JPH0440889A - 納豆菌およびそれを用いた納豆の製法 - Google Patents

納豆菌およびそれを用いた納豆の製法

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JPH0440889A
JPH0440889A JP2149106A JP14910690A JPH0440889A JP H0440889 A JPH0440889 A JP H0440889A JP 2149106 A JP2149106 A JP 2149106A JP 14910690 A JP14910690 A JP 14910690A JP H0440889 A JPH0440889 A JP H0440889A
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natto
fsy
bacillus
bacillus natto
soybeans
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Noriyuki Yamaguchi
憲幸 山口
Hideki Morishita
日出旗 森下
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Fujicco Co Ltd
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Fujicco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野] 本発明は、タンパク譬分解酵素であるプロテアーゼの活
性が高く、しかもそれを用いて得られる納豆の消化性お
よび旨味をより向上させる新規納豆菌およびそれを用い
た納豆の製法に関するものである。
〔従来の技術〕
納豆は、畑の肉と言われる大豆に納豆菌を接種して大豆
のタンパク質を分解させた発酵食品であり、栄養のバラ
ンスが良く、しかも消化性に優れていることが知られて
おり、従来から広く食されている。また、最近の研究に
よ゛つて、納豆中に血栓溶解酵素の存在が認められ、健
康食品としても注目を集めている。このように優れた食
品である納豆は、一般に、つぎのようにして工業的に製
造されている。すなわち、大豆を蒸煮し、これに納豆菌
の胞子懸濁液を噴霧して撹拌し、これを発泡スチロール
製の容器に計量する。つぎに、水分の蒸発を防止するた
め、この上面を小孔が穿設されたポリスチレン製フィル
ムで被覆して発泡スチロール製の蓋で閉蓋する。これを
40°Cで約20時間放置(発酵過程)した後に10″
C以下に冷却し、この状態で1〜2日間放置(熟成過程
)することが行われる。この製造の際の発酵過程で、納
豆菌が種々の酵素を菌体外に分泌し、その分解物を菌体
内に取り入れて増殖する。そして、つぎの熟成過程でそ
れまでに生産された様々な酵素が作用して納豆が熟成さ
れる。この熟成過程において、大豆のタンパク質がプロ
テアーゼによりポリペプチドに分解され、さらに呈味性
のある低分子ペプチドやアミノ酸に分解され納豆の旨味
となる。したがって、納豆の消化性および旨味を向上さ
せるためには、プロテアーゼ活性を高める充分な発酵温
度での発酵が必要となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の納豆菌のプロテアーゼ活性が高ま
る40°Cを超える温度での発酵は、納豆自体の温度が
50°Cを超えるため、溶菌を伴い、アンモニアの発生
や、品質の劣化に結びつくという欠点を有している。逆
に、上記の欠点を解決するために40°Cよりも発酵温
度を低くすると、プロテアーゼ等の酵素活性が不足する
。そのため、熟成過程におけるタンパク質の分解が不充
分となり旨味の少ない納豆になってしまう。そこで、4
0℃より低い発酵温度であってもプロテアーゼ活性が高
くタンパク質をよく分解する新規な納豆菌の提供が望ま
れているが未だ開発されていないのが実情である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、通常
より低い発酵温度であってもプロテアーゼ活性が高く、
大豆のタンパク質を充分に分解しうる納豆菌およびそれ
を用いた納豆の製法の提供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、バチルス・ズブ
チルス(Bacillus 5ubtilis)に属す
る納豆菌であって、プロテアーゼ活性が200 uni
ts/le1以上である納豆菌バチルス・ズプチルス(
Bac−illus 5ubtilis) FSY−3
2(微工研菌寄第11443号)を第1の要旨とし、大
豆を蒸煮し、これに上記納豆菌バチルス・ズブチルス(
Bacillus 5ubti1is) FSY−32
を接種する接種工程と、この大豆を発酵させる発酵工程
と、発酵させたのちに冷蔵して熟成させる熟成工程とを
備える納豆の製法を第2の要旨とする。
なお、1unitとは、280nmでの吸光測定におい
て、0.05 absorbanceのことである。
[作用] すなわち、本発明者らは、40°Cより低い発酵温度で
も大豆のタンパク質を充分に分解しうるプロテアーゼ活
性の高い納豆菌を得るために、従来の納豆菌に様々な変
異処理を行った。その結果、従来の納豆菌に紫外線を照
射して変異処理することにより、プロテアーゼ活性が3
7°C付近で200units/−以上である納豆菌バ
チルス・ズブチルス(Bacillus 5ubtil
is) FSY−32を見出し本発明に到達した。
本発明の納豆菌バチルス・ズプチルス(Bacillu
s 5ubtilis) FSY−32は、工業技術院
微生物工業技術研究所に微工研菌寄第11443号の受
託番号で寄託されている。
本発明の納豆菌バチルス・ズブチルス(Bacillu
s 5ubtilis) FSY−32の菌学的性質を
以下に記載する。
(a)  形態 ■形状 大きさ ■運動性 ■胞子形成能 形状 大きさ 部位 ■グラム染色性 (b)  培養的性質 ■寒天平板培養 形状 表面 隆起状態 色調 光沢 ■液体培養 表面の生育 混濁 沈澱 :桿状 =2.0〜3.0 X 1.0μm : + : + :楕円状 :1.4〜1.6 X 0.8μm :中央 : + (37°C924時間) :環状 :粘質性 :断層状、隆起有り :乳白色 :有り :菌膜形成 :有り : + ■ゼラチン突刺培養 生育の状態:+ ゼラチン液化:+ (C)  生理学的性質 ■硝酸塩の還元    二十 ■脱窒反応      :+ ■VPテスト      :+ ■インドールの生成  : ■硫化水素の生成   ・ ■デンプンの加水分解 :+ ■クエン酸の利用    :+ ■色素の生成     ・ ■ウレアーゼ      ・ [相]オキシダーゼ    :+ ■カタラーゼ      :+ ■生育温度範囲    :15〜55°C@生育pH範
囲    =4.1〜9.5[相]酸素の要求性   
 :好気性 ■I!類から酸およびガスの生成 (1)アラビノース    二十 (2)キシロース    :+ (3)グルコース    :士 (4)マンノース    :+ (5)フラクトース   :+ (6)ガラクトース (7)麦芽I!:+ (8)ショ糖       :+ (9)マニトール    :十 0ωデンプン      :+ ■サブローショ糖培地 での生育の有無  :+ ■カゼインの分解   :+ ■プロテアーゼ活性  :+ ■T−グルタミルトランス ペプチダーゼ活性 :+ [株]最少培地での生育  : ■ビオチン要求性   :+ ■抗生物質耐性 (ペニシリン、アンピシリン、カナマイシンストレプト
マイシン、エリスロマイシン。
クロラムフェニコール、テトラサイクリンポリミキシン
−B)  : @エスクリンの分解  :+ [相]塩化ナトリウム耐性 :1,5mof/1以下つ
ぎに、本発明の詳細な説明する。
本発明の納豆菌バチルス・ズブチルス(Bacillu
−s 5ubtilis) FSY−32(以下「納豆
菌FSY−32Jと略す)は、例えばつぎのようにして
得られる。
すなわち、従来の納豆菌の胞子懸濁液を準備し、これを
マグネチツクスターラー等で撹拌しながら紫外線を照射
して変異処理を行う。つぎに、これを培地にブレーティ
ングして培養することによって納豆菌FSY−32が得
られる。
上記変異処理に用いる納豆菌としては、従来の納豆菌で
ある宮城野納豆菌、成瀬納豆菌、高橋納豆菌のいずれで
も差し支えないが、旨味の点において優れている宮城野
納豆菌が好ましい。また、紫外線の照射は、菌体の生存
率を0.01〜1%の範囲となるように行うことが好ま
しく、より好ましくは、0.1%である。さらに、上記
培地としては、中性付近が好ましく、より好ましくはp
H7,2である。また、培養は、30〜45°Cで12
〜24時間行うことが好ましく、より好ましくは37°
Cで20時間である。
なお、上記納豆菌PSY−32は、上記の変異処理以外
に、放射線(X線、T線等)の照射、あるいはN−メチ
ル−N−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(NTG)、
エヂルメタンスルホネート(EMS)、亜硝酸、アクリ
ジンオレンジ等を添加し振盪処理し、生存率を0.01
〜1%にすることにより得ることもできる。
このようにして得られる納豆菌FSY−32と、従来の
納豆菌である宮城野納豆菌のそれぞれの温度別プロテア
ーゼ活性を第1図に示す(図において実線Aは納豆菌F
SY−32、破線Bは宮城野納豆菌のプロテアーゼ活性
を示す)。なお、測定は、後記実施例1と同様の方法で
行っている。すなわち、図示のように、納豆菌FSY−
32は、プロテアーゼ活性の最適温度が37°C付近に
存在し、宮城野納豆菌においては40°C付近に存在し
ている。また、納豆菌FSY−32の最適温度である3
7°C付近では、その値が約200 units/dで
あり、宮城野納豆菌の最適温度での値に比べ約25%高
いものである。したがって、本発明の納豆菌FSY−3
2は、通常よりも低い37°C付近にプロテアーゼの最
適温度が存在するため、発酵温度が通常の40°Cより
低くても大豆のタンパク質をよく分解する。
その結果、発酵過程においてアンモニア等の発生が抑制
され旨味のある納豆を製造することができる。
つぎに、上記納豆菌FSY−32を用いた納豆の製造方
法を説明する。すなわち、まず、大豆を蒸煮し、これに
納豆菌FSY−32の胞子懸濁液を噴霧して撹拌し、こ
れを35〜42°C1好適には37°Cの発酵温度で1
5〜25時間、好適には18時間発酵させ、これを0〜
15°C3好適には10°Cで24〜48時間冷蔵して
熟成させることにより納豆が得られる。
上記製法についてより詳しく述べると、蒸煮した大豆1
kgに対して上記納豆菌の菌数が、104〜10”個の
範囲になるように胞子懸濁液を噴霧することが好ましく
、より好ましくは10’〜107個の範囲である。
上記のようにして納豆菌FSY−32を用いて得られた
納豆は、経口的なアンモニアの発生が少ないため、品質
の劣化が少な(長期間にわたって風味が保たれる。
〔発明の効果] 以上のように、本発明の納豆菌FSY−32は、最適温
度でのプロテアーゼ活性が従来の納豆菌に比較して約2
5%高く、しかもその最適温度が従来の納豆菌よりも低
い37°C付近に存在する。したがって、アンモニア等
の発生を抑制する通常よりも低い発酵温度で大豆のタン
パク質をよく分解するため、より旨味のある納豆を製造
することができる。また、本発明の納豆菌FSY−32
を用いて納豆を製造すると、発酵温度を低く設定するこ
とができるとともに、発酵時間を短縮することができる
ため、設備費等を節約することができる。さらに、本発
明の納豆菌を用いて得られる納豆は、従来の納豆よりも
旨味が強く、しかも経口的に発生するアンモニアの量が
少ないため、品質の劣化が少ない。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
5実施例1] 宮城野納豆菌を下記に示す肉汁培地で37°Cで3時間
培養し、この対数増殖期の菌体を、冷却遠心分離によっ
て収集し、滅菌水で2回洗浄して濃度106菌数/dの
懸濁液を作製した。
く肉汁培地〉 肉エキス     0.3  % 酵母エキス    0.3  % ポリペプトン   0.2  % p H7,2 つぎに、上記懸濁液に15Wの紫外線ランプで、菌体の
生存率が0.1%になるように、紫外線を7分20秒照
射することにより納豆菌FSY−32が得られた。
このようにして得られた納豆菌FSY−32の菌体を1
%スキムミルクの培地にブレーティングし、37°Cで
20時間培養した。この培養によって、第2図に示すよ
うに、培地1にコロニー2が生し、このコロニー2の外
周にプロテアーゼによるハ0−3が生した。そして、下
記の式を満たすものを収集し、スラントに保存し、これ
を10時間振盪培養し、得た培養液を15000rpm
で遠心分離し、この遠心上清を酵素液とした。
〉1.5 1′ 上記の式において、Cはコロニーの! 径”)!
Hはハローの直径である。
そして、上記粗酵素液のプロテアーゼ活性を下記に示す
大西らの方法(家政誌、39.P13〜19.1988
)で測定を行った。まず、大豆タンパク質の1%水溶液
を加熱殺菌し、急冷した後pHを7に調整し、3000
rpmで遠心分離した上清を基質として用意する。つぎ
に、上記酵素液0.2−に、20mMリン酸緩衝液を0
.3 d加え、37°Cで20分間インキュベートした
後、上記基質を1. Od加え、37°Cで6時間反応
を行った。
反応停止には、10%トリクロル酢酸を同量(1゜5m
)用いて行い、その後3000rpmで遠心分離した上
清を、280nn+にて吸光測定した。
〔比較例1〕 宮城野納豆菌を上記実施例1と同様にして培養し、プロ
テアーゼ活性の測定を行った。但し、インキュベートお
よび反応は40°Cで行った。
上記の測定の結果を下記の第1表に示す。
*1unitとは、2801躊の吸光測定において、0
.05 absorbanceのことである。
上記第1表の結果から、最適温度において、実施例1の
納豆菌FSY−32のプロテアーゼ活性は、比較例1の
宮城野納豆菌のプロテアーゼ活性に比べて約25%高い
値を示した。
〔実施例2] 上記実施例1で得られた納豆菌FSY−32を、大豆煮
汁培地(大豆1重量部に対して水2重量部を加えて30
分間煮て得た大豆無液を120 ’Cに加熱し、生じた
沈澱物を除いた溶液を糖用屈折計によりBr1x0.1
に調整し、蒸気滅菌したもの)で培養し、これを濃度1
08菌数/iの胞子懸濁液に調整し、この100倍に希
釈したものを蒸煮大豆5kgに対して50Id噴霧し、
よく撹拌する。これを発泡スチロール製の容器100個
に50gずつ計量し、上面を小孔の穿設されたポリスチ
レン製のフィルムでそれぞれ被覆したのち蓋を閉め、3
7°Cで18時間発酵させ、その後10°Cで熟成させ
て納豆を製造した。
(比較例2] 宮城野納豆菌を上記実施例2と同様に用いて納豆を製造
した。但し、発酵は40°Cで20時間行った。
(比較例3〕 成瀬納豆菌を上記実施例2と同様に用いて納豆を製造し
た。但し、発酵は40°Cで20時間行つた。
[比較例4] 高橋納豆菌を上記実施例2と同様に用いて納豆を製造し
た。但し、発酵は40°Cで20時間行った。
上記実施例2と比較例2から得られた納豆を、発酵終了
後3日目に、専門パネラ−20名により、下記に示す品
質基準にもとづき5段階評価で官能検査を実施した。そ
の結果を下記の第2表に示した。
(外観) 5・・・乳白色の菌膜で均一に被われていて光沢のある
もの。
4・・・乳白色の菌膜がやや疎らで光沢のあるもの。
3・・・薄茶色の菌膜で被われていて光沢のあるもの。
2・−・薄茶色の菌膜で被われていて光沢のないもの。
1・・・茶色の菌膜が疎らで光沢のないもの。
(香り) 5・・・アンモニア臭がなく、納豆らしい芳香が豊なも
の。
4・・・アンモニア臭がなく、納豆らしい芳香のあるも
の。
3・・・アンモニア臭がややあるが、納豆らしい芳香の
あるもの。
2・・・アンモニア臭が出て、納豆らしい芳香の少ない
もの。
1・・・アンモニア臭が強く出て、納豆らしい芳香のな
いもの。
(糸引き) 5・・・粘質物が非常に多く、弾力の強いもの。
4・・・粘質物が多く、弾力の強いもの。
3・・・粘質物がやや少なく、弾力のやや弱いもの。
2・・・粘質物が少なく、弾力のやや弱いもの。
1・・・粘質物が少なく、弾力の弱いもの。
(旨味) 5・・・非常に強い。
4・・・強い。
3・・・普通。
2・・・弱い。
1・・・非常に弱い。
(硬さ) 5・・・硬い。
4・・・少し硬い。
3・・・普通。
2・・・少し軟らかい。
1・・・軟らかい。
(総合評価) 5・・・良い。
4・・・やや良い。
3・・・普通。
2・・・やや悪い。
1・・・悪い。
(以 下 余 白) 1−」L−麦 *有意水準5%で差あり。
上記第2表の結果から、納豆菌FSY−32を用いた実
施例2の納豆は、宮城野納豆菌を用いた比較例2に比べ
、アンモニア臭が少なく旨味の強いものであり総合的に
も優位に良好であった。
また、上記実施例2と比較例2の納豆を、発酵終了10
0日目専門パネラ−20名により官能検査を実施した。
その結果を、下記の第3表に示した。
(余  白) 男ユ≦L−表 上記第3表の結果から、納豆菌FSY−32を用いた実
施例2の納豆が、宮城野納豆菌を用いた比較例2の納豆
に比ベアンモニア臭が少なく総合的な品質も良好である
と評価された。
さらに、上記4種の納豆の発酵終了後1日目と100日
目全窒素、水溶性窒素、アンモニア態窒素およびアミノ
態窒素の分析を行った。その結果を下記の第4表に示し
た。
(以 下 余 白) 上記第4表の結果から、実施例2品が、比較例2,3.
4品に比べ、旨味成分を多く含有しアンモニア態窒素の
含有量が少なかった。
〔実施例3] 上記実施例1で得られた納豆菌FSY−32を、大豆水
浸漬液培地(大豆1部に対して3部の水を加えて10°
Cで15時間浸漬させて得た大豆水浸漬液(Brixo
、 4 )を121°Cで15分蒸気滅菌して調整した
もの)で培養し、これを用いて上記実施例2と同様にし
て納豆を製造した。
上記実施例3で得られた納豆を、上記比較例2で得られ
た納豆とともに専門パネラ−20名により官能検査を実
施した。その結果を第5表に示した。
u  、) 上記第5表の結果から、納豆菌FSY−3を用いて得ら
れた実施例3の納豆が優位に好まれた。
〔実施例4] 上記実施例1で得られた納豆菌FSY−32を、Nut
rient broth培地(肉エキス10g、ポリペ
プトン10g、塩化ナトリウム5gを11の蒸留水に溶
かしてp H7,2にしたのち、蒸気滅菌して調整した
もの)で培養し、これを用いて上記実施例2と同様にし
て納豆を製造した。 上記実施例4で得られた納豆を、
上記比較例2で得られた納豆とともに専門パネラ−20
名により官能検査を実施した。その結果を下記の第6表
に示した。
上記第6表の結果から、納豆菌FSY−3を用いて得ら
れた実施例4の納豆が優位に好まれた。
【図面の簡単な説明】
第1図は温度別のプロテアーゼ活性を示す曲線図、第2
図は本発明の納豆菌の培養状態の説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バチルス・ズブチルス(Bacillussub
    tilis)に属する納豆菌であつて、プロテアーゼ活
    性が200units/ml以上であることを特徴とす
    る納豆菌バチルス・ズブチルス(Bacillussu
    btilis)FSY−32(微工研菌寄第11443
    号)。
  2. (2)大豆を蒸煮し、これに請求項(1)記載の納豆菌
    バチルス・ズブチルス(Bacillussubtil
    is)FSY−32を接種する接種工程と、この大豆を
    発酵させる発酵工程と、発酵させたのちに冷蔵して熟成
    させる熟成工程とを備えることを特徴とする納豆の製法
JP2149106A 1990-06-06 1990-06-06 納豆菌およびそれを用いた納豆の製法 Pending JPH0440889A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001238667A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Marumiya:Kk 血栓溶解酵素及び粘質物を多量に生産する納豆菌株、その取得方法及びそれを用いて製造した納豆
JP2006345755A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Gold Kosan Kk 納豆の製造方法
JP4918173B1 (ja) * 2011-09-13 2012-04-18 あづま食品株式会社 新規納豆菌及びこれを用いて製造した納豆
JP2013078289A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Takano Foods Kk 納豆発酵室内における温度ムラの影響を抑制する納豆菌及び納豆の製造方法

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