JP3181757B2 - 積層ポリエステルフイルム - Google Patents
積層ポリエステルフイルムInfo
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Description
ムに関するものであって、ポリエステルフイルムの表面
(片面又は両面)に、微粒子が配合された樹脂層(磁性
塗料に対する下塗り塗布層)が設けられたものである。
殊に本発明の積層ポリエステルフイルムは表層を形成す
る樹脂によって接着性が改善され、また樹脂層に分散し
ている微粒子によって滑り性も維持されている。本発明
の積層ポリエステルフイルムは、例えばオーディオ用磁
気テープ、ビデオ用磁気テープ、コンピューター用磁気
テープ、フロッピーディスク等の基材として有用な(特
に高密度記録用磁気記録媒体の基材として有用な)優れ
た接着性と耐ブロッキング性と滑り性とを有するポリエ
ステルフイルムである。
レンテレフタレート又はその共重合体、ポリエチレンナ
フタレート又はその共重合体、あるいはこれらと小割合
の他樹脂とのブレンド物等を溶融押出し、製膜すること
は公知である。そして得られる二軸延伸熱固定したポリ
エステルフイルムは耐熱性、ガス遮断性、電気的特性及
び耐薬品性が他の樹脂からなるフイルムに比べて優れて
いることも知られている。もっとも、その表面は高度に
結晶配向されているので、表面の凝集性が高く、例えば
塗料、接着剤、インキ等の接着性に乏しい。
物理処理例えばコロナ処理、紫外線処理、プラズマ処
理、EB処理、火焔処理等あるいは薬剤処理例えば、ア
ルカリ、アミン水溶液、トリクロル酢酸フェノール類等
の薬剤による処理が知られている。しかしながら、これ
らの方法は接着力の経時劣化や薬剤の揮散による作業環
境の汚染等の実用上不利な問題がある。
ルムの製膜工程以外のプロセスでフイルム表面に易接着
性塗剤を塗布してプライマー層を設ける方法が知られて
いる。しかし、この方法は、コーティング雰囲気が十分
にクリーンであるとは言い難いので、塵埃の付着による
加工商品の表面欠陥の多発、あるいは通常塗剤に用いる
有機溶剤による環境の悪化等の安全、衛生上の問題があ
る。
を用いてポリエステルの製膜工程中で行なえば、クリー
ンな環境の中で塵埃の付着もなく、また水系溶媒のため
爆発の恐れや環境の悪化もなくフイルムの性能、経済
面、安全上の点で有利である。
溶性または水分散性のポリエステル系樹脂もしくはアク
リル系樹脂を用いることが提案されている(特開昭54
―43017号、特公昭49―10243号、特開昭5
2―19786号、特開昭52―19787号等)。し
かし、上記ポリエステル系樹脂はフイルムを巻いてロー
ルとしたときブロッキングを起こしやすいという欠点が
あり、また上記アクリル系樹脂はフイルムとの接着性、
機械的強度、磁性層との接着性に劣るという欠点があ
る。これら欠点を改善する目的で上記ポリエステル系樹
脂と上記アクリル系樹脂とを混合して用いることが提案
されている(特開昭58―124651号)が、これら
欠点の改善は十分とは言い難い。
媒体の記録密度の高密度化により基材の平坦性と共に滑
り性が良好であることが要求されており、この品質要求
は強磁性金属粉末を用いた磁気記録テープ(いわゆるメ
タルテープ)において顕著である。
良する方法としては、ポリエステルに微細な有機系また
は無機系の粒子を添加する方法、ポリエステルの重合中
にエステル交換触媒残渣などを析出させる方法、ポリマ
ーブレンドによる方法、有機系の潤滑剤を配合する方法
などが用いられている。しかしながら、これらの方法は
いずれも滑り性と平坦性の一方が向上すれば他方が低下
し、両者を共に向上させるのは困難であった。中でも潤
滑剤を配合する方法は、ある程度まで平滑性を達成でき
るものの潤滑剤の転着による工程あるいは製品の汚染、
蒸着時の高真空度の達成と維持の困難性、積層体とした
場合の層間の接着性の低下などの問題が多い。
エステルフイルムの上に塗布する磁性塗料に対して優れ
た密着性を有し、ブロッキング性がなく、しかも滑り性
に優れる接着性と滑り性に富む表面層(下塗り層)を有
する磁気記録媒体用積層ポリエステルフイルムを提供す
ることにある。
は、次の手段により達成される。即ち、ポリエステルフ
イルムと該フイルムの少くとも一面に設けられた樹脂と
微粒子とからなる、磁性塗料に対する下塗り塗布層とよ
りなる積層フイルムであって、該塗布層は微粒子により
その表面に高さ20〜150nmの突起を有し、該突起
の頻度は1.0×104〜1.0×108個/mm2の範
囲にあり、しかも該塗布層の表面粗さRaが3〜12n
mである磁気記録媒体用積層ポリエステルフイルムであ
る。
成するポリエステルとは、芳香族二塩基酸またはそのエ
ステル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形成
性誘導体とから合成される線状飽和ポリエステルであ
る。このポリエステルの具体例として、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリ(1,4―シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート)、ポリエチレン―2,6―
ナフタレンジカルボキシレート等が例示でき、これらの
共重合体またはこれらと小割合の他樹脂とのブレンド物
なども含まれる。
飽和ポリエステル樹脂を溶融押出し、常法でフイルム状
となし、配向結晶化及び熱処理結晶化せしめたものであ
る。このポリエステルフイルムとしては、結晶融解熱と
して差動走査型熱量計によって窒素気流中[10℃/分
の昇温速度において]で測定した値が通常4cal /g以
上を呈する程度に結晶配向したものが好ましい。
は、上記のポリエステルフイルムに微粒子を含む樹脂層
(下塗り塗布層)を設けることによって得られる。この
塗布は配向結晶化及び熱処理結晶化を完了した段階でポ
リエステルフイルムに実施しても良いし、結晶配向が完
了する前のポリエステルフイルムに実施しても良いが、
後者の方がより好ましい。
ポリエステルフイルムとは、前記ポリエステルを溶融し
てそのままフイルム状となした未延伸フイルム;未延伸
フイルムを縦方向または横方向の何れか一方に配向せし
めた一軸延伸フイルム;更には縦方向及び横方向の2方
向に低倍率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向また
は横方向に再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前
の二軸延伸フイルム)等を含むものである。
くとも一つの表面に設けた下塗り塗布層(以下、表層と
称することがある)を形成する樹脂は、微粒子の結合剤
としても作用し、具体的にはアルキッド樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹
脂、アミノ樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル―酢酸ビ
ニル樹脂、アクリル樹脂、アクリル―ポリエステル樹脂
等を例示することができる。これら樹脂は単一重合体で
も共重合体でもよく、また混合体でもよい。
ると、前記アクリル樹脂は、例えばアクリル酸エステル
(アルコール残基としては、メチル基、エチル基、n―
プロピル基、イソプロピル基、n―ブチル基、イソブチ
ル基、t―ブチル基、2―エチルヘキシル基、シクロヘ
キシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニルエチル基
等を例示できる);メタクリル酸エステル(アルコール
残基は上記と同じ);2―ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2―ヒドロキシエチルメタクリレート、2―ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2―ヒドロキシプロピルメ
タクリレート等の如きヒドロキシ含有モノマー;アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、N―メチルメタクリルア
ミド、N―メチルアクリルアミド、N―メチロールアク
リルアミド、N―メチロールメタクリルアミド、N,N
―ジメチロールアクリルアミド、N―メトキシメチルア
クリルアミド、N―メトキシメチルメタクリルアミド、
N―フェニルアクリルアミド等の如きアミド基含有モノ
マー;N,N―ジエチルアミノエチルアクリレート、
N,N―ジエチルアミノエチルメタクリレート等の如き
アミノ基含有モノマー;グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル等の
如きエポキシ基含有モノマー;スチレンスルホン酸、ビ
ニルスルホン酸、及びそれらの塩(例えばナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩)等の如きカルボキシ
ル基又はその塩を含有するモノマー;クロトン酸、イタ
コン酸、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、及びそ
れらの塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニ
ウム塩等)等の如きカルボキシル基又はその塩を含有す
るモノマー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の無水
物を含有するモノマー;その他ビニルイソシアネート、
アリルイソシアネート、スチレン、ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリスアルコキシシ
ラン、アルキルマレイン酸モノエステル、アルキルフマ
ール酸モノエステル、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アルキルイタコン酸モノエステル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル、塩化ビニル等の単量体の組合せから
つくられたものであるが、アクリル酸誘導体、メタクリ
ル酸誘導体の如き(メタ)アクリル単量体の成分が50
モル%以上含まれているものが好ましく、特にメタクリ
ル酸メチルの成分を含有しているものが好ましい。この
アクリル樹脂は分子内の官能基で自己架橋することがで
きるし、メラミン樹脂やエポキシ化合物等の架橋剤を用
いて架橋させることもできる。
分としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、1,4―シクロヘキサンジカルボン酸、2,6―
ナフタレンジカルボン酸、4,4′―ジフェニルジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン
酸、コハク酸、5―ナトリウムスルホイソフタル酸、2
―カリウムスルホテレフタル酸、トリメリット酸、トリ
メシン酸、無水トリメリット酸、無水フタル酸、p―ヒ
ドロキシ安息香酸、トリメリット酸モノカリウム塩等の
多価カルボン酸を例示しうる。また、ヒドロキシ化合物
成分としては、例えばエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3―プロパンジオール、1,4―ブタ
ンジオール、1,6―ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、p
―キシリレングリコール、ビスフェノールAのエチレン
オキシド付加物、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ポリエチレンオキシドグリコール、ポリテ
トラメチレンオキシドグリコール、ジメチロールプロピ
オン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ジメチ
ロールエチルスルホン酸ナトリウム、ジメチロールプロ
ピオン酸カリウム等の多価ヒドロキシ化合物を例示しう
る。これらの化合物から常法によってポリエステル樹脂
をつくることができる。水性塗液をつくる場合には、5
―ナトリウムスルホイソフタル酸成分又はカルボン酸塩
基を含有するポリエステル樹脂を用いるのが好ましい。
かかるポリエステル樹脂は分子内に官能基を有する自己
架橋型とすることができるし、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂のような硬化剤を用いて架橋させることもできる。
はアクリル変性ポリエステル樹脂とポリエステル変性ア
クリル樹脂とを包含する意味で用いており、アクリル樹
脂成分とポリエステル樹脂成分とが互いに結合したもの
であって、例えばグラフトタイプ、ブロックタイプ等を
包含する。アクリル・ポリエステル樹脂は、例えばポリ
エステル樹脂の両端にラジカル開始剤を付加してアクリ
ル単量体の重合を行わせたり、ポリエステル樹脂の側鎖
にラジカル開始剤を付けてアクリル単量体の重合を行わ
せたり、あるいはアクリル樹脂の側鎖に水酸基を付け、
末端にイソシアネート基やカルボキシル基を有するポリ
エステルと反応させてくし形ポリマーとする等によって
製造することができる。その際、用いるポリエステル樹
脂はその分子内にスルホニルオキシ基を含有しないもの
が好ましい。
せる微粒子としては、ポリスチレン、ポリメチルメタク
リレート、メチルメタクリレート共重合体、メチルメタ
クリレート共重合架橋体、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリビニリデンフルオライド、ポリアクリロニトリ
ル、ベンゾグアナミン樹脂等の如き有機質微粒子、シリ
カ、アルミナ、二酸化チタン、カオリン、タルク、グラ
ファイト、炭酸カルシウム、長石、二硫化モリブデン、
カーボンブラック、硫酸バリウム等の如き無機質微粒子
のいずれを用いてもよい。これらは乳化剤等を用いて分
散液としたものであってもよくまた微粉末状で溶液に添
加できるものであってもよい。
上150nm以下、好ましくは40nm以上130nm
以下の突起を形成できるものであれば、その粒径は問わ
ない。もっとも、平均粒径0.06μm以上0.15μ
m以下の微粒子を用いることが、そのフイルム表面の突
起の均一性(分散性)に優れる点から好ましい。
に際し、塗布層の形成、即ち塗布を容易に行わせるため
の界面活性剤を塗液中に含有させることは本発明の目的
を損なわない範囲であれば差支えない。このような界面
活性剤としては、アニオン型界面活性剤、カチオン型界
面活性剤、ノニオン型界面活性剤等を挙げることができ
る。例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金
属石ケン、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、ア
ルキルスルホコハク酸塩、第4級アンモニウムクロライ
ド塩、アルキルアミン塩酸等を挙げることができる。こ
の中でもポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルが好ましい。
いて、例えば帯電防止剤、紫外線吸収剤、潤滑剤等の他
の添加剤を混合することもできる。
常40重量%以下であり、20重量%以下が好ましい。
この粘度は通常300センチポイズ(cps)以下、好
ましくは100cps以下である。塗布量は走行してい
るフイルム1m2 当り、約0.5〜20g、更には約1
〜10gが好ましい。換言すれば、最終的に得られる二
軸配向フイルムにおいて、フイルムの一表面に1m2 当
り約0.001〜1g、更には約0.005〜0.3g
の固形分量となるのが好ましい。
いてもよく、有機溶剤を溶媒とした有機溶剤系塗液とし
て用いてもよい。このように樹脂層はポリエステルフイ
ルムに樹脂と微粒子を含む塗液を塗布することにより容
易に形成できる。
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、エチレングリコール、1,2―プロピレングリ
コール、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n―ブチ
ルアミン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、エチルエーテル、酢
酸メチル、酢酸エチル、ギ酸メチル、テトラヒドロフラ
ン、ブチルセロソルブ、セロソルブ、ジオキサン、ジオ
キソランなどが挙げられる。
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法及びカーテンコート法などを単独
又は組み合わせて適用することができる。
明の目的を損わない範囲で当業界でよく知られた粗面化
物質、例えば炭酸カルシウム、カオリナイト、二酸化チ
タン、シリカ、アルミナ等や他の添加剤を含有させるこ
とができる。あるいは触媒残渣による析出粒子を含有し
ていてもよい。
する積層ポリエステルフイルムは、塗布型磁気記録媒
体、例えばオーディオ用磁気テープ、ビデオ用磁気テー
プ、コンピューター用磁気テープ、フロッピーディスク
等の基材として有用な、優れた接着性と耐ブロッキング
性と滑り性を呈する。
明する。なお、実施例における各特性値は下記の方法に
より測定するものである。
バーで乾燥後の厚さが約3μmになるように塗布し、1
00℃で3分間乾燥する。その後60℃で24時間エー
ジングし、次いで巾12.7mm、長さ15cmのスコ
ッチテープNo600(3M社製)を気泡の入らないよ
うに粘着し、この上をJIS C2701(1975)
記載の手動式荷重ロールでならし密着させ、テープ巾に
切り出す。これを180°剥離したときの強力を測定す
る。このときの強力から ○:40g/12.7mm超、 △:(25〜40g)/12.7mmの範囲、 ×:25g/12.7mm未満 で評価する。
(以下単に「部」という)からなるもの。 金属磁性粉 (但しこの粉体の平均粒径は 34部 0.2μm平均軸比は8である) 塩化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコール共重合体 (UCC社製 VAGH) 4部 ポリウレタン樹脂 (日本ポリウレタン社製N―2304) 4部 低分子量ポリイソシアネート化合物 (日本ポリウレタン社製コロネートL) 2部 研磨材 (平均粒径0.15μmのAl2 O2 ) 1.75部 ステアリン酸 0.07部 レシチン 0.18部 トルエン 18部 メチルエチルケトン 18部 メチルイソブチルケトン 18部
に6kg/cm2 Gの圧力を60℃×80%RHの雰囲
気下17時間かけたのち剥離し、その剥離力で評価する
(5cm巾当りのg数)。 ○:4g/5cm以下 △:(4〜10g)/5cm ×:10g/5cm以上
ー) ASTM D1894―63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパリー測定器を使用し、静摩擦係数(μs)を
測定する。但し、スレッド板はガラス板とし、荷重は1
kgとする。フイルムスリッパリーは次の基準で判定す
る。 ○:良好なもの(μs0.6未満) △:やや不良なもの(μs0.6〜0.8) ×:不良なもの(μs0.8以上)。
の模式図である。図1において、1は繰出しリール、2
はテンションコントローラー、3,5,6,8,9,1
1はフリーローラー、4はテンション検出器(入口)、
7はクロムメッキ固定ピン(5mmφ)、10はテンシ
ョン検出器(出口)、12はガイドローラー、13は巻
取りリールを夫々示す。
下で、フイルムを外径5mmの固定ピンに角度θ=(15
2/180)πラジアン(152°)で接触させ、毎秒
3.3cmの速さで移動、摩擦させる。入口テンション
(T1 )が30gとなるようテンションコントローラー
2を調整し、10m走行させ巻き戻し、再び走行を繰り
返す。この往復を1回とする。そして、30回繰り返し
走行後の固定ピン上に堆積する物質があるか、ないかを
観察し、下記水準で評価する。 ○:堆積物が殆んど認められないもの △:若干付着の形跡のあるもの ×:多いもの。
求める。
る粒子の「等価球形直径」をもって表示する。
e :中心線平均粗さ) JIS B0601に準じ、(株)小坂研究所製の高精
度表面粗さ計SE―3FATを使用して、針の半径2μ
m、荷重30mgで拡大倍率20万倍、カットオフ0.0
8mmの条件下にチャートをかかせ、フイルム表面粗さ
曲線からその中心線の方向に測定長さLの部分を抜き取
り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向を
Y軸として、粗さ曲線をY=f(x)で表わしたとき、
次の式で与えられた値をμm単位で表わす。
個行い、その平均値で表わす。
(走査型原子間力顕微鏡)により行う。被測定表面とカ
ンチレバーとの間に原子間力(斥力)をレーザー変位検
出系によりカンチレバーの上下方向のたわみ量として促
え表面形状を測定する。ここで10μm×10μmの範
囲を測定してその面積中に含まれる突起の数を計測し、
この値から単位面積中に含まれる突起数を算出する。同
時に突起1個づつの高さを測定し、10個の平均値をも
って突起の高さとする。
ース方式で塗布し、外部磁界印加、配向、カレンダー加
工後、熱硬化した。この時の磁性層の最終厚みは3.0
μmとする。
て磁気テープサンプルを作製する。これをギャップ長
0.18μmのアモルファスヘッドによりホワイトピー
ク0.45μm、帯域巾9MHzのC/N(初期値)を
比較する。
で記録再生を繰り返した後250回目のC/N(耐久
性)を比較する。このC/Nから次の基準で判定する。 ○:基準値に対して+0.0dB以上 △: 〃 −1.0dB〜+0.0dBの範囲 ×: 〃 −1.0dB未満 スチル特性は前記の磁気テープに4.2MHzの映像信
号を記録し、この再生出力が50%に減衰するまでの時
間を測定する。この時間により次の基準で判定する。 ○:50%に減衰時間が120分間以上 △: 〃 60分間〜120分間の範囲 ×: 〃 60分未満 ヘッド目詰まりは高温高湿(40℃、80%RH)条件
下でパス走行を行い、以下の判定基準で評価する。 ◎:120パス以上発生せず ○:60パス以上120パス未満で発生 △:30パス以上60パス未満で発生 ×:30パス未満で発生
エステル100部とエチレングリコール60部との混合
物に、酢酸マンガン・四水塩0.030部と酢酸カリウ
ム0.003部を添加し、内温を150℃から徐々に上
げながらエステル交換反応を行った。エステル交換反応
率が95%となった時点で、安定剤としてあらかじめト
リメチルホスフェート25部とエチレングリコール75
部を反応させたリン化合物のグリコール溶液を0.07
5部添加し、充分撹拌した後、平均粒径0.10μmの
二酸化珪素のエチレングリコールスラリー(二酸化珪素
の10wt%/エチレングリコールスラリー)1.5部
を添加した。次いで、三酸化アンチモン0.036部を
添加して充分撹拌した後、反応生成物を重合反応器に移
し高温真空下(最終内温295℃)にて重縮合反応を行
い、固有粘度0.58ポリエチレン―2,6―ナフタレ
ートを得た。
を常法に従って溶融押出し、急冷して厚さ150μmの
未延伸フイルムを作成し、次いで該未延伸フイルムを長
手方向(縦方向)に130℃で5.2倍、幅方向(横方
向)に135℃で4.3倍の逐次二軸延伸を行い、更に
200℃で4秒間熱固定を行って、厚さ6.3μmの二
軸配向フイルムを作成した。
組成の塗液をロールコート法でフイルムの表面(A)に
塗布した。この表面(A)は磁性層を形成する側の表面
である。
成: 下記方法で作成した水性エマルジョン の8.0wt%溶液 77.0部 平均粒径0.1μmの二酸化珪素 の8.0wt%液 8.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS240) の8.0wt%溶液 10.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS208.5) の8.0wt%溶液 5.0部 塗布量はウエットで3.2g/m2 である。
フタル酸(90mol%)とイソフタル酸(6mol
%)と3,5―ジカルボキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム(4mol%)からなり、グリコール成分がエチレ
ングリコール(85mol%)と
(固有粘度0.40)100部をテトラヒドロフラン9
00部に常圧下64℃に加熱しながら溶解させた。その
後脱イオン水900部とノニオン系界面活性剤(HLB
12.8)2部の混合物を高速撹拌しながら徐々に添
加した。全量添加後、再び80℃に加熱してテトラヒド
ロフランを蒸発除去させて10wt%のポリエステル水
溶液を得た。
水性エマルジョンであった。この水性エマルジョンを希
釈して8.0wt%の溶液とした。
延伸フイルムを作成し、次いでこの未延伸フイルムを長
手方向(縦方向)に130℃で4倍、幅方向(横方向)
に135℃で6倍の逐次二軸延伸を行い、更に210℃
で3秒間熱固定を行って厚さ6.3μmの二軸配向フイ
ルムを作成した。
の組成の塗液をロールコート法でフイルムの表面(A)
に塗布した。この表面(A)は磁性層を形成する側の表
面である。
成: ポリエステル樹脂 (互応化学(株)製Z―461) の6.7wt%溶液 40.0部 アクリル樹脂 (日本純薬(株)製ジュリマーET410) の6.7wt%溶液 37.0部 平均粒径0.08μm二酸化珪素 の6.7wt%液 8.6部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS240) の0.7wt%溶液 10.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS208.5) の6.7wt%溶液 5.0部 塗布量はウエットで4.5g/m2 であった。
二酸化珪素のエチレングリコールスラリー(二酸化珪素
の10wt%/エチレングリコールスラリー)1.5部
を0.8部に変更する以外は実施例1と全く同様にして
厚さ200μmの未延伸フイルムを得た。次いで該未延
伸フイルムを長手方向(縦方向)に130℃で3倍、幅
方向(横方向)に135℃で6倍の逐次二軸延伸を行
い、更に190℃で4秒間熱固定を行って厚さ10μm
の二軸配向フイルムを作成した。
ト法によりフイルムの表面(A)に塗布した後100℃
の熱風で10秒間熱処理した。
成: アクリル樹脂 38.4部 (日立化成工業(株)製ヒタロイド2466) 平均粒径0.12μmの二酸化珪素 1.6部 キシレン 40.0部 メチルエチルケトン 18.0部 シクロヘキサノン 2.0部 塗布量はウエットで1.5g/m2 であった。
延伸フイルムを作成し、次いでこの未延伸フイルムを長
手方向(縦方向)に130℃で6倍、幅方向(横方向)
に135℃で3倍の逐次二軸延伸を行い、更に210℃
で3秒間熱固定を行って厚さ10μmの二軸配向フイル
ムを作成した。
の組成の塗液をロールコート法でフイルムの表面(A)
に塗布した。この表面(A)は磁性層を形成する側の表
面である。
成: アクリル―ポリエステル樹脂 (高松油脂(株)製SH55(A) の4.0wt%溶液 75.0部 平均粒径0.07μmの球状アクリル樹脂粒子 の4.0wt%液 10.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS240) の4.0wt%溶液 10.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS208.5) の4.0wt%溶液 5.0部 塗布量はウエットで2.3g/m2 であった。
布する塗液を下記の如く変更する以外は実施例1と全く
同様にしてポリエステルフイルムを得た。
成: 実施例1と同じ水性エマルジョン の8.0wt%溶液 85.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS240) の8.0wt%溶液 10.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS208.5) の8.0wt%溶液 5.0部 塗布量はウエットで6.4g/m2 であった。
布する塗液を下記の如く変更する以外は実施例2と全く
同様にしてポリエステルフイルムを得た。
成: ポリエステル樹脂 (互応化学(株)製Z―461) の3.0wt%溶液 25.0部 平均粒径0.4μmの炭酸カルシウム粒子 の3.0wt%液 60.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS240) の3.0wt%溶液 10.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル (日本油脂(株)製NS208.5) の3.0wt%溶液 5.0部 塗布量はウエットで4.0g/m2 であった。
お、表1中の、Raは表面(A)に設けた塗布層の表面
粗さであり、E MD 、E TD の単位はそれぞれkg/mm 2
である。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリエステルフイルムと該フイルムの少
くとも一面に設けられた樹脂及び微粒子からなる、磁性
塗料に対する下塗り塗布層とよりなる積層フイルムであ
って、該塗布層は微粒子によりその表面に高さ20〜1
50nmの突起を有し、該突起の頻度は1.0×104
〜1.0×108個/mm2の範囲にあり、しかも該塗布
層の表面粗さRaが3〜12nmであることを特徴とす
る磁気記録媒体用積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項2】 積層フイルムの長手方向のヤング率(E
MD:kg/mm2)及び幅方向のヤング率(ETD;kg
/mm2)が下記式(1)〜(3)、 【数1】 EMD≧450kg/mm2 (1) ETD≧450kg/mm2 (2) EMD+ETD≧1400kg/mm2 (3) を満足することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録
媒体用積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項3】 塗布層に分散している微粒子の平均粒径
が0.06〜0.20μmである請求項1に記載の磁気
記録媒体用積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項4】 塗布層を構成する樹脂が、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂及びアクリル―ポリエステル樹脂
の群から選ばれる少くとも1種の樹脂である請求項1に
記載の磁気記録媒体用積層ポリエステルフイルム。 - 【請求項5】 ポリエステルフイルムがポリエチレン―
2,6―ナフタレンジカルボキシレートからなるフイル
ムである請求項1又は請求項2に記載の磁気記録媒体用
積層ポリエステルフイルム。
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JP13048493A JP3181757B2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 積層ポリエステルフイルム |
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JPH06340046A JPH06340046A (ja) | 1994-12-13 |
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KR101700524B1 (ko) * | 2015-08-12 | 2017-01-26 | 이재혁 | 가변 놀이 매트 |
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