JPH08273927A - 印字アクチュエータ - Google Patents

印字アクチュエータ

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JPH08273927A
JPH08273927A JP7071672A JP7167295A JPH08273927A JP H08273927 A JPH08273927 A JP H08273927A JP 7071672 A JP7071672 A JP 7071672A JP 7167295 A JP7167295 A JP 7167295A JP H08273927 A JPH08273927 A JP H08273927A
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magnetic
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/22Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/23Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material using print wires
    • B41J2/30Control circuits for actuators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/22Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/23Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material using print wires
    • B41J2/27Actuators for print wires
    • B41J2/28Actuators for print wires of spring charge type, i.e. with mechanical power under electro-magnetic control

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衝突力、移動ストロークを維持し、印字速度
を大幅に向上する。 【構成】 リヤ磁気ユニット68による板ばね78の保
持解除時に、板ばね78は中立点を通過して運動エネル
ギーが蓄積されている状態で、フロント磁気ユニット8
6の磁極92、94と当接することになる。この当接に
より、板ばね78は、その反力を受け、リターン方向へ
の運動エネルギーが発生する。接極子80は、前記反力
と、板ばね78に蓄積された復元力の合成力によって初
期運動エネルギーが発生し、さらには、コイル72の非
通電による永久磁石70の吸引力により、大きく加速さ
れて磁極74、76に当接して停止する。すなわち、従
来に比べて初期速度が反力によって大幅に増加するた
め、復路の時間も大幅に短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字アクチュエータに
係り、特に、ワイヤドットプリンタの印字ヘッドとして
用いることが好適なアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤドットプリンタは、プラテンに対
し印字ワイヤの先端をインクリボン、紙等の被記録媒体
を介して衝突させることにより前記被記録媒体に画素を
記録し、この画素の配列によって被記録媒体に文字や図
形等を形成させるものである。
【0003】ワイヤドットプリンタは同時複写(複数枚
を重ねた状態で印字)が可能であり、小型かつ低コスト
に構成できるため、従来から、情報処理システムの周辺
端末装置、オフコン、パソコン等の出力機として広範囲
に用いられている。
【0004】ところで、ワイヤヘッドプリンタにおい
て、前記印字ワイヤを駆動する印字ヘッドは、ワイヤド
ットプリンタの印字性能、信頼性等に大きく係わる重要
な要素である。印字ヘッドに求められる主な性能として
は、印字速度が速い、印字ワイヤのの移動ストロー
クが大きい、プラテンに対する印字ワイヤ先端部の衝
突力が大きい、ことが挙げられ、さらに、消費電力が低
いこと、放熱性が良いこと、外形寸法が小さいこと、低
コストであることが求められる。なお、前記移動ストロ
ーク及び衝突力は、例えば伝票等のように同時複写する
枚数が多い(例えば、8〜10枚)場合や、印字の途中
で被記録媒体の厚みが変化する等の場合にも、高い印字
品質を得るために重要な項目である。
【0005】このような要求を満たすために、印字ヘッ
ドの構成、特に印字ワイヤの駆動方式については、従来
より種々のものが提案されている。
【0006】本出願人が特開昭61−244559号公
報で提案している印字アクチュエータは、所定方向に延
びる複数の磁極によってステータが形成されており、板
ばねに支持された接極子は、幅方向が前記複数の磁極の
間に形成されたギャップを横切るように配置されてい
る。
【0007】また、ステータにはコイルが巻回されてい
る。この印字アクチュエータは、コイルに通電してステ
ータを励磁し、接極子をステータに吸引して板ばねに予
め力を蓄えておき、接極子及び印字ワイヤの移動はコイ
ルへの通電を停止し接極子の吸引を停止することによっ
て行う。
【0008】印字ワイヤ及び接極子の移動速度は板ばね
の共振周波数に対応し、これは板ばねのばね定数に依存
する。印字速度の向上には板ばねのばね定数を大きくす
ることが必要で、これが実現できれば印字ワイヤの衝突
力も向上する(ストアード・エナジー式)。
【0009】しかし、印字ワイヤ(及び接極子)の移動
ストロークは板ばねの振幅に対応しているので、板ばね
のばね定数を高くし、かつ移動ストロークを大きくしよ
うとすると非常に大きなエネルギーを必要とすることに
なり、この板ばねを変位させるための電磁石の消費電力
及び発熱量が増大し、外形寸法が大きくなり、さらに電
磁石の駆動回路の電源等が大がかりなものとなる。ま
た、コストの面でも不利になる。
【0010】このように、印字速度の向上及び衝突力の
向上と移動ストロークの増大とを同時に満足することは
困難であった。
【0011】これを解消するために、本出願には磁気ユ
ニットを接極子の移動方向両端部に配設した構造の印字
アクチュエータが提案されている(特開平6−2319
46号公報参照)。
【0012】この印字アクチェータでは、一方の磁気ユ
ニットはコイルの非通電時に接極子を吸引し、他方の磁
気コイルはコイルの通電時に接極子を吸引する構成とな
っている。
【0013】ここで、一方はの磁気ユニットに、コイル
の非通電状態で接極子を吸引して、板ばねのエネルギー
を蓄積しておき、この一方の磁気ユニットのコイルの通
電と同時に他方の磁気ユニットのコイルの通電を行うこ
とにより、板ばねのエネルギーの放出による動作と、他
方への吸引力による動作とが相まって、印字の立ち上が
り時間を向上するようにしている(プッシュ・プル
式)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術(ストアード・エナジー式、プッシュ・プル式)
においても、接極子の往路の速度(立ち上がり時間)を
短縮するには効果があるが、接極子の復路の速度(立ち
下がり時間)は従来と変わらず、印字速度アップに限界
が生じている。
【0015】本発明は上記事実を考慮し、衝突力及び移
動ストロークを維持しつつ、印字速度を大幅に向上する
ことができる印字アクチュエータを得ることが目的であ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、磁性材料から成り所定間隔隔ててほぼ並行に配置さ
れた一対の磁極と、前記一対の磁極の間に配置された永
久磁石と、を備えコイルが巻回された磁気ユニットと、
一端部が保持手段に保持された弾性部材の他端部に設け
られ、前記コイルへの非通電時に前記永久磁石によって
前記弾性部材の付勢力に抗して前記磁気ユニットの一部
に吸引する方向に移動し、前記コイルへの通電によって
前記永久磁石の磁力を打消し、前記弾性部材の付勢力で
ステータの一部からリリーズする方向に移動する接極子
と、前記接極子に連結され、前記接極子のリリーズ方向
移動によって、被印字部材へインパクトを与える印字素
子と、前記接極子のリリーズ方向移動時にこの接極子と
当接して、リリーズ方向の移動量を制限すると共に前記
当接時の反力を利用して接極子を吸引方向への移動させ
るブロッキング部材と、を有している。
【0017】請求項2に記載の発明は、前記ブロッキン
グ部材のブロッキング面と接極子との隙間が、前記接極
子がリリーズされてから自由状態で移動したときの中立
点からのストロークの1/3 〜2 /3であることを特徴とし
ている。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記ブロッキング部
材の前記接極子との当接面が傾斜面とされ、接極子の弾
性部材取付け側が先に当接させ、印字素子が取付けられ
た接極子の先端部に運動エネルギーを集中させることを
特徴としている。
【0019】請求項4に記載の発明は、磁性材料から成
り所定間隔隔ててほぼ並行に配置された一対の磁極と、
前記一対の磁極の間に配置された永久磁石と、を備え、
コイルが巻回された磁気ユニットと、一端部が保持手段
に保持された弾性部材の他端部に設けられ、前記コイル
への非通電時に前記永久磁石によって前記弾性部材の付
勢力に抗して前記磁気ユニットの一部に吸引する方向に
移動し、前記コイルへの通電によって前記永久磁石の磁
力を打消し、前記弾性部材の付勢力で磁気ユニットの一
部からリリーズする方向に移動する接極子と、前記接極
子に連結され、前記接極子のリリーズ方向移動によっ
て、被印字部材へインパクトを与える印字素子と、磁性
材料から成り所定間隔隔ててほぼ並行に配置された一対
の磁極を備え第2のコイルが巻回され、前記接極子のリ
リーズ方向への移動と同時に前記第2のコイルに通電さ
れて接極子を吸引し、かつ前記接極子のリリーズ方向移
動時にこの接極子と当接して、リリーズ方向の移動量を
制限すると共に前記当接時の反力を利用して接極子を吸
引方向への移動させるブロッキング磁気ユニットと、を
有している。
【0020】請求項5に記載の発明は、前記ブロッキン
グ磁気ユニットのブロッキング面と接極子との隙間が、
前記接極子がリリーズされてから自由状態で移動したと
きの中立点からのストロークの1/3 〜2 /3であることを
特徴とする請求項1記載の印字アクチュエータ。
【0021】請求項6に記載の発明は、前記請求項4又
は請求項5に記載の発明において、前記ブロッキング磁
気ユニットの前記接極子との当接面が傾斜面とされ、接
極子の弾性部材取付け側が先に当接させ、印字素子が取
付けられた接極子の先端部に運動エネルギーを集中させ
ることを特徴としている。
【0022】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、弾性部材の付
勢力に抗して接極子を磁気ユニットの一部に永久磁石の
吸引力で吸着保持している。
【0023】印字素子によって被印字部材へインパクト
を与えるとき、コイルを通電する。このコイルの通電に
より、永久磁石の吸引力が打消され、接極子の吸着が解
除される。この解除によってチャージ(蓄積)されてい
た弾性部材の付勢力によって、勢いよく接極子がリリー
ズされ、印字素子によって被印字部材へインパクト力が
付与される。
【0024】この接極子のリリーズ移動方向には、ブロ
ッキング部材が所定位置に配置されており、接極子は自
由にリリーズされるストロークよりも前にこのブロッキ
ング部材に当接する。従って、この当接力の反力が発生
し、弾性部材の付勢力(中立点を通過することによる、
前記リリーズ方向とは反対方向への付勢力が発生す
る。)及びコイルへの通電解除による永久磁石の吸引力
に、前記反力が加算されて吸引方向へ移動する。このた
め、反力が加わる分、初期速度が発生するため、吸引方
向(接極子の復路)への移動速度が増加し、結果として
接極子の1ストロークの時間を短縮することが可能とな
る。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、ブロッキ
ング部材のブロック面の位置を接極子がリリーズされて
から自由状態で移動したときの中立点からのストローク
の1/3 〜2 /3とすることにより、所定のインパクト力を
維持し、かつ大きな反力を得ることができる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、ブロッキ
ング部材の接極子との当接面を傾斜させる。これによ
り、接極子は弾性部材取付け側が先に当接し、印字素子
が取付けられた側(先端部)が遅れて当接する。このた
め、遅れて当接する側に運動エネルギーが集中し、移動
速度が所謂スナップアクションの如く増加する。従っ
て、印字素子のインパクト力をさらに増加させることが
可能となる。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、上記請求
項1に記載の発明に加え、立ち上がり時、すなわち、第
1のコイルの通電時に、ブロッキング磁気ユニット側の
第2のコイルを通電することにより、接極子の往路の速
度が増加する。このため、前記復路の速度増加よりもさ
らに接極子の起動からの1ストローク間の時間を短縮す
ることができる。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、ブロッキ
ング磁気ユニットのブロック面の位置を接極子がリリー
ズされてから自由状態で移動したときの中立点からのス
トロークの1/3 〜2 /3とすることにより、所定のインパ
クト力を維持し、かつ大きな反力を得ることができる。
【0029】請求項6に記載の発明によれば、ブロッキ
ング磁気ユニットの接極子との当接面を傾斜させる。こ
れにより、接極子は弾性部材取付け側が先に当接し、印
字素子が取付けられた側(先端部)が遅れて当接する。
このため、遅れて当接する側に運動エネルギーが集中
し、移動速度が所謂スナップアクションの如く増加す
る。従って、印字素子のインパクト力をさらに増加させ
ることが可能となる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には本実施例に係るワイヤドットプリ
ンタの主要部が示されている。このワイヤドットプリン
タは紙等の被記録媒体10が載置されるプラテン12を
備えている。プラテン12は金属(例えば、鉄等)製の
平板で、移動テーブル13上に載置されている。移動テ
ーブル13は、互いに並行な一対のシャフト15に支持
されており、図示しないモータの駆動力でシャフト15
の軸線方向(副走査方向)に移動されるようになってい
る。
【0031】一方、プラテン12の上方には、互いに平
行な一対のシャフト34、36が配設されており、これ
らのシャフト34、36は一対の支柱35に掛け渡され
ている。シャフト34、36には移動ブロック38が設
けられている。移動ブロック38はシャフト34、36
の長手方向に沿ってスライド可能とされている。移動ブ
ロック38には、本発明が適用された印字ヘッド40が
取付けられている。この印字ヘッド40の構成について
は後に詳述するが、印字ワイヤを突出させて印字を行う
ようになっており、印字ワイヤがプラテン12に向けて
突出するように取付けられている。
【0032】また、移動ブロック38にはインクリボン
カートリッジ42が係止されている。インクリボンカー
トリッジ42は内部に無端のインクリボン44を収納す
ると共に、インクリボン44の一部を露出させており、
この露出部分が前述の印字ワイヤ突出部位における印字
ワイヤ先端部とプラテン12との間に位置するように配
置されている。従って、印字ワイヤが突出されると、印
字ワイヤの先端部によってインクリボン44がプラテン
12へ向けて押圧され、プラテン12に載置された被記
録材料10にドットが記録される。なお、インクリボン
カートリッジ42は交換可能とされている。
【0033】また、移動ブロック38の下方には無端ベ
ルト46(一部のみ図示)が配置されており、移動ブロ
ック38はこの無端ベルト46の所定部位に係止されて
いる。無端ベルト46は内周側の表面に凹凸が形成され
ており、この凹凸に対応する凹凸が外周に設けられた一
対の歯車48(一方のみ図示)に巻掛けられている。歯
車48はモータ50の駆動軸50Aに固着されている。
従って、モータ50が駆動されるとローラ48及び無端
ベルト46が回転され、移動ブロック38はシャフト3
4、36に沿ってスライドされる(主走査方向)。
【0034】次に印字ヘッド40について説明する。図
2に示すように、印字ヘッド40は円柱状のリアフレー
ム60、薄肉状のプレート62、円柱状のフロントフレ
ーム64及び円盤状のフロントハウジング66が順に積
層されて形成されている。リアフレーム60及びフロン
トフレーム64は放熱性の高いアルミニウムで形成され
ている。また、フロントハウジング66の中央部には所
定径の円柱状の突起66Aが設けられており、突起66
Aの直径方向中心部には印字ヘッド40の軸線に沿って
円孔66Bが穿設されている。
【0035】図3に示すように、リアフレーム60の内
周側にはリア磁気ユニット68が配置されている。な
お、図3では単一の磁気ユニット68のみ示している
が、実際には各々同一の構成の多数の磁気ユニット68
がリアフレーム60の内周側に円環状に配列されてい
る。磁気ユニット68は平板状の永久磁石70を備えて
いる。永久磁石70は、前記平板状において最も面積の
大きくかつ対向する2つの面側が各々異なる極性に磁化
されており、前記面がリアフレーム60の内側壁60A
に略直交しかつ印字ヘッド40の軸線方向に沿うように
配置されている。
【0036】なお、多数の磁気ユニット68の各々の間
には図示しないアルミニウム製のスペーサが介在されて
おり、各磁気ユニット68は各々スペーサに保持されて
いる。また、隣接する磁気ユニット68の各々の永久磁
石70は、対向する面の極性が各々同一とされており、
前記スペーサとの相乗効果により、隣接する磁気ユニッ
ト68間の磁気的な干渉による不都合の発生を防止して
いる。
【0037】永久磁石70の外周には、第1のコイルと
してのコイル72が、軸線方向が前記永久磁石70の面
に対し直交するように巻回されて配置されている。リア
フレーム60の内側壁60Aには、コイル72に対応し
てコイル72を収容するための溝部60Bが刻設されて
いる。また、永久磁石70の側方には、永久磁石70を
挟んで一対の磁極74、76が平行に配置されている。
磁極74、76は磁性材料から成り、プレート62(図
3の上方)へ向けて延長されており、この延長部におい
て磁極74、76は、コイル72の厚みを収容可能な寸
法に対応するギャップを挟んで対向している。磁気ユニ
ット68では永久磁石70と磁極74、76とによって
ステータが構成される。
【0038】一方、プレート62は金属製で略環状に形
成されており、内周側には印字ヘッド40の軸心へ向け
て突出する突起78が形成されている。なお、図3では
単一の突起のみ示されているが、実際には各々同一の形
状でリアフレーム60の磁気ユニット68と同数の突起
がプレート62の内周側に円環状に配列されている。プ
レート62は金属製で薄肉状とされているため、プレー
ト62と一体の突起も図3矢印B方向及び矢印C方向の
変形に対する弾性を有しており、板ばねとして作用する
(以下、この突起78を板ばね78という)。
【0039】各板ばね78の先端部には接極子80が取
付けられている。接極子80は透磁率の高い材質から成
り、印字ヘッド40の組付け状態で、図3における下面
が磁極74、76の先端部に対応し、長手方向が磁極7
4、76の対向方向に直交するように、すなわち幅方向
が磁極74、76の対向方向に一致するように配置され
ている。接極子80は板ばね78の変位に応じて図3矢
印B方向及び矢印C方向に移動する。また、接極子80
には印字ヘッド40の軸心へ向けて突出する支持バリ8
2が取付けられており、支持バリ82の先端部には印字
素子としての印字ワイヤ84が取付けられている。
【0040】なお、印字ワイヤ84の長さは、印字ヘッ
ド40の組付け状態で、先端部がフロントハウジング6
6に設けられた円孔66Bのエッジ部より若干突出する
寸法とされている。また、フロントハウジング66の円
孔66Bの内壁には、図示しない印字ワイヤ84のガイ
ドが設けられている。
【0041】フロントフレーム64の内周側にはフロン
ト磁気ユニット86が配置されている。なお、図3では
単一のフロント磁気ユニット86のみ示しているが、実
際には各々同一の構成で磁気ユニット68と同数の磁気
ユニット86がフロントフレーム64の内周側に円環状
に配列されている。磁気ユニット86は平板状のヨーク
88を備えており、ヨーク88の外周には、第2のコイ
ルとしてのコイル90が、前記コイル72と同様に巻回
されている。フロントフレーム64の内側壁64Aに
も、コイル90を収容するための溝部64Bが刻設され
ている。
【0042】またヨーク88の側方には、ヨーク88を
挟んで一対の磁極92、94が平行に配置されている。
磁極92、94は磁性材料から成り、プレート62(図
3の下方)へ向けて延長されており、この延長部では、
磁極92、94はヨーク88の厚み寸法に対応するギャ
ップを挟んで対向している。この磁極92、94は、印
字ヘッド40の組付け状態で、磁極92の先端部が接極
子80を挟んで磁極74の先端部に対向し、磁極94の
先端部が接極子80を挟んで磁極76の先端部に対向す
るように配置されている。
【0043】これにより、磁極92、94の対向方向は
接極子80の長手方向に直交、すなわち接極子の幅方向
に一致することになる。磁気ユニット86ではヨーク8
8と磁極92、94によってステータが構成される。な
お、ヨーク88と磁極92、94とを一体的に形成する
ようにしてもよい。
【0044】一方、ワイヤドットプリンタの制御部は、
図4に示すように構成される。すなわち、制御回路10
0はCPU、メモリ等を含んで構成され、図示しないホ
スト等から印字の開始等の各種の指示を表す制御信号
と、印字する内容を表す印字データと、が入力される。
制御回路100にはモータ駆動回路102、104が接
続されており、モータ駆動回路102にはモータ20
が、モータ駆動回路104にはモータ50が各々接続さ
れている。
【0045】また、制御回路100にはスイッチ回路1
06が接続されている。スイッチ回路106は印字ヘッ
ド40のコイルの総数と同数のスイッチング素子106
A、106B・・を備えている。各スイッチング素子は
各々制御回路100に接続されており、制御回路100
の指示に応じてオンオフされるようになっている。各ス
イッチング素子は図示しない電源に接続されると共に印
字ヘッド40の各コイルに接続されており、制御回路1
00によってオンされると、接続されているコイルが通
電されて励磁されるようになっている。
【0046】なお、図4ではスイッチング回路106の
構成及びスイッチング素子とコイルとの接続関係を模式
的に示しており、実際にはコイルへの通電を停止したと
きにコイルにフライホイール電流が流れるように、トラ
ンジスタ、ダイオード等の素子が付加されている。
【0047】また、各コイルとスイッチ回路106との
接続は、リア磁気ユニット68の各コイル72について
は、励磁されたときに同ユニットの永久磁石70による
磁界を打ち消す方向に磁界が生ずるように接続されてい
る。また、フロント磁気ユニット86の各コイル90に
ついては、通電されて励磁されたときに生ずる磁界の方
向が隣接する磁気ユニット86で互いに逆となるように
配置されている。
【0048】フロント磁気ユニット86の磁極92、9
4の接極子80との対向面は、接極子80のリリーズ方
向への移動時に当接して、その移動を制限するブロッキ
ング部とされている。
【0049】すなわち、図9に示される如く、板ばね7
8が中立位置にあるときに、リヤ磁気ユニット68の磁
極74、76との間は、板ばね78が十分に撓み、エネ
ルギーを蓄えた状態で保持する(図9の鎖線参照)程度
の隙間が設けられている。なお、磁極74、76の接極
子80との対向面は板ばね78の保持部である基部側か
ら印字ワイヤ84の取付部である先端部側にかけて徐々
に、前記隙間が大きくなる、所謂テーパ状とされてい
る。このテーパ状の傾斜度合いは、最も狭い隙間をRと
した場合、最も広い隙間RRは、隙間Lの2.7 〜2.8 倍
程度とされている。
【0050】これに対して、フロント磁気ユニット86
の、磁極92、94と接極子80との隙間は、板ばね7
8が十分に撓むことを阻止する位置に設けられており、
上記同様に磁極92、94の接極子80との対向面がテ
ーパ状とされている。このテーパ状の傾斜度合いは、最
も狭い隙間をFとした場合、最も広い隙間FFは、約3
倍程度とされている。
【0051】また、リヤ磁気ユニット68側の隙間の平
均値R’とフロント磁気ユニット86側の隙間の平均値
F’との比は、R’:F’≒1:5とされている。
【0052】なお、フロント磁気ユニット86側の隙間
は、仮に接極子80が自由に移動した場合のストローク
の約1/3〜2/3程度に設定することが好ましい。
【0053】上記のような隙間を設定することにより、
リヤ磁気ユニット68による板ばね78の保持解除(コ
イル72、90への通電)時に、板ばね78は中立点を
通過して運動エネルギーが蓄積されている状態で、フロ
ント磁気ユニット86の磁極92、94と当接すること
になる。従って、この当接により、板ばね78は、その
反力を受け、リヤ磁気ユニット68方向(リターン方
向)への運動エネルギーが発生することになる。
【0054】ここで、従来、リターン方向への運動エネ
ルギーに寄与するのは、以下の(1)式に示される各パ
ラメータで表され、これらのパラメータによってリター
ン時間TR ’を演算することができる。
【0055】
【数1】 上記式において、板ばね78のばね定数が決まると、ほ
とんどの係数が固定値となり、リターン時間TR’を決
めるパラメータは、εp 、V1 、XR となる。この内、
R は印字ワイヤ84の先端とプラテン12とが固定さ
れると一定となるため、残るのはεp 、V1 となる。こ
こで、εp 2 1 2の項は、極めて小さく、εp は印字す
る用紙が厚い場合には0.4 程度の値となる。
【0056】これに対して、本実施例では、リターン時
間にフロント磁気ユニット86の磁極92、94に当接
したときの反力が加わるため、式(1)におけるεp 2
1 2の項が変わることになる。すなわち、リターン時間
TRは以下の(2)式の如く表される。
【0057】
【数2】 εB は、上記εp に比べ、金属同士の当接時の反発係数
のため、ほとんど1に近い高い側の値を取り得るため、
εB 1'≫εp 1 の関係を得ることができる。この関
係は、結果としてTR<TR’の関係となり、本実施例
における接極子80とフロント磁気ユニット86との当
接による反力が、リターン時間に大きく寄与することが
わかる。
【0058】次に本実施例の作用を説明する。ワイヤド
ットプリンタにおいて被記録媒体10への印字を行う場
合、制御回路100は入力された印字データに基づいて
移動させる印字ワイヤ84及び該印字ワイヤ84の移動
タイミングを判断する。そして、印字ヘッド40が被記
録媒体10の所定部位に対応するように被記録媒体10
の搬送及び移動ブロック38の初期位置への移動を行っ
た後に、被記録媒体10の搬送及び移動ブロック38の
移動を行いながら、各印字ワイヤ84を前記判断した移
動タイミングに応じて移動させ、被記録媒体10への印
字を行う。
【0059】印字ワイヤ84の移動は次のようにして行
われる。まず、印字ワイヤ84の移動を行う前の待機状
態では、リア磁気ユニット68のコイル72及びフロン
ト磁気ユニット86のコイル90への通電は停止してい
る。
【0060】前述のように、印字ヘッド40のリア磁気
ユニット68は永久磁石70を有しているので、この待
機状態では、永久磁石70、磁極74、76を通る磁束
が磁極74、76の先端部と接極子80との間の空隙を
介して接極子80の幅方向に沿って流れることにより接
極子80に対し吸引力が作用し、図5に示すように、接
極子80は板ばね78の復元力に抗して磁極74、76
の先端部に吸着される(以下、このときの接極子80の
位置を待機位置という)。このとき板ばね78は変位さ
れており、変位が0となる中立位置に戻ろうとする復元
力が蓄えられている。
【0061】所定の印字ワイヤ84を移動させる場合、
制御回路100はスイッチ回路106のスイッチング素
子106Aをオンし、前記印字ワイヤ84に対応するリ
ア磁気ユニット68のコイル72に所定時間通電する
(図7(D)参照)。これにより、図7(E)に示すよ
うに、コイル72を電流が流れてリア磁気ユニット68
のステータが励磁され、永久磁石70の磁界を打ち消す
磁界が発生する。従って、接極子80に対する吸引力が
失われ、接極子80及び印字ワイヤ84は、板ばね78
に蓄えられていた復元力により、図7(C)にも示すよ
うにリア磁気ユニット68から離間する方向(図3、5
の矢印B方向)へ移動される。なお、図7(E)に示す
ように、コイル72を流れる電流はフライホイール効果
により、コイル72への通電が停止されてから徐々に低
下する。
【0062】一方、接極子80は慣性により、中立位置
を過ぎてフロント磁気ユニット86にさらに接近する。
制御回路100は、接極子80が中立位置を通過する時
期よりも所定時間前にスイッチ回路106のスイッチン
グ素子106Bをオンし、対応するフロント磁気ユニッ
ト86のコイル90に所定時間通電する(図7(A)参
照)。これにより、図7(B)に示すようにコイル90
を電流が流れてフロント磁気ユニット86のステータが
励磁され、ヨーク88、磁極92、94を通る磁束が磁
極92、94の先端部と接極子80との間の空隙を介し
て接極子80の幅方向に沿って流れることにより、接極
子80に対して吸引力が作用する。従って、図7(C)
にも示すように、接極子80はフロント磁気ユニット8
6に接近する方向へ加速されながら移動する。
【0063】この移動は、接極子80がフロント磁気ユ
ニット86の磁極92、94の先端部に当たるまで(図
6に示す状態となるまで)継続される。この移動の途中
で印字ワイヤ84の先端部はインクリボン44に当接
し、さらにインクリボン44を介して被記録媒体10を
押圧することによって被記録媒体10にドットが記録さ
れる。
【0064】なお、上記のように接極子80が中立位置
を通過する所定時間前よりコイル90への通電を開始す
ると接極子80を大きく加速させることができるが、接
極子80が中立位置を通過するタイミングに合わせて通
電するようにしてもよく、接極子80が中立位置を通過
した後であっても、従来と比較して移動速度が向上する
という効果が得られる。
【0065】ところで、接極子80の移動が停止された
状態、すなわち、磁極92、94に当接した時点では、
当接時の反力が発生すると共に図6に示すように板ばね
78が変位されており、変位が0となる中立位置に戻ろ
うとする復元力が蓄えられている。制御回路100は、
接極子80の磁極92、94に当接して停止される時期
に合わせてスイッチング素子106Bをオフし、コイル
90への通電を停止する。これにより接極子80は、反
力及び板ばね78に蓄えられていた復元力の合成力によ
り、図7(C)にも示すようにフロント磁気ユニット8
6から離間する方向(図3、5の矢印C方向)へ移動さ
れる。
【0066】この移動は、接極子80の慣性により中立
位置を過ぎても継続する。このときリア磁気ユニット6
8のコイル72の励磁は停止されているので、前記中立
位置付近より永久磁石70による吸引力が接極子80に
作用し、接極子80は加速されながら(図7(C)の傾
きが大きくなっている部分参照)リア磁気ユニット68
の磁極74、76に吸着され、図5に示す待機位置に復
帰する。
【0067】この接極子80(及び印字ワイヤ84)の
移動を、図7(C)を参照して従来の印字ヘッド(破線
で示す)と比較すると、リア磁気ユニット68からフロ
ント磁気ユニット86へ向かう接極子80は、コイル9
0によって発生する吸引力によって中立位置を過ぎた付
近から大きく加速されている。これは、図8に示すよう
に、接極子の運動エネルギーが、従来(破線で示す)は
中立位置を過ぎてから徐々に減衰していくのに対し、本
実施例の印字ヘッド40は中立位置を過ぎても減衰せず
若干増加していることからも明らかである。
【0068】また、フロント磁気ユニット86からリヤ
磁気ユニット68へ向かう(復路)接極子80は、磁極
92、94への当接力による反力と、板ばね78に蓄積
された復元力の合成力によって初期運動エネルギーが発
生し、さらには、コイル72の非通電による永久磁石7
0の吸引力により、大きく加速されて磁極74、76に
当接して停止する。すなわち、従来に比べて初期速度が
反力によって大幅に増加するため、復路の時間も大幅に
短縮される。
【0069】これにより、従来と比較して、図7(C)
に示すように接極子80の移動を開始してから印字ワイ
ヤ84がドットを記録し待機位置に復帰するまでの時間
が極めて短いので印字速度が速く、かつ待機位置と接極
子80の移動のピーク位置との距離が大きいので印字ワ
イヤ84の移動ストロークが大きくなる。
【0070】なお、接極子80をリヤ磁気ユニット6
8、フロント磁気ユニット86によって挟み込む(囲
む)ような構造としたため、磁極74、76又は磁極9
2、94に当接するときの音を遮音する効果が生じ、印
字ヘッド40から発せられる騒音を低減することができ
る。 (実験例) 1ページ印字120cpsヘッドを、本実施例の如
く改造した場合、170cpsで印字しても何ら問題な
く、印字することができた。すなわち、印字速度を45
%アップすることができることが実験の結果証明され
た。 インパクト力を従来のスプリングチャージ型と本実
施例のプッシュ・プル/ブロッキング型とで比較した結
果を図10に示す。実験例1及び実験例2は、コイル9
0への通電パルス時間を変えて行った結果である。
【0071】図10に示される如く、接極子80の移動
ストロークを制限しているにも拘らず、インパクト力が
大幅に増加していることがわかる。この要素として、フ
ロント磁気ユニット86の磁極92、94の接極子80
との対向面をテーパ状としたことが考えられる。テーパ
状とすることによって、接極子80の基部側が先に当接
し、その後、印字ワイヤ84と取付けられた先端側が当
接するため、所謂スナップアクションによって運動エネ
ルギーが先端側に集中することになる。この運動エネル
ギーの集中によってインパクト力を増加させることがで
き、10ページの重ね印字の能力を持つことができる。
【0072】なお、本実施例では、リヤ磁気ユニット6
8に加えてフロント磁気ユニット86を付加し、このフ
ロント磁気ユニット86の磁極92、94をブロッキン
グ部材として適用したが、フロント磁気ユニット86
は、往路における速度アップに適用するためのものであ
り、本発明の目的とする、復路の速度アップのみを考慮
した場合には、図11に示される如く、ブロッキング部
材99のみを所定の位置に配置したのみの構造であって
もよい。当然、上記実施例よりも往路における速度が低
下することは否めないが、実験の結果、従来構造(ブロ
ッキング部材が存在しない構造)に比べて、約25%の
速度アップを達成することができた。
【0073】なお、この場合、ブロッキング部材99に
よって接極子80の上方を囲むようにすれば、遮音効果
を持たせることができる。
【0074】また、本実施例では、平板状のプラテン1
2を用い、このプラテン12上に被記録媒体10を載置
して、副走査方向へ移動させながら、印字ヘッド40を
主走査するようにしたが、プラテンを細幅(1主走査に
おける印字幅)とし、主走査は印字ヘッド40のみをプ
ラテンの長手方向に沿って移動させ、副走査はこのプラ
テンと印字ヘッド40とを同時に移動させるか、被記録
媒体10を移動させるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る印字アク
チュエータは、衝突力及び移動ストロークを維持しつ
つ、印字速度を大幅に向上することができるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るワイヤドットプリンタの要部を
示す斜視図である。
【図2】印字ヘッドの外観を示す斜視図である。
【図3】図2を3−3’線に沿って切断したときの印字
ヘッドの分解斜視図である。
【図4】ワイヤドットプリンタの制御部の概略構成を示
すブロック図である。
【図5】接極子が待機位置に位置している状態を示す概
略図である。
【図6】接極子がフロント磁気ユニットに吸引された状
態を示す概略図である。
【図7】(A)はコイル90への通電タイミング、
(B)はコイル92を流れる電流の変化、(C)は接極
子の位置の変化、(D)はコイル72への通電タイミン
グ、(E)はコイル72を流れる電流の変化を各々示す
タイミングチャートである。
【図8】接極子及び印字ワイヤを移動させたときの接極
子及び印字ワイヤの運動エネルギーの変化を示す線図で
ある。
【図9】接極子と磁極とのギャップ(隙間)を説明する
ための接極子周辺拡大図である。
【図10】接極子と磁極とのギャップ−インパクト力特
性図である。
【図11】他の実施例に係る印字アクチュエータの概略
図である(ブロッキング部材使用)。
【符号の説明】
10 印字ヘッド 72 コイル 74 磁極 76 磁極 78 板ばね 68 リヤ磁気ユニット 80 接極子 84 印字ワイヤ 86 フロント磁気ユニット 90 コイル 92 磁極(ブロッキング部材) 94 磁極(ブロッキング部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料から成り所定間隔隔ててほぼ並
    行に配置された一対の磁極と、前記一対の磁極の間に配
    置された永久磁石と、を備えコイルが巻回された磁気ユ
    ニットと、 一端部が保持手段に保持された弾性部材の他端部に設け
    られ、前記コイルへの非通電時に前記永久磁石によって
    前記弾性部材の付勢力に抗して前記磁気ユニットの一部
    に吸引する方向に移動し、前記コイルへの通電によって
    前記永久磁石の磁力を打消し、前記弾性部材の付勢力で
    ステータの一部からリリーズする方向に移動する接極子
    と、 前記接極子に連結され、前記接極子のリリーズ方向移動
    によって、被印字部材へインパクトを与える印字素子
    と、 前記接極子のリリーズ方向移動時にこの接極子と当接し
    て、リリーズ方向の移動量を制限すると共に前記当接時
    の反力を利用して接極子を吸引方向への移動させるブロ
    ッキング部材と、 を有する印字アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記ブロッキング部材のブロッキング面
    と接極子との隙間が、前記接極子がリリーズされてから
    自由状態で移動したときの中立点からのストロークの1/
    3 〜2 /3であることを特徴とする請求項1記載の印字ア
    クチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記ブロッキング部材の前記接極子との
    当接面が傾斜面とされ、接極子の弾性部材取付け側が先
    に当接させ、印字素子が取付けられた接極子の先端部に
    運動エネルギーを集中させることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の印字アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 磁性材料から成り所定間隔隔ててほぼ並
    行に配置された一対の磁極と、前記一対の磁極の間に配
    置された永久磁石と、を備え、第1のコイルが巻回され
    た磁気ユニットと、 一端部が保持手段に保持された弾性部材の他端部に設け
    られ、前記第1のコイルへの非通電時に前記永久磁石に
    よって前記弾性部材の付勢力に抗して前記磁気ユニット
    の一部に吸引する方向に移動し、前記コイルへの通電に
    よって前記永久磁石の磁力を打消し、前記弾性部材の付
    勢力で磁気ユニットの一部からリリーズする方向に移動
    する接極子と、 前記接極子に連結され、前記接極子のリリーズ方向移動
    によって、被印字部材へインパクトを与える印字素子
    と、 磁性材料から成り所定間隔隔ててほぼ並行に配置された
    一対の磁極を備え第2のコイルが巻回され、前記接極子
    のリリーズ方向への移動と同時に前記第2のコイルに通
    電されて接極子を吸引し、かつ前記接極子のリリーズ方
    向移動時にこの接極子と当接して、リリーズ方向の移動
    量を制限すると共に前記当接時の反力を利用して接極子
    を吸引方向への移動させるブロッキング磁気ユニット
    と、 を有する印字アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記ブロッキング磁気ユニットのブロッ
    キング面と接極子との隙間が、前記接極子がリリーズさ
    れてから自由状態で移動したときの中立点からのストロ
    ークの1/3 〜2 /3であることを特徴とする請求項4記載
    の印字アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記ブロッキング磁気ユニットの前記接
    極子との当接面が傾斜面とされ、接極子の弾性部材取付
    け側が先に当接させ、印字素子が取付けられた接極子の
    先端部に運動エネルギーを集中させることを特徴とする
    請求項4又は請求項5記載の印字アクチュエータ。
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