JPH06341294A - 管埋設用掘削装置及び掘削方法 - Google Patents

管埋設用掘削装置及び掘削方法

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Publication number
JPH06341294A
JPH06341294A JP5130290A JP13029093A JPH06341294A JP H06341294 A JPH06341294 A JP H06341294A JP 5130290 A JP5130290 A JP 5130290A JP 13029093 A JP13029093 A JP 13029093A JP H06341294 A JPH06341294 A JP H06341294A
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JP
Japan
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excavation
shaft
pipe
excavating
eccentric means
Prior art date
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Pending
Application number
JP5130290A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukizo Gyokuo
亨三 玉應
Yukito Matsumura
之人 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A I & M M Ii kk
SAN TECHNO KK
Original Assignee
A I & M M Ii kk
SAN TECHNO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by A I & M M Ii kk, SAN TECHNO KK filed Critical A I & M M Ii kk
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Publication of JPH06341294A publication Critical patent/JPH06341294A/ja
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 掘削軸32外周に掘削軸32の軸心を偏心さ
せる偏心手段40が配設され、偏心手段40と先導管3
1との間に、スクリュー部33aが形成された内管35
が偏心手段40に対して回動可能に介装されている管埋
設用掘削装置。 【効果】 変更しようとする掘削推進方向に掘削軸32
を向けつつ直接的に掘削することができ、複雑な地質で
も掘削推進方向を正確、かつ効率的に変更することがで
きるとともに、掘削した土砂をスクリュー部33aの回
転により容易に排出することができ、したがって長距離
直線掘削やカーブ掘削を正確、かつ迅速に施すことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管埋設用掘削装置及び掘
削方法に関し、より詳細には下水、上水(工業用水を含
む)、原油、ガス、電力線、通信線等が通る小口径の鋼
管、ヒューム管、ビニール管等の管埋設用掘削装置及び
掘削方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、下水、上水、ガス等を流す、ある
いは電力線、通信線等が敷設される小口径管(直径が略
800mm以下)を地下に埋設する工事が急増している。
小口径管を地下に埋設する場合、土地の上部を開削して
管を埋設し、その後に埋め戻しを行うオープンカット工
法が一般的に用いられている。しかし、オープンカット
工法を用いると、交通量の多い道路では交通渋滞が生
じ、周囲に住宅が多い所では騒音公害が発生するという
問題があり、また埋設線上をビル等の構造物、鉄道、道
路、既設管路、河川等の障害物が遮る場合、前記工法を
適用できないという問題があった。したがって最近は、
オープンカット工法の代わりに管埋設用掘削装置を用
い、オープンカットしない掘削方法を施すことが多くな
ってきている。
【0003】図4は従来の管埋設用掘削装置を模式的に
示した部分断面図であり、図中11は略円筒形状の先導
管を示している。先導管11の内側にはフード15が回
転及び矢印A方向に前進(以下、単に前進と記す)、矢
印B方向に後退(以下、単に後退と記す)可能に配設さ
れており、フード15は略円筒形状に形成され、その先
端面は所定角度θを有して斜めにカットされている。フ
ード15の内側にはパイプ形状の掘削軸12が回動及び
摺動可能に配設されており、掘削軸12の外周には螺旋
形状を有するスクリュー部13が形成されている。掘削
軸12の先端には地層を掘削する工具としての掘削ヘッ
ド14が取り付けられ、掘削軸12内における掘削ヘッ
ド14近傍には発光装置16が配設されており、これら
先導管11、フード15、掘削軸12、スクリュー部1
3、掘削ヘッド14等で先導体10が構成されている。
【0004】先導体10の後方には推進体20aが配設
されており、推進体20aは埋設管21a、中間軸22
a及びスクリュー部23aで構成されている。埋設管2
1aは埋設される小口径管で構成され、埋設管21a内
には掘削軸12と同一外径を有するパイプ形状の中間軸
22aが回動及び摺動可能に配設されており、中間軸2
2aの外周にはスクリュー部13と略同一回転半径を有
するスクリュー部23aが形成されている。埋設管21
aと先導管11、中間軸22aと掘削軸12とはそれぞ
れ着脱可能に連結されている。推進体20aのさらに後
方には推進体20bが配設されており、推進体20bは
推進体20aと同様に構成され、かつ推進体20aが先
導体10に連結されているのと同様に、推進体20aに
連結されている。
【0005】一方、基台29上には掘進機構24aを含
んで構成された掘進機24が前進、後退可能に配設され
ており、掘進機構24aは回動し、かつ掘進機24の作
動とは別個に前進または後退可能に構成されている。推
進体20bにおける埋設管21bは掘進機24に接続さ
れ、中間軸22bは掘進機構24aに接続されている。
【0006】このように構成された掘削装置を用い、地
層を掘削して小口径管を埋設する場合、図5の推進工程
に示したように、まず発進立坑25内に掘進機24を設
置し、推進体20aと先導体10とを連結する(a)。
次に掘進機構24aを回転させつつ掘進機24を前進さ
せ、中間軸22a及び掘削軸12を介して掘削ヘッド1
4により地層27を掘削し、掘削穴27aを形成すると
ともに、先導管11及び埋設管21aを掘削穴27aに
押し入れる。掘削した土砂は掘削軸12、中間軸22a
におけるスクリュー部13、23aの回転により掘進機
24側に排出する(b)。次に掘進機24を後退させ、
推進体20bを推進体20aと掘進機24との間に挿入
・連結する(c)。この後、(a)の場合と同様に掘進
機構24aを回転させつつ掘進機24を前進させ、中間
軸22b、22a及び掘削軸12を回転させて掘削ヘッ
ド14により地層27を掘削するとともに、先導管11
及び埋設管21a、21bを推進させ、かつ掘削した土
砂を掘削軸12、中間軸22a、22bにおけるスクリ
ュー部13、23a、23bの回転により掘進機24側
に排出する。また掘削中は、発光装置16から発射され
た光軸16aをトランシット16bで観測することによ
り、先導体10が直線的に推進しているか否かをチェッ
クし、曲がっている場合には方向修正を行いつつ掘削を
施す(d)。さらに推進体20c、…、20nを用いて
前記工程を繰り返し行い、所定場所に開口された到達立
坑26まで掘削を施す(e)。次に先導体10を取り外
し、また掘進機24を後退させて連結された中間軸22
a、…、22nを引き出し、これらを取り外して引き上
げることにより、小口径管としての埋設管21a、…、
21nを埋設している。
【0007】ところで、掘削ヘッド14が掘削する地層
27は強度の異なる地質が複雑に積層している場合が多
く、柔らかい地層は掘削され易く、固い地層は掘削され
難いため、先導管10が強度の弱い方に曲がり、計画し
た直線あるいは曲線に沿って小口径管を埋設することが
難しいという問題があった。このような問題に対処する
ため、種々の装置及び方法が提案されている。
【0008】図6は発光装置16からの光軸16a´が
偏位し、図4における先導体10が推進軸28の下側方
向に曲がっていることがトランシット16bで確認され
た場合の掘削推進方向の修正方法を説明した模式的部分
断面図である。このときは駆動機構(図示せず)を用
い、フード15を180度回転させるとともに、フード
15を先導管11の先端面11aより突出させた後、掘
進機24の掘進機構24aにより掘削軸12を回転さ
せ、掘削ヘッド14で地層を掘削する。すると掘削ヘッ
ド14の上方がより多く掘削されて地層27に緩み部2
7bが生じ、掘進機24を用いて先導体10押し入れて
いく際、先導体10は次第に緩み部27b側に押し上げ
られる。そして光軸16a´が光軸16aの位置に復帰
したことをトランシットで測定することにより、先導体
10の掘削推進方向が修正されたのを確認している。
【0009】図7は従来の掘削推進方向を修正する別の
装置を模式的に示した部分断面図であり、図中17は先
導体を示している。先導体17は先導管11、掘削軸1
2、スクリュー部18、掘削ヘッド14、発光装置16
及びジャッキ19aにそれぞれ接続された複数個の爪1
9とで構成されており、ジャッキ19aを作動させるこ
とにより、爪19は図中矢印C、矢印D等の方向に開く
ようになっている。このように構成された装置を用いる
場合、推進軸が下方に曲がっている際には先導体17の
上部側における爪19を矢印C方向に開きつつ掘進機2
4を前進させ、先導管11を圧入しつつ掘削を施すこと
により、先導体17の掘削推進方向を上方に修正してい
る。
【0010】さらに別の方法では、前工程で埋設管21
aより小形形状の先導体、推進体、…を用いて仮の埋設
穴を掘削した後、本工程で所定の大きさの先導体10、
推進体20a、…を用い、方向修正を行ないつつ目的の
小口径管を埋設している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した管埋設用掘削
装置及び掘削方法においては、掘削ヘッド14を有する
掘削軸12の軸心が先導管11内に固定されており、掘
削推進方向を正確、かつ迅速に変更するのが難しいとい
う課題があった。したがって長距離に亙り正確に掘削す
るのが困難となるため、立坑25、26を短いピッチで
設けたり、あるいは2回掘削が必要となり、この結果、
コストがかかり工期が長くなるという課題があった。ま
た計画した曲線に沿って正確に埋設管21a、…を埋設
する(以下、カーブ工法と記す)ことが難しいという課
題があった。
【0012】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、掘削推進方向を正確、かつ迅速に変更するこ
とができ、したがって長距離の直線的な掘削あるいは計
画通りのカーブ掘削を施すことができ、短期間に低コス
トで小口径管を埋設することができる管埋設用掘削装置
及び掘削方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る管埋設用掘削装置は、掘削ヘッドを有す
る掘削軸を備えた先導体と、埋設管の内部にスクリュー
部が形成された中間軸が回動可能に配設された推進体
と、前記掘削軸と前記中間軸とを回動させるとともに前
記先導体と前記推進体とを推進させる掘進機とを備えた
管埋設用掘削装置において、前記掘削軸外周に該掘削軸
の軸心を偏心させる偏心手段が配設され、該偏心手段と
先導管との間に、スクリュー部が形成された内管が前記
偏心手段に対して回動可能に介装されていることを特徴
としている(1)。
【0014】また本発明に係る掘削方法は、(1)記載
の管埋設用掘削装置を使用し、前記偏心手段を作動させ
て前記掘削軸の軸心角度を調整しつつ掘削を施し、埋設
管の埋設位置を制御することを特徴としている(2)。
【0015】
【作用】上記構成の管埋設用掘削装置によれば、掘削軸
外周に該掘削軸の軸心を偏心させる偏心手段が配設さ
れ、該偏心手段と先導管との間に、スクリュー部が形成
された内管が前記偏心手段に対して回動可能に介装され
ているので、変更しようとする掘削推進方向に前記掘削
軸を向けつつ直接的に掘削し得ることとなり、複雑な地
質でも掘削推進方向を正確、かつ効率的に変更し得る。
しかも、掘削した土砂が前記スクリュー部の回転により
容易に排出され、したがって長距離直線掘削やカーブ掘
削を正確、かつ迅速に施し得ることとなる。
【0016】また上記掘削方法によれば、前記管埋設用
掘削装置を使用し、前記偏心手段を作動させて前記掘削
軸の軸心角度を調整しつつ掘削を施し、埋設管の埋設位
置を制御するので、カーブ工法を確実に適用し得ること
となり、また長距離に亙って直線的に埋設することも容
易となる。したがって立坑の設置数が減り、あるいは2
回掘削が不要となり、短期間に低コストで小口径管を埋
設し得ることとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る管埋設用掘削装置及び掘
削方法の実施例を図面に基づいて説明する。なお、従来
例と同一の機能を有する構成部品には同一の符号を付す
こととする。図1は本発明に係る管埋設用掘削装置の実
施例を模式的に示した図であり、(a)は先導体及び推
進体を示した部分断面図、(b)は(a)におけるX−
X線断面図を示し、図中32は掘削軸を示している。掘
削軸32は高張力鋼を用いて略円柱形状に形成され、掘
削軸32の先端部には地層を掘削する掘削ヘッド34が
取りつけられ、掘削軸32の後部は自在継手46を介し
て推進体20aにおける中間軸22aの一端部に連結さ
れており、掘削ヘッド34が掘削軸32を介し、自在継
手46を支点として振れるようになっている。また掘削
ヘッド34近傍における掘削軸32には略円筒形状の軸
受け43が外嵌されており、掘削軸32が軸受け43内
で回動及び摺動可能になっている。また軸受け43外周
には複数個のジャッキ44が装着され、ジャッキ44の
外側には球面座45が形成され、球面座45は略円筒形
状の内筒42内面に固定されており、複数個のジャッキ
44を連動して作動させることにより、推進軸28に対
して掘削軸32を軸受け43の部位で所定方向に所定距
離ほど偏心させることが可能になっている。さらに内筒
42の後部には複数個の支柱41が形成され、支柱41
の一端部は略円筒形状に形成された先導管31内面に固
定され、支柱41の他端部と掘削軸32との間にはメカ
ニカルシール(図示せず)が介装されており、これら軸
受け43、ジャッキ44、球面座45、内筒42及び支
柱41により偏心手段40が構成されている。
【0018】また、先導管31と偏心手段40における
内筒42との間には略円筒形状の内管35が介装されて
おり、内管35と内筒42との間にはベアリング及びメ
カニカルシール(ともに図示せず)がそれぞれ介装され
ている。また内管35の一端部は掘削軸32の前部外周
面に接続され、内管35の外周には所定の回転半径を有
する螺旋形状のスクリュー部33aが形成されており、
掘削軸32の回転につれて内管35とスクリュー部33
aとが内筒42の外周を回転し得るようになっている。
また掘削軸32における支柱41後方部の外周には所定
の回転半径を有する螺旋形状のスクリュー部33bが形
成されており、スクリュー部33a端面とスクリュー部
33b端面とは、支柱41を挟んで対向するように配設
されている。
【0019】さらに先導体30の後方には、従来のもの
と同様に構成された推進体20a、…及び掘進機24が
連結されている。また前記メカニカルシールにより土砂
や粉塵の侵入防止が図られた偏心室47内には、積分ジ
ャイロと傾斜計(クリノメータ)とで構成された方位セ
ンサ36が配設されており、方位センサ36は地上に設
置された演算部37(図2)と電気的に接続されてい
る。そして前記積分ジャイロで方位角が検出され、前記
傾斜計で地面との傾斜角が検出され、これらの角度デー
タと測定点からの距離データとにより演算部37で掘削
軸32の曲がり量が計算・出力されるようになってい
る。
【0020】このように構成された掘削装置を用い、地
層を掘削して小口径管を埋設する場合、図2の推進工程
に示したように、まず発進立坑25内に掘進機24を設
置し、推進体20aと先導体30とを連結する(a)。
次に掘進機構(図示せず)を回転させつつ掘進機24を
前進させ、中間軸22a及び掘削軸32を介して掘削ヘ
ッド34により地層27を掘削し、掘削穴27aを形成
するとともに、先導管31及び埋設管21aを掘削穴2
7aに押し入れる。掘削した土砂は内管35、掘削軸3
2、中間軸22aにおけるスクリュー部33a、33
b、23a、23bの回転により掘進機24側に排出さ
れる(b)。次に掘進機24を後退させ、推進体20b
を推進体20aと掘進機24との間に挿入・連結する
(c)。この後、(a)の場合と同様に前記掘進機構を
回転させつつ掘進機24を前進させ、中間軸22b、2
2a及び掘削軸32を回転させて掘削ヘッド34により
地層27を掘削するとともに、先導管31及び埋設管2
1a、21bを推進させ、かつ掘削した土砂を内管3
5、掘削軸32、中間軸22a、22bにおけるスクリ
ュー部33a、33b、23a、の回転により掘進機2
4側に排出する。また掘削中は、方位センサ36等のデ
ータを用いて演算部37で掘削軸32の曲がり量を確認
することにより、先導体30が計画通りに推進している
か否かをチェックし、誤差がある場合には方向修正を行
いつつ掘削を施す(d)。さらに推進体20c、…、2
0nを用いて前記工程を繰り返し行い、所定場所に開口
された到達立坑26まで掘削を施す(e)。次に先導体
30を取り外し、また掘進機24を後退させて連結され
た中間軸22a、…、22nを引き出し、これらを取り
外して引き上げることにより、小口径管としての埋設管
21a、…、22nを埋設する。
【0021】掘削推進方向を変更する場合、複数個のジ
ャッキ44を連動して作動させ、軸受け43を偏心さ
せ、自在継手46を支点に掘削軸32を所定方向に所定
角度ほど振らしつつ掘削することにより方向修正やカー
ブ掘削を行う。
【0022】上記説明から明らかなように、実施例に係
る管埋設用掘削装置では、掘削軸32外周に掘削軸32
の軸心を偏心させる偏心手段40が配設され、偏心手段
40と先導管31との間に、スクリュー部33aが形成
された内管35が偏心手段40に対して回動可能に介装
されているので、変更しようとする掘削推進方向に掘削
軸32を向けつつ直接的に掘削することができ、複雑な
地質でも掘削推進方向を正確、かつ効率的に変更するこ
とができる。しかも、掘削した土砂をスクリュー部33
aの回転により容易に排出することができ、したがって
長距離直線掘削やカーブ掘削を正確、かつ迅速に施すこ
とができる。また方位センサ36と演算部37とを用
い、地上で掘削軸32の曲がり量を測定することができ
るので、従来の発進立坑25内での測定をなくすことが
でき、作業効率を高めることができ、かつ安全に作業を
行うことができる。
【0023】また実施例に係る掘削方法では、前記管埋
設用掘削装置を使用し、偏心手段40を作動させて掘削
軸32の軸心角度を調整しつつ掘削を施し、埋設管21
a、…の埋設位置を制御するので、カーブ工法を確実に
実行することができ、また長距離に亙って直線的に埋設
することもできる。したがって立坑25、26の設置数
を減らすことができ、あるいは2回掘削をなくすことが
でき、短期間に低コストで小口径管を埋設することがで
きる。
【0024】図3は別の実施例に係る管埋設用掘削装置
を模式的に示した図であり、(a)は先導体及び推進体
を示した部分断面図、(b)は(a)におけるX−X線
断面図を示し、図中52は掘削軸を示している。掘削軸
52は略パイプ形状に形成され、掘削軸52の先端部に
は掘削ヘッド54が取りつけられ、掘削軸52の後部は
自在継手46を介して推進体20aにおける中間軸22
aの一端部に連結されており、掘削ヘッド54が掘削軸
52を介し、自在継手46を支点として振れるようにな
っている。また掘削軸52に前部には内側偏心リング6
3bが回動及び摺動可能に外嵌され、偏心リング63b
の外周には外側偏心リング63aが回動及び摺動可能に
外嵌されており、偏心リング63a、63b相互の回転
角度の組み合わせを変えることにより、掘削軸52の軸
心が先導管51の中心線に合致し、あるいは所定方向に
所定距離ほど偏心することが可能になっている。さらに
外側偏心リング63a、内側63bはそれぞれクラッチ
を含んだ減速機64を介して継手65に接続され、継手
65は掘削軸52に固定されている。また外側偏心リン
グ63aの外周には所定間隔を有して略円筒形状の内筒
62が配設され、減速機64は内筒62内面に固定され
ており、減速機64のクラッチを遠隔的にオンすると掘
削軸52の回転力により外側偏心リング63a、内側偏
心リング63bがそれぞれ回転するようになっている。
また内筒62の前端部には複数個の支柱61が形成さ
れ、支柱61の一端部は略円筒形状に形成された先導管
51内面に固定され、支柱61の他端部と掘削軸52と
の間にはメカニカルシール(図示せず)が介装されてお
り、これら外側偏心リング63a、内側偏心リング63
b、減速機64、継手65、内筒62及び支柱61によ
り偏心手段60が構成されている。
【0025】また、先導管51と偏心手段60における
内筒62との間には略円筒形状の内管55が介装されて
おり、内管55と内筒62との間にはベアリング及びメ
カニカルシール(ともに図示せず)がそれぞれ介装され
ている。また内管55の一端部は掘削軸52の外周面に
接続され、内管55の外周には所定の回転半径を有する
螺旋形状のスクリュー部53aが形成されており、掘削
軸52の回転につれて内管55とスクリュー部53aと
が内筒62の外周を回転し得るようになっている。また
掘削軸52における内管55後方部にはスクリュー部5
3cがスクリュー部53aに延設され、掘削軸52にお
ける支柱61前方部には所定の回転半径を有する螺旋形
状のスクリュー部53bが形成されており、スクリュー
部53a端面とスクリュー部53b端面とは、支柱61
を挿んで対向するように配設されている。
【0026】さらに先導体50の後方には、従来のもの
と同様に構成された推進体20a、…及び掘進機24が
連結されている。また前記メカニカルシールにより土砂
や粉塵の侵入防止が図られた偏心室67内には、積分ジ
ャイロと傾斜計(クリノメータ)とで構成された方位セ
ンサ36が配設されており、方位センサ36は地上に設
置された演算部37と電気的に接続されている。
【0027】このように構成された掘削装置を用い、地
層を掘削して小口径管を埋設する場合、図2の推進工程
に示した場合と同様に小口径管としての埋設管21a、
…、22nを埋設する。
【0028】また掘削推進方向を変更する場合、外側偏
心リング63a、内側偏心リング63bを回転させ、自
在継手46を支点に掘削軸52を所定方向に所定角度振
らしつつ掘削する。
【0029】上記説明から明らかなように、別の実施例
に係る管埋設用掘削装置及び掘削方法では、図1及び図
2に示した実施例のものと同様の効果を得ることができ
るとともに、別の動力源を必要とすることなく、掘削軸
52の回転力を利用して掘削軸52を偏心させることが
できる。
【0030】さらに別の実施例では、先導体30、50
にフード15または爪19が併設されたものを用いるこ
とができる。
【0031】さらに別の実施例では、先導体30、50
に従来用いられている所要の装置を付設することによ
り、泥水掘削、ベントナイト掘削、エアー注入掘削を施
すことができる。
【0032】また、上記実施例では方位センサ36、演
算部37が配設された先導体30、50を用いたが、こ
れらの代わりに従来の発光装置16、トランシット16
bが配設されたものも用いることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る管埋設
用掘削装置及び掘削方法にあっては、掘削軸外周に該掘
削軸の軸心を偏心させる偏心手段が配設され、該偏心手
段と先導管との間に、スクリュー部が形成された内管が
前記偏心手段に対して回動可能に介装されているので、
変更しようとする掘削推進方向に前記掘削軸を向けつつ
直接的に掘削することができ、複雑な地質でも掘削推進
方向を正確、かつ効率的に変更することができる。しか
も、掘削した土砂を前記スクリュー部の回転により容易
に排出することができ、したがって長距離直線掘削やカ
ーブ掘削を正確、かつ迅速に施すことができる。
【0034】また本発明に係る掘削方法にあっては、前
記管埋設用掘削装置を使用し、前記偏心手段を作動させ
て前記掘削軸の軸心角度を調整しつつ掘削を施し、埋設
管の埋設位置を制御するので、カーブ工法を確実に適用
することができ、また長距離に亙って直線的に埋設する
ことも容易にできる。したがって立坑の設置数を減らす
ことができ、あるいは2回掘削をなくすことができ、短
期間に低コストで小口径管を埋設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管埋設用掘削装置の実施例を模式
的に示した図であり、(a)は先導体及び推進体を示し
た部分断面図、(b)は(a)におけるX−X線断面図
を示している。
【図2】実施例に係る装置を用いて地層を掘削し、小口
径管を埋設する方法を工程別に示した模式的断面図であ
る。
【図3】別の実施例に係る管埋設用掘削装置を模式的に
示した図であり、(a)は先導体及び推進体を示した部
分断面図、(b)は(a)におけるX−X線断面図を示
している。
【図4】従来の管埋設用掘削装置を模式的に示した部分
断面図である。
【図5】従来の装置を用いて地層を掘削し、小口径管を
埋設する方法を工程別に示した模式的断面図である。
【図6】発光装置からの光軸が偏位し、先導体が推進軸
の下側方向に曲がっていることがトランシットで確認さ
れた場合の掘削推進方向の修正方法を説明した模式的部
分断面図である。
【図7】従来の掘削推進方向を修正する別の装置を模式
的に示した部分断面図である。
【符号の説明】
20a、20b、… 推進体 21a、21b、… 埋設管 22a、22b、… 中間軸 23a、23b、… スクリュー部 24 掘進機 30 先導体 31 先導管 32 掘削軸 33a スクリュー部 34 掘削ヘッド 35 内管 40 偏心手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削ヘッドを有する掘削軸を備えた先導
    体と、埋設管の内部にスクリュー部が形成された中間軸
    が回動可能に配設された推進体と、前記掘削軸と前記中
    間軸とを回動させるとともに前記先導体と前記推進体と
    を推進させる掘進機とを備えた管埋設用掘削装置におい
    て、前記掘削軸外周に該掘削軸の軸心を偏心させる偏心
    手段が配設され、該偏心手段と先導管との間に、スクリ
    ュー部が形成された内管が前記偏心手段に対して回動可
    能に介装されていることを特徴とする管埋設用掘削装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管埋設用掘削装置を使用
    し、前記偏心手段を作動させて前記掘削軸の軸心角度を
    調整しつつ掘削を施し、埋設管の埋設位置を制御するこ
    とを特徴とする掘削方法。
JP5130290A 1993-06-01 1993-06-01 管埋設用掘削装置及び掘削方法 Pending JPH06341294A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082983A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Sanwa Kizai Co Ltd 管埋設工法における施工状態自動記録方法
KR101498143B1 (ko) * 2013-06-26 2015-03-04 다주건설 (주) 광파기를 구비한 수평 착정 장치
KR101498144B1 (ko) * 2013-06-26 2015-03-04 다주건설 (주) 유압실린더를 구비한 수평 착정 장치

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JP2003082983A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Sanwa Kizai Co Ltd 管埋設工法における施工状態自動記録方法
KR101498143B1 (ko) * 2013-06-26 2015-03-04 다주건설 (주) 광파기를 구비한 수평 착정 장치
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