JPH04354648A - ロータリワークフィーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ワーク搬送用のパレ
ットを周回移動させて旋盤等の工作機械にワークを供給
するロータリワークフィーダに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、タレット旋盤等の工作機械に
おいては、ワークを載せたパレットをロータリテーブル
上の所定の周回経路で周回させるロータリワークフィー
ダを設け、パレット上のワークを、さらにガントリーダ
等で工作機械に供給することが行われている。

【０００３】図４および図５はそれぞれ、そのような従
来のロータリワークフィーダ２０をワーク搬送装置とし
て採用したタレット旋盤３１の正面図および平面図を示
す。 ロータリワークフィーダ２０のロータリテーブル２１上
では、一対のスプロケット２２ａ，２２ｂ間に掛装され
た無端チェーン２３に駆動されて複数のパレット２４が
周回し、各パレット２４上にワークＷが載置される。パ
レット２４上へのワークＷの載置はロータリワークフィ
ーダ２０のワーク供給位置Ｐ１で行われ、ワークＷを位
置決めしたパレット２４が、所定ピッチごとに停止しな
がら周回してワーク受渡し位置Ｐ２に達すると、ここで
タレット旋盤３１のガントリーローダ３２がそのワーク
Ｗを把持する。

【０００４】ガントリローダ３２は、レール３３に設置
した走行体３４に前後移動台３５を設置し、前後移動台
３５で支持した昇降ロッド３６の下端にローダヘッド３
７を設けたものである。これら走行体３４、前後移動台
３５および昇降ロッド３６の移動により、ローダヘッド
３７が直交する３軸方向に移動する。ローダヘッド３７
には２個のローダチャック３８が主軸３９に対向する面
と下面とに設けてあり、両ローダチャック３８の位置は
旋回機構（図示せず）により入替え可能である。

【０００５】ワークＷを把持したガントリーローダ３２
は、これをタレット旋盤３１の主軸３９に供給する。タ
レット旋盤３１のタレット４０によって加工されたワー
クＷは、再びガントリローダ３２に把持されて製品用コ
ンベヤ４１まで搬送される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のロータリワークフィーダ２０においては、パレット２
４を無端チェーン２３に連結するのに、図６に縦断面図
で示すように無端チェーン２３の１つのリンク２３ａに
断面Ｌ字状の結合部材２５を介してパレット２４の１箇
所を接続させていたので、連結箇所を中心にしてパレッ
ト２４が大きく揺動し、パレット２４上のワークＷが位
置ずれするなどの問題点があった。無端チェーン２３は
、図６に示すようにその周回経路に設けられた一対のチ
ェーンガイド２６で挟まれているので、これにより無端
チェーン２３の変動をある程度抑えることができるけれ
ども、１リンク２３ａのスパンが短いことから、十分な
抑制が行えず、パレット２４の揺動が大きなものになっ
ている。

【０００７】この発明の目的は、パレットの揺動を小さ
く抑えることのできるロータリワークフィーダを提供す
ることである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施例
に対応する図１と共に説明する。このロータリワークフ
ィーダ（１）は、ワーク搬送用のパレット（５）を周回
可能に載せるロータリテーブル（２）に、パレット周回
経路に沿って回動駆動される無端回動体（４）を設け、
この無端回動体（４）の長手方向に離れた２箇所に一対
のパレット連結部材（７ａ，７ｂ）を設け、この一対の
パレット連結部材（７ａ，７ｂ）を介してパレット（５
）の１個分を無端回動体（４）に連結したものである。

【０００９】一対のパレット連結部材（７ａ，７ｂ）の
うちの一方のパレット連結部材（７ｂ）は、パレット（
５）に対して無端回動体（４）の長手方向に移動自在に
連結する。

【００１０】

【作用】無端回動体（４）の長手方向に離れた２箇所に
設けられた一対のパレット連結部材（７ａ，７ｂ）を介
して、１個分のパレット（５）が無端回動体（４）に連
結されているので、周回動作に伴うパレット（５）の揺
動が小さく抑えられる。パレット（５）が円軌道上に来
ると無端回動体（４）が円軌道に沿うために、一対のパ
レット連結部材（７ａ，７ｂ）の間隔が短くなるが、パ
レット連結部材の一方（７ｂ）は無端回動体（４）の長
手方向に移動自在となるようにパレット（５）に連結さ
れているので、これによって円軌道上での一対のパレッ
ト連結部材（７ａ，７ｂ）の間隔の短縮変化が許容され
る。

【００１１】

【実施例】この発明の一実施例を図１ないし図３に基づ
き説明する。図２に平面図で示すように、ロータリワー
クフィーダ１のロータリテーブル２上では、複数のワー
ク載置用パレット５が一対のスプロケット３ａ，３ｂ間
に掛装された無端チェーン４に連結され、図示しない駆
動装置による無端チェーン４の回転駆動で矢印Ａから矢
印Ｂで示す方向に向けて周回駆動される。

【００１２】上記パレット５の底面には、図３に示すよ
うに複数のキャスタ６が設けられ、このキャスタ６を介
してパレット５がロータリテーブル２上を自在に走行で
きるようにされている。各パレット５はそれぞれ一対の
パレット連結ピン７ａ，７ｂを介して無端チェーン４に
、一定のピッチで順次連結される。すなわち、一対のパ
レット連結ピン７ａ，７ｂのうち、一方のパレット連結
ピン７ａをパレット５の一側部に形成された連結丸穴８
に、また他方のパレット連結ピン７ｂを無端チェーン４
の長手方向に沿ってパレット５の同じ一側部に形成され
た連結長穴９にそれぞれ嵌挿させてある。なお、無端チ
ェーン４はその直線軌道部分で一対のチェーンガイド１
０により挟まれ変動しないように規制されている。

【００１３】次に、上記ロータリワークフィーダ１が例
えばタレット旋盤のワーク供給装置として使用される場
合の動作について説明する。パレット周回経路における
図２に矢印Ａで示す往路のワーク供給位置Ｐ１で、パレ
ット５上にワークＷが載置され、パレット５はワーク受
渡し位置Ｐ２に向け所定ピッチごとに停止を繰り返しな
がら移動する。

【００１４】この周回移動において、パレット５はその
一側部の２箇所でパレット連結ピン７ａ，７ｂにより無
端チェーン４に連結され、パレット５を支持するスパン
が長いため、無端チェーン４に多少の振れがあってもパ
レット５は大きく揺動することがない。そのため、パレ
ット５上のワークＷが位置変位するのを防止できる。

【００１５】パレット５がパレット周回経路のワーク受
渡し位置Ｐ２に達すると、パレット５上のワークＷが図
示しないガントリローダに把持されてタレット旋盤の主
軸へと供給される。このとき、パレット５のワークＷは
位置変位せず正しく位置決めされているので、ガントリ
ローダへのワークＷの受渡し動作を正確に行うことがで
きる。

【００１６】ワーク受渡し位置Ｐ２においてワークＷを
ガントリローダに受け渡したパレット５は、この後、Ｕ
ターンして図２に矢印Ｂで示す復路へと移動する。パレ
ット５が円軌道上を移動するとき、無端チェーン４の対
応部分はスプロケット３ｂに噛み合ってそれまでの直線
状から円弧状に変化するので、その分だけ一対のパレッ
ト連結ピン７ａ，７ｂ間の距離は短くなる。しかし、一
方のパレット連結ピン７ｂが嵌挿する連結長穴９は無端
チェーン４の長手方向に向けて形成されているので、こ
のピン間距離の変化を吸収することができる。すなわち
、パレット５が直線軌道上を移動するとき、図１に示す
ように連結長穴９の鎖線で示す位置にあったパレット連
結ピン７ｂは、円軌道上を移動するとき、連結長穴９の
実線で示す位置に変位する。この変化は、もう一方のス
プロッケット３ａの円軌道上を移動するときも同様であ
る。

【００１７】なお、前記実施例ではパレット連結ピン７
ｂを連結長穴９で長手方向移動自在に連結したが、他の
適宜の手段でパレット連結ピン７ｂの長手方向移動が自
在となるように連結しても良い。また、前記実施例は無
端回動体がチェーンである場合につき説明したが、ベル
トやロープ等の場合にもこの発明を適用することができ
る。

【００１８】

【発明の効果】この発明は、ロータリテーブル上のパレ
ットを無端回動体の駆動で周回させるロータリワークフ
ィーダにおいて、無端回動体の長手方向に離れた２箇所
のパレット連結部材でパレットを連結したため、長いス
パンの２箇所でパレットを支持できて、周回動作時のパ
レットの揺動を小さく抑えることができ、安定した搬送
が行える。また、一方のパレット連結部材は、パレット
に対して長手方向移動自在に連結したため、パレットが
円軌道上を通過するときに、一対のパレット連結部材の
間隔が短くなることを許容でき、２箇所で連結しながら
円軌道上の通過も円滑に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例であるロータリワークフィ
ーダの要部平面図である。

【図２】そのロータリワークフィーダの概要を示す平面
図である。

【図３】そのロータリワークフィーダの要部の縦断面図
である。

【図４】従来のロータリワークフィーダを使用した旋盤
を示す正面図である。

【図５】その旋盤の平面図である。

【図６】従来のロータリワークフィーダの要部を示す縦
断面図である。

【符号の説明】

２…ローリテーブル、３ａ，３ｂ…スプロケット、４…
無端チェーン、５…パレット、７ａ，７ｂ…パレット連
結ピン、８…連結丸穴、９…連結長穴

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ワーク搬送用のパレットを周回可能に
   載せるロータリテーブルに、パレット周回経路に沿って
   回動駆動される無端回動体を設け、この無端回動体の長
   手方向に離れた２箇所に、同一のパレットに連結される
   一対のパレット連結部材を設け、この一対のパレット連
   結部材のうちの一方のパレット連結部材は、前記パレッ
   トに対して前記長手方向に移動自在に連結したロータリ
   ワークフィーダ。