JPH04358053A - 亜鉛めっき付着ムラ原因の調査方法 - Google Patents

亜鉛めっき付着ムラ原因の調査方法

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JPH04358053A
JPH04358053A JP15947691A JP15947691A JPH04358053A JP H04358053 A JPH04358053 A JP H04358053A JP 15947691 A JP15947691 A JP 15947691A JP 15947691 A JP15947691 A JP 15947691A JP H04358053 A JPH04358053 A JP H04358053A
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Hiroaki Kishida
岸田 宏昭
Satoshi Kasai
聡 笠井
Akio Yokogawa
横川 昭夫
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛付着ムラ原因を突
き止める方法に関し、特に自動車用鋼板として使われる
溶融亜鉛めっき鋼板製造時における、通板材の振動, 
いわゆる“バタツキ”に起因する付着ムラ発生の原因を
突き止める方法に関しての提案である。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛めっきに当たっては、めっき膜
の均一付着を図ることが重要である。そのために、一般
にこのめっきラインでは、均一付着を実現するべく、亜
鉛付着ムラの発生を観察している。この観察は、オペレ
ーターが亜鉛付着量計の表示を見て判断したり、ガスワ
イピング部の板のバタツキを非接触式の変位計で測定し
、その表示を見て判断したり、さらにはワイピング部近
傍に設置したカメラにより、通板材の振動, いわゆる
バタツキを直接目視により観察することにより、付着ム
ラ発生を検知している。
【0003】従来の亜鉛の付着ムラを防止する技術は、
上述のような観察結果に基づく制御方法である。例えば
、特開昭58−3959号公報や特開平2−62355
 号公報に開示されているような方法がそれである。こ
れらの従来技術は、変位計または距離センサを用い、ス
トリップのガスワイピング部での通板材の振動(バタツ
キ)を検知し、その出力信号から直接、ワイピング圧力
を制御したり、磁石を用いて直接的にバタツキを制御し
たりする方法として知られている。
【0004】また、特公昭58−27343 号公報や
特開昭57−5853号公報、特開昭61−14357
3号公報、特開平1−92349 号公報にそれぞれ開
示されているように、めっき付着量計を用い、その信号
を直接、制御信号としてフィードバックし、ストリップ
幅方向に磁石により張力を与えることにより制御したり
、ワイピング圧力や流量, ノズル位置等を制御したり
する方法なども知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上掲の各従来
技術は、通板材の“バタツキ”を変位計を用いて検知し
たりその信号により直接制御する方法であり、また、め
っき付着ムラをめっき付着量計を用いて得られる出力を
直接、制御する方法であるから、これらの方法によれば
、バタツキや付着ムラの程度そのものはわかるが、その
バタツキや付着ムラ発生の原因そのものを突き止めるこ
とまではできないという問題があった。従って、バタツ
キやめっき付着ムラを具体的にどのように制御して防止
するかという肝心な方策が立案できないという課題があ
った。
【0006】本発明の目的は、上述した従来技術が抱え
ている問題点を解決でき、めっき付着ムラ原因を正確に
突き止めて有効なその防止手段が適用できるようにする
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上掲の目的を
実現する手段について鋭意研究した結果、亜鉛ポット出
側部での通板材の振動を変位計を用いて検知し、そのア
ナログ出力を周波数に変換してその波形を解析変換し、
これと同じ周波数で振動するめっき付帯設備を探索する
ことで、振動(以下はバタツキという)原因を特定し、
これによって亜鉛付着ムラの原因を突き止めるようにし
たのである。
【0008】このような方法によれば、バタツキ因子が
明瞭に判るから、直ちにそのバタツキ因子を取り除くこ
とが可能となる。従って、容易に亜鉛めっき付着ムラを
根本的に無くすことができるようになり、亜鉛めっき膜
の均一付着が実現できる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明方法の一実施例であり、付着
ムラ判定ロジックを組み込んだシステム構成図である。 図2は、溶融亜鉛ポットまわりの設備構成と変位センサ
の設置方法を示した図である。図示の符号1は、亜鉛ポ
ットであり、このポット内には溶融亜鉛2が貯留される
。図示の3はシンクロール、4は通板材を示しており、
この通板材は熱処理炉などを経てスナウト5中を通過し
て浴中に導入される。この通板材は、シンクロール3を
経て、一対の前面、後面の浴中サポートロール6, 7
を通り、浴面上にて一対の前面, 後面のガスワイパー
8a, 8bによるワイピングが施され、その後、一対
の前面, 後面の浴上サポートロール10, 11を経
て合金化炉に達し、合金化処理が施されるようになって
いる。
【0010】なお、このめっき装置には、ガスワイパー
8a, 8bと浴上サポートロール10, 11との間
の通板ルートに面して変位センサ9が配設されてあり、
通板材のバタツキをオンラインで常時観察できるように
なっている。
【0011】そして、上記変位センサ9による検知出力
信号は、図1に示すように、変位センサー用増幅器15
で増幅してアナログ信号として出力し、そのアナログ信
号は、高速フーリエ変換器16を介して周波数変換され
、後述する判定に供されることになる。周波数に変換さ
れた後、その結果はCPU17に入・出力し、このCP
U17でバタツキ原因の判定を実施する。しかも、この
判定結果は、CPU17に接続されている警報器18や
CRT19、プリンタ20等に出力する。
【0012】図3および図5は、厚さ 0.9mm, 
幅1800mmの自動車用鋼板を溶融亜鉛めっきライン
にてラインスピード150mpmで通板した時の通板材
のバタツキのもようを示すもので、変位センサ9で測定
した時の増幅器15の出力波形である。なお、図3のも
のが、板がバタツイているときの波形、図5に示すもの
が正常時の波形である。 図4、図6は、上記2つの波形を、それぞれ周波数解析
した結果である。図4から、通板材は 3.5Hzの周
波数でバタツイていることが判明した。
【0013】そこで、亜鉛ポット1 まわりの付帯設備
について、それぞれどのような周波数になっているかを
調査してみたところ、シンクロール3の周波数は 1.
3Hz、浴中サポートロール(前面)6の周波数は 3
.5Hz、浴中サポートロール(後面)の周波数は 4
.2Hz、浴上サポートロール(前面)10の周波数は
 5.1Hz、浴上サポートロール (後面)11 の
周波数は 5.1Hzで回転していることが判明した。
【0014】このことから、通板材のバタツキに伴う周
波数波形変換出力と、前記各付帯設備の周波数とを、前
記CPU17により比較することにより、この例では、
浴中サポートロール(前面) 6の回転振動が原因でバ
タツイていることが判明した。
【0015】そこで、めっきライン停止日に、亜鉛ポッ
ト1から浴中サポートロール(前面)6を取り外して調
べたところ、この浴中サポートロール6が少し偏心して
いることが判り、このロールを交換して、引続き亜鉛め
っきを行ったところ、図5に示すような正常な状態に戻
った。
【0016】なお、この事例は、鋼板に亜鉛めっきを行
う事例で説明したが、アルミニウムめっきやすずめっき
等の各種めっきラインについても適用が可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれは、亜
鉛ポット出側部の通板材のバタツキを周波数解析するこ
ととしたので、めっき付帯設備との関連が明確になり、
それ故に板のバタツキを原因とするめっき付着ムラの原
因が明確に判定できる。従って、めっき付着ムラの原因
を的確に除去することができるから、常にめっき膜の均
一付着が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のバタツキ原因判定システムの
構成図。
【図2】図2は、変位センサ設置状況を示すめっきライ
ン構成図。
【図3】図3は、通板材のバタツキが大の時のグラフ。
【図4】図4は、図3の波形の周波数解析図。
【図5】図5は、鋼板のバタツキが小の時のグラフ。
【図6】図6は、図5の波形の周波数解析図である。
【符号の説明】
1  亜鉛ポット                 
             17  CPU 2  溶融亜鉛                  
              18  警報器 3  シンクロール                
            19  CRT 4  鋼板                    
                20  プリンター 5  スナウト 6  浴中サポートロール(前面) 7  浴中サポートロール(後面) 8a  ガスワイパー(前面) 8b  ガスワイパー(後面) 9  変位センサ 10  浴上サポートロール(前面) 11  浴上サポートロール(後面) 12  合金化炉 15  変位センサ用増幅器 16  フーリエ変換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  溶融亜鉛めっきラインにおける亜鉛ポ
    ット出側部での通板材の振動を検知し、その出力を周波
    数に変換してその波形を解析することにより、上記振動
    原因を特定し、これによって亜鉛付着ムラの原因を突き
    止めることを特徴とする亜鉛めっき付着ムラ原因を突き
    止める方法。
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JPS6346597A (ja) * 1986-08-14 1988-02-27 ニベツクス株式会社 異常高温位置検出システム
JPH01149459U (ja) * 1988-04-05 1989-10-17

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