JPH04360622A - キノコ類の栽培方法及びそれに使用する栽培補助具 - Google Patents

キノコ類の栽培方法及びそれに使用する栽培補助具

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JPH04360622A
JPH04360622A JP3162449A JP16244991A JPH04360622A JP H04360622 A JPH04360622 A JP H04360622A JP 3162449 A JP3162449 A JP 3162449A JP 16244991 A JP16244991 A JP 16244991A JP H04360622 A JPH04360622 A JP H04360622A
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JP
Japan
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cultivation
container
growth
mushrooms
bottle
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Pending
Application number
JP3162449A
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English (en)
Inventor
Naoaki Shiga
志賀 直明
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KIMITSU KAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
KIMITSU KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキノコのような担子菌類
の栽培、特に子実体が軸方向に長く成長して行く性質を
持ったキノコ類の栽培方法及びそれらの栽培に使用する
栽培補助具の構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】キノコのような担子菌類を人工的に栽培す
る一般的な方法として、比較的口径の大きい広口栽培瓶
におが屑と米糠及び所要の栄養素等を混合した培養基を
収容した後、培養基を含む栽培瓶全体を高温蒸気等によ
って滅菌処理し、次いで、培養基中に種菌を接種して培
養基中に菌糸を蔓延させながらキノコとなる子実体を発
芽させたものを、室内温度をほぼ7℃程度、室内湿度を
ほぼ70〜80%程度に保った栽培室内で10日間前後
成育させて採取するという方法が知られている。
【0003】しかしながら上記の栽培方法は、例えば、
ヒラタケ、ナメコ、シイタケ、マイタケのような子実体
が軸方向に長く成長せず、瓶口から横方向に広がる性質
をもったキノコ類の栽培には適当であるが、エノキタケ
のように子実体が栽培瓶の瓶口から上方に向かって長く
成長して行く性質を持ったキノコ類の栽培には適当では
なかった。
【0004】そのために、エノキタケのように子実体が
上方に向かって長く成長するキノコ類を栽培する場合に
は、子実体が発芽して瓶口部から上方に向かって成長を
開始すると、子実体の成長を補助し、また、成長した子
実体(キノコ類の茎部)を束状にまとめながら成長させ
るために、図5及び図6に例示するように、栽培瓶の瓶
口部周囲に栽培補助用の紙(紙製若しくは裏面に合成樹
脂製のフィルムをラミネートしたもの)を円筒状に巻付
け、この円筒状部の内側で子実体を成長させるという方
法がとられている。
【0005】また、ヒラタケ類は子実体部分を食用の対
象とすることが通常であるが、子実体の付け根部分であ
る茎部を食用の対象とする場合にはヒラタケ類を栽培す
る場合にも栽培補助用の紙を巻き付ける方法が採用され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記す
る従来方法では、図6に例示するように栽培瓶の瓶口部
に栽培補助用の紙を一枚づつ巻付けなければならないた
め、極めて作業性に劣り熟練した作業者でも一日に紙巻
き処理が出来る作業量はせいぜい300〜400コンテ
ナー(1コンテナーには16本の栽培瓶が収容されてい
る)程度という効率の悪いものであった。
【0007】また、エノキタケを栽培する場合、成長中
の子実体に太陽光や電球の光が投射されると子実体に褐
色の変色を来たして商品価値を減じてしまうため栽培室
は常に冷暗状態を維持していることが肝要であるが、成
育補助用の紙巻き作業を行う場合には作業性を高める目
的で作業室を明るく照明しなければならないため、子実
体の変色を防止させるためには大勢の作業員によって短
時間の間に行う必要があり、その結果作業コストが高騰
するという欠点を持っていた。
【0008】更にまた、成育栽培を完了したエノキタケ
を栽培瓶から採取する場合には、前記の作業によって巻
付けた成育補助用の巻き紙を取外す必要があり、結局、
1クールの栽培工程中に巻き紙の巻付け作業と、巻き紙
の取外し作業という二つの煩雑な作業を必要とすること
になり極めて栽培効率が悪いという欠点があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は上記した事情に鑑みこれに対応
しようとするものであり、既存の栽培用コンテナー或い
は栽培用の成育容器の上に載せるだけで従来の成育補助
用の巻き紙を巻付けた場合と同様の成育効果を発揮する
ことができる新しいキノコ類の栽培方法及びその栽培補
助具を提供せんとするものである。
【0010】また本発明の他の目的は反復使用が可能で
あり、しかも子実体の成長に従ってその取付け高さを自
由に調節することができるように構成したキノコ類の栽
培補助具を提供しようとするものである。
【0011】
【発明の要点】本発明はキノコのような担子菌類の栽培
、特に子実体が軸方向に長く成長して行く性質を持った
キノコ類の栽培方法及びそれに使用する栽培補助具であ
って、キノコ類の成育容器若しくは茸類の栽培用のコン
テナー内に収容された栽培瓶の瓶口部と対応する部位に
、栽培瓶の口径に合致する大きさの透孔を穿設した栽培
補助板を載せ、栽培瓶の瓶口部から成長した子実体が前
記の栽培補助板に穿設された案内孔を通って成長できる
ようにしたキノコ類の栽培方法及びそれに使用する栽培
補助具を発明の要点としている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1及び図2は成育容器1を使用してエノ
キタケを栽培する場合を示しておりまた、図3及び図4
は上面を開口した籠状の栽培コンテナー2を使用してエ
ノキタケを栽培する場合を示している。
【0014】図1及び図2に示す成育容器1は、成育容
器1内に収容されている栽培瓶3…3の本体部は栽培瓶
中の培養基が発生する熱(醗酵熱)を利用して瓶体温度
を保たせ、成育容器1の透孔部分から上方に露出した子
実体4…4部分は比較的低温の雰囲気中で冷却しながら
エノキタケを成育させるという栽培方法に使用するもの
である。
【0015】この栽培方法に使用する成育容器1は発泡
スチロール樹脂のような断熱性に優れた素材によって形
成するものであり、上面を開口部とした箱状の容器本体
11とこの容器本体11の上部にかぶせる容器蓋12と
の組合せによって構成している。
【0016】容器本体11はキノコ類の栽培瓶3…3を
所定数だけ整然と配列して収容できる大きさとして形成
するものであり、公知の規格を持つた栽培瓶3…3を1
6本乃至20本程度収容できる大きさを持つ箱状体とし
て形成している。
【0017】また容器蓋12は、容器本体11の開口部
に着脱自在にかぶせて容器本体11の開口部を閉塞でき
るように構成するものであり、容器蓋12の天板13面
には容器本体11内に収容された栽培瓶3…3の瓶口部
31…31の配列位置と対応させて、発芽した子実体4
…4の成長を案内するための透孔14…14を穿設して
いる。
【0018】なお、容器本体11と容器蓋12とによっ
て構成される成育容器1の内部空間の高さは栽培瓶3…
3の高さと合致させている。
【0019】図3及び図4に示す籠状の栽培コンテナー
2はキノコ類の栽培に最も一般的に使用されているもの
であり、硬質の合成樹脂等により比較的深さの浅い籠状
に形成し、このコンテナー2中に、前記した成育容器1
と同様に公知の規格を持った栽培瓶3…3を所定数だけ
配列できるようにしている。
【0020】5は本発明の要部をなす栽培補助板であり
、成育容器1、若しくは籠状の栽培コンテナー2の上面
に載置できる大きさを持った板状体として形成し、この
板状体に、栽培瓶3…3から発芽し、軸方向に長く成長
した子実体4…4を束状に取りまとめながらその成長を
案内するための案内孔51…51を多数穿設した構造と
している。
【0021】栽培補助板5は、図1及び図2に例示する
ように全体が均一な厚さをもった一枚の板状体を用い、
この一枚板の栽培補助板5に、軸方向に長く成長する子
実体4…4の成長を案内するための案内孔51…51を
穿設した構造とする場合のほか、合成樹脂のフィルム若
しくは薄板を用い、これら合成樹脂薄板の所定位置に子
実体4…4の成長を案内するための案内孔51…51を
円筒状に形成した構造とすることも可能である。
【0022】栽培補助板5に穿設する案内孔51…51
の穿設位置は、成育容器1若しくは栽培用コンテナー2
に配列された栽培瓶3…3の配列位置、特に瓶口部31
…31の開口面に対応させるものである。上記した案内
孔51…51の孔径は栽培瓶3の瓶口部31の口径に合
致する大きさとすることは勿論である。
【0023】栽培補助板5はその全体を一枚の板状に形
成する場合のほか、図2の一部に点線で例示するように
、栽培瓶3…3の配列態様に対応した細長い板状体とし
て形成し、この板状体の側面にそれぞれ子実体4…4を
案内するための半円状の案内孔51を形成したものを複
数枚づつ並列させ、使用時には向かい合う二つの半円状
の案内孔51,51が合体して一つの円形案内孔51を
形成するように構成することも可能である。
【0024】栽培補助板5の高さ(厚さ)は栽培瓶3の
瓶口部31から軸方向に長く延びる子実体4の成長寸法
に対応させるものであるが、一枚の栽培補助板5の高さ
を、予定される子実体4の成長寸法(全長)に対応させ
た長さとして設定する場合のほか、例えば、栽培補助板
5の高さを子実体4…4の予定成長寸法の半分の長さと
して設定したものを二枚準備し、先ず第1の栽培補助板
5を成育容器1若しくは籠状の栽培コンテナー2上に載
せて子実体4…4を成長させ、成長した子実体4の長さ
が第1の栽培補助板5の高さ(肉厚)に到達した場合に
、第2の栽培補助板5をこの上に載せて(二枚重ねして
)この案内孔51…51内で更に子実体4の成長を促す
ような使用方法を講ずることも可能である。
【0025】栽培補助板5の板厚を適宜数の構成片に分
割する場合のそれぞれの構成片の高さの比率は特に限定
する必要はなく複数枚の構成片を適宜の比率を選択して
決定することができる。
【0026】栽培補助板5を形成するための素材は、発
泡スチロール樹脂のような断熱性を有する素材を用いて
形成する場合の他、通気性を有する肉薄の合成樹脂板を
用いて案内孔51…51を円筒状に形成したり、或いは
、通気性を有しない合成樹脂板を用い、これに前記と同
様の手段によって所要の案内孔51…51を形成し、案
内孔51…51の周壁部に所要の通気孔を形成するよう
な構成とすることもできる。
【0027】エノキタケを効果的に栽培するためには、
栽培瓶3の瓶口部31から上方に長く延びる子実体4が
常に空気に触れていることが望ましいものとされている
。 従って栽培補助板4は通気性を具えた素材を用いて構成
することが望ましいが、発泡スチロール樹脂のような非
通気性素材を用いる場合には栽培補助板5の高さを低く
形成して案内孔51…51内に外部から空気が流入し易
い構成とし、このような低く形成した栽培補助板5,5
を複数枚重ねて使用することが栽培効果を高めるのに役
立つであろう。
【0028】なお、成育容器1若しくは栽培用のコンテ
ナー2に載せた栽培補助具5が、栽培瓶3…3から成長
したエノキタケによって持ち上げられることがあるので
、栽培補助具5の適宜個所には成育容器1若しくは栽培
用のコンテナー2に固定させるための構造を付加するこ
とが望ましい。
【0029】このような固定構造は栽培補助具5,5を
複数枚重ねて使用する場合にも必要なものであり、重合
された栽培補助具5,5同士を適当な係止手段によって
固定することにより上段側に位置する栽培補助具5の浮
き上がりを防止できる。
【0030】
【発明の効果】上記のように構成した本発明の効果を述
べれば以下の通りである。
【0031】(1)  本発明の栽培補助具5を既存の
成育容器1、若しくは既存の栽培用コンテナー2の上に
載せるという極めて簡単な作業だけで子実体4…4の成
長を補助することができ、しかも優れた成育効果を発揮
できる特徴がある。
【0032】(2)  板状体からなる栽培補助具5の
所定位置にキノコ類の子実体4…4の成長を案内するた
めの案内孔51…51を穿設したので、成育容器1等に
栽培補助具5を載せるだけで、従来の栽培補助用巻き紙
を巻付けたのと全く同様の効果を発揮させることができ
る利点がある。
【0033】(3)  従来から採用されている方法、
即ち、栽培瓶の瓶口部に栽培補助用の紙を一枚づつ巻付
ける方法の場合には熟練した作業者でも一日にせいぜい
300〜400コンテナー(1コンテナーには16本の
栽培瓶が収容されている)程度しか紙巻き処理をするこ
とができなかったが、本発明では栽培補助具5を成育容
器1若しくは栽培用のコンテナー2上に載せるだけで済
ますことができ、初心者でも極めて短時間の内に大量の
処理を行うことができる特徴がある。
【0034】(4)  エノキタケを栽培する場合、成
長中の子実体に太陽光や電球の光が投射されると子実体
に褐色の変色を来たして商品価値を減じてしまうため成
育補助用の紙巻き作業を行う場合には極めて短時間の間
に必要があったが、本発明の方法によれば短時間のうち
に大量処理が行なえるので変色その他の品質低下等を来
たす心配が絶無となる特徴がある。
【0035】(5)  成育栽培を完了したエノキタケ
を栽培瓶から採取する場合には、成育容器2或いは栽培
用コンテナー2上に載せた栽培補助具5を取り外すだけ
でよく、その作業を極めて短時間の内に行なえ、作業性
を高めることができる。
【0036】(6)栽培のための製造手段が簡単である
ために栽培コストを低廉化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  成育容器上に本発明の栽培補助具を適用し
た状態を示す縦断側面図。
【図2】  図1の各構成部材を分離した展開斜視図。
【図3】  栽培用コンテナーによる栽培方法を示す正
面図。
【図4】  栽培用コンテナー上に本発明の栽培補助具
を適用した状態を示す縦断側面図。
【図5】  栽培瓶の斜視図。
【図6】  従来方法で使用される栽培補助用の巻紙の
使用例を示す斜視図。
【符号の説明】
1  成育容器 11  容器本体 12  容器蓋 13  天板 14  透孔 2  栽培用コンテナー 3  栽培瓶 31  瓶口部 4  子実体 5  栽培補助板 51  案内孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面を開口部とした箱状の容器本体とこの
    容器本体の上部にかぶせる容器蓋との組合せによって構
    成した成育容器内に多数の栽培瓶を収容するとともに、
    栽培瓶の瓶口部を容器蓋に形成した透孔に臨ませ、前記
    栽培瓶の瓶口部から成長したキノコ類の子実体が前記の
    透孔を通して上方に成長させるようにしたキノコ類の栽
    培方法、若しくは上面を開口した籠状のコンテナーに多
    数の栽培瓶を収容するキノコ類の栽培方法に適用するも
    のであり、成長した子実体を案内するための案内孔を多
    数穿設した栽培補助板を前記の案内孔部分が成育容器若
    しくは栽培用のコンテナーに収容された栽培瓶の瓶口部
    に当接できるように載置し、前記栽培補助板に穿設した
    案内孔が、キノコ類の軸方向への成長を補助できるよう
    にしたキノコ類の栽培方法。
  2. 【請求項2】子実体を案内するための案内孔を多数穿設
    した栽培補助板の厚さを、子実体の予定成長寸法を適宜
    数に分割した厚さとして構成し、子実体の成長に伴って
    分割された前記の栽培補助板を順次積み重ねて使用する
    ものである請求項1記載のキノコ類の栽培方法。
  3. 【請求項3】成育容器若しくは栽培用のコンテナーに載
    せられる大きさの板状に形成すると共に、前記板状体に
    は、栽培瓶の瓶口部から成長したキノコ類の子実体を案
    内するための多数の案内孔を穿設しているキノコ類の栽
    培補助具。
  4. 【請求項4】請求項3記載のキノコ類の栽培補助具にお
    いて、板状体を、キノコ類の成長を案内する案内孔の中
    心部分から切断して複数枚に縦割り若しくは横割りでき
    るように構成してなる請求項3記載のキノコ類の栽培補
    助具。
JP3162449A 1991-06-07 1991-06-07 キノコ類の栽培方法及びそれに使用する栽培補助具 Pending JPH04360622A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004016071A1 (en) * 2001-08-13 2004-02-26 Young Poong Industries Co., Ltd. Mushroom scraping device

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5146750B2 (ja) * 1973-10-28 1976-12-10
JPS61170319A (ja) * 1985-01-21 1986-08-01 バブコツク日立株式会社 キノコ栽培法

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