JPH04345634A - 両面塗布ポリエステルフイルム及びその製造法 - Google Patents

両面塗布ポリエステルフイルム及びその製造法

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JPH04345634A
JPH04345634A JP3148078A JP14807891A JPH04345634A JP H04345634 A JPH04345634 A JP H04345634A JP 3148078 A JP3148078 A JP 3148078A JP 14807891 A JP14807891 A JP 14807891A JP H04345634 A JPH04345634 A JP H04345634A
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JP
Japan
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resin
surface roughness
polyester
acrylic
film
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Pending
Application number
JP3148078A
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English (en)
Inventor
Sadami Miura
三浦 定美
Teruo Matsunaga
松永 輝雄
Masayuki Fukuda
福田 雅之
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は両面塗布ポリエステルフ
イルム及びその製造法に関し、さらに詳しくは優れた接
着性と滑り性を有し、磁気テープ、フロッピーディスク
、メンブレンフイルム、製版用フイルム、OHPフイル
ム等の基材として有用な両面塗布ポリエステルフイルム
及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートの二軸延伸フイルムは、優れた機械的
性質、耐熱性あるいは耐薬品性等を有するため、オーデ
ィオテープ、ビデオテープ、コンピューターテープ、フ
ロッピーディスク、ビデオフロッピー、写真フイルム、
包装用フイルム、コンデンサー用メタライジングフイル
ム、電気絶縁フイルム、あるいはOHPフイルム等の素
材として用いられ、その需要の伸びは最近特に著しい。
【0003】しかしながら、ポリエステルフイルムの生
産および上記の如き用途への適用を円滑に行うためには
、ポリエステルフイルムの接着性と滑り性を改善するこ
とが必至である。
【0004】例えば、表面の平坦なポリエステルフイル
ムの場合、フイルムの滑り性が不足し、捲取り、捲き返
し、塗布、スリット等の作業に重大な支障を及ぼし、例
えば捲き皺の発生、発生した静電気による塵埃吸着など
のトラブルを起す。
【0005】従来、ポリエステルフイルムの滑り性を改
善する手段として、例えば酸化珪素、カオリン、タルク
、炭酸カルシウムあるいはアルミナ等の種々のフィラー
(微小粒子)を添加したポリエステルを用いて製膜し、
次いで二軸延伸工程でフイルム厚さが減る際にフィラー
がフイルム面に微小突起として突出する現象を利用する
ことが実用化されている。同様に微小突起を利用する滑
り性の改善技術としては、ポリエステルの重合時に用い
る触媒を重合体に不溶性の粒子に変換させる方法も知ら
れている。
【0006】これらの方法は、フイルムの滑り性を改善
する点では成功をおさめているが、フイルム組成内に微
小粒子が存在するため当然のことながらフイルムの透明
度を低下させたり、微小粒子の凝集体や微小粒子中に存
在する微量の大粒径粒子によってフイルム表面に粗大突
起、即ちF/Sができ、ビデオテープのD/Oを多発さ
せたり、あるいはフイルム組成内にボイドを生成するな
どの改善すべき問題を残している。特に、ジアゾフイル
ム、メタライジングフイルム、写真フイルム、あるいは
高密度化によるベース表面平坦化を要求している磁気テ
ープやフロッピーディスク等の素材としてはポリエステ
ルフイルムの透明度の低下あるいはボイド、粗大突起の
生成は重大な障害となる。
【0007】またポリエステルフイルムの表面は接着性
に乏しく、この上に二次加工処理例えば磁気塗料やジア
ゾ塗料の塗布、各層インクによる印刷、金属薄膜の形成
等を行っても、これらが剥がれやすい。この接着性はフ
イルム表面にコロナ処理、火炎処理、プラズマ処理等を
施すことで向上できるが、接着力の経時変化があり、実
用上問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る問題を解消し、すぐれた接着性と滑り性を有し、さら
に好ましくは耐久性にもすぐれた両面塗布ポリエステル
フイルムを提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、前記両面塗布ポリエ
ステルフイルムの好ましい製造法を提供することにある
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、以下の構成からなる。 1.ポリエステルフイルムの一つの表面に−30〜10
0℃の二次転移点を有するポリウレタン5〜100重量
%と−30〜100℃の二次転移点を有する共重合ポリ
エステル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂及びアク
リル樹脂から選ばれる少くとも一種の樹脂0〜95重量
%とを主成分とする、厚さ2〜100nm、表面粗さ(
Ra)1〜20nmの塗布層(A)を設け、そして他の
表面に−20〜180℃の二次転移点を有するポリウレ
タン、共重合ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエス
テル樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる少くとも一種の
樹脂を主成分とする、厚さ3〜800nm、表面粗さ(
Ra)2〜30nm(ただし、この表面粗さ(Ra)は
塗布層Aの表面粗さ(Ra)より小さいことはない)の
塗布層(B)を設けたことを特徴とする両面塗布ポリエ
ステルフイルム。 2.結晶配向が完了する前のポリエステルフイルムの一
つの表面に−30〜100℃の二次転移点を有するポリ
ウレタン5〜100重量%と−30〜100℃の二次転
移点を有する共重合ポリエステル樹脂、アクリル変性ポ
リエステル樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる少くとも
一種の樹脂0〜95重量%とを主成分とする塗液を塗布
し、そして他の表面に−20〜180℃の二次転移点を
有するポリウレタン、共重合ポリエステル樹脂、アクリ
ル変性ポリエステル樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる
少くとも一種の樹脂を主成分とする塗液を塗布し、続い
て乾燥、延伸、熱固定処理を行って前記の一つの表面に
厚さ2〜100nm、表面粗さ(Ra)1〜20nmの
塗布層(A)を、そして前記他の表面に厚さ3〜800
nm、表面粗さ(Ra)2〜30nm(ただし、この表
面粗さ(Ra)は塗布層Aの表面粗さ(Ra)より小さ
いことはない)の塗布層(B)を形成することを特徴と
する両面塗布ポリエステルフイルムの製造法。
【0011】本発明においてポリエステルフイルムを構
成するポリエステルとは、芳香族二塩基酸またはそのエ
ステル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形成
性誘導体とから合成される線状飽和ポリエステルである
。かかるポリエステルの具体例として、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート)、ポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレート等が例示でき、これらの
共重合体またはこれらと小割合の他樹脂とのブレンド物
なども含まれる。
【0012】かかる線状飽和ポリエステルを溶融押出し
、常法でフイルム状となし、配向結晶化及び熱処理結晶
化せしめることで、本発明のポリエステルフイルムを得
ることができる。このポリエステルフイルムとしては、
結晶融解熱として差動走査型熱量計によって窒素気流中
[10℃/分の昇温速度において]で測定した値が通常
4cal/g以上を呈する程度に結晶配向したものが好
ましい。
【0013】本発明においてポリエステルフイルムの一
つの表面に設ける塗布層(A)は、−30〜100℃の
二次転移点(Tg)を有するポリウレタン5〜100重
量%と−30〜100℃の二次転移点(Tg)を有する
共重合ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹
脂及びアクリル樹脂から選ばれる少くとも一種の樹脂0
〜95重量%とを主成分とするものである。これらの二
次転移点が−30℃未満ではフイルムがブロッキングを
起こしやすく、一方100℃を超えると接着性能が低下
しまた表面粗さ(Ra)が大きくなり、好ましくない。
【0014】前記ポリウレタンは、例えばポリエーテル
やポリエステルのソフト成分とポリイソシアネートのハ
ード成分、鎖延長剤、さらに必要によってカルボン酸塩
基、スルホン酸塩基等を分子内に有するモノマー成分を
用いてつくられる。ポリエーテルとしてはポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等を、またポリ
エステルとしてはポリカプロラクトン、ポリヘキサメチ
レンアジペート等を例示できる。ポリイソシアネートと
してはトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等を
、鎖延長剤としてはエチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、エチレンジアミン、エタノールアミン、ト
リメチロールプロパン、グリセリン等を例示できる。 親水性付与剤としてはジメチロールプロピオン酸Na、
プロパンサルトン、5−Naスルホイソフタル酸ビス(
エチレングリコール)エステル等を例示できる。ポリウ
レタンに架橋剤としてポリイソシアネート、ブロックド
ポリイソシアネート等を添加しうる。またポリウレタン
として変性ポリウレタン例えばシリコーン変性体、アク
リル変性体、ビニル変性体等のブロック共重合体やグラ
フト重合体を用いることができる。
【0015】また、前記ポリウレタンと併用する共重合
ポリエステル樹脂は多塩基酸またはそのエステル形成性
誘導体とポリオールまたはそのエステル形成性誘導体と
から合成される実質的に線状のポリマーである。このポ
リマーの多塩基酸成分としては、テレフタル酸、イソフ
タル酸、フタル酸、無水フタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、1
,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバ
シン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ダイマー酸
等を例示することができる。これら成分は2種以上を用
いることができる。更に、これら成分と共にマレイン酸
、フマール酸、イタコン酸等の如き不飽和多塩基酸やp
−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒドロキシエトキシ
)安息香酸等の如きヒドロキシカルボン酸を小割合用い
ることができる。不飽和多塩基酸成分やヒドロキシカル
ボン酸成分の割合は高々10モル%、好ましくは5モル
%以下である。
【0016】また、ポリオール成分としてはエチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、キシリレングリコール、ジメチロール
プロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメ
チレンオキシド)グリコール、ビスフェノールAのエチ
レンオキシド付加体、2,2−(ビス−β−ヒドロキシ
エトキシフェニル)プロパン、等を例示することができ
る。これら成分は2種以上を用いることができる。
【0017】さらに、前記ポリエステルは例えば分子内
に有機スルホン酸塩、カルボン酸塩、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール等の如き親水性基含有化合物を共重合したもの
が水分散液を作るのに有利となり、好ましい。このカル
ボン酸塩の導入は、通常三官能以上のカルボン酸を用い
るが、このカルボン酸は重合の過程で分岐を起こし、ポ
リマーがゲル化しやすいのでその共重合割合を小さくす
ることが望ましい。この点、スルホン酸塩、ジエチレン
グリコール、ポリアルキレンエーテルグリコール等によ
る親水基の導入はカルボン酸塩のときの問題が発生せず
、より有利である。
【0018】スルホン酸塩の基をポリエステル分子内に
導入するためには、例えば5−Naスルホイソフタル酸
、5−アンモニウムスルホイソフタル酸、4−Naスル
ホイソフタル酸、4−メチルアンモニウムスルホイソフ
タル酸、2−Naスルホテレフタル酸、5−Kスルホイ
ソフタル酸、4−Kスルホイソフタル酸、2−Kスルホ
テレフタル酸、Naスルホコハク酸等のスルホン酸アル
カリ金属塩系又はスルホン酸アミン塩系化合物等を用い
ることが好ましい。スルホン酸塩の基を有する多価カル
ボン酸又は多価アルコールは全多価カルボン酸成分又は
多価アルコール成分中0.5〜20モル%、更には1〜
18モル%を占めることが好ましい。
【0019】また、カルボン酸塩基をポリエステル分子
内に導入するためには、例えば無水トリメリット酸、ト
リメリット酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸、
トリメシン酸、シクロブタンテトラカルボン酸、ジメチ
ロールプロピオン酸等の化合物を用いることができる。 また、カルボン酸塩はカルボン酸をアミノ化合物、アン
モニア、アルカリ金属等で中和することによって得るこ
とができる。
【0020】本発明で用いる前記アクリル変性ポリエス
テル樹脂は、主鎖がポリエステルからなりこれにアクリ
ル系モノマーをグラフト重合させたもの、主鎖がアクリ
ル系モノマーの重合体からなりこれにポリエステル鎖を
グラフト重合させたもの、及びポリエステルとアクリル
系モノマー重合体とをブロック共重合させたものの3つ
の態様を包含する。これらに用いるポリエステルの構成
成分としては前記共重合ポリエステル樹脂の構成成分と
して説明したものを挙げることができる。またアクリル
系モノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ソー
ダ、アクリル酸アンモニウム、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ソ
ーダ、メタクリル酸アンモニウム、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリ
ルメタクリレート、ビニルスルホン酸ソーダ、アクリル
アミド、メタクリルアミド等を例示することができる。 これらモノマーは、例えばスチレン、スチレンスルホン
酸ソーダ、酢酸ビニル、アクリルニトリル、メタクリル
ニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ジビニルベン
ゼン等の他の不飽和単量体と併用することもできる。
【0021】主鎖がポリエステルからなりこれにアクリ
ル系モノマーをグラフト重合させたものは、例えばポリ
エステルの存在下でアクリル系モノマーを重合させてグ
ラフト鎖を形成させる方法で製造することができる。そ
の際反応は溶液又は水性液中で行うことができるが、特
に水性液中で行うのが好ましい。また主鎖がアクリル系
モノマーの重合体からなりこれにポリエステル鎖をグラ
フト重合させたものは、例えば主鎖に官能基をつけてお
いて該官能基とこれと反応する基を有するポリエステル
とを反応させる方法で製造することができる。この方法
で得られるポリマーはくし状ポリマーである。さらにま
たブロック共重合体は、例えばポリエステルの両末端か
らアクリルモノマーの重合を開始させてA−B−A型の
ブロック共重合体を製造する方法で製造することができ
る。
【0022】本発明で用いる前記アクリル樹脂の構成成
分としては、アクリル変性ポリエステル樹脂で説明した
アクリル系モノマー、及びこれと共重合可能な不飽和単
量体を挙げることができる。アクリル樹脂はアクリルエ
マルジョン、アクリル樹脂溶液等として用いることがで
きる。またアクリル樹脂として変性アクリル樹脂例えば
アクリル樹脂をシリコーン、ポリウレタン、エポキシ、
フェノール樹脂等で変性したブロック重合体、グラフト
重合体を用いることができる。
【0023】本発明における塗布層(A)は、さらに、
厚さが2〜100nmであり、表面粗さ(Ra)が1〜
20nmである必要がある。この厚みが2nm未満では
接着力と滑り性が不足し、一方100nmを超えると表
面が粗れるか又はブロッキングを起こし易く、好ましく
ない。また表面粗さ(Ra)が1nm未満では表面が平
坦すぎて走行性が不足し、一方20nmを超えると表面
が粗れすぎ例えば電磁変換特性が低下し、好ましくない
【0024】前記塗布層(A)には、この表面粗さ(R
a)を調節するために有機又は無機のフィラーを含有さ
せることができる。このフィラーとしてはアクリル系樹
脂微粒子、シリコーン樹脂微粒子、フッ素系樹脂微粒子
、シリカ微粒子、炭酸カルシウム微粒子、アルミナ微粒
子、酸化すず、カーボンブラック等を好ましく例示する
ことができる。
【0025】また、バインダー樹脂として少量の他の樹
脂を添加することができる。このバインダー樹脂として
シリコーン樹脂、ポリウレタン、アクリル変性ポリウレ
タン、シリコーン変性アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、
ポリアミド、ポリエーテル、エポキシ樹脂、等を例示す
ることができる。
【0026】本発明においてポリエステルフイルムの他
の表面に設ける塗布層(B)は−20〜180℃の二次
転移点(Tg)を有するポリウレタン、共重合ポリエス
テル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂及びアクリル
樹脂から選ばれる少くとも一種の樹脂を主成分とするも
のである。この二次転移点が−20℃未満では滑りにく
いし、ブロッキングを起こし易く、滑り性も低下し、一
方180℃を超えると接着性能が低下しまた表面粗さ(
Ra)が大きくなり、好ましくない。
【0027】前記のポリウレタン、共重合ポリエステル
樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、及びアクリル樹
脂を構成する成分は、塗布層(A)に用いるポリウレタ
ン、共重合ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエステ
ル樹脂、及びアクリル樹脂で説明した夫々の成分を挙げ
ることができる。また前記アクリル変性ポリエステル樹
脂の態様についても塗布層(A)に用いるアクリル変性
ポリエステル樹脂で説明した3つの態様を挙げることが
できる。
【0028】本発明における塗布層(B)は、さらに、
厚さが3〜800nmであり、表面粗さが2〜30nm
である必要がある。但し、この表面粗さ(Ra)は塗布
層Aの表面粗さ(Ra)より小さいことはない。この厚
さが3nm未満では接着力と滑り性が不足し、一方80
0nmを超えると表面が粗れるか又はブロッキングを起
こし易く、好ましくない。また表面粗さ(Ra)が2n
m未満では走行特性が不足し、一方30nmを超えると
表面が粗れすぎ、例えば電磁変換特性に悪影響を及ぼし
、好ましくない。
【0029】前記塗布層(B)には、この表面粗さ(R
a)を調節するために、塗布層(A)のときと同様に有
機又は無機のフィラーを含有させることができる。また
バインダー樹脂として少量の他の樹脂を添加することが
できる。かかるフィラーや他のバインダー樹脂としては
塗布層(A)のときに例示したものを挙げることができ
る。
【0030】本発明においては塗布層(A)、(B)の
形成に用いる塗液は水性塗液であることが好ましい。こ
の塗液の調製にあたっては本発明の効果を損わない範囲
で他の種々の添加剤を添加混合することができる。例え
ば、水性塗液にアニオン型界面活性剤、カチオン型界面
活性剤、ノニオン型界面活性剤等の界面活性剤を必要量
添加して用いることが好ましい。かかる界面活性剤とし
ては水性塗液の表面張力を40dyne/cm以下に降
下でき、ポリエステルフイルムへの濡れを促進するもの
が好ましく、例えばポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、
脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸
塩、アルキルスルホコハク酸塩、第4級アンモニウムク
ロライド塩、アルキルアミン塩酸等を挙げることができ
る。 また、例えば帯電防止剤、紫外線吸収剤、顔料、潤滑剤
、ブロッキング防止剤等を添加混合することができる。
【0031】塗布は、通常の塗布工程すなわち二軸延伸
熱固定したポリエステルフイルムに、該フイルムの製造
工程と切離して塗布する工程で行なってもよい。しかし
、この工程では、芥、塵埃などを巻込み易く、磁気テー
プ、フロッピーディスク等の高度化商品用のものにはク
リーンな雰囲気での塗布が望ましい。かかる観点よりポ
リエステルフイルム製造工程中での塗布が好ましい。 特にこの工程中で結晶配向が完了する前のポリエステル
フイルムの両面に塗布することが好ましい。
【0032】ここで、結晶配向が完了する前のポリエス
テルフイルムとは、ポリエステルを熱溶融してそのまま
フイルム状となした未延伸フイルム;未延伸フイルムを
縦方向(長手方向)または横方向(幅方向)の何れか一
方に配向せしめた一軸延伸フイルム;さらには縦方向及
び横方向の二方向に低倍率延伸配向せしめたもの(最終
的に縦方向または横方向に再延伸せしめて配向結晶化を
完了せしめる前の二軸延伸フイルム)等を含むものであ
る。
【0033】上記塗布液の固形分濃度は、通常30重量
%以下であり、10重量%以下が更に好ましい。塗布量
は走行しているフイルム1m2 当り20g以下、さら
に10g以下が好ましい。
【0034】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート法
、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイ
フコート法、含浸法及びカーテンコート法等を単独又は
組み合わせて適用するとよい。
【0035】塗液を塗布した、結晶配向完了する前のポ
リエステルフイルムは乾燥され、延伸、熱固定等の工程
に導かれる。例えば、水性塗液を塗布した縦一軸延伸ポ
リエステルフイルムは、ステンターに導かれて横延伸及
び熱固定される。
【0036】かくして一つの表面に表面粗さの小さい塗
布層(A)を、他の表面に表面粗さの大きい塗布層(B
)を設けた両面塗布ポリエステルフイルムが得られる。 そしてこの両面塗布ポリエステルフイルムは両層間の滑
り性に優れ、また未塗布フイルムに比べて接着力が大幅
に向上している特長を有する。このためこの両面塗布ポ
リエステルフイルムを磁気テープ特に高性能ビデオテー
プのベースフイルムとして用いかつ塗布層(A)の上に
磁性層を、塗布層(B)の上にバックコート層を設ける
と、各層の耐久性にすぐれ、かつ電磁変換特性、ハンド
リング性、テープの走行性に優れた磁気テープを得るこ
とができる。
【0037】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。なお例中の「部」は重量部を意味する。また、各特
性は次の方法で求めた。
【0038】(1)滑り性 塗布層面同士の静摩擦係数を温度20℃、湿度60%R
Hにおいて1kg荷重で東洋テスター社製のスリッパリ
ー測定試験器を用いて測定した。
【0039】(2)表面粗さ(Ra) JIS  S0601に準じて測定した。すなわち、東
京精密社(株)製の触針式表面粗さ計(SURFCOM
  3B)を用いて、針の半径2μm、荷重0.07g
の条件下にチャートにフイルム表面粗さ曲線をかかせ、
得られるフイルム表面粗さ曲線からその中心線の方向に
測定長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心
線をX軸とし、縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線Y
=f(x)で表わしたとき、次の式で与えられる値(R
a:μm)をフイルム表面粗さ(中心線平均表面粗さ)
として定義する。
【0040】
【数1】 本発明では、基準長は0.25mmとして8個測定し、
値の大きい方から3個除いた5個の平均値としてRaを
表わす。
【0041】(3)接着性 下記の方法で調製した磁性塗料をポリエステルフイルム
に、80℃、1分の条件で乾燥し、更に60℃、24h
rの条件でエージングしたのちの塗布厚みが所定の値に
なるようにロールコートした。得られた媒体の磁性塗膜
の接着力をセロハンテープ剥離強度で評価した。
【0042】[評価用磁性塗料の調製]塗料用ラッカー
シンナーにニトロセルロースRS 1/2[イソプロパ
ノール25%含有フレークス、ダイセル(株)製]を溶
解して40wt%溶液を調製し、該液を43.8部、続
いてポリエステル樹脂(デスモフェン1700、バイエ
ル社製)32.5部、二酸化クロム粉末200部、分散
剤・湿潤剤として大豆油脂肪酸(レシオンP、理研ビタ
ミン(株)製)、カチオン型界面活性剤(カチオンAB
、日本油脂(株)製)及びスクワレン(鮫肝油)を夫々
1部、0.5部、0.8部ボールミルに投入する。メチ
ルエチルケトン/シクロヘキサノン/トルエン=3/4
/3(重量比)からなる混合溶媒282部をさらに追加
混合して、充分微粉化して母液塗料(45wt%)を調
製する。この母液50部に対し、トリメチロールプロパ
ンとトルイレンジイソシアナート付加反応物(コロネー
トL:日本ポリウレタン工業(株)製)48部、酢酸ブ
チル6.25部を加え、最終的に42.75wt%の評
価用磁性塗料を得る。
【0043】
【実施例1】25℃のo−クロロフェノール中で測定し
た固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレート(滑
剤25ppm 含有)を、24℃に維持した回転冷却ド
ラム上に溶融押出して厚み約72μmの未延伸フイルム
とし、続いて機械軸方向に3.5倍延伸したのち、フイ
ルム片面にポリウレタン(分子量1050のポリエチレ
ンオキシド、トリレンジイソシアネート、エチレングリ
コール及びジメチロールプロピオン酸ソーダからつくら
れたTg=26℃のポリウレタン)88部とノニオン型
界面活性剤12部からなる濃度2.5wt%の水性液を
、他面に共重合ポリエステル樹脂(テレフタル酸、イソ
フタル酸、5−Naスルホイソフタル酸、エチレングリ
コール及びネオペンチルグリコールからつくられたもの
、Tg=63℃)90部とノニオン型界面活性剤10部
からなる濃度3.5wt%の水性液をキスコート法で塗
布した。続いて乾燥後横方向に3.8倍延伸し、さらに
235℃で熱処理して厚さ7.1μmの両面塗布フイル
ムを得た。片面の塗布厚みは22nm、中心線平均表面
粗さ(Ra)は12nmであった。他面の塗布厚みは3
5nm、中心線平均表面粗さ(Ra)は9nmであった
。表1にフイルム特性を示す。
【0044】
【比較例1〜4】実施例1において塗布厚みを表1に示
すように変えること以外は実施例1と同様に行った。得
られたフイルムの特性を表1に示す。
【0045】
【実施例2〜5】実施例1において片面へのポリウレタ
ンの塗布量及び他面への共重合ポリエステル樹脂の塗布
量を表1に示すように変えること以外は実施例1と同様
に行った。得られたフイルムの特性を表1に示す。
【0046】
【実施例6〜9】実施例1において各面の塗布剤及び塗
布量を表1に示すように変えること以外は実施例1と同
様に行った。得られたフイルムの特性を表1に示す。
【0047】なお、表1中の塗布剤は次のとおりである
。 ポリウレタン(A) 実施例1で用いたポリウレタン ポリエステル(B) 実施例1で用いた共重合ポリエステル樹脂アクリル変性
ポリエステル(C) テレフタル酸、イソフタル酸、エチレングリコール及び
1,4−ブタンジオールの成分からなるポリエステル(
幹ポリマー)にメタクリル酸エチル、メタクリルアミド
、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル及びアクリル
酸ソーダをグラフトしたポリマー(ポリエステル/アク
リル=40/60、Tg=61℃) アクリル樹脂(D) メタクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸
メチル、アクリル酸ソーダ及びメタクリルアミドからな
るポリマー(Tg=79℃)
【0048】
【表1】
【0049】
【実施例10】実施例1で得たフイルムの片面(Raの
小さい方の塗布層A)に純鉄磁性剤を含む磁気塗料を3
μm塗布し、他面(Raの大きい塗布層B)に厚み0.
8μmのバックコート層を設けた。得られた磁気テープ
は高い電磁変換特性及び耐久走行性を有した。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば接着性と滑り性に優れ、
加工フイルム特に磁気テープのベースフイルムとして有
用な両面塗布ポリエステルフイルム及びその製造法を提
供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルフイルムの一つの表面に−3
    0〜100℃の二次転移点を有するポリウレタン5〜1
    00重量%と−30〜100℃の二次転移点を有する共
    重合ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂
    及びアクリル樹脂から選ばれる少くとも一種の樹脂0〜
    95重量%とを主成分とする、厚さ2〜100nm、表
    面粗さ(Ra)1〜20nmの塗布層(A)を設け、そ
    して他の表面に−20〜180℃の二次転移点を有する
    ポリウレタン、共重合ポリエステル樹脂、アクリル変性
    ポリエステル樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる少くと
    も一種の樹脂を主成分とする、厚さ3〜800nm、表
    面粗さ(Ra)2〜30nm(ただし、この表面粗さ(
    Ra)は塗布層Aの表面粗さ(Ra)より小さいことは
    ない)の塗布層(B)を設けたことを特徴とする両面塗
    布ポリエステルフイルム。
  2. 【請求項2】結晶配向が完了する前のポリエステルフイ
    ルムの一つの表面に−30〜100℃の二次転移点を有
    するポリウレタン5〜100重量%と−30〜100℃
    の二次転移点を有する共重合ポリエステル樹脂、アクリ
    ル変性ポリエステル樹脂及びアクリル樹脂から選ばれる
    少くとも一種の樹脂0〜95重量%とを主成分とする塗
    液を塗布し、そして他の表面に−20〜180℃の二次
    転移点を有するポリウレタン、共重合ポリエステル樹脂
    、アクリル変性ポリエステル樹脂及びアクリル樹脂から
    選ばれる少くとも一種の樹脂を主成分とする塗液を塗布
    し、続いて乾燥、延伸、熱固定処理を行って前記の一つ
    の表面に厚さ2〜100nm、表面粗さ(Ra)1〜2
    0nmの塗布層(A)を、そして前記他の表面に厚さ3
    〜800nm、表面粗さ(Ra)2〜30nm(ただし
    、この表面粗さ(Ra)は塗布層Aの表面粗さ(Ra)
    より小さいことはない)の塗布層(B)を形成すること
    を特徴とする両面塗布ポリエステルフイルムの製造法。
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