JPH0436930B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パツク（包装箱）の中身である棒状
の物のブロツク（群）、とくにシガレツトブロツ
クをパツク即ちシガレツトパツクに供給してその
中に導入する装置に関する。

本発明は、ばらばらの中身が入つている、とく
に各パツクに個々の品物のブロツクが入つている
包装箱を作る包装装置に利用される。

本発明の利用される好ましい産業分野は、シガ
レツトパツク、とくにいわゆるヒンジ蓋付きのパ
ツクの生産業界である。

また、本発明は主として、機械にうけ入れられ
たパツクを作る素材がパツクの中身が供給されそ
してその中に導入される前にすでに部分的に折曲
げられている包装機械に利用される。パツクの中
身が押込められた後に、パツクを完成するためつ
ぎの折曲げ作業が行われる。

〔従来の技術〕

本発明を利用するための好ましい実施例は、ド
イツ国特許第2440006号（米国特許第4084393号に
対応）明細書に記載されている。この従来の刊行
物には、シガレツトに対するヒンジ蓋付きパツク
の生産とこれらのパツクへのシガレツトの充填に
ついて記載されている。この特許明細書によれ
ば、バツクを作るための紙または薄いボール紙で
作つた素材は、鉛直軸線の周りに回転する折曲げ
タレツトの中に導入され、バツクの中身（錫フオ
イル素材に包まれたシガレツト群）がポケツトの
中へまたはその中にあるパツクの中へ折曲げタレ
ツトに対して半径方向に押込まれる前に、部分的
に折曲げられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来、部分的に折曲げられたとくにヒンジ付パ
ツクの中に棒状の物のブロツクあるいはシガレツ
トブロツクを導入するに当り、搬送中のシガレツ
トブロツクの保持が必ずしも確実でなかつたた
め、包装機械の高生産能力と、その結果として必
要な輸送の高速度のためブロツクの位置や形状の
安定が保てないという特別な問題点が存在してい
た。

本発明は、一方では高加工速度で棒状の物（以
下シガレツトという）を注意深く扱うとともに、
他方では内方包み紙すなわち錫フオイル素材をパ
ツクの中身の周りに正確に折曲げるようにして、
部分的に折曲げられたパツクへの搬送中にパツク
の中身すなわちシガレツト群を準備する改良に関
する。パツクの中身が供給と導入との間にかなり
の加速および減速作用をうけるので、本発明によ
れば、折曲げタレツトに対して半径方向へ向いた
パツクの搬送中にパツクを確実に正確に固定する
ことに注意が払われている。

〔課題を解決するための手段および作用〕

前記の目的を達成するため、本発明による装置
は、折曲げ可能な素材から形成されたヒンジ付箱
に充填する装置であつて、前記装置は多数のパツ
クポケツトを備えた折曲げタレツトを有し、前記
パツクポケツトは少くとも部分的に形成されたヒ
ンジ付箱をそれぞれ保持し、前記ヒンジ付箱は箱
に充填される前に包装素材に少くとも部分的に包
まれた棒状の物のブロツクたとえばシガレツトブ
ロツクをうけ入れて箱の中身のブロツクとすると
ともにカラーをもうけ入れる前記装置において、
前記装置は前後に移動して前記ブロツクおよびカ
ラー素材をそれぞれの輸送装置からパツクポケツ
トへ輸送するブロツクポケツト装置を備え、また
前記ブロツクおよびカラー素材を前記ブロツクポ
ケツト装置からパツクポケツトに輸送する押出し
装置を備え、前記ブロツクポケツト装置は頂壁、
側壁および底を有し、前記底が第１の固定部分
と、前記頂壁の方向に移動してブロツクを前記頂
壁に対して押付ける第２の可動部分とを含む、こ
とを特徴とするものである。

ドイツ国特許第2440006号明細書に記載の装置
におけるように、本発明による装置には前後に移
動しうるポケツトを備え、折曲げタレツトへの搬
送の最終段階中パツクの中身をポケツトの中にう
け入れる。錫フオイル素材の中に包まれた棒状の
物のブロツク、とくに好ましくはシガレツトブロ
ツクを押圧してそれで前記ポケツトの中に保存
し、そしてその場合シガレツトブロツクをポケツ
トの壁に対し、好ましくはその頂壁に対して押付
ける。とくにボケツトの底壁の部分的区域の上方
への運動の結果としてボケツトのもう一つの壁の
相対的運動により押圧作用を生ずる。ボケツトの
中でのシガレツトブロツクの搬送中にこれらの相
対的位置を維持する。

〔実施例〕 本発明の例示的実施例を図面についてさらに詳
細に説明する。

本発明の前記の装置はドイツ国特許第2440006
号明細書に記載の（直方体の）折曲げたパツクの
ための包装機の部分装置としてとくに適してい
る。

以下、本発明の例示的実施例の説明に先立つ
て、その構成および作用の概略を説明する。

本発明の装置は、主として、シガレツトブロツ
クをうけ入れるタレツト、シガレツトブロツクを
供給するパツク軌道、タレツトとパツク軌道との
間を往復するブロツクポケツト、パツク軌道に垂
直に配置されたカラーコンベヤ、およびブロツク
ポケツト上のブロツクおよびカラー素材をタレツ
トに押出す装置より成つている。

シガレツトのパツク素材は予備的に折曲げられ
てタレツトの一つのパツクポケツトに挿入され
る。一方シガレツトブロツクは、ブロツクポケツ
トがパツク軌道の端部に接続しているときその中
の室に送り込まれ、底の一部が上昇することによ
り頂壁に押付けられる。さらに、カラー素材はカ
ラーコンベヤから供給され、ブロツクポケツトの
上に横方向から載置される。そこでブロツクポケ
ツトはタレツトに向つて前進する。ブロツクポケ
ツトがタレツトに接近すると、シガレツトブロツ
クが押出装置によつてパツク内に押込まれるとと
もに、カラー素材が折曲げられながら、パツク内
に入つたシガレツトブロツクの上に挿入される。
ついでタレツトは回転してつぎの操作が行われ
る。

パツク素材 前記のように、本発明の応用の好ましい技術分
野は折曲げ自在のパツクの生産であり、その生産
のための素材２０をよりよく理解するため第１図
に示す。素材２０は、底壁２２、前壁２３、側片
２４、後壁２５および側片２４上に置かれる側片
２６を作るため、縦方向と横方向に向いた折曲げ
線２１により個々のシートのような区域に分けら
れる。完成したパツクは、一方では側片２４をま
た他方では側片２６を側壁形成のため互いに折曲
げて接着することにより互に結合される。折曲げ
自在の先端部を作るため、先端端壁２７、先端前
壁２８、それを結合する外方ガセツト２９、内方
ガセツト３０、および先端すみ片３１が設けられ
ている。後者、すなわち内方ガセツト３０および
すみ片３１は側片２４の延長部として延びるがく
さび状切れ目によつてこれらから切離され、この
くさび状切れ目は側片２４の傾斜する端縁部３２
を形成している。内方ガセツト３０は結合するす
み片３１とともに後壁２５に連結されている。

シガレツトブロツク 第２図に示すように、内方素材（薄いフオイル
素材３３）は別のパツク部分として役立つ。この
内方素材３３はパツクの中身すなわちシガレツト
の群を包む。これらのシガレツトは薄いフオイル
素材３３とともにシガレツトブロツク３４を形成
し、そのシガレツトブロツク３４は素材２０から
作られかつ部分的に折曲げられたパツクの中へ導
入される。

パツク素材の予備的折曲げおよびポケツト内にお
ける保持 シガレツトブロツク３４をうけ入れるための素
材２０の予備的折曲げすなわち部分折曲げは、ド
イツ国特許第2440006号明細書に記載されている
ように行うのが好ましい。第２図、第４図および
第５図に示すように、素材２０は折曲げタレツト
３５の中へ導入される。前記折曲げタレツト３５
は平板として構成され、折曲げタレツト３５に
は、素材２０またはパツクをそれぞれうけ入れる
ため周囲に沿つてパツクポケツト３６が設けられ
ている。パツクポケツト３６は底部をパツク底部
３７により半径方向内側を内壁３８によつて限定
されている。内壁３８はこの場合山形片の下向き
脚部から作られている。必然的に、半径方向に延
びるポケツト側壁３９はほゞ中心で分割されたポ
ケツト底部３７と隣接している。パツクポケツト
３６は上側と半径方向外側に開いている。

鉛直軸線の周りに回転自在の折曲げタレツト３
５に属する送りステーシヨン４０の区域におい
て、素材２０は、半径方向で見て、角度的に中間
折曲げ位置を占めるまで予め折曲げられている。
隣接する素材部分すなわち蓋の端壁２７と蓋の前
壁２８とともに後壁２５は水平平面内に延び、後
壁２５は適切な寸法のポケツト底部３７の上に載
置し、同時に隣接する素材部分は外側ではポケツ
ト底部３７を越えて半径方向に突出する。第１２
図に示すように、後壁２５に連結した側片２４は
ポケツト側壁３９の内側に接触し、鉛直位置か傾
斜位置へ折曲げられる。側壁３９は受け面４１と
して形成され、これらに接する側片２４を同様に
斜めに向けるように、受け面４１は傾斜しすなわ
ち上方に末広であり、そこでこの折曲げ位置で上
方に向いた側片縁部４２は、パツクの中かパツク
ポケツト３６の中へ導入されるシガレツトブロツ
ク３４から離れている。

半径方向外側で側片２４に続くが関連した側片
２４に連結されていない素材部分すなわち内方ガ
セツト３０およびすみ片３１は、ほぼ鉛直な位置
に置かれている。しかしながら内方ガセツト３０
に隣接する蓋のすみ片３１は、平面図で見て、漏
斗の形に外方へ折曲げられ、シガレツトブロツク
３４の導入を容易にしている（第４図、第１１
図）。

ある角度をなして折曲げられた素材２０の鉛直
脚部は、底壁２２および隣接する前壁２３から形
成されている。隣接する前壁２３に属する側片２
６は同様に鉛直に向きかつ前壁２３の平面上に延
長している（第１３図）。

シガレツトブロツク３４を前記のように準備さ
れたパツクまたは素材２０の中へ半径方向に向け
て導入する間、パツクまたは素材２０は、パツク
ポケツト３６の中へ（周期的に）固定される。素
材２０の半径方向への望ましくない移動を防ぐた
めに、横抑止あご４３が各パツクポケツト３６に
あてがわれている。これらの横抑止あご４３は二
腕付きの回動てこ４４の端部に置かれ、またとく
に第２図および第５図に図示する位置へ移動させ
ることができる。この位置で、横抑止あご４３は
鉛直な内方ガセツト３０に接している。横抑止あ
ご４３の傾斜した支持縁部４５は側片２４の同様
に傾斜した端縁部３２に接触するようになる。側
片２４の傾斜のためにこの接触を生ずる。その結
果パツクポケツト３６内における半径方向の素材
２０の移動が防止される。

第５図および第１３図に示すように、望ましく
ない上昇運動は抑止装置４６により事前に妨げら
れ（周期的に）、下方に向いた押圧脚部４７が側
片２４すなわち上方の側片縁部４２に接するよう
に、抑止装置４６は上方からパツクポケツト３６
または素材２０上に押下げられる。

第１１図に示すように、蓋のすみ片３１の漏斗
状の配置は適当な位置に動くことができる案内壁
４８によつて確保され（周期的に）、各案内壁４
８は抑止装置４６と共通な部材を形成する。案内
壁４８は横の回動てこ４９へそれぞれ取付けら
れ、かつ蓋のすみ片３１が適当に置かれた支持面
５０に接するように設計され、支持面５０はシガ
レツトブロツク３４の搬送方向に対して斜めに延
びている。回動てこ４９の運動の結果、案内壁４
８は所定位置へ動かされ、支持面５０の区域の中
における案内壁４８のくさび状構造のため、蓋の
すみ片３１を抑止あご４３によつて抑止された内
方ガセツト３０に対して傾斜位置に折曲げられ
る。

折曲げタレツト内におけるパツクの保持 最後に、送りステーシヨン４０の区域において
は素材２０の中へ導入されるシガレツトブロツク
３４が正確に設置されるように注意が払われる。
このため、第１３図に示すように、ラム板５１は
上方から接近することができ、ラム板５１自体は
シガレツトブロツク３４の上側に載置しまた折曲
げ部５２によつてシガレツトブロツク３４の半径
方向外方の端面５３を保持する。

ドイツ国特許第2440006号明細書記載の装置と
同じく、シガレツトブロツク３４は、折曲げタレ
ツト３５に対して半径方向に、折曲げタレツトに
向けて送られる。ここに関連するものの輸送の最
終段階の間に、シガレツト群を包んでいる錫箱素
材は輸送の方向に対して後方において端面５３の
所ですでに折曲げられている（第６図）。

ブロツクポケツトによるタレツトへの搬送 第５図に示すように、シガレツトブロツク３４
はチエーンコンベヤによりパツク軌道５４上でブ
ロツクポケツト５５へ供給され、次々とこの中へ
導入される。ブロツクポケツト５５は引続いてシ
ガレツトブロツクを折曲げタレツト３５の近くへ
輸送する。ブロツクポケツト５５はこのため前後
に移動可能である。この実施例では、第２図およ
び第７図に示すように、ブロツクポケツト５５は
運動方向に対して横方向に延びる板状の水平支持
脚５６上に形成されている。水平支持脚部は、横
案内棒５７上に設けられ摺動により移動すること
ができる。

第６図および第７図に示すように、ブロツクポ
ケツト５５は底部５８、鉛直な側壁５９および頂
壁６０から成つている。頂壁６０は二つの（水平
な）脚部６１，６２から構成され、これらの脚部
６１，６２の間にいくらか中心を外れて延びるス
リツト６３が設けられている。シガレツトブロツ
ク３４を導入する後側部と、シガレツトブロツク
３４を押出す前側部とは開いている。

ブロツクポケツト５５の底部５８は、二部分す
なわち搬送方向で前部に置かれた固定部分６４と
底部５８のほゞ後半分を形成する持上げ部分６５
とから成つている。シガレツトブロツク３４を導
入し終つた後に、この持上げ部分６５をブロツク
ポケツト５５の中へ持上げることができ、そこで
シガレツトブロツク３４もまた持上げられ、ブロ
ツクポケツト５５の頂壁６０に押付けられる。そ
の結果、ブロツクポケツト５５による搬送中に、
シガレツトブロツク３４は相対運動しないように
ブロツクポケツト５５の中に固定される。

この実施例では、底部５８の可動部分すなわち
持上げ部分６５は（二つの腕付きの）押圧てこ６
６の上に置かれている。軸受６７のまわりに回動
自在な押圧てこ６６は、支持レール６９の形の案
内軌道上のフイーラローラ６８を介してその自由
端部により支持されている。水平面上で延びる支
持レール６９は、この場合平行四辺形の棒７０に
よつて昇降させることができる。とくに持上げ部
分６５と押圧てこ６６は、シガレツトブロツク３
４の持上げおよび締付けの方向に、圧縮ばね７１
により予め押圧されるように、配置されている。
押圧てこ６６は、支持レール６９の持上げの結果
圧縮ばね７１により加えられるこの負荷に逆らつ
て時計方向に回動自在であり、そこで持上げ部分
６５は下降し、シガレツトブロツク３４は締付け
位置から自由になる。支持レール６９はブロツク
ポケツトの移動の両端位置で持上げられる。

ブロツクポケツト５５には回動自在のレバーの
形の下方折曲げ装置７２が取付けられている。シ
ガレツトブロツク３４をブロツクポケツト５５の
中へ導入し終つた後、下方折曲げ装置７２は、折
曲げ方向とくにほゞ第６図の位置まで回動する。
同時に、薄いフオイ素材３３の後方に突出する内
方端片７３は後端面５３の平面に折曲げられる。
この場合、下方折曲げ装置７２と押圧てこ６６と
は共軸に取付けられすなわち水平支持脚５６下側
の支持脚部７５に設けられた軸７４上に配置され
ている。

シガレツトブロツクのパツク軌道からブロツクポ
ケツトへの搬送 第４図、第５図に示すように、確実に連結する
ため、パツク軌道５４に面する最初の位置におい
て、ブロツクポケツト５５はいつもシガレツトブ
ロツク３４に対して正確な関係位置に抑止され、
ブロツクポケツト５５内へのシガレツトブロツク
３４の導入を完全なものにする。このため、底舌
部７６と側方舌部７７とがパツク軌道５４に取付
けられている。ブロツクポケツト５５の対応する
位置において、これらの突出した案内部分はブロ
ツクポケツト５５の中のくぼみの中へ積極的に突
入する。このため、底部５８および側壁５９は、
第６図および第７図に示すように、一方では底舌
部７６の突入のためまた他方では側舌部７７の突
入のため後部に向つて開いたくぼみ７８，７９を
備えている。側舌部７７はパツク軌道５４の横方
向制限部８０の連続部として構成され底舌部７６
が板状のパツク軌道５４に接続する。

ブロツクポケツトからシガレツトブロツクの押出
しおよび移送 ドイツ国特許第2440006号明細書による装置に
おけるように、シガレツトブロツク３４は折曲げ
タレツト３５から前方に離れた区域にブロツクポ
ケツト５５によつて搬送される。ブロツクポケツ
ト５５が反対方向運動の結果再び最初の位置へ案
内されて戻るとき、第５図に示すように、ブロツ
クポケツト５５の運動通路の上方にある押出し装
置８１が作用するようになり、押出し装置８１は
複雑な上下運動およびシガレツトブロツク３４の
搬送方向への運動を行う。

押出し装置８１は多くの機能を有する。山形片
８２は上方折曲げ装置として役立つ。後端面５３
上でシガレツトブロツク３４を保持するための押
出し装置８１の下方運動中、後方に向いた上方端
片８３は端面５３の平面上に折曲げられる（第６
図）。錫フオイル素材３３の側片はとくに横方向
折曲げ装置により後端面５３の平面に同様にすで
に折曲げられており、これらの横方向折曲げ装置
は、ここでは詳細に図示していないがドイツ国特
許第2440006号明細書記載の装置に対応しかつブ
ロツクポケツト５５に取付けられている。

折曲げタレツト３５に面するブロツクポケツト
５５の端部位置（ほゞ第５図に鎖線で図示する位
置）で、押出し装置８１によりブロツクポケツト
５５から運び出されるシガレツトブロツク３４は
移送部材により引継がれる。この移送部材はドイ
ツ国特許第2440006号明細書に記載された口金１
１６に対応する。すでに記載された案内壁４８は
この口金の部分である。シガレツトブロツク３４
は押出し装置８１によりパツク内のまたは素材２
０内の端部位置に搬送される。同時に、案内壁４
８またはこれらにより形成された口金８４は回動
運動を行い、この口金８４もしくは案内壁４８上
に設けられた抑止装置４６は作用位置に動かされ
る。この回動運動により、蓋のすみ片３１は第１
１図に詳細に示される漏斗状位置にくる。抑止あ
ご４３はすでに前の位置に移動している。シガレ
ツトブロツク３４が押込まれた後に、ラム板５１
は前記調節位置に下降する。

素材２０に対する以後の折曲げ工程はドイツ国
特許第2440006号明細書に記したように進行する。

カラー素材とその搬送 最初に記載された「ヒンジ片」型のパツクは、
主として別個のカラー素材８５により作られたカ
ラーを備えている。このカラー素材８５は、パツ
クの完成前にシガレツトブロツク３４に送つて、
カラーが前壁２３のそして側片２４，２６により
作られた側壁の区域へ入るように、それらに適当
に組合わされる。

このため、カラー素材８５はシガレツトブロツ
ク３４の搬送方向に対して横方向に送られ、その
後パツクまたは素材２０の中へ導入されるまでシ
ガレツトブロツク３４に平行にかつそれと同期し
て搬送される。これらは折曲げタレツト３５のパ
ツクポケツト３６の中だけで組合わされる。

第３図および第４図に示すように、カラー素材
８５は、ブロツクポケツト５５の後端位置の区域
内のシガレツトブロツク３４の半径方向運動通路
の中に導入される。カラー素材８５はカラーコン
ベヤ８６によりこのステーシヨンに連続して送ら
れる。このカラーコンベヤ８６はプラスチツクで
作つたとくに軽量または低質量の歯付ベルトであ
る。係合突起８７（第９図）を互いに離してカラ
ーコンベヤ８６の外側に取付け、各係合突起８７
は側部で即ちカラー側壁８８のうち一つの区域内
でカラー素材を保持する。したがつてカラーは以
後の搬送に対応する相対的間隔でカラーコンベヤ
８６によつて搬送される。

第３図および第８図に示すように、カラーコン
ベヤ８６の区域における配置は、下側８９が固定
した搬送軌道９０内にまたはその上に接すること
により、カラー素材８５をカラーコンベヤ８６の
区域外側に確実に搬送するようになつている。搬
送軌道９０はカラー素材８５の横方向区域への突
入のため横方向案内スリツト９１を有し、またカ
ラーコンベヤ８６の突入のため大体中央のくぼみ
９２をもつた固定板として設計される。カラー素
材８５はコンベヤローラ９３により搬送方向に対
して横方向にカラーコンベヤ８６に送られる。

第９図に示すように、各カラー素材８５はブロ
ツクポケツト５５がパツクから離れた最初の位置
にあるとき、カラーコンベヤ８６によりブロツク
ポケツト５５の頂壁上に載置される。カラー支持
板９４は、カラー素材８５を受入れるため、ブロ
ツクポケツト５５上方にすなわち頂壁６０から上
方少しばかりの距離に固定して配置されている。
このカラー支持板９４はブロツクポケツト５５の
頂壁６０上方およびブロツクポケツトの後方区域
の横方向の各係合突起９５の間に延びている。こ
れらの係合突起９５はブロツクポケツト５５によ
る搬送中後面でカラー素材８５を保持する（第６
図）。

カラー素材８５をブロツクポケツト５５の運動
通路の中へ導入させるため、カラー素材８５の搬
送軌道９０には板状の延長部９６を設け、延長部
９６は、カラーコンベヤ８６の反対側にとくに止
めスリツト９７内に、カラー素材８５を位置決め
するためのストツパをブロツクポケツト５５に対
して形成している。

この運動方向の変化の間にカラー素材８５をカ
ラー支持板９４上に正確に固定するため、押え込
み装置９８がカラー支持板９４の上方に設けられ
ている。この押え込み装置８９はカラー素材８５
の上側に弾性的に接する押圧突起９９を有するば
ね板９８から成る。押え込み装置９８は固定して
設けられている。カラーコンベヤ８６によつて送
り込まれている間に、カラー素材８５は押圧突起
９９によつて押圧され、カラー素材８５がブロツ
クポケツト５５の係合突起９５により押出される
るときカラー素材８５はまた後の搬送の間にこの
抑止位置から引出される。細長いカム１００がカ
ラー支持板９４の下側に設けられ、カム１００は
最初の位置においてブロツクポケツト５５の頂壁
６０の脚部６１，６２の間に設けられたスリツト
６３の中へ突入し、また必然的に頂壁６０の下側
と同じ高さで終つている。

第４図、第９図および第１０図に示すように、
カラー素材８５はブロツクポケツト５５によりさ
らに搬送される間、ブロツクポケツトの頂壁６０
の上方に離れて搬送される。このため、カラー素
材８５用の案内軌道１０１は両側で延長部９６ま
たは止めスリツト９７に接続している。案内軌道
１０１は細長い案内レール１０２，１０３からな
り、それらの間にカラー素材８５の横方向部分
（カラー側壁８８）の突入のための案内スリツト
１０４が形成されている。

カラー素材の搬送中の処理 カラー素材８５は折曲げタレツト３５のパツク
ポケツト３６の区域の中に案内軌道１０１から直
接に搬送され、とくにその下にあるシガレツトブ
ロツク３４上に下降する。この搬送段階中、数段
階の処理作業が実施される。横方向の案内壁４８
またはそれらの下にある特別な形状の（弓形の）
折曲げ縁部１０５（第１１図）によつて、カラー
側壁８８は案内壁４８に対するカラー素材８５の
相対的運動のため下方に折曲げられる。カラー素
材８５をまだ案内軌道１０１の中に抑止している
段階で、カラー側壁８８のこの折曲げが起る。同
時に、カラー側壁８８は下方案内レール１０３
（第１０図）の周りに折曲げられる。案内壁４８
はカラー素材８５を回動させる折曲げ部材として
作用する。ついで下方に折曲げられたカラー側壁
８５は案内軌道１０１から搬送されて素材２０の
中のシガレツトブロツク３４へ下降する。

同時に、カラー素材８５がとくに押出し装置８
１に連結された調節片１０６に接触する結果、シ
ガレツトブロツク３４に対するその正確な相対的
位置に調節される。シガレツトブロツク３４への
カラー素材８５の搬送中、この調節片１０６はシ
ガレツトブロツク３４の直ぐ上方にかつ少し離し
て置かれる。押出し装置８１によりシガレツトブ
ロツク３４をブロツクポケツト５５から押出すた
め、カラー素材８５はとくに押出し装置８１の前
端部にある調節片１０６（第２図）により、さら
に搬送される。これは、カラー素材８５がシガレ
ツトブロツク３４の上に置かれる前に、シガレツ
トブロツク３４に対するカラー素材８５の正確な
相対的位置を決める機能を有する。このようにす
ると、調節片１０６はカラーくぼみ１０７のカラ
ー素材の縁部に接するようになる。この縁部は搬
送中後方に向いている。それゆえ、調節片１０６
とシガレツトブロツク３４に対する実際の押圧部
材としての山形片８２との距離はカラー素材８５
とシガレツトブロツク３４との間の相対的位置に
相当する。

パツクに対するつぎの折曲げ工程はすでに前記
したラム板５１の作動サイクルに従つて、とくに
ドイツ国特許第2440006号明細書に従つて公知の
ように進行する。

〔発明の効果〕

この発明は上記のように構成されているので、
圧力に感じ易いブロツクをブロツクポケツト内に
圧縮することなく注意深くしかも確実に保持して
ブロツクがどのような高い加速度または減速度を
うけることがあつても、折曲げタレツトまで、安
全確実に輸送することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はヒンジ蓋型の棒状の物あるいはシガレ
ツトのパツク素材の展開図、第２図はこの発明に
よる装置の簡略化した平面図。第３図は第２図の
装置の詳細を示すすなわちカラー素材の供給区域
の平面図、第４図はこの発明による装置の一つの
区域、すなわちカラー素材ならびにシガレツトブ
ロツクが搬送される折曲げタレツトに面する区域
の平面図、第５図は第４図の平面−における
追加装置を含む長手方向断面図、第６図はシガレ
ツトブロツクを受入れるためのポケツトすなわち
ブロツクポケツトを通る長手方向拡大断面図、第
７図はブロツクポケツトと、その上方にあるカラ
ー素材との正面図、第８図は第３図の平面−
における拡大断面図、第９図は第５図の平面−
における断面図、第１０図は第４図の平面−
における断面図に対応する詳細図、第１１図は
第１３図の平面XI−XIにおける折曲げタレツトの
送りステーシヨンの区域における折曲げ部材の詳
細部の断面図、第１２図は折曲げタレツトの区域
の詳細を示す鉛直断面図または半径方向に見た
図、第１３図は第１２図による詳細図の90゜食違
つた部分半径方向断面図である。 ２０……素材、２１……折曲線、２２……底
壁、２３……前壁、２４……側片、２５……後
壁、２６……側片、２７……端壁、２８……前
壁、２９……外方ガセツト、３０……内方ガセツ
ト、３１……すみ片、３３……フオイル素材、３
４……シガレツトブロツク、３５……折曲げタレ
ツト、３６………パツクポケツト、３７……パツ
ク底部、３８……内壁、３９……ポケツト側壁、
４１……受け面、４２……側片縁部、４３……横
抑止あご、４４……回動てこ、４５……支持縁
部、４６……おさえこみ装置、４７……押圧脚
部、４８……案内壁、４９……回動てこ、５０…
…支持面、５１……ラム板、５２……傾斜部、５
３……後端面、５４……パツク軌道、５５……ブ
ロツクポケツト、５６……水平支持脚、５７……
横案内棒、５８……底部、６０……頂壁、６１，
６２……脚部、６３……スリツト、６４……固定
部分、６５…持上げ部分、６６……押圧てこ、６
８……ピボツト、６８……フイラー ローラ、６
９……支持レール、７０……棒、７１……ばね、
７２……下方折曲げ装置、７４……軸、７５……
支持脚部、７６……底舌部、７７……側舌部、８
１……押出し装置、８２……山形片、８３……上
方端片、８５……カラー素材、８６……カラーコ
ンベヤ、８７……係合突起、８８……カラー側
壁、８９……下方側部、９０……搬送軌道、９１
……案内スリツト、９２……くぼみ、９３……コ
ンベヤローラ、９４……カラー支持板、９５……
係合突起、９６……延長片、９７……止めスリツ
ト、９８……抑え込み装置、９９……押圧突起、
１００……カム、１０１……案内軌道、１０２，
１０３……案内レール、１０４……案内スリツ
ト、１０６……調節片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 折曲げ可能な素材２０から形成されたヒンジ
   付箱に充填する装置であつて、前記装置は多数の
   パツクポケツト３６を備えた折曲げタレツト３５
   を有し、前記パツクポケツト３６は少くとも部分
   的に形成されたヒンジ付箱をそれぞれ保持し、前
   記ヒンジ付箱は箱に充填される前に包装素材に少
   くとも部分的に包まれた棒状の物のブロツク３４
   をうけ入れて箱の中身のブロツクとするとともに
   カラーをもうけ入れる前記装置において、前記装
   置は前後に移動して前記ブロツク３４およびカラ
   ー素材をそれぞれの輸送装置からパツクポケツト
   ３６へ輸送するブロツクポケツト装置５５を備
   え、また前記ブロツク３４およびカラー素材を前
   記ブロツクポケツト装置５５からパツクポケツト
   ３６に輸送する押出し装置８１を備え、前記ブロ
   ツクポケツト装置５５は頂壁６０、側壁５９およ
   び底５８を有し、前記底５８が第１の固定部分６
   ４と、前記頂壁６０の方向に移動してブロツクを
   前記頂壁６０に対して押付ける第２の可動部分６
   ５とを含む、折曲げ可能な素材から形成されたヒ
   ンジ付箱に充填する装置。 ２ カラー素材８５を前記ブロツクポケツト装置
   に輸送する歯付カラーコンベヤ８６、および前記
   コンベヤを前記ブロツク３４の運動方向に対して
   横方向に間歇的に駆動する装置をさらに含む、特
   許請求の範囲第１項に記載の装置。 ３ カラーコンベヤ８６が、カラー素材８５の側
   壁８８を保持する装置および、前記カラー素材が
   輸送されるときその上に載置されたカラー素材８
   ５を支持する固定の搬送軌道装置９０をさらに含
   む、特許請求の範囲第２項に記載の装置。 ４ 前記固定の輸送軌道装置がくぼみ９２を含み
   前記カラーコンベヤが、前記カラー素材を輸送す
   るため、前記くぼみ内に延びる下方側部８７をさ
   らに含む、特許請求の範囲第３項に記載の装置。 ５ ブロツクポケツト５５による輸送中ブロツク
   ポケツト５５の頂壁上のカラー素材と係合する上
   方に向いた係合突起９５をさらに含む、特許請求
   範囲第２項に記載の装置。 ６ カラー素材８５を随時支持するカラー支持板
   ９４をさらに含む、特許請求の範囲第５項に記載
   の装置。 ７ 一対の横方向に延びる案内軌道１０１をさら
   に含み各案内軌道１０１が上下に重ねて配置した
   二つの案内レール１０２，１０３から成り、それ
   らの間にカラー素材８５の側部区域をうけ入れる
   案内スリツト１０４が形成され、二つの横方向案
   内レール１０１の距離はカラー側壁８８が案内軌
   道を超えて突出するように、カラー素材８５の幅
   にほぼ対応する、特許請求の範囲第６項に記載の
   装置。 ８ 押出し装置８１が後方に向いた包装素材の端
   片８３をブロツク３４の端面の平面内に折曲げる
   山形片８２を含む、特許請求の範囲第１項に記載
   の装置。 ９ 押出し装置８１が前方に向いた調節片１０６
   をさらに含み、調節片１０６によりカラー素材８
   ５を案内軌道１０１から押出してパツク内のブロ
   ツク３４上に置き、山形片８２が案内面を有し、
   山形片８２の案内面と調節片１０６との距離がブ
   ロツク３４とカラー素材８５の間の相対位置に対
   応する、特許請求の範囲第１項に記載の装置。 １０ ブロツク３４をうけ入れる部分的に折曲げ
   られた素材２０が折曲げタレツト３５のパツクポ
   ケツト３６に設置され、パツクポケツト３６内の
   素材２０の相対的位置が素材２０に作用する保持
   部材によつて確保される、特許請求の範囲第１項
   に記載の装置。 １１ ほゞ垂直な位置に折曲げられかつ素材２０
   の後壁２５に連結された側片２４をパツクポケツ
   ト３６のポケツト底部３７に対して押圧するおさ
   えこみ装置４６をさらに含む、特許請求の範囲第
   １０項に記載の装置。 １２ おさえこみ装置４６が回動自在の口金８４
   に連結されまた側片２４の頂縁部上に下方に向い
   た押圧脚部４７によつて載置する、特許請求の範
   囲第１１項に記載の装置。 １３ 側片２４が、ポケツト３６内で、上方に拡
   大する傾斜側壁３９によつて斜めの位置に折曲げ
   られる、特許請求の範囲第１０項に記載の装置。 １４ 素材２０のすみ片３１が垂直位置に折曲げ
   られ、ブロツク３４の漏斗状入口オリフイスを形
   成するため外側に折曲げられ、その結果すみ片３
   １が口金８４の案内壁４８の傾斜支持面５０に載
   置する、特許請求の範囲第１０項に記載の装置。 １５ 素材２０をポケツト３１内で半径方向に変
   位しないように保持する回転可能な抑止あご４３
   をさらに含み、前記回転可能な抑止あご４３がパ
   ツクポケツト３６の横隣りにかつ素材２０の側片
   ２４の傾斜支持端に向つて設置された、特許請求
   の範囲第１０項に記載の装置。 １６ 素材２０内のブロツク３４を後壁２５に対
   して押圧するラム板５１をさらに含む、特許請求
   の範囲第１０項に記載の装置。 １７ 軸７４の軸受６７の周りに回動自在の押圧
   てこ６６をさらに含み、前記底の可動部分が前記
   押圧てこに連結され、垂直に移動可能な支持レー
   ル６９が前記押圧てこの自由端を支持する、特許
   請求の範囲第１項に記載の装置。 １８ 押圧てこの自由端と支持レールとの間に介
   装され前記押圧てこと前記支持レールとを摺動係
   合させるローラ装置、および前記支持レールを介
   して前記押圧てこに垂直運動させる運動装置７０
   を含む、特許請求の範囲第１７項に記載の装置。 １９ 前記底部の可動部分６５を前記頂壁に向か
   つて押す圧縮ばね装置７１をさらに含み、前記押
   圧てこを垂直に運動させる装置は前記支持レール
   が上方に向つて移動するとき前記押圧てこを前記
   軸受の周りに圧縮ばねの押圧に抗して前記頂壁か
   ら離れる方向に回転する、特許請求の範囲第１８
   項に記載の装置。 ２０ 前記軸７４の周りに回転して前記包装素材
   の後方に向いた部分を前記ブロツクの後端面５３
   の平面に折曲げる折曲げ装置レバー７２をさらに
   含む、特許請求の範囲第１９項に記載の装置。 ２１ 水平支持脚５６、前記水平支持脚に連結さ
   れ上向きに延びる垂直支持脚５９および前記水平
   支持脚に連結され下向きに延びる垂直支持脚６４
   をさらに含み、前記頂壁がスリツト６３によつて
   分離された第１および第２の頂壁脚６１，６２よ
   り成り、前記頂壁脚が前記上向きに延びる垂直支
   持脚に連結され、前記軸７４が前記下向きに延び
   る垂直支持脚によつて支持される、特許請求の範
   囲第１９項に記載の装置。 ２２ 前記ブロツクを前記輸送装置５４と前記ブ
   ロツクポケツト５５との間の輸送において正確に
   整合する装置をさらに含み、前記整合装置が底舌
   部７６および側舌部７７を含み、前記底の可動部
   分６５が前記底舌部をうけ入れるくぼみ７８を備
   え、前記上向きに延びる垂直支持脚５９が前記側
   舌部をうけ入れるくぼみ７８を備えた、特許請求
   の範囲第２１項に記載の装置。