JPH04360993A - 地中推進装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、地表を開削することな
く、上下水道管・ガス管・通信又は電気用ケーブルの管
路等を地中に精度良く推進して埋設していく地中推進装
置に係り、特に推進時の方向修正機能を備えた地中推進
装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】円柱形の推進管の先端を斜状に切断した
形状の先導部を有する小口径の地中推進装置が知られて
いる。この装置によれば、先導部の先端が推進方向に対
して斜面になっているので、回転しながら推進すれば直
進でき、斜面を必要な方向に向けた状態で回転せずに推
進すれば、斜面に加わる反力によって推進方向を修正で
きる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来の地中推
進装置によれば、斜状に切断した先導部を中心に回転す
るため、位置検出の誤差が大きかった。例えば、マンホ
ール等の地下構造物にこの地中推進装置を到達させると
、図６に示すように、先導部１００の尖端部１０１が地
下構造物１０２に当り、この尖端部１０１を中心として
先導部１００を含む装置が回転するため、図７に示すよ
うに、地中推進装置による本来の計画中心線Ｃ１からず
れた位置に中心線Ｃ２がくるように窄孔され、所望の位
置に到達できないという問題点があった。

【０００４】本発明は、回転軸に関して斜めに切断され
た形状の先端面を有する方向修正機能を備えた地中推進
装置において、地中構造物等に対する到達誤差を小さく
することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の地中推進装置は
、回転軸に関して斜めに切断された形状の先端面を有す
る推進管と、前記推進管の先端面に設けられ、前記推進
管の回転軸と同軸で前記先端面よりも前方に突出した芯
軸とを有している。

【０００６】

【作用】推進管は芯軸を中心として回転するので、推進
時の位置検出誤差が小さい。地中構造物に到達させる場
合には、斜めの先端面の尖端部が接触する前に芯軸が地
中構造物に到達する。推進管の回転によって該芯軸が地
中構造物に下穴を形成し、その後推進管は下穴に挿入さ
れた芯軸を中心に回転する。従って、先端面は芯軸を中
心とした位置で地中構造物を窄孔していくことができる
。

【０００７】

【実施例】本発明の一実施例を図１〜図４によって説明
する。図１及び図２に示す地中推進装置１は、推進管２
の先端に先導管３を有している。推進管２は、後工程で
埋設管を推進するための単なるガイド管であってもよい
し、この推進管自体が埋設管となるような用い方もでき
る。

【０００８】先導管３は、内径及び外径が前記推進管２
と同一であり、パッキン４を介して推進管２の先端に同
軸で固定されている。　　先導管３の先端部には、回転
軸である中心軸に関して斜めに切断された形状の先端面
５が形成されている。先端面５の尖端部にはカッタビッ
ト６が取付けられている。

【０００９】前記先端面５には円柱形の芯軸７が突設さ
れている。芯軸７の中心線は、先導管３及び推進管２の
中心線（即ち回転軸）と一致している。また、芯軸７の
先端にはセンタビット８が取付けられており、このセン
タビット８は前記カッタビット６よりも前方に突出して
いる。

【００１０】前記先導管３には水通路９が形成されてい
る。水通路９の後端部は、前記推進管２に設けられた水
供給路１０に接続されて水の供給を受けられるようにな
っている。また、水通路９の先端部は二叉に分岐して前
記カッタビット６及びセンタビット８にそれぞれ連通開
口している。

【００１１】前記先導管３の内部の前端面には、推進方
向を確認するために測量のターゲット１１が設けられて
いる。

【００１２】次に、以上の構成における作用を図３及び
図４によって説明する。地中構造物１２の所定位置を到
達目標として、推進管２及び先導管３を図示しない推進
機本体によって回転しながら推進していく。図３に示す
ように、まず先導管３の芯軸７が地中構造物１２の所定
位置に突き当る。そのまま回転することによって芯軸７
のセンタビット８が地中構造物１２の所定位置に下穴１
３を形成する。

【００１３】前記芯軸７は前記下穴１３に入り込むので
、先導管３及び推進管２は芯軸７を中心に回転すること
になる。従って先導管３のカッタビット６が地中構造物
１２に到達してこれを切削するようになっても、推進方
向が本来の回転軸から外れてしまうことはない。そして
、図４に示すように、下穴１３を中心として先導管３が
回転し、カッタビット６は地中構造物１２に大径の穴１
４を切削していく。この穴１４の中心線は計画中心線と
一致している。

【００１４】上述した工程において、水供給路１０及び
水通路９を介して各ビット６，８に水を供給すれば、コ
ンクリート等から成る地中構造物１２の切削がより円滑
に行なわれる。

【００１５】図５は、前述した一実施例の地中推進装置
１の利用例を示している。これは、前記地中推進装置１
によって既設管路２０に小径の推進管２を到達させてお
き、この推進管２をガイドにして新たな太径の埋設管２
１を推進させて既設管路２０に到達させようとするもの
である。

【００１６】まず、図５（ａ）に示すように、発進立坑
あるいは地表に回転装置および摺動装置を有する推進機
２２を設置し、修正能力を有する前述した先導管３を先
頭として推進管２を順次継ぎ足し、既設管２０に到達さ
せる。前述したように、先導管３は芯軸７を有している
ので、既設管２０の所望の位置に正確に到達させること
ができる。

【００１７】次に、図５（ｂ）に示すように、あらかじ
め推進した推進管２の後端側に鋼管ヘッド２３を外挿す
るように配置し、鋼管ヘッド２３に新たな埋設管２１と
なる鋼管を溶接、ねじ、接着あるいはボルト等で固定し
、推進管２をガイドにして推進機２２で回転しながら推
進する。この時、矢印にて示すように、送水ポンプ２４
より埋設管２１内に水あるいは泥水を送水し、鋼管ヘッ
ド２３内に取り込んだ掘削土砂を、埋設管２１の外周に
設けた排出口を介して排出する。これにより埋設管２１
の回転力を低減することができる。

【００１８】図５（ｃ）に示すように、鋼管ヘッド２３
の回転により既設管２０を所定の位置で切削する。鋼管
ヘッド２３を既設管２０内に回収し、埋設管２１内にあ
るガイド用の推進管２および先導管３を発進立坑側から
回収する。

【００１９】このように本実施例によれば、地中構造物
に対する到達位置の精度が高い地中推進装置をガイド用
に用いているので、新たな埋設管２１を既設管２０に対
して正しく接続することができる。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、推進管の斜めの先端面
の中心に芯軸を突出して設けたので、地中構造物に対す
る到達位置精度が高いという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の断面図である。

【図２】同実施例の正面図である。

【図３】同実施例の作用を示す図である。

【図４】同実施例の作用を示す図である。

【図５】（ａ），（ｂ），（ｃ）は同実施例の装置の利
用方法の一例を示す工程図である。

【図６】従来の問題点を示す図である。

【図７】従来の問題点を示す図である。

【符号の説明】

１…地中推進装置、２…推進管、５…先端面、７…芯軸
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　回転軸に関して斜めに切断された形状
   の先端面を有する推進管と、前記推進管の先端面に設け
   られ、前記推進管の回転軸と同軸で前記先端面よりも前
   方に突出した芯軸とを有する地中推進装置。