JPH057986B2 - - Google Patents

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JPH057986B2
JPH057986B2 JP59198631A JP19863184A JPH057986B2 JP H057986 B2 JPH057986 B2 JP H057986B2 JP 59198631 A JP59198631 A JP 59198631A JP 19863184 A JP19863184 A JP 19863184A JP H057986 B2 JPH057986 B2 JP H057986B2
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Japan
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soy sauce
culture
pedeiococcus
moromi
halovirus
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Takayoshi Abe
Kinji Uchida
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Kikkoman Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な淡色醤油の製造法に係るもの
である。 日本古来の万能調味料である醤油は、最近、低
塩化、淡色化の方向に進みつつあり、関西方面で
多用されていた淡口醤油も、関東でも次第に使用
されはじめている。この傾向は家庭用、加工食品
用(もつとも、米菓業界では濃色醤油が好まれ
る。)を問わず続くものと予想されている。 醤油の色沢は、醤油諸味中に著量存在するアミ
ノ酸、ペプチド類とヘキソース、ペントース等の
糖類とのアミノカルボニル反応によつて形成され
る。該ペントースは、その存在量は、ヘキソース
の1/10程度であるが、褐変反応性は、極めて大き
いとされており、その寄与率は、約40〜50%であ
る。 一方、先に、本発明者等は、ペデイオコツカ
ス・ハロフイルス(Pediococcus halophilus)に
属する微生物よりD−グルコース非発酵性で、か
つ、ペントース発酵性の変異株を誘導、分離する
ことに成功した。(特願昭59−76709号) そこで、本発明者等は、上記実情に鑑み、淡色
醤油の製造について種々検討した結果、上記変異
株を、製麹工程中に添加して得た麹を、仕込んだ
のち培養するか、あるいは仕込み初期の醤油諸味
に、上記変異株を接種し、該変異株を諸味中で活
動させれば、醤油の褐変増色に大きく関与してい
る醤油諸味中のL−アラビノース、D−キシロー
ス等のペントースが選択的に代謝消費されるため
に、従来の製品醤油の色沢に比較して、著しく淡
色な醤油が得られること、また、得られた製品醤
油の色沢安定性も著しく向上すること等の知見を
得、本発明を完成した。 すなわち本発明は、醤油製造工程においてペデ
イオコツカス属に属し、D−グルコース非発酵性
で、かつペントース発酵性の微生物を、製麹工程
乃至仕込み初期の任意な時期に添加することを特
徴とする淡色醤油の製造法である。 以下本発明を具体的に説明する。 醤油は一般的に蒸煮変性した大豆と、炒熬割砕
した小麦の混合物に種麹を接種し、製麹して得ら
れる醤油麹を塩水と共に仕込みタンクに仕込み、
4〜8ケ月間発酵熟成させて製造されるものであ
る。そして諸味中の乳酸菌、酵母は本来自然混入
菌に由来するのであるが、本発明においては、ペ
デイオコツカス属に属し、D−グルコース非発酵
性で、かつL−アラビノース、D−キシロース等
のペントース発酵性の微生物を製麹工程乃至仕込
み初期の任意な時期に添加し、該微生物を諸味中
で活動せしめるところに特徴を有する。 本発明において使用されるペデイオコツカス属
に属し、D−グルコース非発酵性で、かつペント
ース発酵性の微生物としては、このような性質を
有する微生物であれば、如何なる菌でも良く、例
えば、ペデイオコツカス・ハロフイルス13−2等
が挙げられる。 上記ペデイオコツカス・ハロフイルス13−2
は、本発明者等が、醤油諸味中より新たに検索し
て分離したペデイオコツカス・ハロフイルスX−
160を変異処理して得た新規変異株であり、ペデ
イオコツカス・ハロフイルスX−160及びペデイ
オコツカス・ハロフイルス13−2の菌学的性質
は、以下に示す通りである。なお、菌学的性質は
〔バージエイズ・マニユアル・オブ・デイターミ
ネイテイブ・バクテリオロジー(Bergey′s
Manual of Determinative Bacteriology)
(1974年、第8版)〕記載の方法に準拠した。 ペデイオコツカス・ハロフイルスX−160の菌
学的性質 (a) 形態〔肉汁培地に、更にキシロース1.0(w/
v)、酵母エキス0.5%(w/v)及び食塩5%
(w/v)を添加した培地を用いて温度30℃で
72時間静置培養〕 細胞の形及び大きさ:球菌で直径0.6〜
0.8μ、テトラツド(Tetrad)を作り、二連
状のものも有り。 細胞の多形性の有無:− 運動性の有無:− 胞子の有無:− グラム染色性:+ 抗酸性:なし (b) 次の各培地における生育状態 肉汁寒天平板培養:表面には生育せずに、
内部に生育し、白色ピンヘツドコロニーを形
成する。色素は生成せず。 肉汁寒天斜面培養:表面には生育せず。 肉汁液体培養:生育をはじめると全体が一
様に濁り、次いで、白色の沈渣を形成する。
なお液表面には生育せず。 肉汁ゼラチン穿刺培養:穿刺孔に沿つて一
様に生育し、ゼラチンは液化しない。 リトマス・ミルク:中性。一時的に脱色す
る。 (c) 生理的性質 硝酸塩の還元:− 脱窒反応:− MRテスト:− VPテスト:− インドールの生成:− 硫化水素の生成:− デンプンの加水分解:− クエン酸の利用:− 無機窒素源の利用:− 色素の生成:− ウレアーゼ:− オキシダーゼ:− カタラーゼ:− 生育の範囲:PH5.5〜9.0の範囲で生育し、
最適PHは7.0、温度は20〜30℃で良く生育し、
45℃以上では生育しない。 酸素に対する態度:通性嫌気性で、むしろ
嫌気的条件を好む。 O−Fテスト(イーストエキス添加):発
酵型。 糖類から酸及びガスの生成の有無
【表】 (d) その他の諸性質 糖類の分解生成物:乳酸及び酢酸を生成す
る。 アルギニンの分解:分解しない。 塩化ナトリウムの耐性:塩化ナトリウム5
〜6%で最も良く生育し、塩化ナトリウム20
%を含む培地でも生育し、強い耐塩性を有す
る。 新規に分離して得られた本菌株は、塩化ナトリ
ウムに対し強い耐性を有すること、及びPH5.5〜
9.0の範囲で生育することなどにより、ペデイオ
コツカス・ハロフイルスに属するものと認められ
る。 しかしながら、本菌株は、キシロース、アラビ
ノース等のペントースとグルコースとの共存下で
該ペントース及びグルコースの両者を同時に資化
できることより、従来のペデイオコツカス・ハロ
フイルスに属する菌株とは異なり、ペデイオコツ
カス・ハロフイルスに属する新菌株であると判断
された。 なお、本ペデイオコツカス・ハロフイルスX−
160は、工業技術院微生物工業技術研究所に微工
研条寄第701号(FERM BP−701)として寄託
されている。 ペデイオコツカス・ハロフイルス13−2の菌学
的性質 ペデイオコツカス・ハロフイルス13−2の菌学
的性質は、上記ペデイオコツカス・ハロフイルス
X−160の菌学的性質のうち、項目糖類から酸
及びガスの生成の有無が、下記のとおりである以
外は、ペデイオコツカス・ハロフイルスX−160
の菌学的性質と全く同一である。 糖類から酸及びガスの生成の有無
【表】
【表】 そして、本ペデイオコツカス・ハロフイルス13
−2は、グルコース非発酵性であることより、従
来のペデイオコツカス・ハロフイルスに属する菌
株とは異なりペデイオコツカス・ハロフイルスに
属する新規な変異株であると判断された。 なお、本ペデイオコツカス・ハロフイルス13−
2は、工業技術院微生物工業技術研究所に微工研
条寄第702号(FERM BP−702)として寄託さ
れている。 上記変異処理としては、N−メチル−N′−ニ
トロ−N−ニトロソグアニジン、エチルメタンス
ルフオネート、メチルメタンスルフオネート等の
変異誘起剤、紫外線照射、X線照射、放射線照射
処理等の方法が挙げられる。 ペデイオコツカス属に属し、D−グルコース非
発酵性で、かつペントース発酵性の微生物を培養
するのに使用される培地としては、L−アラビノ
ース及び/又はD−キシロースを含有する以外
は、一般のペデイオコツカス・ハロフイルスに属
する菌株の培養に用いられる培地が挙げられる。 培地の窒素源としては、利用可能な窒素化合物
又はこれを含有するものであれば如何なるもので
も良く、例えば、酵母エキス、ペプトン、肉エキ
ス、ゼラチン、コーンスチープリカー、アミノ
酸、大豆あるいは小麦麹の浸出液等の1種以上の
窒素源が用いられる。上記窒素源にマンガン、リ
ン酸、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の
適当な無機塩類の1種以上を適宜添加し、必要に
より菌の生育に必要な炭素源、例えば、糖類、各
種の有機物、無機物、ビタミン等を添加したもの
が培地として好適に用いられ、そして食塩2〜17
%含有培地が好ましい。また通常の醤油製造法に
おける仕込初期の諸味液汁を適宜稀釈し食塩15%
前後に調整したものも用いられる。 本微生物の培養法としては、液体培養法が好ま
しく、静置もしくは嫌気条件下に培養を行うのが
よい。 培養温度は、20〜32℃、好ましくは30℃であ
る。そして培養時間は2〜5日間、好ましくは4
日間であり、また、培養時のPHは合成培地(例え
ば、MYP培地、YPG培地)及び諸味液汁培地と
もにPH6〜8が好ましい。 次に、このようにして得た培養物より本微生物
を採取するには、如何なる手段でも良く、例え
ば、遠心分離、濾過等の通常の操作法に従つて分
離し、必要により洗浄して本微生物を得る。 このようにして得た本微生物または本微生物を
含む培養物を製麹工程乃至仕込初期の任意な時期
に添加する。 製麹工程中に添加する場合は、如何なる時期で
もよいが、製麹が殆んど完了した出麹間際の麹に
添加するのが好ましく、諸味に接種する場合は、
仕込時〜60日前後の間で酵母によるアルコール生
成以前に添加する。 醤油諸味のPHは仕込後時間の経過と共に低下
し、主発酵がはじまる頃にはPH5.3〜5.2になる
が、乳酸菌の活動はPHがより高いところの方が旺
盛であるため、なるべく諸味のPHが5.5以下にな
る前に添加するのが好ましく、このためには仕込
直後〜20日前後の間に添加するのが好ましい。 また本微生物の添加量は102〜109個/g程度が
好ましく、諸味中に自然混入する他の醤油乳酸菌
が存在する場合には自然混入醤油乳酸菌数と同数
以上、好ましくは10倍以上添加して活動せしめる
ことが必要である。 こうしてペデイオコツカス属に属し、D−グル
コース非発酵性で、かつペントース発酵性の微生
物を、製麹工程中に添加して得た麹を、常法によ
り仕込みを行なうか、又は、醤油諸味に添加した
のちは、通常の醤油諸味における耐塩性乳酸菌の
管理と同様の管理を行ない、醤油諸味中のペント
ースを資化させると同時に、乳酸発酵を行なわし
める。この場合数日に1回程度撹拌し、諸味を均
一化することが好ましい。 乳酸発酵後の諸味管理は、通常の諸味と全く同
様の方法で発酵熟成させればよく、例えば、諸味
のPHが5前後に低下したとき主発酵酵母サツカロ
ミセス・ルキシーを添加し、アルコール発酵を行
なわせ、熟成させる。こうすることにより通常の
醤油に比し、香味に優れた色の淡い醤油が得られ
るのである。 尚本発明で得られた淡色醤油は他の濃口醤油と
混合して使用することができることはいうまでも
ない。 以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明す
る。 実施例 グルコース代謝能欠損株の変異誘導 ペデイオコツカス・ハロフイルスX−160
(FERM BP−701)を第1表記載の培地(以下、
MYPX−1−5と略称する。)5mlに接種し、温
度30℃で4日間静置培養し、培養物を得た。
【表】 次いで、該培養物を常法により18000r.p.m.で
10分間遠心分離して菌体を得、該菌体を、5%
NaCl含有0.1Mトリス−マレイト(Tris−
Malate)緩衝液(PH6.0)(以下、TM緩衝液と略
称する。)を用いて2回洗浄したのち、菌体濃度
が108cells/mlとなる如く、該洗浄菌体をTM緩
衝液5mlに懸濁したものに、更に、N−メチル−
N−ニトロ−N−ニトロソグアニジンを100μ
g/mlとなる如く混和し、温度30℃で、30分間作
用させた。 次いで、作用終了後の液をTM緩衝液を用いて
100倍に稀釈し、そのうち100μを、4.9mlの
MYPX−1−5に接種し、温度30℃で4日間静
置培養し、常法により18000r.p.m.で10分間遠心
分離して菌体を得、該菌体を5%NaCl水溶液で
2回洗浄し、洗浄菌体を、アンピシリンが10μ
g/mlに、D−サイクロセリンが500μg/mlと
なる如く含有する第2表記載の培地(以下、薬剤
処理合成培地と略称する。)5mlに接種し、温度
30℃で48時間静置培養して培養物を得、該培養物
を103個/mlとなる如く、5%NaCl水溶液を用い
て稀釈し、稀釈液を得た。
【表】
【表】 該稀釈液100μを、第4表記載の培地(以下、
MYPG−1−5CaCO3プレートと略称する。)に
接種し、温度30℃で9日間ガスパツク〔ビービー
エル・マイクロバイオロジー・システムズ(B
B L Microbiology Systems)社製〕を用い
て嫌気培養し、ハロー(halo)を形成しないコロ
ニーより得た菌体をMYPG−1−5CaCO3プレー
ト及び第3表記載の培地(以下、MYPX−1−
5CaCO3プレートと略称する。)にレプリカを行
ない、温度30℃で9日間静置培養を行なつた。
【表】
【表】 このようにして得たレプリカ中よりMYPX−
1−5CaCO3プレートでハローを形成し、MYPG
−1−5CaCO3プレートでハローを形成しないコ
ロニーを選択し、MYPX−1−5CaCO3プレート
上のこのような性質を有するコロニーより得た菌
体をMYPX−1−5 5mlに接種し、温度30℃
で4日間静置培養し、培養物を得た。 次いで、該培養物を常法により18000r.p.m.で
10分間遠心分離し、得られた菌体を5%NaCl水
溶液を用いて2回洗浄して、洗浄菌体を得、該菌
体を5%NaCl水溶液5ml中に懸濁したものを、
シヤーレに移し入れたのち、該シヤーレより28.5
cmの距離から15ワツトUVランプを30秒間照射し
た。 次いで、UV処理液100μを4.9mlのMYPX−
1−5中に接種し、温度30℃で4日間静置培養し
て培養物を得、該培養物を常法により18000r.p.
m.で10分間遠心分離して菌体を得、該菌体を5
%NaCl水溶液を用いて2回洗浄して洗浄菌体を
得、該菌体全量を薬剤処理合成培地5mlに接種
し、温度30℃で48時間静置培養し、培養物を得
た。 このようにして得た培養物をMYPG−1−
5CaCO3プレートに接種し、温度30℃で9日間前
記ガスパツクを用いて嫌気培養して該プレート上
にハローを形成しないコロニーより得た菌体を、
更に、MYPX−1−5CaCO3プレート及び
MYPG−1−5CaCO3プレートにレプリカし、
MYPX−1−5CaCO3プレート上でハローを形成
し、MYPG−1−5CaCO3プレート上でハローを
形成しないコロニーを選択し、MYPX−1−
5CaCO3プレート上のこのような性質を有するコ
ロニーより得た菌体を各5mlのMYPX−1−5
及び第5表記載の培地(以下、MYPG−1−5
と略称する。)に接種し、温度30℃で4日間静置
培養し、MYPX−1−5で生育し、MYPG−1
−5では生育することのできない新規変異株ペデ
イオコツカス・ハロフイルス13−2(FERM BP
−702)を得た。
【表】 以上の如くして変異誘導して得たペデイオコツ
カス・ハロフイルス13−2(FERM BP−702)
を、上記MYPX−1−5(5ml)に一白金耳接種
し、温度30℃で4日間静置培養して培養物を得
た。 他方、脱脂大豆100Kgを蒸煮変性したものと、
小麦105Kgを炒熬割砕したものを混合し、これに
種麹を接種し、42時間の通風製麹を行い醤油麹を
得た。 これに食塩90Kgを含む15℃に冷却した塩水360
を加えて600容密閉仕込タンクに仕込んだ。
その際、後記第6表記載の培地に前述の如くして
得たペデイオコツカス・ハロフイルス13−2
(FERM BP−702)を含む培養物を添加し、温
度30℃で5日間静置培養した培養液を、生菌数が
諸味1g当り1×105個となるように添加した。
この時の諸味PHは5.9であつた。
【表】 添加後時々撹拌し、仕込後14日目より加温し、
仕込後60日目にサツカロミセス・ルキシー
ATCC13356を1×105個/諸味1gとなるように
添加し、6ケ月間通常の仕込管理を行つて熟成諸
味を得た。これを常法により圧搾したのち、
NaCl17.0%、T.N.1.57%に調整し、80℃で4時
間の火入を行い、火入醤油(本製品)を得た。 一方上記ペデイオコツカス・ハロフイルス13−
2の代わりにペデイオコツカス・ハロフイルス
IAM1674を、後記第7表記載の培地に接種し、
温度30℃で5日間静置培養して得た培養液から常
法により洗浄菌体を得、1×105/諸味1gを添
加する以外は、上記と全く同様にして火入醤油
(対照製品)を得た。
【表】 上記火入醤油の一般分析を醤油技術会編「しよ
うゆ規準分析法」に従つて行ない、(但し、色沢、
キシロース含量及びアラビノース含量を除く)ま
た、生醤油中のキシロース含量及びアラビノース
含量を、シンナー・エム.(Sinner M.)、プル
ス・ジエイ.(Puls J.)、ジエイ・クロマトグル.
(J.Chromatogr.)、第156巻、197頁(1978)記載
の方法と同様に分析したところ、第8表に示す結
果を得た。 また、上記火入醤油について、28名のパネルに
よりトライアングル法で官能検査を実施したとこ
ろ、第9表に示す結果を得た。
【表】
【表】 第8表より明らかなように、ペデイオコツカ
ス・ハロフイルス13−2を添加して醸造した醤油
(本製品)は公知の株を添加して醸造した醤油
(対照製品)に比べ、生醤油の色沢で約30%の差
があり、また火入安定性(色沢2のΔO.D.)、酸
化安定性(色沢3のΔo.D.)においても本製品の
方が優れていることが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 醤油製造工程において、ペデイオコツカス属
    に属し、D−グルコース非発酵性で、かつペント
    ース発酵性の微生物を、製麹工程乃至仕込み初期
    の任意な時期に添加することを特徴とする淡色醤
    油の製造法。 2 ペントースが、L−アラビノース及びD−キ
    シロースである特許請求の範囲第1項記載の淡色
    醤油の製造法。
JP59198631A 1984-04-18 1984-09-25 淡色醤油の製造法 Granted JPS6178357A (ja)

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JP59198631A JPS6178357A (ja) 1984-09-25 1984-09-25 淡色醤油の製造法
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JPS6178357A JPS6178357A (ja) 1986-04-21
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