JPH04372022A - 測定データ処理システム用タスクスケジューリング方法 - Google Patents

測定データ処理システム用タスクスケジューリング方法

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JPH04372022A
JPH04372022A JP3175972A JP17597291A JPH04372022A JP H04372022 A JPH04372022 A JP H04372022A JP 3175972 A JP3175972 A JP 3175972A JP 17597291 A JP17597291 A JP 17597291A JP H04372022 A JPH04372022 A JP H04372022A
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Akira Inagaki
章 稲垣
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
のリアルタイムモニターにおけるタスク管理方式に関し
、特にマルチタスク方式の測定データ処理システムにお
ける実行タスクのスケジューリング方式に関する。
【0002】
【従来の技術】測定機のデータ処理装置等においては、
センサやアクチュエータの位置決め処理を行ったり測定
データをサンプリング及び処理するため、所定のタスク
をみかけ上(実際は数msおきに起動)常時実行させる
必要がある。また、この種の装置では、キーボードやマ
ウス等のマンマシンインタフェース操作に応じて数百m
sおきに実行される即時処理型のタスクも存在する。前
者を常時処理型タスク、後者を即時処理型タスクと呼ぶ
ことにすると、前者は監視処理や長時間の計算処理を行
うために常時実行性が要求され、後者はマンマシンイン
タフェースの操作上、即時実行性が要求される。
【0003】従来の一般的なタスク処理では、各タスク
にあらかじめ優先順位を設けておき、タスクスケジュー
ラはこの優先順位の高いタスクから順番に実行状態にし
て行く。同一の優先順位を持つタスクが複数あって、そ
れらが実行可能状態にある場合には、同一順位内では一
定の順序で順次実行状態にしていく、いわゆるラウンド
ロビン方式がとられる。更に、タスク管理が時分割機能
を有する場合には、タスクは、時分割グループと非時分
割りグループに分けられる。時分割グループのタスクは
、実行可能時間が設定される。ここで、あるタスクが実
行状態にある事を想定すると、このタスクの実行が中断
又は終了するのは、タスクの実行が完了するか、より優
先順位の高いタスクが実行可能状態になるか、または、
現在実行状態にあるタスクが何らかの待ち状態になるか
のいずれかの場合であり、更にそのタスクが時分割タス
クである場合には、設定されている実行可能時間が経過
した場合にも、そのタスクの実行は中断される。従って
、一般的には、常時処理型タスクと即時処理型タスクを
混在させる必要がある場合には、マウス押下等のイベン
ト処理は即時処理型タスクとし、且つ常時処理型タスク
より優先順位を上位に設定する方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、常時処理型タスクの常時実行性を損なわないように
するためには、即時処理型タスクを細切れに作成し、プ
ログラム上で一定時間毎にタスクの優先度を変更するこ
とにより、常時処理型タスクを即時処理型タスクの間に
割込ませる必要がある。一般に割込みルーチンを作成す
る場合には、CPUのスタックやレジスタ等、システム
の細かな部分を考慮にいれて割込み処理内容を決定する
必要がある。そのうえ、上記の処理を行う場合には、即
時処理型タスクを細切れに作成しなくてはならないため
、プログラム作成が極めて複雑になるという問題点があ
った。また、例えばマンマシンインタフェース処理用の
タスクを複数同時的に実行させる場合、上記のプログラ
ムに加えて、各タスクの優先順序を一定時間毎に変更す
るプログラムが別途必要になり、プログラムが更に複雑
になるという問題点があった。
【0005】本発明は、常時処理型タスクの常時実行性
と即時処理型タスクの即時処理性を同時に確保し、しか
もプログラム作成が極めて容易になる測定データ処理シ
ステム用タスクスケジューリング方式を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る測定データ
処理システム用タスクスケジューリング方式は、常時実
行すべき常時処理型タスクを即時実行を要求する事象の
発生の有無に拘らず一定の間隔で実行状態にさせると共
に、前記一定の間隔中に前記常時処理型タスクが実行し
ない期間を設定し、即時処理すべき即時処理型タスクを
前記常時処理型タスクが実行しない期間に実行させるこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】従来のタスク管理方式では、イベント発生がな
いとタスクの切替が行われなかったが、本発明によれば
、常時処理型タスクをイベント発生の有無に拘らず、常
に一定の間隔で実行状態にするようにタスク切替を行い
、上記一定の間隔中に常時処理型タスクが実行しない期
間を設定し、即時処理型タスクをこの期間に実行させる
ようにリアルタイムモニター上でタスクのスケジューリ
ングを行っている。このため、常時処理型タスクと即時
処理型タスクとを同時並列的に実行させる場合でも、タ
スクを細切れにしたり、割込みを入れるといったプログ
ラム上の操作が不要になり、プログラムの作成が極めて
容易になるという利点がある。
【0008】また、本発明は、即時処理型タスク及び常
時処理型タスクの少なくとも一方が複数存在する場合、
これらのスケジューリングにおいて、いわゆるラウンド
ロビンスケジューリングを採用することにより、即時処
理型タスクや常時処理型タスクの個別の優先度をプログ
ラム上で全く意識せずに即時処理型タスクや常時処理型
タスクの並列的な実行が可能になる。また、即時処理型
タスクや常時処理型タスクが複数存在する場合、これら
のスケジューリングを優先順位スケジューリングとする
ことも可能である。これらは、タスクの重要性や同時実
行性等を考慮して任意に設定可能である。なお、常時処
理型タスクの実行割当て時間を、即時処理型タスクの実
行状況に応じて自動的に調整するように設定しておくと
、即時処理型タスクが実行されていないときには、常時
処理型タスクを連続的にCPUに割当てることができる
ので、CPUの使用効率の低下を防止することができる
【0009】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
を説明する。図1および図2は、本発明の一実施例を示
すCPU内蔵型表面粗さ測定機の分割されたブロック図
である。図1は主としてCPUとその入出力回路を示す
部分ブロック図である。これに対し、図2は表面性状測
定機特有の構成を示す部分ブロック図である。これらの
図を結ぶ共通バス10はアドレスバス、データバス、ク
ロックライン等を含んでいる。
【0010】図1において、11は制御中枢となるCP
U(中央処理装置)である。このCPU11は見かけ上
常時実行している処理(常時処理型タスクの実行)とイ
ベント発生の際に即時的に実行すべき処理(即時処理型
タスクの実行)を行う。リアルタイムクロック発生器1
1aは出力クロックで一定時間(例えば5ms)毎に実
行タスク切替のための信号を出力し、常時処理型タスク
を断続的に実行させる。このCPU11は共通バス10
を介してメモリ12を使用する。このメモリ12にはR
AM(ランダムアクセスメモリ)とROM(リードオン
リメモリ)とが含まれる。このうち、ROMには主とし
てCPU11の動作プログラムや各種処理用の定数テー
ブルが格納されている。これに対し、RAMは各種測定
条件や収集データ等の格納に使用され、必要に応じて電
源オフ後にもデータが消滅しないようにバッテリ等でバ
ックアップされる。
【0011】このCPU11の周辺にはプリンタ13や
CRTディスプレイ14等の出力機器、およびキーボー
ド15、マウス16、スイッチ17等の入力機器が接続
される。プリンタ13は各種の測定条件や収集データ等
を文字やグラフ等で印字出力するためのもので、このイ
ンターフェースには例えばセントロニクスタイプの出力
回路12aが使用される。CRTディスプレイ14はビ
デオメモリ14bに格納された測定条件や測定データ等
をCRT画面に表示する。ビデオ制御回路14aはディ
スプレイ14の水平掃引および垂直掃引の同期制御、お
よびビデオメモリ14bのリード、ライト制御を行う。 ビデオメモリ14bには、例えばカラーグラフィックデ
ィスプレイの使用時には、ディスプレイ14に表示され
る各画素の色情報が格納される。
【0012】キーボード15はアルファベットキー、数
字キー等を有し、各キーのオン情報をエンコード回路1
5bでコード化してCPU11へ入力する。15aはこ
のとき使用されるキー入力回路である。マウス16は2
軸のエンコーダとスイッチを内蔵し、エンコーダ出力は
計数器16bで計数される。この計数器16bの計数値
はマウス入力回路16aを介してCPU11へ入力され
る。このとき、マウス16のスイッチ信号もマウス入力
回路16aを介してCPU11へ入力する。スイッチ1
7は各種の押ボタンスイッチ、選択スイッチ、リミット
スイッチ等からなり、各スイッチの信号はスイッチ入力
回路17aを介してCPU11へ入力する。ここで使用
される信号には、検出器の上昇、下降、左行、右行等の
指示を与える手動操作信号や、測定スタート等の自動操
作信号、更には機構部分の動作ストロークオーバ信号等
がある。
【0013】一方、図2の構成には粗さ検出器21、記
録計22、検出器送り位置スケール23、検出器送りユ
ニット24、コラム25、傾斜補正用載物台26が含ま
れる。粗さ検出器21は、例えば機械的な触針を測定物
表面に接触させ、必要に応じて前記触針を移動させなが
ら測定物表面の凹凸を検出する。この検出器21の出力
はレベルが低く雑音の影響を受け易いので、これをノイ
ズ除去用のブリッジ21aに入力し、さらにその出力(
正弦波信号)を同期整流器21bに入力する。このブリ
ッジ21aと同期整流器21bは共に発振器21cから
の正弦波信号を入力されているので、この部分で同期整
流することにより触針の上下変位に応じた直流電圧だけ
が出力される。同期整流器21bの出力は測定レンジ(
倍率)決定用の増幅器21dで増幅された後、A/D変
換器21eでディジタル信号に変換され、検出器信号入
力回路21fを通してCPU11に取り込まれる。
【0014】以上の基本的な構成に対し、加算器27a
で零点調整用のオフセット電圧(零調整値)が加算され
る。このオフセット電圧は、触針の変位量とは独立して
零点を決定できるようにするもので、CPU11から出
力される。但し、CPU11の出力はディジタル量であ
るので、これをオフセット出力回路27cを介してD/
A変換器27bに入力し、ここでアナログ電圧に変換し
てから使用する。一方、増幅器21dの増幅度を切換え
るレンジ切替信号はCPU11から出力され、レンジ切
替出力回路28aを介して増幅器21dに与えられる。 このレンジ切替信号の値を変えると増幅器21dの増幅
度を変化させることができるので、これにより測定デー
タに適した拡大倍率で表示或いは印字等を行うことがで
きる。
【0015】記録計22は主として触針変位を波形とし
て記録するものであるため、CPU11は触針変位値に
対し予め決められている定数値を乗算し、その結果を記
録計用出力回路22aを介して出力する。この出力回路
22aの出力はディジタル値であるので、これをD/A
変換器22bでアナログ値に変換して記録計22へ入力
する。
【0016】上述した粗さ検出器21と記録計22に関
係する部分は表面性状測定器の検出および記録に関する
ものであり、後述する検出器送り位置スケール23から
傾斜補正用載物台26までは測定対象とする測定物と触
針の位置関係を適正化したり、検出器を摺動させたりす
る機構部分に関する。
【0017】検出器送り位置スケール23は、粗さ検出
器21(ここでは機械式の触針を想定する)を測定物の
表面と平行な方向に送った場合の平行方向位置、即ちデ
ィスプレイ14や記録計22における拡大記録図形の横
軸方向の位置を検出するためのスケールである。このス
ケール23がインクリメンタル型である場合、所定の移
動量毎に1パルス発生するという出力形態をとるので、
後段の計数器23bでこのパルスを計数してスタート位
置からの積算移動量(これを検出器の送り位置と呼ぶ)
を求める。CPU11はこの送り位置を表示や印字制御
上必要とするので、これを送り位置入力回路23aを介
してCPU11へ転送する。
【0018】尚、計数器23bが所定の送り位置毎に距
離信号を発生する機能を有していると、この距離信号で
CPU11に割り込みをかけることができる。この割り
込みは、検出器21の実際の位置に応じたものであるた
め、リアルタイムクロックによる定期的なタスク切替と
は別に、表示或いは記録制御上便利な使い方ができる。
【0019】検出器送りユニット24は、図3に示すよ
うに検出器21を水平方向(矢印H方向)に移動させる
機構である。上述のスケール23はこの送りユニット2
4による検出器21の移動量を計測する。送りユニット
24はコラム機構25によって上下動可能であり、これ
により測定物(ワーク)30との垂直方向(矢印V方向
)の距離を任意に調整することができる。測定物30は
傾斜補正用載物台(オートレベリングテーブル)26上
に載置され、所定の範囲内で任意に水平度(角度θ)を
調整できる。31は載物台30や送りユニット24等を
安定した位置関係に保つ定盤である。
【0020】検出器送りユニット24の駆動源には例え
ば直流電動モータを使用する。この場合、CPU11は
送り速度の指令信号を出力して送りユニット24の送り
位置を制御する。この送り速度信号(ディジタル量)は
送り速度出力回路24aで取り込まれ、D/A変換器2
4bでアナログ量に変換される。そして、このアナログ
電圧を駆動時間に変換するためパルス幅変調器24cを
使用し、その出力を直流駆動モータの駆動増幅器24d
に入力する。
【0021】検出器送りユニット24を上下動作させる
コラム機構25の駆動源に例えばパルスモータを使用し
た場合、CPU11が出力する上下移動データを上下移
動出力回路25aで取り込み、これをパルス発生器25
bでパルス列に変換する。このパルスは単位移動量当た
り1パルスとなるように発生され、パルス計数器25c
で計数される。そして、この計数値を駆動増幅器25d
に入力することでコラム機構25の上下移動量を制御で
きる。
【0022】測定物30の水平度を調整する傾斜補正用
載物台26の駆動源にパルスモータを使用した場合は、
CPU11からの補正角度データを補正角度出力回路2
6aで取り込む。あとはコラム25の場合と同様にパル
ス発生器26b、パルス計数器26c、駆動増幅器26
dを用いてパルスモータを駆動し、測定物30を載置し
た載物台26の傾きを調整する。
【0023】以上のように構成された表面性状測定器に
おいて、本発明の要旨となる部分は、CPU11のリア
ルタイムモニターであり、より具体的には、リアルタイ
ムモニター中のタスクスケジューラである。図4に示す
ように、タスクスケジューラ41は、リアルタイムクロ
ック11aからのクロック信号及び入出力管理部42を
介して入力される外部入力機器からのイベント情報に基
づいて、複数のタスクa,b,…,Nの実行を管理する
【0024】タスクスケジューラ41で管理される常時
処理型タスクとしては、検出器信号入力回路21fから
の検出信号のサンプリング及びデータ処理、検出器送り
位置スケール23からの距離信号の定期的な入力処理、
検出器送りユニット24、コラム機構25及び傾斜補正
用載物台26の駆動制御等がある。また、タスクスケジ
ューラ41で管理される即時処理型タスクとしては、プ
リンタ13、CRTディスプレイ14及び記録計22へ
の出力制御、キーボード15、マウス16及びスイッチ
17からの信号入力処理等がある。
【0025】図5は、常時処理型タスクaの実行中に、
例えばマウス16が押下され(イベント発生)、これに
応答するための即時処理型タスクbが実行可能状態にな
った場合のタスクスケジューリングを示すタイムチャー
トである。タスクスケジューラ41は、一定の間隔(例
えば5ms)を常時処理型タスクの実行インターバルT
Aとしてタスクの実行を管理しているが、t0〜t1期
間でイベントが発生すると、次の実行インターバルTA
(t1〜t2)から常時処理型タスクaの実行期間TB
を短縮し、残りの期間を即時処理型タスクbの実行期間
に割当てる。t2〜t3期間で即時処理型タスクの実行
が終了すると、t3からはインターバルTAの全ての時
間についてCPU11は常時処理型タスクaに割当てら
れる。
【0026】以上の処理によって、常時処理型タスクa
の処理を中断させることなく、即時処理に対応すること
が可能になる。なお、即時処理型タスクbの実行が終了
すると、インターバルTAの殆どの時間で常時処理型タ
スクaがCPU11を占有することになるので、CPU
11の使用効率が低下することはない。
【0027】図6及び図7は、複数の即時処理型タスク
i,j,kを実行させるためのタスクスケジューリング
を夫々示すタイムチャートである。タスクスケジューラ
41は、実行インターバルTAのうちの一部の期間TB
を常時処理型タスクaの実行時間に割当て、残りの期間
を即時処理型タスクi,j,kの実行期間に割当てる。 図6は、即時処理型タスクi,j,kをラウンドロビン
スケジューリングによってCPU11に割当てた例を示
す図である。この場合、即時処理型タスクi,j,kは
、同一の優先度を有し、各インターバル毎に順番に実行
されるので、タスクi,j,kはみかけ上並列実行状態
となる。この処理によれば、複数の即時処理型タスクの
優先度を何ら考慮する必要がないため、プログラムが容
易になるという利点がある。
【0028】図7は、即時処理型タスクi,j,kを優
先順位スケジューリングによってCPU11に割当てた
例を示す図である。この場合には、即時処理型タスクの
優先順位は、i,j,kの順であり、タスクiの処理が
終了したのちにタスクjの処理が実行され、最後にタス
クkの処理が実行されることになる。なお、これらの場
合においても、複数の即時処理型タスクi,j,kの負
荷状況に応じて常時処理型タスクaの実行割当て時間T
Bを自動的に調整することにより、CPU11の使用効
率を低下させずに、即時処理型タスクの即時処理性と常
時処理型タスクの常時処理性とを確保した効果的なタス
クスケジューリングを行うことができる。
【0029】図8及び図9は、複数の常時処理型タスク
a,b,cを実行させるためのタスクスケジューリング
を夫々示すタイムチャートである。タスクスケジューラ
41は、実行インターバルTAのうちの一部の期間TB
を常時処理型タスクa,b,cの実行時間に割当て、残
りの期間を即時処理型タスクiの実行期間に割当てる。 図8は、常時処理型タスクa,b,cをラウンドロビン
スケジューリングによってCPU11に割当てた例を示
す図である。この場合、常時処理型タスクa,b,cは
、同一の優先度を有し、各インターバル毎に順番に実行
されるので、タスクa,b,cはみかけ上並列実行状態
となる。この処理においても、複数の常時処理型タスク
の優先度を何ら考慮する必要がないため、プログラムが
容易になる。
【0030】図9は、常時処理型タスクa,b,cを優
先順位スケジューリングによってCPU11に割当てた
例を示す図である。この場合には、即時処理型タスクの
優先順位は、a,b,cの順であり、タスクaの処理が
終了したのちにタスクbの処理が実行され、最後にタス
クcの処理が実行されることになる。なお、これらの場
合においても、即時処理型タスクiの負荷状況に応じて
常時処理型タスクa,b,cの実行割当て時間TBを自
動的に調整することにより、CPU11の使用効率を低
下させずに、即時処理型タスクの即時処理性と常時処理
型タスクの常時処理性とを確保した効果的なタスクスケ
ジューリングを行うことができる。
【0031】図10は、リアルタイムクロックによって
起動されるタスクスケジューラ41の動作を示すフロー
チャートである。リアルタイムクロック発生器11aは
、タスクスケジューラ41に実行インターバルTAの開
始点(図11のP1)及び期間TBの終了点(図11の
P2)で割り込みが発生するように設定される。割り込
みが発生すると、先ず、直前に実行していたタスク(常
時処理型タスク又は即時処理型タスク)の実行状態を示
すCPUレジスタの値等をセーブする(S1)。続いて
、前回のタスクスケジューリング時にステップS3でセ
ーブしておいた時刻と、リアルタイムクロック発生器1
1aから入力される現在の時刻とを比較して時間TAが
経過したかどうかを判定し(S2)、時間TAが経過し
ているときには、時間TAの経過による割り込み(図1
1のP1)と判断してステップS3の処理に移行し、時
間TAが経過していないときには、時間TBの経過によ
る割り込み(図11のP2)と判断してステップS12
の処理に移行する。
【0032】ステップS3では、現在時刻をセーブし、
即時処理タスクのうち実行可能なものがあるかどうか(
例えばマウスのスイッチが押下されたかどうか等)を探
し(S4)、実行可能なものがない場合には、常時処理
タスクにインターバルTAの全時間を使えるようにする
ため、TBをTAに変更する(S5,S6)。実行可能
なものがある場合には、TBを前もって決められている
値(例えばTA=5ms、TB=1ms)に設定する(
S5,S7)。次に、実行可能な常時処理タスクがある
かどうかを判断し(S8)、実行できるタスクがない場
合には、TAの全時間を即時処理タスクに割当てるため
、TB=0に設定し、ステップS12に移行する(S9
,S10)。また、実行できるタスクがある場合には、
これから実行しようとする常時処理タスクの以前の実行
状態、即ちタスクスケジューラ41によって実行を中断
される前の状態を復元する(S9,S11)。
【0033】一方、処理がステップS12に移行した場
合には、実行できる即時処理タスクを探し(S12)、
実行できるタスクがある場合には、即時処理タスクにつ
いて、ステップS11と同様に、これから実行しようと
する即時処理タスクの以前の実行状態、即ちタスクスケ
ジューラ41によって実行を中断される前の状態を復元
する(S13,S14)。実行できるタスクがない場合
には、ステップS16に進み、TAの全時間を常時処理
タスクに割当てるようにする(S13,S16)。
【0034】なお、ステップS11及びS14において
、復元に必要となる以前の状態データとしては、ステッ
プS1でセーブされたもののうち、該当タスクの状態デ
ータを使用する。また、実行しようとするタスクが初め
て起動された場合には、以前の状態データが存在しない
ため、全て初期状態データを使用する。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、常時
処理型タスクを即時処理イベント発生の有無に拘らず一
定の間隔で実行状態にし、上記一定の間隔中に常時処理
型タスクが実行しない期間を設定し、即時処理型タスク
をこの期間に実行させるようにリアルタイムモニター上
でタスクのスケジューリングを行っているので、常時処
理型タスクと即時処理型タスクとを同時並列的に実行さ
せるためのプログラム上の複雑な操作が不要になり、プ
ログラムの作成が極めて容易になるという効果を奏する
【0036】また、本発明は、複数の即時処理型タスク
のスケジューリングにおいて、特にラウンドロビンスケ
ジューリングを採用すると、即時処理型タスクの個別の
優先度を全く意識する必要がなくなり、更にプログラム
作成が容易になる。また、常時処理型タスクの実行割当
て時間を、即時処理型タスクの実行状況に応じて自動的
に調整するように設定しておくと、即時処理型タスクが
実行されていないときには、常時処理型タスクを空き時
間を発生させることなく連続的にCPUに割当てること
ができるので、CPUの使用効率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の実施例を示す一部ブロック図であ
る。
【図2】  本発明の実施例を示す残部ブロック図であ
る。
【図3】  表面性状測定器の機構図である。
【図4】  本発明の実施例におけるCPUのリアルタ
イムモニターの概念図である。
【図5】  本発明の実施例の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図6】  即時処理型タスクをラウンドロビンスケジ
ューリングした実施例を示すタイミングチャートである
【図7】  即時処理型タスクを優先順位スケジューリ
ングした実施例を示すタイミングチャートである。
【図8】  常時処理型タスクをラウンドロビンスケジ
ューリングした実施例を示すタイミングチャートである
【図9】  常時処理型タスクを優先順位スケジューリ
ングした実施例を示すタイミングチャートである。
【図10】  本実施例におけるタスクスケジューラの
動作を示すフローチャートである。
【図11】  同タスクスケジューラの割込みタイミン
グを説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…共通バス、11…CPU、12…メモリ、13…
プタ、14…CRTディスプレイ、15…キーボード、
16…マウス、17…スイッチ、21…粗さ検出器、2
2…記録計、23…検出器送り位置スケール、24…検
出器送りユニット、25…コラム機構、26…傾斜補正
用載物台、27c…オフセット出力回路、28a…レン
ジ切替出力回路、30…測定物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  常時実行すべき常時処理型タスクを即
    時実行を要求する事象の発生の有無に拘らず一定の間隔
    で実行状態にさせると共に、前記一定の間隔中に前記常
    時処理型タスクが実行しない期間を設定し、即時処理す
    べき即時処理型タスクを前記常時処理型タスクが実行し
    ない期間に実行させることを特徴とする測定データ処理
    システム用タスクスケジューリング方式。
  2. 【請求項2】  前記常時処理型タスク及び前記即時処
    理型タスクの少なくとも一方を、ラウンドロビンスケジ
    ューリングによって割当てることを特徴とする請求項1
    記載の測定データ処理システム用タスクスケジューリン
    グ方式。
  3. 【請求項3】  前記常時処理型タスク及び前記即時処
    理型タスクの少なくとも一方を、優先順位スケジューリ
    ングによって割当てることを特徴とする請求項1記載の
    測定データ処理システム用タスクスケジューリング方式
  4. 【請求項4】  前記常時処理型タスクが実行しない期
    間を、前記即時処理型タスクによる負荷状況に応じて調
    整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
    記載の測定データ処理システム用タスクスケジューリン
    グ方式。
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