JPH05171394A - 溶融亜鉛めっきラインにおける通板材のバタツキ原因判定方法 - Google Patents

溶融亜鉛めっきラインにおける通板材のバタツキ原因判定方法

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JPH05171394A
JPH05171394A JP34095091A JP34095091A JPH05171394A JP H05171394 A JPH05171394 A JP H05171394A JP 34095091 A JP34095091 A JP 34095091A JP 34095091 A JP34095091 A JP 34095091A JP H05171394 A JPH05171394 A JP H05171394A
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JP
Japan
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flapping
cause
fluttering
pressure fluctuation
wiping gas
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Pending
Application number
JP34095091A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kishida
宏昭 岸田
Satoshi Kasai
聡 笠井
Akio Yokogawa
昭夫 横川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融亜鉛めっき鋼板の製造時における、通板
材のバタツキの原因が、ワイピングガスの圧力変動にあ
ることを検知して、亜鉛の付着むら対策を容易かつ的確
なものとする。 【構成】 溶融亜鉛めっきラインにおける亜鉛ポットの
出側部で、通板材の振幅と、ワイピングガスの圧力変動
幅とのそれぞれを検出し、それらのそれぞれの量がとも
に所定値以上となった場合に、通板材のバタツキの原因
が、ワイピングガスの圧力変動にあると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融亜鉛めっきライン
における通板材のバタツキ原因判定方法に関し、特に自
動車用鋼板として使用される溶融亜鉛めっき鋼板の製造
時における、通板材の振動、すなわちバタツキの原因
が、ワイピングガスの圧力変動にあることを検知し、亜
鉛の付着むら対策を容易かつ的確ならしめるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛めっきに当たっては、めっき膜
の均一付着を図ることが重要である。そのために、この
めっきラインでは、均一付着を実現するべく、亜鉛付着
むらの発生を観察している。この観察は、オペレーター
が亜鉛付着量計の表示を見て判断したり、ガスワイピン
グ部の板のバタツキを非接触式の変位計で測定し、その
表示を見て判断したり、さらにはワイピング部近傍に設
置したカメラにより、通板材のバタツキを直視目視によ
って観察することにより、付着ムラの発生を検知してい
る。
【0003】そして、かかる観察結果に基く付着むら防
止技術としては、例えば、特開昭58−3959号公報や特開
平2−62355 号公報に開示されているような方法があ
る。これらの従来技術は、変位計または距離センサを用
い、ストリップのガスワイピング部での通板材の振動
(バタツキ)を検知し、その出力信号から直接、ワイピ
ング圧力を制御したり、磁石を用いて直接的にバタツキ
を制御したりする方法として知られている。
【0004】また、特公昭58−27343 号公報や特開昭57
−5853号公報、特開昭61−143573号公報、特開平1−92
349 号公報にそれぞれ開示されているように、めっき付
着量計を用い、その信号を制御信号として直接フィード
バックして、ストリップ幅方向に磁石による吸引力を与
えることにより制御したり、ワイピング圧力や流量、ノ
ズル位置等を制御したりする方法なども知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上掲の各従来
技術は、通板材のバタツキを変位計を用いて検知したり
その信号により直接制御する方法であり、また、めっき
付着むらをめっき付着量計を用いて得られる出力を直
接、制御する方法であるから、これらの方法によれば、
バタツキや付着むらの程度そのものはわかるが、そのバ
タツキや付着むらの発生原因そのものを突き止めること
まではできないという問題、いいかえれば、バタツキ
が、通板材と接触している複数のロール群によるもの
か、又は亜鉛ポット出側で亜鉛を吹き飛ばしているワイ
ピングガスの圧力変動によるものかの分別もできないと
いう問題があった。従って、バタツキやめっき付着むら
を具体的にどのように制御して防止するかという肝心な
方策が立案できないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上述した従来技術が抱え
ている問題点を解決でき、めっきの付着むらの原因、ひ
いては通板材のバタツキの原因を正確に突き止めて、そ
れの有効な防止対策を講じることができるようにするこ
とにある。そこで本発明は、通板材のバタツキの原因が
ワイピングガスの圧力変動にあることを検出する、溶融
亜鉛めっきラインにおける通板材のバタツキ原因判定方
法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のバタツキ原因判
定方法は、亜鉛ポット出側部で、通板材の振幅を、変位
計を用いて検出するとともに、ワイピングガスの圧力変
動幅を、圧力計を用いて検出した後、それらの各検出量
を、予め定めた所定値と比較して、それらの両者がとも
に所定値以上となった場合に、板のバタツキの原因がワ
イピングガス圧力の変動によるものであるとの判定を行
なうようにする方法である。
【0008】すなわち、板のバタツキの振動がΔS(m
m)、ワイピングガスの圧力変動幅がΔP (kg/cm2) であ
るとき、次の, 式がともに成立する場合には、板の
バタツキの原因が、ワイピングガスの圧力変動にあると
判定する。 ΔS≧α ……… ΔP≧β ……… α,β:定数
【0009】
【作用】この判定方法によれば、バタツキの原因がワイ
ピング圧力の変動にあるのか、通板材に接触している設
備にあるのかを明瞭に判断することができるので、バタ
ツキの原因を直ちに取り除く事が可能となる。従って、
亜鉛めっきの付着むらを、簡単かつ容易に、しかも、根
本的に無くすることができ、亜鉛めっき膜の均一化を効
果的に実現することができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明方法の一実施例であり、付着
むら判定ロジックを組み込んだシステム構成図である。
図2は、溶融亜鉛ポットまわりの設備構成と変位センサ
および圧力センサの設置方法を示した図である。図示の
符号1は、亜鉛ポットであり、このポット内には溶融亜
鉛2が貯留される。図示の3はシンクロール、4は通板
材をそれぞれ示しており、この通板材は熱処理炉などを
経てスナウト5中を通過して浴中に導入される。
【0011】通板材4は、シンクロール3を経て、一対
の前面、後面の浴中サポートロール6,7を通り、浴面
上にてこれも一対の、前面および後面のガスワイパー8
a, 8bによるワイピングが施され、その後、一対の前
面、後面の浴上サポートロール11, 12を経て合金化炉に
達し、そこで合金化処理が施される。
【0012】なお、このめっき装置には、ガスワイパー
8a, 8bと浴上サポートロール11, 12との間の通板ルート
に面して変位センサ10が配設されてあり、通板材のバタ
ツキをオンラインで常時観察できるようになっている。
【0013】また、ガスワイパー8a, 8bの配管経路に
は、圧力センサ9a, 9bがそれぞれ配設されており、それ
によりワイピングガスの圧力変動をオンラインで常時観
察できるようになっている。
【0014】このため、変位センサ10および圧力センサ
9a, 9bによる検知信号のそれぞれを、図1に例示するよ
うに、変位センサ用増幅器14a および圧力センサ用増幅
器14b, 14cで増幅し、それらの増幅信号を記録15によっ
て記録して、人間の判断によるバタツキ原因の判定を可
能とし、より好ましくは、これに代え、もしくはこれに
加えて、それらの増幅信号のそれぞれをCPU16に入力
して、そのCPU16によるバタツキ原因の自動的な判定
を可能とする。ここで、CPU16による、この判定結果
は、それに接続した警報器17、CRT18およびプリンタ
19等の少なくとも一の手段をもって出力する。
【0015】図3および図4はそれぞれ厚さが0.9mm 、
幅が1800mmの自動車用鋼板を溶融亜鉛めっきラインで、
初期ラインスピードを110m/minとして通板したときの、
ライン運転開始からの通板材4のバタツキ量、いいかえ
れば振幅の時間的変化および、ライン運転開始からのワ
イピングガスの圧力変動幅の時間的変化を示したもので
ある。
【0016】これらの図によれば、運転開始から1時間
は板のバタツキ量ΔSは3mmで、圧力変動幅は0.1kg/cm
2 であったが、1時間から2時間の間では、バタツキ量
ΔSは5mmとやや大きくなったが圧力変動幅は0.1kg/cm
2 のまま変化してない。そこで、そのバタツキ量の変動
原因を調査した結果、それが5mmまで増加したのは、ラ
インスピードが110m/minから150m/minに増速したことに
よるものと判明した。
【0017】さらに、2時間から3時間の間では、バタ
ツキ量ΔSが10mmに、そして圧力変動幅が0.3kg/cm
2 に、それぞれともに大きく変化して、それらのいずれ
の量も、予め定めた所定値、たとえば7mmおよび0.2 kg
/cm2を大きく越えたことから、この場合には、板のバタ
ツキが大きくなった原因がワイピングガスの圧力変動に
あると判定し、ラインを停止してワイピングガス用ファ
ンを調べたところ、ファンの一部が欠落して圧力変動幅
が増加した事が判明した。そこで、ファンを新品と交換
したところ正常に戻った。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したところから明らかなよう
に、本発明によれば、亜鉛ポットの出側部での板の振幅
と、ワイピングガスの圧力変動幅とを、それぞれの基準
値と比較する事により、板のバタツキがワイピングガス
の圧力変動によるものかどうかの判定を行うことが可能
となり、従って、めっきの付着ムラの原因を的確に除去
する事ができ、めっき膜の常に均一な付着を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバタツキ原因判定システムの構成図で
ある。
【図2】変位センサおよび圧力センサの設置状況を示す
めっきライン構成図である。
【図3】ラインの運転開始からの通板材のバタツキ量の
変化を示す図である。
【図4】ラインの運転開始からのワイピングガス圧力の
変動幅の劣化を示す図である。
【符号の説明】
1 亜鉛ポット 2 溶融亜鉛 3 シンクロール 4 通板材 5 スナウト 6,7 浴中サポートロール 8a, 8b ガスワイパー 9a, 9b 圧力センサ 10 変位センサ 11, 12 浴上サポートロール 13 合金化炉 14a 変位センサ用増幅器 14b, 14c 圧力センサ用増幅器 15 記録計 16 CPU 17 警報器 18 CRT 19 プリンター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融亜鉛めっきラインにおける亜鉛ポッ
    トの出側部で、通板材の振幅と、ワイピングガスの圧力
    変動幅とをそれぞれ検出し、それらの各量がともに所定
    値以上となるか否かによって、通板材のバタツキ原因
    が、ワイピングガス圧力の変動によるものかどうかを判
    定することを特徴とする溶融亜鉛めっきラインにおける
    通板材のバタツキ原因判定方法。
JP34095091A 1991-12-24 1991-12-24 溶融亜鉛めっきラインにおける通板材のバタツキ原因判定方法 Pending JPH05171394A (ja)

Priority Applications (1)

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JP34095091A JPH05171394A (ja) 1991-12-24 1991-12-24 溶融亜鉛めっきラインにおける通板材のバタツキ原因判定方法

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JPH05171394A true JPH05171394A (ja) 1993-07-09

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5827343A (ja) * 1981-08-10 1983-02-18 Matsushita Electronics Corp 半導体集積回路
JPH0192349A (ja) * 1987-09-30 1989-04-11 Sumitomo Metal Ind Ltd 溶融金属メッキ付着量制御装置

Patent Citations (2)

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