JPH04335630A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

Info

Publication number
JPH04335630A
JPH04335630A JP13522791A JP13522791A JPH04335630A JP H04335630 A JPH04335630 A JP H04335630A JP 13522791 A JP13522791 A JP 13522791A JP 13522791 A JP13522791 A JP 13522791A JP H04335630 A JPH04335630 A JP H04335630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
silver
silver halide
layer
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13522791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2699030B2 (ja
Inventor
Rikio Inoue
力夫 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP13522791A priority Critical patent/JP2699030B2/ja
Priority to US07/783,173 priority patent/US5310636A/en
Publication of JPH04335630A publication Critical patent/JPH04335630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2699030B2 publication Critical patent/JP2699030B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料及びその現像処理方法に関し特に迅速処理適性に優れ
−即ち短時間現像処理で高感度でより短時間で乾燥する
−かつ、フィルムの処理時に発生するローラーマークを
減少させる技術に関するものであり、特にX−レイ用の
超迅速処理フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、写真感光材料の現像工程は高温迅
速処理が急速に普及し、各種感材の自動現像機処理にお
いても、その処理時間は大巾に短縮されてきた。高温迅
速処理が達成されるためには、短時間で十分な感度を実
現するための現像液および現進性に優れ短時間処理でも
残色を残さない感材、そして水洗後短時間で乾燥する感
材が要求される。多くの自動現像機は乾燥ゾーンが内部
に組みこまれており、感材の乾燥性が悪いと、自動現像
機にはより高い乾燥能力が要求されることになり、自動
現像機を大型化せざるをえなくなる。また多くの熱量を
発生する結果として、自動現像機を設置した部屋の温度
が上昇するなどの弊害もおこる。
【0003】このようなことがないよう感材には、でき
るだけ乾燥速度が早くなるような努力がなされる。一般
的に用いられる方法は、感材の塗布工程で、あらかじめ
十分な量の硬膜剤を添加しておき、現像−定着−水洗工
程での乳剤層や表面保護層の膨潤量を小さくすることで
乾燥開始前の感材中の含水量を減少させる方法である。 この方法は硬膜剤を多量に使用すれば、それだけ乾燥速
度を早めることができるが、硬膜を強化することにより
、現像が遅れ低感化したり、高アスペクト比平板状粒子
といえどもカバーリングパワーを低下させるし未現像ハ
ロゲン化銀粒子の定着スピードの遅延、残色の悪化、処
理後感材中の残留ハイポの増加等、さまざまな弊害をま
ねくという欠点があった。一方、乾燥開始前の感材中の
含水量を減少させることは、感材に塗布されている親水
性物質−即ちゼラチン、合成高分子、親水性低分子物質
等−を減少させることでもできる。親水性低分子物質は
、一般には塗布工程でのハロゲン化銀粒子の乾燥カブリ
防止目的で添加されており、これを除去すると感材にカ
ブリを生じてしまう。一方ハロゲン化銀粒子のバインダ
ーとして用いられているゼラチンや合成高分子物質は、
これを除くと、ハロゲン化銀粒子に対するバインダー量
が減少することになり、Ag/Binder比を大きく
することになる。バインダー量を減少させると写真性能
上、粒状性の悪化を招いたり、処理時のローラーマーク
が発生しやすくなる欠点がある。バインダー量を減らし
て乾燥性を向上させようとしても、これらの弊害のため
バインダー量を減らすことは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の従来技術の問題点を解決し、処理時のローラーマーク
の発生が少なく、十分に速い乾燥速度を有しながら短時
間処理で高感度である写真感光材料及びそれを用いた現
像処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は支持
体の少なくとも一方の側に沃化銀含有率が1モル%以下
であるハロゲン化銀乳剤からなる感光性ハロゲン化銀乳
剤層を2層以上有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、支持体に最も近い乳剤層のハロゲン化銀乳剤の沃化
銀含有率が、支持体から見て該乳剤層より遠いどの乳剤
層のハロゲン化銀乳剤の沃化銀含有率よりも小さいこと
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料により解決され
た。
【0006】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明の感材においては沃塩化銀や沃臭化銀乳剤が用いら
れる。高感度の要請から沃臭化銀が好ましい。また本発
明の感材において支持体に最も近い乳剤層に、沃化銀含
有率がゼロ(0)である、すなわち純塩化銀あるいは純
臭化銀乳剤を用いることも本発明に含まれる。
【0007】ハロゲン化銀乳剤粒子のハロゲン組成の測
定方法としては、例えば特開昭56−110926号に
記載されているような粉末X線回析法を用いればよい。
【0008】本発明の感材の層構成としては乳剤層が感
材の片側に2層以上必要であり、それぞれの層のハロゲ
ン化銀と親水性バインダー(結合剤)の重量比(銀/バ
インダー比)は厳密に等しくても良く、異なる銀/バイ
ンダー比でもよい。特に支持体に最も近い乳剤層の銀/
バインダー比を大きく設計するのは好ましい方法である
。乳剤層の銀/バインダー比は0.6以上2.5以下で
あることが好ましい。特に支持体に最も近い乳剤層は1
.0以上2.5以下であることが好ましい。また各乳剤
層の塗布銀量比は同じであっても、異なっていても良い
。全塗布銀量が両面で2.5g/m2〜5g/m2であ
ることが望ましい。
【0009】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤はコ
ア・シェル型単分散性乳剤であってもよく、これらコア
・シェル乳剤は特開昭54−48521号等によって公
知である。本発明の実施に際して乳剤として多分散乳剤
を用いる場合、該多分散乳剤の製法は公知の方法を用い
ることができる。例えばT.H.James 著 ”T
he Theory of the Photogra
phic Process” 第4版, Macmil
lan社刊(1977)38〜104頁等の文献に記載
されている中性法、酸性法、アンモニア法、順混合、逆
混合、ダブルジェット法、コントロールド・ダブルジェ
ット法、コンヴァージョン法、コア/シェル法などの方
法を適用して製造することができる。
【0010】本発明に用いられる沃塩化銀あるいは沃臭
化銀乳剤のヨードの供給の方法としては、粒子形成のた
めに添加されるハロゲン水溶液にあらかじめ、ヨードイ
オンを含有させてもよいし、粒子形成が終了した後に、
KI水溶液あるいは沃化銀微粒子乳剤の形態で粒子表面
にヨードが供給されてもよい。特に乳剤粒子表面にヨー
ドを供給するに際してはハロゲン化銀溶剤を併用するこ
とが好ましく、とりわけKSCNの使用が望ましい。
【0011】また粒子が粒子厚みの3倍以上の平板状粒
子は、本発明に対し好ましく用いられる(詳しくは、R
ESEARCH DISCLOSURE 225巻It
em22534P.20〜P.58、1月号、1983
年、及び特開昭58−127921号、同58−113
926号公報に記載されている)。平板状ハロゲン化銀
粒子の製法としては当業界で知られた方法を適宜、組合
せることにより成し得る。
【0012】平板状ハロゲン化銀乳剤は、クナック(C
ugnac)およびシャトー(Chateau)「物理
的熟成時の臭化銀結晶の形態学の進展(イボルーション
・オブ・ザ・モルフォルジー・オブ・シルバー・プロマ
イド・クリスタルズ・デュアリング・フィジカル・ライ
プニング)」サイエンス・エ・インダストリエ・フォト
グラフィー、33巻、No. (1962)pp.12
1−125、ダフィン(Duffin) 著「フォトグ
ラフィク・エマルジョン・ケミストリー(Photog
raphic emulsion Chemistry
)」フォーカル・プレス(Focal Press)、
ニューヨーク、1966年、p−66〜p.72、A.
P.H.トリベリ(Trivelli)、W.F.スミ
ス (Smith)フォトグラフィク  ジャーナル(
Potographic Journal) 、80巻
、285頁(1940年)等に記載されているが特開昭
58−127,921、特開昭58−113,927、
特開昭58−113,928、米国特許第443952
0号に記載された方法を参照すれば容易に調製できる。 本発明の平板状乳剤の投影面積直径は0.3〜2.0μ
m、特に0.5〜1.2μmであることが好ましい。ま
た平行平面間距離(粒子の厚み)としては0.05μm
〜0.3μm、特に0.1〜0.25μmのものが好ま
しく、アスペクト比としては、3以上、20未満、特に
4以上8未満のものが好ましい。本発明の平板状ハロゲ
ン化銀乳剤中には、アスペクト比が2以上のハロゲン化
銀粒子が全粒子の50%(投影面積)以上、特に70%
以上存在し、その平板粒子の平均アスペクト比が3以上
、特に4〜8であることが好ましい。平板状ハロゲン化
銀粒子の中でも単分散六角平板粒子はとりわけ有用な粒
子である。本発明でいう単分散六角平板粒子の構造およ
び製造法の詳細は特開昭63−151618の記載に従
う。
【0013】本発明の効果を有効に利用するためには、
特開平2−68539の如く乳剤調製工程中の化学増感
の際に、ハロゲン化銀1モルあたり0.5ミリモル以上
のハロゲン化銀吸着性物質を存在させることが好ましい
。このハロゲン化銀吸着性物質は、粒子形成中、粒子形
成直後、後熟開始前後時などいずれの時期に添加しても
よいが化学増感剤(例えば、金や硫黄増感剤)の添加さ
れるより前、もしくは化学増感剤と同時に添加されるこ
とが好ましく、少なくとも、化学増感が進行する過程で
、存在している必要がある。ハロゲン化銀吸着性物質の
添加条件として、温度は30℃〜80℃の任意の温度で
よいが、吸着性を強化する目的で、50℃〜80℃の範
囲が好ましい。pH、pAg も任意でよいが、化学増
感をおこなう時点ではpH5〜10、pAg 7〜9で
あることが好ましい。
【0014】本発明でいう、ハロゲン化銀吸着性物質と
は増感色素、もしくは写真性能安定化剤の類を意味する
。すなわちアゾール類{例えばベンゾチアゾリウム塩、
ベンゾイミダゾウム塩、イミダゾール類、ベンズイミダ
ゾール類、ニトロインダゾール類、トリアゾール類、ベ
ンゾトリアゾール類、テトラゾール類、トリアジン類な
ど};メルカプト化合物{例えばメルカプトチアゾール
類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトイミダ
ゾール類、メルカプトベイズイミダゾール類、メルカプ
トベイゾオキサゾール類、メルカプトチアジアゾール類
、メルカプトオキサジアゾール類、メルカプトテトラゾ
ール類、メルカプトトリアゾール類、メルカプトピリミ
ジン類、メルカプトトリアジン類など};例えばオキサ
ドリンチオンのようなチオケト化合物;アザインデン類
{例えばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(
特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラア
ザインデン類)、ペンタアザインデン類など);のよう
なカブリ防止剤または安定剤として知られた、多くの化
合物をハロゲン化銀吸着物質としてあげることができる
。さらに、プリン類または核酸類、あるいは特公昭61
−36213号、特開昭59−90844号、等に記載
の高分子化合物、なども利用しうる吸着性物質である。 なかでも特にアザインデン類とプリン類、核酸類は本発
明に好ましく、用いることができる。これらの化合物の
添加量はハロゲン化銀1モルあたり10〜300mg、
好ましくは、20〜200mgである。
【0015】本発明のハロゲン化銀吸着性物質として、
増感色素は、好ましい効果を実現しうる。増感色素とし
て、シアニン色素、メロシアニン色素、コンプレックス
シアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、ホロ
ホーラーシアニン色素、スチリル色素、ヘミシアニン色
素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素等を用い
ることができる。本発明に使用される有用な増感色素は
例えば米国特許3,522,052号、同3,619,
197号、同3,713,828号、同3,615,6
43号、同3,615,632号、同3,617,29
3号、同3,628,964号、同3,703,377
号、同3,666,480号、同3,667,960号
、同3,679,428号、同3,672,897号、
同3,769,026号、同3,556,800号、同
3,615,613号、同3,615,638号、同3
,615,635号、同3,705,809号、同3,
632,349号、同3,677,765号、同3,7
70,449号、同3,770,440号、同3,76
9,025号、同3,745,014号、同3,713
,828号、同3,567,458号、同3,625,
698号、同2,526,632号、同2,503,7
76号、特開昭48−76525号、ベルギー特許第6
91,807号などに記載されている。増感色素の添加
量はハロゲン化銀1モルあたり300mg以上2000
mg未満、好ましくは400mg以上1000mg未満
がよい。以下に本発明で有効な増感色素の具体例を示す
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】増感色素と前述の安定化剤を併用すること
は好ましい態様である。本発明に用いる増感色素は化学
増感後塗布までの間に添加しても良い。本発明に用いら
れるハロゲン化銀乳剤の化学増感の方法としては前述の
ハロゲン化銀吸着性物質の存在下で硫黄増感法、セレン
増感法、還元増感法、金増感法などの知られている方法
は用いることができ、単独または組合せて用いられる。 貴金属増感法のうち金増感法はその代表的なもので金化
合物、主として金錯塩を用いる。金以外の貴金属、たと
えば白金、パラジウム、イリジウム等の錯塩を含有して
も差支えない。その具体例は米国特許2,448,06
0号、英国特許618,061号などに記載されている
。硫黄増感剤としては、ゼラチン中に含まれる硫黄化合
物のほか、種々の硫黄化合物、たとえばチオ硫酸塩、チ
オ尿素類、チアゾール類、ローダニン類等を用いること
ができる。具体例は米国特許1,574,944号、同
2,278,947号、同2,410,689号、同2
,728,668号、同3,501,313号、同3,
656,955号に記載されたものである。チオ硫酸塩
による硫黄増感と、金増感の併用は本発明の効果を有効
に発揮しうる。還元増感剤としては第一すず塩、アミン
類、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物などを
用いることができる。
【0019】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、本発明
の化学増感工程でのハロゲン化銀吸着性物質とは別に種
々の化合物を含有させることができる。すなわちアゾー
ル類{例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾー
ル類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミ
ダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、ニトロイン
ダゾール類、ベンゾトリアゾール類、アミノトリアゾー
ル類など);メルカプト化合物類{例えばメルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール類
、メルカプトテトラゾール類、メルカプトピリミジン類
、メルカプトトリアジン類など};例えばオキサドリン
チオンのようなチオケト化合物;アザインデン類{例え
ばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に4
−ヒドーキシ置換(1,3,3a,7)テトラアザイン
デン類)、ペンタアザインデン類など};ベンゼンチオ
スルホン酸、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルホン
酸アミド等のようなカブリ防止剤または安定剤として知
られた、多くの化合物を加えることができる。特に特開
昭60−76743号、同60−87322号公報に記
載のニトロン及びその誘導体、特開昭60−80839
号公報に記載のメルカプト化合物、特開昭57−164
735号公報に記載のヘテロ環化合物、及びヘテロ環化
合物と銀の錯塩(例えば1−フェニル−5−メルカプト
テトラゾール銀)などを好ましく用いることができる。 化学増感工程でハロゲン化銀吸着性物質として増感色素
を用いた場合でも必要に応じて、他の波長域の分光増感
色素を添加してもよい。
【0020】本発明を用いて作られる感光材料の写真乳
剤層または他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改
良(例えば、現像促進、硬膜剤、増感)等種々の目的で
、種々の界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン(
ステロイド形)、アルキレンオキサイド誘導体(例えば
ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/ポ
リプロピレングリコール縮合物、ポリエチレングリコー
ルアルキルエーテル類又はポリエチレングリコールアル
キルアリールエーテル類、シリコーンのポリエチレンオ
キサイド付加物類)、糖のアルキルエステル類などの非
イオン性界面活性剤;アルキルスルフォン酸塩、アルキ
ルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフ
ォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、N−アシル−N−
アルキルタウリン類、スルホコハク酸エステル類、スル
ホアルキルポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル類、などのアニオン界面活性剤;アルキルベタイン類
、アルキルスルホベタイン類などの両性界面活性剤;脂
肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニ
ウム塩類、イミダゾリウム塩類などのカチオン界面活性
剤を用いることができる。この内、サポニン、ドデシル
ベンゼンスルホン酸Na塩、ジ−2−エチルヘキシルα
−スルホコハク酸Na塩、p−オクチルフェノキシエト
キシエタンスルホン酸Na塩、ドデシル硫酸Na塩、ト
リイソプロピルナフタレンスルホン酸Na塩、N−メチ
ル−オレオイルタウリンNa塩、等のアニオン、ドデシ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、N−オレオイル
−N′,N′,N′−トリメチルアンモニオジアミノプ
ロパンブロマイド、ドデシルピリジウムクロライドなど
のカチオン、N−ドデシル−N,N−ジメチルカルボキ
シベタイン、N−オレイルN,N−ジメチルスルホブチ
ルベタインなどのベタイン、ポリ(平均重合度n=10
)オキシエチレンセチルエーテル、ポリ(n=25)オ
キシエチレンp−ノニルフェノールエーテル、ビス(1
−ポリ(n=15)オキシエチレン−オキシ−2,4−
ジ−t−ペンチルフェニル)エタンなどのノニオンを特
に好ましく用いることができる。帯電防止剤としてはパ
ーフルオロオクタンスルホン酸K塩、N−プロピル−N
−パーフルオロオクタンスルホニルグリシンNa塩、N
−プロピル−N−パーフルオロオクタンスルホニルアミ
ノエチルオキシポリ(n=3)オキシエチレンブタンス
ルホン酸Na塩、N−パーフルオロオクタンスルホニル
−N′,N′,N′−トリメチルアンモニオジアミノプ
ロパンクロライド、N−パーフルオロデカノイルアミノ
プロピル−N′,N′−ジメチル−N′−カルボキシベ
タインの如き含フッ素界面活性剤、特開昭60−808
48号、同61−112144号、同62−17234
3号、同62−173459号などに記載のノニオン系
界面活性剤、アルカリ金属の硝酸塩、導電性酸化スズ、
酸化亜鉛、五酸化バナジウム又はこれらにアンチモン等
をドープした複合酸化物を好ましく用いることができる
【0021】本発明に於いてはマット剤として米国特許
第2992101号、同2701245号、同4142
894号、同4396706号に記載の如きポリメチル
メタクリレートのホモポリマー又はメチルメタクリレー
トとメタクリル酸とのコポリマー、デンプンなどの有機
化合物、シリカ、二酸化チタン、硫酸、ストロンチウム
バリウム等の無機化合物の微粒子を用いることができる
。粒子サイズとしては1.0〜10μm、特に2〜5μ
mであることが好ましい。本発明の写真感光材料の表面
層には、滑り剤として米国特許第3489576号、同
4047958号等に記載のシリコーン化合物、特公昭
56−23139号公報に記載のコロイダルシリカの他
に、パラフィンワックス、高級脂肪酸エステル、デン粉
誘導体等を用いることができる。本発明の写真感光材料
の親水性コロイド層には、トリメチロールプロパン、ペ
ンタンジオール、ブタンジオール、エチレングリコール
、グリセリン等のポリオール類を可塑剤として用いるこ
とができる。
【0022】本発明の感光材料の乳剤層や中間層および
表面保護層に用いることのできる結合剤または保護コロ
イドとしては、ゼラチンをもちいるのが有利であるが、
それ以外の親水性コロイドも用いることができる。例え
ばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフト
ポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セ
ルロース硫酸エステル類等の如き誘導体、アルギン酸ソ
ーダ、デキストラン、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセター
ル、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポ
リメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミ
ダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは共重
合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いることが
できる。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか、酸
処理ゼラチンや酵素処理ゼラチンを用いてもよく、また
、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いることがで
きる。これらの中でもゼラチンとともに平均分子量5万
以下のデキストランやポリアクリルアミドを併用するこ
とが好ましい。特開昭63−68837、同じく63−
149641に記載の方法は本発明でも有効である。
【0023】本発明の写真乳剤及び非感光性の親水性コ
ロイドには無機または有機の硬膜剤を含有してよい。例
えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロムなど)、アル
デヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサ−ル、グリタ
−ルアルデヒドなど)、N−メチロール化合物(ジメチ
ロール尿素、メチロールジメチルヒダントインなど)、
ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンな
ど)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロイ
ル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニルスル
ホニル)メチルエーテル、N,N′−メチレンビス−〔
β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミド〕など、活
性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ
−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類(ムコクロ
ル酸、ムコフェノキシクロル酸など)イソオキサゾール
類、ジアルデヒドでん粉、2−クロル−6−ヒドロキシ
トリアジニル化ゼラチンなどを、単独または組合せて用
いることができる。なかでも、特開昭53−41221
、同53−57257、同59−162546、同60
−80846に記載の活性ビニル化合物および米国特許
3,325,287号に記載の活性ハロゲン化物が好ま
しい。
【0024】本発明の硬膜剤として、高分子硬膜剤も有
効に利用しうる。本発明に用いられる高分硬膜剤として
は例えばジアルデヒド澱粉、ポリアクロレイン、米国特
許3,396,029号記載のアクロレイン共重合体の
ようなアルデヒド基を有するポリマー、米国特許第3,
623,878号記載のエポキシ基を有するポリマー、
米国特許第3,362,827号、リサーチ・ディスク
ロージャー誌17333(1978)などに記載されて
いるジクロロトリアジン基を有するポリマー、特開昭5
6−66841に記載されている活性エステル基を有す
るポリマー、特開昭56−142524、米国特許第4
,161,407号、特開昭54−65033、リサー
チ・ディスクロージャー誌16725(1978)など
に記載されている活性ビニル基、あるいはその前駆体と
なる基を有するポリマーなどが挙げられ、活性ビニル基
、あるいはその前駆体となる基を有するポリマーが好ま
しく、中でも特開昭56−142524に記載されてい
る様な、長いスペーサーによって活性ビニル基、あるい
はその前駆体となる基がポリマー主鎖に結合されている
ようなポリマーが特に好ましい。
【0025】本発明の写真感光材料中の親水性コロイド
層はこれらの硬膜剤により水中での膨潤率が280%以
下、特に200〜280%になるように硬膜されている
ことが好ましい。本発明における水中での膨潤率は凍結
乾燥法により測定される。即ち、写真材料を25℃60
%RH条件下で7日経時した時点で親水性コロイド層の
膨潤率を測定する。乾燥厚(a)は切片の走査型電子顕
微鏡により求める。膨潤膜層(b)は、写真材料を21
℃の蒸留水に3分間浸漬した状態を液体窒素により凍結
乾燥したのち走査型電子顕微鏡で観察することで求める
。膨潤率は{(b)−(a)}の値を(a)で除して1
00倍した値(%)である。
【0026】支持体としてはポリエチレンテレフタレー
トフィルムまたは三酢酸セルロースフィルムが好ましい
。支持体は親水性コロイド層との密着力を向上せしめる
ために、その表面をコロナ放電処理、あるいはクロー放
電処理あるいは紫外線照射処理する方法が好ましくある
いは、スチレンブタジエン系ラテックス、塩化ビニリデ
ン系ラテックス等からなる下塗層を設けてもよくまた、
その上層にゼラチン層を設けてもよい。また、ポリエチ
レン膨潤剤とゼラチンを含む有機溶剤を用いた下塗層を
設けてもよい。これ等の下塗層は表面処理を加えること
で更に親水性コロイド層との密着力を向上することもで
きる。
【0027】本発明の写真感光材料の乳剤層には圧力特
性を改良するためポリマーや乳化物などの可塑剤を含有
させることができる。たとえば英国特許第738,61
8号には異節環状化合物を同738,637号にはアル
キルフタレートを、同738,639号にはアルキルエ
ステルを、米国特許第2,960,404号には多価ア
ルコールを、同3,121,060号にはカルボキシア
ルキルセルロースを、特開昭49−5017号にはパラ
フィンとカルボン酸塩を、特開昭53−28086号に
はアルキルアクリレートと有機酸を用いる方法等が開示
されている。本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤
層のその他の構成については特に制限はなく、必要に応
じて種々の添加剤を用いることができる。例えば、Re
searchDisclosure 176巻22〜2
8頁(1978年12月)に記載されたバインダー、界
面活性剤、その他の染料、塗布助剤、増粘剤、などをも
ちいることができる。
【0028】さらに各種添加剤及び本発明の感光材料の
現像処理方法に関しては例えば特開平2−68539号
公報等の以下の該当個所に記載のものを用いることがで
きる。         項目               
               該当個所  1.ハロ
ゲン化銀乳剤            特開平2−68
539号公報第8頁右下欄      とその製法  
                下から6行目から同
第10頁右上欄12行               
                   目。   2.化学増感方法               
 同第10頁右上欄13行目から同左下欄1     
                         
    6行目。   3.カブリ防止剤・安定剤        同第1
0頁左下欄17行目から同第11頁         
                         
左上欄7行目及び同第3頁左下欄2行目か      
                         
   ら同第4頁左下欄。   4.分光増感色素               
 同第4頁右下欄4行目から同第8頁右下欄  5.界
面活性剤・帯電防止剤      同第11頁左上欄1
4行目から同第12頁               
                   左上欄9行目
  6.マット剤・滑り剤・可塑剤    同第12頁
左上欄10行目から同右上欄1           
                       0行
目。同第14頁左下欄10行目から同        
                         
 右下欄1行目  7.親水性コロイド       
       同第12頁右上欄11行目から同左下欄
1                        
          6行目。   8.硬膜剤                  
    同第12頁左下欄17行目から同第13頁  
                         
       右上欄6行目。   9.支持体                  
    同第13頁右上欄7行目から20行目。 10.染料・媒染剤                
同第13頁左下欄1行目から同第14頁左      
                         
   下欄9行目。 11.現像処理方法                
特開平2−103037号公報第16頁右      
                         
   上欄7行目から同第19頁左下欄15行目   
                         
      。及び特開平2−115837号公報第3
                         
         頁右下欄5行目から同第6頁右上欄
10行                      
            目。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明する。
【0029】
【実施例】
実施例1 乳剤aの調製 水1リットル中に臭化カリ7g、ゼラチン30g、チオ
エーテルHO(CH2)2S(CH2)2S(CH2)
2OHの5%水溶液2.5ccを添加し、60℃に保っ
た溶液中へ、攪拌しながら硫酸銀8.33gの水溶液と
、臭化カリ6.5を含む水溶液とをダブルジェット法に
より45秒間で添加した。続いて臭化カリ2.5gを添
加したのち、硝酸銀8.33gを含む水溶液を26分か
けて、添加終了時の流量が添加開始時の2倍となるよう
に添加した。このあと25%のアンモニア溶液13cc
、50%NH4NO310ccを添加して20分間物理
熟成したのち1Nの硫酸160ccを添加して中和した
。引き続いて硝酸銀153.34gの水溶液と臭化カリ
と沃化カリの混合水溶液を、pAg 8.2に保ちなが
らコントロールダブルジェット法で40分間で添加した
。そのときの臭化カリと沃化カリの混合水溶液の総添加
量から計算された沃化カリの添加量は1.328gであ
った。この時の流量は添加終了時の流量が、添加開始時
の流量の9倍となるよう加速した。添加終了時2Nのチ
オシアン酸カリウム溶液5ccを添加した。このあと温
度を35℃に下げ、沈降法により可溶性塩類を除去した
のち、40℃昇温してゼラチン30gとフェノール2g
を添加し、可性ソーダと臭化カリによりpH6.40、
pAg 8.10に調整した。
【0030】温度を56℃に昇温したのち、下記構造の
増感色素(S−1)を600mgと安定化剤(F−1)
100mgを添加した。10分後にチオ硫酸ナトリウム
5水和物2.4mg、チオシアン酸カリ100mg、塩
化金酸2.1mgを各々の乳剤に添加し、80分後に急
冷して固化させて乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の
投影面積の総和の95%がアスペクト比3以上の粒子か
らなり、アスペクト比2以上すべての粒子についての平
均の投影面積直径は1.4μm、標準偏差13%、厚み
の平均は0.2μmでアスペクト比が7.0であった。
【0031】
【化3】
【0032】乳剤bの調製 コントロールダブルジェット法で添加される臭化カリと
沃化カリの混合溶液の混合比が異なる以外は乳剤aの調
製と全く同じ方法で乳剤bが調製された。そのときの混
合溶液の総添加量から計算された沃化カリの添加量は0
.664gであった。得られた乳剤は全粒子の投影面積
の総和の98%がアスペクト比3以上の粒子からなりア
スペクト比2以上すべての粒子についての平均の投影面
積直径は1.36μm、標準偏差15%、厚みの平均は
0.202μmでアスペクト比は6.7であった。
【0033】乳剤cの調製 コントロールダブルジェット法で添加される臭化カリと
沃化カリの混合溶液を臭化カリ水溶液にした以外は乳剤
aと全く同じ方法で乳剤cが調製された。得られた乳剤
は全粒子の投影面積の総和の95%がアスペクト比3以
上の粒子からなり、アスペクト比2以上すべての粒子に
ついての平均の投影面積直径は1.4μm、標準偏差1
4%、厚みの平均は0.189μmでアスペクト比が7
.4であった。
【0034】乳剤dの調製 水1リットル中に臭化カリ5g、沃化カリ0.05g、
ゼラチン30g、チオエーテルHO(CH2)2S(C
H2)2S(CH2)2OHの5%水溶液3.0ccを
添加し73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硫酸銀8
.33gの水溶液と、臭化カリ5.94g、沃化カリ1
.00gを含む水溶液とをダブルジェット法により45
秒間で添加した。続いて臭化カリ2.5gを添加したの
ち、硝酸銀8.33gを含む水溶液を26分かけて、添
加終了時の流量が添加開始時の2倍となるように添加し
た。このあと25%のアンモニア溶液20cc、50%
NH4NO310ccを添加して20分間物理熟成した
のち1Nの硫酸240ccを添加して中和した。引き続
いて硝酸銀153.34gの水溶液と臭化カリと沃化カ
リの混合水溶液を、pAg 8.2に保ちながらコント
ロールダブルジェット法で40分間で添加した。そのと
きの臭化カリと沃化カリの混合水溶液の総添加量から計
算された沃化カリの添加量は0.278gであった。こ
の時の流量は添加終了時の流量が、添加開始時の流量の
9倍となるよう加速した。添加終了時の2Nのチオシア
ン酸カリウム溶液15ccを添加した。このあと温度を
35℃に下げ、沈降法により可溶性塩類を除去したのち
、40℃昇温してゼラチン30gとフェノール2gを添
加し、可性ソーダと臭化カリによりpH6.40、pA
g 8.10に調整した。温度を56℃に昇温したのち
、前記増感色素S−1を600mgと安定化剤F−1 
 150mgを添加した。
【0035】10分後にチオ硫酸ナトリウム5水和物2
.4mg、チオシアン酸カリ140mg、塩化金酸2.
1mgを各々の乳剤に添加し、80分後に急冷して固化
させて乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の投影面積の
総和の98%がアスペクト比3以上の粒子からなり、ア
スペクト比2以上すべての粒子についての平均の投影面
積直径は1.52μm、標準偏差15%、厚みの平均は
0.194μmでアスペクト比は7.8であった。
【0036】乳剤eの調製 コントロールダブルジェット法で添加される臭化カリと
沃化カリの混合溶液の混合比が異なる以外は乳剤dの調
製と全く同じ方法で乳剤eが調製された。そのときの混
合溶液の総添加量から計算された沃化カリの添加量は0
.61gであった。得られた乳剤は全粒子の投影面積の
総和の98%がアスペクト比3以上の粒子からなり、ア
スペクト比2以上すべての粒子についての平均の投影面
積直径は1.51μm、標準偏差17%、厚みの平均は
0.201μmでアスペクト比は7.5であった。
【0037】乳剤fの調製 水1リットル中に臭化カリウム5g、沃化カリウム0.
05g、ゼラチン30g、チオエーテルHO(CH2)
2S(CH2)2S(CH2)2OHの5%水溶液3.
0ccを添加し73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら
硝酸銀8.33gの水溶液と、臭化カリ5.94g、沃
化カリ1.00gを含む水溶液とをダブルジェット法に
より45秒間で添加した。 続いて臭化カリ2.5gを添加したのち、硝酸銀8.3
3gを含む水溶液を26分かけて、添加終了時の流量が
添加開始時の2倍となるように添加した。このあと25
%のアンモニア溶液20cc、50%NH4NO310
ccを添加して20分間物理熟成したのち1Nの硫酸2
40ccを添加して中和した。引き続いて硝酸銀153
.34gの水溶液と臭化カリの水溶液を、電位をpAg
 8.2に保ちながらコントロールダブルジェット法で
40分間で添加した。この時の流量は添加終了時の流量
が、添加開始時の流量の9倍となるよう加速した。添加
終了時2Nのチオシアン酸カリウム溶液15ccを添加
しさらに1%の沃化カリ水溶液28ccを30秒かけて
添加した。このあと温度を35℃に下げ、沈降法により
可溶性塩類を除去したのち、40℃昇温してゼラチン3
0gとフェノール2gを添加し、可性ソーダと臭化カリ
によりpH6.40、pAg 8.10に調整した。温
度を56℃に昇温したのち、前記増感色素S−1を60
0mgと安定化剤F−1  150mgを添加した。1
0分後にチオ硫酸ナトリウム5水和物2.4mg、チオ
シアン酸カリ140mg、塩化金酸2.1mgを各々の
乳剤に添加し、80分後に急冷して固化させて乳剤とし
た。得られた乳剤は全粒子の投影面積の総和の98%が
アスペクト比3以上の粒子からなり、アスペクト比2以
上すべての粒子についての平均の投影面積直径は1.5
μ、標準偏差18%、厚みの平均は0.192μmでア
スペクト比が7.8であった。
【0038】§乳剤塗布液の調製 ○乳剤層  第1層−(イ) 乳剤aにハロゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加し
て塗布液とした。   ・ゼラチン     Ag/ゼラチン              
                         
 0.9になるよ                 
                         
                う添加量を調整  
・ポリマーラテックス     (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)
=97/3)    25.0g  ・1.2−ビス(
スルホニルアセトアミド)エタン          
8ミリモル/表                  
                         
               面保護層と乳剤   
                         
                         
     層のゼラチン              
                         
                   100gあた
【0039】
【化4】
【0040】   ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチ
ルアミノ      −1,3,5−トリアジン   
                         
        80mg  ・ポリアクリル酸ナトリ
ウム(平均分子量  4.1万)          
  4.0g  ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(
平均分子量  60万)        1.0g
【0
041】○乳剤層  第1層−(ロ)乳剤bを用いる他
は第1層−(イ)と全く同じ内容の塗布液を調製した。 ○乳剤層  第1層−(ハ) 乳剤cを用いる他は第1層−(イ)と全く同じ内容の塗
布液を調製した。 ○乳剤層  第1層−(ニ) Ag/ゼラチン比が1.3である他は第1層−(ロ)と
全く同じ内容の塗布液を調製した。
【0042】○乳剤層  第2層−(イ)乳剤dを用い
る他は第1層−(イ)と全く同じ内容の塗布液を調製し
た。 ○乳剤層  第2層−(ロ) 乳剤eを用いる他は第1層−(ロ)と全く同じ内容の塗
布液を調製した。 ○乳剤層  第2層−(ハ) 乳剤fを用いる他は第1層−(ハ)と全く同じ内容の塗
布液を調製した。 ○乳剤層  第2層−(ニ) Ag/ゼラチン比が1.3である他は第2層−(イ)と
全く同じ内容の塗布液を調製した。
【0043】§媒染層つきベースの調製ブルー着色した
厚さ175μmのポリエチレンテレフタレートベースの
両面に下記の塗布量の媒染層を設けたベースを準備した
。 ・ゼラチン                    
                         
       84mg/m2
【0044】
【化5】
【0045】前記乳剤塗布液を表面保護層塗布液と同時
に媒染層つきPETベースの両面に片面あたりの塗布銀
量が1.8g/m2となるように塗布した。 感光材料1〜6の作製 表1にその構成を示す。
【0046】
【表1】
【0047】 §表面保護層の内容   ・ゼラチン                  
                         
   1.15g/m2  ・ポリアクリルアミド(平
均分子量  4.5万)            0.
25g/m2  ・ポリアクリル酸ソーダ(平均分子量
  40万)            0.02g/m
2  ・p−t−オクチルフェノキシジグリセリルブチ
ル      スルホン化合物のナトリウム塩    
                    0.02g
/m2  ・ポリ(重合度10)オキシエチレン−ポリ
(重合度3)      オキシグリセリル−p−オク
チルフェノキシエーテル    0.01g/m2  
・C8F17SO3K               
                         
   0.003g/m2
【0048】
【化6】
【0049】   ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.5μm
)      0.025g/m2  ・ポリ(メチル
メタクリレート/メタクリレート)      (モル
比7:3、平均粒径2.5μm)          
    0.020g/m2
【0050】§ローラーマ
ークおよび乾燥性の評価(i)90秒処理での結果 試料を感光計にて露光し、90秒間、富士X−レイ自動
現像機RNにて処理する。この中で試料は下記組成の現
像液で38℃、20秒間現像される。
【0051】 現像液処方   水酸化カリウム                
                         
         29g  氷酢酸        
                         
                         
11g  亜硫酸カリウム             
                         
            44g  重炭酸ナトリウム
                         
                     7.5g
  ホウ酸                    
                         
               1g  ジエチレング
リコール                     
                       29
g  エチレンジアミン四酢酸           
                         
    1.7g  5−メチルベンゾトリアゾール 
                         
      0.06g  5−ニトロインダゾール 
                         
            0.25g  ヒドロキノン
                         
                         
  30g  1−フェニル−3−ピラゾリドン   
                         
    1.5g  メタ重亜硫酸ナトリウム    
                         
         12.6g  グルタルアルデヒド
                         
                       1g
  臭化カリウム                 
                         
            6g  水を加えて1.0リ
ットルに仕上げる                 
 (pH=10.25)
【0052】処理後、各試料上
に形成されたローラーマークについて肉眼で評価した。 各試料に対しA〜Eの値を与え、Aはローラーマークが
ないこと、Eはローラーマークが多発していることを表
わす。
【0053】 (ii) 38秒処理での結果 現像液の組成   水酸化カリウム                
                         
         17g  亜硫酸ナトリウム   
                         
                    29g  
亜硫酸カリウム                  
                         
       39g  トリエチレンテトラミン六酢
酸                        
              2g  ホウ酸    
                         
                         
      3g  ハイドロキノン        
                         
                 28g  1−フ
ェニル−3−ピラゾリドン             
                   1.7g  
5−ニトロインダゾール              
                         
 0.2g  5−メチルベンゾトリアゾール    
                         
   0.02g  グルタールアルデヒド     
                         
                5g  臭化カリウ
ム                        
                         
     2g  水で1リットルとする(pH10.
25に調整する)
【0054】 定着液の組成   チオ硫酸アンモニウム(70% wt /vol)
                        2
50ml  亜硫酸ナトリウム           
                         
            15g  硼酸      
                         
                         
      8g  エチレンジアミン四酢酸・二ナト
リウム・二水塩              0.02
5g  水酸化ナトリウム             
                         
            6g  硫酸アルミニウム 
                         
                      15g
  水で1リットルとする(酢酸でpH4.65に調整
する。)この現像液と定着液を自現機の現像タンク、定
着タンクにおのおの入れ、下記の条件で現像処理した。
【0055】自現機  富士写真フイルム株式会社製F
PM−9000を改造してDry to Dryで38
秒処理。   現像タンク        22リットル    
  35℃×11.1秒  定着タンク    15.
5リットル      35℃×8.6秒  水洗タン
ク        14リットル      20℃×
5.1秒  乾燥                 
               55℃
【0056】9
0秒処理の結果を表2に、38秒処理の結果を表3に示
す。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】表2の結果において感光材料1の第1層の
乳剤のAgI含有率は第2層の乳剤と同じ0.8モル/
Agモルであり、ローラーマークの程度も実用に耐えな
いものである。それに対し、本発明の感光材料2は第一
層乳剤のAgI含有率を減じることによりローラーマー
クの程度が格段に向上する。また第一層乳剤を純臭化銀
にした感光材料3、4でも本発明の効果が確認できる。 本発明の感光材料5の第2層の乳剤は粒子形成最後にK
I溶液を添加されたために、感光材料2の第2層の乳剤
のAgI含有率と等しいにもかかわらず、感光材料2よ
り1ランクローラーマークの程度が下がる。これは粒子
表面のAgI含有率が一部ローラーマークの程度を支配
するからであると推定できるが詳細は明らかでない。
【0060】38秒処理の結果から銀/バインダー比を
向上させた本発明の感光材料6は超迅速処理に適してお
り、なおかつ90秒、38秒の両方の処理に対してロー
ラーマークの程度は許容されるレベルのものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体の少なくとも一方の側に沃化銀
    含有率が1モル%以下であるハロゲン化銀乳剤からなる
    感光性ハロゲン化銀乳剤層を2層以上有するハロゲン化
    銀写真感光材料において、支持体に最も近い乳剤層のハ
    ロゲン化銀乳剤の沃化銀含有率が、支持体から見て該乳
    剤層より遠いどの乳剤層のハロゲン化銀乳剤の沃化銀含
    有率よりも小さいことを特徴とするハロゲン化銀写真感
    光材料。
  2. 【請求項2】  支持体に最も近い乳剤層の銀/バイン
    ダー重量比が他の乳剤層のそれより大であることを特徴
    とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
JP13522791A 1990-10-31 1991-05-13 ハロゲン化銀写真感光材料 Expired - Lifetime JP2699030B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13522791A JP2699030B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 ハロゲン化銀写真感光材料
US07/783,173 US5310636A (en) 1990-10-31 1991-10-28 Silver halide photographic material and the development processing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13522791A JP2699030B2 (ja) 1991-05-13 1991-05-13 ハロゲン化銀写真感光材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04335630A true JPH04335630A (ja) 1992-11-24
JP2699030B2 JP2699030B2 (ja) 1998-01-19

Family

ID=15146789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13522791A Expired - Lifetime JP2699030B2 (ja) 1990-10-31 1991-05-13 ハロゲン化銀写真感光材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2699030B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2699030B2 (ja) 1998-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2649843B2 (ja) ハロゲン化銀乳剤の製造方法及びこの乳剤を含有するハロゲン化銀xレイ写真感光材料
JP2704457B2 (ja) ハロゲン化銀写真用感光材料
JP2704456B2 (ja) ハロゲン化銀乳剤の製造方法
JP2876081B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2873326B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0820693B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04335630A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH07109487B2 (ja) ハロゲン化銀写真用乳剤
JP2676117B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2906288B2 (ja) 写真用ハロゲン化銀乳剤の製造方法
US5310636A (en) Silver halide photographic material and the development processing method
JP2704460B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその現像処理方法
JP2802690B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPS63305343A (ja) ハロゲン化銀写真用乳剤
JPH04311949A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2727381B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04251838A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JP2995641B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH04337724A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2789368B2 (ja) Xレイ用ハロゲン化銀写真感光材料
JP2627197B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04291252A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH02266352A (ja) X線用ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0534852A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH02308155A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070926

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100926

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100926

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 14