JP2535354Y2 - 雨樋用カバー - Google Patents
雨樋用カバーInfo
- Publication number
- JP2535354Y2 JP2535354Y2 JP8187692U JP8187692U JP2535354Y2 JP 2535354 Y2 JP2535354 Y2 JP 2535354Y2 JP 8187692 U JP8187692 U JP 8187692U JP 8187692 U JP8187692 U JP 8187692U JP 2535354 Y2 JP2535354 Y2 JP 2535354Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- gutter
- curved surface
- roof
- rain gutter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根面に降る雨水を集
合して排水するために、建物の軒先に設置する雨樋に使
用する雨樋用カバーに関するものである。
合して排水するために、建物の軒先に設置する雨樋に使
用する雨樋用カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の軒先に設置される雨樋に近接して
樹木が存在する場合、樹木の枯れ葉、枯れ枝、木の実等
が風に飛ばされて樋内に入り込み、樋を詰まらせて、樋
の流水機能を阻害する。
樹木が存在する場合、樹木の枯れ葉、枯れ枝、木の実等
が風に飛ばされて樋内に入り込み、樋を詰まらせて、樋
の流水機能を阻害する。
【0003】このように、樋の流水機能が阻害される
と、雨水は本来の流水路を流れずに、障害物が詰まった
箇所から溢れ出て流下するため、長年月に互って該障害
物を放置しておくと、建物に腐食、雨漏りその他の種々
の障害を生じる恐れがある。
と、雨水は本来の流水路を流れずに、障害物が詰まった
箇所から溢れ出て流下するため、長年月に互って該障害
物を放置しておくと、建物に腐食、雨漏りその他の種々
の障害を生じる恐れがある。
【0004】また、雨樋が金属製の場合には、樋内に堆
積した枯れ葉などの腐食によって、樋自身を損傷させる
ことにもなる。
積した枯れ葉などの腐食によって、樋自身を損傷させる
ことにもなる。
【0005】このような事態を解決するために、本出願
人は先に、雨樋の上面に網蓋を被覆する構造について考
案し、実願昭63−113985号(実開平2−365
30号参照)および実願昭63−129102号(実開
平2−49423号参照)として提案した。
人は先に、雨樋の上面に網蓋を被覆する構造について考
案し、実願昭63−113985号(実開平2−365
30号参照)および実願昭63−129102号(実開
平2−49423号参照)として提案した。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の考案
をさらに発展させ、雨樋内に枯れ葉その他の固体が侵入
することを完全に防止し得るようにしたものである。
をさらに発展させ、雨樋内に枯れ葉その他の固体が侵入
することを完全に防止し得るようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案は、長
手方向に向って、屋根側が平面、屋外側が曲面から構成
され、かつ該屋外側の曲面部分の先端に三角形の板から
なる櫛状の水切り板を設けたカバーを、雨樋の上面に取
りつけるとともに、屋根と該カバーとの間に遮蔽板を設
けたことを特徴とする雨樋カバーに関するものであり、
さらに該櫛状の水切り板が2乃至3mm間隔で設置さ
れ、かつその厚さが1乃至1.5mmであり、その斜面
が底辺に対して50乃至60゜の角度を有するように構
成されることを特徴とするものであり、また、屋外側の
曲面が平面とそれに連なる曲面から構成されていること
を特徴とするものである。
手方向に向って、屋根側が平面、屋外側が曲面から構成
され、かつ該屋外側の曲面部分の先端に三角形の板から
なる櫛状の水切り板を設けたカバーを、雨樋の上面に取
りつけるとともに、屋根と該カバーとの間に遮蔽板を設
けたことを特徴とする雨樋カバーに関するものであり、
さらに該櫛状の水切り板が2乃至3mm間隔で設置さ
れ、かつその厚さが1乃至1.5mmであり、その斜面
が底辺に対して50乃至60゜の角度を有するように構
成されることを特徴とするものであり、また、屋外側の
曲面が平面とそれに連なる曲面から構成されていること
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】以下、図面により本考案の要旨を詳細に説明す
る。
る。
【0009】図1は本考案雨樋カバーの側面図、図2は
斜視図、図3は櫛状の水切り板の正面図、図4は水切り
板の拡大側面図である。
斜視図、図3は櫛状の水切り板の正面図、図4は水切り
板の拡大側面図である。
【0010】図1および図2において、1は雨樋、2は
その上部を被覆するカバーである。このカバー2は、長
手方向に向って屋根側3は平面で構成され、屋外側4は
曲面あるいは平面Aとそれに連なる曲面Bから構成され
ている。さらに、該曲面Bの先端部には、厚さ1乃至
1.5mmでかつその斜面の底辺に対する角度θが50
乃至60°形状からなる三角形の板からなる櫛状の水切
り板6が2乃至3mm間隔で多数設置されており、曲面
Bに連なる平面Cを形成している。7はカバー2と雨樋
1とを結合するために前記曲面Bの先端に設けた結合
部、また9は屋根側の平面3の先端に設けた結合部で、
これらの両結合部7および9によって、カバー2と雨樋
1とは強固に結合される。また、8は落水を雨樋1に誘
導する誘導弁である。さらに、カバー2は、その上部に
遮蔽板挿入溝5が設けられており、該溝5に一端が挿入
される遮蔽板12が、屋根13に向って起立している。
11はカバー2の内面に長手方向に設けた補強用突条で
ある。
その上部を被覆するカバーである。このカバー2は、長
手方向に向って屋根側3は平面で構成され、屋外側4は
曲面あるいは平面Aとそれに連なる曲面Bから構成され
ている。さらに、該曲面Bの先端部には、厚さ1乃至
1.5mmでかつその斜面の底辺に対する角度θが50
乃至60°形状からなる三角形の板からなる櫛状の水切
り板6が2乃至3mm間隔で多数設置されており、曲面
Bに連なる平面Cを形成している。7はカバー2と雨樋
1とを結合するために前記曲面Bの先端に設けた結合
部、また9は屋根側の平面3の先端に設けた結合部で、
これらの両結合部7および9によって、カバー2と雨樋
1とは強固に結合される。また、8は落水を雨樋1に誘
導する誘導弁である。さらに、カバー2は、その上部に
遮蔽板挿入溝5が設けられており、該溝5に一端が挿入
される遮蔽板12が、屋根13に向って起立している。
11はカバー2の内面に長手方向に設けた補強用突条で
ある。
【0011】本考案は、上記のように構成されているの
で、屋根13に降った雨水は、屋根12の先端からカバ
ー2の屋外側4の曲面Bに落下し、該曲面Bに沿って櫛
状の水切り板6の部分に誘導され、各水切り板6、6の
間隙から落水溝10に流れ込み、さらに誘導弁8を介し
て雨樋1に流れ込む。一方雨氷とともに流れ、屋根13
から落下する枯れ葉,枯れ枝その他の固体は、該水切り
板6の斜面に沿って進行し、雨樋外に落下する。
で、屋根13に降った雨水は、屋根12の先端からカバ
ー2の屋外側4の曲面Bに落下し、該曲面Bに沿って櫛
状の水切り板6の部分に誘導され、各水切り板6、6の
間隙から落水溝10に流れ込み、さらに誘導弁8を介し
て雨樋1に流れ込む。一方雨氷とともに流れ、屋根13
から落下する枯れ葉,枯れ枝その他の固体は、該水切り
板6の斜面に沿って進行し、雨樋外に落下する。
【0012】また、本考案においては、カバー2の上面
に設けた遮蔽板導入溝5と屋根13との間に遮蔽板12
を設けてあり、これによって強風により、風雨、風雪、
枯れ葉,枯れ枝その他の飛来物がカバー2の裏側に侵入
することを防止することができる。なお、この遮蔽板1
2の高さは屋根との距離によって適当な長さに調節す
る。
に設けた遮蔽板導入溝5と屋根13との間に遮蔽板12
を設けてあり、これによって強風により、風雨、風雪、
枯れ葉,枯れ枝その他の飛来物がカバー2の裏側に侵入
することを防止することができる。なお、この遮蔽板1
2の高さは屋根との距離によって適当な長さに調節す
る。
【0013】ここで、本考案の最も重要な部分である櫛
状の水切り板6について詳細に説明する。この水切り板
6は前記のように、雨水と固体とを分離して、固体が雨
樋1に侵入することを阻止するものであるが、その斜面
の角度を底辺に対して50乃至60°に設定したのは、
以下に述べるような理由に基づくものである。
状の水切り板6について詳細に説明する。この水切り板
6は前記のように、雨水と固体とを分離して、固体が雨
樋1に侵入することを阻止するものであるが、その斜面
の角度を底辺に対して50乃至60°に設定したのは、
以下に述べるような理由に基づくものである。
【0014】すなわち、霧雨状の雨あるいは最初に流れ
る水は、表面張力によって球状を呈し、カバー2上に勢
いよく落下し、曲面4に沿って流れるが、水切り板6の
斜面と底辺との角度θが60°以上であると、曲面Bと
水切り板6が形成する平面Cとの接点付近で曲面から離
れ飛び出してしまい、また水切り板6の長さが長くなり
過ぎてしまう。また50°以下であると、斜面の長さが
長くなり過ぎる。従って、本考案では上記の範囲に設定
することにより、雨水の殆ど全てが雨樋に流れるように
したのである。
る水は、表面張力によって球状を呈し、カバー2上に勢
いよく落下し、曲面4に沿って流れるが、水切り板6の
斜面と底辺との角度θが60°以上であると、曲面Bと
水切り板6が形成する平面Cとの接点付近で曲面から離
れ飛び出してしまい、また水切り板6の長さが長くなり
過ぎてしまう。また50°以下であると、斜面の長さが
長くなり過ぎる。従って、本考案では上記の範囲に設定
することにより、雨水の殆ど全てが雨樋に流れるように
したのである。
【0015】また、本考案において水切り板6の厚さを
1乃至1.5mmに設定した理由は、この範囲が最も水
切りが良好であるからであり、水切り板6の間隔を2乃
至3mmに設定した理由は、枯れ葉その他の固体の侵入
を防止するためには、厚さの1.5乃至2倍が最適であ
るからである。なお、水切り板6の底辺は図4に示すよ
うに、直立部の長さが斜面の長さよりやや短く(a=約
3mm程度)すると一層効果的である。
1乃至1.5mmに設定した理由は、この範囲が最も水
切りが良好であるからであり、水切り板6の間隔を2乃
至3mmに設定した理由は、枯れ葉その他の固体の侵入
を防止するためには、厚さの1.5乃至2倍が最適であ
るからである。なお、水切り板6の底辺は図4に示すよ
うに、直立部の長さが斜面の長さよりやや短く(a=約
3mm程度)すると一層効果的である。
【0016】なお、カバー2の内面に設けた突条11は
例えば積雪地帯等において使用される場合、積雪の重量
を支えるためのものである。
例えば積雪地帯等において使用される場合、積雪の重量
を支えるためのものである。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、櫛状の
水切り板をカバーの先端に設置し、さらにカバーが形成
する曲面を最適な形状に設定することにより、屋根から
流下する雨水の殆ど全てを雨樋に流入させることができ
るのみならず、雨水とともに流れる枯れ葉、枯れ枝その
他の固体が雨樋に流入することを完全に防止することが
できる。従って、これらの固体が雨樋に流入し、堆積し
て雨水の流れを阻害し、建物や雨樋の腐食、雨漏りその
他の障害の発生の防止に著効を発揮するので、一般住居
のみならず、積雪地域・山間地域等における建造物、さ
らには神社仏閣等の建造物に使用して益するところが多
大である。
水切り板をカバーの先端に設置し、さらにカバーが形成
する曲面を最適な形状に設定することにより、屋根から
流下する雨水の殆ど全てを雨樋に流入させることができ
るのみならず、雨水とともに流れる枯れ葉、枯れ枝その
他の固体が雨樋に流入することを完全に防止することが
できる。従って、これらの固体が雨樋に流入し、堆積し
て雨水の流れを阻害し、建物や雨樋の腐食、雨漏りその
他の障害の発生の防止に著効を発揮するので、一般住居
のみならず、積雪地域・山間地域等における建造物、さ
らには神社仏閣等の建造物に使用して益するところが多
大である。
【0018】
【図1】本考案雨樋カバーの側面図
【図2】斜視図
【図3】水切り板の正面図
【図4】水切り板の拡大側面図
1 雨樋 2 カバー 3 屋根側 4 屋外側 5 遮蔽板挿入溝 6 水切り板 7 結合部 8 誘導弁 9 結合部 10 落水溝 11 突条 12 遮蔽板 13 屋根 A 平面 B 曲面 C 平面
Claims (4)
- 【請求項1】 長手方向に向って、屋根側が平面、屋外
側が曲面から構成され、かつ該屋外側の曲面部分の先端
に、三角形の板からなる櫛状の水切り板を設けたカバー
を、雨樋の上面に取りつけるとともに、屋根と該カバー
との間に遮蔽板を設けたことを特徴とする雨樋カバー - 【請求項2】 櫛状の水切り板が2乃至3mm間隔で設
置され、かつその厚さが1乃至1.5mmであることを
特徴とする請求項1記載の雨樋用カバー - 【請求項3】 櫛状の水切り板の斜面が底辺に対し50
乃至60°の角度を有することを特徴とする請求項1記
載の雨樋用カバー - 【請求項4】 屋外側の曲面が、平面とそれに連なる曲
面から構成されることを特徴とする請求項1記載の雨樋
用カバー
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8187692U JP2535354Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 雨樋用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8187692U JP2535354Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 雨樋用カバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649625U JPH0649625U (ja) | 1994-07-08 |
JP2535354Y2 true JP2535354Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=13758665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8187692U Expired - Lifetime JP2535354Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | 雨樋用カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535354Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2508559Y2 (ja) * | 1993-06-18 | 1996-08-28 | 誠一 武田 | 軒樋カバ― |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP8187692U patent/JP2535354Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649625U (ja) | 1994-07-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |