JP2005273354A - 排水溝や排水桝のごみ受け籠 - Google Patents

Abstract

【課題】排水溝や排水桝のグレーチング載置段部に係止する係止鍔部を有すると共に、多数の排水小孔を有して排水溝や排水桝に設置され、雨水と共に排水溝や排水桝に流入する落葉等のごみや土砂のうち、雨水を排水小孔より流出させてごみや土砂を溜めるごみ受け籠において、排水小孔がごみや土砂で目詰まりすることにより排水機能が損なわれる問題を解消する。
【解決手段】排水小孔８を底面に設けると共に、対向する側壁の中間部に横方向の長孔３を設け、排水小孔８がごみや土砂で詰まって目詰まりし、溜まった雨水の水位が長孔３に達すると、流入する雨水が長孔３より流出するようにする。
【選択図】図２

Description

本発明は、排水溝や排水桝に取付けられ、雨水とともに排水溝や排水桝に流入する落葉等のごみや土砂を溜めるごみ受け籠に関する。

この種のごみ受け籠として下記特許文献１には、底面及び両側壁面に排水小孔を多数設けた樋状のかご本体の両側壁面上端部に排水溝や排水桝のグレーチング載置段部に係止する係止鍔部を外方に向けて突設したものが開示されている。
実用新案登録第３０１９９７６号

上述する特許文献１に開示されるごみ受け籠は、排水溝や排水桝に雨水と共に流入する落葉等のごみや土砂を溜め、雨水は排水小孔より排水できるようになっているが、排水小孔が落葉等のごみや土砂で塞がれたり、詰まったりして目詰まりし、雨水がごみと共に溢れ出し、排水機能が損われがちである。

本発明は、上記の問題を解消し、排水溝や排水桝への排水機能が損なわれることのないようにしたごみ受け籠を提供することを目的とする。

請求項１に係る発明は、排水溝や排水桝のグレーチング載置段部に係止する係止鍔部を有して排水溝や排水桝に設置され、雨水と共に排水溝や排水桝に流入する落葉等のごみや土砂を溜めるごみ受け籠であって、側壁には雨水を流出させることができる長孔を横方向に形成すると共に、側壁と底面のうち、少なくとも底面に排水小孔を設けたことを特徴とする。

請求項２に係る発明は、請求項１に係る発明において、係止鍔部に排水小孔を設けたことを特徴とする。

請求項１に係る発明のごみ受け籠によると、排水小孔が落葉等のごみや土砂で塞がれたり詰まったりして目詰まりすると、ごみ受け籠内に雨水が溜まるようになるが、籠内の雨水の水位レベルが長孔に達すると、雨水が長孔より排水溝や排水桝内に流出し、排水機能が損なわれることはない。なおごみ受け籠内に溜まった落葉等のごみや土砂は、ごみ受け籠を排水溝や排水桝から取外したのち、清掃時に除去される。

請求項１に係る発明のごみ受け籠を排水溝や排水桝に設置する場合、寸法公差や作業性を考慮してごみ受け籠を溝や桝穴の寸法よりも小さく作ると、流水面積が小さくなるが、請求項２に係る発明のごみ受け籠のように、係止鍔部にも排水小孔を設けると、係止鍔部の排水小孔を通して溝や桝内への排水が行えるようになり、流水面積の低下を補えるようになる。

以下、本発明の実施形態のごみ受け籠について図面により説明する。

図１は、排水桝用のごみ受け籠１を示すもので、対向する側壁２の中間部に雨水を流出させることができる長孔３を設けると共に、側壁２と隣接する対向する側壁４の上端に図２に示す排水桝５のグレーチング用受枠６に掛けられる係止鍔部７を外方に向けて突設し、かつ底面に多数の排水小孔８を設けたものであり、図２は、図１に示すごみ受け籠１を排水桝５に取付け、その上にグレーチング９を被せて装着した状態を示すもので、路面１１に降り注いだ雨水がグレーチング９を通して排水桝５に落葉等のごみや土砂と共に流入すると、落葉等のごみや土砂は、ごみ受け籠１で濾されて雨水が排水小孔８より排水桝内に流出するようになっている。排水小孔８がごみや土砂で詰まって目詰まりすると、雨水が籠内に溜まるが、その水位が長孔３まで達すると、長孔３より流出するようになり、排水桝５から溢れ出て溜まることはない。なおごみ受け籠１に溜まったごみや土砂はグレーチング９を取外したのち、ごみ受け籠１を清掃する際に除去される。

図３に示すごみ受け籠１３は、図１に示すごみ受け籠１の係止鍔部７にも排水小孔８を設けた例を示すものである。このごみ受け籠１３の場合、係止鍔部７に設けた排水小孔８からも排水桝５内に雨水が流出するようになり、流出面積を実質的に増やすことができる。

図４に示すごみ受け籠１５は、図１に示すごみ受け籠１において、係止鍔部７を長孔３を設けた側壁２上端にも設けた例を示すものであり、図５に示すごみ受け籠１７は、図４に示すごみ受け籠１５の係止鍔部７の全てに排水小孔８を設けた例を示すものである。

上記各実施形態のごみ受け籠１、１３、１５、１７は、排水小孔８を底面にのみ設けているが、長孔下の側壁２と側壁４に設けてもよい。

上記各実施形態のごみ受け籠１、１３、１５、１７はまた、排水桝用のごみ受け籠を示すが、ごみ受け籠を樋状に形成して側溝に設置することができる。

本発明のごみ受け籠は、排水溝や排水桝に設置して排水溝や排水桝に雨水と共に流入する落葉等のごみや土砂を濾して雨水のみを排出することができる。

本発明に係るごみ受け籠の斜視図。 排水桝に設置したごみ受け籠の断面図。 ごみ受け籠の別の例を示す斜視図。 ごみ受け籠の更に別の例を示す斜視図。 ごみ受け籠の他の例を示す斜視図。

符号の説明

１、１３、１５、１７・・ごみ受け籠
２、４・・側壁
３・・長孔
５・・排水桝
６・・グレーチング用受枠
７・・係止鍔部
８・・排水小孔
９・・グレーチング
１１・・路面

Claims (2)

1. 排水溝や排水桝のグレーチング載置段部に係止する係止鍔部を有して排水溝や排水桝に設置され、雨水と共に排水溝や排水桝に流入する落葉等のごみや土砂を溜めるごみ受け籠であって、側壁には雨水を流出させることができる長孔を横方向に形成すると共に、側壁と底面のうち、少なくとも底面に排水小孔を設けたことを特徴とするごみ受け籠。
2. 上記係止鍔部に排水小孔を設けたことを特徴とする請求項１記載のごみ受け籠。

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