JPH0433314B2 - - Google Patents

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JPH0433314B2
JPH0433314B2 JP17274386A JP17274386A JPH0433314B2 JP H0433314 B2 JPH0433314 B2 JP H0433314B2 JP 17274386 A JP17274386 A JP 17274386A JP 17274386 A JP17274386 A JP 17274386A JP H0433314 B2 JPH0433314 B2 JP H0433314B2
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JP
Japan
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phosphor
afterglow
zns
afterimage
present
Prior art date
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JP17274386A
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English (en)
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JPS6330586A (ja
Inventor
Juji Sugimoto
Mitsuhiro Oikawa
Takeshi Takahara
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は長残光性の青色発光硫化亜鉛蛍光体に
関する。
(従来の技術) 細密な文字や図形の表示が行なわれるコンピユ
ーターの端末表示装置、航空機管制システムの表
示装置等には高解像度のブラウン管の使用が望ま
れている。ブラウン管の解像度を向上させる有力
な方法として、電子線による蛍光膜走査速度を普
通の表示装置用ブラウン管のそれよりも2〜3倍
以上遅くすることが知られているが、このような
高解像度ブラウン管の蛍光膜を構成する蛍光体は
10%残光時間(励起停止後発光輝度が励起時の10
%まで低下するのに要する時間)が普通の表示装
置用ブラウン管の蛍光膜を構成する蛍光体よりも
数十乃至数百倍長いことが必要である。
この様な蛍光体として本発明者等は、一般式
ZnS・xSc2O3:Ag,X(Xは弗素、塩素、臭素、
沃素およびアルミニウムからなる群から選ばれた
少なくとも1種の元素)で表わされる蛍光体を発
明し(特願昭61−69139号=特開昭62−225584
号)、上記高解像度ブラウン管に使用可能な長残
光性の青色発光蛍光体として一部実用化もしてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記長残光性の青色発光蛍光体
と、通常の長残光性の緑色発光蛍光体・赤色発光
蛍光体とを用いて作成した蛍光膜を有するブラウ
ン管では、励起停止後の残像色が緑色あるいは赤
色を呈していた。これは、緑色あるいは赤色発光
蛍光体に、いわゆる残像(10%残光時間以降の微
弱な残光成分)がある為である。この残像問題を
解決する方法としては、緑色あるいは赤色発光蛍
光体の残像をなくす方法(特願昭60−188658号=
特開昭50384号)と、青色発光蛍光体に残像性を
付与する方法とがある。
本発明の目的は、残像のある長残光性の青色発
光蛍光体、特に高解像度ブラウン管用に適した長
残光・長残像性の青色発光硫化亜鉛蛍光体を提供
することを目的とする。
(問題を解決するための手段) 本発明者等は上記目的を達成するために、青色
蛍光体として広く実用されているZnS:Ag蛍光
体を長残光性の蛍光体にすべく種々実験を行なつ
たところ、ZnSと適当量のLu2O3を反応させた複
合化合物を母体とすることにより、従来のZnS:
Ag,X蛍光体よりも10%残光時間が著しく長く、
かつ残像のある青色発光蛍光体を得ることができ
ることを見出し本発明に至つたものである。
すなわち、本発明の長残光性の青色発光硫化亜
鉛蛍光体は、一般式 ZnS・xLu2O3:Agy,Xz (ただし、Xは弗素、塩素、臭素、沃素およびア
ルミニウムからなる群から選ばれた少なくとも1
種の元素であり、x,y、及びzはそれぞれ1×
10-6≦x≦5×10-2、4.5×10-6≦y≦9×10-4
O≦Z≦5.5×10-4の数である)で表わされる化
合物からなることを特徴とする。
本発明の青色発光硫化亜鉛発光体は、従来の
ZnS・xSc2O3:Ag,Xに比較して10%残光時間
はほぼ同等であり、残像もあり、好ましいもので
ある。
(作用) 第1図に本発明の蛍光体の一つであるZnS・
0.004Lu2O3:Ag,Clの残光特性を示す。縦軸は
相対発光輝度、横軸は時間を表わす。第1図から
明らかなように、10%残光時間は約42msであり、
図には示さなかつたが、上記従来のZnS・xSc2
O3:Ag,Xなる青色発光長残光蛍光体とほぼ同
様の残光特性を示す。
第2図は、残像特性を示す。曲線Aは本発明の
蛍光体のものであり、組成は第1図と同じであ
る。曲線Bは、従来のZnS・0.003Sc2O3:Ag,
Clの残像特性である。
第2図から明らかなように、本発明の蛍光体に
おいては、10%残光時間以降の残像成分が従来品
よりも著しく多く存在している。
第3図は、本発明の蛍光体における母体の中の
酸化ルテシウムの硫化亜鉛に対するモル比xと10
%残光時間との関係を示すグラフであるり、銀お
よび塩素の付活量y,zがそれぞれ9×10-5およ
び2.7×10-6であるZnS・xLu2O3:Ag,Clにおけ
る関係を示したものである。
第3図から明らかなように、xが10-6〜5×
10-2の範囲にある本発明の蛍光体は残光時間が約
20msであり、十分実用可能なものである。xが
10-6未満では、輝度は高いが残光時間が短く、
10-2を超えると輝度は低く、残光時間も短かくな
り、好ましくない。本発明の蛍光体の好ましいx
の範囲は10-5≦x≦5×10-3である。
さらに実験の結果、yおよびzは4.5×10-6
y≦9×10-4、O≦z≦5.5×10-4で好ましい特
性となることを確認した。
(実施例) 以下本発明の蛍光体の製造方法について説明す
る。本発明の蛍光体の製造原料としては、例えば
次のような化合物が使用される。
硫化亜鉛粉末 酸化ルテシウム 硝酸銀、硫化銀、ハロゲン化銀等の銀化合物 アルカリ金属(Na,K,Li,RbおよびCs)
およびアルカリ土類金属(Ca,Mg,Sr,Zn,
CdおよびBa)のフツ化物、塩化物、臭化物、
ヨウ化物、ならびに硝酸アルミニウム、硫酸ア
ルミニウム、酸化アルミニウム、ハロゲン化ア
ルミニウム等のアルミニウム化合物からなる群
より選ばれた少なくとも1種の化合物 上記の、の母体原料、の付活剤原料の量
は上記本発明の蛍光体の一般式に表わされている
量比の範囲で用いられる。の共付活剤原料中の
ハロゲンはその大部分が焼成時に失なわれて得ら
れる蛍光体中にはごく一部しか残留しない。従つ
て、ハロゲンの原料であるアルカリ金属あるいは
アルカリ土類金属のハロゲン化物は焼成温度等に
依存して目的とするハロゲン付活量の数十乃至数
百倍のハロゲンを含むような量が用いられる。こ
の過剰なアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属
のハロゲン化物は融剤としても作用する。上記4
つの蛍光体原料を必要量秤量し、ボールミル等で
十分よく混合する。なおこの混合は、の付活
剤を溶液として添加し湿式で行なつてもよい。こ
の場合、混合物は十分に乾燥させる。
次に得られた蛍光体原料混合物を石英ルツボ等
の耐熱性容器に充填して焼成を行なう。焼成温度
は800〜1050℃であるのがよい。1050℃以上で焼
成すると硫化亜鉛蛍光体の結晶型が立方晶型から
六方晶型になり、発光色がより短波長になり、ま
た発光輝度も低下し、好ましくない。焼成時間は
用いられる焼成温度、蛍光体原料混合物の量によ
つて異なるが、0.5〜7時間が適当である。焼成
後、得られた焼成物を水洗し、乾燥させ、ふるい
にかけて本発明の蛍光体を得る。
実施例 1 硫化亜鉛ZnS 2000g、硝酸銀AgNO3 0.32g、
酸化ルテシウムLu2O3 12.84g、塩化ナトリウム
NaCl 10g、塩化マグネシウムMgCl2 10gをボー
ルミル等を用いて十分に混合した後、イオウおよ
び炭素を適当量加えて石英ルツボに充填した。石
英ルツボに蓋をした後、ルツボを電気炉に入れ、
950℃の温度で3時間焼成を行なつた。焼成後得
られた焼成物をルツボから取り出し、水洗し、乾
燥させ、ふるいにかけた。
このようにしてZnS・0.003Lu2O3:Ag0.00009
Cl0.000006を得た。この蛍光体は電子線励起下で青
色発光を示し、通常の短残光のZnS:Ag蛍光体
の輝度を100%として本実施例蛍光体の輝度は約
65%であり、10%残光時間は約45msであつた。
励起停止後、1秒間の残像が目視にて観測され
た。これは、上記従来の蛍光体の1つである
ZnS・xSc2O3:Ag,Clの輝度・10%残光時間が
それぞれ67%、50msであり、残像が観測されな
いのに対して、残像特性において優れているもの
である。
実施例 2 酸化ルテシウムを80.5gを使用したこと以外は
実施例1と同様にして本発明の蛍光体の1つであ
るZnS・0.019Lu2O3:Ag0.00009,Cl0.00006を得た。
この蛍光体は電子線励起下で青色発光を示し、そ
の発光輝度は通常の短残光のZnS:Ag蛍光体の
輝度を100%として約64%であり、10%残光時間
は約40msであつた。励起停止後1.5秒間の残像が
目視にて観測された。
実施例 3 硫化亜鉛ZnS 2000g、硝酸銀AgNO3 3.22g、
酸化ルテシウムLu2O3 2.0g、塩化ナトリウム
NaCl 10g、塩化マグネシウムMgCl2 10gをボー
ルミル等を用いて十分に混合した後、イオウおよ
び炭素を適当量加えて石英ルツボに充填した。石
英ルツボに蓋をした後このルツボを電気炉に入
れ、950℃の温度で3時間焼成を行なつた。焼成
後得られた焼成物をルツボから取り出し、水洗
し、乾燥させ、ふるいにかけた。このようにして
本発明の蛍光体の1つであるZnS・0.00047Lu2
O3:Ag0.0009,Cl0.00006を得た。この蛍光体は電
子線励起下で青色発光を示し、この発光輝度は通
常の短残光のZnS:Ag蛍光体の輝度を100%とし
て約70%であり、10%残光時間は約45msであつ
た。励起停止後、1秒間の残像が目視にて観測さ
れた。
Xとして塩素以外に臭素、沃素、アルミニウム
等を用いたものもほぼ同様の特性を示した。
〔発明の効果〕
以上説明した通り本発明の硫化亜鉛蛍光体は発
光輝度・10%残光時間は従来品と同等であるが、
残像特性において、長残光蛍光体として優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蛍光体ZnS・0.04Lu2O3
Ag,Clの残光特性を示す図、第2図は本発明お
よび従来の蛍光体の残像特性を示す図、第3図は
本発明の蛍光体における母体の中の酸化ルテシウ
ムの硫化亜鉛に対するモル比xと10%残光時間と
の関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式ZnS・xLu2O3:Agy,Xz(ただし、X
    は弗素、塩素、臭素、沃素およびアルミニウムか
    らなる群から選ばれた少なくとも1種の元素であ
    り、x,yおよびzはそれぞれ1×10-6≦x≦5
    ×10-2、4.5×10-6≦y≦9×10-4、O≦Z≦5.5
    ×10-4の数である)で表わされることを特徴とす
    る硫化亜鉛蛍光体。 2 xが1×10-5≦x≦5×10-3であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の硫化亜鉛蛍
    光体。
JP17274386A 1986-07-24 1986-07-24 硫化亜鉛蛍光体 Granted JPS6330586A (ja)

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JP17274386A JPS6330586A (ja) 1986-07-24 1986-07-24 硫化亜鉛蛍光体

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JPS6330586A JPS6330586A (ja) 1988-02-09
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