JPH0438901Y2 - - Google Patents

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JPH0438901Y2
JPH0438901Y2 JP18077087U JP18077087U JPH0438901Y2 JP H0438901 Y2 JPH0438901 Y2 JP H0438901Y2 JP 18077087 U JP18077087 U JP 18077087U JP 18077087 U JP18077087 U JP 18077087U JP H0438901 Y2 JPH0438901 Y2 JP H0438901Y2
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caulking
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burrs
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、かしめ孔のかしめ用凹部を形成する
ためのデインプルポンチに係り、特にバリの発生
を防止するのに効果的なデインプルポンチに関す
る。
(従来の技術) 板状の被加工品に孔を穿設する場合、加工が容
易に行なえ、かつ高い寸法精度で加工できるとい
うことから実開昭60−121415号公報で示されてい
るような孔抜きポンチが用いられることが多い。
また、自動車等に取付けられるオートマチツク
トランスミツシヨンなどに使用されるプラネタリ
キヤリアやリアカバー等に設けられている、ピニ
オンギヤのかしめ用孔は、孔抜きポンチで下孔が
穿設された後に、デインプルポンチによりかしめ
用凹部を形成したものである。
これを図面により詳細に説明すると、第5図に
示すプラネタリキヤリア1などにはピニオンギヤ
をかしめて取付けるためのかしめ用孔2が形成さ
れている。かしめ用孔2は、第6図および第7図
に示すように、縁が面付けされている貫通孔3と
貫通孔3に連設されているかしめ用凹部4とから
なつているもので、かしめ用凹部4は、表面に対
してほぼ45°の角度で溝状に形成されている。
そして、このかしめ用孔2の加工は、第8図に
示すような工程で行なわれ、まず、孔抜きポンチ
5で被加工品6に下孔7を穿設し(第8図a参
照)、つづいて、後述するデインプルポンチ8で
下孔7の縁の面付け加工とかしめ用凹部4の加工
とを行なう(第8図b参照)。そして、仕上孔抜
きポンチ9により下孔7を仕上孔形状に打ち抜き
(第8図c参照)、その後、機械加工により孔の内
面を旋削して仕上げる。
ここで、従来のデインプルポンチ8は第9図お
よび第10図に示すように、円柱状のポンチ本体
10の先端面11に、面付け加工を施す円錐状の
面付け加工部12と、この面付け加工部12の軸
芯から両側へ平行に一定距離Δだけ離れた位置
を軸芯とする円錐面を有する凹部加工部13とが
設けられているものである。そして、面付け加工
部12は、下孔7の縁の面付け加工を行ない、凹
部加工部13は、かしめ用凹部4の加工を行な
う。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら上記従来のデインプルポンチ8で
は次のような問題点があつた。
まず、従来のデインプルポンチ8では、第11
図に示すような形状のかしめ用孔14が形成され
るが、このかしめ用孔14のかしめ用凹部15の
加工時には第11図(b),(c)にハツチングで示す位
置に剪断面Sが生じ、特にかしめ用凹部15のV
字状最深部15aにはその剪断面Sが集中し下面
まで繋るためその箇所S1にバリが発生しやすい。
そのため、バリが発生しそのバリが脱落してプ
レス型に残ると他の被加工品の加工時に傷を付け
て不良品にするという問題点があつた。
さらに、第11図aに示すようなバイト16に
より、かしめ用孔14の内周を旋削加工により仕
上げる場合、下孔7とかしめ用凹部15との交差
する位置S2にバリが発生する。これは、バイト1
6が下孔7の内周からかしめ用凹部15に出る際
にその箇所の角度θ(下孔7の内周とかしめ用凹
部15とのなす角度)が小さいと、切削した肉が
塑性変形して曲げられ切粉とならずにバリとして
残つてしまうからである。
そして、このバリが残つた状態の被加工品6を
オートマチツクトランスミツシヨンなどに組み込
むと、使用中にバリが脱落してギヤ等にかみ込み
作動不良を起こすという問題点が生じていた。
本考案は、以上の問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、バリの発生を防止
できるデインプルポンチを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題点を解決する手段を第1図および第
3図aに基づいて説明すると、本考案のデインプ
ルポンチ17は、被加工品6に穿設された下孔7
の縁に面付け加工を施す円錐形状の面付け加工部
20に隣接し、前記下孔7に連設するかしめ用凹
部21を加工する凹部加工部22を円弧状に形成
したものである。
(作用) このように凹部加工部22を円弧状に形成する
と、かしめ用凹部21加工時に生じる剪断面Sが
下孔7の全周に渡つて均一に生じるこ(第3図
b,c参照)ととなつて、バリの発生が防止され
る。
また、下孔7の内周とかしめ用凹部21とのな
す角度θが大きくとれるため、旋削加工時のバリ
の発生も抑えられる。
(実施例) つぎに、本考案の実施例を第1図乃至第4図に
基づいて説明する。
まず、第1図乃至第2図a,b,cを用いて本
考案のデインプルポンチ17の構成を説明する。
円柱状のポンチ本体18の先端面19には、下
孔7の縁の面付けを行なうための円錐状の面付け
加工部20が設けられている。この面付け加工部
20の円錐状の側面は、先端面19に対してほぼ
45°の角度となつている。
そして、面付け加工部20の側面には、後述す
るかしめ用凹部21を加工するための凹部加工部
22が一対設けられている。この凹部加工部22
は、ポンチ本体18の先端面19に対して45°の
角度で前記面付け加工部20の側面に平行に沿つ
た軸芯を有する円弧面から構成され、ポンチ本体
18の軸芯に対して両側に配置されている。
また、以上の構成のデインプルポンチ17の具
体的な寸法および加工されるかしめ用孔23(第
3図aに示す)の寸法の一例を示すと、ポンチ本
体18の外径はφ20mm、面付け加工部20は高さ
が2.6mm、上底の直径がφ9.1mm、下底の直径が
φ3.9mm、凹部加工部22の半径はφ2.6mmであり、
かしめ用孔23の寸法は、下孔7の直径がφ8.3
mm、かしめ用凹部21の正面視における半径がほ
ぼφ2.6mmである。
この構成による作用を第3図a,b,cおよび
第4図a,b,c,dに基づいて説明する。
このデインプルポンチ17により、かしめ用孔
23は第3図aに示すように加工される。そし
て、かしめ用凹部21の最深部21aは第3図c
で示すように弧状となるため、剪断面Sが第3図
b,cにハツチングで示すように全周に均一に生
じることとなり、下孔7の内周のバリの発生が防
止される。
さらに、第4図に示すように、下孔7とかしめ
用凹部21との交差する箇所S2の角度θ(下孔の
内周とかしめ用凹部とのなす角度)は、従来のデ
インプルポンチ8で前記寸法関係のかしめ用孔を
加工すると、120°程度しかとれないが、上記本考
案のデインプルポンチ17では145°より大きくと
れるため、旋削加工時にその箇所にバリが発生す
ることがなくなる。これは、凹部加工部が円弧状
の場合、どの断面をとつても円錐状のものよりも
20°〜30°程度大きいからで、この角度が180°に近
いほどバリが発生しにくいことが解つている。な
お、第4図bは、第4図aに示すかしめ凹部21
の側面視をa,b,c,d,e線で切断したとき
の各断面を示すものであり、第4図dは、第4図
cに示すかしめ凹部15の側面視をa,b,c,
d線で切断したときの各断面を示すものである。
その上、従来のデインプルポンチ8では、、加
工時に位置がかしめ用凹部13の配設方向(第4
図中右方向)にずれると前記角度θが小さくなる
(第4図d参照)が、本考案の円弧状の凹部加工
部を有するデインプルポンチ17では、角度θは
加工時の位置がずれてもほとんど変わることがな
い(第4図b参照)ので、バリの発生を確実に防
止することができる。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように本考案は、かしめ用
孔のかしめ用凹部を形成する凹部加工部を円弧状
にしたため、従来、かしめ用凹部加工時および後
工程の旋削加工時に生じていたバリの発生を防止
することができる。
そのため、被加工品の不良率が低減するととも
に、被加工品が組み込まれたオートマチツクトラ
ンスミツシヨン等の製品の品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のデインプルポンチの一例を
示す斜視図、第2図aは、第1図に示したデイン
プルポンチの正面図、第2図bはその右側面図、
第2図cは、第2図aの下面図、第3図aは、第
1図に示したデインプルポンチで加工したかしめ
用孔の平面図、第3図bは、第3図aのA−A線
断面図、第3図cは、第3図aのB−B線断面
図、第4図aは、本考案のデインプルポンチで加
工したかしめ用凹部の正面図、第4図bは、第4
図aにおけるa,b,c,d,e線で切断した各
断面形状を示す図、第4図cは、従来のデインプ
ルポンチで加工したかしめ用凹部の正面図、第4
図dは、第4図cにおけるa,b,c,d,e線
で切断した各断面形状を示す図、第5図は、オー
トマチツクトランスミツシヨンなどに使用される
プラネタリキヤリアの一例を示す正面図、第6図
は、第5図の部拡大図、第7図は、第6図の
−線断面図、第8図a.b.cは、第6図に示すか
しめ用孔の加工工程を示す縦断面図、第9図は、
従来のデインプルポンチの一例を示す斜視図、第
10図は、第9図のデインプルポンチの下面図、
第11図aは、従来のデインプルポンチで加工さ
れたかしめ用孔を示す平面図、第11図bは、第
11図aのC−C線断面図、第11図cは、第1
1図aのD−D線断面図である。 7……下孔、17……デインプルポンチ、19
……凹部加工部、20……面付け加工部、21…
…かしめ用凹部、23……かしめ用孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被加工品に穿設された下孔の縁に面付け加工を
    施す円錐形状の面付け加工部に隣接し、前記下孔
    に連設するかしめ用凹部を加工する凹部加工部を
    円弧状に形成したことを特徴とするバリ防止用デ
    インプルポンチ。
JP18077087U 1987-11-27 1987-11-27 Expired JPH0438901Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP18077087U JPH0438901Y2 (ja) 1987-11-27 1987-11-27

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JP18077087U JPH0438901Y2 (ja) 1987-11-27 1987-11-27

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Publication Number Publication Date
JPH0184821U JPH0184821U (ja) 1989-06-06
JPH0438901Y2 true JPH0438901Y2 (ja) 1992-09-11

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