JPH0434837B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、印刷配線板用基板に貼合されたカバ
ーフイルム付感光性樹脂フイルムのカバーフイル
ム剥離方法に関する。

印刷配線板の製造工程に於て銅張積層板、回路
加工された配線板、絶縁板等の印刷配線板用基板
に感光性樹脂フイルムを貼合せ、露光、現像して
硬化樹脂のメツキレジスト、エツチングレジス
ト、ハンダレジストが形成される。

印刷配線板用基板に感光性樹脂フイルムを貼合
せる場合カバーフイルム付感光性樹脂フイルムが
使用されている。第１図は印刷配線板用基板１に
カバーフイルム２付感光性樹脂フイルム３が貼合
されたものを示す断面図である。

このようなカバーフイルム付感光性樹脂フイル
ムでは、現像工程の前にカバーフイルムを剥離す
る必要がある。

感光性樹脂フイルムからカバーフイルムを自動
的に剥離するため、カバーフイルム付感光性樹脂
フイルムが貼合された印刷配線板用基板を一定方
向に移動させ、移動方向の先端からカバーフイル
ムを剥離し、剥離されたカバーフイルムを基板の
移動方向と同じ方向に動く突き出しピンにより突
き出し、この突出されたカバーフイルムを掴持
し、カバーフイルムを基板の移動方向に剥離する
装置では、印刷配線板用基板の厚さが薄いと、カ
バーフイルムを剥離する時印刷配線板用基板先端
が剥離する方向に曲りやすく欠点がある。

本発明はこのような点に鑑みてなされたもの
で、一定方向に移動するカバーフイルム付き感光
性樹脂フイルムが貼合された印刷配線板用基板の
先端部のカバーフイルムにカツターによつて切れ
目を入れてカバーフイルムを浮かせ、カバーフイ
ルムの先端部を引上げ、基板の先端部をクランプ
し、引き上げられたフイルムを突き出しピンによ
り突き出し、突き出されたフイルムを掴んで剥離
することを特徴とするものである。

すなわち、本発明はカバーフイルム付感光性樹
脂フイルムが貼合された印刷配線板用基板を一定
方向に移動させ、移動方向の先端からカバーフイ
ルムを剥離する時印刷配線板用基板先端をクラン
プすることにより、カバーフイルム剥離を何ら阻
害することなく保持することを特徴とするもので
ある。

装置本体は第２図に示すようにおおよそナイフ
カツト部とテープヘツド部と巻取り部からなつて
いる。

ナイフカツト部は光電管４、タイマー５、ロー
ラーコンベヤー６、ストツパー７、カツター８か
らなる。光電管４は基板９が通過時点からタイマ
ー５を作動させ、ローラーコンベヤー６、ストツ
パー７、カツター８、テープヘツド１０の動作を
制御する様になつている。ストツパー７は基板９
の先端を位置決めしカツター８が基板９に降りた
場合基板先端から５mmだけカバーフイルム１１に
切れ目を入れる様になつている。カツター８によ
つて切れ目が入るとカバーフイルム１１はその部
分が残留応力によつてめくれて、基板から剥がれ
て浮き上がる。テープヘツド部は第２図、第３図
に示すようにテープヘツド昇降用のエアーシリン
ダー１２、粘着テープ１３、圧着ロール１４、巻
き取りボビン１５、圧着ロール回転用のラチエツ
ト歯車１６及びエアーシリンダーに取りつけられ
たラチエツト爪１７、から構成される。粘着テー
プ１３は圧着ロール１４にて粘着面が表向きにな
る様すなわちカバーフイルムに面して装着しその
先端を巻き取りボビン１５に固定しておく。粘着
テープ１３の巻き取りは、ラチエツト機構によ
り、圧着ロール１４を回転させまたこの回転力を
チエーン１８により巻き取りボビン１５に伝えこ
れも回転させ寸送りする様になつている。

巻き取り部は突き出しピン１９、巻き取りコン
ベヤ、カゴ２０からなつている。巻き取りコンベ
ヤは、図示されている、すなわち、手前側のプー
リー２１とＶベルト２２の向う側にもう一組間隔
を置いて設けられている。上下のプーリーは互い
に逆方向に回転しておりまた上下のＶベルトは互
いに接触して移動するようになつている。エアー
シリンダーに取り付けられた先端が半球状の棒
（以下単に突き出しピン１９）はテープヘツドの
前方から水平に動き、すなわち、基板の移動方向
と同じ方向に動き最も突き出した場合、複数個の
プーリー２１とＶベルト２２からなる巻き取りコ
ンベヤーの手前のプーリー２１と向う側のプーリ
ー２１の間に５mm程度食い込む様に調整されてい
る。突き出されたカバーフイルムは、上下のＶベ
ルトの間に挾まり、カバーフイルムを基板の移動
方向に剥離する。また巻き取りコンベヤーの後に
はカゴ２０を取りつけておく。保持部は第４図に
示すように刃物２３を先端に取り付けたシリンダ
ーと、このシリンダーを取り付けたスライドアー
ム２５および固定ガイド２４および固定ガイド溝
２６からなつている。スライドアーム２５は、基
板９が圧着ローラ１４の真下に来た時テープヘツ
ド１０が基板９に向つて下降ないし上昇するので
これをかわすため、例えば第４図に示す様な形状
にする。

この刃物２３は基板９からカバーフイルム１１
が剥離されるべく圧着ローラ１４の真下に来て停
止する位置で待機しており、基板９がこの位置に
て停止すると、刃物２３が相対向して基板９に向
つて進み、これをクランプし、剥離が開始される
と基板９と同速にて水平に走行し、固定ガイド２
４に第４図の如く到着すると、刃物２３は固定ガ
イド２４の上下面に逃げ、その後の基板９の進行
を防げることを防止し、かつ感光性樹脂フイルム
３に傷付けることを防止する様にしておく。

これらの機構により以下に述べる様な動きでカ
バーフイルム１１が剥離される。基板９はローラ
コンベヤ６によつて運ばれ光電管４を通過すると
ストツパー７が下降する。基板９がストツパー７
に到着すると若干秒後ローラーコンベヤ６が停止
し、基板先端の位置決めがなされ、次にカツター
８が基板９をはさむ様に上昇及び下降しカバーフ
イルム１１の端部に切れ目を入れた後定位置にも
どる。次にストツパー７が上昇し再びローラーコ
ンベヤー６が動き基板９の先端を圧着ローラー１
４の真下まで運び停止する。

基板９は刃物２３によりクランプされた後、テ
ープヘツドは基板９に向つて下降ないし上昇す
る。圧着ロール１４が基板面に到着すると粘着テ
ープ１３が回転しカバーフイルム１１が接着し巻
き取られる。

この時基板９は若干前進するので刃物２３もこ
れにあわせて前進される。基板９は刃物２３でク
ランプされるので、このとき起りつつあるカバー
フイルム１１の剥離を防げない。

次にテープヘツド１０を上昇ないし下降させカ
バーフイルム１１を剥しつつローラーコンベヤー
６と刃物２３を動かせ、テープヘツド１０が定位
置にもどると突き出しピン１０が前進し、カバー
フイルム１１を巻き取りコンベヤーに押し込む。
基板９の厚さにもよるが、固定ガイド溝２６の長
さを適当に取つておくことにより、クランプを解
除しても基板９の剛性はカバーフイルム１１の剥
離時の力に勝さる様にできる。刃物２３は固定ガ
イド溝２６最奥部にてクランプを解除する。

突き出しピン１９はカバーフイルム１１を押し
込み後定位置にもどり、カバーフイルム１１は巻
き取りコンベヤーによりカゴ２０に運ばれ、一方
基板９はローラーコンベヤー６により次工程に運
ばれる。

基板の移動方向の先端からカバーフイルムの一
部を剥離するには、第２図、第３図に説明したよ
うに、カバーフイルムの先端に裂け目を入れ、裂
け目の部分に粘着テープを押圧接着し、粘着テー
プを基板から離してゆくことによりなす以外に、
例えば、ブラシ状のもので基板先端をこする、あ
るいは回転ブラシを基板先端にあて、若干カバー
フイルムを持ち上げた後粘着テープで引き剥す方
法等が使用し得る。

以上説明したように本発明に於ては、カバー基
板先端を確実に保持しかつカバーフイルムの剥離
を防げないため、特に薄物の基板に対しても確実
に剥離できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、印刷配線板用基板の断面図、第２
図、第３図は剥離装置の簡略側面図、第４図は保
持部の斜視図である 符号の説明、１……印刷配線板用基板、２……
カバーフイルム、３……感光性樹脂フイルム、６
……ローラーコンベヤー、８……カツター、９…
…基板、１０……テープヘツド、１１……カバー
フイルラ、１３……粘着テープ、１４……圧着ロ
ール、１５……巻き取りボビン、１９……突き出
しピン、２２……Ｖベルト、２３……刃物、２４
……固定ガイド、２５……スライドアーム、２６
……固定ガイド溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一定方向に移動する、カバーフイルム付き感
   光性樹脂フイルムが貼合された印刷配線板用基板
   の先端部のカバーフイルムにカツターによつて切
   れ目を入れてカバーフイルムを浮かせ、カバーフ
   イルムの先端部を引上げ、基板の先端部をクラン
   プし、引き上げられたフイルムを突き出しピンに
   より突き出し、突き出されたフイルムを掴んで剥
   離することを特徴とする印刷配線板用基板に貼合
   わされたカバーフイルム付感光性樹脂フイルムの
   カバーフイルム剥離方法。