JPH04372622A - ビシクロヘキシレンエステルのポリカーボネート - Google Patents

ビシクロヘキシレンエステルのポリカーボネート

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JPH04372622A
JPH04372622A JP17477191A JP17477191A JPH04372622A JP H04372622 A JPH04372622 A JP H04372622A JP 17477191 A JP17477191 A JP 17477191A JP 17477191 A JP17477191 A JP 17477191A JP H04372622 A JPH04372622 A JP H04372622A
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JP
Japan
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polycarbonate
trans
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bicyclohexylene
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JP17477191A
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English (en)
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Shigeru Sugimori
滋 杉森
Tomoyuki Kondo
智之 近藤
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JNC Corp
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なビシクロヘキシレ
ンエステルのポリカーボネートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートは工業的に広く使用さ
れている合成樹脂であって、通常2,2‐ビス(4′‐
ヒドロキシフェニル)プロパン(以下ビスフェノールA
と略記する)のような二価フェノールとホスゲンのよう
な炭酸誘導体との反応により製造され、耐衝撃性に優れ
、しかも吸湿性が小さく熱に安定であるなどの優れた特
性を有している樹脂である。
【0003】近年、樹脂の用途開発にともない新規な構
造単位を有するポリカーボネートの開発が行われている
。たとえば、特開平1−172424に1,4‐シクロ
ヘキサンジオールまたは4,4′‐ビシクロヘキサンジ
オールから構成されるシクロヘキシレンを含んだポリカ
ーボネートが開示されているが、融点に関する記述もな
く、用途が期待できない。それ故、シクロヘキシレンを
含む新規なポリカーボネートが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な特性が期待できるシクロヘキシレンを含む構造の新規
なポリカーボネートの共重合体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特願平2
−72689でトランス‐1,4‐シクロヘキサンジオ
ールとトランス,トランス‐4,4′‐ビシクロヘキサ
ンジオールから構成されたポリカーボネートを提示して
いるが、さらに検討をすゝめて、より加工性のあるシク
ロヘキシレンを含むポリカーボネートを見出し、本発明
に至った。
【0006】本発明のビシクロヘキシレンエステルのポ
リカーボネートは、
【化4】 で示される構造単位5〜95モル%と、式
【化5】 および、式
【化6】 から選ばれた1種もしくは2種以上の構造単位95〜5
モル%とが線状に不規則に配列した還元粘度0.05〜
1.50(25℃、0.5g/dl、クロロホルム)の
樹脂である。
【0007】本発明のポリカーボネートの構造単位の構
造は、つぎの5種からなるポリカーボネート共重合体で
ある。第1のポリカーボネートは、式(1)で示される
構造単位5〜95モル%と式(2)で示される構造単位
の95〜5モル%とが線状に不規則に配列した構造を有
する。第2のポリカーボネートは、式(1)で示される
構造単位5〜95モル%と式(3)(n=2の場合)で
示される構造単位95〜5モル%とが線状に不規則に配
列した構造を有する。 第3のポリカーボネートは、式(1)で示される構造単
位5〜95モル%と式(3)(n=1の場合)で示され
る構造単位95〜5モル%とが線状に不規則に配列した
構造を有する。 第4のポリカーボネートは、式(1)で示される構造単
位95〜5モル%と式(2)で示される構造単位および
式(3)(n=2の場合)で示される構造単位95〜5
モル%とが線状に不規則に配列した構造を有する。第5
のポリカーボネートは、式(1)で示される構造単位5
〜95モル%と式(3)で示される構造単位の2種の9
5〜5モル%とが線状に不規則に配列した構造を有する
【0008】本発明のポリカーボネートは、還元粘度0
.05〜1.50(25℃、0.5g/dl、クロロホ
ルム)、融点50〜300℃又は不融、分解温度280
℃以上の物性値を有する。
【0009】本発明のポリカーボネートの製造法は、た
とえば式
【化7】 で示されるビシクロヘキシレンジカルボン酸のヒドロキ
シエチルエステルの5〜95モル%と、式
【化8】 で示される4,4′‐ビフェニルジオール、式
【化9】 で示されるトランス,トランス‐4,4′‐ビシクロヘ
キサンジオール、および式
【化10】 で示されるトランス‐1,4‐シクロヘキサンジオール
から選ばれた1種もしくは2種以上の化合物95〜5モ
ル%とからなるジオール成分を1,2‐ジクロロエタン
中で混合し、ピリジン存在下、式
【化11】 で示されるクロロギ酸トリクロロメチルと反応を行なう
ことからなる。
【0010】ジオール成分とクロロギ酸トリクロロメチ
ルとの比率は等モルであるがクロロギ酸トリクロロメチ
ルがやゝ多い方が好ましい。溶媒としては、前記ジクロ
ロエタン以外に塩化メチレン、クロロベンゼン、トルエ
ン、ジオキサンなどがあげられる。脱塩化水素剤として
前記ピリジン以外にトリエチルアミン、トリメチルアミ
ンなどが使用され、その添加量はクロロギ酸トリクロロ
メチルの1モルに対して2〜5モルである。また、反応
温度は150〜220℃、反応時間は特に限定しないが
1〜5時間が好ましい。
【0011】本発明のポリカーボネートは、いずれも透
明性、熱安定性に優れている、特に、トランス,トラン
ス‐4,4′‐ビシクロヘキサンジオールが全ジオール
成分中40%未満のものは適度の融点を示し熱成形性を
有する。また、40モル%以上の場合は不融性の樹脂で
あるが他の樹脂と混合することにより熱成形性を必要と
する分野に適用できる。このように、本発明のポリカー
ボネートはそれ自体で有用なものであるが、他の公知の
樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルメタクリレート、ABS、ポリアミド類、ポリアクリ
レート類、ポリカーボネート類、ポリエチレンテレフタ
レートのようなポリエステル類またはポリフェニレンオ
キシド類などと混合し、これら樹脂の機械的強度及び熱
成形性の改良を図ることもできる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例によって限定される
ものではない。実施例で得られたポリカーボネートの物
性は、以下の方法で測定した。還元粘度:クロロホルム
を溶媒として25℃、0.5g/dlの濃度で測定した
。還元粘度(ηred )とは、下記の数1により定義
されたものである。
【数1】 (ここでηはウベローデ粘度計を使用し、クロロホルム
中の濃度0.5g/dlのものを温度25.0±0.0
1℃で測定した値であり、ηo はウベローデ粘度計を
使用し、同温度における同溶媒の測定値であり、Cは濃
度0.5g/dlである)。融点(Tm):偏光顕微鏡
にホットステージ(メトラー社製FP−82)を装着し
て毎分3℃の昇温速度で測定した。ガラス転移温度(T
g):セイコー電子工業社製DSC−200型を用い毎
分5℃の昇温速度で測定した。分解温度(Td):セイ
コー電子工業社製TG/DTA−220型を用い毎分1
0℃の昇温速度で測定し、重量減少5%の温度とした。
【0013】なお、実施例で使用するジオール成分はつ
ぎのようにして製造した。 i)  トランス,トランス‐4,4´‐ビシクロヘキ
サンジオールの製造:(ワイルズ他、ジャーナル  オ
ル  ジ  アメリカン  ケミカル  ソサイエティ
ー、76巻,1735ページ、(1954)に記載の方
法に準じて製造した)かくはん機、冷却器をつけた3リ
ットルの三つ口フラスコに4,4′‐ビシクロヘキサン
ジオールの異性体混合物240.4gとジオキサン12
00ml、ピリジン720mlを入れて、温室でかくは
んしながら塩化ベンゾイル640.0gを加えた。この
混合物を還流下8時間反応して、減圧下乾固した後、残
った固体をクロロホルムに溶解した。溶液を2N‐水酸
化カリウムで3回、6N‐塩酸で3回、水で中性になる
まで洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃
縮して、析出した結晶をトルエンで再結晶して、トラン
ス,トランス‐4,4′‐ビシクロヘキサンジベンゾア
ート150.5g(収率30.5%)を得た。融点10
2.1〜102.9gであった。かくはん機、冷却器を
つけた3リットルの三つ口フラスコに上記のトランス,
トランス‐4,4′‐ビシクロヘキサンジベンゾアート
150.0g、メタノール1800ml、水酸化カリウ
ム75.0g、水150mlを入れて還流下5時間反応
した。反応液を1200mlの水に注いで析出した結晶
をろ過した後、エタノールで再結晶してトランス,トラ
ンス‐4,4′‐ビシクロヘキサンジオール56.1g
(収率74.1%)を得た。融点215.5〜216.
3℃であった。
【0014】ii)  トランス‐1,4‐シクロヘキ
サンジオールの製造:(オルバーグ他、ジャーナル  
オブ  ジ  アメリカン  ケミカル  ソサイエテ
ィー、66巻、1097ページ(1944)に記載の方
法に準じて製造した)2リットルの三角フラスコに1,
4‐シクロヘキサンジオールのシス、トランス混合物1
00.0gをピリジン300ml、トルエン300ml
に懸濁させて、この混合物に室温にて無水酢酸270g
をかくはんしながら加えた。さらに12時間室温にて反
応を行なった。この反応液にトルエン1リットル、水2
リットルを加えた後、6N‐塩酸で3回、2N‐水酸化
ナトリウムで3回、水で中性になるまで洗浄して無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。減圧でトルエンを留去して生
成した結晶をエタノールで再結晶してトランス‐1,4
‐シクロヘキサンジアセタート39.7g(収率46.
1%)を得た。 融点102.1〜102.9であった。かくはん機、冷
却器をつけた500mlの三つ口フラスコにトランス‐
1,4‐シクロヘキサンジアセタート10.0g、水酸
化バリウム・8水和物の66.3g、水100mlエタ
ノール300mlを入れて還流下8時間反応した。この
反応液を減圧下留去し、乾固して、残った固体をアセト
ン350mlで煮沸して熱時ろ過した。ろ液を減圧下で
濃縮して析出した結晶をアセトンで再結晶し、トランス
‐1,4‐シクロヘキサンジオール4.0g(収率69
.6%)を得た。融点140.7〜141.6℃であっ
た。
【0015】iii)  4,4′‐ビシクロヘキシレ
ンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシエチル)の製造:
冷却器をつけた300mlのナス型フラスコに、4,4
′‐ビシクロヘキシレンジカルボン酸29.8g(0.
1mol )、塩化チオニル60ml、およびピリジン
0.5mlを入れ、80℃で7時間反応を行なった後、
過剰の塩化チオニルを減圧留去して4,4′‐ビシクロ
ヘキサンジカルボニルジクロリド36.2gを得た。つ
ぎに、冷却器とかくはん機をつけた500mlの三つ口
フラスコにエチレングリコール78.0g(1.3mo
l )、ピリジン30mlおよびジオキサン100ml
を入れて、80℃でかくはんした。これに前記により得
られた4,4′‐ビシクロヘキシレンジカルボニルジク
ロリド36.2g(0.1mol )をジオキサン30
0mlに溶解した溶液を30分間で滴下して、120分
間反応を行なった。反応終了後この反応液を水5リット
ル中に注ぎ、ついで酢酸エチルの3リットルで抽出し、
得られた抽出液を2N水酸化ナトリウムで3回、さらに
水で中性になるまで洗浄した。かくして得られた酢酸エ
チル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち減圧下で酢
酸エチルを留去させて4,4′‐ビシクロヘキシレンジ
カルボン酸ビス(2‐ヒドロキシエチル)34.16g
を得た。これを精製せずに用いた。
【0016】実施例1 本発明第1のポリカーボネートの製造:冷却器、かくは
ん機をつけた100mlの三つ口フラスコに4,4′‐
ビシクロヘキシレンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシ
エチル)1.71g(5.0mmol)、4,4′‐ビ
フェニルジオール0.93g(5.0mmol)、ピリ
ジンの1mlおよび1,2‐ジクロロエタン(以下、D
CEと称する)の5mlを入れてかくはんし、ついで、
この液をマントルヒーターで90℃に保ち、還流下にク
ロロギ酸トリクロロメチル1.09g(5.5mmol
)をDCEの2mlに溶かした溶液を20分間で滴下し
、そのまま3時間反応を行った。得られた反応液を放冷
して50℃にしたのちメタノール300mlに注ぎ、析
出した沈殿物をろ過した。このろ過物を熱メタノール中
で洗浄したのち乾燥し、ポリカーボネート2.63g(
収率87.6%)を得た。この樹脂は4,4′‐ビシク
ロヘキシレンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシエチル
)と4,4′‐ビフェニルジオールとがランダムにカー
ボネート結合した共重合体である物性値を表1に示す。 この樹脂をガラス板上におき、260℃に保ち溶融後、
放冷するとガラス板上に透明な膜が形成した。
【0017】実施例2 本発明第2のポリカーボネートの製造:冷却器、かくは
ん機をつけた100mlの三つ口フラスコに4,4′‐
ビシクロヘキシレンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシ
エチル)1.71g(5.0mmol)、トランス,ト
ランス‐4,4′‐ビシクロヘキサンジオール0.99
g(5.0mmol)、ピリジン1mlおよび1,2‐
ジクロロエタン(以下、DCEと称する)5mlを入れ
てかくはんし、ついで、この液をマントルヒーターで9
0℃に保ち、還流下にクロロギ酸トリクロロメチル1.
09g(5.5mmol)をDCE2mlに溶かして溶
液を20分間で滴下し、そのまま3時間反応を行った。 得られた反応液を放冷して50℃にした後メタノール3
00mlに注ぎ、析出した沈殿物をろ過した。このろ過
物を熱メタノール中で洗浄し、ついで乾燥し、ポリカー
ボネート2.65g(収率86.5%)を得た。4,4
′‐ビシクロヘキシレンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロ
キシエチル)とトランス,トランス‐4,4′‐ビシク
ロヘキサンジオールとがランダムにカーボネート結合し
た共重合体である。物性値を表1に示す。この樹脂のク
ロロホルム溶液をガラス板上にキャストし、乾燥したと
ころ透明なポリカーボネートフィルムが得られた。
【0018】実施例3 本発明第3のポリカーボネートの製造:冷却器、かくは
ん機をつけた100mlの三つ口フラスコに4,4′‐
ビシクロヘキシレンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシ
エチル)1.71g(5.0mmol)、トランス,ト
ランス‐1,4‐シクロヘキサンジオール0.58g(
5.0mmol)、ピリジン1mlおよび1,2‐ジク
ロロエタン(以下、DCEと称する)5mlを入れてか
くはんし、ついでこの液をマントルヒーターで90℃に
保ち、還流下にクロロギ酸トリクロロメチル1.09g
(5.5mmol)をDCE  2mlに溶かして溶液
を20分間で滴下し、そのまま3時間反応を行った。得
られた反応液を放冷して50℃にした後メタノール30
0mlに注ぎ、析出した沈殿物をろ過した。このろ過物
を熱メタノール中で洗浄し、ついで乾燥し、ポリカーボ
ネート2.22g(収率83.6%)を得た。4,4′
‐ビシクロヘキシレンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキ
シエチル)とトランス‐1,4‐シクロヘキサンジオー
ルとがランダムにカーボネート結合した共重合体である
。物性値を表1に示す。この樹脂をガラス板上におき、
260℃に保ち溶融後、放冷するとガラス板上に透明な
膜が形成した。
【0019】実施例4 本発明第4のポリカーボネートの製造:冷却器、かくは
ん機をつけた100mlの三つ口フラスコに4,4′‐
ビシクロヘキシレンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシ
エチル)0.68g(2.0mmol)、4,4′‐ビ
フェニルジオール0.74g(4.0mmol)、トラ
ンス,トランス‐4,4′‐ビシクロヘキサンジオール
0.79g(4.0mmol)、ピリジン1mlおよび
1,2‐ジクロロエタン(以下、DCEと称する)5m
lを入れてかくはんし、ついで、この液をマントルヒー
ターで90℃に保ち、還流下にクロロギ酸トリクロロメ
チル1.09g(5.5mmol)をDCE  2ml
に溶かして溶液を20分間で滴下し、そのまま3時間反
応を行った。得られた反応液を放冷して50℃にした後
メタノール300mlに注ぎ、析出した沈殿物をろ過し
た。このろ過物を熱メタノール中で洗浄し、ついで乾燥
し、ポリカーボネート2.43g(収率94.4%)を
得た。この樹脂は4,4′‐ビシクロヘキシレンジカル
ボン酸ビス(2‐ヒドロキシエチル)と4,4′‐ビフ
ェニルジオール、およびトランス,トランス‐4,4′
‐ビシクロヘキサンジオールがランダムにカーボネート
結合した共重合体である。物性値を表1に示す。この樹
脂のクロロホルム溶液をガラス板上にキャストし、乾燥
したところ透明なフィルムが得られた。
【0020】実施例5 ジオール成分のモル比をかえる以外は実施例4に準拠し
、同様のポリカーボネート1.9g(77.5%)を得
た。物性値を表1に示す。この樹脂をガラス板上におき
130℃に保ち溶融後、放冷するとガラス板上に透明な
膜が形成した。
【0021】実施例6 本発明第5のポリカーボネートの製造:冷却器、かくは
ん機をつけた100mlの三つ口フラスコに4,4′‐
ビシクロヘキシレンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシ
エチル)1.71g(5.0mmol)、トランス,ト
ランス‐4,4′‐ビシクロヘキサンジオール0.50
g(2.5mmol)、トランス‐1,4‐シクロヘキ
サンジオール0.29g(2.5mmol)、ピリジン
1mlおよび1,2‐ジクロロエタン(以下、DCEと
称する)5mlを入れてかくはんし、ついでこの液をマ
ントルヒーターで90℃に保ち、還流下にクロロギ酸ト
リクロロメチル1.09g(5.5mmol)をDCE
  2mlに溶かして溶液を20分間で滴下し、そのま
ま3時間反応を行った。得られた反応液を放冷して50
℃にした後メタノール300mlに注ぎ、析出した沈殿
物をろ過した。 このろ過物を熱メタノール中で洗浄し、ついで乾燥し、
ポリカーボネート2.41g(収率84.1%)を得た
【0022】この樹脂は、4,4′‐ビシクロヘキサン
ジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシエチル)、トランス
,トランス‐4,4′‐ビシクロヘキサンジオール、お
よびトランス‐1,4‐シクロヘキサンジオールとがラ
ンダムにカーボネート結合した共重合体である。物性値
を表1に示す。この樹脂をガラス板上におき、260℃
に保ち溶融後、放冷するとガラス板上に透明な膜が形成
した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明はジオール成分として、ビシクロ
ヘキシレンジカルボン酸のヒドロキシエチルエステルを
用いて新規なポリカーボネートの共重合体を提供したこ
とが特徴である。本発明のポリカーボネートは透明性、
熱安定性があり、単独もしくは他の樹脂の混合により熱
成形性を必要とする分野に適用できる。また、液晶ポリ
マーに添加する樹脂としても利用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式 【化1】 で示される構造単位5〜95モル%と、式【化2】 および、式 【化3】 から選ばれた1種もしくは2種以上の構造単位95〜5
    モル%とが線状に不規則に配列した還元粘度0.05〜
    1.50(25℃、0.5g/dl、クロロホルム)の
    ビシクロヘキシレンエステルのポリカーボネート。
JP17477191A 1991-06-20 1991-06-20 ビシクロヘキシレンエステルのポリカーボネート Pending JPH04372622A (ja)

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