JPH0436932B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はびんまたは類似物等の被包装物品の包
装に使用される包装紙に粘着テープを付着する装
置に関する。

このような包装紙は、多数枚を積重ねて待機さ
せ、これを上方から一枚宛、包装工程へ持ち去ら
れることが多い。そして一方、粘着テープは、こ
の種包装紙の巻き付け終わり端を止着するのに用
いて、重宝する。

かくて、包装紙を積重ねた状態で、これより最
上葉包装紙が包装の用に供せられるために持ち去
られた都度、新たな最上葉包装紙の所要部位に粘
着テープを機械力で付着することが要請される。

従来の技術とその問題点 しかしながら従来、これを達成し得る装置は未
だ開発されておらず、粘着テープを包装紙所要部
位に付着するには、手作業に依存することを余儀
なくされる実状にあるという問題がある。

そこで本発明者は、包装紙積重ね体より最上葉
包装紙が持ち去られた都度、それにおける新たな
最上葉包装紙に対する粘着テープの付着を機械力
の利用の下、行うべく研究を重ねたが、その過程
で問題に遭遇した。

即ち、当初最上葉包装紙に何らかの方法により
所要の粘着テープ付着ができたとしても、最上葉
包装紙持ち去りの累加で包装紙積重ね体の高さが
低くなるため、これに応じて機械力駆動の粘着テ
ープ押えのテープ実効押しつけ高さが補正されな
いと、所期の粘着テープ付着は達成されず、この
ような補正を包装紙積重ね体という上層包装紙の
関係高さが実際上、定まらない対象物について、
合目的の下に体現することが課題として持上がつ
た。包装紙積重ね体は、同種の包装紙でも紙と紙
との間に空気を包蔵している関係上、同じ枚数の
積重ねにおける上層包装紙の関係高さが不定であ
る。

本発明の目的は、上述の如き上層包装紙の関係
高さ不定という包装紙積重ね特有の難点を克服し
て、上記押えの実効押しつけ高さの補正を包装紙
積重ね体の高さの減少に応じ、合目的の下に行
い、包装紙積重ね体から最上葉包装紙を取り去つ
た都度、それの新たな最上葉包装紙の所要部位に
機械力駆動の押えにより粘着テープを確実に付着
できる装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明は、粘着テープ巻取物を架装し、これよ
り粘着テープを送り出しローラにより定位位置の
切断器の個所を越えて適当長さ繰り出すまで送り
出し、この繰り出した粘着テープを前記切断器に
より切断するようにされた粘着テープ供給装置
が、上記繰り出し及び切断を施されてなる、該装
置上の定位置にある粘着テープ片の前半帯域の粘
着剤側の面が定位置の包装紙積重ね体の端部上方
に臨むよう、配置されており、該粘着テープ供給
装置は駆動機により堅方向へ移動可能であり、該
粘着テープ供給装置に、これに伴われて降下し包
装紙積重ね体の上面に押しつけられるストツパ
ー、及び該ストツパーが包装紙積重ね体上面に押
しつけられた状態にあるとき、上記駆動機を停止
させそれにより粘着テープ供給装置の降下を停止
させるために、当該押しつけ状態下で、包装紙積
重ね体の上面高さを検知する検知器が取付けら
れ、更に上記粘着テープ供給装置に、機械力駆動
で前後進され、その前進動により上記粘着テープ
片の前半帯域を包装紙積重ね体の最上葉包装紙に
押しつける押えが装備されていることを特徴とす
る包装紙に粘着テープを付着する装置。

実施例 次に本発明の実施例を添付図面を参照して説明
する。

粘着テープ供給装置には包括的に符号１が付さ
れている。粘着テープ供給装置１は、ホルダー２
に粘着テープ巻取物３を架装するようになつてい
る。また該装置１は、送り出しローラ４，４′及
び切断器５，５′を有し、上記ホルダー２に架装
された粘着テープ巻取物３より粘着テープ３ａを
上記切断器５，５′の個所を越えて適当長さ繰り
出すまで送り出し、その繰り出した粘着テープ３
ａを上記切断器５，５′により切断するようにさ
れている。上記送り出しローラ４，４′はモータ
（図示せず）により粘着テープ３ａを所定の送り
出し量、繰り出すようになつており、該送り出し
ローラの回転に連動して、切断器５，５′の可動
側のもの５が所定時に駆動され、粘着テープ３ａ
を切断するようになつている。６は繰り出される
粘着テープ３ａに対する押えローラを示してい
る。

上記の繰り出し及び切断を施されてなる粘着テ
ープ片３ｂは、それの粘着剤側に面する方の切断
器に粘着剤で付着し、それにより装置１上の定位
置を占める。当該切断器は、図示の場合、符号５
を付した切断器である。この定位置にある粘着テ
ープ片３ｂは、その実質的な前半帯域が装置１に
おけるケーシング１ａの前壁の開口７から外部に
突出している。

粘着テープ供給装置１は、上記定位置の粘着テ
ープ片３ｂの前半帯域の粘着剤の面が定位置の包
装紙積重ね体Ａ〔一部のみ図示〕の端部上方に臨
むのに対応する関係位置にて基板８に取付けられ
ている。粘着テープ供給装置１は該基板８と共
に、リニアモータ等の駆動機９により堅方向に駆
動される。１０は駆動機９で駆動されて、降下、
上昇される基板８のためのレールである。

粘着テープ供給装置１には、ストツパー１１、
及び包装紙積重ね体Ａの上面高さ検知用の検知器
１２を取付ける。図示の場合、検知器１２は光セ
ンサーが充当されており、その投光器が符号１
２′を付して示されている。ストツパー１１は粘
着テープ供給装置１に伴われて降下し、包装紙積
重ね体Ａの上面に押しつけられる。ストツパー１
１が包装紙積重ね体Ａの上面に押しつけられた状
態にあるとき、当該押しつけ状態が、包装紙積重
ね体Ａの上面高さを検出するのに対応する位置に
て装置１上に上記検知器１２が装備されている。
そのような対応位置とは、第１図に例示するよう
に、ストツパー１１が押しつけられている側の包
装紙積重ね体Ａ端部の稜γに接する線ｌと検出器
１２の検知軸線が合致する位置である。検知器１
２及び投光器１２′は、装置１の基板８に固定し
たフレーム１３に取付けの支持体１４を有する。

更に粘着テープ供給装置１には、上記粘着テー
プ片３ｂの前半帯域を包装紙積重ね体Ａの最上葉
包装紙に押しつけるための押え１５を装備する。
該押え１５は、エアシリンダ・プランジヤ装置１
６等による機械力駆動で前後進され、その前進動
により粘着テープ片３ｂの前半帯域を包装紙積重
ね体Ａの最上葉包装紙に押しつけ、押しつけた
後、後進され元の位置に戻る。

包装紙積重ね体Ａは、その四隅部に対応する個
所に配置されたフエンス１７によるマガジン内に
収容されている。

図示態様例の本発明装置の粘着テープ付着要領
は次の如くである。

送り出しローラ４，４′による所要長さの繰り
出し及び切断器５，５′による切断を施されてな
る粘着テープ片３ｂが、粘着テープ供給装置１上
の定位置にある、即ち待機下にある状態が第１図
に示されている。この状態で、予め設定されたと
ころに従い、ストツパー１１は包装紙積重ね体Ａ
の上面に押しつけられている。また検知器１２は
当該上面高さを検知し、この検知に基づき、駆動
器９が停止され、それにより粘着テープ供給装置
１も停止状態にある。

この状態下で、押え１５が機械力駆動で前進動
され、該押え１５により粘着テープ片３ｂの前半
帯域が包装紙積重ね体Ａの最上葉包装紙の端部の
所要部位に付着され、然る後、押え１５が元の位
置に後進される。粘着テープ片３ｂは付着された
最上葉包装紙は、適当な手段により包装紙積重ね
体Ａから包装の用に供せられるために持ち去られ
る。この持ち去り後、再び粘着テープ３ａの所要
長さ繰り出し、切断、粘着テープ片３ｂの付着が
行われる。その粘着テープ３ａの再繰り出しは、
送り出しローラ４，４′を適当な時間間隔で駆動
させる、或いは包装紙積重ね体Ａの最上葉包装紙
を系外に持ち去る部材（図示せず）の動きを近接
スイツチやリミツトスイツチ等で検出し、それに
基づき送り出しローラ４，４′の駆動を再開させ
る、或いは手動スイツチ操作で送り出しローラ
４，４′を作動させることにより行なえばよい。

こうして、粘着テープ片３ｂを付着された後、
最上葉包装紙が包装紙積重ね体Ａから次々と持ち
去られ、それが或る度合いまで累加する、即ち包
装紙積重ね体Ａの高さが或る度合いまで低くなる
と、これを投光器１２′よりの光線を検知器１２
が受けることにより検知して、該検知器１２が
“オン”し、それに基づき駆動器９が作動され、
粘着テープ供給装置１を降下させていく。この降
下につれストツパー１１も降下する。

上記降下でストツパー１１が包装紙積重ね体Ａ
の新たな最上葉包装紙の上面に押し付けられる
と、このとき検知器１２は投光器１２′よりの光
線を包装紙積重ね体Ａの稜γで遮てられて“オ
フ”となる。即ち、ストツパー１１が包装紙積重
ね体Ａ上面に押しつけられた状態で、検知器１２
が包装紙積重ね体Ａの上面高さを検知することに
なる。この検知に基づき、駆動器９が停止され、
装置１の降下も停止される。斯くして、最上葉包
装紙持ち去りの累加で包装紙積重ね体の高さが低
くなるのに応じて、粘着テープ供給装置１の関係
高さが補正され、これに伴い押え１５の関係高
さ、換言すればその機械力駆動による粘着テープ
片３ｂの実効押しつけ高さも補正される。この場
合、ストツパー１１が包装紙積重ね体Ａ上面に押
しつけられた状態下で、検知器１２が包装紙積重
ね体Ａの上面高さを検知するため、これを正確に
行い得る。即ち、積重ねられた包装紙と包装紙の
間の包蔵空気のため最上葉包装紙が浮上がつてい
ても、これを上記ストツパー１１の押しつけによ
りなくし、包装紙積重ね体の上層包装紙の関係高
さを実質的に定格的ならしめ、この定格的ならし
めた包装紙積重ね体の上面高さを検知器１２が検
知する。従つて、上記押え１５の粘着テープ実効
押さえつけ高さの補正は、合目的の下になされ
る。

上記粘着テープ供給装置１の降下の間中、押え
１５は非作動の状態におかれ、粘着テープ供給装
置１の降下が停止された後、作働し得る状態とさ
れる。

発明の効果 上記のように本発明によれば、包蔵空気による
上層包装紙の関係高さ不定という包装紙積重ね体
特有の難点を克服して、機械力駆動の押えの実効
押しつけ高さの補正を包装紙積重ね体の高さの減
少に応じ、合目的の下に行い、包装紙積重ね体か
ら最上葉包装紙を取り去つた都度、それの新たな
最上葉包装紙の所要部位に機械力駆動の押えによ
り粘着テープを確実に付着できる装置を提供し得
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す正面図、第２
図はその側面図、第３図は平面図、第４図は第１
図に示された実施例における粘着テープ供給装置
の縦断面図、第５図は当該装置の送り出しローラ
の正面図である。 １……粘着テープ供給装置、２……ホルダー、
３……粘着テープ巻取物、３ａ……粘着テープ、
３ｂ……粘着テープ片、４，４′……送り出しロ
ーラ、５，５′…切断器、６……押えローラ、９
……駆動機、１１……ストツパー、１２……検知
器、１５……押え、Ａ……包装紙積重ね体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 粘着テープ巻取物を架装し、これより粘着テ
   ープを送り出しローラにより定位置の切断器の個
   所を越えて適当長さ繰り出すまで送り出し、この
   繰り出した粘着テープを前記切断器により切断す
   るようにされた粘着テープ供給装置が、上記繰り
   出し及び切断を施されてなる、該装置上の定位置
   にある粘着テープ片の前半帯域の粘着剤側の面が
   定位置の包装紙積重ね体の端部上方に臨むよう、
   配置されており、該粘着テープ供給装置は駆動機
   により堅方向へ移動可能であり、該粘着テープ供
   給装置に、これに伴われて降下し包装紙積重ね体
   の上面に押しつけられるストツパー、及び該スト
   ツパーが包装紙積重ね体上面に押しつけられた状
   態にあるとき、上記駆動機を停止されそれにより
   粘着テープ供給装置の降下を停止させるために、
   当該押しつけ状態下で、包装紙積重ね体の上面高
   さを検知する検知器が取付けられ、更に上記粘着
   テープ供給装置に、機械力駆動で前後進され、そ
   の前進動により上記粘着テープ片の前半帯域を包
   装紙積重ね体の最上葉包装紙に押しつける押えが
   装備されていることを特徴とする包装紙に粘着テ
   ープを付着する装置。