JP2600390Y2 - 谷樋用補助樋 - Google Patents

谷樋用補助樋

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JP2600390Y2
JP2600390Y2 JP1993032643U JP3264393U JP2600390Y2 JP 2600390 Y2 JP2600390 Y2 JP 2600390Y2 JP 1993032643 U JP1993032643 U JP 1993032643U JP 3264393 U JP3264393 U JP 3264393U JP 2600390 Y2 JP2600390 Y2 JP 2600390Y2
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gutter
valley
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eaves
drainage
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Inventor
恭 土井
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三井ホーム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋根の谷樋の排水流を
制御する手段としての補助樋に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、棟木方向が交差する
組合わせをもつ建家10の屋根には谷樋11が形成され
るが、この谷樋11に集められる屋根面12aの雨水排
水は、他の屋根面個所の雨水と同様に軒樋13Aに流下
し、堅樋14を経由して図示しない排水溝等に導入され
る建前になっている。
【0003】軒樋13Aは、図4のように、屋根面12
の軒に沿って取り付けられた鼻かくし15に樋金物16
でもって保持されており、比較的小雨量の場合は、谷樋
11を流れる雨水排水はそのまま図示矢印Cのように軒
樋13A内に流下する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この谷
樋11においては、降雨量が比較的多くなると、対応す
る屋根面12aの面積が大きいのでその集水量が多く、
また、この谷樋11は亜鉛めっき鋼板等で滑面につくら
れているので排水に加速度がつき、排水は所謂鉄砲水と
なり、図示矢印Dのように軒樋13Aを飛び越えて軒樋
外に流下し、付近の歩行を妨げる等の問題が屡々あっ
た。
【0005】特に降雪地域では、雪止めのないこの谷樋
を雪塊が滑り下り、軒樋に衝突して破損させることが屡
々あるため、通常、降雪地域における軒樋13Bは図4
図示のように、前記の一般の軒樋13Aよりも稍々低い
位置に取り付けられている。このため、このような降雪
地域では、谷樋11からの排水が軒樋13Bを越えて樋
外に落下することが頻繁にあって排水の点からは問題に
なっていた。
【0006】また、北海道や東北等の多雪地域では、こ
のような雪害を配慮して、軒樋を設けることなく、谷樋
の排水をそのまま軒先前方に放水させているところが多
く、同様に排水の点から問題になっていた。
【0007】このような状況から、谷樋上に雪止め或い
は鎖等による障害物を設けて排水の速度を弱める等の試
みもなされているが、流速を変える程の効果はなく、落
葉その他の異物の溜りのため流水方向の制御ができず、
また、積雪時には、かなりの量の雪が滞留する等却って
有害になる状況にある。
【0008】従って、本考案は、谷樋の排水を加速され
た速度で前方に放水させることなく、軒先から軒下に流
下させることができ、また、軒樋内に流下させることが
でき、さらに、谷樋を流下する雪塊については軒樋に衝
突させることなく軒樋外に放出できる谷樋用補助樋の提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、谷樋の先端部に取り付ける補助樋であっ
て、該補助樋は、前記谷樋を延長するようにこれに密着
して取り付けられた樋部と、前記谷樋の中心線上に形成
された排水孔と、前記樋部の先端部を下方に垂下して形
成された邪魔板と、からなり、前記谷樋上を流下する排
水を前記排水孔から下方に流出させる谷樋用補助樋を、
また、前記排水孔は、前記谷樋の先端縁と前記樋部の切
り込まれた元端縁との平面的なずれによって形成され
前記邪魔板は、軒樋の外側壁の内面に沿って垂下するよ
うにした谷樋用補助樋を提案するものである。
【0010】
【作用】降雨等により谷樋に集水されてその中心線上を
流下する雨水は、補助樋に穿設された排水孔もしくは谷
樋の先端縁と補助樋の樋部の切り込まれた元端縁との平
面的なずれによって形成された間隙孔による排水孔から
軒下または軒下に設けられた軒樋内に流下する。強雨時
等において、谷樋上を流下する雨水排水が多量になり、
また流速が大となっても、この雨水排水は前記排水孔に
潜った後、前方に位置する邪魔板の内面に衝突して下方
に流下する。邪魔板を軒樋の外壁面の内面に沿うように
垂下させた補助樋にあっては、同様にして確実に軒樋内
に導入される。なお、積雪時、谷樋上を流下する雪塊
は、補助樋上を流れ、前記排水孔を乗り越えて軒樋の前
方に放出されるので軒樋を破損させることがない。
【0011】
【実施例】以下、図面により本考案の谷樋用補助樋を説
明する。図1は本考案の谷樋用補助樋を施した軒先を示
す斜視図で、図2は図1の谷樋中心線に沿う断面図であ
る。
【0012】図1及び図2において、傾斜方向を異にし
た2つの屋根面1が交差する個所に谷樋2が形成されて
おり、この谷樋2は亜鉛めっき鋼板等で表面を滑面に、
そして先端を建物の軒に合わせて形成されている。その
軒下部分には、屋根の鼻かくし3に取り付けた樋金物4
によって軒樋5を保持させ、屋根面1及び谷樋2からの
雨水排水を受けるようにさせてある。この実施例の軒樋
5は降雪地域におけるもので、谷樋2や屋根面1から滑
り落ちる雪塊の衝突を避けるため、前記したように、降
雪の少ない一般の地域の場合よりも若干低位置に配設さ
れている。
【0013】谷樋2の先端部には本考案の補助樋6がこ
の谷樋2を延長する形に釘止めによって取り付けられて
いる。この補助樋6は、合成樹脂等による薄板で作成し
てあり、樋部6aは左右対称に谷樋2に合わせて低勾配
のV溝形に形成されている。本実施例の補助樋6では、
特に、この樋部6aは上部側を先端部までV字形に切り
欠き、蝶の羽状に形成してあり、先端部が軒樋5の外側
壁5aの上方まで来るようにして谷樋2に取り付けるこ
とにより、谷樋2の先端縁とこの補助樋6のV字縁との
間に間隙孔による排水孔7が形成されるようにしてあ
る。
【0014】そして、補助樋6の先端部には全縁に亘っ
て下方に折り曲げた形に邪魔板6bを取り付けてあり、
この邪魔板6bは、下端部を軒樋の外側壁5aの内面に
沿う状態になるように下方に延伸させてある。
【0015】従って、降雨があったとき、対応屋根面か
ら集水された雨水排水は、谷樋2上をその中心線に沿っ
て流下し、谷樋先端部において前記排水孔7から矢印A
(図2)のようにそのまま軒樋5内に落下する。若し、
雨量が多く、谷樋2を流れる雨水排水が鉄砲水状になる
と、この雨水排水は排水孔7から矢印Bのように流下
し、前方に位置する邪魔板6bの内面側に衝突して下方
に転じ、軒樋5内に落下する。
【0016】また、降雪地域等で、谷樋2上を雪塊が流
下することがあっても、この雪塊は谷樋2との摩擦がな
く、流速が大で、且つ、塊状なので、排水孔7に落ち込
むことなく、補助樋6上をそのまま流下し、軒樋外に放
出される。
【0017】本考案の補助樋は、樋部を必ずしもV字形
に切り込んだものに形成する必要はなく、また、排水孔
としても補助樋そのものに穿設したものであってもよい
が、前記実施例の場合のようにV字形に樋部を形成する
ことにより、排水を中心線上に集め易く、排水孔に導入
し易くなり、また、排水孔としては前記のように間隙孔
を利用する方が既存の軒先構造に対して取り付け易いと
いう利点がある。
【0018】また、本考案の補助樋は、軒樋を設備し難
い多雪地域の場合でも、降雨時等において、谷樋上の雨
水排水が鉄砲水のように軒先前方に放水されるのを防止
できるので有用である。
【0019】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の谷樋用補助樋においては次の効果を奏する。 (1)小雨量時でも、多雨量時でも、谷樋上の排水を軒
下に流下させることができ、軒樋内に導入させることが
できる。 (2)谷樋上の雪塊はそのまま軒先前方に放出でき、軒
樋への衝突等の雪害を防止できる。 (3)特に、邪魔板を軒樋の外側壁の内面に沿わせるよ
うに形成したものにあっては、谷樋の排水を確実に軒樋
内に落下させることができる。 (4)軒樋を低く配設する降雪地域でも有効に利用でき
る。 (5)形状が簡単で既設の建家の軒先に容易に取り付け
られるので経済性が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の谷樋用補助樋を施した軒先構造を示す
斜視図である。
【図2】図1の谷樋の中心線に沿う断面図である。
【図3】従来の谷樋を有する建家の斜視図である。
【図4】谷樋中心線に沿う従来の軒先構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 屋根面 2 谷樋 3 鼻かくし 4 樋金物 5 軒樋 5a 外側壁 6 補助樋 6a 樋部 6b 邪魔板 7 排水孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 谷樋の先端部に取り付ける補助樋であっ
    て、 該補助樋は、前記谷樋を延長するようにこれに密着して
    取り付けられた樋部と、前記谷樋の中心線上に形成され
    た排水孔と、前記樋部の先端部を下方に垂下して形成さ
    れた邪魔板と、からなり、 前記谷樋上を流下する排水を前記排水孔から下方に流出
    させることを特徴とする谷樋用補助樋。
  2. 【請求項2】 前記排水孔は、前記谷樋の先端縁と前記
    樋部の切り込まれた元端縁との平面的なずれによって形
    成され、前記邪魔板は、軒樋の外側壁の内面に沿って垂
    下することを特徴とする請求項1記載の谷樋用補助樋。
JP1993032643U 1993-06-17 1993-06-17 谷樋用補助樋 Expired - Lifetime JP2600390Y2 (ja)

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US9295999B2 (en) 2010-09-09 2016-03-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Rotary atomizing painting device

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