JPH0436275Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0436275Y2
JPH0436275Y2 JP17832386U JP17832386U JPH0436275Y2 JP H0436275 Y2 JPH0436275 Y2 JP H0436275Y2 JP 17832386 U JP17832386 U JP 17832386U JP 17832386 U JP17832386 U JP 17832386U JP H0436275 Y2 JPH0436275 Y2 JP H0436275Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
rear end
leaf spring
magnetic
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17832386U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63100233U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17832386U priority Critical patent/JPH0436275Y2/ja
Publication of JPS63100233U publication Critical patent/JPS63100233U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0436275Y2 publication Critical patent/JPH0436275Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプリンタにおいて、アーマチユアの先
端に固着された印字ワイヤを駆動して印字を行う
ドツト印字ヘツドに関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のドツト印字ヘツドとしては、
種々のものが実施化されているが、例えば、第1
0図および第11図に示すようなものがある。
第10図は、第1従来例のドツト印字ヘツドを
示す要部側断面図である。
同図において、1はベースであり、このベース
1の端部に永久磁石2、台板3、スペーサ4が順
次積重ねられ、スペーサ4とガイド5との間にク
ランプ6を介して板ばね7およびヨーク8が片持
ばり状に挾持されている。
この板ばね7の可撓部に前記ヨーク8と隣接し
てアーマチユア9が取付けられて電磁石10のコ
ア11に対向し、このアーマチユア9の先端に印
字ワイヤ12が取付けられ、ガイド5によつてプ
ラテン側に案内されている。
永久磁石2の磁束が台板3、スペーサ4、ヨー
ク8、アーマチユア9、コア11およびベース1
を通つて再び永久磁石2に戻る磁気回路が構成さ
れている。
この磁気回路によつてアーマチユア9は板ばね
7とともにコア11に吸引されて偏倚状態にあ
る。
この偏倚状態において、電磁石10を励磁して
磁気回路と反対方向の磁束を発生させると、アー
マチユア9を吸引する力が減少し、そのため、板
ばね7は解放され、アーマチユア9の先端に取付
けた印字ワイヤ12がガイド5より突出し、図示
せぬインクリボンと印字媒体をプラテンに押付け
て印字を行う。
第11図は、実願昭61−081115号に記載された
第2従来例のドツト印字ヘツドの要部側断面図で
ある。
同図に示すように、この第2実施例は前記第1
従来例とほぼ同様の構成を有するが、アーマチユ
ア13後端を板ばね7による一次振動の不動点よ
りも板ばねの支持部側に延在し、かつ、該アーマ
チユア13の後端の移動を吸引動作途中で拘束す
るストツパ14が設けられている。
この構成により第2従来例は、第1従来例と同
様の印字動作後、印字ワイヤ12及びアーマチユ
ア13がプラテンと反発力及び永久磁石2の吸引
力によつて再び復帰するとき、アーマチユア13
の後端がストツパ14に当りアーマチユア13の
飛行速度を減速させコア11に衝突する速度を減
少させ、アーマチユア13のリバウンドを小さく
している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した構成の第1従来例によ
れば、第12図に板ばねのばね力、コアの吸引
力、及び印字ワイヤの飛行波形を示す如く、印字
後プラテンに突当る戻り力がコアの吸引力に加わ
るため印字ワイヤの戻り速度が早くなり、復帰後
のアーマチユアの挙動はコアに大きな速度で衝突
しx1,x2……の変位量の大きなリバウンドを(t2
−t1)、(t3−t2)の周期で発生する。これにより
印字力のばらつきが生じ、印字品位の低下をまね
くという問題があつた。
また、第2従来例によれば、アーマチユアの後
端部の延長とストツパを設けることで第1従来例
における変位量の大きなリバウンドの発生は防げ
るものの、以下の問題が新たに生ずる。
すなわち、第2従来例の構造では、印字動作
後、アーマチユアはその後端のフリー状態では一
次振動の不動点を中心として回転し、アーマチユ
ア後端の拘束状態ではアーマチユア後端のストツ
パとの接点を支点として回転する。そのため、板
ばねのばね定数は変化し、アーマチユア後端のフ
リー状態よりも拘束状態の方が大きくなる。
従つて第13図に示す如く、板ばねのばね力は
吸引力カーブに沿うように変化するがストツパが
あることにより、支点が上記の如くかわり、吸引
状態ではストツパーのない状態よりも大きいばね
力が生ずる。
その結果、印字直後から再吸引間の吸引動作途
中で固有振動数が低下し、コアと衝突した後のリ
バウンドx1,x2……は、第1従来例の変位量より
少いものの周期(t2−t1)、(t3−t2)は大きくな
り、高速繰返し印字が困難となるという問題があ
つた。
本考案は以上の問題に鑑み、リバウンド防止の
ためのストツパによる板ばねの回転支点の変化を
解消しつつアーマチユアの戻り速度を減速させ、
これにより、印字品位が高く、高速繰返し印字が
可能なドツト印字ヘツドを提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の問題を解決するため、本考案は、本来ア
ーマチユア後端が当接して支点が発生する部分を
アーマチユア後端の隆起に対応して移動するとと
もに、移動する部分にアーマチユアの戻り力を十
分に減速させるような復旧力をもたせる。
すなわち、本考案は、永久磁石の磁束によりア
ーマチユアを吸引して板ばねを撓ませておき、永
久磁石の磁束を電磁石により打消してアーマチユ
アを解放することにより、アーマチユアの先端に
固着した印字ワイヤを駆動するドツト印字ヘツド
において、前記アーマチユア後端を板ばねによる
一次振動の不動点よりも板バネの支持部側に延在
させ、かつ、該アーマチユア後端に接点を有し、
アーマチユア吸引時に前記不動点を回転支点とし
て隆起するアーマチユア後端の隆起力により移動
する磁気ダンパー片を有する磁気ダンパープレー
トを、該磁気ダンパー片に永久磁石の磁束が通過
可能となる状態で設置し、該磁束により磁気ダン
パー片に復旧力をあたえることで、アーマチユア
後端に隆起速度を減速させる付勢力を加えること
を特徴とする。
〔作用〕
以上の構成の本考案によれば、印字後アーマチ
ユアの先端部がプラテンに対する衝突の加速度を
受けてコアに吸引されるとき、アーマチユアの後
端部が隆起すると、これに当接した磁気ダンパー
片は共に撓み、不動点を支点としたままの状態
で、永久磁石の磁束とばね性の統合した復旧力に
よりアーマチユアの戻り速度の減速を行う事がで
きる。
〔実施例〕
以下図面に従つて実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す要部側断面
図、第2図は同実施例の要部分解斜視図である。
第1図において1はベースであり、このベース
1の端部に永久磁石2、台板3、スペーサ4が順
次積重ねられ、スペーサ4とガイド5との間にク
ランプ6を介して板ばね7、ヨーク8および後に
その構造を詳述する磁気ダンパープレート15が
片持ばり状に挾持されている。
板ばね7の可撓部には、ヨーク8と隣接してア
ーマチユア16が取付けられて電磁石10のコア
11に対向し、このアーマチユア16の先端に印
字ワイヤ12が取付けられ、ガイド5によつてプ
ラテン側に案内されている。
図においてMはアーマチユア後端であり、この
アーマチユア後端Mが、第3図に示す一次振動の
不動点0よりも後方に延在している。
第2図において前記アーマチユア16、磁気ダ
ンパープレート15等の詳細を示す。
同図に示すように、スペーサ4、板バネ7、ア
ーマチユア16、ヨーク8、磁気ダンパープレー
ト15が順次積重ねられている。
スペーサ4は板ばね7と電磁石のコアとの間に
ギヤツプを形成するためのものであり、スペーサ
4の上面に板ばね7が片持ばり状に点溶接されて
いる。
板ばね7はアーマチユア16をばね力によつて
吸引状態から解放するものであり、板ばね7の上
面にヨーク8およびアーマチユア16が点溶接さ
れている。
アーマチユア16は磁気回路の一部をなしてコ
アへの吸引力を生じさせるものであり、このアー
マチユア16の先端に印字ワイヤ12が固着され
ている。
ヨーク8はアーマチユア16を遊挿する切欠部
8aを有し、この切欠部8aの内壁面からアーマ
チユア16に磁束を通すようにしたものである。
磁気ダンパープレート15は磁性材料からなる
板材をプレスまたはエツチングにより成形したも
ので、第4図に示す如く前記各アーマチユア16
の後端部Mに相当する位置にアーマチユア16の
後端部Mの隆起と共に移動可能な磁気ダンパー片
17と、該磁気ダンパー片17と磁気ダンパープ
レート15本体を連結するばね定数の小さい梁り
18が抜打ちにより形成してある。
磁気ダンパープレート15は第5図にその全体
像を斜視図で示す如く、上述の磁気ダンパー片1
7がアーマチユア16に対応する数設けられてい
る。
磁気ダンパー片17は電磁石10に通電が無い
限り、第6図及び第7図に示す如く、永久磁石2
の形成する磁束ΦDによりヨーク8の向合つてい
る面に吸引されており、印字動作が終り、印字ワ
イヤ12が復帰動作に入ると、アーマチユア後端
Mの移動によつて、ヨーク8の向合つた面より
徐々に引離される。
尚、アーマチユア後端部Mの位置やヨーク8の
厚さ、アーマチユアの厚さは板ばね7のばね力が
後に詳述する第8図に示す吸引カーブに沿つて変
化するように設定されている。
さらに、アーマチユア後端Mの上面と磁気ダン
パー片17の接触面には、磨耗を防止して寿命を
伸すために、潤滑剤が塗布されているかあるいは
薄いフイルムが貼付けられている。
尚、本願の要旨に直接関係はないが、本実施例
においてコア11に切欠部11aを設け、電磁石
機能向上及び磁気干渉改良を計つてある。
以上の構成の本実施例の作用を説明する。第8
図は、板ばね7のばね力、コア11の吸引力、及
び印字ワイヤの飛行波形を示すグラフである。
まず従来例と同様の印字動作が行われる。
アーマチユア16の駆動のための電磁石10へ
の通電が終るとアーマチユア16は先端の印字ワ
イヤ12のプラテンとの衝突反力と永久磁石2の
吸引力によつてコア11へ戻る。
この時、第6図及び第7図に示す如く、永久磁
石2の形成する磁束Φはヨーク8を通つてメイン
のΦnはヨーク8を通つてアーマチユア16に入
り、サブのΦDは磁気ダンパー片17に入り、ヨ
ーク8、磁気ダンパー片17に吸引力を発生す
る。この吸引力をアーマチユア先端固着の印字ワ
イヤのストロークと力とで示したのが第9図のグ
ラフであり、この吸引力カーブと板ばね7のばね
力との合成が第8図に示されている。
この磁気吸引力によつてアーマチユア16は印
字後の復帰速度を減速させコア11に衝突する衝
突速度を減少せしめ、コア11に衝突後のリバウ
ンドは小さくなり、第8図に示す如く、第1、第
2の従来例に比べリバウンドの変位量x1,x2が小
さくなつている。
さらに、アーマチユア16の後端Mが先端の吸
引により隆起するが、磁気ダンパー片17が共に
移動し、板ばね7の回転支点を常に一定に保つ。
これによりコア11に衝突後のリバウンドの周
期(t1−t2)(t2−t3)はほぼ第1従来例と同じに
なる。
以上が本実施例の作用である。
尚、本考案は前記実施例に限定されるものでは
なく、種々の改変が可能であり、例えば、ヨーク
8と磁気ダンパープレート15の間に強制的に板
状の永久磁石を入れるより大きな吸引力を得るこ
とも可能である。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明した如く、本考案によればアー
マチユア後端を板ばねによる一次振動の不動点よ
りも板ばねの支持部側に延在させ、かつ、該アー
マチユア後端に接点を有し、アーマチユア吸引時
に前記不動点を回転支点として隆起するアーマチ
ユア後端の隆起力により移動する磁気ダンパー片
を有する磁気ダンパープレートを、該磁気ダンパ
ー片にアーマチユア吸引部の永久磁石の磁束が通
過可能となる状態で設置し、該磁束により磁気ダ
ンパー片に復旧力をあたえることで、アーマチユ
ア後端に隆起速度を減速させる付勢力を加えるよ
うにしたので、印字後アーマチユアの先端部がプ
ラテンに対する衝突の加速度を受けてコアに吸引
されるとき、アーマチユアの後端部が隆起する
と、これに当接した磁気ダンパー片は共に撓み、
不動点を支点としたままの状態で、永久磁石の磁
束による復旧力により、アーマチユアの戻り速度
の減速を行う事ができる。したがつてリバウンド
防止のための板ばねの回転支点の変化を解消しつ
つアーマチユアの戻り速度を減速することがで
き、これにより印字品位が高く、高速繰返し印字
が可能なドツト印字ヘツドを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部側断面
図、第2図は同分解斜視図、第3図は同実施例の
アーマチユアの構成を示す側断面図、第4図は同
実施例の磁気ダンパープレートの構成を示す平面
図、第5図は磁気ダンパープレートの全体を示す
斜視図、第6図は同実施例における磁束を示す側
断面図、第7図は同実施例における磁束を示す正
面図、第8図は同実施例の作用を示すグラフ、第
9図は同実施例の磁気ダンパー片の吸引力を示す
グラフ、第10図は第1従来例を示す要部側断面
図、第11図は第2従来例を示す要部側断面図、
第12図は第1従来例の作用を示すグラフ、第1
3図は第2従来例の作用を示すグラフである。 2……永久磁石、7……板ばね、8……ヨー
ク、10……電磁石、11……コア、12……印
字ワイヤ、15……磁気ダンパープレート、16
……アーマチユア、17……磁気ダンパー片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 永久磁石の磁束によりアーマチユアを吸引して
    板ばねを撓ませておき、永久磁石の磁束を電磁石
    により打消してアーマチユアを解放することによ
    り、アーマチユアの先端に固着した印字ワイヤを
    駆動するドツト印字ヘツドにおいて、 前記アーマチユア後端を板ばねによる一次振動
    の不動点よりも板ばねの支持部側に延在させ、 かつ、該アーマチユア後端に接点を有し、アー
    マチユア吸引時に、前記不動点を回転支点として
    隆起するアーマチユア後端の隆起力により移動す
    る磁気ダンパー片を有する磁気ダンパープレート
    を、該磁気ダンパー片に永久磁石の磁束が通過可
    能となる状態で設置し、 該磁束により磁気ダンパー片に復旧力をあたえ
    ることで、アーマチユア後端に隆起速度を減速さ
    せる付勢力を加えることを特徴とするドツト印字
    ヘツド。
JP17832386U 1986-11-21 1986-11-21 Expired JPH0436275Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17832386U JPH0436275Y2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17832386U JPH0436275Y2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63100233U JPS63100233U (ja) 1988-06-29
JPH0436275Y2 true JPH0436275Y2 (ja) 1992-08-27

Family

ID=31120347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17832386U Expired JPH0436275Y2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0436275Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63100233U (ja) 1988-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1872954A2 (en) Impact printhead
JP2850673B2 (ja) ドットインパクト印字ヘッド
JPH07125265A (ja) ドットインパクト式印字ヘッド
JPH0436275Y2 (ja)
JPH0372467B2 (ja)
JPH051405Y2 (ja)
JPH0346916Y2 (ja)
JPH0215647Y2 (ja)
JPH0611790Y2 (ja) ドット印字ヘッド
JP3417677B2 (ja) ワイヤドット印字ヘッド
JPH0742742Y2 (ja) ドット印字ヘッド
EP0357057A2 (en) Armature of printing head for use in wire printer
JPH028906B2 (ja)
JPS6224530Y2 (ja)
JPH0237559Y2 (ja)
JP2730277B2 (ja) ドットインパクトプリンタの印字ヘッド
JPH026147A (ja) インパクトドット式印字ヘッド
JPH0634109Y2 (ja) 印字ヘッド
JPH08273927A (ja) 印字アクチュエータ
JPH02227262A (ja) 印字ワイヤ駆動装置
JPH0630445Y2 (ja) ワイヤドット印字ヘッド
JP2504141Y2 (ja) ワイヤドット印字ヘッド
JPS5931413Y2 (ja) 印字機構
JPH047975Y2 (ja)
JPH0241422B2 (ja)