JPH044239A - ポリビニルアセタール系複合多孔体の製造方法 - Google Patents

ポリビニルアセタール系複合多孔体の製造方法

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JPH044239A
JPH044239A JP10392890A JP10392890A JPH044239A JP H044239 A JPH044239 A JP H044239A JP 10392890 A JP10392890 A JP 10392890A JP 10392890 A JP10392890 A JP 10392890A JP H044239 A JPH044239 A JP H044239A
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修 村山
Koji Nagasaka
幸治 長坂
Yoshiyuki Munakata
宗形 美幸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリビニルアセタール系多孔体中に、それとは
異なる物性、特に異なる硬さ、風合を有するポリビニル
アセタール系多孔体を混入、固定化したポリビニルアセ
タール系複合多孔体の製造方法に関する。
(従来の技術) ポリビニルアセタール(以下、rPV’At」と略記す
る)系多孔体は、湿潤状態で好ましい柔軟性とゴム弾性
を有し、その独特の風合と気孔構造によって、例えば化
粧用のパフや化粧落し用の拭浄材あるいは洗顔具、更に
は角質部分に対する擦過材等として汎用されている。
ところで、PVAt系多孔体の&lIm内に不連続的に
異なった構造、物性あるいは感触を有する部分を混在で
きれば、風合としても、また機能的にも極めて面白いも
のであり、PVAt系多孔体の用途を更に拡大すること
が可能となる。例えば洗顔具や角質部分の擦過材等では
、全体としては手にうまくフィツトした柔軟かつ繊細な
感触のものが求められるが、使用目的から作用面は部分
的に粗く且つ若干の硬さを有するものが使い勝手がよく
好適である。
一般に、PVAt系多孔体は次のようにして製造される
。即ち、ポリビニルアルコール(以下、rPVAJと略
記する)の水溶液に澱粉等の気孔形成材および架橋剤、
酸触媒を添加混合して反応原液となし、次にこの原液を
型枠に注型したのち加熱して架橋反応をさせ、反応生成
物となし、続いて得られた反応生成物を充分水洗いして
気孔形成材および未反応の架橋剤と酸触媒を除去する方
法である。
上述の方法において、気孔形成材の種類、大きさ、量を
変えることで、気孔径や気孔率を変えることができ、ま
た架橋条件を変えることでアセタール化度の異なるもの
が得られる。PVAt系多孔体は上記製造条件等を変え
ることで、それぞれの目的に応じた気孔構造や風合のも
のが製造され、それぞれの用途に用いられている。
しかしながら、従来の製造方法では、得られるPVAt
系多孔体の構造や物性は全体として均質なものであり、
方向性もなく、ひとつの組織の中に異なった構造や物性
を有する部分が混在する複合体を得ることはできない。
そこで、そのような複合体を得る方法として、例えば、
単にPVAt系多孔体の切片を反応原液中に投入する方
法が考えられるが、この方法では切片が浮き上がり、分
散不良や偏在といった問題がおきやすく、また切片と原
液の界面における脱泡不良、更には反応後においても剥
離1分離等を起こしやすく、正常な製品を得ることが極
めて困難である。
(発明が解決しようとする課B) 本発明の目的は、PVAt系多孔体中に異種の構造、物
性、就中硬い物性を有するPVAt系多孔体を部分的に
混在させたPVAt系複合多孔体を製造する方法を捷供
するにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の目的は、PVAt系多孔体が混入し、PVA、
気孔形成材、架橋剤よりなる反応原液を触媒の存在下で
反応させて得られた生成物から気孔形成材を除去してP
VAt系複合多孔体を製造するに際し、前記PVAt系
多孔体が架橋剤、触媒、及び水溶性塩類からなる混合水
溶液を含浸し、見かけ上の比重が反応原液の比重と略等
しいことを特徴とするPVAt系複合多孔体の製造方法
によって達成される。
本発明においては、反応原液に投入されるPVAt系多
孔体に対し、あらかじめ架橋荊、触媒及び水溶性塩類か
らなる混合水溶液を含浸セしめ、PVAt系多孔体の見
かけ上の比重を反応原液の比重と同程度に調整する必要
がある。ただし、PVA を系多孔体の見かけ比重はさ
ほど厳密なものではなく、肝要な点は反応原液中でPV
At系多孔体が浮いたり沈降したりして偏在するのを実
質的に防止することである0本発明に用いるPVA を
系多孔体は、公知のものから適宜なものを選択して使用
すればよい。又、必要に応し染料や顔料で着色したもの
を用いることもできる。
本発明に用いる架橋剤としては、例えばホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド等の脂肪族系のアルデヒロLベン
ズアルデヒド等の芳香族系のアルデヒド類等が挙げられ
る。またアルデヒド基を1つ有するものでも、複数有す
るものでもよい。
本発明に用いる触媒としては、例えば塩酸、硫酸等の無
機酸、酢酸、修酸、クエン酸、酪酸、マレイン酸、ベン
ゼンスルホン酸等の有機酸が挙げられ、通常塩酸、硫酸
が用いられる。
また、本発明に用いる水溶性塩類は、反応原液と不活性
なもので、具体的には例えば硫酸ナトリウム、塩化ナト
リウム等、強酸と強塩基からなる中性の塩類が好ましく
、特に硫酸ナトリウムは架橋反応を促進する触媒的な作
用も有し好適である。
本発明において、PVAt系多孔体に含浸する混合水溶
液中の架橋剤と触媒の濃度は、特に限定されるものでは
ないが、反応原液の濃度と同程度とすることが、PVA
t系多孔体と反応原液の界面における反応が安定する点
において好ましい。
架橋剤と触媒の濃度が反応原液の濃度と同程度で水溶性
塩類を添加していない混合水溶液を含浸した場合、PV
At系多孔体は反応原液より見かけ上の比重が小さくな
り、反応原液中で浮き上ることになる。このため、本発
明の方法では、混合水溶液に水溶性塩類を適宜な置添加
し溶解せしめ、混合水溶液の比重を調整してPVAt系
多孔体に含浸し、このPVAt系多孔体の見かけ上の比
重を反応原液と略等しくすることを特長とする。こうす
ることでPVAt系多孔体が、反応原液中で浮び上った
り偏在したりするのを未然に防止することができるので
ある。
本発明において、上記混合水溶液を含浸したPVAt系
多孔体は、その気孔を混合水溶液で満たし、気泡をなく
したものが好ましく、例えば混合水溶液中にPVAt系
多孔体を浸漬し、圧搾復元をくり返し行ったものを使用
すると好ましい結果が得られる。
本発明の反応原液に用いるPVAは、特に限定されるも
のではなく、例えば平均重合度300〜3000、ケン
化度80モル%以上のものである。
本発明に用いる気孔形成材とは、澱粉やその他の有機物
の微粉末を用いることができるが、好ましくは植物から
抽出される澱粉粒である。澱粉粒は植物の種類によって
粒径が異なるので、目的とする気孔径に応じ適宜選定す
ればよい、また太きな気孔径を得るために澱粉を一旦α
化させて乾燥したのち粉砕し必要に応し分級した加工化
澱粉を用いることもできる。
本発明の方法でPVAt系複合多孔体を製造するには、
まずPVAを温水に溶解してPVA水溶液となし、これ
に気孔形成材の水分散液を加えて混合する0次に架橋剤
及び触媒を加えて充分撹拌混合し、得られた反応原液に
上述の混合水溶液を含浸したPVAt系多孔体を混入し
、これを加熱して架橋反応させる。架橋反応により、反
応原液がPVAt系樹脂に変化すると共に、混入したP
VAt系多孔体は更に架橋度が高くなり高アセタール化
物となる。反応終了後、得られた反応生成物を取り出し
水洗等により気孔形成材および未反応物を診査すれば本
発明のPVAt系複合多孔体が得られる。上記反応原液
には、必要に応じ着色側を添加してもよい。
上述の架橋反応の際に、反応原液とPVAt系多孔体と
の界面において液の拡散現象が起り、PVAt系多孔体
の表層部にわずかに反応原液が入りこみ、薄層を形成し
、そこで架橋反応を起すが、それは混入されたPVAt
系多孔体と新たに反応生成物としてその周囲に出来上る
PVAt系多孔体とを接着する役割をはたし、よりすぐ
れた製品を生みだす事になる。この現象は、中に入れこ
むPVAt系多孔体の気孔径が、その周囲に新たにでき
るPVAt系多孔体の気孔径よりも粗い(大きい)場合
においてより顕著でありより強く固着して分離や剥離と
言った好ましからざる現象の発生を効果的に防止する事
ができる。又、PVAt系多孔体の表層部は反応原液が
入りこんで形成されるため、若干組織が密となる傾向に
あるが実用上何ら問題はない。
上述の方法により、PVAt系樹脂の多孔体中に、それ
よりも硬質のPVAt系多孔体が混入したPVAt系複
合多孔体を得ることができる。ここで混入するPVAt
系多孔体の構造は、反応原液にて製造しようとするもの
と全く同じものであっても異なるものであってもよい、
同じ構造の場合は、外観上はあまり変化がなく、風合、
感触の違う部分の存在を手で触れることではしめてわか
るようなものである。又、気孔径の大きいものを混入し
た場合には、外観上も部分的に異なる構造を有するもの
が得られると共に、気孔径の大きい(目の粗い)ものは
、本来硬い風合、感触となる傾向にあるので、例えば摩
擦、擦過を行うには都合がよく、本発明の目的にもかな
うものである。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、PVAt系樹脂の多孔体中に、
それより硬い風合、感触を有するPVAt多孔体を混入
、固定化することができ、従来にないPVAt系複合多
孔体を製造することができる。更に、混入するPVAt
系多孔体に所望の色を着色しておけば、機能性もさるこ
とながら、外観上も変化を与えることができる。
本発明の方法で得られたPVAt系多孔体は、化粧用の
拭浄材、洗顔具、あるいは浴用のスポンジ、更には角質
部分の擦過材等に極めて好適である。
以下、実施例により本発明を詳述する。
(実施例) 平均気孔径250μm、気孔率92容量%のPVAt系
多孔体をたて10mm、よこ5Qmm厚さ1mmのシー
ト状に成形したPVAt系多孔体を20枚用意した。次
にホルムアルデヒドと硫酸を各5.5重量%、硫酸ナト
リウムを10重量%含んだ混合水溶液を作り、この中に
先に用意したシート状のPVAt系多孔体を浸漬し、中
で圧搾復元をくり返して、完全に気泡を追い出し混合水
溶液を含浸せしめ、更に2時間そのまま放置し準備した
平均重合度1700のPVAの8重量%水溶液を800
ml採取し、これに馬鈴薯澱粉38gを水100mj!
に分散した分散液を加え、充分に撹拌混合したのち水を
加えて全量を1050mj!に調整した。更にこれに3
7%ホルムアルデヒド水溶液126mlと50%硫e1
1100 m j!を加え撹拌して均一スラリー状の反
応原液を得た。続いて、先に準備したシート状のPVA
t系多孔体を20枚型枠の中に載置しておき、その中に
先の反応原液を静かに注入した後、この型枠をそのまま
静かに60℃で約20時間反応させた6反応原液は載置
したシート状のPVAt系多孔体が浮上したり偏在する
ことなく反応が進んだ、得られた反応生成物を型枠より
取り出し、充分水洗いして澱粉及び未反応物等を除去し
PVAt系複合多孔体を得た。得られたPVAt系複合
多孔体は、新たに反応しPVAt系多孔体となった部分
が平均気孔径120μm、アセタール化度約60モル%
の柔軟なスポンジ状物性を示すものであった。又、混入
したPVAt系多孔体はアセタール化度が約70モル%
となり、やや硬い感触を有するものとなつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリビニルアセタール系多孔体が混入し、ポリビニルア
    ルコール、気孔形成材、架橋剤よりなる反応原液を触媒
    の存在下で反応させて得られた生成物から気孔形成材を
    除去してポリビニルアセタール系複合多孔体を製造する
    に際し、前記ポリビニルアセタール系多孔体が架橋剤、
    触媒及び水溶性塩類からなる混合水溶液を含浸し、見か
    け上の比重が反応原液の比重と略等しいことを特徴とす
    るポリビニルアセタール系複合多孔体の製造方法。
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