JP2000257374A - 既設埋設管路更新用掘進機、既設埋設管路更新用掘進機に用いるフライスカッタ盤、ならびに既設埋設管路更新時における掘進方法 - Google Patents

既設埋設管路更新用掘進機、既設埋設管路更新用掘進機に用いるフライスカッタ盤、ならびに既設埋設管路更新時における掘進方法

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JP2000257374A
JP2000257374A JP6004499A JP6004499A JP2000257374A JP 2000257374 A JP2000257374 A JP 2000257374A JP 6004499 A JP6004499 A JP 6004499A JP 6004499 A JP6004499 A JP 6004499A JP 2000257374 A JP2000257374 A JP 2000257374A
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Takafumi Sugiura
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Ikuya Maezono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】掘進不能に陥ることなく、円滑且つ確実に掘進
できるようにする。 【解決手段】既設埋設管路P1の切削および掘進を行う
掘進機本体1Aに対して、この掘進機本体1Aの前方に
おいて掘進機本体1Aの掘進力により後押しされ既設埋
設管路P1内を進行する先行体1Bを連結し、この先行
体1Bを、既設埋設管路P1の曲がりに追従して掘進機
本体1Aに対して移動するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設埋設管路更新
用シールド掘進機に関し、更に詳しくは円滑且つ確実な
掘進が可能な既設埋設管路更新用シールド掘進機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、地下下水道等の既設埋設管を更新
する場合、既設埋設管の使用を中断することが困難であ
るため、既設埋設管とは別なルートまたは既設埋設管よ
りさらに深い場所に新規な埋設管路を構築する方法が一
般的に採用されてきた。
【0003】このように別ルートに埋設管を新設するた
めには、新たな開削工事のための用地を確保する必要が
ある。しかし、わが国においてはかかる用地確保が困難
なことが多いこと、および既設埋設管より深い位置に埋
設管を新設するには施工経費がかさむことが問題視され
るようになった。
【0004】かかる問題点に対し、特公平7−8150
0号公報において、シールド掘進機を用いて非開削で既
設埋設管路を更新する技術が提案されている。同技術
(以下、先行技術ともいう)は、図25に示されるよう
に、中央に開口部を設けたカッターヘッド101を備え
既設埋設管路の切削および掘進を行う掘進機本体100
Bと、カッターヘッド101の開口部101Aを介して
前方に突出する管体102の先端部に回転継手構造によ
り連結され、この掘進機本体100Bの前方において掘
進機本体100Bの掘進に伴って既設埋設管路104内
を進行する先行隔壁体100Fとからなるシールド掘進
機100を用いるものである。特に先行隔壁体100F
は、既設埋設管路104内を閉塞するように構成され、
且つ先行隔壁体100Fの前方の既設埋設管路内から、
前記カッターヘッド101の中央を貫いて設けられた管
体102を通り、前記掘進機本体の後方に構築された新
設埋設管内まで連通する連絡流路105が設けられてい
る。
【0005】そして、かかるシールド掘進機100によ
り既設埋設管路104および周辺地盤を掘削撤去しなが
ら、シールド掘進機100の後方に新設管路103を布
設するものである。この際、先行隔壁体100Fは既設
埋設管路104内をシールド掘進機100の掘進に伴っ
て進み、シールド掘進機100を掘進方向へとガイドす
る役割とともに既設埋設管路104内からシールド掘進
機本体100Bの作業スペースへ下水等が流入するのを
防ぐ役割も担う。また、既設埋設管路104内の下水等
は、連絡流路105を介して新設管路103内へ流され
るようになっているので、現在の下水設備を使用しなが
らの活線施工が可能となっている。なお、シールド掘進
機100の掘進力は新設管渠103の基端(立て坑)に
置かれた元押しジャッキ106により新設管渠103を
介して与えられる。掘削ずりはスクリューコンベア10
7等を通じて坑外へ運ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
は次のように掘進不能に陥り易く円滑且つ確実な更新を
行えないという問題点を有していた。すなわち、既設埋
設管路は、通常多数のヒューム管等の嵌合連結により形
成されており、地盤の状態等により、一部の管体が僅か
に沈下していたりするものである。したがって、既設埋
設管路全体としては蛇行(特に上下方向)していること
が多いのが実情である。しかるに、先行技術では、先行
体は管体の中心軸心周りに回転するように掘進機本体に
対して連結されてはいるものの、既設埋設管路の曲がり
に追従して移動することができない。そのため、先行技
術のシールド掘進機では、先行体は既設埋設管路の曲が
り部分に差し掛かっても掘進機本体の掘進方向以外には
進行することができない。したがってかかる場合には掘
進機も掘進できなくなる。これでは、円滑且つ確実な更
新を行うことはできない。
【0007】他方、前述のとおり通常の更新に際して
は、陶製またはコンクリート製の既設埋設管路を切削す
るとともに、同径サイズまたは1〜2サイズ上の新設管
路を布設するためには周辺地盤も掘削する。
【0008】しかし、単なる地盤と異なり、特に鉄筋が
入った既設埋設管路の切削は次のような理由により非常
に難しいことが問題であった。すなわち、後述の実験例
にも示すように、鉄筋が入った既設埋設管路を切削する
と、コンクリート部分が先に割れて鉄筋が剥き出しにな
り、この剥き出しの鉄筋はカッタのビットに接触しても
撓む若しくは曲がることができるので切削されにくい。
そのため、掘進が進むにつれてコンクリートから突出す
る鉄筋が長くなり、ある程度まで達すると回転するカッ
タビット等に巻き付いてしまう。また、カッタビットに
より鉄筋を切断できたとしても、その切断長が長い場合
には、切断された鉄筋がカッタビット等に絡み付くこと
も想定される。そして、かかる鉄筋の巻き付きが生じた
場合、掘進不能になったり、掘進機の故障を生じるるお
それがある。
【0009】そこで、本発明の主たる課題は、掘進不能
に陥ることなく、円滑且つ確実に掘進を行うことができ
る、既設埋設管路更新用シールド掘進機を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、既設埋設管
路の切削および掘進を行う掘進機本体に対して、この掘
進機本体の前方において掘進機本体の掘進に伴って既設
埋設管路内を進行する先行体を連結してなる掘進機にお
いて、前記先行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追従
して前記掘進機本体に対して移動するように構成したこ
とで解決できる。
【0011】より具体的には、前記掘進機本体と先行体
とを連結部材を介して連結し、且つ各連結部分を自在継
手構造とすることにより、前記先行体を、前記既設埋設
管路の曲がりに追従して前記掘進機本体に対して移動す
るように構成することを推奨する(請求項2記載の発
明)。
【0012】また、前記掘進機本体と前記先行体とを、
自在継手部を少なくとも2ヶ所に設けた連結部材を介し
て連結することにより、前記先行体を、前記既設埋設管
路の曲がりに追従して前記掘進機本体に対して移動する
ように構成することもできる(請求項3記載の発明)。
【0013】さらに、前記掘進機本体と先行体とを、自
在継手部を少なくとも1ヶ所に設けた連結部材を介して
連結するとともに、前記連結部材の前記先行体に対する
連結部分および前記連結部材の前記掘進機に対する連結
部分の少なくとも一方を自在継手構造とすることによ
り、前記先行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追従し
て前記掘進機本体に対して移動するように構成すること
もできる(請求項4記載の発明)。
【0014】これら本発明の掘進機において、前記掘進
機本体の掘進方向と前記自在継手間を結ぶ線に平行な方
向との斜度を検出する斜度検出手段と、その検出斜度に
基づき前記掘進機本体の方向修正を行う方向修正手段と
を備えるのは好ましい(請求項5記載の発明に関す
る)。
【0015】また、前記掘進機本体の掘進方向と前記先
行体の進行方向との斜度を検出する斜度検出手段と、そ
の検出斜度に基づき前記掘進機本体の方向修正を行う方
向修正手段とを備えるのも好ましい(請求項6記載の発
明に関する)。
【0016】前記先行体は前記既設管路内を閉塞するよ
うに構成され、且つ前記先行体の前方の既設埋設管路内
から、前記掘進機本体の後方に構築された新設埋設管内
まで連通する連絡流路が設けられている構成とすること
もできる(請求項7記載の発明に関する)。
【0017】次に、既設埋設管路更新用掘進機に用いる
フライスカッタ盤としては、既設埋設管路更新用掘進機
の前面に回転自在に取付けられる回転盤と、前記回転盤
に、前方に突出するように固定して設けられたルーフビ
ットと、前記回転盤に、回転盤側方に突出するように固
定して設けられたオーバービットとを備えるものを推奨
する(請求項8記載の発明に関する)。
【0018】また、既設埋設管路更新用掘進機の前面に
回転自在に取付けられる回転盤と、この回転盤に、前方
に突出するように固定して設けられたルーフビットとを
備えるフライスカッタ盤であって、前記ルーフビット
は、少なくとも回転盤側部分に関しては、前記突出方向
に対して直交する方向の幅が前記回転盤前面に近づくに
つれて太くなる外形を有しているものも推奨する(請求
項9記載の発明に関する)。これにより、鉄筋の巻き付
きや絡み付きを低減させることができる。
【0019】この場合に、前記回転盤に、回転盤側方に
突出するオーバービットを備えせしめることを推奨する
(請求項10記載の発明に関する)。
【0020】他方、既設埋設管路の切削を行う切削手段
を備える掘進機本体に対して、この掘進機本体の前方に
おいて掘進機本体の掘進に伴って既設埋設管路内を進行
する先行体を連結してなる掘進機において、前記切削手
段として、請求項8〜10のいずれか1項記載のフライ
スカッタ盤を備えた掘進機も本発明に含まれる(請求項
11記載の発明)。
【0021】次に、既設埋設管路更新時における掘進方
法としては、既設埋設管路の切削および掘進を行う掘進
機本体に対して、この掘進機本体の前方において掘進機
本体の掘進に伴って既設埋設管路内を進行する先行体を
連結し、この先行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追
従して前記掘進機本体に対して移動させつつ、前記掘進
機本体により既設埋設管路の切削および掘進を行う方法
を提案する(請求項12記載の発明)。
【0022】特に、前記掘進機による既設埋設管路の切
削および掘進を行うに際し、前記掘進機本体の掘進方向
と前記先行体の進行方向との斜度を検出し、その検出斜
度に基づき前記掘進機本体の方向修正を行うのは好まし
い(請求項13記載の発明)。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳説する。 <装置構成>図1は、本発明に係る既設埋設管路更新用
掘進機例1を示し、図2〜7はI-I断面、II-II断面、II
I-III断面、IV-IV断面、V-V断面、およびVI-VI断面をそ
れぞれ示している。本掘進機1は、既設埋設管路P1の
切削および掘進を行う掘進機本体1Aに対して、この掘
進機本体1Aの前方において掘進機本体1Aの掘進に伴
って既設埋設管路P1内を進行する先行体1Bを連結し
てなるものであり、先行体1Bは、既設埋設管路P1の
曲がりに追従して掘進機本体1Aに対して移動するよう
になっている。
【0024】さらに具体的に説明する。掘進機本体1A
は、いわゆるシールド掘進機と同様の構成を有してい
る。スキンプレート2の前端面には回転駆動源3により
回転する掘削面板4が設けられ、このスキンプレート2
内の掘削面板4より後方側には隔壁5が設けられ、さら
に、スキンプレート2の後部内にセグメントCを組み立
てる等して新設埋設管P2を形成するように構成され、
スキンプレート2の後部には該新設埋設管P2を反力受
けとしてスキンプレート2を推進する図示しない推進ジ
ャッキが装着されている。
【0025】スキンプレート2は、前スキンプレート2
1および後スキンプレート22からなり、図8にも示す
ように、後スキンプレート22の前端縁部が小径部22
Aとされ、この小径部22Aが前スキンプレート21の
後端部に挿入され、一体的なスキンプレート2を形成し
ている。また、前スキンプレート21後部の上端部と後
スキンプレート22前部の上端部とを、掘進方向に対し
て水平方向に直交するリンク軸R1によって回転自在に
連結し、掘進機本体1Aが図中二点鎖線でそれぞれ示す
ように上下に折れ曲がるようになっている。
【0026】掘削面板4は、面板支持ドラム4Aの外周
を支承するいわゆる周囲支持方式により、スキンプレー
ト2の中心軸心AX1と同心をなすように軸支されると
ともに、面板支持ドラム4Aを介して油圧モータ等の回
転駆動源3により回転駆動されるようになっている。図
4にも示すように、駆動源3…は公知の掘進機と同様に
スキンプレート2内に周方向に沿って複数設けられてい
る。もちろん他の面板支持方式、及び面板駆動方式を採
用することもできる。
【0027】また、面板4としては公知のものを採用で
きるが、本形態では、図3にも示すように、油圧モータ
等のフライス駆動源6Mにより、面板4の回転軸心AX
1に対して偏心する偏心軸周りに回転駆動される遊星フ
ライスカッタ6,6を一対設けているだけで、例えば前
述の特公平7−81500号公報記載の掘進機のよう
に、ローラカッタやトゥースカッタは設けていない。ま
た、図示例の遊星フライスカッタ6,6は、請求項7記
載の発明に従ったものである(詳しくは後述する)。本
遊星フライスカッタ6は後に詳しく述べる第1のタイプ
に相当するものであり、既設埋設管P1に鉄筋が埋め込
まれているものを切削する場合に、鉄筋をビットに絡み
付かせずに切削できるものである。
【0028】また、本例の掘進機では、スキンプレート
2後方部位で構築した新設埋設管P2内から隔壁5およ
び面板4の中心部位を貫通し面板4の前方に突出する管
体(連結部材)10が配設される。
【0029】図示例の管体10は、外周面に螺旋状羽根
10Aが形成されており、ズリ搬送用スクリューコンベ
ヤ11のスクリュー軸を兼ねるようになっている。すな
わち、先ず、隔壁4を貫通してバルクヘッドBH内から
スキンプレート後部まで延在する筒状ケーシング12が
設けられ、スクリュー管軸10はこのケーシング12内
に同心状に収納され、さらにこのスクリュー管軸10は
ケーシング12に固定されたコンベヤ駆動源13(図6
参照)により回転駆動されるようになっている。また、
図示しないが、スクリュー管軸10を掘削面板4に固定
し、面板4の回転によって、すなわち駆動源2によって
回転するように構成することもできる。
【0030】掘削面板4により掘削されバルクヘッドB
H内に取り込まれたズリ(面板4により切削された原地
盤土、埋設管材(すなわちコンクリート等)および鉄筋
を含む)はスクリューコンベヤ11のケーシング12の
先端開口12Aからケーシング12内に入り、スクリュ
ー軸10の回転により同ケーシング12内を通って排出
されるようになっている。図1中のZは排出された掘削
ズリを示している。特に、図示例の掘進機1はいわゆる
泥土加圧方式に属するものであり、掘削ズリは、送泥管
9Aおよび加泥材吐出口9Bを介して面板4外側に吐出
供給された泥土とともに、スクリューコンベヤ11によ
り排出するように構成するとともに、スクリューコンベ
ヤ11のケーシング12の後端部には開閉ゲート14を
設け、このゲート14の開閉により排泥量を調節できる
ように構成しており、この開閉ゲート14による排泥量
調節と泥土の圧送量調節とによって、隔壁4より前方を
一定の加圧状態に保ち地山を保護できるようになってい
る。
【0031】本例では、かかる掘進機本体1Aの前方に
突出する管体10に対して、掘進機本体1Aの掘進に後
押しされ既設埋設管路P1内を進行する先行体1Bが連
結されている。
【0032】図示例では、掘進機本体1Aと先行体1B
とは連結管(連結部材)30を介して連結されている。
より詳細には、連結管30における先端リンク部30A
および後端リンク部30Bが球状をなしており、そのう
ちの後端球状リンク部30Bを掘進機本体1Aの前方突
出管体10の先端リンク部10Rが摺動自在に握持し、
先端球状リンク部30Aを先行体1Bの後端リンク部4
1が摺動自在に握持している。かくして、各連結部分は
ボールリンク構造とされ、先行体1Bは既設埋設管路P
1の曲がりに追従して掘進機本体1Aに対して自在に移
動することが可能となっている。また、連結管30外面
には土圧計31が固定されており、この土圧計31の計
測結果に基づいて図示しない制御装置により前述の開閉
ゲート14による排泥量調節と泥土の圧送量調節とを行
うようになっている。
【0033】先行体1Bは、既設埋設管P1の断面形状
より一回り小さい断面形状に形成され、この先行体1B
の外周面には既設埋設管P1との間隙を密閉するパッキ
ング52,52が装着してある。なお、このパッキング
42,42の密閉力は、既設埋設管P1内を流れて来る
下水等を掘削作業領域に流入させないように確実に遮断
しうるとともに、シールド掘進機本体1Aの掘進力によ
って先行体1Bが既設埋設管P1内を進行しうる強さに
設定する。
【0034】また、先行体1Bには、その前方側の既設
埋設管P1内と連結管30内とに連通する連通路43を
設けてある。すなわち、この先行体1Bは既設埋設管P
1内の下水等を連通路を介して連結管30内に流入させ
るが、掘削作業領域に対してはこれを遮断するようにな
っている。
【0035】一方、連結管30内通路は、その後端部に
連結された管体10内に連通させ、管体10の後端は新
設埋設管P2内に連通させれば良い。図示例では、管体
の後端は隔壁5を貫通して掘進機本体1Aの後側まで延
在しており、延長管10’により新設管P2内の後方位
置に通じさせている。かくして、先行体1Bの連通路4
3、連結管30内通路および管体10内通路により、本
発明にいう連絡流路が形成される。
【0036】さらに本装置1では、先行体1Bの進行方
向D2に対する掘進機本体1Aの掘進方向D1の斜度、
特に掘進方向D1に対する先行体1Bの進行方向D2の
水平方向斜度および鉛直方向斜度θ1(それぞれ傾斜方
向含む。以下、これらを第1の斜度ともいう)を検出す
る斜度検出手段と、その検出斜度に基づき掘進機本体1
Aの方向修正を行う方向修正手段とを設けるのが好まし
い。
【0037】かかる斜度検出手段としては、例えば図9
および図10に示すように、先行体1Bの後端リンク部
41と前方突出管体10の先端リンク部10Rとに跨る
ストロ−ク計ST1,…を上下左右の各部位に架設する
とともに、左右のストローク計ST1,ST1によりそ
れぞれ測定されるストローク値のストローク差に基づき
水平方向斜度を、上下のストローク計ST1,ST1に
よりそれぞれ測定されるストローク値のストローク差に
基づき鉛直方向斜度θ1を、それぞれ算出する図示しな
い演算装置を設けてなるもの50を推奨する。
【0038】なお、本例の掘進機1では本体1Aと先行
対1Bとを2箇所のボールリンクにより連結しているた
め、掘進方向D1と先行体1Bの進行方向D2とが平行
となる状態には、掘削中心軸方向AX1と先行体1Bの
中心軸方向AX2とが図9に示すように同軸をなす状態
および図12に示すように偏心する状態が存在する。一
方、上述の斜度検出手段50では、掘進方向D1と先行
体1Bの進行方向D2とが平行である限り、掘削中心軸
方向AX1と先行体1Bの中心軸方向AX2とが同軸を
なしていても偏心していても、上下のストローク計間お
よび左右のストローク計間にストローク差が生じない。
したがって、本斜度検出手段50は、ある時点でのスト
ローク値のみを検出しても、斜度検出を行うことができ
ない。しかし、通常の場合、突然に掘進方向D1と先行
体1Bの進行方向D2とが平行な状態にならず、図11
に示すような掘進方向D1と先行体1Bの進行方向D2
とが交差する状態を経て、図12に示すように両方向が
平行になると考えられる。よって、ストローク計ST
1,…のストローク差を適宜の間隔で若しくは連続的に
記録し或いは監視していれば、掘進方向に対して先行体
1Bの進行方向すなわち既設埋設管路の延在方向が傾斜
していれば、その斜度を検出することは可能である。ま
た、1〜2サイズ大きい新設管路を布設する場合、既設
埋設管路よりも大径の孔を削孔するので、掘進方向D1
と先行体1Bの進行方向D2とが平行であれば、掘削中
心軸方向AX1と先行体1Bの中心軸方向AX2との多
少の偏心は実質的な問題とならない
【0039】この他にも、図13に示すように角度計R
E1およびストローク計ST2を組合せて用い、鉛直方
向および水平方向の斜度をそれぞれ検出する斜度検出手
段51を設けることもできる。図示例では、前方突出管
体10の先端半球部10RにロータリーエンコーダRE
1を固定し、このロータリーエンコーダRE1のロータ
軸RRと先行体1Bの後端リンク部41とをストローク
計ST2により繋ぎ、掘進方向D1に対する先行体1B
の進行方向D2の水平方向斜度をロータリーエンコーダ
RE1により測定し、鉛直方向斜度をストローク計ST
2の計測値に基づき図示しない演算装置により算出する
ように構成している。逆に、先行体1Bの後端リンク部
41にロータリーエンコーダを固定し、このロータリー
エンコーダのロータ部と前方突出管体10の先端リンク
部10Rとをストローク計により繋ぐようにしても良い
(図示せず)。また図14に示すように、ストローク計
を用いずに(符号ECで示すものは、伸縮連結杆であ
る)、水平方向斜度を計測するロータリーエンコーダR
E2と、鉛直方向斜度を計測するロータリーエンコーダ
RE3とを設け、これらにより水平方向斜度および鉛直
方向斜度をそれぞれ計測するように構成することもでき
る。なお、上述のあるいは後述する斜度検出手段は、掘
進機1外部に露出するため防水性を求められる。よっ
て、この観点からはストローク計のみによる斜度検出手
段(前述の50等)の方が好ましい。
【0040】また、かかる斜度検出手段50〜52と合
わせて、あるいはこれに代えて、掘進方向D1に対する
連結管30の長手方向D3(自在継手部間を結ぶ線と平
行な方向)の水平方向斜度および鉛直方向斜度θ2(そ
れぞれ傾斜方向含む。以下、これらを第2の斜度ともい
う)を検出する第2の斜度検出手段を設けることもでき
る。
【0041】かかる検出を行う場合、前述の第1の斜度
を計測する場合と同様の構成を応用できる。すなわち、
図15に示すように、前方突出管体10の先端リンク部
10R(先行体1Bの後端リンク部41であっても良
い)と連結管30外周面とに跨るストロ−ク計ST3,
…を上下左右の各部位に架設し、これらストローク計S
T3,…により測定されるストローク値のストローク差
に基づき第2の斜度を検出したり、図16に示すよう
に、掘進方向D1に対する連結管30の長手方向D3の
水平方向斜度をロータリーエンコーダRE4により測定
し、鉛直方向斜度をストローク計ST4の計測値に基づ
き図示しない演算装置により算出するように構成した
り、図17に示すように、ストローク計を用いずに、水
平方向斜度を計測するロータリーエンコーダRE5と、
鉛直方向斜度を計測するロータリーエンコーダRE6と
を設け、これらにより水平方向斜度および鉛直方向斜度
をそれぞれ計測するように構成することができる。
【0042】掘削中心軸AX1と先行体1Bの中心軸A
X3とが同軸をなしている状態では、連結管30の長手
方向D3は掘進方向D1に対して傾いておらず、掘削中
心軸AX1と先行体1Bの中心軸AX3とが偏心してい
る状態では、連結管30の長手方向D3は掘進方向D1
に対して傾くので、第2の斜度検出手段53〜55によ
れば、掘進方向に対する連結管30の斜度を知ることが
できる。また、検出された第2の斜度と既知の継手間距
離とに基づけば、先行体1Bの中心軸AX3と掘進機本
体1Aの掘削中心軸AX1とが偏心している場合の軸間
距離、すなわちどの方向にどれ位平行にズレているかを
算出することもできる。
【0043】一方本例では、方向修正手段として、前述
のスキンプレート2の折れ曲がり部において、前スキン
プレート21および後スキンプレート22に方向修正ジ
ャッキ51を架設するとともに、斜度検出センサ50の
検出斜度に基づき掘進機本体1Aの方向修正量を算出
し、この修正量に基づき方向修正ジャッキを作動させる
図示しない方向制御装置を設けている。本例では、前ス
キンプレート21および後スキンプレート22のリンク
軸R1を上部に設けているので、図5にも示すように、
スキンプレート2内下部に左右一対の方向修正ジャッキ
51,51を設けており、この方向修正ジャッキ51,
51の伸縮により、リンク軸R1周りにスキンプレート
2の折り曲げ角を調節できるようになっている。
【0044】<掘進方法>掘進に際しては、図1に示す
ように、先行体1Bを既設埋設管路P1内に挿入した状
態で、掘進機本体1Aによる掘進、すなわち面板4前面
の遊星フライスカッタ6により既設埋設管路P1および
周辺地盤を切削するとともに図示しない推進ジャッキに
より掘進機本体1Aを推進させる。この際、先行体1B
は掘進機本体1A前部に対して連結されているので、掘
進機本体1Aの掘進に伴いその推進力により後押しされ
つつ既設埋設管路P1内を進行する。また、掘進機本体
1Aの掘進に伴い、掘進機本体1A後方においてセグメ
ントCを組立て新設管路P1を布設する。また、先行体
1Bの前方側の下水等は、先行体1Bの連通路43およ
び管体10,10’内よりなる連絡流路を介して、新設
管路P2内に排出させる。
【0045】既設埋設管路P1が一部沈降等により蛇行
している場合には、先行体1Bはこれに追従して掘進機
本体1Aに対して移動する。例えば既設埋設管路P1が
下方に折れ曲がっている場合、図18に示すように先行
体1Bはその折れ曲がりに追従して進行方向を変えるよ
うに、掘進機本体1Aに対して移動する。しかる後、再
び既設埋設管路P1が上方に折れ曲がり水平姿勢となっ
た場合、図19に示すように、既設埋設管路P1の中心
軸AX2方向は掘進機本体1Aの掘削中心軸AX1に対
して下方に平行にズレた位置になるが、先行体1Bはこ
れに追従して進行方向を変えるように掘進機本体1Aに
対して移動する。かくして、既設埋設管路P1が蛇行し
ている場合にも先行体1Bがこれに追従して進路変更す
るため掘進機本体1Aの掘進が妨げられることはない。
【0046】しかし、掘進機本体1Aの掘削中心軸AX
1と既設埋設管路P1の中心軸(すなわち、先行体1B
の進行方向に沿う中心軸)AX2方向とのズレが増加す
ると、掘進予定経路からズレて掘進機本体1Aを掘進さ
せてしまい、既設管路P1の一部を切削撤去できずに残
してしまったり、先行体1Bが移動限界に達し進行方向
を変えることができずに掘進不能に陥る、あるいは掘進
機1が破壊する虞があるので、前述のように斜度検出手
段50〜52および方向修正手段を設けるのが好まし
い。
【0047】斜度検出手段50〜52を設けると、掘進
機本体1Aの掘進方向D1と先行体1Bの進行方向D2
との斜度を適宜または逐次検出することができるので、
この検出結果に基づけば容易に掘進管理を行うことがで
きる。また、前述の第2の斜度検出手段53〜55を設
ければ、更に高度な掘進管理を行うことができる。検出
結果に基づく方向修正を厳密に行う場合には連続検出が
好ましいことはいうまでもない。図示例の掘進機1Aに
は、前述のように先行体1Bの進行方向D2に対する掘
進方向D1の斜度を検出する斜度検出手段50が設けら
れており、図18に示す状態では、既設埋設管路P1が
掘進方向に対して下方8.9度傾いているので、検出さ
れる鉛直方向斜度θ1は下方に8.9度となる。また、
図19に示すように先行体1Bの進行方向と掘進機本体
1Aの掘進方向D1とが平行であるが、中心軸相互が偏
心している場合、検出される鉛直方向斜度θ1は0度と
なる。この場合において、前述の第2の斜度検出手段5
3〜55を設ければ、既設埋設管路P1の中心軸心AX
2に対して掘進機本体1Aの掘削中心軸AX1が、どの
方向にどれ位平行にズレているかを知ることができる。
【0048】さらに方向修正手段を設けると、検出斜度
に基づき掘進機本体1Aの掘進方向修正を適宜または逐
次行うことができる。多少の斜度があるからといってそ
の都度掘進方向を修正するのは管理・制御を複雑にする
上、新設管路を蛇行させることにもなるので好ましくな
い。したがって、例えば閾値を設定しておき、多少の斜
度を無視し、検出斜度が閾値を超えた場合に掘進機本体
1Aの方向修正を行うようにすることもできる。
【0049】たとえば図18に示す状態から方向修正を
行うに際し、既設埋設管路と同軸的に新設管路を布設す
る場合には、方向修正ジャッキ51,51(同図には示
していない)を伸張させて、当該状態における掘進方向
D1に対して掘進機本体1Aを下方に8.9度方向修正
するように掘進を行う。この際に先行体1Bの進行方向
D2に対する掘進方向D1の斜度θ1を監視するのが好
ましい。そして、検出斜度θ1が0度になったならば当
該斜度を保つように掘進機1の方向修正を行いつつ掘進
させる等して、既設埋設管路P1の中心軸AX2と掘進
機本体1Aの掘削中心軸AX1とを整合させることがで
きる。
【0050】この他にも、既設埋設管路P1と管底また
は管頂を合わせるようにして新設管路を設ける場合に
は、各場合に応じて定まる既設埋設管路P1に対する掘
進機本体1Aの位置関係を保つように、斜度検出に基づ
く方向修正を行うことができる。
【0051】かくして、既設埋設管路P1が蛇行等して
いる場合にも、先行体1Bのガイドにより既設埋設管路
P1からズレることなく掘進機本体1Aを掘進させるこ
とができる。よって、掘進に掘進不能に陥ることなく、
円滑且つ確実に管路の更新を行うことができる。
【0052】<フライスカッタ盤の具体例>次に、本発
明に係るフライスカッタ盤について詳説する。本発明に
係るフライスカッタ盤のうち、第1のタイプは請求項7
記載の発明に従うものである。すなわち、図20に示す
ように、掘進機の前面に回転自在に取付けられる回転円
盤61と、回転円盤61の前面に、掘進方向前方に突出
するように固定して設けられたルーフビット62,62
と、回転円盤61の前面に、回転円盤側方に突出するよ
うに固定して設けられたオーバービット63,63とを
備えるものである。ルーフビット62およびオーバービ
ット63は、それぞれ、取付け部位および取付け方向は
異なるものの、柱状をなし、先端部の回転方向がわ部分
にのみ刃62A,63Aがそれぞれ形成されている(片
刃)点では同一のものである。本例では、ルーフビット
62およびオーバービット63が各2つ設けられてい
る。本第1のタイプ60によれば、ルーフビット62の
みの場合と比べて、鉄筋入管体の切削に関して管体およ
び鉄筋を確実に細かく切削できる(後述実験例を参
照)。
【0053】図21に示す第2のタイプ71は、回転盤
71の前面に、前方に突出するように固定して設けられ
たルーフビット72,72のみを一対備え、これらルー
フビット72,72の回転盤がわ部分は、突出方向に対
して直交する方向の幅D1が回転盤前面に近づくにつれ
て太くなる外形を有しているものである。したがって、
ルーフビット72の回転盤がわ部分には先端側に向かう
につれて細くなる傾斜面部72B,72Bがそれぞれ形
成される。72A,72Aは刃部を示している。仮に鉄
筋等がルーフビット72に巻きついたとしても、その巻
付鉄筋はこの傾斜面部72Bによりルーフビット72先
端側に滑動するので、ルーフビットから外れ易い。ま
た、ルーフビットが傾斜面部72Bにより支持されてい
るので、ルーフビット72が折れ難いという利点もあ
る。
【0054】図22に示す第3のタイプ70’は、第2
のタイプにおいて、回転盤71の前面に、回転盤側方に
突出するオーバービット73,73を一対備えせしめた
ものであり、第2のタイプの利点(鉄筋巻付き防止効果
およびビット折れ防止効果)を有するとともに、第1の
タイプと同様に管切削性が良好となる利点を有する。オ
ーバービット73,73の数は適宜定めれば良く、従っ
て1つでも良いが、多くし過ぎると切削抵抗が増すの
で、本例のように2つとするか、あるいは次述の第4の
タイプのように3つとするのが好ましい。
【0055】図23に示す第4のタイプは、第3のタイ
プをさらに改良したものである。すなわち、本第4のタ
イプでは、円盤の三方周縁部を盤面と直交する平面で切
り欠いてなる、丸角正三角形状の回転盤81と、この回
転盤前面の各頂部近傍にそれぞれ配列固定された3つの
ルーフビット82…と、各ルーフビット82…間と対応
する、切り欠き面81A…に固定され、回転盤81の回
転軌跡円R2外まで突出する3つのオーバービット83
…とを備えたものである。ルーフビット82およびオー
バービット83は、取付け部位および取付け方向は異な
るものの、長手方向全部分(刃部含む)が、長手方向に
対して直交する方向の幅D2が回転盤前面に近づくにつ
れて太くなる外形をそれぞれ有している。また、ルーフ
ビット82およびオーバービットは、先端から基端にか
けて全体に、回転方向がわ部分およびその反対側部分の
両方に刃82A,82Bおよび83A,83Bが形成さ
れている。すなわち両刃とされている。本第4のタイプ
は、前述第1〜第3のタイプと比べて鉄筋巻付き防止効
果、ビット折れ防止効果、および切削性に優れる。
【0056】なお、これらフライスカッタ盤を備えた掘
進機も本発明に含まれる(請求項10記載の発明に関す
る)。
【0057】<その他>(イ)本発明における先行体と
掘進機本体との連結形態は、上記例に限定されるもので
はない。図示しないが、例えば請求項3記載の発明に従
って、自在継手部を少なくとも2ヶ所に設けた連結部材
を介して掘進機本体と先行体とを連結することにより、
先行体を、既設埋設管路の曲がりに追従して掘進機本体
に対して移動するように構成することができる。
【0058】また、これも図示しないが、請求項4記載
の発明に従って、掘進機本体と先行体とを、自在継手部
を少なくとも1ヶ所に設けた連結部材を介して連結する
とともに、連結部材の先行体に対する連結部分および連
結部材の掘進機に対する連結部分の少なくとも一方を自
在継手構造とすることにより、先行体を、既設埋設管路
の曲がりに追従して掘進機本体に対して移動するように
構成することもできる。
【0059】(ロ)上記掘進機例1では、前スキンプレ
ート21後部の上端部と後スキンプレート22前部の上
端部とを、掘進方向に対して水平方向に直交するリンク
軸R1によって回転自在に連結し、掘進機本体1Aが上
下方向に折れ曲がるように構成したが、例えば前スキン
プレート後部の上端部と後スキンプレート前部の上端部
とを自在継手により連結して、全方向に折れ曲がるよう
に構成するのも好ましい(図示せず)。この場合、方向
修正ジャッキも掘進機本体の全方向の屈折が可能なよう
に複数設けるのが好ましい。 (ハ)上記掘進機例1では、掘進機本体1Aが上下方向
に折れ曲がるように構成しているので、前述の第1の斜
度検出手段50〜52および第2の斜度検出手段55を
設ける場合、水平方向斜度を検出するためのストローク
計やロータリーエンコーダを設けなくても良い。
【0060】(ニ)本発明の連絡流路は、上記例のよう
に先行体1Bおよび掘進機本体1Aとの連結部材30内
を通るようにする必要はなく、別途設けることもでき
る。
【0061】(ホ)本発明の掘進機は、上記例のように
連絡流路を設けなくても良い。例えば既設埋設管が小径
である場合等においては、先行体1Bのサイズを大きく
できず、そのため上記例のような下水等の連通路43を
設けることができない場合もある。かかる場合には、先
行体前方側の既設埋設管路内と新設管路内とを適宜の連
絡管により地上を通して連通させる(図示せず)。
【0062】<実験例>以下では、本発明に係るフライ
スカッタ盤を装着した掘進機によるヒューム管の切削実
験について詳説し、本発明に係るフライスカッタ盤の効
果を明らかにする。
【0063】本実験で用いた本発明に係るフライスカッ
タ盤は、ルーフビットおよびオーバービットを各2つ有
する前述図21に示す第1のタイプのもの(以下、本発
明例という)である。
【0064】また、比較例として、図24に示すよう
に、回転盤91と、回転盤91の前面に、掘進方向前方
に突出するように固定して設けられた一対のルーフビッ
ト92,92のみを備えるフライスカッタ盤90につい
ても実験を行った。
【0065】本実験では、地上にヒューム管を固定し、
この管体の一端側面に対して上記例の掘進機(ローラカ
ッタおよびトゥースカッタ等の他のカッタは装着してい
ない)を同心的に掘進させ、切削状況観察および切削片
の観察を行った。その結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】表1に示すとおり、本発明例のフライスカ
ッタ盤によれば、管体および鉄筋を確実に且つスムーズ
に切削でき、それらの切削片も細かく、鉄筋の巻付きも
皆無となり、振動も小さいことが判明した。他方、比較
例によると、鉄筋の巻付きを回避できず、特にヒューム
管ソケット部の切削に関し、コンクリートの過大な破損
を生じたり、カッタ面板が停止する事態が生じた。
【0068】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、掘進不
能に陥ることなく、円滑且つ確実に掘進できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘進機の縦断面図である。
【図2】図1のI-I断面要部を示す断面図である。
【図3】図1のII-II断面要部を示す断面図である。
【図4】図1のIII-III断面要部を示す断面図である。
【図5】図1のIV-IV断面要部を示す断面図である。
【図6】図1のV-V断面要部を示す断面図である。
【図7】図1のVI-VI断面要部を示す断面図である。
【図8】図1の要部を示す要部拡大縦断面図である。
【図9】第1の斜度検出手段を設けた連結管部分の要部
のみを示す、概略縦断面図である。
【図10】第1の斜度検出手段を設けた連結管部分の要
部のみを示す、管横断方向に沿う縦断面図である。
【図11】第1の斜度検出手段の作動原理図である。
【図12】第1の斜度検出手段の作動原理図である。
【図13】他の第1の斜度検出手段を設けた連結管部分
の要部のみを示す、概略縦断面図である。
【図14】他の第1の斜度検出手段を設けた連結管部分
の要部のみを示す、概略縦断面図である。
【図15】第2の斜度検出手段を設けた連結管部分の要
部のみを示す、概略縦断面図である。
【図16】他の第2の斜度検出手段を設けた連結管部分
の要部のみを示す、概略縦断面図である。
【図17】他の第2の斜度検出手段を設けた連結管部分
の要部のみを示す、概略縦断面図である。
【図18】掘進状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図19】掘進状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図20】本発明に係るフライスカッタ盤を示す斜視図
である。
【図21】本発明に係るフライスカッタ盤を示す斜視図
である。
【図22】本発明に係るフライスカッタ盤を示す斜視図
である。
【図23】本発明に係るフライスカッタ盤の、(a)平
面図および(b)そのVII-VII断面図である。
【図24】比較例のフライスカッタ盤を示す斜視図であ
る。
【図25】従来の掘進機の掘進状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…掘進機、1A…掘進機本体、1B…先行体、2スキ
ンプレート、3…面盤の回転駆動源、4…面板、5…隔
壁、6フライスカッタ盤、10…スクリュー管軸、30
…連結管。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月22日(1999.4.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】 既設埋設管路更新用掘進機、既設埋設
管路更新用掘進機に用いるフライスカッタ盤、ならびに
既設埋設管路更新時における掘進方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設埋設管路更新
用シールド掘進機に関し、更に詳しくは円滑且つ確実な
掘進が可能な既設埋設管路更新用シールド掘進機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、地下下水道等の既設埋設管を更新
する場合、既設埋設管の使用を中断することが困難であ
るため、既設埋設管とは別なルートまたは既設埋設管よ
りさらに深い場所に新規な埋設管路を構築する方法が一
般的に採用されてきた。
【0003】このように別ルートに埋設管を新設するた
めには、新たな開削工事のための用地を確保する必要が
ある。しかし、わが国においてはかかる用地確保が困難
なことが多いこと、および既設埋設管より深い位置に埋
設管を新設するには施工経費がかさむことが問題視され
るようになった。
【0004】かかる問題点に対し、特公平7−8150
0号公報において、シールド掘進機を用いて非開削で既
設埋設管路を更新する技術が提案されている。同技術
(以下、先行技術ともいう)は、図25に示されるよう
に、中央に開口部を設けたカッターヘッド101を備え
既設埋設管路の切削および掘進を行う掘進機本体100
Bと、カッターヘッド101の開口部101Aを介して
前方に突出する管体102の先端部に回転継手構造によ
り連結され、この掘進機本体100Bの前方において掘
進機本体100Bの掘進に伴って既設埋設管路104内
を進行する先行隔壁体100Fとからなるシールド掘進
機100を用いるものである。特に先行隔壁体100F
は、既設埋設管路104内を閉塞するように構成され、
且つ先行隔壁体100Fの前方の既設埋設管路内から、
前記カッターヘッド101の中央を貫いて設けられた管
体102を通り、前記掘進機本体の後方に構築された新
設埋設管内まで連通する連絡流路105が設けられてい
る。
【0005】そして、かかるシールド掘進機100によ
り既設埋設管路104および周辺地盤を掘削撤去しなが
ら、シールド掘進機100の後方に新設管路103を布
設するものである。この際、先行隔壁体100Fは既設
埋設管路104内をシールド掘進機100の掘進に伴っ
て進み、シールド掘進機100を掘進方向へとガイドす
る役割とともに既設埋設管路104内からシールド掘進
機本体100Bの作業スペースへ下水等が流入するのを
防ぐ役割も担う。また、既設埋設管路104内の下水等
は、連絡流路105を介して新設管路103内へ流され
るようになっているので、現在の下水設備を使用しなが
らの活線施工が可能となっている。なお、シールド掘進
機100の掘進力は新設管渠103の基端(立て坑)に
置かれた元押しジャッキ106により新設管渠103を
介して与えられる。掘削ずりはスクリューコンベア10
7等を通じて坑外へ運ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
は次のように掘進不能に陥り易く円滑且つ確実な更新を
行えないという問題点を有していた。すなわち、既設埋
設管路は、通常多数のヒューム管等の嵌合連結により形
成されており、地盤の状態等により、一部の管体が僅か
に沈下していたりするものである。したがって、既設埋
設管路全体としては蛇行(特に上下方向)していること
が多いのが実情である。しかるに、先行技術では、先行
体は管体の中心軸心周りに回転するように掘進機本体に
対して連結されてはいるものの、既設埋設管路の曲がり
に追従して移動することができない。そのため、先行技
術のシールド掘進機では、先行体は既設埋設管路の曲が
り部分に差し掛かっても掘進機本体の掘進方向以外には
進行することができない。したがってかかる場合には掘
進機も掘進できなくなる。これでは、円滑且つ確実な更
新を行うことはできない。
【0007】他方、前述のとおり通常の更新に際して
は、陶製またはコンクリート製の既設埋設管路を切削す
るとともに、同径サイズまたは1〜2サイズ上の新設管
路を布設するためには周辺地盤も掘削する。
【0008】しかし、単なる地盤と異なり、特に鉄筋が
入った既設埋設管路の切削は次のような理由により非常
に難しいことが問題であった。すなわち、後述の実験例
にも示すように、鉄筋が入った既設埋設管路を切削する
と、コンクリート部分が先に割れて鉄筋が剥き出しにな
り、この剥き出しの鉄筋はカッタのビットに接触しても
撓む若しくは曲がることができるので切削されにくい。
そのため、掘進が進むにつれてコンクリートから突出す
る鉄筋が長くなり、ある程度まで達すると回転するカッ
タビット等に巻き付いてしまう。また、カッタビットに
より鉄筋を切断できたとしても、その切断長が長い場合
には、切断された鉄筋がカッタビット等に絡み付くこと
も想定される。そして、かかる鉄筋の巻き付きが生じた
場合、掘進不能になったり、掘進機の故障を生じるお
れがある。
【0009】そこで、本発明の主たる課題は、掘進不能
に陥ることなく、円滑且つ確実に掘進を行うことができ
る、既設埋設管路更新用シールド掘進機を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、既設埋設管
路の切削および掘進を行う掘進機本体に対して、この掘
進機本体の前方において掘進機本体の掘進に伴って既設
埋設管路内を進行する先行体を連結してなる掘進機にお
いて、前記先行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追従
して前記掘進機本体に対して移動するように構成したこ
とで解決できる。
【0011】より具体的には、前記掘進機本体と先行体
とを連結部材を介して連結し、且つ少なくとも各連結部
分を自在継手構造とすることにより、前記先行体を、前
記既設埋設管路の曲がりに追従して前記掘進機本体に対
して移動するように構成することを推奨する(請求項2
記載の発明)。
【0012】また、前記掘進機本体と前記先行体とを、
自在継手部を少なくとも2ヶ所に設けた連結部材を介し
て連結することにより、前記先行体を、前記既設埋設管
路の曲がりに追従して前記掘進機本体に対して移動する
ように構成することもできる(請求項3記載の発明)。
【0013】さらに、前記掘進機本体と先行体とを、自
在継手部を少なくとも1ヶ所に設けた連結部材を介して
連結するとともに、前記連結部材の前記先行体に対する
連結部分および前記連結部材の前記掘進機に対する連結
部分の少なくとも一方を自在継手構造とすることによ
り、前記先行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追従し
て前記掘進機本体に対して移動するように構成すること
もできる(請求項4記載の発明)。
【0014】これら本発明の掘進機において、前記掘進
機本体の掘進方向と前記自在継手間を結ぶ線に平行な方
向との斜度を検出する斜度検出手段と、その検出斜度に
基づき前記掘進機本体の方向修正を行う方向修正手段と
を備えるのは好ましい(請求項5記載の発明に関す
る)。
【0015】また、前記掘進機本体の掘進方向と前記先
行体の進行方向との斜度を検出する斜度検出手段と、そ
の検出斜度に基づき前記掘進機本体の方向修正を行う方
向修正手段とを備えるのも好ましい(請求項6記載の発
明に関する)。
【0016】前記先行体は前記既設管路内を閉塞するよ
うに構成され、且つ前記先行体の前方の既設埋設管路内
から、前記掘進機本体の後方に構築された新設埋設管内
まで連通する連絡流路が設けられている構成とすること
もできる(請求項7記載の発明に関する)。
【0017】次に、既設埋設管路更新用掘進機に用いる
フライスカッタ盤としては、既設埋設管路更新用掘進機
の前面に回転自在に取付けられる回転盤と、前記回転盤
に、前方に突出するように固定して設けられたルーフビ
ットと、前記回転盤に、回転盤側方に突出するように固
定して設けられたオーバービットとを備えるものを推奨
する(請求項8記載の発明に関する)。
【0018】また、既設埋設管路更新用掘進機の前面に
回転自在に取付けられる回転盤と、この回転盤に、前方
に突出するように固定して設けられたルーフビットとを
備えるフライスカッタ盤であって、前記ルーフビット
は、少なくとも回転盤側部分に関しては、前記突出方向
に対して直交する方向の幅が前記回転盤前面に近づくに
つれて太くなる外形を有しているものも推奨する(請求
項9記載の発明に関する)。これにより、鉄筋の巻き付
きや絡み付きを低減させることができる。
【0019】この場合に、前記回転盤に、回転盤側方に
突出するオーバービットを備えせしめることを推奨する
(請求項10記載の発明に関する)。
【0020】他方、既設埋設管路の切削を行う切削手段
を備える掘進機本体に対して、この掘進機本体の前方に
おいて掘進機本体の掘進に伴って既設埋設管路内を進行
する先行体を連結してなる掘進機において、前記切削手
段として、請求項8〜10のいずれか1項記載のフライ
スカッタ盤を備えた掘進機も本発明に含まれる(請求項
11記載の発明)。
【0021】次に、既設埋設管路更新時における掘進方
法としては、既設埋設管路の切削および掘進を行う掘進
機本体に対して、この掘進機本体の前方において掘進機
本体の掘進に伴って既設埋設管路内を進行する先行体を
連結し、この先行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追
従して前記掘進機本体に対して移動させつつ、前記掘進
機本体により既設埋設管路の切削および掘進を行う方法
を提案する(請求項12記載の発明)。
【0022】特に、前記掘進機による既設埋設管路の切
削および掘進を行うに際し、前記掘進機本体の掘進方向
と前記先行体の進行方向との斜度を検出し、その検出斜
度に基づき前記掘進機本体の方向修正を行うのは好まし
い(請求項13記載の発明)。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳説する。 <装置構成>図1は、本発明に係る既設埋設管路更新用
掘進機例1を示し、図2〜7はI-I断面、II-II断面、II
I-III断面、IV-IV断面、V-V断面、およびVI-VI断面をそ
れぞれ示している。本掘進機1は、既設埋設管路P1の
切削および掘進を行う掘進機本体1Aに対して、この掘
進機本体1Aの前方において掘進機本体1Aの掘進に伴
って既設埋設管路P1内を進行する先行体1Bを連結し
てなるものであり、先行体1Bは、既設埋設管路P1の
曲がりに追従して掘進機本体1Aに対して移動するよう
になっている。
【0024】さらに具体的に説明する。掘進機本体1A
は、いわゆるシールド掘進機と同様の構成を有してい
る。スキンプレート2の前端面には回転駆動源3により
回転する掘削面板4が設けられ、このスキンプレート2
内の掘削面板4より後方側には隔壁5が設けられ、さら
に、スキンプレート2の後部内にセグメントCを組み立
てる等して新設埋設管P2を形成するように構成され、
スキンプレート2の後部には該新設埋設管P2を反力受
けとしてスキンプレート2を推進する図示しない推進ジ
ャッキが装着されている。
【0025】スキンプレート2は、前スキンプレート2
1および後スキンプレート22からなり、図8にも示す
ように、後スキンプレート22の前端縁部が小径部22
Aとされ、この小径部22Aが前スキンプレート21の
後端部に挿入され、一体的なスキンプレート2を形成し
ている。また、前スキンプレート21後部の上端部と後
スキンプレート22前部の上端部とを、掘進方向に対し
て水平方向に直交するリンク軸R1によって回転自在に
連結し、掘進機本体1Aが図中二点鎖線でそれぞれ示す
ように上下に折れ曲がるようになっている。
【0026】掘削面板4は、面板支持ドラム4Aの外周
を支承するいわゆる周囲支持方式により、スキンプレー
ト2の中心軸心AX1と同心をなすように軸支されると
ともに、面板支持ドラム4Aを介して油圧モータ等の回
転駆動源3により回転駆動されるようになっている。図
4にも示すように、駆動源3…は公知の掘進機と同様に
スキンプレート2内に周方向に沿って複数設けられてい
る。もちろん他の面板支持方式、及び面板駆動方式を採
用することもできる。
【0027】また、面板4としては公知のものを採用で
きるが、本形態では、図3にも示すように、油圧モータ
等のフライス駆動源6Mにより、面板4の回転軸心AX
1に対して偏心する偏心軸周りに回転駆動される遊星フ
ライスカッタ6,6を一対設けているだけで、例えば前
述の特公平7−81500号公報記載の掘進機のよう
に、ローラカッタやトゥースカッタは設けていない。ま
た、図示例の遊星フライスカッタ6,6は、請求項7記
載の発明に従ったものである(詳しくは後述する)。本
遊星フライスカッタ6は後に詳しく述べる第1のタイプ
に相当するものであり、既設埋設管P1に鉄筋が埋め込
まれているものを切削する場合に、鉄筋をビットに絡み
付かせずに切削できるものである。
【0028】また、本例の掘進機では、スキンプレート
2後方部位で構築した新設埋設管P2内から隔壁5およ
び面板4の中心部位を貫通し面板4の前方に突出する管
体(連結部材)10が配設される。
【0029】図示例の管体10は、外周面に螺旋状羽根
10Aが形成されており、ズリ搬送用スクリューコンベ
ヤ11のスクリュー軸を兼ねるようになっている。す
なわち、先ず、隔壁を貫通してバルクヘッドBH内か
らスキンプレート後部まで延在する筒状ケーシング12
が設けられ、スクリュー管軸10はこのケーシング12
内に同心状に収納され、さらにこのスクリュー管軸10
はケーシング12に固定されたコンベヤ駆動源13(図
6参照)により回転駆動されるようになっている。ま
た、図示しないが、スクリュー管軸10を掘削面板4に
固定し、面板4の回転によって、すなわち駆動源2によ
って回転するように構成することもできる。
【0030】掘削面板4により掘削されバルクヘッドB
H内に取り込まれたズリ(面板4により切削された原地
盤土、埋設管材(すなわちコンクリート等)および鉄筋
を含む)はスクリューコンベヤ11のケーシング12の
先端開口12Aからケーシング12内に入り、スクリュ
軸10の回転により同ケーシング12内を通って排
出されるようになっている。図1中のZは排出された掘
削ズリを示している。特に、図示例の掘進機1はいわゆ
る泥土加圧方式に属するものであり、掘削ズリは、送泥
管9Aおよび加泥材吐出口9Bを介して面板4外側に吐
出供給された泥土とともに、スクリューコンベヤ11に
より排出するように構成するとともに、スクリューコン
ベヤ11のケーシング12の後端部には開閉ゲート14
を設け、このゲート14の開閉により排泥量を調節でき
るように構成しており、この開閉ゲート14による排泥
量調節と泥土の圧送量調節とによって、隔壁4より前方
を一定の加圧状態に保ち地山を保護できるようになって
いる。
【0031】本例では、かかる掘進機本体1Aの前方に
突出する管体10に対して、掘進機本体1Aの掘進に後
押しされ既設埋設管路P1内を進行する先行体1Bが連
結されている。
【0032】図示例では、掘進機本体1Aと先行体1B
とは連結管(連結部材)30を介して連結されている。
より詳細には、連結管30における先端リンク部30A
および後端リンク部30Bが球状をなしており、そのう
ちの後端球状リンク部30Bを掘進機本体1Aの前方突
出管体10の先端リンク部10Rが摺動自在に握持し、
先端球状リンク部30Aを先行体1Bの後端リンク部4
1が摺動自在に握持している。かくして、各連結部分は
ボールリンク構造とされ、先行体1Bは既設埋設管路P
1の曲がりに追従して掘進機本体1Aに対して自在に移
動することが可能となっている。また、連結管30外面
には土圧計31が固定されており、この土圧計31の計
測結果に基づいて図示しない制御装置により前述の開閉
ゲート14による排泥量調節と泥土の圧送量調節とを行
うようになっている。
【0033】先行体1Bは、既設埋設管P1の断面形状
より一回り小さい断面形状に形成され、この先行体1B
の外周面には既設埋設管P1との間隙を密閉するパッキ
ング2,2が装着してある。なお、このパッキング
42,42の密閉力は、既設埋設管P1内を流れて来る
下水等を掘削作業領域に流入させないように確実に遮断
しうるとともに、シールド掘進機本体1Aの掘進力によ
って先行体1Bが既設埋設管P1内を進行しうる強さに
設定する。
【0034】また、先行体1Bには、その前方側の既設
埋設管P1内と連結管30内とに連通する連通路43を
設けてある。すなわち、この先行体1Bは既設埋設管P
1内の下水等を連通路を介して連結管30内に流入させ
るが、掘削作業領域に対してはこれを遮断するようにな
っている。
【0035】一方、連結管30内通路は、その後端部に
連結された管体10内に連通させ、管体10の後端は新
設埋設管P2内に連通させれば良い。図示例では、管体
の後端は隔壁5を貫通して掘進機本体1Aの後側まで延
在しており、延長管10’により新設管P2内の後方位
置に通じさせている。かくして、先行体1Bの連通路4
3、連結管30内通路および管体10内通路により、本
発明にいう連絡流路が形成される。
【0036】さらに本装置1では、先行体1Bの進行方
向D2に対する掘進機本体1Aの掘進方向D1の斜度、
特に掘進方向D1に対する先行体1Bの進行方向D2の
水平方向斜度および鉛直方向斜度θ1(それぞれ傾斜方
向含む。以下、これらを第1の斜度ともいう)を検出す
る斜度検出手段と、その検出斜度に基づき掘進機本体1
Aの方向修正を行う方向修正手段とを設けるのが好まし
い。
【0037】かかる斜度検出手段としては、例えば図9
および図10に示すように、先行体1Bの後端リンク部
41と前方突出管体10の先端リンク部10Rとに跨る
ストロ−ク計ST1,…を上下左右の各部位に架設する
とともに、左右のストローク計ST1,ST1によりそ
れぞれ測定されるストローク値のストローク差に基づき
水平方向斜度を、上下のストローク計ST1,ST1に
よりそれぞれ測定されるストローク値のストローク差に
基づき鉛直方向斜度θ1を、それぞれ算出する図示しな
い演算装置を設けてなるもの50を推奨する。
【0038】なお、本例の掘進機1では本体1Aと先行
対1Bとを2箇所のボールリンクにより連結しているた
め、掘進方向D1と先行体1Bの進行方向D2とが平行
となる状態には、掘削中心軸方向AX1と先行体1Bの
中心軸方向AX2とが図9に示すように同軸をなす状態
および図12に示すように偏心する状態が存在する。一
方、上述の斜度検出手段50では、掘進方向D1と先行
体1Bの進行方向D2とが平行である限り、掘削中心軸
方向AX1と先行体1Bの中心軸方向AX2とが同軸を
なしていても偏心していても、上下のストローク計間お
よび左右のストローク計間にストローク差が生じない。
したがって、本斜度検出手段50は、ある時点でのスト
ローク値のみを検出しても、斜度検出を行うことができ
ない。しかし、通常の場合、突然に掘進方向D1と先行
体1Bの進行方向D2とが平行な状態にならず、図11
に示すような掘進方向D1と先行体1Bの進行方向D2
とが交差する状態を経て、図12に示すように両方向が
平行になると考えられる。よって、ストローク計ST
1,…のストローク差を適宜の間隔で若しくは連続的に
記録し或いは監視していれば、掘進方向に対して先行体
1Bの進行方向すなわち既設埋設管路の延在方向が傾斜
していれば、その斜度を検出することは可能である。ま
た、1〜2サイズ大きい新設管路を布設する場合、既設
埋設管路よりも大径の孔を削孔するので、掘進方向D1
と先行体1Bの進行方向D2とが平行であれば、掘削中
心軸方向AX1と先行体1Bの中心軸方向AX2との多
少の偏心は実質的な問題とならない
【0039】この他にも、図13に示すように角度計R
E1およびストローク計ST2を組合せて用い、鉛直方
向および水平方向の斜度をそれぞれ検出する斜度検出手
段51を設けることもできる。図示例では、前方突出管
体10の先端半球部10RにロータリーエンコーダRE
1を固定し、このロータリーエンコーダRE1のロータ
軸RRと先行体1Bの後端リンク部41とをストローク
計ST2により繋ぎ、掘進方向D1に対する先行体1B
の進行方向D2の水平方向斜度をロータリーエンコーダ
RE1により測定し、鉛直方向斜度をストローク計ST
2の計測値に基づき図示しない演算装置により算出する
ように構成している。逆に、先行体1Bの後端リンク部
41にロータリーエンコーダを固定し、このロータリー
エンコーダのロータ部と前方突出管体10の先端リンク
部10Rとをストローク計により繋ぐようにしても良い
(図示せず)。また図14に示すように、ストローク計
を用いずに(符号ECで示すものは、伸縮連結杆であ
る)、水平方向斜度を計測するロータリーエンコーダR
E2と、鉛直方向斜度を計測するロータリーエンコーダ
RE3とを設け、これらにより水平方向斜度および鉛直
方向斜度をそれぞれ計測するように構成することもでき
る。なお、上述のあるいは後述する斜度検出手段は、掘
進機1外部に露出するため防水性を求められる。よっ
て、この観点からはストローク計のみによる斜度検出手
段(前述の50等)の方が好ましい。
【0040】また、かかる斜度検出手段50〜52と合
わせて、あるいはこれに代えて、掘進方向D1に対する
連結管30の長手方向D3(自在継手部間を結ぶ線と平
行な方向)の水平方向斜度および鉛直方向斜度θ2(そ
れぞれ傾斜方向含む。以下、これらを第2の斜度ともい
う)を検出する第2の斜度検出手段を設けることもでき
る。
【0041】かかる検出を行う場合、前述の第1の斜度
を計測する場合と同様の構成を応用できる。すなわち、
図15に示すように、前方突出管体10の先端リンク部
10R(先行体1Bの後端リンク部41であっても良
い)と連結管30外周面とに跨るストロ−ク計ST3,
…を上下左右の各部位に架設し、これらストローク計S
T3,…により測定されるストローク値のストローク差
に基づき第2の斜度を検出したり、図16に示すよう
に、掘進方向D1に対する連結管30の長手方向D3の
水平方向斜度をロータリーエンコーダRE4により測定
し、鉛直方向斜度をストローク計ST4の計測値に基づ
き図示しない演算装置により算出するように構成した
り、図17に示すように、ストローク計を用いずに、水
平方向斜度を計測するロータリーエンコーダRE5と、
鉛直方向斜度を計測するロータリーエンコーダRE6と
を設け、これらにより水平方向斜度および鉛直方向斜度
をそれぞれ計測するように構成することができる。
【0042】掘削中心軸AX1と先行体1Bの中心軸A
X3とが同軸をなしている状態では、連結管30の長手
方向D3は掘進方向D1に対して傾いておらず、掘削中
心軸AX1と先行体1Bの中心軸AX3とが偏心してい
る状態では、連結管30の長手方向D3は掘進方向D1
に対して傾くので、第2の斜度検出手段53〜55によ
れば、掘進方向に対する連結管30の斜度を知ることが
できる。また、検出された第2の斜度と既知の継手間距
離とに基づけば、先行体1Bの中心軸AX3と掘進機本
体1Aの掘削中心軸AX1とが偏心している場合の軸間
距離、すなわちどの方向にどれ位平行にズレているかを
算出することもできる。
【0043】一方本例では、方向修正手段として、前述
のスキンプレート2の折れ曲がり部において、前スキン
プレート21および後スキンプレート22に方向修正ジ
ャッキ51を架設するとともに、斜度検出センサ50の
検出斜度に基づき掘進機本体1Aの方向修正量を算出
し、この修正量に基づき方向修正ジャッキを作動させる
図示しない方向制御装置を設けている。本例では、前ス
キンプレート21および後スキンプレート22のリンク
軸R1を上部に設けているので、図5にも示すように、
スキンプレート2内下部に左右一対の方向修正ジャッキ
51,51を設けており、この方向修正ジャッキ51,
51の伸縮により、リンク軸R1周りにスキンプレート
2の折り曲げ角を調節できるようになっている。
【0044】<掘進方法>掘進に際しては、図1に示す
ように、先行体1Bを既設埋設管路P1内に挿入した状
態で、掘進機本体1Aによる掘進、すなわち面板4前面
の遊星フライスカッタ6により既設埋設管路P1および
周辺地盤を切削するとともに図示しない推進ジャッキに
より掘進機本体1Aを推進させる。この際、先行体1B
は掘進機本体1A前部に対して連結されているので、掘
進機本体1Aの掘進に伴いその推進力により後押しされ
つつ既設埋設管路P1内を進行する。また、掘進機本体
1Aの掘進に伴い、掘進機本体1A後方においてセグメ
ントCを組立て新設管路Pを布設する。また、先行体
1Bの前方側の下水等は、先行体1Bの連通路43およ
び管体10,10’内よりなる連絡流路を介して、新設
管路P2内に排出させる。
【0045】既設埋設管路P1が一部沈降等により蛇行
している場合には、先行体1Bはこれに追従して掘進機
本体1Aに対して移動する。例えば既設埋設管路P1が
下方に折れ曲がっている場合、図18に示すように先行
体1Bはその折れ曲がりに追従して進行方向を変えるよ
うに、掘進機本体1Aに対して移動する。しかる後、再
び既設埋設管路P1が上方に折れ曲がり水平姿勢となっ
た場合、図19に示すように、既設埋設管路P1の中心
軸AX2方向は掘進機本体1Aの掘削中心軸AX1に対
して下方に平行にズレた位置になるが、先行体1Bはこ
れに追従して進行方向を変えるように掘進機本体1Aに
対して移動する。かくして、既設埋設管路P1が蛇行し
ている場合にも先行体1Bがこれに追従して進路変更す
るため掘進機本体1Aの掘進が妨げられることはない。
【0046】しかし、掘進機本体1Aの掘削中心軸AX
1と既設埋設管路P1の中心軸(すなわち、先行体1B
の進行方向に沿う中心軸)AX2方向とのズレが増加す
ると、掘進予定経路からズレて掘進機本体1Aを掘進さ
せてしまい、既設管路P1の一部を切削撤去できずに残
してしまったり、先行体1Bが移動限界に達し進行方向
を変えることができずに掘進不能に陥る、あるいは掘進
機1が破壊する虞があるので、前述のように斜度検出手
段50〜52および方向修正手段を設けるのが好まし
い。
【0047】斜度検出手段50〜52を設けると、掘進
機本体1Aの掘進方向D1と先行体1Bの進行方向D2
との斜度を適宜または逐次検出することができるので、
この検出結果に基づけば容易に掘進管理を行うことがで
きる。また、前述の第2の斜度検出手段53〜55を設
ければ、更に高度な掘進管理を行うことができる。検出
結果に基づく方向修正を厳密に行う場合には連続検出が
好ましいことはいうまでもない。図示例の掘進機1Aに
は、前述のように先行体1Bの進行方向D2に対する掘
進方向D1の斜度を検出する斜度検出手段50が設けら
れており、図18に示す状態では、既設埋設管路P1が
掘進方向に対して下方8.9度傾いているので、検出さ
れる鉛直方向斜度θ1は下方に8.9度となる。また、
図19に示すように先行体1Bの進行方向と掘進機本体
1Aの掘進方向D1とが平行であるが、中心軸相互が偏
心している場合、検出される鉛直方向斜度θは0度と
なる。この場合において、前述の第2の斜度検出手段5
3〜55を設ければ、既設埋設管路P1の中心軸心AX
2に対して掘進機本体1Aの掘削中心軸AX1が、どの
方向にどれ位平行にズレているかを知ることができる。
【0048】さらに方向修正手段を設けると、検出斜度
に基づき掘進機本体1Aの掘進方向修正を適宜または逐
次行うことができる。多少の斜度があるからといってそ
の都度掘進方向を修正するのは管理・制御を複雑にする
上、新設管路を蛇行させることにもなるので好ましくな
い。したがって、例えば閾値を設定しておき、多少の斜
度を無視し、検出斜度が閾値を超えた場合に掘進機本体
1Aの方向修正を行うようにすることもできる。
【0049】たとえば図18に示す状態から方向修正を
行うに際し、既設埋設管路と同軸的に新設管路を布設す
る場合には、方向修正ジャッキ51,51(同図には示
していない)を伸張させて、当該状態における掘進方向
D1に対して掘進機本体1Aを下方に8.9度方向修正
するように掘進を行う。この際に先行体1Bの進行方向
D2に対する掘進方向D1の斜度θ1を監視するのが好
ましい。そして、検出斜度θ1が0度になったならば当
該斜度を保つように掘進機1の方向修正を行いつつ掘進
させる等して、既設埋設管路P1の中心軸AX2と掘進
機本体1Aの掘削中心軸AX1とを整合させることがで
きる。
【0050】この他にも、既設埋設管路P1と管底また
は管頂を合わせるようにして新設管路を設ける場合に
は、各場合に応じて定まる既設埋設管路P1に対する掘
進機本体1Aの位置関係を保つように、斜度検出に基づ
く方向修正を行うことができる。
【0051】かくして、既設埋設管路P1が蛇行等して
いる場合にも、先行体1Bのガイドにより既設埋設管路
P1からズレることなく掘進機本体1Aを掘進させるこ
とができる。よって、掘進に掘進不能に陥ることなく、
円滑且つ確実に管路の更新を行うことができる。
【0052】<フライスカッタ盤の具体例>次に、本発
明に係るフライスカッタ盤について詳説する。本発明に
係るフライスカッタ盤のうち、第1のタイプは請求項7
記載の発明に従うものである。すなわち、図20に示す
ように、掘進機の前面に回転自在に取付けられる回転円
盤61と、回転円盤61の前面に、掘進方向前方に突出
するように固定して設けられたルーフビット62,62
と、回転円盤61の前面に、回転円盤側方に突出するよ
うに固定して設けられたオーバービット63,63とを
備えるものである。ルーフビット62およびオーバービ
ット63は、それぞれ、取付け部位および取付け方向は
異なるものの、柱状をなし、先端部の回転方向がわ部分
にのみ刃62A,63Aがそれぞれ形成されている(片
刃)点では同一のものである。本例では、ルーフビット
62およびオーバービット63が各2つ設けられてい
る。本第1のタイプ60によれば、ルーフビット62の
みの場合と比べて、鉄筋入管体の切削に関して管体およ
び鉄筋を確実に細かく切削できる(後述実験例を参
照)。
【0053】図21に示す第2のタイプ71は、回転盤
71の前面に、前方に突出するように固定して設けられ
たルーフビット72,72のみを一対備え、これらルー
フビット72,72の回転盤がわ部分は、突出方向に対
して直交する方向の幅が回転盤前面に近づくにつれて太
くなる外形を有しているものである。したがって、ルー
フビット72の回転盤がわ部分には先端側に向かうにつ
れて細くなる傾斜面部72B,72Bがそれぞれ形成さ
れる。72A,72Aは刃部を示している。仮に鉄筋等
がルーフビット72に巻きついたとしても、その巻付鉄
筋はこの傾斜面部72Bによりルーフビット72先端側
に滑動するので、ルーフビットから外れ易い。また、ル
ーフビットが傾斜面部72Bにより支持されているの
で、ルーフビット72が折れ難いという利点もある。
【0054】図22に示す第3のタイプ70’は、第2
のタイプにおいて、回転盤71の前面に、回転盤側方に
突出するオーバービット73,73を一対備えせしめた
ものであり、第2のタイプの利点(鉄筋巻付き防止効果
およびビット折れ防止効果)を有するとともに、第1の
タイプと同様に管切削性が良好となる利点を有する。オ
ーバービット73,73の数は適宜定めれば良く、従っ
て1つでも良いが、多くし過ぎると切削抵抗が増すの
で、本例のように2つとするか、あるいは次述の第4の
タイプのように3つとするのが好ましい。
【0055】図23に示す第4のタイプは、第3のタイ
プをさらに改良したものである。すなわち、本第4のタ
イプでは、円盤の三方周縁部を盤面と直交する平面で切
り欠いてなる、丸角正三角形状の回転盤81と、この回
転盤前面の各頂部近傍にそれぞれ配列固定された3つの
ルーフビット82…と、各ルーフビット82…間と対応
する、切り欠き面81A…に固定され、回転盤81の回
転軌跡円R2外まで突出する3つのオーバービット83
…とを備えたものである。ルーフビット82およびオー
バービット83は、取付け部位および取付け方向は異な
るものの、長手方向全部分(刃部含む)が、長手方向に
対して直交する方向の幅が回転盤前面に近づくにつれて
太くなる外形をそれぞれ有している。また、ルーフビッ
ト82およびオーバービット83は、先端から基端にか
けて全体に、回転方向がわ部分およびその反対側部分の
両方に刃82A,82Bおよび83A,83Bが形成さ
れている。すなわち両刃とされている。本第4のタイプ
は、前述第1〜第3のタイプと比べて鉄筋巻付き防止効
果、ビット折れ防止効果、および切削性に優れる。
【0056】なお、これらフライスカッタ盤を備えた掘
進機も本発明に含まれる(請求項10記載の発明に関す
る)。
【0057】<その他>(イ)本発明における先行体と
掘進機本体との連結形態は、上記例に限定されるもので
はない。図示しないが、例えば請求項3記載の発明に従
って、自在継手部を少なくとも2ヶ所に設けた連結部材
を介して掘進機本体と先行体とを連結することにより、
先行体を、既設埋設管路の曲がりに追従して掘進機本体
に対して移動するように構成することができる。
【0058】また、これも図示しないが、請求項4記載
の発明に従って、掘進機本体と先行体とを、自在継手部
を少なくとも1ヶ所に設けた連結部材を介して連結する
とともに、連結部材の先行体に対する連結部分および連
結部材の掘進機に対する連結部分の少なくとも一方を自
在継手構造とすることにより、先行体を、既設埋設管路
の曲がりに追従して掘進機本体に対して移動するように
構成することもできる。
【0059】(ロ)上記掘進機例1では、前スキンプレ
ート21後部の上端部と後スキンプレート22前部の上
端部とを、掘進方向に対して水平方向に直交するリンク
軸R1によって回転自在に連結し、掘進機本体1Aが上
下方向に折れ曲がるように構成したが、例えば前スキン
プレート後部の上端部と後スキンプレート前部の上端部
とを自在継手により連結して、全方向に折れ曲がるよう
に構成するのも好ましい(図示せず)。この場合、方向
修正ジャッキも掘進機本体の全方向の屈折が可能なよう
に複数設けるのが好ましい。 (ハ)上記掘進機例1では、掘進機本体1Aが上下方向
に折れ曲がるように構成しているので、前述の第1の斜
度検出手段50〜52および第2の斜度検出手段55を
設ける場合、水平方向斜度を検出するためのストローク
計やロータリーエンコーダを設けなくても良い。
【0060】(ニ)本発明の連絡流路は、上記例のよう
に先行体1Bおよび掘進機本体1Aとの連結部材30内
を通るようにする必要はなく、別途設けることもでき
る。
【0061】(ホ)本発明の掘進機は、上記例のように
連絡流路を設けなくても良い。例えば既設埋設管が小径
である場合等においては、先行体1Bのサイズを大きく
できず、そのため上記例のような下水等の連通路43を
設けることができない場合もある。かかる場合には、先
行体前方側の既設埋設管路内と新設管路内とを適宜の連
絡管により地上を通して連通させる(図示せず)。
【0062】<実験例>以下では、本発明に係るフライ
スカッタ盤を装着した掘進機によるヒューム管の切削実
験について詳説し、本発明に係るフライスカッタ盤の効
果を明らかにする。
【0063】本実験で用いた本発明に係るフライスカッ
タ盤は、ルーフビットおよびオーバービットを各2つ有
する前述図2に示す第1のタイプのもの(以下、本発
明例という)である。
【0064】また、比較例として、図24に示すよう
に、回転盤91と、回転盤91の前面に、掘進方向前方
に突出するように固定して設けられた一対のルーフビッ
ト92,92のみを備えるフライスカッタ盤90につい
ても実験を行った。
【0065】本実験では、地上にヒューム管を固定し、
この管体の一端側面に対して上記例の掘進機(ローラカ
ッタおよびトゥースカッタ等の他のカッタは装着してい
ない)を同心的に掘進させ、切削状況観察および切削片
の観察を行った。その結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】表1に示すとおり、本発明例のフライスカ
ッタ盤によれば、管体および鉄筋を確実に且つスムーズ
に切削でき、それらの切削片も細かく、鉄筋の巻付きも
皆無となり、振動も小さいことが判明した。他方、比較
例によると、鉄筋の巻付きを回避できず、特にヒューム
管ソケット部の切削に関し、コンクリートの過大な破損
を生じたり、カッタ面板が停止する事態が生じた。
【0068】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、掘進不
能に陥ることなく、円滑且つ確実に掘進できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘進機の縦断面図である。
【図2】図1のI-I断面要部を示す断面図である。
【図3】図1のII-II断面要部を示す断面図である。
【図4】図1のIII-III断面要部を示す断面図である。
【図5】図1のIV-IV断面要部を示す断面図である。
【図6】図1のV-V断面要部を示す断面図である。
【図7】図1のVI-VI断面要部を示す断面図である。
【図8】図1の要部を示す要部拡大縦断面図である。
【図9】第1の斜度検出手段を設けた連結管部分の要部
のみを示す、概略縦断面図である。
【図10】第1の斜度検出手段を設けた連結管部分の要
部のみを示す、管横断方向に沿う縦断面図である。
【図11】第1の斜度検出手段の作動原理図である。
【図12】第1の斜度検出手段の作動原理図である。
【図13】他の第1の斜度検出手段を設けた連結管部分
の要部のみを示す、概略縦断面図である。
【図14】他の第1の斜度検出手段を設けた連結管部分
の要部のみを示す、概略縦断面図である。
【図15】第2の斜度検出手段を設けた連結管部分の要
部のみを示す、概略縦断面図である。
【図16】他の第2の斜度検出手段を設けた連結管部分
の要部のみを示す、概略縦断面図である。
【図17】他の第2の斜度検出手段を設けた連結管部分
の要部のみを示す、概略縦断面図である。
【図18】掘進状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図19】掘進状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図20】本発明に係るフライスカッタ盤を示す斜視図
である。
【図21】本発明に係るフライスカッタ盤を示す斜視図
である。
【図22】本発明に係るフライスカッタ盤を示す斜視図
である。
【図23】本発明に係るフライスカッタ盤の、(a)平
面図および(b)そのVII-VII断面図である。
【図24】比較例のフライスカッタ盤を示す斜視図であ
る。
【図25】従来の掘進機の掘進状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】 1…掘進機、1A…掘進機本体、1B…先行体、2
キンプレート、3…面盤の回転駆動源、4…掘削面板、
5…隔壁、6…遊星フライスカッタ、10…スクリュー
管軸(前方突出管体)、30…連結管。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592057385 株式会社湘南合成樹脂製作所 神奈川県平塚市代官町31番27号 (71)出願人 000207621 大日本土木株式会社 岐阜県岐阜市宇佐南1丁目6番8号 (71)出願人 390028015 株式会社地崎工業 東京都港区西新橋2丁目23番1号 (71)出願人 597024773 中日コプロ株式会社 愛知県名古屋市千種区今池南26番4号 (71)出願人 000219406 東亜建設工業株式会社 東京都千代田区四番町5 (71)出願人 000222668 東洋建設株式会社 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 (71)出願人 390036504 日特建設株式会社 東京都中央区銀座8丁目14番14号 (71)出願人 395022018 日本海洋掘削株式会社 東京都港区西麻布三丁目20番16号 (71)出願人 000176785 三菱建設株式会社 東京都中央区日本橋本町3丁目3番6号 (72)発明者 千田 昌平 茨城県竜ヶ崎市松葉3−5−10 (72)発明者 正化 澄夫 東京都千代田区永田町2−17−3 株式会 社大本組内 (72)発明者 有賀 照男 神奈川県愛甲郡愛川町中津4036−1 コク ド工機株式会社内 (72)発明者 横島 康弘 神奈川県平塚市代官町31−27 株式会社湘 南合成樹脂製作所内 (72)発明者 杉浦 孝文 東京都新宿区市谷田町二丁目35番地 大日 本土木株式会社内 (72)発明者 佐々木 雅彦 東京都港区西新橋2−23−1 株式会社地 崎工業内 (72)発明者 前園 郁也 愛知県名古屋市千種区今池南26−4 中日 コプロ株式会社内 (72)発明者 相良 拓 東京都千代田区四番町5 東亜建設工業株 式会社内 (72)発明者 藤尾 良也 大阪府大阪市中央区高麗橋4−1−1 東 洋建設株式会社内 (72)発明者 中島 利美 東京都中央区銀座8−14−14 日特建設株 式会社内 (72)発明者 林 廣一 東京都港区西麻布3−20−16 日本海洋掘 削株式会社内 (72)発明者 高橋 勇 東京都中央区日本橋本町3−3−6 三菱 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AA02 AA06 AC18 BA09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設埋設管路の切削および掘進を行う掘進
    機本体に対して、この掘進機本体の前方において掘進機
    本体の掘進に伴って既設埋設管路内を進行する先行体を
    連結してなる掘進機において、 前記先行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追従して前
    記掘進機本体に対して移動するように構成したことを特
    徴とする既設埋設管路更新用掘進機。
  2. 【請求項2】前記掘進機本体と先行体とを連結部材を介
    して連結し、且つ少なくとも各連結部分を自在継手構造
    とすることにより、前記先行体を、前記既設埋設管路の
    曲がりに追従して前記掘進機本体に対して移動するよう
    に構成した請求項1記載の既設埋設管路更新用掘進機。
  3. 【請求項3】自在継手部を少なくとも2ヶ所に設けた連
    結部材を介して前記掘進機本体と前記先行体とを連結す
    ることにより、前記先行体を、前記既設埋設管路の曲が
    りに追従して前記掘進機本体に対して移動するように構
    成した請求項1記載の既設埋設管路更新用掘進機。
  4. 【請求項4】前記掘進機本体と先行体とを、自在継手部
    を少なくとも1ヶ所に設けた連結部材を介して連結する
    とともに、前記連結部材の前記先行体に対する連結部分
    および前記連結部材の前記掘進機に対する連結部分の少
    なくとも一方を自在継手構造とすることにより、前記先
    行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追従して前記掘進
    機本体に対して移動するように構成した請求項1記載の
    既設埋設管路更新用掘進機。
  5. 【請求項5】前記掘進機本体の掘進方向と前記自在継手
    間を結ぶ線に平行な方向との斜度を検出する斜度検出手
    段と、その検出斜度に基づき前記掘進機本体の方向修正
    を行う方向修正手段とを備えた請求項2〜4のいずれか
    1項記載の既設埋設管路更新用掘進機。
  6. 【請求項6】前記掘進機本体の掘進方向と前記先行体の
    進行方向との斜度を検出する斜度検出手段と、その検出
    斜度に基づき前記掘進機本体の方向修正を行う方向修正
    手段とを備えた請求項1〜5のいずれか1項記載の既設
    埋設管路更新用掘進機。
  7. 【請求項7】前記先行体は前記既設管路内を閉塞するよ
    うに構成され、且つ前記先行体の前方の既設埋設管路内
    から、前記掘進機本体の後方に構築された新設埋設管内
    まで連通する連絡流路が設けられている請求項1〜6の
    いずれか1項記載の既設埋設管路更新用シールド掘進
    機。
  8. 【請求項8】既設埋設管路更新用掘進機の前面に回転自
    在に取付けられる回転盤と、前記回転盤に、前方に突出
    するように固定して設けられたルーフビットと、前記回
    転盤に、回転盤側方に突出するように固定して設けられ
    たオーバービットとを備えることを特徴とする既設埋設
    管路更新用掘進機に用いるフライスカッタ盤。
  9. 【請求項9】既設埋設管路更新用掘進機の前面に回転自
    在に取付けられる回転盤と、この回転盤に、前方に突出
    するように固定して設けられたルーフビットとを備える
    フライスカッタ盤であって、 前記ルーフビットは、少なくとも回転盤側部分に関して
    は、前記突出方向に対して直交する方向の幅が前記回転
    盤前面に近づくにつれて太くなる外形を有していること
    を特徴とする既設埋設管路更新用掘進機に用いるフライ
    スカッタ盤。
  10. 【請求項10】前記回転盤に、回転盤側方に突出するオ
    ーバービットを備えた請求項9記載の既設埋設管路更新
    用掘進機に用いるフライスカッタ盤。
  11. 【請求項11】既設埋設管路の切削を行う切削手段を備
    える掘進機本体に対して、この掘進機本体の前方におい
    て掘進機本体の掘進に伴って既設埋設管路内を進行する
    先行体を連結してなる掘進機において、 前記切削手段として、請求項8〜10のいずれか1項記
    載のフライスカッタ盤を備えたことを特徴とする既設埋
    設管路更新用掘進機。
  12. 【請求項12】既設埋設管路の切削および掘進を行う掘
    進機本体に対して、この掘進機本体の前方において掘進
    機本体の掘進に伴って既設埋設管路内を進行する先行体
    を連結し、 この先行体を、前記既設埋設管路の曲がりに追従して前
    記掘進機本体に対して移動させつつ、前記掘進機本体に
    より既設埋設管路の切削および掘進を行うことを特徴と
    する既設埋設管路更新時における掘進方法。
  13. 【請求項13】前記掘進機による既設埋設管路の切削お
    よび掘進を行うに際し、前記掘進機本体の掘進方向と前
    記先行体の進行方向との斜度を検出し、その検出斜度に
    基づき前記掘進機本体の方向修正を行う請求項12記載
    の既設埋設管路更新時における掘進方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007146616A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Sanwa Kizai Co Ltd 既設埋設管破砕用カッタヘッドの案内装置
JP2008038485A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Sanwa Kizai Co Ltd 既設埋設管の改築推進工法および装置
JP2019002166A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 真柄建設株式会社 切削破砕システム、切削破砕方法、改築推進方法
JP2019073970A (ja) * 2019-02-06 2019-05-16 真柄建設株式会社 掘進機
CN114060053A (zh) * 2021-11-19 2022-02-18 中铁工程装备集团有限公司 一种管道更新掘进机

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