JP2608182B2 - ワイヤドット印字ヘッド - Google Patents

ワイヤドット印字ヘッド

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JP2608182B2
JP2608182B2 JP50905890A JP50905890A JP2608182B2 JP 2608182 B2 JP2608182 B2 JP 2608182B2 JP 50905890 A JP50905890 A JP 50905890A JP 50905890 A JP50905890 A JP 50905890A JP 2608182 B2 JP2608182 B2 JP 2608182B2
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coil
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紘一 安藤
洋一 梅沢
充 岸本
登 大石
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、インパクトプリンタのワイヤドット印字ヘ
ッド、すなわちアーマチュアの先端に固着された印字ワ
イヤを駆動することにより印字を行うワイヤドット印字
ヘッドに関するものである。
背景技術 インパクトプリンタは、印字ワイヤを駆動し、インク
リボンを介して印字媒体を打撃し、その力で印字媒体に
印字を行うものであり、印字媒体の自由度が高くまた比
較的廉価なことから、情報処理システム等の出力装置を
はじめ多方面に用いられている。
上記インパクトプリンタは、ワイヤドット印字ヘッド
の型式から、プランジャ型、バネチャージ型、クラッパ
型に分けられる。
この内、バネチャージ型のものは、印字ワイヤを固定
したアーマチュアをバイアス用板バネの板バネによって
振動自在に支持し、該アーマチュアを、予め上記バイア
ス用板バネの弾性力に抗して永久磁石によってコアに吸
引させておき、印字する際に、上記コアに巻かれたコイ
ルを励磁させて上記永久磁石と逆方向に磁束を発生さ
せ、上記アーマチュアを解放させる構造となっている。
この構成のワイヤドット印字ヘッドにおいて、近年、印
字の高速化が求められている。この要求に応えるため高
速応答性が良好なこのバネチャージ型のワイヤドット印
字ヘッドが多く採用されている。
第1図に上記従来のバネチャージ型のワイヤドット印
字ヘッドの断面図を示す。
図において、ガイドフレーム1とキャップ2の間には
ベース3、リング4、永久磁石5、マグネットヨーク
6、スペーサ7、板バネ8及びアーマチュアヨーク9が
クランプスプリング10を介して順次積層されている。
上記板バネ8の可撓部にはアーマチュア11が設けら
れ、該アーマチュア11の先端に印字ワイヤ12の基部が固
着されている。この印字ワイヤ12の先端はワイヤガイド
13によって案内され、プラテンに向かって突出し得るよ
うになっている。
上記ベース3の中央部にはコア14が設けられ、該コア
14にコイル15が巻装されている。該コイル15はコイルボ
ビン16を介してプリント基板17に固定されている。コイ
ル端子18を介してプリント基板17に電気的に接続され
る。上記プリント基板17とベース3間には絶縁板が配設
される。
なお、20はワイヤガイド13内に配設されるワイヤフェ
ルトである。このワイヤフェルト20の中を、印字ワイヤ
12が貫通する。
上記構成において、永久磁石5の磁束がマグネットヨ
ーク6、スペーサ7、アーマチュアヨーク9、アーマチ
ュア11、コア14、ベース3及びリング4を通って再び永
久磁石5に戻る磁気回路が形成される。この磁気回路に
よってアーマチュア11はコア14に吸引されて変位する。
このアーマチュア11の変位が板バネ8に歪みエネルギを
蓄積させる。このため板バネ8が偏倚状態に置かれる。
該偏倚状態において、コイル15を励磁して磁気回路と
反対方向の磁束を発生させると、永久磁石5よる磁束と
コイル15による磁束が打ち消し合う。この結果アーマチ
ュア11を吸引する力が減少する。
そのため、板バネ8に蓄積された歪みエネルギが解放
され、板バネ8が復帰することにより、アーマチュア11
の先端に取り付けた印字ワイヤ12がワイヤガイド13より
突出し、図示しないインクリボンと印字媒体をプラテン
に押し付ける。
これにより、文字やグラフィックパターンを印字する
ことができる。
しかしながら、上記構成のワイヤドット印字ヘッドに
おいては、永久磁石の磁束を打ち消す電磁石の漏れ磁束
が隣接するアーマチュア及びコアに流れ込む。この結
果、磁気干渉がコアの磁束に変化を及ぼしてしまう。
そして、同じタイミングで印字するドットワイヤの数
が多くなる程、上記磁気干渉による磁束の変化が大きく
なる。この大きな磁束変化を得るためにアーマチュアを
解放する際に、それぞれ単独で動作させる時より大きな
励磁電流が必要となる。このため消費電力が増大して印
字ヘッドの発熱量が増大する。
また、プリンタの小型化に伴い、印字ヘッドが小型化
される傾向にあるが、一方でコイルのスペースにも限度
があるためコイルの巻数、線径等が制限され、フレキシ
ブルな設計をすることが困難な状況にある。
本発明は以上述べたような課題を解決して、磁気干渉
を少なく、消費電力及び発熱量を小さくすることを目的
とする。また、本発明は小型で作動スピードを向上させ
たワイヤドット印字ヘッドを提供することを目的とす
る。
発明の開示 本発明のワイヤドッド印字ヘッドは、先端に印字ワイ
ヤを固着したバネ手段と、該バネ手段に対向して設けら
れるコアと、上記コアに巻装され、励磁時に磁束を発生
して上記バネ手段を振動するコイルからなるワイヤドッ
ト印字ヘッドにおいて、上記コアは、各バネ手段に対応
させて配設した前コア及び後コアからなる1対のコアを
複数対環状に配列して構成され、上記前コア又は後コア
の一方とベースプレート間に永久磁石が配設され、1つ
のコア対において前コア又は後コアのどちらか一方のコ
アに巻装され、かつ前コア及び後コアそれぞれにおいて
一つおきにコイルが巻装されている。
本発明によれば、上記のようにコアは、各バネ手段に
対応させて配設した前コア及び後コアからなる1対のコ
アを複数対環状に配列して構成される。上記前コア又は
後コアの一方とベースプレート間に永久磁石が配設さ
れ、上記前コア又は後コアの一方に、交互にコイルが巻
装されているこのためコイルのインダクタンスを増加さ
せることができる。
また、永久磁石がコアとベースプレート間に位置して
いるので、断面積を大幅に小さくできる。コストを低減
することが可能となる。
さらに、永久磁石が作用空隙の近くに配置されている
ので、漏れ磁束が少なくなる。
図面の簡単な説明 第1図は、従来のワイヤドット印字ヘッドの断面図、
第2図は、本発明のワイヤドット印字ヘッドの第1の実
施例の一部平面図、第3図は、第2図におけるA−A断
面図、第4図は、第2図におけるB−B断面図、第5図
は、本発明のワイヤドット印字ヘッドの第1の実施例の
一部斜視図、第6図は、本発明のワイヤドット印字ヘッ
ドの第2の実施例の一部平面図、第7図は、本発明のワ
イヤドット印字ヘッドの第3の実施例の一部平面図、第
8図は、本発明のワイヤドット印字ヘッドの第2の実施
例の一部斜視図、第9図は、本発明のワイヤドット印字
ヘッドの第4の実施例の一部斜視図、第10図は、本発明
のワイヤドット印字ヘッドの第4の実施例の一部平面
図、第11図は、本発明のワイヤドッド印字ヘッドの第5
の実施例の一部平面図、第12図は、第11図におけるB−
B断面図、第13図は、第11図におけるC−C断面図、第
14図は、本発明のワイヤドット印字ヘッドの第5の実施
例の一部斜視図、第15図は、本発明のワイヤドト印字ヘ
ッドの第5の実施例の分解斜視図である。
発明を実施するための最良の形態 (第1の実施例) 第2図は本発明のワイヤドット印字ヘッドの第1の実
施例の一部平面図、第3図は第2図のA−A断面図、第
4図は第2図のB−B断面図、第5図は本発明のワイヤ
ドット印字ヘッドの一部斜視図である。
図において、31は印字ワイヤ33を先端に固着したアー
マチュア、32は自由端にアーマチュア31をレーザ溶接等
により固着した板バネ、34はアーマチュアを吸引するた
めの永久磁石である。この永久磁石34は前コア35側に配
設されている。
コアは、上記前コア35と後コア36とで対を構成してお
り、各対が環状に配列される。上記前コア35と後コア36
の対は、アーマチュア31に対応して印字ヘッドの中央側
と周縁側に配設される。
37は板バネ32の固定端を形成するリング、38は前コア
35と永久磁石34に配設されるマグネッドヨークである。
また、39は前コア35に巻装されたコイル、40は後コア
36に巻装されたコイルである。コイル39,40は第2図及
び第5図に示すように、前コア35又は後コア36に交互に
巻装される。
41はワイヤガイド、42はコア36と板バネ32の間に挿入
され、コア面を保護するとともに、板バネ32に初期変位
を与える金属レシジュアルシート、43はワイヤガイド41
を位置決めするガイドフレーム、44はコア35,36及び永
久磁石34を固着するベースプレートである。ガイドフレ
ーム43及びベースプレート44はネジ45,46により板バネ3
2を挟んでリング37に締結される。
次に上記構成によるワイヤドット印字ヘッドの動作に
ついて説明する。
非印字時には、コイル39,40に通電されない。永久磁
石34で発生した時束は、マグネットヨーク38、前コア35
を通りアーマチュア31、後コア36、ベースプレート44を
通る磁束ループを形成する。この磁束ループがアーマチ
ュア31を板バネ32の力に抗してコア35,36に吸引させ、
板バネ32を偏倚させ、歪みエネルギを蓄えている。
ここで任意のドットワイヤ33を選択的に駆動して印字
する場合を考える。第4図に示すようにコイル39が巻装
されている前コア35、又は第3図に示すようにコイル40
が巻装されている後コア36の内、駆動する印字ワイヤ33
に対応するものが選択される。そして、上記選択された
前コア35または後コア36に巻回されたコイル39または40
が通電され、永久磁石34の磁束ループと反対方向の磁束
ループが形成される。
このように、隣接するコア35,36の対に対してコイル3
9,40を交互に巻装することにより、従来のワイヤドット
印字ヘッドに比してコイル39,40の挿着スペースが2倍
に増加する。この効果として、インダクタンスが増加
し、コイル39,40を作動するための電流が減少し、消費
電力を低減させることができる。
また、隣接するコイル39,40が離れて位置することに
なるので、励磁時に生じる磁気干渉が低減される。
この様に、本発明の第1の実施例のワイヤドット印字
ヘッドは、各アーマチュアに対応させて配設した前コア
35及び後コア36からなる1対のコアを複数対環状に配列
して構成され、上記前コア35又は後コア36の一方とベー
スプレート44間に永久磁石が配設され、上記前コア35又
は後コア36の一方に、交互にコイル39または40が巻装さ
れているので、コイルのインダクタンスを増加させるこ
とができる。このため、低電流、低消費電力化が可能と
なる。
また、このワイヤドット印字ヘッドは、永久磁石34が
コア35または36とベースプレート44間に位置しているの
で、断面積が大幅に小さくなり、コストを低減すること
ができる。
また、永久磁石34が作用空隙の近くに配置されている
ので、漏れ磁束が少なくなり、有効磁束の効率化が可能
になり、更に各隣接するコイル39および40が離れて位置
するので、電磁石による磁気干渉を低減させることがで
きる。
(第2及び第3の実施例) 第6図は本発明に係る第2実施例を示す切欠平面図、
第8図は本発明に係る第2実施例を示す要部切欠斜視図
である。
第6図および第8図において、ワイヤドット印字ヘッ
ドには、中央側コア即ち前コア35と周縁側コア即ち第1
後コア36a又は第2後コア36bとが求心方向に配列して成
るコア対が環状に配設されている。第2後コア36bと第
1後コア36aは環状に交互に配設され、第2後コア36bの
断面積S1は第1後コア36aの断面積S2より小さくなって
いる。そして第2後コア36bには後コアコイル40が巻装
されており、第1後コア36aにはコイルが巻装されてい
ない。また第2後コア36bと対をなす前コア35にはコイ
ルが巻装されておらず、第1後コア36aと対をなす前コ
ア35に前コアコイル39が巻装されている。このように第
2後コア36bの断面積S1が小さくなって、第2後コア36b
が細くなっている点以外は第1の実施例と同様である。
その為、本実施例を説明するための図面で省略したアー
マチュア、印字ワイヤ等その他の部分は第3図〜第5図
を参照すれば理解できる。
次に第2の実施例の動作を説明する。
第8図に示す様に非印字時においては、永久磁石34で
発生する磁束により破線で表わした板バネ32は前コア35
および第2後コア36bに吸引されている。ここで、第2
後コア36bを通る磁束量は、第2後コア36bの断面積S1
小さくなっているので第1後コア36aの磁束量より少く
なり、それ故前コア35および第2後コア36bに板バネ32
を吸引する吸引力は、前コア35および第1後コア36aに
板バネ32を吸引する吸引力よりも小さくなっている。こ
の状態で図示しない印字ワイヤが駆動される。
駆動すべき印字ワイヤに対応するコア対の後コアコイ
ル40又は前コアコイル39に通電が行われる。後コアコイ
ル40又は前コアコイル39に通電が行われると、永久磁石
34による磁束と逆方向の磁束が、第2後コア36b又は第
1後コア36a、板バネ32、図示しないアーマチュアおよ
び前コア35に流れ、永久磁石34による磁束を打ち消すよ
うになる。ここで、第2後コア36aを通る永久磁石34に
よる磁束は比較的小さいので、これを打ち消すための磁
束も小さくできる。したがって第2後コア36bに巻装さ
れた後コアコイル40へ流す電流の電流値を下げることが
できる。あるいは後コアコイル40への通電時間を短くす
ることができる。なお通電時間については、前コア35お
よび第2後コア36bのコア対に吸引された板バネ32と前
コア35および第1後コア36aのコア対に吸引された板バ
ネ32が解放されるだけの通電時間が後コアコイル40と前
コアコイル39とで同じになるように、第2後コラ36bの
断面積S1の大きさの調整を行うことにより印字制御がよ
り簡単になる。
永久磁石34による磁束が打ち消されることにより、板
バネ32は解放され、蓄えた歪エネルギにより上方に移動
して、図示しないアーマチュアに固着された印字ワイヤ
を突出させる。
次に本発明に係る第3の実施例を第7図にしたがって
説明する。
第7図において、本実施例は周縁側コア即ち後コア36
に後コアコイル40を巻装したコア対の中央側コア即ち第
2前コア35bの断面積S2を、前コイル39を巻装した第1
前コア35aの断面積S4よりも小さくした点に特徴があ
る。その他の構造は第1の実施例と同様である。本実施
例も第2の実施例と同様に永久磁石で発生する磁束によ
り板バネは第2前コア35bおよび後コア36に吸引され
る。ここで第2前コア35bの断面積S3が小さくなってい
るので、永久磁石による磁束は小さくなる。それ故印字
ワイヤを駆動する場合に、第2の実施例で述べたよう
に、永久磁石による磁束を打ち消すための磁束も小さく
することができる。この結果、後コア36に巻装された後
コアコイル40に流す電流の電流値を下げることができ
る。あるいは後コアコイル40への通電時間を短くするこ
とができる。
以上説明したように上記第2、第3の実施例では、後
コア36にコイル40を巻装したコア対の後コア36又は前コ
ア35の断面積を小さくしているが、本発明は永久磁石34
の取付装置によっては、前コア35にコイル39を巻装した
コア対の後コア36又は前コア35の断面積を小さくするこ
とを排除するものではない。
(第4の実施例) 第9図は本発明に係る第4の実施例を示す要部切欠斜
視図、第10図は本発明に係る第4の実施例を示す要部切
欠平面図である。
第9図および第10図において、板バネ32は各コア対に
対向して求心方向に突出している第1および第2の板バ
ネ片32a,32bが形成されている。後コア36に後コアコイ
ル40を巻装したコア対に対向する板バネ片32aおよび前
コア35に前コアコイル39を巻装したコア対に対向する第
2板バネ片32bはともに、第1の実施例と同様に、アー
マチュア31が固着されているが、第1板バネ片32aの撓
み部32a1の幅l1は第2板バネ片32bの撓み部32b2の幅l2
より大きくなっている。これにより第1板バネ片32aは
第2板バネ32bより撓ませるのにより大きな力を必要と
するとともに、撓んだ状態においては元に戻ろうとする
復帰力が大きくなる。
それ以外の構造は第1の実施例と同様であるので、説
明を省略する。
次に本実施例の動作を説明する。
非印字時においては、後コア36に後コアコイル40を巻
装したコア対に対向する第1板バネ片32aおよび前コア3
5に前コアコイル39を巻装したコア対に対向する第2板
バネ片32bは永久磁石34により発生する磁束により吸引
される。このときの吸引力は、それぞれのコア対を通る
磁束量が同じであるので、同じである。この吸引力によ
り第1板バネ片32aおよび第2板バネ片32bはそれぞれの
コア対に吸引される。ところが、第1板バネ片32aは板
バネ片32bに比較して復帰力が大きいので、第1板バネ
片32aをコア対から解放させるのに必要な磁束量、即ち
保磁力は、第2板バネ片32bをコア対から解放するのに
必要な保磁力よりも小さい。この状態で印字ワイヤ33が
駆動される。
駆動すべき印字ワイヤ33に対応するコア対の後コアコ
イル40又は前コアコイル39に通電が行われる。前コアコ
イル39又は後コアコイル40に通電が行われると、永久磁
石34による磁束と逆方向の磁束が、後コア36、板バネ片
32a又は32b、アーマチュア31および前コア35に流れ、永
久磁石34による磁束を打ち消すようになる。ここで後コ
アコイル40への通電により発生した磁束は、前述したよ
うに、漏れ磁束の関係からその全部が永久磁石34による
磁束を打ち消すのに使用はされないが、後コアコイル40
への通電による磁束が小さくても第1板バネ片32aは解
放されるようになる。これは、第1板バネ片32aにおけ
る保持力が小さい理由による。したがって後コア36に巻
装された後コアコイル40へ流す電流の電流値を下げるこ
とができる。あるいは後コアコイル40への通電時間を短
くすることができる。第1板バネ片32aおよび第2板バ
ネ片32bが解放されるだけの通電時間が、後コアコイル4
0と前コア35に巻装された前コアコイル39とで同じにな
るように、第1板バネ32aにおける保磁力、さらに第1
板バネ片32aの撓み部32a1の幅l1の調整を行うことによ
り、通電時間の制御がより簡単になる。
以上の様に、上記第4の実施例によれば、後コア36に
コイル39を巻装したコア対に対応した第1板バネ片32a
の撓み部の幅を大きくした。このため、第1板バネ片32
aが吸引された状態における保磁力が小さくなり、した
がって後コア36に巻装した後コアコイル39への通電電流
値を下げることができる。あるいは通電時間を短くでき
るようになる。
(第5の実施例) 第11図は本発明の第5の実施例を示すワイヤドット印
字ヘッドの要部平面図、第12図は第11図のB−B断面
図、第13図は同C−C断面図、第14図はワイヤドット印
字ヘッドの要部斜視図、第15図は同分解斜視図である。
第12図及び第13図に示すような2種類のコア35,36
が、第11図に示すように対になって放射状に配置され、
印字ヘッドを構成している。
図において、31は印字ワイヤ33を先端に固着したアー
マチュア、32はアーマチュア31をレーザ溶接等で自由端
に固着した板バネ、34は厚さ方向に着磁された環状の永
久磁石、35は前コア、36は後コアである。44は前コア35
及び後コア36を円周方向に交互に固着する磁性体によっ
て形成された円形のベースプレート、37は板バネ32の固
定端を形成するスペーサリング、38は永久磁石34に前コ
ア35及び後コア36を交互に固着するマグネットプレー
ト、47はマグネットプレート38、永久磁石34及びベース
プレート44を固定するためのネジ、47aはワッシャ、39
は前コア35に巻装されたコイル、40は後コア36に巻装さ
れたコイル、42は、前コア35,後コア36と板バネ32の間
に挿入され、コア35面及びアーマチュア31を保護するた
めに配設されたレシジュアルシート、43はスペーサリン
グ37と共に板バネ32の固定端を形成し、かつワイヤガイ
ド41を位置決めするガイドフレームである。
すなわちベースプレート44に前コア35及び後コア36用
の取り付け孔が円周方向に交互に設けられていて、コア
用の取り付け孔には前コア35が1個置きに挿入固定さ
れ、かつこれらの前コア35に隣接する前コア35に対応す
る後コア36が同じく1個置きに後コア用の取り付け孔に
挿入固定されている。
一方、マグネットプレート38にも前記と同様の前コア
35及び後コア36用の取り付け孔が円周方向に交互に設け
られていて、前記ベースプレート44上に固定された前コ
ア35に対応する後コア36と、同じくベースプレート44上
に固定された後コア36に対応する前コア35がそれぞれ1
個置きに前コア及び後コア用の取り付け孔に挿入固定さ
れている。これらマグネットプレート38に固定された前
コア35及び後コア36には、それぞれ前コアコイル39及び
後コアコイル40が巻装されている。
このマグネットプレート38は永久磁石34と同一の外形
を待つように形成されていて、両者にはそれぞれ前記ベ
ースプレート44上に固定された前コア35と後コア36の干
渉を避けるための孔及び切り欠きが設けられている。従
ってこの孔及び切り欠きに前コア35および後コア36を挿
入固定されている永久磁石34とマグネットプレート38
を、前コア35および後コア36が挿入固定されているベー
スプレート44の中央部上に重ね、ネジ45で一体に固定す
ることにより、第11図に示すように前コア35と後コア36
がそれぞれ円周方向に配列固定される。これにより本実
施例では、ベースプレート44に固定された前コア35及び
永久磁石34上に設けられた後コア36及び後コアコイル40
から成る第1の磁石アセンブリと、ベースプレート44に
固定された後コア36及び永久磁石34上に設けられた前コ
ア35及び前コアコイル39から成る第2の磁石アセンブリ
が形成されている。
尚、前コア35及び後コア36はそれぞれベースプレート
44及びマグネットプレート38と一体に形成しておくこと
も可能である。
次に、上記構成によるワイヤドット印字ヘッドの動作
について説明する。
非印字時においては、コイル39に通電されず、第12図
のように永久磁石34が配置された部分においては、永久
磁石34により前コア35、アーマチューア31、後コア36及
びベースプレート44をこの順に通る磁束ループ101が形
成される。これによってアーマチュア31が板バネ32の力
に抗して前コア35に吸引され、板バネ32が偏倚して歪エ
ネルギを蓄える。
一方、第13図に示す部分では、同様に永久磁石34によ
り後コア36、アーマチュア31、前コア35及びベースプレ
ート44をこの順に通る磁束ループ102が形成され、アー
マチュア31が前コア35に吸引される。
この場合隣接する磁束ループ101と102の極性は逆方向
になっている。
次に第14図において、任意の印字ワイヤ33を選択的に
駆動して印字する場合、その印字ワイヤ33に対応する励
磁コイル40に通電し、矢印eに示すように永久磁石34の
磁束ループ102と反対方向の磁束を形成する。
この時、永久磁石上に設けられたコア35及び36上にコ
イル39及び40が巻かれている為、永久磁石34から発生し
た磁束102は、ほとんどコア35及び36内を通過する。す
なわち永久磁石34の磁束101及び102は漏れ磁束少なくコ
イル39及び40の内側を通る。この為コイル39及び40によ
り発生した磁束e及びfは、効率的に永久磁石34の磁束
を打ち消すことができる。
上記構成のワイヤドット印字ヘッドにおいては、第15
図に示すように、一体型の永久磁石34が使用され、印字
ヘッドを組み立てた後に磁化を行う製造工程を採用する
ことが可能となるので製造コストは低減される。
産業上の利用可能性 本発明は、各種情報処理装置とりわけハードコピーを
手軽に入手するプリンタの印字ヘッドとして用いるのに
適している。とくに、小さな消費電力で安定した動作が
期待されるシリアルプリンタを構成するのに適してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 登 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−179759(JP,A) 特開 昭58−96568(JP,A) 実開 昭59−146135(JP,U) 実開 平1−73604(JP,U) 実開 平1−127180(JP,U) 実開 平1−129158(JP,U) 実開 昭58−92052(JP,U) 実開 昭60−120845(JP,U) 実開 昭57−88560(JP,U)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体から構成されるベースプレートと、 該ベースプレート上周辺に環状となるよう複数配列され
    た後コア及び前記ベースプレート上で該後コアの内側に
    該後コアと対になるよう複数環状に配列された前コアか
    ら構成されたコア対と、 前記ベースプレートと前記コア対の一方のコアとの間に
    設けられた永久磁石と、 1つのコア対において、前記前コア又は後コアのどちら
    か一方のコアに巻装され、かつ前記前コア及び後コアそ
    れぞれにおいて一つおきに巻装されたコイルと、 前記コア上に配置され、前記コイルを励磁させるか否か
    により前記コアからの解放又は前記コアへの磁力による
    吸着が行われて振動する振動部分を備えたバネ手段と、 該バネ手段の前記振動部分に固定された印字ワイヤとを
    有し、 前記前コア又は後コアにおいて、前記コイルが巻かれて
    いるコアと、コイルが巻かれていないコアは断面積が異
    なるワイヤドット印字ヘッド。
  2. 【請求項2】前記断面積が異なるコアは前コアである請
    求項1記載のワイヤヘッド印字ヘッド。
  3. 【請求項3】前記コイルが巻かれている前コアはコイル
    が巻かれていない前コアよりも断面積が大きい請求項2
    記載のワイヤドッド印字ヘッド。
  4. 【請求項4】前記断面積が異なるコアは後コアである請
    求項1記載のワイヤドット印字ヘッド。
  5. 【請求項5】前記コイルが巻かれている後コアはコイル
    が巻かれていない後コアよりも断面積が小さい請求項4
    記載のワイヤドッド印字ヘッド。
  6. 【請求項6】磁性体から構成されるベースプレートと、 該ベースプレート上周辺に環状となるよう複数配列され
    た後コア及び前記ベースプレート上で該後コアの内側に
    該後コアと対となるよう複数環状に配列された前コアか
    ら構成されたコア対と、 前記ベースプレートと前記コア対の一方のコアとの間に
    設けられた永久磁石と、 1つのコア対において、前記前コア又は後コアのどちら
    か一方のコアに巻装され、かつ前記前コア及び後コアそ
    れぞれにおいて一つおきに巻装されたコイルと、 前記コア上に配置され、前記コイルを励磁させるか否か
    により前記コアからの解放又は前記コアへの磁力による
    吸着が行われて振動する振動部分を備えた板バネと、 該板バネの前記振動部分に固定された印字ワイヤとを有
    し、 前記コイルが巻かれている後コア上に設けられた板バネ
    の撓み部とコイルが巻かれていない後コア上に設けられ
    ている板バネの撓み部は幅が異なるワイヤドット印字ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】前記コイルが巻かれている後コア上に設け
    られた板バネの撓み部はコイルが巻かれていない後コア
    上に設けられている板バネの撓み部より幅広い請求項6
    記載のワイヤドット印字ヘッド。
  8. 【請求項8】磁性体から構成されるベースプレートと、 該ベースプレート上周辺に環状となるよう複数配列され
    た後コア及び前記ベースプレート上で該後コアの内側に
    該後コアと対となるよう複数環状に配列された前コアか
    ら構成されたコア対と、 前記ベースプレートと前記コア対の一方のコアとの間に
    設けられた永久磁石と、 1つのコア対において、前記前コア又は後コアのどちら
    か一方のコアに巻装され、かつ前記前コア及び後コアそ
    れぞれにおいて一つおきに巻装されたコイルと、 前記コア上に配置され、前記コイルを励磁させるか否か
    により前記コアからの解放又は前記コアへの磁力による
    吸着が行われて振動する振動部分を備えたバネ手段と、 該バネ手段の前記振動部分に固定された印字ワイヤとを
    有し、 前記永久磁石は前記ベースプレートと前記コイルが巻装
    されたコアとの間に配置され、上面が第1の極、下面が
    第2の極となるよう構成されたワイヤヘッド印字ヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】前記永久磁石は前記コイルが巻装された各
    コアを連続的に接続する板状に形成された請求項8記載
    のワイヤドット印字ヘッド。
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