JPH04372313A - ワイヤ放電加工用電極線 - Google Patents
ワイヤ放電加工用電極線Info
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- JPH04372313A JPH04372313A JP17439791A JP17439791A JPH04372313A JP H04372313 A JPH04372313 A JP H04372313A JP 17439791 A JP17439791 A JP 17439791A JP 17439791 A JP17439791 A JP 17439791A JP H04372313 A JPH04372313 A JP H04372313A
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Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤ放電加工用電極線
に関するもので、特に放電加工速度を向上させ、かつ断
線による運転停止を防いだ電極線に関するものである。
に関するもので、特に放電加工速度を向上させ、かつ断
線による運転停止を防いだ電極線に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】ワイヤ放電加工とはワイヤ
放電加工用電極線と被加工体との間で放電現象を起こさ
せ、該放電による熱と爆発力により被加工体を溶融切断
するもので、特に複雑で精密な形状を有するプレス機械
金型等の連続加工に適している。この様なワイヤ放電加
工においては、加工コスト低減の観点から、無人運転を
可能とするために放電が安定で断線がなく、また、放電
加工速度が速く加工時間の短い事が要求されている。従
来、ワイヤ放電加工用電極線としては、主にＺｎ：３０
〜５０重量％を含んだ銅合金線、いわゆる黄銅線が使用
されてきたが、上記の要求のために、黄銅にＡｌやＣｒ
を添加した改良黄銅電極線や表面にＺｎ合金層を設けた
複合電極線が開発されている。しかしながらこれらの改
良電極線は価格的に高いことと、必ずしも要求特性を満
足していないという事で、低価格で高特性のワイヤ放電
加工用電極線の開発が求められている。
放電加工用電極線と被加工体との間で放電現象を起こさ
せ、該放電による熱と爆発力により被加工体を溶融切断
するもので、特に複雑で精密な形状を有するプレス機械
金型等の連続加工に適している。この様なワイヤ放電加
工においては、加工コスト低減の観点から、無人運転を
可能とするために放電が安定で断線がなく、また、放電
加工速度が速く加工時間の短い事が要求されている。従
来、ワイヤ放電加工用電極線としては、主にＺｎ：３０
〜５０重量％を含んだ銅合金線、いわゆる黄銅線が使用
されてきたが、上記の要求のために、黄銅にＡｌやＣｒ
を添加した改良黄銅電極線や表面にＺｎ合金層を設けた
複合電極線が開発されている。しかしながらこれらの改
良電極線は価格的に高いことと、必ずしも要求特性を満
足していないという事で、低価格で高特性のワイヤ放電
加工用電極線の開発が求められている。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は、放電加工速度
が速く断線のない低価格の電極線を開発すべく種々検討
した結果得られたもので、請求項１記載の発明は図１に
示す断面構造の様に、少なくとも最外層にＺｎ：３０〜
５０重量％を含有する銅合金線を撚り合わせたワイヤ放
電加工用電極線において、その外周が円形に圧縮成形さ
れていることを特徴とする放電加工用電極線である。ま
た、請求項２記載の発明は、圧縮成形された放電加工用
電極線の外径が、圧縮前の撚線の外接円の直径の８５〜
９７％であることを特徴とする請求項１記載の放電加工
用電極線である。
が速く断線のない低価格の電極線を開発すべく種々検討
した結果得られたもので、請求項１記載の発明は図１に
示す断面構造の様に、少なくとも最外層にＺｎ：３０〜
５０重量％を含有する銅合金線を撚り合わせたワイヤ放
電加工用電極線において、その外周が円形に圧縮成形さ
れていることを特徴とする放電加工用電極線である。ま
た、請求項２記載の発明は、圧縮成形された放電加工用
電極線の外径が、圧縮前の撚線の外接円の直径の８５〜
９７％であることを特徴とする請求項１記載の放電加工
用電極線である。
【０００４】
【作用】走行する電極線を撚線とすることで、撚線の螺
旋溝による排出効果によって被加工物と電極線の間の放
電加工屑を効率よく排出できるので放電が安定しかつ加
工速度が速くなり、また、複数の線よりなるので、集中
放電によって電極が過度に溶融しても１本の断線だけで
済み、電極線全体の断線には至らない。また、全体を円
形に圧縮成形しているので１本が断線しても線がバラけ
ることはなく、従って、断線した線がたまって加工溝に
詰まり断線するという現象を抑えられる。さらに、外径
の変動がないので加工精度も単純な撚線のままよりも大
幅に向上できる。この圧縮成形は、例えば図２のダブル
ツイストバンチャーによって複数の線を撚り合わせたあ
と、連続的にダイスで伸線して行われる。このときの圧
縮の程度は圧縮後の撚線の外径が伸線による圧縮の前の
撚線の外接円の直径の８５〜９７％となるように伸線す
るのがよい。ここで、圧縮の程度（圧縮後の撚線の外径
／圧縮前の撚線の外接円の直径×１００）を８５〜９７
％としたのは、８５％未満では伸線加工度が大きくなり
過ぎて伸線時の断線が多発し、長尺のワイヤ放電加工用
電極線を製造出来ないためであり、また、９７％をこえ
る圧縮では成形が不十分で、撚線がバラケ易いからであ
る。このようにして製造されたワイヤ放電加工用電極線
は、直線ラインにて加熱処理されて真直性を向上させる
と共に歪取りされてバラケを防止する。加熱処理はトン
ネル炉を通過させたり、通電加熱によって行われる。
旋溝による排出効果によって被加工物と電極線の間の放
電加工屑を効率よく排出できるので放電が安定しかつ加
工速度が速くなり、また、複数の線よりなるので、集中
放電によって電極が過度に溶融しても１本の断線だけで
済み、電極線全体の断線には至らない。また、全体を円
形に圧縮成形しているので１本が断線しても線がバラけ
ることはなく、従って、断線した線がたまって加工溝に
詰まり断線するという現象を抑えられる。さらに、外径
の変動がないので加工精度も単純な撚線のままよりも大
幅に向上できる。この圧縮成形は、例えば図２のダブル
ツイストバンチャーによって複数の線を撚り合わせたあ
と、連続的にダイスで伸線して行われる。このときの圧
縮の程度は圧縮後の撚線の外径が伸線による圧縮の前の
撚線の外接円の直径の８５〜９７％となるように伸線す
るのがよい。ここで、圧縮の程度（圧縮後の撚線の外径
／圧縮前の撚線の外接円の直径×１００）を８５〜９７
％としたのは、８５％未満では伸線加工度が大きくなり
過ぎて伸線時の断線が多発し、長尺のワイヤ放電加工用
電極線を製造出来ないためであり、また、９７％をこえ
る圧縮では成形が不十分で、撚線がバラケ易いからであ
る。このようにして製造されたワイヤ放電加工用電極線
は、直線ラインにて加熱処理されて真直性を向上させる
と共に歪取りされてバラケを防止する。加熱処理はトン
ネル炉を通過させたり、通電加熱によって行われる。
【０００５】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
〔実施例１〕直径０．１ｍｍの６５／３５黄銅線３本を
、図２に示すダブルツイストバンチャーで撚り合わせる
と共に穴径０．２ｍｍのダイスに通して図１（ａ） の
断面構造のワイヤ放電加工用電極線を作製した。圧縮後
の電極線の外径比としては９２．８％である。この電極
線を１５０℃に加熱したトンネル炉に通して歪取りした
後、表１に示す条件で放電加工実験を行った。放電加工
実験は、加工ピーク電流値Ｉｐを徐々に上げていって、
断線せずに安定に加工できる最大速度を求めるもので、
本発明電極線は、比較例の直径０．２ｍｍの６５／３５
黄銅線（単線）の１．３５倍の加工速度を示した。次に
、最大加工速度の９０％になる条件で一昼夜の連続運転
した結果、比較例の６５／３５黄銅線は途中で断線して
しまったが、本発明電極線は何等のトラブルもなく順調
に加工できた。なお、加工後の電極を観察したところ、
１箇所素線が１本断線している所があったが、残りの２
本が生き残って断線を免れていたことが分かった。 〔実施例２〕表２に示す種々の直径の純銅線上に直径０
．０６ｍｍの６５／３５黄銅線を６本撚り合わせると共
に直径０．２ｍｍに伸線し、図１（ｂ） の断面構造の
ワイヤ放電加工用電極線を作製した。実施例１と同様に
、トンネル炉に通して歪を取ると共に真直性を改善した
後、表１に示す条件で放電加工実験を行った。結果を表
２に併記する。
、図２に示すダブルツイストバンチャーで撚り合わせる
と共に穴径０．２ｍｍのダイスに通して図１（ａ） の
断面構造のワイヤ放電加工用電極線を作製した。圧縮後
の電極線の外径比としては９２．８％である。この電極
線を１５０℃に加熱したトンネル炉に通して歪取りした
後、表１に示す条件で放電加工実験を行った。放電加工
実験は、加工ピーク電流値Ｉｐを徐々に上げていって、
断線せずに安定に加工できる最大速度を求めるもので、
本発明電極線は、比較例の直径０．２ｍｍの６５／３５
黄銅線（単線）の１．３５倍の加工速度を示した。次に
、最大加工速度の９０％になる条件で一昼夜の連続運転
した結果、比較例の６５／３５黄銅線は途中で断線して
しまったが、本発明電極線は何等のトラブルもなく順調
に加工できた。なお、加工後の電極を観察したところ、
１箇所素線が１本断線している所があったが、残りの２
本が生き残って断線を免れていたことが分かった。 〔実施例２〕表２に示す種々の直径の純銅線上に直径０
．０６ｍｍの６５／３５黄銅線を６本撚り合わせると共
に直径０．２ｍｍに伸線し、図１（ｂ） の断面構造の
ワイヤ放電加工用電極線を作製した。実施例１と同様に
、トンネル炉に通して歪を取ると共に真直性を改善した
後、表１に示す条件で放電加工実験を行った。結果を表
２に併記する。
【０００６】
【表１】
【０００７】
【表２】
【０００８】表２から明らかな様に、Ｎｏ．１〜Ｎｏ．
４の本発明例は放電加工速度が速く、また連続運転して
も断線がなく安定している。それに対して、撚っただけ
で円形圧縮していない比較例Ｎｏ．５は、放電加工速度
は従来例のＮｏ．７よりも速いが素線が１本断線した時
にバラケが生じて、加工溝に詰まって全体の破断に至っ
てしまった。また、電極線の外径が変動するので、加工
面は凸凹があり、平滑でなかった。次に、過度の圧縮成
形をしようとたＮｏ．６は、ダイスの所で断線が多発し
、電極線にならなかった。
４の本発明例は放電加工速度が速く、また連続運転して
も断線がなく安定している。それに対して、撚っただけ
で円形圧縮していない比較例Ｎｏ．５は、放電加工速度
は従来例のＮｏ．７よりも速いが素線が１本断線した時
にバラケが生じて、加工溝に詰まって全体の破断に至っ
てしまった。また、電極線の外径が変動するので、加工
面は凸凹があり、平滑でなかった。次に、過度の圧縮成
形をしようとたＮｏ．６は、ダイスの所で断線が多発し
、電極線にならなかった。
【０００９】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明のワイヤ放電
加工用電極線を使用すれば、放電加工速度が大幅に向上
すると共に、断線がないので長時間の無人運転が可能に
なり、加工コストの大幅な低減が達成できる。
加工用電極線を使用すれば、放電加工速度が大幅に向上
すると共に、断線がないので長時間の無人運転が可能に
なり、加工コストの大幅な低減が達成できる。
【図１】（ａ） 、（ｂ） 本発明の実施例に係わるワ
イヤ放電加工用電極線の横断面図。
イヤ放電加工用電極線の横断面図。
【図２】本発明電極線を製造する際に使用するダブルツ
イストバンチャーの概念図。 １ ワイヤ放電加工用電極線 ２ ６５／３５黄銅線 ３ 純銅線 ４ ダイス ５ ダブルツイストバンチャー
イストバンチャーの概念図。 １ ワイヤ放電加工用電極線 ２ ６５／３５黄銅線 ３ 純銅線 ４ ダイス ５ ダブルツイストバンチャー
Claims (3)
- 【請求項１】 少なくとも最外層にＺｎ：３０〜５０
重量％を含有する銅合金線を撚り合わせたワイヤ放電加
工用電極線において、該電極線の外周が円形に圧縮成形
されていることを特徴とするワイヤ放電加工用電極線。 - 【請求項２】 圧縮成形された放電加工用電極線の外
径が、圧縮前の撚線の外接円の直径の８５〜９７％であ
ることを特徴とする請求項１記載のワイヤ放電加工用電
極線。 - 【請求項３】 圧縮成形された電極線が加熱処理され
ていることを特徴とする請求項１および請求項２記載の
ワイヤ放電加工用電極線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17439791A JPH04372313A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ワイヤ放電加工用電極線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17439791A JPH04372313A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ワイヤ放電加工用電極線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04372313A true JPH04372313A (ja) | 1992-12-25 |
Family
ID=15977872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17439791A Pending JPH04372313A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ワイヤ放電加工用電極線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04372313A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001053014A1 (en) * | 2000-01-19 | 2001-07-26 | N.V. Bekaert S.A. | Deformed metal composite wire |
| JP2010129410A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Swcc Showa Cable Systems Co Ltd | 電線導体の製造方法および電線導体 |
| JP2010238477A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 圧縮撚線導体とその製造方法及び絶縁電線 |
| US20110186332A1 (en) * | 2008-06-06 | 2011-08-04 | Klaus Eichelmann | Method for producing a braid, and also a braid comprising a plurality of wires |
| US8429812B2 (en) | 2009-02-09 | 2013-04-30 | Yazaki Corporation | Method of manufacturing a wire |
| JP2014200872A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 日立金属株式会社 | 放電加工用電極線およびその製造方法 |
| CN112059339A (zh) * | 2020-08-04 | 2020-12-11 | 南京航空航天大学 | 电火花-电解同步复合切割用缠绕线电极及加工方法 |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP17439791A patent/JPH04372313A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001053014A1 (en) * | 2000-01-19 | 2001-07-26 | N.V. Bekaert S.A. | Deformed metal composite wire |
| US20110186332A1 (en) * | 2008-06-06 | 2011-08-04 | Klaus Eichelmann | Method for producing a braid, and also a braid comprising a plurality of wires |
| US9027235B2 (en) * | 2008-06-06 | 2015-05-12 | Dlb Draht Und Litzen Gmbh | Method of producing a braid comprising a plurality of wires |
| JP2010129410A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Swcc Showa Cable Systems Co Ltd | 電線導体の製造方法および電線導体 |
| US8429812B2 (en) | 2009-02-09 | 2013-04-30 | Yazaki Corporation | Method of manufacturing a wire |
| JP2010238477A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 圧縮撚線導体とその製造方法及び絶縁電線 |
| JP2014200872A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 日立金属株式会社 | 放電加工用電極線およびその製造方法 |
| CN112059339A (zh) * | 2020-08-04 | 2020-12-11 | 南京航空航天大学 | 电火花-电解同步复合切割用缠绕线电极及加工方法 |
| CN112059339B (zh) * | 2020-08-04 | 2021-07-27 | 南京航空航天大学 | 电火花-电解同步复合切割用缠绕线电极及加工方法 |
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