JPH04367278A - 絶縁ゲート薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート薄膜トランジスタ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH04367278A
JPH04367278A JP16913691A JP16913691A JPH04367278A JP H04367278 A JPH04367278 A JP H04367278A JP 16913691 A JP16913691 A JP 16913691A JP 16913691 A JP16913691 A JP 16913691A JP H04367278 A JPH04367278 A JP H04367278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
insulating film
threshold value
thin film
film transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16913691A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Nakayama
潤 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP16913691A priority Critical patent/JPH04367278A/ja
Publication of JPH04367278A publication Critical patent/JPH04367278A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絶縁ゲート薄膜トランジ
スタ(TFT)及びその製造方法に関し、特に閾値バラ
ツキの小さいTFTの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、TFTの閾値を制御する方法とし
ては、半導体層表面に半導体層と同じ伝導型または反対
の伝導型をもつ不純物を注入する方法が用いられている
【0003】一般に、半導体層が完全空乏化するTFT
の閾値VT は、
【0004】
【数1】 で定められることが知られている。
【0005】ただし上記数1式において、  Nsub
   半導体層不純物濃度        φf   
フェルミレベル  COX    単位面積当りのゲー
ト容量  φMS  仕事関数差  tSOI    
半導体層厚さ              NSS  
界面準位密度  q      電荷素量 である。
【0006】図3は、従来のTFTの閾値制御方法を説
明するためのTFTの模式的断面図である。
【0007】従来、図3に示す様な絶縁ゲート薄膜トラ
ンジスタを製造するには、まず、半導体基板1上に絶縁
膜として埋込酸化膜2を形成し、更にその上に半導体層
3を形成し、この半導体層3をエッチングして島状にし
た後、ゲート絶縁膜4を形成する。
【0008】さらにレジスト5をマスクにして、TFT
のチャンネルとなる領域に、閾値を制御する不純物6を
注入する。その際、不純物6の注入飛程(不純物濃度分
布曲線におけるピーク値での表面からの深さ)が半導体
層3の内部に位置する様なエネルギーで注入する。
【0009】図4は、従来例のチャンネル部のB−B’
での不純物の濃度を示したモデル図である。
【0010】同図に示されるように、従来例では、イオ
ン注入後の不純物の濃度分布の最高濃度領域は、ゲート
絶縁膜4と半導体層3との界面より下、即ち半導体層3
内部に存在している。
【0011】そしてレジスト5を除去してアニールする
と、半導体層3の不純物濃度は、上述の半導体層不純物
濃度Nsub になる。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、半導体層3が面方位の異なる単結晶で構
成されていると、半導体層3を酸素または水蒸気中で加
熱してゲート絶縁膜4を形成し不純物6を注入すると、
半導体層不純物濃度Nsub の濃度は面方位によらず
一定になるのに対し、単位面積当りのゲート容量COX
と界面準位密度NSSは、面方位により異なってくる。 そのため、単位面積当りのゲート容量COXが小さく、
界面準位密度NSSが大きい面方位では閾値は小さくな
り、単位面積当りのゲート容量COXが大きく、界面準
位密度NSSが小さい面方位では閾値は大きくなり、面
方位により閾値がバラツクという問題があった。
【0013】また、ゲート絶縁膜4の堆積を、膜厚に面
方位依存性の無いCVD法等により行なったとしても、
界面準位密度NSSが面方位により異なっているため、
やはり界面準位密度NSSによる閾値のバラツキ問題が
あった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するため、絶縁膜上に半導体層を有し、該半導体
層上にゲート絶縁膜を有する絶縁ゲート薄膜トランジス
タにおいて、前記半導体層のチャンネル領域において、
閾値を制御する不純物の最高濃度域が、前記絶縁膜中に
あることを特徴とする絶縁ゲート薄膜トランジスタを提
供するものである。
【0015】また、絶縁膜上の半導体層上にゲート絶縁
膜を形成する絶縁ゲート薄膜トランジスタの製造方法に
おいて、前記半導体層のチャンネル領域において、閾値
を制御する不純物の注入時に、その注入飛程が、前記半
導体層と前記絶縁膜の界面より深い位置になるように注
入することを特徴とする絶縁ゲート薄膜トランジスタの
製造方法を提供するものである。
【0016】また、前記半導体層が、面方位が異なる完
全空乏化以下の膜厚を有する単結晶シリコンであること
を特徴とする。
【0017】
【作用】本発明のTFTの製造方法は、閾値を制御する
不純物を注入する際に、半導体層と絶縁膜の界面より深
い位置に飛程を設けることにより、ゲート絶縁膜が厚く
なる面方位((111),(110)面)の単結晶中の
閾値を制御する不純物の濃度は高く、ゲート絶縁膜が薄
くなる面方位((100)面)の単結晶中の閾値を制御
する不純物の濃度は低くするものである。
【0018】また前記半導体層が、面方位が異なる完全
空乏化以下の膜厚を有する単結晶シリコンであることに
より、上述の数1式を有効とすることができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて詳
細に説明する。
【0020】図1(a)〜(c)は本発明のTFTの製
造方法の実施例を示す工程図である。
【0021】まず、図1(a)に示す様に、半導体基板
1を酸化して、厚さ5000Åの埋込酸化膜(絶縁膜)
2を形成した後、多結晶シリコン膜13を1000Å堆
積しエッチングして島状にする。
【0022】その後更に、酸化膜14を200Åと、シ
リコン窒化膜15を300Å堆積する。この酸化膜14
、シリコン窒化膜15は、CVD法によりレーザーで多
結晶シリコン膜13を溶融するときにシリコンの蒸発を
防ぐためのものである。
【0023】次に図1(b)に示す様に、デュアルレー
ザービーム法により多結晶シリコン膜13を単結晶化し
て半導体層3にすることにより、主に(100),(1
10),(111)面が形成される。
【0024】さらにシリコン窒化膜15と酸化膜14を
除去して、半導体層3を1000℃の酸素雰囲気で40
分間酸化を行なうと、(100)面上には400Åのゲ
ート絶縁膜4が形成され、(110)面と(111)面
上には500Åのゲート絶縁膜4が形成される。
【0025】次に、レジスト5をマスクにして、TFT
のチャンネルとなる領域に閾値を制御する不純物6とし
て、ボロンを、38keVで1.8×1012(個/c
m2 )注入する。この際、不純物6の注入飛程が、埋
込酸化膜(絶縁膜)2と半導体層3との界面より深い位
置になるような注入エネルギーとする。
【0026】図2(a)は、本発明の上述の方法による
絶縁ゲート薄膜トランジスタの表面から深さ方向の不純
物の濃度を示すものであり、注入飛程は(111),(
110)面においても、(100)面においても、半導
体層3と埋込酸化膜(絶縁膜)2との界面より深い位置
に存在し、従って不純物の最高濃度領域は埋込酸化膜(
絶縁膜)2中にある。
【0027】また半導体層3のチャンネル部での不純物
濃度が(100)面で小さく、(111),(110)
面で大きくなっていることが示されている。そのため、
(100)と(111),(110)面での閾値VT 
のバラツキを小さくすることができる。
【0028】次に図1(c)に示す様に、レジスト5を
除去して950℃の窒素雰囲気中でアニールすると、不
純物6としてのボロン濃度(半導体層不純物濃度)Ns
ub は、図2(b)に示すように、(100)面で1
×1017(個/cm3 )、(110)面と(111
)面で1.2×1017(個/cm3 )になる。
【0029】さらに、通常TFTを形成する方法を用い
て、ゲート電極7、ソース8、ドレイン9、酸化膜10
、電極11を形成する。
【0030】以上、多結晶シリコン膜13にレーザーを
照射して単結晶となる半導体層3に形成したTFTの閾
値を制御する例について述べたが、半導体層3となる膜
としては多結晶シリコン膜13の他にアモルファス・シ
リコンでもよい。
【0031】また多結晶シリコン膜13を溶融するエネ
ルギー源としては、レーザーの他に電子ビームやランプ
加熱でもよい。
【0032】また多結晶シリコン膜13は、半導体基板
1上の埋込酸化膜2上に堆積する他に、石英基板やガラ
スの上に堆積してもよい。以上説明した実施例において
は、閾値を制御する不純物の飛程を埋込酸化膜(絶縁膜
)2と半導体層3の界面より深い位置にすることにより
、半導体層3のチャンネル部での不純物濃度Nsub 
が(100)面で小さく、(111),(110)面で
大きくなるようにすることができる。そのため、従来、
(100)と(111),(110)面で0.3〜0.
4(V)あった閾値VT のバラツキが0.1(V)に
なった。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のT
FTの製造方法によれば、単位面積当りのゲート容量C
OXが小さく、界面準位密度NSSが大きい面方位では
、半導体層不純物濃度Nsub が大きく、単位面積当
りのゲート容量COXが大きく、界面準位密度NSSが
小さい面方位では、半導体層不純物濃度Nsub を小
さくすることができるので、閾値VT のバラツキを小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTFTの製造方法の実施例を示す工程
図である。
【図2】本発明の実施例で示したTFTのチャンネル部
での閾値を制御する不純物の深さ方向の濃度分布を示す
図である。
【図3】従来の方法によるTFTの製造方法を示す図で
ある。
【図4】従来の方法によるTFTチャンネル部での閾値
を制御する不純物の深さ方向の濃度分布を示す図である
【符号の説明】
1    半導体基板 2    埋込酸化膜(絶縁膜) 3    半導体層 4    ゲート絶縁膜 5    レジスト 6    不純物 7    ゲート電極 8    ソース 9    ドレイン 10,14  酸化膜 11    電極 13    多結晶シリコン膜 15    シリコン窒化膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絶縁膜上に半導体層を有し、該半導体
    層上にゲート絶縁膜を有する絶縁ゲート薄膜トランジス
    タにおいて、前記半導体層のチャンネル領域において、
    閾値を制御する不純物の最高濃度域が、前記絶縁膜中に
    あることを特徴とする絶縁ゲート薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】  前記半導体層が、面方位が異なる完全
    空乏化以下の膜厚を有する単結晶シリコンである請求項
    1に記載の絶縁ゲート薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】  絶縁膜上の半導体層上にゲート絶縁膜
    を形成する絶縁ゲート薄膜トランジスタの製造方法にお
    いて、前記半導体層のチャンネル領域において、閾値を
    制御する不純物の注入時に、その注入飛程が、前記半導
    体層と前記絶縁膜の界面より深い位置になるように注入
    することを特徴とする絶縁ゲート薄膜トランジスタの製
    造方法。
  4. 【請求項4】  前記半導体層が、面方位が異なる完全
    空乏化以下の膜厚を有する単結晶シリコンである請求項
    3に記載の絶縁ゲート薄膜トランジスタの製造方法。
JP16913691A 1991-06-14 1991-06-14 絶縁ゲート薄膜トランジスタ及びその製造方法 Pending JPH04367278A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16913691A JPH04367278A (ja) 1991-06-14 1991-06-14 絶縁ゲート薄膜トランジスタ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16913691A JPH04367278A (ja) 1991-06-14 1991-06-14 絶縁ゲート薄膜トランジスタ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04367278A true JPH04367278A (ja) 1992-12-18

Family

ID=15880955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16913691A Pending JPH04367278A (ja) 1991-06-14 1991-06-14 絶縁ゲート薄膜トランジスタ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04367278A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003032401A1 (en) * 2001-10-02 2003-04-17 Nec Corporation Semiconductor device and its manufacturing method
WO2006135039A1 (ja) * 2005-06-17 2006-12-21 Tohoku University 半導体装置
JP2007027201A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Seiko Instruments Inc 半導体装置の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003032401A1 (en) * 2001-10-02 2003-04-17 Nec Corporation Semiconductor device and its manufacturing method
US7485923B2 (en) 2001-10-02 2009-02-03 Nec Corporation SOI semiconductor device with improved halo region and manufacturing method of the same
WO2006135039A1 (ja) * 2005-06-17 2006-12-21 Tohoku University 半導体装置
JP2007027677A (ja) * 2005-06-17 2007-02-01 Tohoku Univ 半導体装置
US7898033B2 (en) 2005-06-17 2011-03-01 Tohoku University Semiconductor device
KR101247876B1 (ko) * 2005-06-17 2013-03-26 고에키자이단호진 고쿠사이카가쿠 신고우자이단 반도체 장치
TWI394232B (zh) * 2005-06-17 2013-04-21 Univ Tohoku 半導體裝置
JP2007027201A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Seiko Instruments Inc 半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4463492A (en) Method of forming a semiconductor device on insulating substrate by selective amorphosization followed by simultaneous activation and reconversion to single crystal state
US5061644A (en) Method for fabricating self-aligned semiconductor devices
EP0227085B1 (en) A method of manufacturing igfets having minimal junction depth using epitaxial recrystallization
US7067404B2 (en) Thin film semiconductor device having a gate electrode insulator formed through high-heat oxidization
US5616507A (en) Method of manufacturing substrate having semiconductor on insulator
US5146304A (en) Self-aligned semiconductor device
JPH04367278A (ja) 絶縁ゲート薄膜トランジスタ及びその製造方法
US4494996A (en) Implanting yttrium and oxygen ions at semiconductor/insulator interface
JPH0770481B2 (ja) シリコン半導体層の形成方法
EP0762490A2 (en) Method of manufacturing a LDD-MOSFET
JPS63146436A (ja) 薄膜トランジスタ−の製造方法
JP2811763B2 (ja) 絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法
EP0390607B1 (en) Process for forming crystalline semiconductor film
JPH0412629B2 (ja)
JPH05190449A (ja) 半導体薄膜の製造方法
US5496742A (en) Method for manufacturing semiconductor device enabling gettering effect
JPH05299349A (ja) Soi基板の製造方法
JPH0272669A (ja) 薄膜半導体装置及びその製造方法
JPH06333826A (ja) 結晶成長方法および薄膜トランジスタの製造方法
JPH01128575A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0677251A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPH05144730A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05218426A (ja) 電界効果トランジスタ
JPS63192223A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0845837A (ja) 多結晶半導体膜の製造方法