JPH08164254A - 玉払出装置 - Google Patents

玉払出装置

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JPH08164254A
JPH08164254A JP33310294A JP33310294A JPH08164254A JP H08164254 A JPH08164254 A JP H08164254A JP 33310294 A JP33310294 A JP 33310294A JP 33310294 A JP33310294 A JP 33310294A JP H08164254 A JPH08164254 A JP H08164254A
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JP
Japan
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ball
sprocket
prize
balls
payout device
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Withdrawn
Application number
JP33310294A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08164254A publication Critical patent/JPH08164254A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した払出動作が可能なスプロケット形式
の玉払出装置を提供する。 【構成】 2条に形成されたスプロケット112a,1
12bの回転方向に対して、玉受凹部113の間隔が一
方のスプロケット112aの玉受凹部113に受け入れ
られたパチンコ玉の放出後に他方のスプロケット112
bの玉受凹部113へのパチンコ玉の受入を許容し得る
間隔とした。 【効果】 玉通過路104a,bを流下するパチンコ玉
によるスプロケット112a,112bへの直接的な負
荷が複数となることはなく、スプロケット112a,1
12bを不必要に回転方向に回転せしめる作用力が働か
ないので、玉受凹部113へのパチンコ玉の受入が確実
に行われ、スムーズな払出動作を達成することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その外周にパチンコ玉
を受け入れることが可能な複数の玉受凹部が形成された
玉切回転部材(例えば、スプロケット)の一部をパチン
コ玉が通過する玉通過路に臨ませた玉払出装置(例え
ば、賞球払出装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機の裏面に開閉自在に設
けられた機構板に、入賞の発生に基づいて所定個数の賞
球を払い出すための賞球払出装置が設けられている。こ
の賞球払出装置の構成は、各種のものが提案されている
が、その中の1つに、例えば、特開平1−178281
号に開示されるように、パチンコ玉が通過する玉通過路
にスプロケットの一部を臨ませ、玉通過路を落下するパ
チンコ玉をスプロケットの外周に形成される玉受凹部に
受け入れながら下方に流下せしめると共に玉通過路の後
方に設けられるソレノイドによって揺動作動される吸着
部材の端部を玉受凹部に係合させながらパチンコ玉を1
個ずつ区切って払い出す形式のものが提案されている。
このようなスプロケット式の賞球払出装置においては、
スプロケットに形成される玉受凹部の数が比較的多く、
玉通過路を流下するパチンコ玉が1つの玉受凹部に受け
入れられた状態で次のパチンコ玉も玉受凹部に受けれら
れた状態となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、スプロケッ
トの回転方向に常に複数のパチンコ玉の荷重が負荷され
た状態となって払出動作中にソレノイドの作動により玉
受凹部を1個ずつ区切って回転移動させているにも拘ら
ず、そのソレノイドの応答速度よりもスプロケットの回
転速度の方が勝って玉受凹部にパチンコ玉を受け入れる
ことなく回転してしまい、賞球の払出動作がスムーズに
行われないという欠点があった。本発明は、上記した事
情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、安
定した払出動作が可能な玉切回転部材形式の玉払出装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、その外周にパチンコ玉を受
け入れることが可能な複数の玉受凹部が形成された玉切
回転部材の一部をパチンコ玉が通過する玉通過路に臨ま
せた玉払出装置において、前記複数の玉受凹部の回転方
向に対する間隔は、先の玉受凹部に受け入れられたパチ
ンコ玉の放出後に次の玉受凹部へのパチンコ玉の受入を
許容し得る間隔としたことを特徴とするものである。
【0005】前記玉受凹部の間隔を構成する接続部の外
周形状を、玉切回転部材の回転方向と逆方向に向かって
徐々に低くなるように傾斜状に形成することにより、玉
通過路内を流下するパチンコ玉の玉受凹部への受入・放
出がスムーズに行われる点で有利である。
【0006】前記玉通過路を並列状に2列に形成し、該
2列の玉通過路に同一軸に軸支された前記玉切回転部材
を並列状に各々臨ませると共に、一方の玉切回転部材の
玉受凹部に対応する位置に他方の玉切回転部材の前記接
続部を位置させ、並列状に設けられた玉切回転部材相互
の玉受凹部の回転方向に対する間隔は、一方の玉切回転
部材の玉受凹部に受け入れられたパチンコ玉の放出後に
他方の玉切回転部材の玉受凹部へのパチンコ玉の受入を
許容し得る間隔とすることにより、スムーズな払出動作
を達成することができる点及び単位時間当りの払出数を
増加させる点で有利である。
【0007】
【作用】複数の玉受凹部の回転方向に対する間隔は、先
の玉受凹部に受け入れられたパチンコ玉の放出後に次の
玉受凹部へのパチンコ玉の受入を許容し得る間隔とした
ので、玉通過路を流下するパチンコ玉による玉切回転部
材への直接的な負荷が複数となることはなく、したがっ
て、玉切回転部材を不必要に回転方向に回転せしめる作
用力が働かないので、玉受凹部へのパチンコ玉の受入が
確実に行われ、スムーズな払出動作を達成することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。まず、実施例に係る玉払出装置が具備さ
れる機構板50を有する弾球遊技機1の構成について、
図1乃至図3を参照して説明する。図1は、弾球遊技機
1の正面図であり、図2は、外枠を除く弾球遊技機1の
背面から見た斜視図であり、図3は、機構板50の背面
図である。本実施例における弾球遊技機1としては、弾
発された打玉が遊技盤13に形成された入賞口や入賞球
装置に入賞した入賞玉に基づいて所定個数の賞球を払い
出す形式のパチンコ遊技機を図示したものであるが、弾
発された打玉が遊技盤に設けられる複数の入球口に入球
して、その入球口の組合せによって得点が与えられ、そ
の得点に応じた賞球が払い出される形式の弾球遊技機
(属にアレンジ遊技機と称される)であってもよい。ま
た、玉払出装置として後述するように賞球払出装置10
0を例示するが、例えば、遊技玉を貸し出す玉貸機に設
けられる玉払出装置であっても良い。しかして、弾球遊
技機1は、図1に示すように、図示しない弾球遊技機設
置島に固定される外枠の一側に開閉自在に軸支され且つ
弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設け
られる枠基体2と、該枠基体2の前面上部に開閉自在に
設けられるガラス板保持枠3と、枠基体2の前面下部に
開閉自在に設けられる上皿取付板4に装着される上皿2
1と、枠基体2の最下部前方に取り付けられる下皿24
及び操作ハンドル26と、から構成されている。
【0009】上記した外枠に開閉自在に取り付けられる
枠基体2は、合成樹脂によって一体成型されるものであ
り、その背面側に遊技盤13が収納固定される遊技盤収
納部27が一体的に成型され、該遊技盤13の前方をガ
ラス板保持枠3が覆っている。ガラス板保持枠3には、
遊技盤13の遊技領域14を臨む開口の周囲に窓枠装飾
部材5が周設されている。この窓枠装飾部材5には、内
部に高電圧を使用する蛍光管6a,6bが設けられ、遊
技状態に応じて表示駆動されるようになっている。ま
た、窓枠装飾部材5には、スピーカ(図示せず)を内蔵
するスピーカ取付部8a,8bを左右に有する上部装飾
部材7、該上部装飾部材7の上部であって内部にLED
ランプ9aを内蔵するLEDカバー9、左右の装飾部材
10,11、下部の下部装飾部材12が積層的に設けら
れている。また、図示の実施例においては、スピーカ取
付部8a,8bの下部には、玉切れランプ58と賞球払
出ランプ93(正確には、LED)がそれぞれ設けられ
ているが、この玉切れランプ58と賞球払出ランプ93
とは、従来の弾球遊技機のように遊技盤の上方隅角部に
設けたものでも良い。
【0010】なお、窓枠装飾部材5の円形状の開口を通
して視認し得る遊技盤13の遊技領域14には、可変表
示装置15や可変入賞球装置17等の遊技装置や、アウ
ト口20等が設けられている。可変表示装置15には、
遊技に直接関係する可変表示部16(図示のものは、3
個の回転ドラムからなっている)が設けられている。ま
た、可変入賞球装置17は、ソレノイド19によって開
閉駆動される開閉板18を有している。これらの可変表
示装置15や可変入賞球装置17等の遊技装置は、後述
する遊技制御回路基板ボックス95に収納される回路基
板によってその動作が制御されるが、その動作内容につ
いて簡単に説明すると、打玉が始動入賞口に入賞する
と、可変表示装置15の可変表示部16が回転を開始
し、所定時間が経過したときに順次停止する。そして、
停止時の表示結果が予め定めた大当り図柄の組合せとな
ったときに、大当り遊技状態となって可変入賞球装置1
7の開閉板18を開成制御する。開閉板18の開成制御
は、一定時間(例えば、25秒)が経過するか、あるい
はその一定時間が経過する前に所定個数(例えば、10
個)の入賞玉が発生したときに閉成されるようになって
おり、開閉板18の開閉中に打玉が特定入賞領域に入賞
したときには、継続権が成立して再度上記した開成状態
が繰り返され、このような繰り返しは、継続権が成立す
ることを条件として所定回数(例えば、16回)許容さ
れている。
【0011】図1に戻って、上記したガラス板保持枠3
は、枠基体2の横幅寸法とほぼ同じであるため、正面か
ら見たときには、ガラス板保持枠3に対応する枠基体2
を視認することはできないが、前記上皿21が装着され
る上皿取付板4の横幅寸法は、枠基体2の横幅寸法より
も短く形成されているので、その開放側の端部に枠基体
2の一部が視認できるようになっている。そして、この
視認し得る枠基体2には、ガラス板保持枠3の施錠、及
びガラス板保持枠3の施錠を解錠するためのシリンダー
錠23が臨設されている。なお、上皿取付板4には、弾
球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット40の
故障時及び遊技玉の貸出時に音を発生する圧電ブザー2
2が設けられている。また、窓枠装飾部材5に収納され
る蛍光管6a,6bは、高電圧を使用しているので、点
検作業時等には危険を伴うため、ガラス板保持枠3を開
放したときに、蛍光管6a,6bへの電源の供給を停止
するドアースイッチ(図示しない)が設けられている。
【0012】枠基体2の前面枠部分の下方部分は、板状
に形成されており、その前面に下皿24や操作ハンドル
26が組付け固定されている。下皿24は、複数の部材
を組み立てた状態でセット化されて枠基体2の下部中央
に止着固定されているものである。また、下皿24の左
側には、灰皿25が設けられている。
【0013】また、枠基体2の裏面側においては、図2
に示すように、前記した遊技盤収納部27に遊技盤13
が着脱自在に装着されると共に、その遊技盤13を装着
した状態で遊技盤13の裏面を覆う機構板50が遊技盤
収納部27の一側に開閉自在に設けられている。遊技盤
13の裏面には、可変表示装置15の後方を覆う役物カ
バー33が設けられ且つ入賞した入賞玉を下方に誘導す
る入賞玉集合カバー体32が固着されていると共に、該
入賞玉集合カバー体32の裏面に主として遊技盤13に
設けられる電気部品と遊技制御回路基板ボックス95と
の配線の中継を行う中継基板34が固着されている。枠
基体2の開放側裏面には、枠基体2の外枠2に対する施
錠・解錠、及びガラス板保持枠3の枠基体2に対する施
錠・解錠を司る施錠装置28が固着されている。この施
錠装置28は、前記シリンダー錠23の操作によって上
記解錠操作を行うことができるものである。また、枠基
体2の裏面下部には、機構板50の後述する余剰玉通路
86等から流下した玉を前記下皿24に導く合流樋29
や、前記操作ハンドル26の操作に応じて打玉を弾発す
る打球発射装置30が取り付けられている。打球発射装
置30には、周知のように打球モータ31が具備され、
操作ハンドル26を操作したときにメインスイッチ及び
タッチセンサ(共に図示しない)がONして打球モータ
31を駆動するようになっている。
【0014】次に、上記した弾球遊技機1に隣接される
カードユニット40の構成について図1を参照して説明
する。図示しないが、上記した上皿21には、その上面
にカードユニット40を介して遊技玉を借り受ける際に
操作する操作部が設けられている。操作部として図示し
ないが、玉貸スイッチと返却スイッチとが設けられ、ま
た、その玉貸スイッチと返却スイッチの間に度数表示L
EDが設けられている。玉貸スイッチは、カードユニッ
ト40によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
あり、返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
40のカード挿入口45に差し込まれたカードを返却す
るためのものである。また、度数表示LEDは、カード
ユニット40のカード挿入口45に差し込まれたカード
の残額が表示されるものである。
【0015】しかして、カードユニット40は、使用可
能状態であるか否かを表示する使用可表示ランプ41
と、カード内に記録された残額情報に端数(100円未
満の数)が存在する場合にその端数を前記度数表示LE
Dに表示させるための端数表示スイッチ42と、当該カ
ードユニット40がいずれの側の弾球遊技機1に対応し
ているか否かを表示する連結台方向表示器43と、カー
ドがカードユニット40内に投入中であることを表示す
るカード投入表示ランプ44と、記録媒体としての磁気
カードを挿入するカード挿入口45とが設けられてい
る。そして、このように構成されるカードユニット40
は、独自の制御回路によって制御されるものであるが、
上皿21に設けられる前記玉貸スイッチ、返却スイッ
チ、及び度数表示LEDや、後述する払出制御回路基板
170とを接続する必要があるため弾球遊技機1の裏面
に設けられる後述する機構板50には、インターフェー
ス基板(図示しない)が設けられている。なお、カード
ユニット40を弾球遊技機1に内蔵しても良い。
【0016】次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機
構板50の構成について図3を参照して説明する。図に
おいて、機構板50は、主として賞球を貯留する玉タン
ク55と該玉タンク55に貯留された賞球を下流側に整
列しながら誘導する玉整列レール59とが設けられる上
部ベースユニット51と、主として入賞に基づく賞球を
払い出す賞球払出装置100が設けられる中間ベースユ
ニット52と、主として遊技盤13に打ち込まれた入賞
を含む打玉を処理する処理機構が設けられる下部ベース
ユニット53と、に分割形成したものを組み付けて構成
される。上記したように3つのベースユニット51〜5
3を組み付けて構成した本実施例の機構板50において
は、背面から見て全体として「コ」字状となっており、
機構板50を閉じた状態において遊技盤13の一側辺部
が開放された状態となる。このため、遊技盤13の裏面
構造が複雑(遊技盤によっては、入賞装置の後方突出面
積及び突出量の多いものもあり、また配線の複雑なもの
もある)なものであっても、機構板50の開閉動作をス
ムーズに行うことができる。なお、図示の実施例では、
中間ベースユニット52の反対側に上部ベースユニット
51と下部ベースユニット53とを連結する連結仮部材
54が設けられているが、この連結仮部材54は、必ず
しも必要ではなく、前記入賞玉集合カバー体32の構造
によっては、必要とされるものである。
【0017】そこで、以下、機構板50の構成につい
て、各ベースユニット毎に説明する。まず、上部ベース
ユニット51には、多量の賞球を貯留する玉タンク55
と、該玉タンク55から供給される賞球を複数列(本実
施例の場合、2列)に整列して流下させる玉整列レール
59と、該玉整列レール59によって誘導された賞球を
後述する賞球払出装置100に向けて方向転換するカー
ブ樋63と、該カーブ樋63の上方に設けられたターミ
ナルボックス65がそれぞれ所定の位置に設けられてい
る。
【0018】玉タンク55は、その左右両側に突設され
た取付片によって上部ベースユニット51の所定の位置
にビスで取り付けられるようになっている。また、玉タ
ンク55は、上面が開放したボックス状に形成されると
共に、その底面下流側に玉整列レール59と連通する落
下口が開設され、該落下口に向かって傾斜する複数の傾
斜底面によって底面が形成されている。また、落下口の
上部の傾斜底面には、揺動自在に軸支される玉欠乏検知
レバー56が設けられ、該玉欠乏検知レバー56の下方
に、玉欠乏検出器57が固定されている。この玉欠乏検
出器57は、玉タンク55内に賞球が不足したときに前
記玉切れランプ58を点灯するようになっている。
【0019】上記した玉タンク55の下流側に配置され
る玉整列レール59は、上部ベースユニット51の一端
から他端に向けて傾斜状に取り付けられ、周知のように
その内部中央に仕切壁が立設されている。この仕切壁
は、玉タンク55の落下口から流出した賞球を下流に向
かうにしたがって確実に左右2列に整列させるために徐
々に高く形成されている。また、玉整列レール59の下
流側上部には、玉ならし部材60が垂下され、玉整列レ
ール59上を上下2段となって流下する賞球を1段とす
るようになっている。更に、玉ならし部材60の下流側
に玉止め金具61と玉ならし金具62とが設けられてい
る。玉止め金具61は、故障や点検時に玉整列レール5
9に貯留された玉を一時的に止めておくためのものであ
り、玉ならし金具62は、最終的に玉を1段に整列する
ものである。
【0020】更に、上記した玉整列レール59の下流側
には、逆「く」字状の通路が形成されるカーブ樋63が
接続されている。このカーブ樋63は、玉整列レール5
9によって前後方向(機構板50の背面から見て)2列
に流下される賞球を左右方向(同じく機構板50の背面
から見て)2列に流下するように方向転換すると共に、
その屈曲部に玉抜き口が形成され、該玉抜き口を玉抜き
弁64で開閉自在に閉塞するように構成されている。玉
抜き弁64は、弾球遊技機1の前面から玉抜きピンを差
し込む操作により玉抜き口を閉塞したり開放したとする
ものである。また、玉抜き口の下部には、玉抜き上部通
路67が形成されている。
【0021】上部ベースユニット51には、上記した構
成以外にターミナルボックス65が設けられるが、この
ターミナルボックス65は、内部にターミナル基板66
を収納するものであり、そのターミナル基板66には、
外部からの電源線が接続される電源端子や、外部との信
号線が接続される信号端子や、ヒューズ、ランプ等が設
けられるものである。
【0022】次に、中間ベースユニット52の構成につ
いて説明する。中間ベースユニット52の側方に玉抜き
中間通路68が形成されている。この玉抜き中間通路6
8は、前記玉抜き上部通路66と連通するものであって
前記玉抜き弁64によって玉抜きされた賞球を流下させ
るものである。また、中間ベースユニット52には、そ
の上部に通路体69が止着され、該通路体69の下方に
本実施例の要部を構成する賞球払出装置100が固着さ
れる。より詳細に説明すると、通路体69は、前記カー
ブ樋63によって流下方向を左右に変換された2列の賞
球を流下させる賞球通路を有し、その賞球通路の上流側
に玉検出センサ70a,70bが臨むようになってい
る。この玉検出センサ70a,70bは、賞球通路内の
賞球の有無を検出するもので、いずれか一方の玉検出セ
ンサ70a,70bが賞球を検出しなくなったときに
は、賞球払出装置100のソレノイド108の作動を停
止して賞球の払出を不能動化させるようになっている。
なお、玉検出センサ70a,70bは、賞球払出装置1
00から2列の賞球通路内に27〜28個目の賞球を検
出する位置に取り付けられている。
【0023】また、通路体69の下方には、玉止め装置
71が設けられている。この玉止め装置71は、図示を
省略するも、賞球払出装置100を装着した状態では、
通路体69の賞球通路から賞球払出装置100に賞球を
供給するようになっているが、賞球払出装置100を取
り外したときには、自動的に通路体69の出口をストッ
パーが閉塞して賞球が流れでないようになっている。
【0024】中間ベースユニット52の下方に取着され
る賞球払出装置100は、直方体状のケース101の内
部に収納されて構成されるが、そのケース101内に構
成される賞球払出装置100の具体的な構成は、後に詳
述するが、図4に示すように、中間ベースユニット52
に形成された取付凹部72に対してケース101全体が
着脱自在に止着されるようになっている。即ち、取付凹
部72の周縁の適宜箇所に突設される係止突片73にケ
ース101の前方四隅に突設される係止突部135を係
合させることにより位置決めと上方部分の係止状態とを
確保し、その状態で取付凹部72の下方部中央に形成さ
れる弾性変形し得る係止舌片74をケース101の下端
前辺に掛け止めることにより、ケース101に集約形成
される賞球払出装置100の取付を容易に行うことがで
きる。また、上記した通路体69及び賞球払出装置10
0は、中間ベースユニット52の一側に開閉自在に軸支
される開閉カバー75によって被覆されるようになって
いる。なお、賞球払出装置100の詳細な構成について
は、後に詳述する。
【0025】次に、下部ベースユニット53の構成につ
いて説明する。下部ベースユニット53の前面側(遊技
盤13に当接する側)には、そのほぼ中程に入賞玉集合
樋76が傾斜状に設けられている。この入賞玉集合樋7
6は、遊技盤13の可変入賞球装置17等に入賞した入
賞玉を受け止めて後述する入賞玉処理装置89に誘導す
るものであり、その下流側が入賞玉を1個ずつ流下させ
る入賞玉誘導通路78となっている。なお、入賞玉集合
樋76の傾斜に沿ってゴミ排除穴77が形成されてい
る。また、入賞玉集合樋76の下方には、遊技盤13に
設けられるアウト口20からのアウト玉を導くアウト玉
誘導通路79も形成されている。アウト玉誘導通路79
の末端は、下部ベースユニット53の前方に導かれて後
述する玉抜き下部通路81に合流して合流通路80を形
成するようになっている。
【0026】一方、下部ベースユニット53の後面側に
は、その一側上部に賞球払出通路82が形成され、該賞
球払出通路82の下端に上皿連通口83が形成されてい
る。この上皿連通口83は、弾球遊技機1の前面に設け
られる上皿21に賞球を導くものである。また、賞球払
出通路82の側方には、前記玉抜き中間通路68と連通
する玉抜き下部通路81が形成される。この玉抜き下部
通路81は、下部ベースユニット53の一側から中央に
かけて形成されると共に、その途中において、前記賞球
払出通路82と入賞玉処理装置89によって処理された
入賞玉が排出される入賞玉排出口と連通し、最終的に下
部ベースユニット53の前方に導かれた前記アウト玉誘
導通路79と合流して合流通路80を構成するようにな
っている。また、賞球払出通路82の下方には、ロータ
リソレノイド84aによって回動する切換レバー84が
設けられている。この切換レバー84は、賞球払出装置
100に異常が生じたときに、作動されるもので、払い
出された玉を玉抜き下部通路81に導くものである。
【0027】前記上皿連通口83の他の側方には、連絡
通路85が接続され、該連絡通路85の末端に余剰玉通
路86が接続されている。しかして、入賞に基づく賞球
が多数払い出されて上皿21が賞球で満杯となり、遂に
は上皿連通口83に到達してさらに賞球が払出続けられ
たときには、賞球は連絡通路85を介して余剰玉通路8
6に導かれ、その後、前記合流樋29を介して前記下皿
24に排出される。そして、さらに賞球が払出続けられ
たときには、下皿24も満杯になるが、余剰玉通路86
の一側側壁に設けられた満タン検知板87部分にまで到
達すると、満タン検知板87が賞球に押圧されて上端の
支軸を中心にして外側に向かって揺動し、これによって
満タン検出器88がONされて、賞球払出装置100の
ソレノイド108の駆動を停止して賞球の払出動作を不
能動化すると共に、必要に応じて打球発射装置30の打
球モータ31の駆動も停止される。
【0028】上記した賞球払出通路82、玉抜き下部通
路81、連絡通路85、及び余剰玉通路86の後面は、
図示しない通路カバー体によって覆われるが、上皿連通
口83の下方であって玉抜き下部通路81と余剰玉通路
86とによって形成される空間は、入賞玉処理装置89
が収納される処理装置収納空間とされ、その処理装置収
納空間内に入賞玉処理装置89が収納固定された後、図
示しない開閉蓋によって閉塞される。処理装置収納空間
に収納される入賞玉処理装置89は、入賞玉の流下通路
の途中に設けられる入賞玉検出器90と、該入賞玉検出
器90の前後で入賞玉を1個ずつ受け止めその後下方に
流下せしめる玉止め部材91と、該玉止め部材91を駆
動するソレノイド92とから構成されているものであ
る。
【0029】上記した入賞玉処理装置89の作用につい
て参照して説明すると、まず、ソレノイド92がOFF
である通常の状態においては、入賞玉が入賞玉検出器9
0によって検出される状態で玉止め部材91の下部が入
賞玉検出器90の下方に突出している。そのような状態
で入賞玉が発生して入賞玉が入賞玉検出器90によって
検出されると、その検出信号が後述する払出制御回路基
板170の制御回路に送られ、これにより賞球払出装置
100が駆動制御されて所定個数の賞球の払出動作が行
われる。そして、所定個数の賞球の払出が終了したとき
には、払出制御回路基板170からソレノイド92に駆
動信号が送られてソレノイド92を所定時間ONする。
ソレノイド92がONすると、玉止め部材91が次の入
賞玉の入賞玉検出器90への侵入を阻止しながら入賞玉
検出器90によって検出されていた入賞玉を下流側に開
放する。そして、一定時間が経過してソレノイド92が
OFFになると、玉止め部材91が再度元の状態に戻っ
て次の入賞玉を入賞玉検出器90に受け入れてその入賞
玉による賞球の払出動作が行われる。
【0030】このように、本実施例における入賞玉処理
装置89は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定の賞球
が払い出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するようにし
たので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠玉
として残留するので、遊技者との間でトラブルが生じる
ことがない。なお、バックアップ機能がある場合には、
このような入賞玉処理装置89を使用することなく、発
生した入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった入賞玉
を弾球遊技機1の外部に排出するようにしても良い。ま
た、本実施例においては、入賞玉集合樋76を前後に2
列形成し、それぞれの入賞玉集合樋76に対応するよう
に入賞玉検出器90を設けて、それぞれの入賞玉検出器
90からの検出信号に基づいて異なる賞球数を払い出す
ことができるようになっている。このため、後に詳述す
る図13には、2つの入賞玉検出器90(検出器3、検
出器4)が表示されている。また、入賞玉検出器90が
ONしたときには、前記賞球払出ランプ93が所定時間
点灯するようになっている。
【0031】上記のように形成される機構板50の後面
側及び枠基体2の裏面には、各種の制御回路基板が着脱
自在に取り付けられている。まず、前記遊技盤13の遊
技装置の動作を制御する遊技制御回路基板が収納される
遊技制御回路基板ボックス95が中央部よりやや下方に
設けられ、前記賞球払出装置100の動作を制御する払
出制御回路基板170を収納する払出制御回路基板ボッ
クス94がその下方に設けられている。なお、遊技制御
回路基板ボックス95と遊技盤13に設けられる遊技装
置とは、一部を除いて直接接続されることはなく、多く
は、遊技盤13の裏面側に取り付けられる前記中継基板
34を介して間接的に接続される。また、カードユニッ
ト40と払出制御回路基板170とは、機構板50の裏
面に取り付けられるインターフェース基板を介して接続
されるようになっている。なお、払出制御回路基板17
0には、賞球払出装置100や入賞玉処理装置89、あ
るいはカードユニット40からの配線を接続するための
コネクタ端子や、例えば玉欠乏検出器57の作動時に打
球の発射動作を停止させるか否かを選択するセレクトス
イッチ、故障の種類を数値で表示する表示器、制御動作
のプログラム暴走時等にリセットするリセットスイッチ
等が設けられ、それらが外部に臨むように蓋カバーが左
右両側で段差状に形成されると共に開口部となってい
る。
【0032】上記のように構成される払出制御回路基板
170は、前記入賞玉検出器90からの入賞玉信号を受
けて賞球払出装置100のソレノイド108に駆動開始
信号を導出し、賞球払出装置100内に設けられる発光
・受光素子122,123からの信号を計数してその計
数値が予め定めた払出景品玉数となったときにソレノイ
ド108に駆動停止信号を導出して景品玉の払出動作を
停止させると共に、入賞玉処理装置89のソレノイド9
2に駆動信号を与える。また、前記玉検出センサ70
a,70bや満タン検出器88からの信号があったとき
には、その入賞に対する払出動作が終了した時点又は直
ちにソレノイド108に停止信号を導出するようになっ
ている。また、払出景品玉数が2種類ある場合には、払
出景品玉数の少ない方の入賞玉数を記憶しておき、その
記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実行するよう
にすれば良い。このようにすれば、仮に停電等で記憶値
が消去されても、遊技者に相対的に多い払出景品玉数で
払い出すことができるからである。このことを考慮しな
ければ、いずれを記憶するように設計しても良い。ま
た、同様にカードユニット40からの遊技玉の玉貸要求
信号があったときにも上記と同様の動作により所定個数
(25個/100円)の遊技玉を賞球払出装置100に
よって払い出す。
【0033】次に、本実施例の要部を構成する賞球払出
装置100の構成について図5乃至図10を参照して説
明する。図5は、賞球払出装置100の分解斜視図であ
り、図6は、(A)が側方断面図であり、(B)が正面
断面図であり、図7は、作動を示す側方断面図であり、
図8は、賞球払出装置100に含まれる玉切回転部材と
してのスプロケットの従来例と本実施例の正面図であ
り、図9は、その従来例のスプロケットと本実施例のス
プロケットの動作タイミングを示すタイムチャートであ
り、図10は、本発明に係るスプロケットの各種の形状
を示す正面図である。
【0034】図5及び図6において、賞球払出装置10
0は、前述したように直方体状のケース101内に集約
して形成されるが、このケース101は、左右に分割さ
れてそれらを組み付けることにより完成される。しかし
て、一方のケース101aには、前記通路体69の2列
の賞球通路と連通する玉通過路104a,104bが形
成される空間と後述するソレノイド108や発光・受光
素子122,123等の電気部品が収納配置される電気
部品収納空間105とを区画する区画壁102が垂直状
に突設形成され、該区画壁102のほぼ中央に通路区画
片103が前方に向かって一体的に形成されている。こ
の通路区画片103が2列の玉通過路104a,104
bを構成している。なお、上記した区画壁102の下方
部には、スプロケット112を収納するためのスプロケ
ット収納空間120が形成されており、この空間部分で
玉通過路104a,104bが形成される空間と電気部
品収納空間105が連通しており、更に、スプロケット
収納空間120の前方部分に対応する通路区画片103
が円弧状に切り欠けられて連通部103aとなってい
る。これは、本実施例におけるスプロケット112が2
列の玉通過路104a,104bに対応するように2つ
のスプロケット112a,112bが左右に重複するよ
うに一体的に形成されているためである。
【0035】上記した電気部品収納空間105には、そ
の上部にソレノイド取付部106が形成され、該ソレノ
イド取付部106に形成される取付穴107aにソレノ
イド108の取付金具109の側面に形成される取付穴
107bを対応させて取付金具109の外側からビス1
07cを螺着することにより、ソレノイド108をケー
ス101の後方上部に配置している。このソレノイド1
08には、前記取付金具109にその上部を揺動自在に
軸支される係止部材としての吸着板110がほぼ垂直状
に垂下され、該吸着板110の上端と取付金具109と
の間にスプリング111が差し渡されて吸着板110の
下端が常に前方に押圧されるように付勢されている。そ
して、吸着板110の下端は、次に説明する玉切回転部
材としてのスプロケット112の玉受凹部113の内側
端部113aと係合してスプロケット112の回転停止
制御を行うようになっている。
【0036】スプロケット112は、他方のケース10
1bに固着される軸118に対して回転自在に設けられ
るものであり、軸118に装着された状態で前記スプロ
ケット収納空間120に収納配置された状態となる。こ
の状態においては、その一部が前記玉通過路104a,
104bに臨んでおり、大部分が電気部品収納空間10
5内に位置していることとなる。なお、軸118の開放
端は、ケース101a,101bが組み合わされた状態
でケース101aに形成される軸受穴119に嵌入支持
されて水平度を保持するようになっている。
【0037】ここで、スプロケット112の詳細な構成
について説明すると、図5及び図8(B)に示すよう
に、本実施例においては、2列の玉通過路104a,1
04bに対応するように第1スプロケット112aと第
2スプロケット112bとが一体的に形成されており、
各スプロケット112a,112bとも、その外周に玉
通過路104a,104bを流下するパチンコ玉の一部
を受け入れる玉受凹部113が複数個形成され、各玉受
凹部113の間隔が円弧状の接続部114となってい
る。しかして、各スプロケット112a,112bの玉
受凹部113の間隔は、先の玉受凹部113に受け入れ
られたパチンコ玉の放出後に次の玉受凹部113へのパ
チンコ玉の受入を許容し得る間隔に設計されている。ま
た、接続部114の外周形状は、図10(B)に示すよ
うに、スプロケット112の回転方向(図10(B)で
は時計回転方向)と逆方向に向かって徐々に低くなるよ
うに円弧状に形成されている。つまり、スプロケット1
12の回転中心Oに対してその位置から偏心した点O′
を中心として描いた円弧(ただし、図10(B)に示す
点O′は、その上方部分の接続部114の外周形状に対
する中心点であり、他の接続部114の外周形状に対す
る中心点は、点O′とは別に存在する)となっている。
更に、第1スプロケット112aと第2スプロケット1
12bとは、上記したように一体的に形成されるもので
あるが、図8(B)に示すように、側方から見たときに
一方のスプロケット112aの玉受凹部113に対応す
る位置に他方のスプロケット112bの接続部114を
位置させるように形成されている。
【0038】また、各スプロケット112a,112b
の接続部114のやや内側であって他方のスプロケット
の玉受凹部113に対応する位置には、前後に貫通する
被検出部としての検出穴115が穿設されている。更
に、2つのスプロケット112a,112bが一体的に
形成されるスプロケット112の中心には、軸穴116
が貫通形成され、該軸穴116の周囲には、軸118に
軸支されたときにケース101の側壁との間で間隔を保
持する間隔保持凸部117が形成されている。このよう
に形成されるスプロケット112の作用については、後
に詳述する。
【0039】また、上記のように構成されるスプロケッ
ト112が軸118に回転自在に軸支された状態で、前
記検出穴115の回転軌跡上の左右に発光素子122と
受光素子123とからなるセンサーが配置されている。
この発光素子122,受光素子123は、前記ソレノイ
ド108の下方の電気部品収納空間105に取り付けら
れるセンサー基板121に設けられるものであり、図5
に示すように、センサー基板121に穿設された取付穴
124を前記スプロケット収納空間120を形成する下
部部材後面に形成される取付穴125に一致させてビス
126を螺着することにより取り付けられている。更
に、電気部品収納空間105の底面は、上記したソレノ
イド108や発光素子122・受光素子123からなる
センサーからの配線が接続されるコネクタ128と払出
制御回路基板170からの配線が接続されるコネクタ1
28とがその上下面に実装される中継基板127によっ
て閉塞されるようになっているが、この中継基板127
の取付は、ケース101a,101bの後方下端に形成
される取付係合溝129a,129bに中継基板127
の左右端を係合させることにより行うことができる。ま
た、左右のケース101a,101bの組付固定は、左
右のケース101a,101bを所定の位置で組合せる
と、取付穴130,131とが一致し、取付穴130の
外側からビス132を螺着することにより、左右両方の
ケース101a,101bの固定が図られる。
【0040】また、上記のようにして組付固定されたケ
ース101の前記電気部品収納空間105に対応する側
壁には、熱逃し穴133が形成されており、また、玉通
過路104a,104bの前方は、玉通過路カバー13
4によって閉塞されており、ケース101の前面四隅に
は、前述した係止突部135が突設されている。
【0041】上記のように構成される賞球払出装置10
0において、まず、スプロケット112の形状におい
て、スプロケット112の回転方向に対して、玉受凹部
113の間隔が一方のスプロケット112aの玉受凹部
113に受け入れられたパチンコ玉の放出後に他方のス
プロケット112bの玉受凹部113へのパチンコ玉の
受入を許容し得る間隔としたので、玉通過路104a,
104bを流下するパチンコ玉によるスプロケット11
2への直接的な負荷が複数となることはなく、したがっ
て、スプロケット112を不必要に回転方向に回転せし
める作用力が働かないので、玉受凹部113へのパチン
コ玉の受入が確実に行われ、スムーズな払出動作を達成
することができる。具体的に説明すると、図11に示す
ように、(A)において、一方のスプロケット112a
の玉受凹部113に玉通過路104aを流下する玉P1
が受けれられたときには、他方のスプロケット112b
の玉受凹部113に玉通過路104bを流下する玉P2
は、接続部114に当接した状態となっている。次い
で、上記した状態からやや回転した状態(約20度回転
した状態,約40度回転した状態)である(B)(C)
の状態においても、玉P1は、一方のスプロケット11
2aの玉受凹部113に受け入れられたまま下方に移動
し、この時点で玉P2は、未だ他方のスプロケット11
2bの玉受凹部113に受け入れられた状態ではない。
更に、(C)の状態からやや回転した状態(約60度回
転した状態)である(D)の状態になると、一方のスプ
ロケット112aの玉受凹部113に受け入れられた玉
P1が開放されて玉通過路104aを落下する(実際に
は、接続部114の外周形状によってもう少し早く開放
される)と同時に他方のスプロケット112bの玉受凹
部113に玉P2が完全に受け入れられる。このよう
に、スプロケット112a,112bの玉受凹部113
に同時に玉が受け入れられた状態とはならない。
【0042】このような効果を奏するための玉受凹部1
13の間隔の関係は、一体的に形成される相互のスプロ
ケット112a,112bの相互の玉受凹部113の間
でも上記したように成立することは無論であるが、1つ
のスプロケット112a又は112bだけを見ても、そ
れぞれの3つの玉受凹部113の間隔でも先の玉受凹部
113に受け入れられたパチンコ玉の放出後に次の玉受
凹部113へのパチンコ玉の受入を許容し得る間隔とな
っている。
【0043】これを従来のものと対比して説明すると、
図8(A)に示すように、玉受凹部141の形成間隔が
短い従来のスプロケット140においては、1つ1つの
スプロケット140a又は140bだけを見てもスプロ
ケット140の玉受凹部141に同時に2個の玉が受け
入れられた状態となり得るので、玉によるスプロケット
140への直接的な負荷が複数となってスプロケット1
40を回転せしめる作用力が働くため、スプロケット1
40を1個ずつ回転停止するソレノイドの応答速度より
もスプロケット140の回転速度の方が勝って玉受凹部
140への玉の受入が行われることなくスプロケット1
40が回転してしまい、スムーズな払出動作を達成する
ことができない。これをタイミングチャートで説明する
と、図9(A)に示すように、玉受凹部141の間隔が
狭いと、スプロケット140を停止制御するソレノイド
108A(図示しない;符号のみ)のON・OFF時間
も短くなり、例えば、スプロケット140が1回転する
間に、2つのスプロケット140a,140bで10個
の玉を送ることになるが、途中でソレノイド108Aの
応答速度よりもスプロケット140の回転速度の方が勝
ったときには、ソレノイド108A及びスプロケット1
40の被検出部である検出穴(図示しない)を検出する
センサー122,123が正確に10回ON・OFFを
繰り返しても、玉受凹部141に玉が受け入れられてい
ない場合があり、この場合(図示の場合には、6個目の
玉受凹部)には、実際に玉が払い出されていないのに払
い出されたとして過って計数されてしまうこととなる。
【0044】これに対して、本実施例に係る図8(B)
に示すスプロケット112においては、前述したよう
に、スプロケット112の回転方向に対して、玉受凹部
113の間隔が一方のスプロケット112aの玉受凹部
113に受け入れられたパチンコ玉の放出後に他方のス
プロケット112bの玉受凹部113へのパチンコ玉の
受入を許容し得る間隔としたので、玉通過路104a,
104bを流下するパチンコ玉によるスプロケット11
2への直接的な負荷が複数となることはなく、したがっ
て、スプロケット112を不必要に回転方向に回転せし
める作用力が働かないので、玉受凹部113へのパチン
コ玉の受入が確実に行われ、スムーズな払出動作を達成
することができる。したがって、図9(B)のタイミン
グチャートで示すように、玉受凹部113の間隔が広い
と、スプロケット112を停止制御するソレノイド10
8のON・OFF時間も長くなり、例えば、スプロケッ
ト112が1回転する間に、2つのスプロケット112
a,112bで6個の玉を送ることになるが、ソレノイ
ド108の応答速度よりもスプロケット112の回転速
度の方が勝るということはなく、検出するセンサー12
2,123によって正確に払出数が計数されることとな
る。
【0045】ところで、玉受凹部113の形成間隔だけ
に着目すれば、その間隔を長くすることにより、本実施
例の上記した効果を奏することが可能である。このた
め、例えば、図10(A)に示すスプロケット150の
ように、玉受凹部151と玉受凹部151との間の接続
部152が今までに説明した図10(B)に示すスプロ
ケット112の接続部114の外周形状と異なり、円弧
状の傾斜面として形成されていないものでも上記効果を
奏し得るものである。つまり、スプロケット150は、
所定の直径の円盤の外周に等間隔に玉受凹部151を形
成しただけである。この場合には、スプロケット150
の玉1個ずつの払出毎に回転を停止する係止部155を
軸穴153の側面周囲に突設した係止突部154に形成
することが望ましい。何故なら、垂直状に垂下する吸着
板110の下端部を玉受凹部151と係止させ難いから
である。このように接続部152の外周形状が傾斜状と
なっていなくても、玉の玉受凹部151への正確な受入
を達成することは可能であるが、傾斜状となっている接
続部114を有するスプロケット112との作用上の相
違は、次に説明する通りである。なお、傾斜状となる接
続部の形状は、図10(B)に示す今まで説明したスプ
ロケット112のように、回転方向と逆方向の終端部の
高さがL1だけ低くなるように円弧状に形成した接続部
114でも良いし、図10(C)に示すスプロケット1
60のように、玉受凹部161と玉受凹部161との間
隔である接続部162を回転方向と逆方向の終端部の高
さがL2だけ低くなるように直線状に形成した接続部1
62でも良い。図10(C)に示すスプロケット160
においても、接続部162のやや内側に検出穴163が
形成されると共にその中心に軸穴164が形成されてい
る。
【0046】そこで、次に図12及び図13を参照して
図10(A)に示すスプロケット150と図10(B)
に示すスプロケット112の作用上の相違、即ち、傾斜
状の接続部114の作用について説明する。まず、図1
2を参照して、玉受凹部への玉の受け入れ状態について
説明する。図12(A)(B)に示すように傾斜状の接
続部でない通常の接続部152を有するスプロケット1
50においては、玉通過路104aを流下する先頭の玉
P3は、接続部152に当接した状態、即ち回転中心ロ
の位置より上方のイの位置で停止しており、その停止位
置イにおける状態が接続部152の長さにほぼ相当する
スプロケット150のロからハまでの回転角度aの間継
続され、玉受凹部151が玉通過路104aに臨み始め
たときにやや落下してその後急激に玉受凹部151に受
け入れられる。このため、玉P3の玉受凹部151への
受入が急激であり、特に賞球の払出というある程度速い
払出動作が要求されるスプロケット150においては、
玉の玉受凹部151への受け入れをスムーズに行わせる
点で若干の問題がある。
【0047】これに対し、図12(A′)(B′)に示
す傾斜状の接続部114を有するスプロケット112a
においては、玉通過路104aを流下する先頭の玉P3
は、最初接続部114の回転先頭に当接した状態、即ち
回転中心ロの位置より上方の前記イの位置と同じニの位
置で停止しているが、接続部114の長さにほぼ相当す
るロからトまでの回転角度aだけスプロケット112a
が回転したときには、回転方向と逆方向に向かって徐々
に低くなる傾斜状の接続部114によって玉P3の位置
がニからホの位置の距離L3だけ下がっているので、そ
の後に続く玉受凹部113への玉の受け入れ高さが低く
なり、スムーズに行われるという効果がある。
【0048】次に、図13を参照して玉受凹部からの玉
の放出状態について説明する。図13(C)(D)に示
すように、通常の接続部152を有するスプロケット1
50においては、玉受凹部151から玉P4が落ち始め
る最初の位置チから完全に落ち得る位置リまでの角度b
が極めて小さいため、玉P4の落下する時間的な余裕が
なく、スプロケット150の回転が速い場合には、玉受
凹部151に玉P4が入ったまま玉P4と玉通過路10
4aの下部後方側面と衝突して抜け落ちる現象も生じ得
るので、スプロケット150の回転に斑が生じ、スムー
ズな玉の放出動作が行われなくなる場合もある。
【0049】これに対し、図13(C′)(D′)に示
す傾斜状の接続部114を有するスプロケット112a
においては、傾斜状の接続部114により玉受凹部11
3から玉P4が落ち始める最初の位置ヌから完全に落ち
得る位置ルまでの角度cが比較的大きいため、玉P4の
落下する時間的な余裕があり、スプロケット112aの
回転が多少速くなっても、玉受凹部113に玉P4が受
け入れられた状態でルの位置まで来ることがなく、その
前に完全に下方に向けて落下し得るので、スプロケット
112aが放出玉によってその回転が阻害されることが
なく、スムーズな玉の放出動作が行われるという効果が
ある。
【0050】上記したように、玉受凹部113と玉受凹
部113との間隔を構成する接続部114の外周形状を
スプロケット112の回転方向と逆方向に向かって徐々
に低くなるように傾斜状に形成することにより、玉受凹
部113への玉の受入・放出動作がスムーズに行われる
という効果がある。また、接続部114の形状を傾斜状
に形成することにより、上記した効果に加えて、図7に
示すように、垂直状に垂下形成される吸着板110の下
端部が一方のスプロケット112aの接続部114に邪
魔されることなく他方のスプロケット112bの玉受凹
部113の内側端部113aに垂直状態を保ったまま確
実に係合されるので、例えば、図10(A)に示す係止
突部154のようなものを形成しなくても玉の1個ずつ
の払出動作毎に確実に区切って払い出す効果がある。
【0051】以上説明した効果に加え、本実施例におい
ては、玉通過路104a,104bを並列状に2列に形
成し、該2列の玉通過路104a,104bに同一軸1
18に軸支されたスプロケット112a,112bを並
列状に臨ませると共に、一方のスプロケット112aの
玉受凹部113に対応する位置に他方のスプロケット1
12bの接続部114を位置させ、並列状に設けられた
スプロケット112a,112b相互の玉受凹部113
の回転方向に対する間隔は、一方のスプロケット112
aの玉受凹部113に受け入れられたパチンコ玉の放出
後に他方のスプロケット112bの玉受凹部113への
パチンコ玉の受入を許容し得る間隔とすることにより、
スムーズな払出動作を達成することができると共に1列
の場合と比較して単位時間当りの払出数を増加させる効
果がある。
【0052】また、上記構成に加えて、2列の玉通過路
104a,104bの後方には、単一のソレノイド10
8を配置すると共に、スプロケット112の回転動作に
伴ってソレノイド108の作動により揺動する吸着板1
10の下端部を回転方向となるスプロケット112a,
112bの玉受凹部113の内側端部113aと交互に
係合するように構成したので、スプロケット112にソ
レノイド108の吸着板110と係合する係止突部等の
余分な構成を形成する必要がなく、構造が簡単となり、
賞球払出装置100のコンパクト化を図ることができ
る。
【0053】また、玉通過路104a,104bが形成
される空間と、該空間と区画壁102によって区画され
且つスプロケット112の回転を停止制御するソレノイ
ド108が収納される電気部品収納空間105とが形成
されるケース101において、スプロケット112に
は、玉の払出を検知せしめるための検出穴115を形成
すると共に、その検出穴115を検出する発光素子12
2及び受光素子123からなる単一のセンサーを電気部
品収納空間105に設けたので、センサーが汚れた玉の
通過する玉通過路104a,104bに晒されることが
なく、長期間に亘ってセンサーの機能を保持して払い出
される賞球の検出を正確に行うことができることに加え
て、電気的な構造の簡略化を図ることができる。
【0054】また、スプロケット112をケース101
の下方であって玉通過路104a,104bのやや下方
部となるスプロケット収納空間120に設ける一方、電
気部品収納空間105に収納されるソレノイド108を
やや上方に収納配置し、該ソレノイド108の作動によ
って揺動する吸着板110をケースの上方から揺動自在
に垂下せしめると共に、吸着板110の下端をスプロケ
ット112の玉受凹部113の内側端部113aと係合
し得るように構成したので、スプロケット112とそれ
を停止制御するソレノイド108との位置関係を比較的
密着した範囲内で納めることができ、賞球払出装置10
0をコンパクトなケース101に収納できるという効果
がある。
【0055】更に、ケース101には、電気部品収納空
間105と外部とを連通してソレノイド108によって
発生した熱を外部に放出するための熱逃し穴133を形
成したので、熱によってソレノイド108やセンサー1
22,123が劣化して故障するのを抑制する効果があ
る。また、ケース101の底面に、ソレノイド108や
センサー122,123からの配線と外部の払出制御回
路基板170からの配線を中継接続するためのコネクタ
128が実装される中継基板127を設けたので、賞球
払出装置100を機構板50の所定の位置に取り付けた
後に、賞球払出装置100と払出制御回路基板170と
を接続すれば良いので、電気的な配線作業の簡略化を図
ることができるという効果を奏する。なお、中継基板1
27の取付位置は、ケース101の機構板50への装着
面を除く側面であっても良い。
【0056】ところで、本実施例に係る賞球払出装置1
00は、前記払出制御回路基板ボックス94に収納され
る払出制御回路基板170によってその動作が制御され
るが、払出制御回路基板170の構成及び作用の一例に
ついて図14乃至図18を参照して説明する。図14
は、払出制御回路基板170のブロック図であり、図1
5及び図16は、払出制御回路の制御動作の一例を示す
タイムチャートであり、図17及び図18は、異なる制
御動作の一例を示すタイムチャートである。
【0057】図14において、払出制御回路基板170
は、その内部に記憶回路171と監視回路172と流下
量調整回路173とを含んで構成される。このうち、監
視回路172は、賞球払出装置100にトラブルが生じ
たか否かを監視するためのものであり、流下量調整回路
173は、本実施例において特に必要ないが、例えば、
後述する図14及び図15に示すような制御を行うとき
に払出数の制御を正確に行うために必要とされるもので
ある。また、払出制御回路基板170には、以下に説明
する装置や機器が接続される。即ち、ターミナルボック
ス65に収納されるターミナル基板66、カードユニッ
ト40、遊技制御回路95、賞球払出装置100のソレ
ノイド108及び発光素子122・受光素子123(検
出器1と表示)、入賞玉処理装置89のソレノイド92
及び入賞玉検出器90(検出器3,4と表示)、打球モ
ータ31、満タン検出器88(検出器6と表示)、切換
レバー84のロータリソレノイド84a、玉欠乏検出器
57(検出器5と表示)、玉検出センサー70a,70
b(検出器2と表示)とそれぞれ接続されている。な
お、図示の実施例では、入賞玉検出器90が2つあるも
のを示しているが、これは、賞球払出数の異なる入賞玉
を前後2条に形成される異なる入賞玉集合樋76に導い
てそれぞれの入賞玉検出器90で検出して賞球払出装置
100を所定の順序で払い出す場合であるが、本実施例
のような賞球払出装置100を使用する場合には、1つ
の入賞玉検出器90で検出した入賞玉が少払出に対応す
るものであるか、あるいは多払出に対応するものである
かは、遊技制御回路95からの入賞種類信号に基づいて
決定されるものが主流となっている。もちろん、いずれ
の構成を採用しても良い。
【0058】上記した払出制御回路基板170によって
制御される動作の一例を図15及び図16を参照して説
明する。図15は、玉排出指令(本実施例においては、
入賞玉検出器90からの入賞信号としたが、玉貸スイッ
チからの要求信号でも良い)があった後に賞球払出装置
100のソレノイド108に故障が生じたときのタイム
チャートであり、まず、玉排出指令があったときには、
賞球払出装置100のソレノイド108が所定時間T5
間隔でON動作を繰り返し、その間は、検出器1(12
2,123)も所定時間T5間隔で検出パルスを正確に
導出している。しかし、その途中でソレノイド108が
故障してON状態を保持したままとなった場合には、そ
の後、検出器1からの検出パルスの導出間隔が短くな
り、連続して玉が払い出されることとなる。このため、
その状態を放置しておくと不正に玉が遊技者に払い出さ
れることとなるので、短い時間間隔の検出パルスが2〜
3個検出されたときに前記監視回路172が作動して切
換レバー84のロータリソレノイド84aがONして払
い出される玉を玉抜き通路81に導くと共に故障である
ことを報知する報知信号が導出される。なお、ソレノイ
ド108がOFFとなったままの故障のときには、賞球
が払い出されないので、単に報知信号を導出するように
すれば良い。また、報知信号の導出先は、管理コンピュ
ータやスピーカ取付部8a,8b内のスピーカ、あるい
は圧電ブザー22等である。
【0059】図16は、玉排出指令がった後に賞球払出
装置100の発光受光素子122,123に故障が生じ
たときのタイムチャートであり、まず、玉排出指令があ
ったときには、賞球払出装置100のソレノイド108
が所定時間T5間隔でON動作を繰り返し、その間は、
検出器1も所定時間間隔で検出パルスを正確に導出して
いる。しかし、その途中で検出器1が故障したときに
は、ソレノイド108のON・OFF動作は繰り返され
ているにも拘らず、検出パルスが導出されないので、こ
の場合にも、検出パルスの導出がなくなった後、ソレノ
イド108のONパルスが2個検出された時点で監視回
路172が作動して報知信号を導出するように制御され
る。
【0060】上記した図15及び図16に示した制御が
本実施例の本来的な制御動作であるが、例えば、図17
や図18に示すような制御を行っても良い。これについ
て簡単に説明すると、図17において、入賞信号に基づ
く玉排出指令が導出されると、賞球払出装置100のソ
レノイド108が、検出器1が所定個数(図示の場合に
は、15個)の賞球の払出を検出するまで連続的にON
せしめられ、15個目の払出を検出したときにソレノイ
ド108をOFFとする。このように構成することによ
り賞球の払出速度を速くすることが可能であるが、15
個目の玉の払出終了後に正確にスプロケット112を停
止できない場合も生じる虞があるので、図18の破線よ
りも上段のタイミングチャートに示すように、検出器1
が15個よりも少ない個数(例えば、13個)の賞球の
払出を検出するまでソレノイド108を連続的にONせ
しめ、残り2個については、ソレノイド108を間欠的
に駆動して1個ずつ払い出して結果的に所定個数の賞球
を払い出すように制御することにより、迅速且つ正確に
賞球の払出動作を行うことができる。
【0061】図18の上段に示すタイミングチャートに
おいても、13個目の玉を払い出すまでは、連続的にソ
レノイド108をONせしめる必要があり、その間にス
プロケットに加速がついて1個余分に払い出す場合があ
るが、この場合には、図18の破線よりも下段のタイミ
ングチャートに示すように、前記流下量調整回路173
の作動により、ソレノイド108の間欠的な作動を1回
だけとして、結果的に所定個数の賞球を払い出すように
制御できるようにしても良い。もちろん、図17に示す
制御においても、流下量調整回路173を作動させて、
前回の入賞に基づく賞球数の多寡に応じて次回の入賞に
基づく賞球数の増減を演算制御するようにしても良い。
【0062】以上、本発明の実施例について説明してき
たが、上記した実施例では、玉切回転部材としての1つ
のスプロケット112a又は112bに形成される玉受
凹部113の数が3個のものを示したが、2個のもので
も、あるいは4個以上のものであっても良い。また、ス
プロケット112の回転を制御する電気部品としてソレ
ノイド108に代えて、モータ等の他の電気部品でも良
い。更に、玉払出装置として賞球払出装置100を例示
して説明してきたが、これ以外の玉払出装置、例えば、
玉貸装置に内蔵される払出装置であっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、玉払出装置の玉切回転部材の外
周に形成される複数の玉受凹部の回転方向に対する間隔
を、先の玉受凹部に受け入れられたパチンコ玉の放出後
に次の玉受凹部へのパチンコ玉の受入を許容し得る間隔
としたので、玉通過路を流下するパチンコ玉による玉切
回転部材への直接的な負荷が複数となることはなく、し
たがって、玉切回転部材を不必要に回転方向に回転せし
める作用力が働かないので、玉受凹部へのパチンコ玉の
受入が確実に行われ、スムーズな払出動作を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る玉払出装置としての賞球払出装置
が適用される弾球遊技機の正面図である。
【図2】外枠を除く弾球遊技機の背面から見た斜視図で
ある。
【図3】弾球遊技機の背面に開閉自在に設けられる機構
板の背面図である。
【図4】機構板に設けられる賞球払出装置の取付部分の
斜視図である。
【図5】賞球払出装置の分解斜視図である。
【図6】(A)が賞球払出装置の側方断面図であり、
(B)が賞球払出装置の正面断面図である。
【図7】賞球払出装置の作動を示す側方断面図である。
【図8】賞球払出装置に含まれる玉切回転部材としての
スプロケットの従来例と本実施例の正面図である。
【図9】その従来例のスプロケットと本実施例のスプロ
ケットの動作タイミングを示すタイムチャートである。
【図10】本発明に係るスプロケットの各種の形状を示
す正面図である。
【図11】スプロケットの回転動作を示す側方断面図で
ある。
【図12】玉受凹部への玉の受け入れ状態を説明するた
めの側方断面図である。
【図13】玉受凹部からの玉の放出状態を説明するため
の側方断面図である。
【図14】賞球払出装置の動作を制御する払出制御回路
基板のブロック図である。
【図15】玉排出指令があった後に賞球払出装置のソレ
ノイドに故障が生じたときのタイムチャートである。
【図16】玉排出指令がった後に賞球払出装置の発光受
光素子に故障が生じたときのタイムチャートである。
【図17】異なる制御動作の一例を示すタイムチャート
である。
【図18】更に異なる制御動作の一例を示すタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 50 機構板 100 賞球払出装置 101 ケース 102 区画壁 104a,104b 玉通過路 105 電気部品収納空間 106 ソレノイド取付部 108 ソレノイド 110 吸着板 111 スプリング 112,112a,112b スプロケット 113 玉受凹部 113a 内側端部 114 接続部 115 検出穴 116 軸穴 118 軸 120 スプロケット収納空間 122 発光素子 123 受光素子 127 中継基板 133 熱逃し穴 170 払出制御回路基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その外周にパチンコ玉を受け入れること
    が可能な複数の玉受凹部が形成された玉切回転部材の一
    部をパチンコ玉が通過する玉通過路に臨ませた玉払出装
    置において、 前記複数の玉受凹部の回転方向に対する間隔は、先の玉
    受凹部に受け入れられたパチンコ玉の放出後に次の玉受
    凹部へのパチンコ玉の受入を許容し得る間隔としたこと
    を特徴とする玉払出装置。
  2. 【請求項2】 前記玉受凹部の間隔を構成する接続部の
    外周形状を、玉切回転部材の回転方向と逆方向に向かっ
    て徐々に低くなるように傾斜状に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の玉払出装置。
  3. 【請求項3】 前記玉通過路を並列状に2列に形成し、
    該2列の玉通過路に同一軸に軸支された前記玉切回転部
    材を並列状に各々臨ませると共に、一方の玉切回転部材
    の玉受凹部に対応する位置に他方の玉切回転部材の前記
    接続部を位置させ、 並列状に設けられた玉切回転部材相互の玉受凹部の回転
    方向に対する間隔は、一方の玉切回転部材の玉受凹部に
    受け入れられたパチンコ玉の放出後に他方の玉切回転部
    材の玉受凹部へのパチンコ玉の受入を許容し得る間隔と
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか
    に記載の玉払出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008279161A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013031734A (ja) * 2012-11-15 2013-02-14 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014166490A (ja) * 2014-04-02 2014-09-11 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2015126774A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 株式会社三共 遊技機

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