JPH0443610B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は屠殺家禽の胸肉片取外し装置に関
し、具体的には屠殺家禽の骨付胸肉からヒレ肉部
分を含む胸肉片をヒレ肉部分のロスが殆んどない
状態で機械的に取外す装置に関する。

〔従来技術〕

屠殺家禽の骨から肉を取外すことのできる装置
としては、例えば米国特許明細書第4041572号に
開示の装置のような、いく種類かの装置がある
が、屠殺家禽の胸骨及び肋骨から胸肉片をヒレ肉
部分を殆んどロスなしに取外すことのできる装置
はないのである。鳥の胸肉は最も美味であり、か
つ最も高価であるので、重要なのは、胸肉片をヒ
レ肉部分のロスが殆んどない状態で胸骨及び肋骨
から取外すことである。実際には、これは手作業
で行なわれているので時間がかかり、かつ人件費
が高くつく非効率的な処理作業となつている。

〔発明の目的〕

この発明は、上述の時間がかかり、かつ人件費
が高くつく非効率的な手作業による処理という不
利点を解決するためになされたものである。従つ
て、この発明は、屠殺家禽の胸骨及び肋骨から胸
肉片をヒレ肉部分のロスが殆んどない状態で機械
的に取外すこのとできる装置を提供することを目
的とする。

〔発明の構成〕

この発明による屠殺家禽の胸肉片取外し装置
は、この発明の装置の中央縦方向平面に可動な複
数の平らなキヤリヤと、前記キヤリヤのそれぞれ
に具備されている搬送前縁及び骨付き胸肉のこれ
らのキヤリヤの移動方向へ順次に配設されている
挟持装置と、前記キヤリヤの上方に位置している
案内装置と、骨付胸肉の胸骨の両側切込用の前記
中央縦方向平面のいづれの側にも位置している二
つの切断要素と、肋骨及び胸骨からのヒレ肉部分
の最外部かき取り用の前記平面のいづれの側にも
位置し前記キヤリヤの移動方向へ分岐している二
本の第一スクレーパと、ヒレ肉部分の最前部かき
取り用の前記平面のいづれの側にも位置し前記平
面に対し小さな角度で分岐している二本の小さな
第一スクレーパと、胸骨からヒレ肉部分の完全か
き取り用の前記二つの表面に極めて近接し前記キ
ヤリヤの移動方向に対して斜めになつている二本
のスクレーパとで構成されている。

しかして、この発明の好ましい実施例では、前
記キヤリヤは、骨付き胸肉前部の止めピンを前記
キヤリヤ表面からそれぞれ突出して備えており、
前記第二スクレーパは、ばね作用で前記キヤリヤ
からはなれて可動自在に位置し、かつ前記第一ス
クレーパの方へ向いていてそれぞれ下方へ移動可
能な前記複数のキヤリヤの前記止めピンと協同作
動する突起スタツドと連結している。

入口案内部は、切断ナイフの両側面に位置し前
記複数のキヤリヤの移動方向に分岐している案内
帯と組み合わされている回転駆動位置決めロール
によつて形成されている。

前記切断要素は、回転駆動ナイフによつて形成
されており、前記挟持装置は前記キヤリヤの搬送
前縁の一対のつかみ具によつて形成され、それら
のつかみ具は、前記中央縦平面に関連して横方向
に可動な状態で前記止めピンのいづれの側にも位
置している。

前記つかみ具は、二本が共通ヒンジピンのまわ
りを回転可能になつており、これらのつかみ具
は、中央から外縁にわたる案内みぞを備え、前記
ヒンジピンは、キヤリヤ縁に向つてキヤリヤに位
置している制御棒から突出している制御ピンと協
同作動する。

前記制御棒は、その外向端が止めピンを備えて
いる。

前記キヤリヤは、凹所を備えていて、その凹所
は前記キヤリヤの搬送前縁に対して鋭角をなして
つかみ具の近くで終つている。また、前記つかみ
具の近くのキヤリヤの二つの側壁には凹所部を備
えている。

最終スクレーパは、周方向に斜めに刻まれた複
数の歯を備えた回転駆動スクレーパロールによつ
て形成されている。

それぞれのキヤリヤは、互いに結合しており、
かつ制御棒端の案内軌道を備えた枠内で案内され
て同時共同的に駆動されるようになつている。ま
た、キヤリヤは、回転共通軸のまわりに円形状に
位置している。

更に、各スクレーパロールは、それぞれの上端
に歯車を備えており、それらの歯車は円筒形部と
円錐形部とから成つている。

〔実施例〕 以下、この発明の好ましい実施例を添付図面を
参照して説明する。

先ず、構成を説明すると、第１図において、１
は装置全体を示し、２は枠であつて、脚３，４を
介して床５上にある。枠の下には、製品である鶏
のヒレ肉を含んでいる胸肉片移送用のコンベヤベ
ルト６が設置されている。７は処理後に残つた胸
骨及び肋骨を集めるためのトラフを示し、これは
排除用の真空吸込管路８に接続している。この場
所には、コンベヤベルトを設置する構成とするこ
ともできる。なお、キヤリヤの下には胸骨及び肋
骨かき取り用のスクレーパ６９ａ，６９ｂが設置
されている。

装置は12個の平らなキヤリヤ９ａ乃至９ｌで構
成されており、それらのキヤリヤは互いに結合し
ていてボルト１０によつて中央キヤリヤホイール
１１に取付けられている。前記キヤリヤホイール
は軸１２に固定されている。軸１２は、軸受１３
によつて固定枠部１４に回転自在に装着されてお
り、軸端１５は線図的に示した適切なトランスミ
ツシヨン１６を介してモータ１７で駆動されるよ
うになつている（第５図及び第６図を参照のこ
と）。各キヤリヤには、それらの搬送前縁に、互
いの方に向つて、また互いからはなれて、移動可
能な一対の挟持装置１８ａ，１８ｂを備えてい
る。それらの挟持装置は軸１９のまわりに蝶着さ
れ、いづれもこの軸の下に位置している場所に案
内みぞ２０ａ，２０ｂを備えている。この案内み
ぞに案内ピン２１が嵌入されており、この案内ピ
ンは制御棒２２から突出している。この制御棒
は、その他端に、ピン２４のまわりを回転でき、
かつ枠に固定されている一対の案内軌道２５，６
に沿つて作動する案内ロール２３を備えている。

制御棒２２は案内ピン２１を越えて上向き突出
部２７として延び、狭い突起部２８で終つてい
る。止めピン２７−２８とつかみ具１８ａ−１８
ｂに近接して、各キヤリヤは、骨付き胸肉が嵌入
する凹所２９を備えている。

第２図及び第４図はヒレ肉部分を肋骨及び胸骨
から取外す要素の詳細を示す。矢印３１が示すキ
ヤリヤの移動方向から見て、これらの要素は、キ
ヤリヤの上方に位置し矢印３５の方向に駆動部３
４で駆動される案内ロール３２と、この案内ロー
ルに具備されている側分フランジ３２ａ，３２ｂ
及び凹分３２ｃである。このロールは、駆動部３
７によつて矢印３９の方向に軸３８のまわりに回
転駆動される互いに近くに位置している切断ナイ
フ３６ａ，３６ｂ（または適切な刃先を備えた単
一の切断ナイフ）につづいている。これらの切断
ナイフの次に、二つの第一スクレーパ４０ａ，４
０ｂが位置しており、これらのスクレーパの湾曲
表面は矢印３１の移動方向に分岐し、二つの少さ
い第二スクレーパ表面４１ａ，４１ｂにつづいて
いる。これらのスクレーパ表面は単一のブロツク
形部４２の側面で構成され、このブロツク形部は
案内棒４３に取付けられており、この棒がばね
（図示せず）によつて矢印４５の方向に作動する
ケーシング４４に導入されている。横ピン４６は
案内棒４３に連絡しており、みぞ形穴４７に導入
されていて、ブロツク４２の移動距離を決定する
構成となつている。

ブロツク４２は縦方向の止め要素４８を備えて
おり、そのなかに長手方向のみぞ４９が形成され
ていて、このみぞに止めピン部２８が嵌入してい
る。このみぞのなかに交換可能な止めピン５０が
あり、ピン２８がピン５０に接触した時、スクレ
ーパ４１ａ，４１ｂがばね作用に対して内側に移
動する構成となつている。

回転切断ナイフ３６ａ，３６ｂのいづれの側に
も、またスクレーパ４０ａ，４０ｂの上方に、棒
形案内帯５１が取付けられており、この案内帯
は、ナイフをさえぎつている保護帯５２を備えて
いる。ナイフのいづれの側にも、更に、ナイフ表
面を清潔にしておくためのスクレーパ５３が位置
している。

キヤリヤのいづれの側にも、トランスミツシヨ
ン５４によつて回転駆動される円筒形スクレーパ
５５ａ，５５ｂが位置しており、周方向に斜めに
刻まれた複数の歯を備えている。第１図に示すよ
うに、このスクレーパは縦方向に位置しており、
第４図に示すように、横縦手５６ａ，５６ｂが駆
動軸に含まれている。また、各スクレーパ５５
ａ，５５ｂは、その上端に歯車５５ｃ，５５ｄを
それぞれ備え、それらの歯車は円筒形部５５c′，
５５d′と円錐形部５５c″，５５d″とからそれぞれ
成つている。

次に作用を説明すると、キヤリヤ９ａ乃至９ｌ
の移動中に、骨付き胸肉は最初に切断要素３６
ａ，３６ｂに到達し、これらの切断要素が骨付き
胸肉の胸骨の両側を切開する。その後、第一スク
レーパ４０ａ，４０ｂがヒレ肉部分の最外部を肋
骨及び胸骨から取外し、第二スクレーパがヒレ肉
部分の最前部を取外す。最後に最終スクレーパ５
５ａ，５５ｂがヒレ肉部をキヤリヤから取外す。

制御棒２２は案内ピン２１を越えて上向き突出
部として延び、狭い突起部２８で終つているの
で、二重の機能を果たしている。すなわち、一方
では骨付き胸肉の止めとして機能し、他方では第
二スクレーパ面の制御カムとして機能する。

第3a図は、骨付き胸肉をキヤリヤにどのよう
に位置させるかを示す。すなわち、骨付き胸肉を
その開いた前部を止めピン２７−２８に対して置
くと、その時、案内軌道２５，２６は第１図の左
に示すつかみ具である挟持装置１８ａ−１８ｂを
開くようになつているので、骨付き胸肉は、ピン
２７−２８に対して押し付けられた時に、その
時、開いているつかみ具の間に嵌入する。キヤリ
ヤが移動を続けると、つかみ具が閉じるが、これ
は、制御棒２２がホイールの中心に向つて押し付
けられることによるのであり、止めピン２７−２
８も半径方向に内側に移動する。骨付き胸肉３０
は、手で挿入できるばかりでなく、適切に構成さ
れた送給機構によつても挿入できる。

第７ａ図乃至第７ｅ図を参照して、作用につい
て更に説明する。骨付き胸肉３０をキヤリヤ（第
２図のキヤリヤ９ｅ）に置くと、骨付き胸肉の前
部６０は、つかみ具１８ａ，１８ｂ（第３ａ図参
照）によつて挟持され、連続して移動する。キヤ
リヤ９ｅの連続移動中に、骨付き胸肉３０は、先
ず、圧力下で、圧力面３２ａ，３２ｂを備えた位
置決め案内ロール３２の下を通過し、それによつ
て、キヤリヤに対して押し付けられる。第２図に
おいて、この状態は３０′で示されている。続い
て切断ナイフ３６ａ，３６ｂのところを通過する
と、二つの長手方向の切開６１，６２が骨付き胸
肉の背部につくられ（第７ｂ図を参照のこと）、
殆んど同時にスクレーパ４０ａ，４０ｂが骨付き
胸肉の６３と６４の部分をかき取りはじめる（第
７ｃ図を参照のこと）。骨付き胸肉の前部６０が
小さなスクレーパ４１ａ，４１ｂに到達した時、
６５と６６の部分（第７ｄ図を参照のこと）がか
き取られる。胸肉をキヤリヤのいづれの側にもつ
り下げ肋骨の付いている胸肉をキヤリヤ上に置い
た状態で骨付き胸肉を支えているキヤリヤが続い
て移動すると、止めピン部２８が止めピン５０に
到達し、これらの止めピンを介して、スクレーパ
４１ａ，４２ｂは、キヤリヤの搬送前縁が胸骨部
６７を越えさせられるように、上方に押し上げら
れる。

ヒレ肉部分６３，６５と６４，６６が右と左に
あつて胸骨６７と肋骨６８がキヤリヤ上に置かれ
ている状態で、キヤリヤは、周方向に斜めに刻ま
れている複数の歯を備えている回転スクレーパ５
５ａ，５５ｂに到達する。これらの回転スクレー
パの歯は、キヤリヤの側面に極めて近く、かつ弾
性的に近接しているので、ヒレ肉部分を肋骨及び
胸骨から分離する。ヒレ肉部分を含む胸肉片は、
コンベヤベルト６上に落下し、移送される。骨部
分は、この装置の下側に位置しているスクレーパ
６９ａ，６９ｂに到達するまでキヤリヤにぶら下
げられたままになつており、これらのスクレーパ
によつてキヤリヤからかき取られ、蒐集トラフ７
に落下し、管路８を経由して真空吸込装置によつ
て取除かれる。

上述の実施例において、いわゆる開いた骨付き
胸肉の処理に適したキヤリヤ及びそれに関連する
機構部について構成及び作用を説明したが、第３
ｂ図に示すように、キヤリヤに適切な修正を行え
ば、この発明の装置をいわゆる閉じた骨付き胸肉
の処理に適するように作用させることができる。
すなわち、第３ｂ図のキヤリヤ９′ｅに設けた切
込み部７０は骨付き胸肉７２の閉じている部分７
１を受け、止めピン７３は押し入れられないの
で、キヤリヤに対して固定され、その他の点では
上述の実施例と全く同様に作用する。

このように構成した屠殺家禽の胸肉片取外し装
置においては、キヤリヤ９ａ乃至９ｌは、骨付き
胸肉前部の止めピン２８を前記キヤリヤ表面から
それぞれ突出して備え、第二スクレーパ４１ａ，
４１ｂは、ばね作用で前記キヤリヤからはなれて
可動自在に位置していて突起スタツド４８と連結
しており、この突起スタツドは前記止めピン２８
と協同作動し、キヤリヤの前記止めピン２８はそ
れぞれ下方へ移動可能であるので、これらの止め
ピン２８はキヤリヤ上の正確な場所に骨付き胸肉
を位置させることができ、かつキヤリヤの上縁が
前記スタツド４８の下を移動する時、第二スクレ
ーパ４１ａ，４１ｂは上方向に押され、その結
果、胸骨がその下を自由に移動できるとい利点が
ある。

各キヤリヤ９ａ乃至９ｌにそれぞれ備えられて
いる一対のつかみ具である移動可能な挟持装置１
８ａ，１８ｂは軸１９のまわりに蝶着されてい
て、いづれもこの軸の下の場所に案内みぞ２０
ａ，２０ｂを備え、この案内みぞに案内ピン２１
が嵌入されていて、制御棒２２から突出し、この
制御棒は、その他端にピン２４のまわりを回転で
き、かつ枠に固定されている案内軌道２５，２６
に沿つて作動する案内ロール２３を備えている。
この構成によつて、キヤリヤ９ａ乃至９ｌが枠２
内を回転すると、それぞれの制御棒２２が内側と
内側にに制御されて半径方向に移動し、そのため
挟持装置１８ａ，１８ｂが対応するキヤリヤの特
定位置で開閉するという利点がある。

スクレーパ５５ａ，５５ｂは縦方向に位置し、
かつ横縦手５６ａ，５６ｂが駆動軸に含まれてい
るので、案内部５７ａ，５７ｂをまわすことによ
つて、前記スクレーパをキヤリヤに対して所望の
特定角度をなす位置に設定できるという利点があ
り、また各スクレーパ５５ａ，５５ｂは、その上
端に、それぞれ、円筒形部５５c′，５５d′と円錐
形部５５c″，５５d″から成る歯車を備えているの
で、円筒形部がかみ合つて、円錐形部の歯がキヤ
リヤの上部を清潔にするという利点もある。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、キヤ
リヤの回転に従つてつかみ具に挟持された骨付き
胸肉は、順次、切断要素に到達し、この切断要素
である一対のナイフが胸肉の胸骨部に二条の切開
を行ない、それと殆んど同時に第一スクレーパが
下部ヒレ肉部分のかき取りを行ない、続いて第二
スクレーパが上部ヒレ肉部分のかき取りを行な
い、次にスクレーパロールがヒレ肉部分を肋骨及
び胸骨から分離し、ヒレ肉部分を含む胸肉片はコ
ンベヤベルト上に落下して移送され、キヤリヤに
ぶら下げられている骨部分は、この発明による装
置の下側に設置されているスクレーパによつてか
き取られて蒐集トラフに落下し、排除される構成
としたので、次の効果が得られる。

(1) 屠殺家禽の胸骨及び肋骨からヒレ肉部分を含
む胸肉片の取外しが従来の手作業に代つて機械
作業によつて連続的に極めて効率良く行なうこ
とができる。

(2) 従つて、従来の手作業による時間がかかり、
人件費が高く、非効率的であるという不利点が
解決できる。

(3) また、この発明による機械作業は極めて効率
的、かつ合理的であるので、胸肉のロス、特に
大切なヒレ肉部分のロスがなく、ヒレ肉部分の
ロスが発生したとしても取るに足らない位の極
く少量であり、更に、この発明の装置によつて
取外されたヒレ肉部分を含む胸肉片には骨片が
混入することがない。

(4) なお、第３ｂ図に示したように、キヤリヤの
凹所に切込部を備けるという修正変向を行なう
だけで、開いてない骨付き胸肉も同様に処理で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明による装置全体の側面図、
第２図は、この発明による装置の最重要部の拡大
詳細側面図、第３ａ図及び第３ｂ図は、キヤリヤ
上の骨付き胸肉の位置を明確に示す説明図、第４
図は、この発明による装置の最重要部の斜視図、
第５図は、挟持装置を備えたキヤリヤの部分断面
図、第６図は、同上部の半分の断面図、第７ａ図
乃至第７ｅ図は、この発明の装置の種々の処理過
程における骨付き胸肉片と骨及び胸肉片を示す説
明図である。 ２……枠、９ａ〜９ｌ……キヤリヤ、１２……
共通軸、１８ａ，１８ｂ……挟持装置、１９……
共通ヒンジピン、２０ａ，２０ｂ……案内みぞ、
２１……制御ピン、２２……制御棒、２５，２６
……案内軌道、２７……つかみ具、２８……止め
ピン、２９……凹所部、３２……案内装置、３２
ａ，３２ｂ……位置決めロール、３６ａ，３６ｂ
……切断要素（回転駆動ナイフ）、４０ａ，４０
ｂ……第一スクレーパ、４１ａ，４１ｂ……第二
スクレーパ、４８……突起スタツド、５１……案
内帯、５５ａ，５５ｂ……スクレーパ（回転駆動
スクレーパロール）、５５ｃ，５５ｄ……歯車、
５５c′，５５d′……歯車の円筒形部、５５c″，５
５d″……歯車の円錐形部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 鉛直平面内に可動な平面状キヤリヤ９ａない
   し９ｌを備え、その各々は支持前縁と挟持装置１
   ８ａ，１８ｂとを備えて胸部を挟持すると共にキ
   ヤリヤの移動方向に移動し、 さらに 前記キヤリヤの上方に位置する案内装置３２
   と、前記鉛直平面の両側に位置して骨付胸肉の胸
   骨の両側切開用の２個の切断要素３６ａ，３６ｂ
   と、 前記キヤリヤの移動方向に開いて配設されて肋
   骨及び胸骨からのヒレ肉部分の最外部かき取り用
   の２個の第一のスクレーパ４０ａ，４０ｂと、 鉛直平面の両側に位置して該平面に対し小角度
   で分岐してヒレ肉部分の最前部かき取り用の２個
   の小形の第二のスクレーパ４１ａ，４１ｂと、 前記キヤリヤの両表面に極めて接近してその移
   動方向に対して傾斜方向にあつて、胸骨からヒレ
   肉部分の完全かき取り用の２基のスクレーパ５５
   ａ，５５ｂ とから成る屠殺家禽の胸肉片取外し装置。 ２ 前記キヤリヤ９ａ乃至９ｌは、骨付き胸肉前
   部の止めピン２８を該キヤリヤ表面からそれぞれ
   突出して備え、前記第二スクレーパ４１ａ，４１
   ｂは、ばね作用で該キヤリヤからはなれて可動自
   在に位置し、かつ前記第一スクレーパ４０ａ，４
   ０ｂの方へ向いていてそれぞれ下方へ移動可能な
   該キヤリヤの該止めピン２８と協同作動する突起
   スタツド４８と連結していることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の屠殺家禽の胸肉片取外
   し装置。 ３ 前記案内装置は、回転駆動位置決めロール３
   ２ａ，３２ｂを備え、該ロールによつて入口案内
   部が形成されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の屠殺家禽の胸肉片取外し装置。 ４ 前記位置決めロール３２ａ，３２ｂは、二本
   の案内帯５１と組み合わされており、該案内帯は
   切断ナイフの両側面に位置し、かつ前記複数のキ
   ヤリヤの移動方向に開いて配設されていることを
   特徴とする特許請求の範囲第３項記載の屠殺家禽
   の胸肉片取外し装置。 ５ 前記２個の切断要素は、回転駆動ナイフ３６
   ａ，３６ｂによつて形成されていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の屠殺家禽の胸肉
   片取外し装置。 ６ 前記挟持装置１８ａ，１８ｂは、前記キヤリ
   ヤ９ａ乃至９ｌの搬送前縁の一対のつかみ具２７
   によつて形成され、該つかみ具は前記鉛直平面に
   関連して横方向に可動な状態で前記止めピン２８
   のいづれの側にも位置していることを特徴とする
   特許請求の範囲第２項記載の屠殺家禽の胸肉片取
   外し装置。 ７ 前記つかみ具２７は、二本が共通ヒンジピン
   １９のまわりを回転可能になつており、該つかみ
   具は、中央から外縁にわたる案内みぞ２０ａ，２
   ０ｂを備え、該案内みぞに、キヤリヤ縁に向つて
   キヤリヤ９ａ乃至９ｌに位置している制御棒２２
   から突出している制御ピン２１が係止されること
   を特徴とする特許請求の範囲第６項記載の屠殺家
   禽の胸肉片取外し装置。 ８ 前記制御棒２２は、その外向端が止めピン２
   ８を備えていることを特徴とする特許請求の範囲
   第７項記載の屠殺家禽の胸肉片取外し装置。 ９ 前記キヤリヤ９ａ乃至９ｌは、つかみ具２７
   の近くの該キヤリヤの二つの側壁に凹所部２９を
   備えていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項、第２項、第４項、第６項または第７項いづれ
   か記載の屠殺家禽の胸肉片取外し装置。 １０ 前記キヤリヤ９ａ乃至９ｌは、それらの側
   壁に近接してスクレーパが周方向に斜めに刻まれ
   た複数の歯を備えた回転駆動スクレーパ５５ａ，
   ５５ｂによつて形成されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項、第２項、第４項、第６
   項、第７項または第９項いづれか記載の屠殺家禽
   の胸肉片取外し装置。 １１ 前記スクレーパ５５ａ，５５ｂは、それぞ
   れ、その上端に歯車５５ｃ，５５ｄを備え、該歯
   車は円筒形部５５c′，５５d′と円錐形部５５c″，
   ５５d″とから成ることを特徴とする特許請求の範
   囲第１０項記載の屠殺家禽の胸肉片取外し装置。 １２ 前記それぞれのキヤリヤ９ａ乃至９ｌは、
   互いに結合しており、かつ制御棒端の案内軌道２
   ５，２６を備えた枠２内で支持されて同時共同的
   に駆動されるようになつていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項、第２項、第４項、第６
   項、第７項、第９項または第１０項いづれか記載
   の屠殺家禽の胸肉片取外し装置。 １３ 前記キヤリヤ９ａ乃至９ｌは、回転共通軸
   １２のまわりに円形状に位置していることを特徴
   とする特許請求の範囲第１２項記載の屠殺家禽の
   胸肉片取外し装置。