a,2aを挿入して軒樋長手方向の位置決めをしたのち、ゴミ除けネット1,1の係止爪1e,1eと、カバーネット2の被係止部2b,2bを係止させることにより行う。このようにしてゴミ除けネット1,1の上部開放(集水器3の上側)をカバーネット2で覆うことで施工が完了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の集水器カバー部材Cとその取付け構造は、軒樋4,4の端部にゴミ除けネット1,1を取付けることで、図8に示すように、ゴミ除去の際の要となるゴミ除けネット1の大きさを、軒樋4の有効断面積に近付けて、且つ、軒樋4の底板4cに対して垂直に立設することができるので、ゴミ除去の際の有効な面積が、従来の樋集水器のドーム型のゴミ除去キャップと比較すると遥かに大きくなって閉塞しにくくなる。しかも、例えそのゴミ除けネット1が閉塞したとしても、ゴミ除けネット1とゴミ除けネット1の間には、その上部開放を覆うカバーネット2が取付けられているので、枯れ葉などのゴミが、ゴミ除けネット1を越えて集水器3へ流れ込むことがなく、かなりの長期間ゴミ除去作業を行わなくても、カバーネット2までもが閉塞する心配がないので、軒樋4,4から雨水が溢れてしまうような問題がない。また、カバーネット2に一対の突出部2a,2aを形成したことで、突出部2aがカバーネット2をゴミ除けネット1,1に取付ける際のガイドとなると共に、正確な位置にカバーネット2を取付けることができるようになる。しかも、突出部2a,2aが軒樋4,4端部間の隙間Sに入り込んで、突出部2aが軒樋4と軒樋4に挟着されるので、カバーネット2が移動してしまうこともなくなる。
本発明の一実施形態に係る集水器カバー部材を示す分解斜視図である。 同カバー部材の正面図である。 同カバー部材を構成するゴミ除けネットの斜視図である。 同カバー部材を構成するカバーネットの斜視図である。 同カバーネットの平面図である。 図5のA−A断面図である。 同カバー部材を軒樋間に取付けた状態を示す平面図である。 同カバー部材を軒樋に取付けた状態を示す右側面図である。 本発明の他の実施形態に係る集水器カバー部材の構成部材であるカバーネットを示す平面図である。
符号の説明
C 集水器カバー部材
1 ゴミ除けネット
1a 縦糸
1b 横糸
1c 係止部
1d ガイド部材
1e 係止爪
10e 戻り防止爪
11e 突起片
1f 補強リブ
2,20 カバーネット
2a,20a 突出部
2b 被係止部
3 集水器
3a 前壁部
30a 前嵌合部
3b 後壁部
30b 後嵌合部
3c 底壁部
3d 落し口
4 軒樋
4a 前板
40a 前側耳部
4b 後板
40b 後側耳部
4c 底板
S 隙間

Claims (4)

  1. 軒樋と堅樋の間に設置される集水器のゴミ詰まりを防止する集水器カバー部材であって、
    集水器側の軒樋端部にそれぞれ取付けられるゴミ除けネットと、
    上記ゴミ除けネット間の上部開放を覆うカバーネットからなり、
    上記ゴミ除けネットと上記カバーネットは別体で形成されており、
    上記カバーネットの長さ方向の側端に、軒樋の幅方向に突出する突出部設けられており、
    上記ゴミ除けネットの上部には係止爪が形成されており、
    上記カバーネットには上記係止爪を係止させる被係止部が形成されている、
    ことを特徴とする集水器カバー部材。
  2. 突出部が対面する位置関係に少なくとも2つ設けられたことを特徴とする請求項1に記載の集水器カバー部材。
  3. 突出部が略台形であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集水器カバー部材。
  4. 軒樋と堅樋の間に設置される集水器のゴミ詰まりを防止する集水器カバー部材の取付け構造であって、集水器側の軒樋と軒樋の端部に、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の集水器カバー部材のゴミ除けネットをそれぞれ取付けると共に、カバーネットの突出部を軒樋端部と軒樋端部の隙間に挿入してゴミ除けネット間の上部開放を覆い、ゴミ除けネットの係止爪をカバーネットの被係止部に係止させて、集水器を集水器カバー部材で覆ったことを特徴とする集水器カバー部材の取付け構造。
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