JP2721936B2 - 方向制御削進法及び偏心刃部付ビット - Google Patents

方向制御削進法及び偏心刃部付ビット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水道管、電らん管、
ガス管等の地中埋設工事等のための地中削進に使用す
る、偏心刃部付ビットによる削進方向制御可能な工法、
及び、それに用いる偏心刃部付ビットの構成並に、該ビ
ットを備えた回転推進式方向制御削進装置の構成に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、下水道管、電らん管、
ガス管等の埋設工事のために、回転推進式削進装置によ
って、目的方向に向けて或は設定位置間を地中削進する
ことが行われているが、削進距離が長い場合や、地盤の
硬軟変化や岩盤、コンクリート等、また地中に岩石、コ
ンクリート壁、パイル等の異物の存在する場合に、削進
途中で削進方向を修正したり変更したりする必要があ
る。
【0003】このような場合、従来は、削進を行うビッ
トを備えた先頭部分を油圧シリンダー等で方向制御する
ように構成して、外部(発進抗)から油圧シリンダー等
を操作してビットの削進方向を制御して行っているが、
この工法では下記のような欠点があった。
【0004】油圧シリンダー等を設置するため先頭部分
の構造が複雑になり、これを駆動するための油圧配管や
電気配線等を削進の進行に伴って頻繁に補充、接続せね
ばならず、ために作業能率が低下していた。
【0005】先頭部分の複雑大形化のために、より大き
な発進抗を要し、また先頭部分の重量が大なため該重量
による沈みまで制御せねばならない。
【0006】削進した穴の中に先頭部分からの油圧配管
や電線等が通っているため、それが邪魔になって、発進
部からトランシット等による直接の計測ができない。
【0007】先頭部分が構造複雑であるため、その故障
の際に状態の確認や修理が困難で、作業能率の低下をま
ねき、更には、先頭部分の遭難(回収不能)をまねく等
の恐れが多大にある。
【0008】また、上記工法の他、先頭部分に制御装置
を設けず、角度のついた先頭部分を押し付けて土圧変化
のみで方向を制御する工法も行われているが、これは柔
らかい土質の場合しか使用できない欠点があった。
【0009】
【本発明の目的】本発明は、ビットを備えた先頭部分か
ら上記従来のような機械的構成を一切取り去り、単にビ
ットを偏心刃部付ビットとしただけで、従来に比して格
段に小さい発進抗に設置した回転推進式削進装置の力だ
けで削進及び削進方向制御を自在に行えるようにした、
方向制御削進法及び偏心刃部付ビット並に回転推進式方
向制御削進装置を提供して、上記従来の課題を解決せん
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための方法及び手段】本発明は、先端
にビットを取付けた鋼管若しくはオーガによる地中削進
工法において、該ビットの刃部の円周の一部に他の刃部
に対して偏心した偏心刃部を形成し、該偏心刃部を削進
目的方向を中心として設定円弧角度間を往復回転して該
目的方向をオーバーカットすることによって、削進方向
を目的方向へ誘導制御するようにしたことを特徴とする
方向制御削進法によって、従来の課題を解決したもので
ある。
【0011】また、本発明は、ビットの刃部の円周の一
部に他の刃部に対して偏心した偏心刃部を形成した、偏
心刃部付ビットによって、従来の課題を解決したもので
ある。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面につき説明する
と、
【0013】(図1〜図4参照)先端にビットを取付け
た鋼管2若しくはオーガ3による地中削進工法におい
て、該ビットの刃部1aの円周の一部に他の刃部1aに
対して偏心した偏心刃部1bを形成し、該偏心刃部1b
を削進目的方向Dを中心として設定円弧角度a、a´間
を往復回転して該目的方向Dをオーバーカットすること
によって、削進方向を目的方向Dへ誘導制御するように
したことを特徴とする、方向制御削進法である。
【0014】上記本発明方法は、ビットの刃部1aの円
周の一部に他の刃部1aに対して偏心した偏心刃部1b
を形成した、偏心刃部付ビット1を用いるものであり、
該偏心刃部1bは、例えば、ビットの通常の刃部1aの
外円周の一部に突出刃を付設して設ける。
【0015】また、ビットの上記偏心刃部1bと対称位
置に、前向きテーパー付のガイド板1cを形成する。
(以上図1、図2参照)
【0016】次に、上記偏心刃部付ビット1を備えて、
本発明方法を実施する回転推進式方向制御削進装置は、
例えば、回転推進装置4の回転軸5に取付けた鋼管2若
しくはオーガ3の後端円周部6にピン7若しくは突起等
を、先端ビット1の偏心刃部1bの中心と一致させて、
突設すると共に、前記後端円周部6と相対する固定側の
取付板8の、回転軸5を中心とした設定円弧角a、a´
の両端位置にリミットスイッチ9、10を設置し、
【0017】ピン7等を削進目的方向Dに合わせた状態
で回転軸5を回転すると、ピン7等が一方のリミットス
イッチ9または10に接触する毎に反対回転し、もっ
て、偏心刃部付ビット1が目的方向Dを中心として設定
円弧角度a、a´間を往復回転するようにして設けたも
のである。
【0018】なお、符号11は回転推進装置4の架台、
12は同装置4を推進する油圧シリンダー、13はレー
ザー光線発振器、14はトランシット、15はそのター
ゲットである。
【0019】
【作用】発進抗内に架台11をもって本回転推進式方向
制御削進装置を設置し、回転推進装置4の回転軸5を回
転しつつ、油圧シリンダー12で該装置4を推進する
と、同装置4に取付けた鋼管2またはオーガ3の先端の
偏心刃部付ビット1が回転及び推進されて、偏心刃部1
bの回転径の孔(従来の偏心刃部のないビットよりも、
偏心分だけ大径の孔)を掘削前進する。
【0020】設定距離(例、1m)削進する毎に、発進
抗内において、前段の鋼管2またはオーガ3に次段の鋼
管2またはオーガ3を接続し、これを繰り返して削進を
進行する。
【0021】削進途中で、目的方向D、例えば12時方
向(図示例)へ削進方向を修正乃至変更する必要が生じ
たときは、一旦回転軸5を停止して、まず、後端円周部
6のピン7等(着脱自在または起倒自在等に設けてお
く)を目的方向Dに合わせると、必然的に偏心刃部付ビ
ット1の偏心刃部1bの中心も目的方向Dに一致する。
次に、取付板8のピン7等を中心とした設定円弧角度
a、a´(例、30°、30°)の位置にリミットスイ
ッチ9、10(これも着脱自在乃至取付位置移動自在に
設けておく)を設置する。
【0022】上記準備の上、回転軸5を回転すると、ピ
ン7等が一方のリミットスイッチ9または10に接触す
る毎に回転軸5が逆回転し、よって、偏心刃部付ビット
1が設定円弧角度a、a´間を往復回転して、その偏心
刃部1bが該角度a、a´間をオーバーカットする。
【0023】この間も油圧シリンダー12による推進は
行われているので、偏心刃部付ビット1は、掘削が行わ
れないため抵抗が大な方向(Dと反対方向、例、6時方
向)を、ガイド板1cによるガイド作用と相俟って自動
的に避けて、オーバーカットされた方向へ誘導削進する
こととなる。
【0024】上記目的方向削進は、発進抗内でピン7等
の位置を目的方向D合わせ、リミットスイッチ9、10
をセットするだけで、如何なる方向へでも直に行い得
る。
【0025】方向制御削進の必要がなくなったときは、
適宜、ピン7等がリミットスイッチ9、10に接触しな
いようにすれば、、再び回転軸5が一方向回転して、通
常の削進が行われるものである。
【0026】
【効果】従来と異なり、先頭部分の油圧シリンダー等を
備えた大形な制御装置を一切不要としたため、これによ
る従来の課題を解決して、作業能率を著しく向上し得
る。
【0027】本発明方法及び装置によれば、硬軟質の地
盤からコンクリート、岩盤や、コンクリート壁、パイル
等の異物のある場所まで、全てに方向制御削進が可能と
なり、今まで不可能であった中抜き削進制御も可能とな
った。
【0028】削進した孔内に油圧管や電線等がないの
で、レーザー光線発振器13やトランシット14及びタ
ーゲット15等によって、発進抗から削進先頭部を直接
計測し得る。
【0029】ビットを偏心刃部付ビットとしただけであ
るので、その製作、交換、修理等も極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に用いる、鋼管先端に偏心刃
部付ビットを備えた回転推進式方向制御装置の実施例の
構成概略を示す正面図及び一部左側面図。
【図2】オーガ先端に偏心刃部付ビットを備えた回転推
進式方向制御削進装置の実施例の構成概略を示す正面図
及び一部左側面図。
【図3】本発明による通常削進状態を正面からみた説明
図及び側面からみた説明図。
【図4】本発明による方向(12時方向)制御削進状態
を正面からみた説明図及び側面からみた説明図。
【符号の説明】
a、a´ 設定円弧角度 D 目的方向 1 偏心刃部付ビット 1a 通常の刃部 1b 偏心刃部 1c ガイド板 2 鋼管 3 オーガ 4 回転推進装置 5 回転軸 6 後端円周部 7 ピン 8 取付板 9、10 リミットスイッチ 11 架台 12 油圧シリンダー 13 レーザ光線発振器 14 トランシット 15 ターゲット

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端にビットを取付けた鋼管若しくはオー
    ガによる地中削進工法において、該ビットの刃部の円周
    の一部に他の刃部に対して偏心した偏心刃部を形成し、
    該偏心刃部を削進目的方向を中心として設定円弧角度間
    を往復回転して該目的方向をオーバーカットすることに
    よって、削進方向を目的方向へ誘導制御するようにした
    ことを特徴とする、方向制御削進法。
  2. 【請求項2】ビットの刃部の円周の一部に他の刃部に対
    して偏心した偏心刃部を形成した、偏心刃部付ビット。
  3. 【請求項3】ビットの刃部の円周の一部に偏心刃部を形
    成すると共に、該偏心刃部と対称位置に前向きテーパー
    付のガイド板部を形成した、請求項2の偏心刃部付ビッ
    ト。
  4. 【請求項4】ビットの通常の刃部の外円周の一部に突出
    刃を付設して偏心刃部を形成した、請求項2の偏心刃部
    付ビット。
  5. 【請求項5】回転推進装置の回転軸に取付けた鋼管若し
    くはオーガの後端円周部にピン等を、先端ビットの偏心
    刃部の中心と一致させて、突設すると共に、前記後端円
    周部と相対する固定側の、回転軸を中心とした設定円弧
    角の両端位置にリミットスイッチを設置し、ピン等を削
    進目的方向に合わせた状態で回転軸を回転すると、ピン
    等が一方のリミットスイッチに接触する毎に反対回転
    し、もって、偏心刃部付ビットが目的方向を中心として
    設定円弧角度間を往復回転するように設けた、回転推進
    式方向制御削進装置。
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