JP2004332327A - 谷樋構造 - Google Patents

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JP2004332327A
JP2004332327A JP2003128147A JP2003128147A JP2004332327A JP 2004332327 A JP2004332327 A JP 2004332327A JP 2003128147 A JP2003128147 A JP 2003128147A JP 2003128147 A JP2003128147 A JP 2003128147A JP 2004332327 A JP2004332327 A JP 2004332327A
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Ritsu Hirata
立 平田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】谷桶を流れる雨水を確実に軒樋へ案内する新規で有用な谷樋構造を提供する。
【解決手段】傾斜屋根11の谷部に設けられた谷樋12を流れる雨水が、該谷樋の下端部から屋根11の軒先の軒樋12に向けて伸びるように配置された水切り板18を経て、軒樋13内に案内される谷桶構造。水切り板18の先端部18cが軒樋12内に向けて曲面状に曲げ加工されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根の谷桶から屋根の軒先の軒桶に流れる雨水をこの軒樋に確実に案内する谷樋構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
谷桶から軒樋に流れる雨水が飛び跳ねて軒下を汚すことを防止するために、水切り板が谷桶からその下方へ直線状に伸長するように傾斜して配置される(例えば、特許文献1参照。)。このような水切り板は、谷樋の下縁から直線的に軒桶へ向けて伸長することから、谷桶を流れる雨水を軒樋に案内する作用をも担う。
【0003】
また、雨水が谷桶から軒樋へ流れたときに、この雨水が該軒樋の前耳を越えて軒樋の外に飛び散ることを防止するために、軒樋に雨水を戻すための誘導板を有する水返し壁を設けることが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−240354号公報(第2−3頁、第1−2図)
【特許文献2】
特開平11−270079号公報(第2−3頁、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載された水切り板の雨水の案内作用を高めるために、水切り板に屈曲部を設け、この屈曲部で、水切り板の下部を角度的に斜め下方に折り曲げることが考えられる。しかしながら、多量の雨水が一時に谷樋を流れると、屈曲部が設けられた水切り板では、たとえ軒樋の高さ位置を標準位置よりも下方に変更しても、この多量の雨水を谷樋から軒樋に確実に案内することはできず、谷樋からの多量の雨水が軒樋の前耳を越えて軒樋の外部に放出されてしまう。
【0006】
また、特許文献2の水返し壁を設けたものにあっても、同様に多量の雨水が一時に谷樋を流れると、この雨水が水返し壁に当たって跳ね返り、鼻隠し板側に飛び出して鼻隠し板の表面を濡らすことになる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、多量の雨水が谷桶を流れても、この雨水を確実に軒樋内に案内し得る新規で有用な谷樋構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水切り板の雨水の案内作用に着目する。この水切り板の雨水の案内作用は、該水切り板の雨水の案内方向に沿った縦断面形状に大きく依存し、曲線状の滑らかな縦断面形状を水切り板に与えることにより、水切り板に軒樋へ向けての円滑かつ確実な雨水の案内作用を付与することができた。
【0009】
すなわち、本発明は、傾斜屋根の谷部に設けられた谷樋を流れる雨水が、該谷樋の下端部から前記屋根の軒先の軒樋に向けて伸びるように配置された水切り板を経て、前記軒樋内に案内される谷桶構造であって、前記水切り板の先端部が軒樋内に向けて曲面状に曲げ加工されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る谷樋構造では、谷樋から水切り板を流れる雨水は該水切り板の曲部に沿って飛び跳ねることなく円滑に軒樋に案内される。従って、たとえ多量の雨水が一時に谷樋を流れても、軒樋に従来のような水返し壁を設けることなく、また軒樋の取付け高さ位置の変更を招くことなく、確実に雨水を軒樋に案内することができる。
【0011】
従来の水返し壁は軒樋の前耳から立ち上がることにより、軒樋内に雪を堆積させる壁面として作用することから、積雪地域には不向きである。これに対し、本発明に係る水切り板は、雨水に限らず、雪をもその曲部で順次下方の軒樋へ案内するが、この雪を軒樋内に堆積させる壁面として作用することはない。そのため、本発明に係る谷樋構造は、積雪地域にも好適である。
【0012】
また、水切り板は、谷樋と一体で形成することができるが、この谷樋と別体に形成し、施工現場で例えば谷樋と該谷樋下の野地板との間に差し込むように配置することにより、施工現場で谷樋に水切り板のための曲部加工を施すことなく、水切り板を適正位置へ差し込むことにより、本発明に係る谷樋構造を適切かつ容易に実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に沿って詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る屋根構造を有する家屋10の一部を示す斜視図である。図1に示す例では、家屋10の入隅で互いに直交する2つの傾斜した屋根11(11a、11a)の交線に沿って、谷樋12が設けられている。屋根11の軒先には、この軒先に沿って、曲り継手を介して互いに直交する軒樋部分13a、13aからなる軒樋13が配置されている。
【0015】
図2は図1に示したII−II線に沿って得られる屋根構造の断面を示す。屋根11は、垂木14上に配置された下地材である野地板15と、この野地板15を覆う屋根材16とで構成されている。
【0016】
軒樋13は、垂木14の先端に設けられた鼻隠し板17に沿って配置され、屋根11の下縁の下方に位置するように、鼻隠し板17にその一端が固定された樋支持具(図示せず)にて支持されている。
【0017】
谷樋12は、従来よく知られているように屋根11の谷に沿ったV字状断面を有し、図2に示すように、野地板15と屋根材16との間に配置されている。また、谷樋12の先端部すなわち下縁には、該谷樋と野地板15との間に、水切り板18が挿入されている。さらに、図示の例では、水切り板18と野地板15との間に屋根水切り19が挿入されている。
【0018】
屋根水切り19は、野地板15の先端から角度的に斜め下方の軒樋13内に直線的に伸長する。この屋根水切り19は、従来よく知られているように、谷樋12を流れる雨水の一部が鼻隠し板17に沿って流れることを防止する。
【0019】
野地板15と谷樋12との間に挿入された水切り板18は、例えば亜鉛メッキ鋼板などの金属板で形成されており、図3ないし図5に示すように、一対の矩形平面部18aを備える。両矩形平面部18aは、互いに共同して谷樋12のV字断面形状に一致するV字断面を構成するように、互いの内縁を連続させて形成されている。両矩形平面部18の外縁には、補強のための折返し部18bが形成されている。
【0020】
水切り板18は、その一端が屋根材16の下縁から突出するように、他端から野地板15谷樋12との間に挿入されている。図2に明確に示されているように、屋根材16から突出する水切り板18の前記一端には、水切り板18の長手方向に沿った縦断面で見て、その下縁を下方に向ける円弧状の曲部18cが形成されている。曲部18cは、曲率半径Rで5〜50mm、好ましくは7〜30mmとするのがよい。
【0021】
水切り板18は、その一端に形成された曲部18cが屋根水切り19の上方を覆うようにかつ屋根11の軒下で曲部18cの下縁が軒樋13の底部へ向けられるように、配置されている。
【0022】
この水切り板18は、谷樋12を流れる雨水をその曲部18cに沿って飛び跳ねることなく円滑に軒樋13内に案内する作用をなす。この水切り板18の曲部18cの案内作用により、軒樋13の標準取付け位置からの上下方向への変更の如何に限らず、たとえ多量の雨水が一時に谷樋12に流れ込んでも、この谷樋12に流れる雨水は確実に軒樋13内に導かれる。
【0023】
水切り板18下の屋根水切り19を不要とすることができるが、雨水が鼻隠し板17に流れることを防止し、雨水によって鼻隠し板17が汚れることを防止するために、屋根水切り19を設けることが望ましい。
【0024】
本発明に係る軒樋構造によれば、曲部18cが形成された水切り板18を施工現場で野地板15と谷樋12との間に差し入れることにより、軒樋構造に組み付けることができる。そのため、現場で谷樋12に加工を施す必要がなく、谷樋12を流れる多量の雨水が確実に軒樋13に案内される軒樋構造を実現することができる。
【0025】
また、本発明によれば、水切り板18の曲部18cの雨水案内作用により、谷樋12を流れる雨水を確実に軒樋13に案内できるので、軒樋13の前耳に雪害を招く従来のような水返し壁を設ける必要はなく、積雪地域にも好適に適用することができる。
【0026】
前記したところでは、曲部18cが形成された水切り板18を金属板により形成した例について説明したが、本発明に係る水切り板18は、例えば合成樹脂材料で形成することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、前記したように、谷樋から水切り板を流れる雨水を飛び跳ねることなく円滑に軒樋に案内することができ、たとえ多量の雨水が一時に谷樋を流れても、軒樋に従来のような水返し壁を設けることなく、また軒樋の取付け高さ位置の変更を招くことなく、確実に雨水を軒樋に案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る家屋の谷樋構造を部分的に示す斜視図である。
【図2】図1に示したII−II線に沿って得られた断面図である。
【図3】図1および図2に示した水切り板の斜視図である。
【図4】図3に示した水切り板の平面図である。
【図5】図3に示した水切り板の側面図である。
【符号の説明】
11 屋根
12 谷樋
13 軒樋
18 水切り板
18c 水切り板の曲部(先端部)

Claims (1)

  1. 傾斜屋根の谷部に設けられた谷樋を流れる雨水が、該谷樋の下端部から前記屋根の軒先の軒樋に向けて伸びるように配置された水切り板を経て、前記軒樋内に案内される谷桶構造であって、前記水切り板の先端部が軒樋内に向けて曲面状に曲げ加工されていることを特徴とする谷樋構造。
JP2003128147A 2003-05-06 2003-05-06 谷樋構造 Withdrawn JP2004332327A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223367A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋内曲がり継手
JP2015216816A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 日東工業株式会社 電気機器収納用箱の屋根構造

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