JPH04332574A - パチンコ玉検出装置 - Google Patents

パチンコ玉検出装置

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JPH04332574A
JPH04332574A JP13601491A JP13601491A JPH04332574A JP H04332574 A JPH04332574 A JP H04332574A JP 13601491 A JP13601491 A JP 13601491A JP 13601491 A JP13601491 A JP 13601491A JP H04332574 A JPH04332574 A JP H04332574A
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pachinko ball
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触でパチンコ玉の
存在を検出するパチンコ玉検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ玉検出装置は、
パチンコ台や玉貸器での払い出し玉の検出等に用いられ
ており、光学的な手法により非接触でパチンコ玉を検出
するものが知られている。例えば図9に示すように、パ
チンコ玉の通路を横切る位置に投光器Sと受光器Dとを
設け、パチンコ玉Pが投光器Sからの検出光を遮ること
で、パチンコ玉Pの存在を検出するのである。こうした
パチンコ玉の検出装置としては、パチンコ玉が検出光を
遮る度にパルス信号を出力するもの、あるいはパチンコ
玉が存在する間、アクティブなレベル信号を出力するも
のがある。
【0003】後者の信号について、実際の構成に即して
説明する。例えばパチンコ台で景品球を払い出す際には
、複数個のパチンコ玉が連続して排出される。従って、
景品球の払い出し機構では、パチンコ玉を縦列させ、払
い出しに足りる個数のパチンコ玉が揃ったか否かを、先
頭から所定個数目のパチンコ玉の位置に検出装置を設け
、その出力信号の状態を監視することで検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光を用
いた従来のパチンコ玉検出装置では、パチンコ玉が移動
する際、パチンコ玉が隣り合ったパチンコ玉と接する状
態で移動している場合でも、パルス信号が出力されてし
まうという問題があった。即ち、図9に示すように、複
数個のパチンコ玉が連なった状態で移動する場合、隣接
するパチンコ玉間で光は完全には遮られないから、パチ
ンコ玉の移動に伴って、パチンコ玉検出装置はパルス信
号SPを出力するのである。この結果、払い出しに足り
る数のパチンコ玉が揃っている場合でも、連続してアク
ティブとなるレベル信号SLを得ることはできない。こ
うした場合に、パチンコ玉検出装置からのパルス信号に
基づいてパチンコ玉が連続して存在することを認識しよ
うとすれば、所定時間中のパルス信号を無視するといっ
た信号処理を行なわねばならず、信号処理に無用な手間
を要するという問題があった。
【0005】しかも、パチンコ玉の移動速度が遅い場合
(パルス信号の間隔が長い場合)でも、レベル信号を確
実に得ようとすれば、回路の時定数を相当大きくとらざ
る得ないから、こうした信号処理を行なうと、1個のパ
チンコ玉が通過する場合の検出の応答性は低下してしま
う。
【0006】なお、上述した信号処理を行なう回路を検
出装置自体に設けることも可能ではあるが、この場合に
は、回路構成の大幅に異なる2種類のパチンコ玉検出装
置が必要となり、部品の互換性が失われるばかりか、部
品点数の無用な増大、在庫管理の手間の増大といった新
たな問題を招致する。
【0007】本発明のパチンコ玉検出装置は、こうした
問題を解決し、非接触でパチンコ玉を検出でき、更にほ
ぼ同一の回路構成で、隣り合ったパチンコ玉と接した状
態で移動するパチンコ玉を連続して検出可能とすること
を目的としてなされ、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ玉検出
装置は、筐体内に、パチンコ玉の検出部と回路基板とを
収納したパチンコ玉検出装置であって、回路基板には、
検出部を構成するコイルのインダクタンス成分を用いて
発振する発振回路と、発振回路の発振状況に応じてオン
・オフされるスイッチング回路とを設け、筐体は、コイ
ルをその一端がパチンコ玉通路に対向する向きに少なく
とも2以上収納可能とし、コイルの収納位置を、該の軸
中心間が、検出するパチンコ玉の直径の整数倍でない距
離としてなることを要旨とする。
【0009】また、発振回路をコンデンサを用いて構成
した場合には、筐体は、コンデンサを形成する一組の電
極の各々をパチンコ玉の通路を跨ぐ位置に複数組収納可
能とし、コンデンサ収納位置を、隣接するコンデンサの
中心間が、検出するパチンコ玉の直径の整数倍でない距
離とした構造とすることができる。
【0010】なお、コイルもしくはコンデンサの筐体へ
の収納は、コイルもしくはコンデンサが完全に筐体に収
納されていてる形態でもよいし、コイルもしくはコンデ
ンサの一部が収納された形態でもよい。また、コイルも
しくはコンデンサは、回路基板に直接半田付けなどの方
法で固定してもよいし、回路基盤とは個別に設けてもよ
い。
【0011】
【作用】以上のように構成された本発明のパチンコ玉検
出装置では、パチンコ玉が存在しない場合、発振回路は
、筐体内に収納された検出部としてのコイルのインダク
タンス成分を用いて発振する。一方、コイルの近傍にパ
チンコ玉が近づき、コイルが形成する磁束がパチンコ玉
を横切る状態になると、主に渦電流損失により発振エネ
ルギは失われ、発振回路の発振状態が変化して通常発振
は停止する。スイッチング回路は、この発振回路の発振
状況に応じてオン・オフされ、外部にパチンコ玉の有無
に応じた信号を出力する。
【0012】このとき、検出部としてのコイルが複数で
あれば、これらのコイルはその軸中心間が、検出しよう
とするパチンコ玉の直径の整数倍でない距離となってい
るから、パチンコ玉が隣り合うパチンコ玉と接した状態
では、すべてのコイルが同時にパチンコ玉とパチンコ玉
の間の位置に当たることはありない。従って、少なくと
も一つのコイルではエネルギ損失が生じ、これにより発
振回路の発振状況は確実に変化する。なお、コイルが1
個の場合には、パチンコ玉が通過する度にパルス信号を
応答性良く出力する構成となる。
【0013】発振回路の発振状況を変化させるには、パ
チンコ玉の有無に基づく渦電流損失による発振エネルギ
の消耗に代えて、パチンコ玉の通路を跨ぐ位置にコンデ
ンサを形成する電極を設け、この電極間をパチンコ玉が
通過する構成によっても達成される。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明のパチンコ玉検出装置の好
適な実施例について説明する。図1は実施例としてのパ
チンコ玉検出装置の構造を示す断面図、図2は同じくそ
の回路、図3はこのパチンコ玉検出装置が配設されるパ
チンコ台の概略構成図、である。
【0015】まず、パチンコ台の構成から説明する。パ
チンコ台は、図3に示したように、機枠1と、機枠1の
前面に開閉自在に取り付けられた前枠3と、前枠3の裏
面に着脱自在に装着される遊技盤5を中心に構成されて
いる。遊技盤5の裏面には、種々の機構が登載される機
構板7が回動自在に取り付けられており、この機構板7
の裏面上部には、図示しないパチンコ玉送給装置から送
給されるパチンコ玉を貯める景品球タンク10が固定さ
れている。この景品球タンク10の下方には、景品球と
なるパチンコ玉を、2列に縦列させて導き出す導出樋1
2が形成されており、その下端にパチンコ玉の送り出し
装置20が装着されている。また、前枠3下部には、玉
発射装置14が取り付けられている。
【0016】導出樋12の途中には、送り出し装置20
が動作するのに十分な数のパチンコ玉が溜まっていない
場合にこれを検出する玉補給インターロックスイッチ1
5が設けられている。また、導出樋12の末端、送り出
し装置20の直前には、導出樋12での玉詰まり等を検
出する玉詰まりインターロックスイッチ17と、パチン
コ玉検出装置の一実施例である玉確認スイッチ18が設
けられている。また、送り出し装置20のパチンコ玉排
出側直下には、同じ他の実施例である景品球確認スイッ
チ19が設けられている。送り出し装置20は、インタ
ーロックスイッチ17がオフで玉確認スイッチがオンの
場合にのみ、送り出されるパチンコ玉を景品球確認スイ
ッチ19により確認しつつ景品球の送り出しを行なう。
【0017】なお、玉補給インターロックスイッチ15
,玉詰まりインターロックスイッチ17,玉確認スイッ
チ18,景品球確認スイッチ19は、2列設けられた導
出樋12の各々に応じて、2個ずつ設けられているが、
同一の構成なので以下の説明では一方のみを示す。 また、玉確認スイッチ18,景品球確認スイッチ19の
構成と働きについては、送り出機構20の構成および働
きと併せて、後で詳解する。
【0018】送り出し装置20による景品球の送り出し
は、入賞球に応じて行なわれるが、この入賞球は、入賞
球導出路23に設けられた検出器24により検出される
。入賞球は、入賞した役物の種類等に応じて3つに区別
されており、検出器24も3組設けられている。パチン
コ玉の送り出しを開始するための信号という意味で、こ
れを第1,第2,第3スタートスイッチ(24a,b,
c)と呼んでいる。なお、これらのスタートスイッチの
一つ、例えば第3スタートスイッチ24cを、パチンコ
台に隣接して設けられた玉貸し機等の作動スイッチとし
て用いることも考えられる。この場合、第3スタートス
イッチ24cからの信号に応じて、玉貸し機は、所定個
数のパチンコ玉を貸し出す。
【0019】送り出し装置20の下方には、送り出し装
置20によって計数されて放出されたパチンコ玉を前枠
3の前面に設けられた上皿および下皿に導く放出樋26
が設けられている。なお、放出樋26と上皿,下皿との
接続部近傍には、上皿および下皿にパチンコ玉が一杯に
なったことを検出する上下皿インターロックスイッチ2
7が設けられている。
【0020】次に、送り出し装置20の構成について説
明する。送り出し装置20は、図4,図5に示すように
、上下に開口した中空の角筒体形状のケース29を有し
、その内部の導出樋12の下端に対応した位置に、2列
の玉通路31,32を備える。また、ケース29の内部
には、ケース29の壁面に両端が支持された横軸35が
設けられ、この横軸35に2つの玉切り円盤41,42
が連結筒部43により一体かつ横軸35に対して回転自
在に軸支されている。
【0021】各玉切り円盤41,42は、外周の13箇
所に半円状の切欠Paを有する2枚のスプロケット44
と、このスプロケット44を両側に固定したブラケット
45とから構成されている。玉切り円盤41,42は、
その外周が、図4に示すように、玉通路31,32の内
部に臨む位置に設けられている。また、スプロケット4
4の外周に設けられた切欠Paの径が、パチンコ玉とほ
ぼ同一であることから、玉切り円盤41,42が回転す
ると、玉通路31,32内のパチンコ玉Bは一つずつ、
放出樋26へと送り出されることになる。なお、玉切り
円盤41,42は、切欠Paのピッチのちょうど1/2
だけずれた回転位置で互いに固定されており、パチンコ
玉の送り出しは、交互になされる。
【0022】2組の玉切り円盤41,42を連結する連
結筒部43の外周には、ウオーム歯車46が固定されて
いる。このウオーム歯車46には、これを駆動するウオ
ーム47が噛み合わされている。このウオーム47が取
り付けられた軸49は、一端がケース29の外壁に回転
自在に軸支され、他端がステッピングモータ50の回転
軸51に固定されている。ステッピングモータ50は、
ケース29外壁に固定されている。ステッピングモータ
50が回転すると、その回転軸51に直結されたウオー
ム47の回転を介してウオーム歯車46が回転し、玉切
り円盤41,42も回転する。玉切り円盤41,42の
回転の状態を検出するために、玉切り円盤42の一方の
スプロケット44を挟む位置に、赤外光を利用した透過
型光検出器55が設けられている。この透過型光検出器
55は、スプロケット44の切欠Paより、光が透過も
しくは遮断する毎に、即ちパチンコ玉が1個送り出され
る毎に、パルス信号を送出する。
【0023】なお、この送り出し装置20と玉確認スイ
ッチ18,景品球確認スイッチ19との取付位置関係に
ついて説明すると、図5に示すように、玉確認スイッチ
18は、玉送り出し装置20の玉通路31,32の直前
に設けられており、景品球確認スイッチ19は、その直
下に設けられている。
【0024】次に、パチンコ台全体の制御を行なう電子
制御装置60について、図6を参照しつつ簡略に説明す
る。この電子制御装置60は、周知の算術論理演算部や
ROM,RAM等を内蔵した1チップマイクロコンピュ
ータ(以下、MPUという)61を中心に構成されてい
る。電子制御装置60は、上述した各種スイッチおよび
ハンドル62に設けられたタッチ検出スイッチ63から
の信号を取り込み、玉発射装置14,玉送り出し装置2
0あるいは入賞表示ランプなどの表示素子群65等を制
御する。
【0025】各種スイッチは、MPU61の入力ポート
PAないしPBに、また玉発射装置14などは出力ポー
トPCないしPEに、各々接続されている。MPU61
とこれらのスイッチおよび外部装置との間には、接続さ
れる機器に応じたインタフェース回路が設けられている
が、ここではその図示および説明を省略する。
【0026】本発明の実施例である玉確認スイッチ18
と景品球確認スイッチ19の構成および電子制御装置6
0との接続、更にパチンコ玉の検出の原理について説明
する。図1に示すように、玉確認スイッチ18および景
品球確認スイッチ19は、断面「コ」の字形の筐体71
を備え、この内部に基板73を備える。この基板73の
一端は、筐体71の外に飛び出しており、接続端子75
として用いられている。基板73には、図2に示したト
ランジスタ等の電子部品が組み立てられている。
【0027】図1に示すように、コイルL1,L2は、
「コの字形の筐体71の突出した収納部81,82に収
納される。収納部81,82の中心間距離、即ちコイル
L1,L2の中心間距離は、パチンコ玉Bの直径の丁度
1.5倍の距離とされている。
【0028】玉確認スイッチ18と景品球確認スイッチ
19とは、玉確認スイッチ18が2個のコイルL1,L
2を備え、景品球確認スイッチ19が1個のコイルL1
のみを有する点を除いて、他は同一の回路構成なので、
以下、玉確認スイッチ18を例にとって説明する。玉確
認スイッチ18は、図2に示すように、12ボルトが供
給される電源端子T1と、MPU61の入力ポートPB
1に接続される検出端子T2とを有する。この検出端子
T2は、回路のグランドレベルを兼ねており、電子制御
装置60側で抵抗器RDを介して接地されている。玉確
認スイッチ18は、高周波発振回路COと、高周波発振
回路COの発振状態に基づいてオン・オフするスイッチ
ング回路SWとから構成されている。
【0029】スイッチング回路SWには、電源端子T1
から12ボルトの電圧が加えられているが、検出端子T
2が抵抗器RD(本実施例では抵抗値680Ω)により
接地されていることから、スイッチング回路SWの電源
電圧は、スイッチング回路SWのトランジスタTr2の
オン・オフ状態により変化する。一方、高周波発振回路
COには、電源端子T1と検出端子T2との間に介装さ
れた抵抗器R1(本実施例では抵抗値27KΩ)とツェ
ナーダイオードD1により安定化されたツェナー電圧V
z(本実施例では約5.5ボルト)が供給される。
【0030】高周波発振回路COは、特性が同一の2つ
のトランジスタを同一チップ内に形成した双トランジス
タTr1を備え、この双トランジスタTr1の両エミッ
タとグランドラインとの間に介装された抵抗器R3,コ
ンデンサC1,C2およびコイルL1,L2により、コ
ルピッツ型の高周波発振回路として構成されている。な
お、双トランジスタTr1のベースは、抵抗器R2を介
して電源ラインに接続されている。この高周波発振回路
COの発振周波数は、コイルL1,L2のインダクタン
スとコンデンサC1,C2の容量とで決まり、本実施例
ではおよそ300K[Hz]となっている。
【0031】双トランジスタTr1のコレクタの一方は
使用されていないが、他方はスイッチング回路SWのト
ランジスタTr2のベース端子に接続されている。この
トランジスタTr2のベース端子には、グランドライン
との間にコンデンサC3が接続されており、エミッタ端
子には抵抗器R4(本実施例では220Ω)が接続され
ている。また、トランジスタTr2のコレクタ端子は、
電源ラインに接続されている。高周波発振回路COが発
振している状態では、双トランジスタTr1は約300
K[Hz]でオン・オフを繰り返しており、双トランジ
スタTr1がオンのときには、そのコレクタ電流はスイ
ッチング回路SWのトランジスタTr2のベースから流
れ込んでトランジスタTr2をターンオンする。一方、
高周波発振回路COの発振により双トランジスタTr1
が僅かの時間オフとなる間は、トランジスタTr2のベ
ース電流はコンデンサC3の充放電により継続され、ト
ランジスタTr2はオン状態に保たれる。
【0032】高周波発振回路COが発振している状態で
、コイルL1もしくはコイルL2にパチンコ玉Bが接近
すると、コイルL1,L2の磁束がパチンコ玉Bを通り
抜けることになり、パチンコ玉B内で渦電流損失を生じ
る。パチンコ玉Bは通常金属製であるが、パチンコ玉が
金属以外の材料で作られ表面にメッキがしてある場合で
も、メッキなどの薄膜では断面積が小さいことからかな
り大きな渦電流損失となる。渦電流損失は高周波発振回
路COの発振エネルギを消費することになるから、その
高周波発振は著しく減衰しほぼ停止する。コイルL1,
L2は同一の物なので、いずれのコイルにパチンコ玉が
接近しても同様である。
【0033】パチンコ玉BがコイルL1,L2のいずれ
にも接近していない状態では、トランジスタTr2はオ
ン状態となっており、一方、高周波発振回路COの発振
がほぼ停止状態となると、スイッチング回路SWのトラ
ンジスタTr2はターンオフする。抵抗器R4は抵抗器
R1より抵抗値が小さいから(本実施例では220Ω:
27KΩ)、トランジスタTr2がオン状態となると、
電源端子T1からトランジスタTr,抵抗器R4を介し
てツェナーダイオードD1に流れる電流は、抵抗器R1
を介して流れる電流より増大する(およそ約130倍と
なる)。この電流は最終的には、検出端子T2に接続さ
れた電子制御装置60内の抵抗器RDを介して接地側に
流れ込むから、抵抗器RDの両端電圧、即ちMPU61
の入力ポートPB1の電圧は、トランジスタTr2がオ
フ状態で約0.2ボルト、オン状態で約4.9ボルトと
なる。従って、MPU61は入力ポートPB1の状態を
監視することで、玉確認スイッチ18がパチンコ玉Bを
検出している状態(ロウレベル)、検出していない状態
(ハイレベル)を容易に知ることができる。
【0034】なお、トランジスタTr2がオン状態とな
ってツェナーダイオードD1に流れる電流が上昇すると
、ツェナーダイオードD1の特性によってはツェナー電
圧Vzはある程度上昇する。従って、高周波発振回路C
Oの双トランジスタTr1のベース電位が上昇し、高周
波発振回路COの発振条件は強化される。一方、双トラ
ンジスタTr1がオフ状態となればツェナー電圧Vzは
低下するから、発振条件は悪くなり、発振は停止し易く
なる。即ち、本実施例の回路では、ツェナーダイオード
のツェナー電圧の特性が悪い場合(電流が増大したとき
のツェナー電圧がある程度以上高くなるものの場合)、
高周波発振回路COの発振条件に正帰還をかけ、コイル
L1,L2にパチンコ玉が近づき遠ざかる場合のスイッ
チング回路SWのスイッチング特性を改善している。な
お、ツェナー特性の優れたツェナーダイオードD1を用
いる場合には、図7に示すように、トランジスタTr2
のコレクタを抵抗器R5を介してグランドラインに接続
すると共に、抵抗器R6を介して双トランジスタTr1
のベースに帰還させることで、同様の効果を得ることが
できる。
【0035】玉確認スイッチ18のコイルL1およびL
2は、図1に示したように、その中心間距離DLは、パ
チンコ玉Bの直径の1.5倍となっている。従って、コ
イルL1の中心(磁束密度最大)にパチンコ玉Bの中心
が位置しているとき、コイルL2の中心は、隣り合った
パチンコ玉の接触点にほぼ対応した位置となる。換言す
れば、コイルL1の中心がパチンコ玉の中心からはずれ
るに従って、コイルL2の中心にパチンコ玉の中心が近
づいてくることになる。従って、パチンコ玉が隣同士接
した状態となっていれば、パチンコ玉全体が移動してい
ても、コイルL1,L2の磁束のいずれかにより渦電流
損失を生じ、高周波発振回路COの発振は常時ほぼ停止
状態となり、スイッチング回路SWのトランジスタTr
2はオフ状態となって、MPU61の入力ポートPB1
はロウレベルとなる。かかる動作原理は、コイルが3個
以上となった場合も、同様である。
【0036】一方、景品球確認スイッチ19にはコイル
L2は存在しないから、パチンコ玉Bが通過する度に高
周波発振回路COの発振は中断することになり、パチン
コ玉がかなり近接した状態で連続して通過しても、パチ
ンコ玉B1個1個の通過に応じて検出端子T2は短時間
ロウレベルとなる。従って、電子制御装置60のMPU
61は、入力ポートPB2のレベルを監視することによ
り、景品球の通過を個別に検出してこれをカウントする
ことができる。
【0037】図8は、スタートスイッチ24により入賞
球が検出された場合に電子制御装置60が実行する処理
を簡略に示すフローチャートである。スタート信号に応
じて景品球の払い出し個数Nを設定し(ステップS10
0)、玉詰まりなどが生じておらず払い出しの条件が整
っている場合に(ステップS110)、送り出し装置2
0にパルス信号を送出する処理(ステップS120以下
)に移行する。払い出しの処理では、玉確認スイッチ1
8がパチンコ玉を検出しているか否かを判断し(ステッ
プS120)、検出している場合には送り出し装置20
にパルス信号を送ってパチンコ玉Bの払い出しを開始す
る(ステップS130)。パルス信号を出力する度に景
品球の個数Nから値1を引き(ステップS140)、N
が0になるまで上述したステップ120ないし140の
処理を繰り返す(ステップS150)。景品球の払い出
し残数Nが0になった場合には(ステップS150)、
本ルーチンを終了する。
【0038】一方、払い出し条件が整わない場合、また
は玉確認スイッチ18がパチンコ玉を検出できない場合
には(ステップS110,120)、その状態が所定時
間継続したか否かを判断する(ステップS160)。所
定時間経過するまで確認を繰り返し、所定時間経過後は
エラー処理を行なって(ステップS170)、本ルーチ
ンを終了する。
【0039】送り出し装置20から払い出されたパチン
コ玉は景品球確認スイッチ19により検出されるから、
図示しない他の割込ルーチンによりこのパチンコ玉の数
をカウントし、これが設定値Nに一致したか否かを監視
することは容易である。送り出し装置20等の故障によ
り、払い出しているパチンコ玉の数と実際に払い出され
た数が異なる場合には、故障としてエラー処理を行なう
【0040】以上、パチンコ台の構成およびその働きと
共に説明したように、パチンコ玉検出装置の実施例であ
る玉確認スイッチ18と景品球確認スイッチ19は、非
接触でパチンコ玉を確実に検出することができる。しか
も、玉確認スイッチ18では、パチンコ玉が互いに接す
る程度の距離を保って移動する場合、コイルL1とコイ
ルL2との中心間距離がパチンコ玉の直径の約1.5倍
となっているので、これを検出して連続した信号を出力
することができる。従って、従来のように検出信号に対
して改めて処理を行なう必要がない。また、パチンコ玉
1個1個に対してパルス信号を出力するタイプのものと
、連続するパチンコ玉に対して連続する信号を出力する
タイプとを、コイルL2とを除いて同一の構成で実現す
ることができ、構成部品の共通化を図ることができる。
【0041】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく
、例えばパチンコ玉の貸出器などパチンコ玉の数を計数
して払い出す装置に用いた構成、検出用のコイルを3以
上設けた構成、検出部が一つのパチンコ玉検出装置を複
数個並べその出力を多入力ナンドゲートに接続し縦列し
たパチンコ玉の一つでも欠けた場合にこれを検出する構
成、コイルL1,L2に代えてコンデンサC1の電極を
パチンコ玉の通路を跨ぐように設けた構成、コイルL1
とL2との間隔をパチンコ玉の直径の1.5倍以外の距
離、例えば0.5倍や1.3倍など整数倍以外の距離と
した構成など、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。なお、
本発明はコイルの形成する磁束が金属物内で渦電流を生
じて発振回路の発振エネルギを消費することに着目して
なされたものであり、検出対象となる金属物は、パチン
コ玉以外の例えばメタル、硬貨であっても差し支えない
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパチンコ玉
検出装置では、パチンコ玉1個1個の検出と連なった状
態で移動するパチンコ玉の検出とを、コイルもしくはコ
ンデンサの電極といった検出部の数を変えるだけで、他
は共通の構成で行なうことができ、部品点数の低下を図
ることができる。特に、検出部を複数にする場合、その
距離をパチンコ玉の直径の整数倍以外の距離としている
ことから、パチンコ玉が隣の玉と接しながら連なって移
動している様な場合、これを連続した信号として検出で
きる。従って、所定の変換処理をいちいち行なう必要が
なく、使用上の手間を大幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパチンコ玉検出装置の一実施例として
の玉確認スイッチの構成図である。
【図2】同じくその回路図である。
【図3】本実施例の玉確認スイッチ等を取付けたパチン
コ台の概略構成図である。
【図4】送り出し装置20の構造を示す斜視図である。
【図5】同じくその断面図である。
【図6】パチンコ台の全体の制御をつかさどる電子制御
装置60の構成を例示するブロック図である。
【図7】本発明の他の構成例を示す回路図である。
【図8】電子制御装置60が実行する処理の一例を示す
フローチャートである。
【図9】従来のパチンコ玉検出の様子を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10  景品球タンク 12  導出樋 18  玉確認スイッチ 19  景品球確認スイッチ 20  送り出し装置 60  電子制御装置 61  MPU 71  筐体 73  基板 75  接続端子 CO  高周波発振回路 L1,L2  コイル SW  スイッチング回路 Tr1  双トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  筐体内に、パチンコ玉の検出部と回路
    基板とを収納したパチンコ玉検出装置であって、前記回
    路基板には、検出部を構成するコイルのインダクタンス
    成分を用いて発振する発振回路と、該発振回路の発振状
    況に応じてオン・オフされるスイッチング回路とを設け
    、前記筐体は、前記コイルをその一端がパチンコ玉通路
    に対向する向きに少なくとも2以上収納可能とし、該コ
    イルの収納位置を、該コイルの軸中心間が、検出するパ
    チンコ玉の直径の整数倍でない距離としてなるパチンコ
    玉検出装置。
  2. 【請求項2】  筐体内に、パチンコ玉の検出部と回路
    基板とを収納したパチンコ玉検出装置であって、前記回
    路基板には、コンデンサの容量成分を用いて発振する発
    振回路と、該発振回路の発振状況に応じてオン・オフさ
    れるスイッチング回路とを設け、前記筐体は、前記容量
    成分を有するコンデンサを形成する一組の電極の各々を
    前記パチンコ玉の通路を跨ぐ位置に複数組収納可能とし
    、前記コンデンサ収納位置を、隣接するコンデンサの中
    心間が、検出するパチンコ玉の直径の整数倍でない距離
    としてなるパチンコ玉検出装置。
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