JPH0440025Y2 - - Google Patents

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JPH0440025Y2
JPH0440025Y2 JP11623288U JP11623288U JPH0440025Y2 JP H0440025 Y2 JPH0440025 Y2 JP H0440025Y2 JP 11623288 U JP11623288 U JP 11623288U JP 11623288 U JP11623288 U JP 11623288U JP H0440025 Y2 JPH0440025 Y2 JP H0440025Y2
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JP
Japan
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plate
friction
mating
plates
piston
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JP11623288U
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JPH0236631U (ja
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、動力伝達系のクラツチ或いは制動
装置として用いられる摩擦多板式圧接装置に関す
るものである。
従来の技術 例えば、舶用減速逆転機においては、前後進の
切換えを摩擦多板式のクラツチで行なうようにし
ている。即ち、摩擦板とその相手板(スチールプ
レート)とを交互に配列し、油圧ピストンで前記
配列方向の一方の側からこれらを互いに圧接させ
て動力を伝達させる。この場合、前記ピストンの
摺動に伴つて摩擦板及び相手板を軸方向に摺動さ
せる必要があることから、その摺動を容易にする
ため、第6図で示すように、例えば、摩擦板1と
回転軸2とのスプライン嵌合部に、その回転時に
バツクラツシ3を生ずるような構造としている。
ところで、エンジンを駆動源とする動力伝達装
置においては、特に低速回転時にエンジンの回転
変動を生じることから、歯車等の噛合い部に発生
するバツクラツシに伴つて、ガラ音と称する騒音
を発生する不都合がある。そこで、例えば、従来
においては実開昭53−1249820号に記載されてい
るように、歯車同士が噛み合つた時に両者間のバ
ツクラツシをなくすような補助歯車を設けたもの
が考案されている。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、バツクラツシをなくすようにし
た前記従来の装置においては、各歯車間において
のみそのようなバツクラツシ対策を施したもの
で、それなりの効果はあるとしても、クラツチの
摩擦板や相手板部分のバツクラツシ対策を看過し
たものであり、ガラ音の発生を充分抑えることが
できない欠点がある。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この考案は、多数
の摩擦板と相手板とを交互に配列し、その配列方
向の一方の側からのピストンによる押付力によつ
て、これら摩擦板と相手板を互いに圧接させて動
力を伝達し或いは回転体の制動を行なう摩擦多板
構造であつて、上記回転体周面のスプラインと前
記摩擦板若しくは相手板の一方との嵌合部におい
て、前記ピストンと反対側における一部の回転方
向のバツクラツシユを他の部分よりも少なくする
か又はなくしたことを特徴とするものである。
作 用 クラツチの接続時又は制動力が作用している間
は、摩擦板若しくは相手板と回転体とが、その一
部のバツクラツシのない部分によつて完全に一体
となり、エンジンの回転変動等に伴うガラ音の発
生を防止する。また、このバツクラツシの少ない
部分或いはない部分は、反ピストン側であること
から、このピストンの摺動に伴うそれら摩擦板及
び相手板の摺動を大きく妨げることがなく、クラ
ツチ或いは制動動作の支障を伴うことはない。
実施例 以下、この考案を、舶用減速逆転機のクラツチ
部において実施した実施例について説明する。
第3図において、減速逆転機ケース11には、
出力軸12が軸架されており、この出力軸12へ
減速大歯車10が取り付けられている。出力軸1
2の上方に、入力軸13が、その出力軸12と平
行に軸支され、その入力軸13に遊嵌したピニオ
ン14が、大歯車10と噛み合つている。ピニオ
ン14の後部側より後方に突出してクラツチボス
15が一体に突出されている。他方、このボス1
5の後部側において、入力軸13に外嵌して固着
されたクラツチハウジング16がボス15を囲む
ようにして配置されている。そして、第1図で示
すように、クラツチボス15の外周に形成したス
プライン21には、この考案の相手板としてのス
チールプレート17a,17が一体に回転するよ
う嵌合され、他方、クラツチハウジング16の内
周部には、摩擦板18が同様に一体に回転するよ
う取り付けられている。そして、これら多数の相
手板17と摩擦板18が、軸方向に交互に配列さ
れている。19は、これら摩擦板18と相手板1
7の配列部の後部側において、クラツチハウジン
グ16内へ軸方向摺動自在に内装したピストンで
あり、このピストン19の背面側に圧油を供給す
ることによつて、そのピストン19を図の左方向
に摺動させて、これら相手板17と摩擦板18と
を互いに圧接し、これによつて駆動側のクラツチ
ハウジング16から、被動側の前記のピニオン1
4側に動力が伝達されるようになつている。20
は、前記ピストン19と反対側において、クラツ
チハウジング16内に取り付けた押さえ板であつ
て、前記ピストン19の押付力をこの押さえ板2
0で受け止めるようになつている。このような構
成において、この実施例では、ピストン19と最
も遠い位置にある、即ち、このピストン19と反
対側における一枚の相手板17aを、第2図で示
すようにクラツチボス15のスプライン21へ、
バツクラツシを殆ど生じないようにして嵌合して
いる。その他の相手板17及び摩擦板18は、前
記第6図と同様により大きいバツクラツシを備え
た構造であり、このように反ピストン側の一枚の
相手板17aを、他の部分よりもそのバツクラツ
シを少なくして取り付けることにより、クラツチ
が接続された際に、駆動側と被動側を略完全に一
体化させて、ガラ音の発生を防止するものであ
る。
なお、第1図及び第2図で示すクラツチ部分
は、前進用であつて、その入力軸13の側方に
は、同様のクラツチ機構を備えた後進軸が軸支さ
れ、前記クラツチハウジング16外周の歯車22
により、その後進側に動力が伝達されるようにな
つている。
第4図及び第5図は、夫々、舶用減速逆転機に
おけるガラ音の騒音値を測定した結果を示すもの
で、第4図は、本考案のバツクラツシ対策を施し
た場合であり、第5図は、そのようなバツクラツ
シ対策を施していないものを示す。これらの図を
比較して解るように、クラツチ部のバツクラツシ
対策を施した第4図本考案のものの方が、騒音値
が大幅に低減するという結果が得られた。なお、
第5図では、前進時よりも後進時の方が騒音が高
くなつているが、これは、後進側の方が歯車の噛
合い段数が多いためで、本考案実施例では、この
場合でも略前進側と変わらない程度にまで騒音が
低減されている。なお、この考案の考案者らは、
配列方向のすべて亘つてかかるバツクラツシ対策
を施したものを試作したところ、中立時の連れ廻
りや摩擦板等の摺動不良を生じた。なお、バツク
ラツシを少なくっし或いはなくした部分について
は、スプライン21部分との面圧が高くなるた
め、その部分の摩耗を防止する目的で、そのバツ
クラツシ対策を施した相手板17a等の厚さを厚
くしたり、或いは、焼入れを変える等の手段を施
すことが望ましい。
上記において、相手板17aのみバツクラツシ
対策を施すことで、その相手方の摩擦板18は、
嵌入時にクラツチハウジング16側と完全な一体
となるので、そのようなバツクラツシ対策を施す
必要はない。また、この実施例では、一枚の相手
板17aにのみバツクラツシ対策を施している
が、反ピストン側の一部分にのみ留まるものであ
れば、複数枚の相手板17a,17へそのような
バツクラツシ対策を施してもよい。或いは、逆に
摩擦板18がスプライン21へ取り付けられる場
合には、その摩擦板18側の一枚若しくは数枚に
亘つて同様のバツクラツシ対策を施すことも考え
られる。
考案の効果 以上のように、この考案によれば、摩擦板又は
相手板の一部のバツクラツシをを少なくするか若
しくはなくすことにより、エンジンの回転変動等
に伴うガラ音を大幅に低減できるとともに、その
ようにバツクラツシ対策を施した部分を、摺動量
の少なくて済む反ピストン側に設けることによつ
て、ピストンの摺動に伴う圧接動作を妨げること
がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例に用いられる舶用
減速逆転機のクラツチ部分の要部拡大図、第2図
は、バツクラツシをなくした相手板の嵌合部の要
部拡大断面図、第3図は、舶用減速逆転機の全体
縦断面図、第4図及び第5図は、本考案と従来例
のガラ音の測定値の結果を示すグラフ、第6図
は、バツクラツシを設けた従来の相手板若しくは
摩擦板の嵌合部の要部横断面図である。 15……クラツチボス、17,17a……相手
板、18……摩擦板、21……スプライン部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多数の摩擦板と相手板とを交互に配列し、その
    配列方向の一方の側からのピストンによる押付力
    によつて、これら摩擦板と相手板を互いに圧接さ
    せて動力を伝達し或いは回転体の制動を行なう摩
    擦多板構造であつて、上記回転体周面のスプライ
    ンと前記摩擦板若しくは相手板の一方との嵌合部
    において、前記ピストンと反対側における一部の
    回転方向のバツクラツシユを他の部分よりも少な
    くするか又はなくしたことを特徴とする摩擦多板
    式圧接装置。
JP11623288U 1988-09-02 1988-09-02 Expired JPH0440025Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11623288U JPH0440025Y2 (ja) 1988-09-02 1988-09-02

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11623288U JPH0440025Y2 (ja) 1988-09-02 1988-09-02

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Publication Number Publication Date
JPH0236631U JPH0236631U (ja) 1990-03-09
JPH0440025Y2 true JPH0440025Y2 (ja) 1992-09-18

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ID=31358583

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JP11623288U Expired JPH0440025Y2 (ja) 1988-09-02 1988-09-02

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JP6234354B2 (ja) * 2014-11-27 2017-11-22 株式会社クボタ 多板式摩擦係合装置

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JPH0236631U (ja) 1990-03-09

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