JP5961742B2 - 遊技媒体払出装置及び遊技機 - Google Patents
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Description
本発明は、決定された数の遊技媒体を払い出す遊技媒体払出装置、及びその遊技媒体払出装置を備えた遊技機に関する。
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、スタートスイッチと、ストップスイッチと、制御部と、を備えた遊技機が知られている。スタートスイッチは、遊技メダルやコイン等(以下、メダル等)の遊技媒体が投入されたことを条件に、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(以下、「開始操作」という)を検出し、全てのリールの回転の開始を要求する信号を出力する。ストップスイッチは、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたこと(以下、「停止操作」という)を検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力する。複数のリールには、それぞれに対応して設けられたステッピングモータの駆動力が伝達される。制御部は、スタートスイッチ及びストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転及びその停止を行う。
このような遊技機では、開始操作を検出すると、プログラム上で乱数を用いた抽籤処理(以下、「内部抽籤処理」という)行い、この抽籤の結果(以下、「内部当籤役」という)と停止操作のタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う。全てのリールの回転が停止された結果、入賞の成立に係る図柄の組合せが表示されると、その図柄の組合せに対応付けられた特典が遊技者に付与される。
遊技者に付与される特典としては、メダル等の払い出しや、次回において遊技媒体を消費することなく内部抽籤処理を行う再遊技の作動、遊技媒体の払い出しが行われる機会が増加するボーナスゲームの作動などを挙げることができる。
一般的な遊技機におけるメダル払出装置は、遊技の公正を担保するため、メダルの正確な払出制御を行うことが求められている。このメダル払出制御では、例えば、メダルを払い出したときにそのメダルに押されてオン・オフとなるメダル払出センサを用いてメダルを払い出したことを検知する。
ところで、メダル払出センサがオン・オフとならないが、メダルが払い出された場合(いわゆるオーバーペイ)は、メダルの払出制御が正確に行われていない。このような現象は、例えば、メダル払出装置にメダルが無いときに発生するホッパエンプティ時に、メダル払出装置の駆動及びメダル払出センサによるメダルの検知を停止させると、メダル払出装置に残っていたメダルが慣性力により払い出されることで生じる。
特許文献1には、球または円盤状の物品を、電磁気的手段で計数しながら所定数払い出す払出制御装置が記載されている。この特許文献1に記載された払出制御装置では、メダルの払出動作中にその動作に中断があっても、その中断の前後で球円または円板状の物品の払出状態を維持するシャッター手段を設けている。
しかしながら、特許文献1に記載された払出制御装置では、従来の払出部(ディスク)を利用することが困難である。また、構造が複雑になり、コストアップを招いてしまう。
本発明の目的は、上記従来技術における実情を考慮し、簡易な構成で遊技媒体の正確な払い出しを行うことができる遊技媒体払出装置及び遊技機を提供することにある。
本発明の遊技媒体払出装置は、払出ユニットと、遊技媒体払出センサと、払出制御部とを備える。
払出ユニットは、遊技媒体を一定姿勢にして1枚ずつ払い出す。
遊技媒体払出センサは、払出ユニットから払い出された遊技媒体を検知する。
払出制御部は、払出ユニットに遊技媒体が留まっているホッパジャム時に払出ユニットの駆動を停止させ、特定の時間の遊技媒体払出センサ検知待ちを行う。
また、払出ユニットは、正回転及び逆回転可能に構成され、回転しながら遊技媒体を払い出す遊技媒体ディスクを有し、払出制御部は、遊技媒体払出センサ検知待ちの間に、遊技媒体払出センサが遊技媒体を検知し続ければ、遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させる。そして、払出制御部は、遊技媒体払出センサ検知待ちの後に、遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させてから再び遊技媒体払出センサ検知待ちを行う。そして、遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させてから再び遊技媒体払出センサ検知待ちを行う。
払出ユニットは、遊技媒体を一定姿勢にして1枚ずつ払い出す。
遊技媒体払出センサは、払出ユニットから払い出された遊技媒体を検知する。
払出制御部は、払出ユニットに遊技媒体が留まっているホッパジャム時に払出ユニットの駆動を停止させ、特定の時間の遊技媒体払出センサ検知待ちを行う。
また、払出ユニットは、正回転及び逆回転可能に構成され、回転しながら遊技媒体を払い出す遊技媒体ディスクを有し、払出制御部は、遊技媒体払出センサ検知待ちの間に、遊技媒体払出センサが遊技媒体を検知し続ければ、遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させる。そして、払出制御部は、遊技媒体払出センサ検知待ちの後に、遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させてから再び遊技媒体払出センサ検知待ちを行う。そして、遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させてから再び遊技媒体払出センサ検知待ちを行う。
本発明によれば、簡易な構成で遊技媒体の正確な払い出しを行うことができる。
本発明の遊技媒体払出装置及び遊技機の実施の形態を示すパチスロについて、図1〜図23を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照して、遊技機の実施の形態に係る機能フローについて説明する。
本実施の形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が担う。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者によりストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が担う。
パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止する。また、リール停止制御手段は、上記規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止する。
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段は、後述する主制御回路が担う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロにおける1回の遊技として行われる。
また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置などの表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
スタートレバーが操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が担う。
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転が開始されるとき、各リールの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。この演出実行手段は、後述する副制御回路が担う。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
<パチスロの構造>
次に、図2〜図5を参照して、一実施形態におけるパチスロ1の構造について説明する。
次に、図2〜図5を参照して、一実施形態におけるパチスロ1の構造について説明する。
[外観構造]
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
パチスロ1の外装体2は、リールや回路基板等を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2bとを有している。
キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている。この把手7は、パチスロ1を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている。この把手7は、パチスロ1を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット2aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。以下、各リール3L,3C,3Rを、それぞれ左リール3L、中リール3C、右リール3Rという。各リール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
フロントドア2bの中央よりも上側には、上パネルユニット10と、液晶表示装置11が設けられている。上パネルユニット10は、フロントドア2bの上部を形成している。この上パネルユニット10は、光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。液晶表示装置11は、上パネルユニット10の下側に配置されており、映像の表示による演出を実行する。
フロントドア2bの中央には、台座部12が形成されている。この台座部12には、図柄表示領域4と、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。
図柄表示領域4は、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側に配置されており、3つのリール3L,3C,3Rに対応して設けられている。この図柄表示領域4は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられた各リール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成になっている。以下、図柄表示領域4を、リール表示窓4という。
リール表示窓4は、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、各リール3L,3C,3Rの複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。本実施の形態では、リール表示窓4の各リール3L,3C,3Rに対向する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められたいずれかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
リール表示窓4は、台座部12に設けられた枠部材13により形成されている。この枠部材13は、リール表示窓4と、情報表示窓14と、ストップボタン取付部15を有している。
情報表示窓14は、リール表示窓4の下部に連続して設けられており、上方に向かって開口している。すなわち、リール表示窓4と情報表示窓14は、連続する1つの開口部として形成されている。この情報表示窓14及びリール表示窓4は、透明の窓カバー16によって覆われている。
窓カバー16は、枠部材13の内面側に配置されており、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能になっている。また、枠部材13は、窓カバー16を挟んで情報表示窓14の開口に対向するシート載置部17を有している。そして、シート載置部17と窓カバー16との間には、遊技に関する情報が記載されたシート部材(情報シート)が配置されている。したがって、情報シートは、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有する窓カバー16により覆われている。
情報シートの取付部を構成する窓カバー16は、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能であり、凹凸や隙間の無い滑らかな表面であるため、情報シートの取付部を利用して、パチスロ1の内部にアクセスする不正行為を防ぐことができる。
なお、情報シートの交換については、後で図4を参照して説明する。
なお、情報シートの交換については、後で図4を参照して説明する。
本実施の形態では、リール表示窓4と情報表示窓14を、連続する1つの開口部として形成した。しかし、本発明の遊技機に係る情報表示窓は、リール表示窓の下方に設けられていればよく、リール表示窓に連続していなくてもよい。すなわち、本発明の遊技機に係るリール表示窓と情報表示窓は、上下方向に並ぶ2つの開口部として形成してもよい。
ストップボタン取付部15は、情報表示窓14の下方に設けられており、正面を向いた平面に形成されている。このストップボタン取付部15には、ストップボタン19L,19C,19Rが貫通する貫通孔が設けられている。ストップボタン19L,19C,19Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応づけられ、対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン19L,19C,19Rを、それぞれ左ストップボタン19L、中ストップボタン19C、右ストップボタン19Rという。
ストップボタン19L,19C,19Rは、遊技者による操作の対象となる各種装置の一例を示す。また、台座部12には、遊技者による操作の対象となる各種装置として、メダル投入口21、BETボタン22、スタートレバー23が設けられている。
メダル投入口21は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口21に受け入れられたメダルは、予め定められた規定数を上限として1回の遊技に投入されることとなり、規定数を超えた分はパチスロ1の内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
BETボタン22は、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。スタートレバー23は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。
また、正面から見てリール表示窓4の左側方には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器24が設けられている。この7セグ表示器24は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報をデジタル表示する。
台座部12の両側には、サイドパネルユニット26L,26Rが設けられている。このサイドパネルユニット26L,26Rは、それぞれ光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。また、サイドパネルユニット26Lの下方には、精算ボタン27が設けられている。この精算ボタン27は、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。
台座部12の下方には、腰部パネルユニット31が設けられている。腰部パネルユニット31は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源を有している。
腰部パネルユニット31の下方には、メダル払出口32と、スピーカ用孔33L,33Rと、メダルトレイユニット34が設けられている。メダル払出口32は、後述のホッパー装置51の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口32から排出されたメダルは、メダルトレイユニット34に貯められる。スピーカ用孔33L,33Rは、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力するために設けられている。
[内部構造]
図3及び図4は、パチスロ1の内部構造を示す斜視図である。この図3では、フロントドア2bが開放され、フロントドア2bの裏面側に設けられたミドルドア41がフロントドア2bに対して閉じた状態を示している。また、図4では、フロントドア2bが開放され、ミドルドア41がフロントドア2bに対して開いた状態を示している。
また、図5は、キャビネット2aの内部を示す説明図である。図6は、フロントドア2bの裏面側を示す説明図である。
図3及び図4は、パチスロ1の内部構造を示す斜視図である。この図3では、フロントドア2bが開放され、フロントドア2bの裏面側に設けられたミドルドア41がフロントドア2bに対して閉じた状態を示している。また、図4では、フロントドア2bが開放され、ミドルドア41がフロントドア2bに対して開いた状態を示している。
また、図5は、キャビネット2aの内部を示す説明図である。図6は、フロントドア2bの裏面側を示す説明図である。
キャビネット2aは、上面板20aと、底面板20bと、左右の側面板20c,20dと、背面板20eを有している(図5参照)。キャビネット2a内部の上側には、キャビネット側スピーカ42が配設されている。このキャビネット側スピーカ42は、取付ブラケット43L,43Rを介してキャビネット2aの背面板20eに取り付けられている。キャビネット側スピーカ42は、例えば、効果音を出力するためのスピーカである。
キャビネット2a内部を正面から見て、キャビネット側スピーカ42の左側方には、キャビネット側中継基板44が配設されている。このキャビネット側中継基板44は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。キャビネット側中継基板44は、ミドルドア41(図3及び図4参照)に取り付けられた後述する主制御基板71(図7参照)と、ホッパー装置51、メダル補助収納庫スイッチ(不図示)、メダル払出カウントスイッチ(不図示)とを接続する配線の中継を行う。
キャビネット2a内部の中央部には、キャビネット側スピーカ42による音の出力を制御するアンプ基板45が配設されている。このアンプ基板45は、左右の側面板20c,20dに固定された取付棚46に取り付けられている。
また、キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の右側には、外部集中端子板47が配設されている。この外部集中端子板47は、キャビネット2aの右側面板20dに取り付けられている。外部集中端子板47は、メダル投入信号、メダル払出信号及びセキュリティー信号などの信号をパチスロ1の外部へ出力するために設けられている。
キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の左側には、サブ電源装置48が配設されている。このサブ電源装置48は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。サブ電源装置48は、交流電圧100Vの電力を後述する電源装置53に供給する。また、交流電圧100Vの電力を直流電圧の電力に変換して、アンプ基板45に供給する。
キャビネット2aの内部の下側には、メダル払出装置(以下、ホッパー装置)51と、メダル補助収納庫52と、電源装置53が配設されている。
ホッパー装置51は、キャビネット2aにおける底面板20bの中央部に取り付けられている。このホッパー装置51は、多量のメダルを収容可能であり、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置51は、貯留されたメダルが例えば50枚を超えたとき、又は精算ボタンが押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパー装置51によって払い出されたメダルは、メダル払出口32(図2参照)から排出される。
メダル補助収納庫52は、ホッパー装置51から溢れ出たメダルを収納する。このメダル補助収納庫52は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の右側に配置されている。メダル補助収納庫52は、キャビネット2aの底面板20bに係合されており、底面板20bに対して着脱可能に構成されている。
電源装置53は、電源スイッチ53aと、電源基板53bを有している(図7参照)。この電源装置53は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の左側に配置されており、左側面板20cに取り付けられている。電源装置53は、サブ電源装置48から供給された交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を各部へ供給する。
図3,図4及び図6に示すように、ミドルドア41は、フロントドア2bの裏面における中央部に配置され、リール表示窓4(図4参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア41の上部と下部には、ドアストッパ41a,41b,41cが設けられている。このドアストッパ41a,41b,41cは、リール表示窓4を裏側から閉じた状態のミドルドア41の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア41を開くには、ドアストッパ41a,41b,41cを回転させてミドルドア41の固定を解除する必要がある。
ミドルドア41には、主制御基板71(図7参照)を収納した主制御基板ケース55と、3つのリール3L,3C,3Rが取り付けられている。3つのリール3L,3C,3Rには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータが接続されている。
図4に示すように、ミドルドア41を開くと、窓カバー16の裏面とシート載置部17が露出される。上述したように、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間には、遊技に関する情報が記載された情報シートが配置されている。この情報シートは、ミドルドア41を開いて窓カバー16の裏面とシート載置部17を露出させた状態で、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間に形成された間隙に挿入される。また、情報シートを交換する場合も、ミドルドア41を開いてから情報シートの交換作業が行われる。
主制御基板ケース55には、設定用鍵型スイッチ56が設けられている。この設定用鍵型スイッチ56は、パチスロ1の設定を変更もしくはパチスロ1の設定の確認を行うときに使用する。
本実施の形態では、主制御基板ケース55と、この主制御基板ケース55に収納された主制御基板71により、主制御基板ユニットが構成されている。
本実施の形態では、主制御基板ケース55と、この主制御基板ケース55に収納された主制御基板71により、主制御基板ユニットが構成されている。
主制御基板ケース55に収納された主制御基板71は、後述する主制御回路91(図8参照)を構成する。主制御回路91は、内部当籤役の決定、リール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路91の具体的な構成は後述する。
ミドルドア41の上方には、副制御基板72(図7参照)を収容する副制御基板ケース57が配設されている。副制御基板ケース57に収納された副制御基板72は、副制御回路101(図9参照)を構成する。この副制御回路101は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路101の具体的な構成は後述する。
副制御基板ケース57の上方には、センタースピーカ58が配設されている。そして、フロントドア2bを裏面側から見て、センタースピーカ58の左側方には、ファン59が配設されている。つまり、ファン59は、フロントドア2bの裏面側における上部に配設されている。このファン59は、下向きに空気を送風し、パチスロ1の内部を空冷する。
フロントドア2bを裏面側から見て、副制御基板ケース57の右側方には、副中継基板61が配設されている。この副中継基板61は、副制御基板72と主制御基板71とを接続する配線を中継する。また、副制御基板72と副制御基板72の周辺に配設された基板とを接続する配線を中継する基板である。なお、副制御基板72の周辺に配設される基板としては、後述するLED基板62A,62Bが挙げられる。
LED基板62A,62Bは、フロントドア2bの裏面側から見て、副制御基板ケース57の上方に配設されている。これらLED基板62A,62Bは、副制御回路101(図8参照)の制御により実行される演出に応じて、光源の一具体例を示すLED(Light Emitting Diode)85(図7参照)を発光させて、点滅パターンを表示する。なお、本実施の形態のパチスロ1には、LED基板62A,62B以外に複数のLED基板を備えている。
副中継基板61の下方には、24hドア開閉監視ユニット63が配設されている。この24hドア開閉監視ユニット63は、ミドルドア41の開閉の履歴を保存する。また、ミドルドア41を開放したときに、液晶表示装置11にエラー表示を行うための信号を副制御基板72(副制御回路101)に出力する。
ミドルドア41の下方には、ボードスピーカ64と、下部スピーカ65L,65Rが配設されている。ボードスピーカ64は、腰部パネルユニット31(図2参照)に対向しており、下部スピーカ65L,65Rは、それぞれスピーカ用孔33L,33R(図2参照)に対向している。
下部スピーカ65Lの上方には、セレクタ66と、ドア開閉監視スイッチ67が配設されている。セレクタ66は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを選別する装置であり、メダル投入口21に投入された適正なメダルをホッパー装置51へ案内する。セレクタ66内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ(不図示)が設けられている。
ドア開閉監視スイッチ67は、フロントドア2bを裏面側から見て、セレクタ66の左側方に配置されている。このドア開閉監視スイッチ67は、パチスロ1の外部へ、フロントドア2bの開閉を報知するためのセキュリティー信号を出力する。
また、リール表示窓4の下方であってミドルドア41により開閉される領域には、ドア中継端子板68が配設されている(図4参照)。このドア中継端子板68は、主制御基板ケース55内の主制御基板71(図7参照)と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板72(図7参照)、セレクタ66及び遊技動作表示基板81(図7参照)との配線を中継する基板である。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、BETボタン22、精算ボタン27、ドア開閉監視スイッチ67、後述するBETスイッチ77、スタートスイッチ79等を挙げることができる。
<パチスロが備える制御系>
次に、パチスロ1が備える制御系について、図7を参照して説明する。
図7は、パチスロ1の制御系を示すブロック図である。
次に、パチスロ1が備える制御系について、図7を参照して説明する。
図7は、パチスロ1の制御系を示すブロック図である。
パチスロ1は、ミドルドア41に配設された主制御基板71と、フロントドア2bに配設された副制御基板72を有している。
主制御基板71には、リール中継端子板74と、設定用鍵型スイッチ56と、外部集中端子板47と、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫スイッチ75と、電源装置53の電源基板53bが接続されている。設定用鍵型スイッチ56、外部集中端子板47、ホッパー装置51及びメダル補助収納庫スイッチ75は、キャビネット側中継基板44を介して主制御基板71に接続されている。外部集中端子板47及びホッパー装置51については、上述したため、説明を省略する。
主制御基板71には、リール中継端子板74と、設定用鍵型スイッチ56と、外部集中端子板47と、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫スイッチ75と、電源装置53の電源基板53bが接続されている。設定用鍵型スイッチ56、外部集中端子板47、ホッパー装置51及びメダル補助収納庫スイッチ75は、キャビネット側中継基板44を介して主制御基板71に接続されている。外部集中端子板47及びホッパー装置51については、上述したため、説明を省略する。
リール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのリール本体の内側に配設されている。このリール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのステッピングモータ(不図示)に電気的に接続されており、主制御基板71からステッピングモータに出力される信号を中継する。
メダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52の後述するスイッチ貫通孔を貫通している。このメダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52がメダルで満杯になっているか否かを検出する。
電源装置53の電源基板53bには、電源スイッチ53aが接続されている。この電源スイッチ53aは、パチスロ1に必要な電源を供給するときにONにする。
また、主制御基板71には、ドア中継端子板68を介して、セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67、BETスイッチ77、精算スイッチ78、スタートスイッチ79、ストップスイッチ基板80、遊技動作表示基板81及び副中継基板61が接続されている。セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67及び副中継基板61については、上述したため、説明を省略する。
BETスイッチ77は、BETボタン22が遊技者により押されたことを検出する。精算スイッチ78は、精算ボタン27が遊技者により押されたことを検出する。スタートスイッチ79は、スタートレバー23が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
ストップスイッチ基板80は、回転しているリールを停止させるための回路と、停止可能なリールをLEDなどにより表示するための回路を構成する基板である。このストップスイッチ基板80には、ストップスイッチが設けられている。ストップスイッチは、各ストップボタン19L,19C,19Rが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。
遊技動作表示基板81は、メダルの投入を受け付けるとき、3つのリール3L,3C,3Rが回動可能なとき及び再遊技を行うときに、投入されたメダルの枚数を7セグ表示器24に表示させるための基板である。この遊技動作表示基板81には、7セグ表示器24とLED82が接続されている。LED82は、例えば、遊技の開始を表示するマークや再遊技を行うマークなどを点灯させる。
副制御基板72は、ドア中継端子板68と副中継基板61を介して主制御基板71に接続されている。この副制御基板72には、副中継基板61を介して、サウンドI/O基板84、LED基板62A,62B、24hドア開閉監視ユニット63が接続されている。これらLED基板62A,62B及び24hドア開閉監視ユニット63については、上述したため、説明を省略する。
サウンドI/O基板84は、センタースピーカ58、ボードスピーカ64、下部スピーカ65L,65R及びフロントドア2bに設けられた不図示のスピーカへの音声の出力を行う。
また、副制御基板72には、ロムカートリッジ基板86と、液晶中継基板87が接続されている。これらロムカートリッジ基板86及び液晶中継基板87は、副制御基板72と共に副制御基板ケース57に収納されている。
ロムカートリッジ基板86は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板62A,62B及びその他のLED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板87は、副制御基板72と液晶表示装置11とを接続する配線を中継する基板である。
ロムカートリッジ基板86は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板62A,62B及びその他のLED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板87は、副制御基板72と液晶表示装置11とを接続する配線を中継する基板である。
<主制御回路>
次に、主制御基板71により構成される主制御回路91について、図8を参照して説明する。
図8は、パチスロ1の主制御回路91の構成例を示すブロック図である。
次に、主制御基板71により構成される主制御回路91について、図8を参照して説明する。
図8は、パチスロ1の主制御回路91の構成例を示すブロック図である。
主制御回路91は、主制御基板71上に設置されたマイクロコンピュータ92を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ92は、メインCPU93、メインROM94及びメインRAM95により構成される。メインCPU93と前述のホッパー装置51は、本発明の遊技媒体払出装置を構成している。
メインROM94には、メインCPU93により実行される制御プログラム、データテーブル、副制御回路101に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM95には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU93には、クロックパルス発生回路96、分周器97、乱数発生器98及びサンプリング回路99が接続されている。クロックパルス発生回路96及び分周器97は、クロックパルスを発生する。メインCPU93は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器98は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路99は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
メインCPU93は、リールインデックスを検出してから各リール3L,3C,3Rのステッピングモータに対してパルスを出力した回数をカウントする。これにより、メインCPU93は、各リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。
なお、リールインデックスとは、リールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各リール3L,3C,3Rの所定の位置に設けられ、各リール3L,3C,3Rの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片を備えたリール位置検出部(不図示)により検出する。
なお、リールインデックスとは、リールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各リール3L,3C,3Rの所定の位置に設けられ、各リール3L,3C,3Rの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片を備えたリール位置検出部(不図示)により検出する。
ここで、各リール3L,3C,3Rの回転角度の管理について、具体的に説明する。ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM95に設けられたパルスカウンタによって計数される。そして、図柄1つ分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数される毎に、メインRAM95に設けられた図柄カウンタが1ずつ加算される。図柄カウンタは、各リール3L,3C,3Rに応じて設けられている。図柄カウンタの値は、リール位置検出部(不図示)によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
つまり、本実施の形態では、図柄カウンタを管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたのかを管理するようになっている。したがって、各リール3L,3C,3Rの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
上述したように、本実施の形態では、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定めている。したがって、左ストップボタン19Lが押されたときにリール表示窓4の中段にある左リール3Lの図柄と、その4個先の図柄までの範囲内にある各図柄が、リール表示窓4の中段に停止可能な図柄となる。
<副制御回路>
次に、副制御基板72により構成される副制御回路101について、図9を参照して説明する。
図9は、パチスロ1の副制御回路101の構成例を示すブロック図である。
次に、副制御基板72により構成される副制御回路101について、図9を参照して説明する。
図9は、パチスロ1の副制御回路101の構成例を示すブロック図である。
副制御回路101は、主制御回路91と電気的に接続されており、主制御回路91から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路101は、基本的に、サブCPU102、サブRAM103、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM105、ドライバ106を含んで構成されている。
サブCPU102は、主制御回路91から送信されたコマンドに応じて、ロムカートリッジ基板86に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。ロムカートリッジ基板86は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU102が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路91との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスクが含まれる。また、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置11(図6参照)による映像の表示を制御する描画制御タスク、LED85等の光源による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ58,64,65L,65R等のスピーカによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域が含まれている。また、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
サブRAM103は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路91から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。
サブCPU102、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM(フレームバッファを含む)105及びドライバ106は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置11に表示させる。
また、サブCPU102は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGMなどの音をスピーカ58,64,65L,65R等のスピーカにより出力させる。また、サブCPU102は、演出内容により指定されたランプデータに従ってLED85等の光源の点灯及び消灯を制御する。
<ホッパー装置の構成>
次に、ホッパー装置51の構成について、図10を参照して説明する。
図10は、ホッパー装置51の斜視図である。
次に、ホッパー装置51の構成について、図10を参照して説明する。
図10は、ホッパー装置51の斜視図である。
図10に示すように、ホッパー装置51は、メダルを多数貯留するバケット381と、バケット381が取り付けられるベース部材382と、ベース部材382の内部に収容される払出ユニット383を備えている。
バケット381は、水平面に対して略垂直な壁面から形成された上端開口部384と、上端開口部384に連続して所定の角度で傾斜する傾斜側壁部385とを有している。上端開口部384は、平面形状が略矩形に形成されている。上端開口部384の1つの角部には、セレクタ66から導かれたメダルが衝突するメダル衝突部386と、メダル衝突部386に連続する排出ガイド387が設けられている。
排出ガイド387は、バケット381から溢れるメダルを、バケット381の外部へ導く。この排出ガイド387は、メダル衝突部386側から先端側に向かうに連れて低くなるように傾斜した傾斜面387aを有している。排出ガイド387によって導かれたメダルは、メダル補助収納庫52(図5参照)に貯留される。
メダル衝突部386は、排出ガイド387の傾斜面387aに連続する傾斜面である。このメダル衝突部386の傾斜角度は、排出ガイド387における傾斜面387aの傾斜角度と等しく設定されている。セレクタ66に導かれてメダル衝突部386に衝突したメダルは、弾んでバケット381の傾斜側壁部385へ向う。このとき、バケット381に貯留されるメダルの量が一定量に達していない場合は、メダルが傾斜側壁部385に沿ってバケット381内を移動する。これにより、メダルをバケット381に均一に収容することができる。
一方、バケット381に貯留されるメダルの量が一定量に達している場合は、メダルがメダル衝突部386の傾斜面に衝突して弾み、バケット381内に貯留されたメダルに衝突してメダル衝突部386の傾斜面に戻る。そして、メダルは、自重によりメダル衝突部386の傾斜面上及び排出ガイド387の傾斜面387a上を移動してメダル補助収納庫52側に向かう。
本実施の形態では、メダル衝突部386における傾斜面の傾斜角度を、排出ガイド387における傾斜面387aの傾斜角度と等しくした。これにより、バケット381に所定量のメダルが貯留されている場合に、セレクタ66のメダル案内路(不図示)に導かれてメダル衝突部386に衝突するメダルを排出ガイド387によってメダル補助収納庫52へ導き易くすることができる。つまり、メダルは、メダル衝突部386に載置された状態で維持されない。その結果、バケット381に所定量以上のメダルが貯留されて、メダルがバケット381の外部へ溢れることを防止することができる。
また、本実施の形態では、バケット381の上端開口部384とメダル衝突部386とを一体に形成する構成にした。しかし、本発明の遊技機に係るメダル衝突部としては、バケット381の上端開口部384に着脱可能な構成にしてもよい。
ベース部材382は、メダル払出口32を有している。払出ユニット383は、バケット381に集積されたメダルを一定姿勢にして1枚ずつ払い出すメダルディスク(遊技媒体ディスク)383aを備えている。メダルディスク383aは、正回転及び逆回転可能に構成されており、メダルを回転しながら順次払い出す。メダルディスク383aから払い出されたメダルは、1枚ずつメダル払出口32から排出される。
<ホッパエンプティ時の処理>
次に、ホッパー装置51の払出ユニット383にメダルが無いときに発生するホッパエンプティ時の処理について、図11を参照して説明する。
図11は、ホッパエンプティ時のタイミングチャートである。
次に、ホッパー装置51の払出ユニット383にメダルが無いときに発生するホッパエンプティ時の処理について、図11を参照して説明する。
図11は、ホッパエンプティ時のタイミングチャートである。
本実施の形態では、ホッパエンプティが発生すると、払出ユニット383のメダルディスク383aを(図10参照)逆回転及び正回転させて、メダルが払出されるか否かを調べる復旧処理を行う。そして、復旧処理でホッパエンプティが解消されない場合に、エラー処理を行う。
図11に示すメダル払出装置ドライブAは、メダルディスク383aを正回転させ、メダル払出装置ドライブBは、メダルディスク383aを逆回転させる。遊技媒体払出センサの一具体例であるメダル払出カウントスイッチは、メダルディスク383aから排出されたメダルに押されてオン・オフすることにより、メダルの払い出しをカウントする。
メダル払出装置ドライブAによりメダルディスク383aを正回転させて、期間a内にメダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知しない(オンにならない)場合がある。この場合に、払出制御部であるメインCPU93(図8参照)は、ホッパエンプティが発生したと認識する。
ホッパエンプティが発生したと認識すると、メインCPU93は、メダル払出装置ドライブAをオフにする。このとき、メインCPU93は、メダル払出装置ドライブBのオフ状態を維持する。そして、特定の時間である期間bが経過するまでメダル払出カウントスイッチの検知待ちを行う。期間bにおいて、メダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知すると、メインCPU93は、処理を通常の払出処理へ移行する。
一方、期間bにおいて、メダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知しなかった場合に、メインCPU93は、期間cが経過するまでメダル払出装置ドライブBをオンにする。期間cにおいて、メダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知すると、メインCPU93は、メダル払出装置ドライブBをオフして、処理を通常の払出処理へ移行する。
期間cにおいて、メダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知しなかった場合に、メインCPU93は、期間dが経過するまでメダル払出装置ドライブAをオンにする。なお、本実施の形態では、期間dは、期間aと同一の時間とする。
その後、メインCPU93は、期間b,期間c,期間dに応じたメダル払出装置ドライブA,Bの駆動(オン・オフ)制御を2回繰り返す。つまり、メダルディスク383aを正回転させてもメダル払出カウントスイッチがオンにならない場合は、期間b,期間c,期間dに応じたメダル払出装置ドライブA,Bの駆動制御を全部で3回繰り返す。これにより、メダルディスク383aは、逆回転と正回転のセットを3回繰り返す。
期間b,期間c,期間dに応じたメダル払出装置ドライブA,Bの駆動制御を全部で3回繰り返してもメダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知しなかった場合に、メインCPU93は、メダル払出装置ドライブA,Bをオフにする。そして、期間eが経過するまで、メダル払出カウントスイッチの検知待ちを行う。
なお、本実施の形態では、期間eは、期間bと同一の時間とする。
なお、本実施の形態では、期間eは、期間bと同一の時間とする。
期間eにおいて、メダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知すると、メインCPU93は、処理を通常の払出処理へ移行する。
一方、期間eにおいて、メダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知しなかった場合は、メインCPU93がエラー処理を行う。このエラー処理については、後で図19を参照して説明する。エラー処理の後、従業員等がバケット381(図10参照)にメダルを補給して、リセットスイッチ又は打ち止め解除スイッチをオンする。
一方、期間eにおいて、メダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知しなかった場合は、メインCPU93がエラー処理を行う。このエラー処理については、後で図19を参照して説明する。エラー処理の後、従業員等がバケット381(図10参照)にメダルを補給して、リセットスイッチ又は打ち止め解除スイッチをオンする。
<ホッパジャム時の処理>
次に、払い出そうとしたメダルがホッパー装置51の払出ユニット383に留まっているときに発生するホッパジャム時の処理について、図12及び図13を参照して説明する。
図12は、メダルディスク383aが正回転中に発生したホッパジャム時のタイミングチャートである。図13は、メダルディスク383aが逆回転中に発生したホッパジャム時のタイミングチャートである。
次に、払い出そうとしたメダルがホッパー装置51の払出ユニット383に留まっているときに発生するホッパジャム時の処理について、図12及び図13を参照して説明する。
図12は、メダルディスク383aが正回転中に発生したホッパジャム時のタイミングチャートである。図13は、メダルディスク383aが逆回転中に発生したホッパジャム時のタイミングチャートである。
メダルディスク383aを回転させたときに、メダル払出カウントスイッチのオン状態が期間fを越えて維持されると、メインCPU93は、ホッパジャムが発生したと認識する。
図12に示すように、メダルディスク383aが正回転中にメダル払出カウントスイッチのオン状態が期間fを超えて維持されると、メインCPU93は、メダル払出装置ドライブAをオフにする。このとき、メインCPU93は、メダル払出装置ドライブBのオフ状態を維持する。
その後、メインCPU93がエラー処理を行う。このエラー処理については、後で図19を参照して説明する。エラー処理の後、従業員等が留まっている(詰まった)メダルを取り除いて、リセットスイッチ又は打ち止め解除スイッチをオンする。
図13に示すように、メダルディスク383aが逆回転中にメダル払出カウントスイッチのオン状態が期間fを超えて維持されると、メインCPU93は、メダル払出装置ドライブBをオフにする。このとき、メインCPU93は、メダル払出装置ドライブAのオフ状態を維持する。その後、メインCPU93がエラー処理を行う。エラー処理の後、従業員等が留まっている(詰まった)メダルを取り除いて、リセットスイッチ又は打ち止め解除スイッチをオンする。
<復旧処理中におけるホッパジャム時の処理>
次に、復旧処理中におけるホッパジャム時の処理について、図14を参照して説明する。
図14は、復旧処理中にホッパジャムが発生した場合のタイミングチャートの例である。
次に、復旧処理中におけるホッパジャム時の処理について、図14を参照して説明する。
図14は、復旧処理中にホッパジャムが発生した場合のタイミングチャートの例である。
図14に示すように、復旧処理において期間b,期間c,期間dに応じたメダル払出装置ドライブA,Bの駆動制御を全部で3回繰り返してもメダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知しなかった場合は、メダル払出装置ドライブA,Bをオフにする。そして、期間eが経過するまで、メダル払出カウントスイッチの検知待ちを行う。
期間eにおいて、メダル払出カウントスイッチのオン状態が期間gを超えて維持されると、メインCPU93は、エラー処理を行う。
一方、期間eにおいて、メダル払出カウントスイッチのオンが期間g以内にオフになると、メインCPU93は、処理を通常の払出処理へ移行する。
一方、期間eにおいて、メダル払出カウントスイッチのオンが期間g以内にオフになると、メインCPU93は、処理を通常の払出処理へ移行する。
<ホッパー制御の概要>
次に、ホッパー制御の概要について、図15を参照して説明する。
図15は、ホッパー制御の概念図である。
次に、ホッパー制御の概要について、図15を参照して説明する。
図15は、ホッパー制御の概念図である。
図15に示すように、ホッパー制御が開始されると、ホッパドライブ制御カウンタの値に基づいてホッパー装置51のメダルディスク383aが回転される(A1)。ホッパドライブ制御カウンタには、予め初期値(本実施の形態では「7」)が設定される。そして、ホッパドライブ制御カウンタの値は、適宜のタイミングで減算される。
本実施の形態では、ホッパドライブ制御カウンタの値が奇数のとき、メダル払出装置ドライブAを駆動(オン)させてメダルディスク383aを正回転させる。また、ホッパドライブ制御カウンタの値が偶数のとき、メダル払出装置ドライブBを駆動(オン)させてメダルディスク383aを逆回転させる。
メダルディスク383aが回転すると、ホッパー装置51は、正常な払い出しの実行、ホッパジャムの発生、ホッパエンプティの発生のうちのいずれかの状態になる。
例えば、メダル払出カウントスイッチがオン(メダル払出検知)になり、メダル通過チェックタイマが0になるまでにオフになる(A2)と、正常な払い出しが行われる。この場合は、払出間隔待ち(A3)が行われた後に、ホッパー制御が終了(A4)される。
例えば、メダル払出カウントスイッチがオン(メダル払出検知)になり、メダル通過チェックタイマが0になるまでにオフになる(A2)と、正常な払い出しが行われる。この場合は、払出間隔待ち(A3)が行われた後に、ホッパー制御が終了(A4)される。
正常な払い出しが行われたときは、メダルの払い出しに間隔を生じさせる。そのため、メインCPU93は、所定の時間が経過するまでメダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知したか否かの判別を中止する。つまり、所定の時間が経過中にメダル払出カウントスイッチがメダルの払い出しを検知しても、メインCPU93は、メダルが払い出されたと認識しない。これにより、払い出したメダルの枚数を計数するための入賞枚数カウンタの値は、所定の時間が経過するまで更新されない。
その結果、1枚のメダルが払出ユニット383から排出されるときにメダル払出カウントスイッチが複数回オンとなっても、メインCPU93は、1枚のメダルが払い出されたと判別する。したがって、払い出したメダルの枚数が計数されるが、実際にはメダルが払い出されていないアンダーペイを防止することができ、簡易な構成でメダルの正確な払い出しを行うことができる。
メダル払出カウントスイッチがオン(メダル払出検知)になり、メダル通過チェックタイマが0になってもオンのままであれば、ホッパジャムの発生が検知される(A5)。そして、エラー処理が行われる(A6)。
メダル払出カウントスイッチが払出待ち時間内にオンにならない(メダル払出検知しない)と、ホッパエンプティの発生が検知される(A7)。
ホッパエンプティの発生が検知されると、メダルディスク383aの回転が停止(A8)され、ホッパドライブ制御カウンタから「1」が減算される(A9)。そして、ホッパドライブ制御カウンタの減算前(A9の前)の値が偶数なら、A1の処理に戻る。
ホッパエンプティの発生が検知されると、メダルディスク383aの回転が停止(A8)され、ホッパドライブ制御カウンタから「1」が減算される(A9)。そして、ホッパドライブ制御カウンタの減算前(A9の前)の値が偶数なら、A1の処理に戻る。
ホッパドライブ制御カウンタの減算前(A9の前)の値が奇数のとき、メダル払出カウントスイッチの検知待ちを行う。これにより、ホッパー装置51は、正常な払い出しの実行、ホッパジャムの発生、ホッパエンプティの発生のうちのいずれかの状態になる。
正常な払い出しの実行の場合(A11〜A13)は、上述したメダルディスク383aの回転中における正常な払い出しの実行の場合(A2〜A4)と同じ処理が実行される。
メダル払出カウントスイッチがオン(メダル払出検知)になり、メダル通過チェックタイマが0になってもオンのままであれば、ホッパジャムの発生が検知される(A14)。ホッパジャムの発生が検知されたとき、エラータイミングであればエラー処理が行われる(A15)。ここでエラータイミングとは、ホッパドライブ制御カウンタの値が「0」のときである。
エラータイミングでなければ、つまり、ホッパドライブ制御カウンタの値が「0」よりも大きければ、ホッパドライブ制御カウンタから「1」が減算される(A16)。そして、A1の処理に戻る(A17)。
A16の処理でホッパドライブ制御カウンタから「1」を減算するため、次にメダルディスク383aを回転させるまでに、ホッパドライブ制御カウンタから合計で「2」が減算される。その結果、ホッパエンプティの発生が検知された(A7)ときのホッパドライブ制御カウンタの値が偶数であれば偶数になり、奇数であれば奇数になる。したがって、ホッパエンプティの発生が検知された(A7)後に、ホッパジャムの発生が検知された(A14)場合は、メダルディスク383aが前回と同じ回転方向で回転される。
上述したように、ホッパエンプティの発生が検知された場合は、メダルディスク383aを逆回転及び正回転させる復旧処理が行われる。ホッパエンプティの発生が検知された(A7)後に、ホッパジャムの発生が検知された(A14)場合は、メダルがホッパー装置51から完全に払い出されていない。
ここで、メダルディスク383aを前回と反対の方向に回転させると、メダル払出カウントスイッチで検知したメダルが、ホッパー装置51のメダルディスク383a側に引っ込んでしまう可能性がある。そのため、メダル払出カウントスイッチで検知したメダルがホッパー装置51から完全に払い出されるように、メダルディスク383aを前回と同じ方向に回転させる。これにより、メダル払出カウントスイッチで検知したメダルをホッパー装置51から払い出すことができる。
メダル払出カウントスイッチが払出待ち時間内にオンにならない(メダル払出検知しない)と、ホッパエンプティの発生が継続していることが検知される(A18)。
ホッパエンプティの継続が検知されると、払出カウントスイッチの検知待ちが行われる(A19)。つまり、メインCPU93は、特定の時間が経過するまでメダル払出カウントスイッチによるメダルの検知を待つ。
ホッパエンプティの継続が検知されると、払出カウントスイッチの検知待ちが行われる(A19)。つまり、メインCPU93は、特定の時間が経過するまでメダル払出カウントスイッチによるメダルの検知を待つ。
これより、駆動が停止されたメダルディスク383aから払い出されたメダルを、メダル払出カウントスイッチで検知することができる。その結果、メダル払出カウントスイッチによるメダルの検知はされないが、例えば、慣性力でメダルが払い出されるオーバーペイを防止することができ、簡易な構成でメダルの正確な払い出しを行うことができる。
払出カウントスイッチの検知待ちを終えたとき、エラータイミングであればエラー処理が行われる(A20)。
一方、エラータイミングでなければ、つまり、ホッパドライブ制御カウンタの値が「0」よりも大きければ、A1の処理に戻る(A21)。
一方、エラータイミングでなければ、つまり、ホッパドライブ制御カウンタの値が「0」よりも大きければ、A1の処理に戻る(A21)。
<主制御回路の動作説明>
次に、図16〜図23を参照して、主制御回路91のメインCPU93により実行されるプログラムの内容について説明する。
次に、図16〜図23を参照して、主制御回路91のメインCPU93により実行されるプログラムの内容について説明する。
[メインCPUの制御によるメインフローチャート]
まず、図16を参照して、メインCPU93の制御によるメインフローチャートについて説明する。
図16は、メイン制御処理を示すフローチャートである。
まず、図16を参照して、メインCPU93の制御によるメインフローチャートについて説明する。
図16は、メイン制御処理を示すフローチャートである。
最初に、パチスロ1に電源が投入されると、メインCPU93は、電源投入時処理(図17参照)のサブルーチンを呼び出して実行する(S1)。この電源投入時処理は、バックアップが正常であるか、設定変更が適切に行われたかなどが判断され、判断結果に応じた初期化処理が実行される。
次に、メインCPU93は、一遊技(単位遊技)終了時の初期化処理を実行する(S2)。この処理において、例えば、一遊技終了時の初期化の格納領域を指定して初期化する。この初期化処理によって、メインRAM95の内部当籤役格納領域や表示役格納領域に格納されたデータがクリアされる。
次に、メインCPU93は、メダル受付・スタートチェック処理(図18参照)のサブルーチンを呼び出して実行する(S3)。このメダル受付・スタートチェック処理によって、遊技者により投入されたメダルを検出する処理、及び開始操作を検出する処理が行われる。
次に、メインCPU93は、乱数値を抽出し、乱数値格納領域に格納する(S4)。次に、メインCPU93は、内部抽籤処理のサブルーチンを呼び出して実行する(S5)。この内部抽籤処理では、乱数値に基づいた抽籤により内部当籤役の決定が行われる。
次に、メインCPU93は、リール停止初期設定処理を実行する(S6)。このリール停止初期設定処理では、内部抽籤処理で決定された内部当籤役に基づいて、リールの停止制御に関する各情報(例えば、停止テーブル番号)を決定する処理が行われる。
次に、メインCPU93は、スタートコマンドデータを生成し、生成したスタートコマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S7)。通信データ格納領域に格納されたスタートコマンドデータは、コマンドデータ送信処理(図23参照)において主制御基板71から副制御基板72へ送信される。スタートコマンドデータには、内部当籤役等の演出に必要な各種の情報が含まれる。
次に、メインCPU93は、ウェイト処理を実行する(S8)。このウェイト処理は、前回の遊技開始(前回の単位遊技の開始)から所定時間を経過しているか否かを判断し、所定時間を経過していないと判別した場合には、所定時間を経過するまで待機して待ち時間を消化する処理である。ウェイト処理における所定時間、すなわちウェイト時間は、通常は、例えば前回の単位遊技の開始から4.1秒に設定される。
次に、メインCPU93は、投入されたメダルの枚数に応じて、全てのリール3L,3C,3Rの回転開始の処理を実行する(S9)。全てのリール3L,3C,3Rの回転開始が要求されると、一定の周期(1.1173msec)で実行される割込処理(図23参照)によってステッピングモータ61L,61C,61Rの駆動が制御され、各リール3L,3C,3Rの回転が開始される。このとき、各リール3L,3C,3Rは、その回転が定速に達するまで加速が行われ、その後、定速が維持されるように制御される。
次に、メインCPU93は、リール回転開始コマンドデータを生成し、生成したリール回転開始コマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S10)。通信データ格納領域に格納されたリール回転開始コマンドデータは、コマンドデータ送信処理(図23参照)において主制御基板71から副制御基板72へ送信される。この処理により、副制御回路101では、リール回転開始を認識することができるようになり、各種の演出を実行するタイミング等を決定することができる。
次に、メインCPU93は、引込優先順位格納処理を実行する(S11)。この処理では、内部抽籤処理で決定された内部当籤役に基づいて、回転中の各リールの各図柄位置に対する引込優先順位データを取得し、引込優先順位データ格納領域に格納する。これにより、回転しているリール3L,3C,3Rの全ての図柄の引込優先順位が決定される。
次に、メインCPU93は、リール停止制御処理を行う(S12)。この処理では、ストップボタン17L,17C,17Rが押されたタイミングと内部当籤役とに基づいて該当するリールの回転が停止される。
次に、メインCPU93は、入賞作動検索処理を実行する(S13)。この入賞作動検索処理では、全てのリールが停止した後に、入賞判定ラインに沿って表示された図柄組合せと図柄組合せテーブルとを照合して、入賞判定ラインごとに表示された図柄組合せを判定する。このとき、メダルの払い出しがある役に対応する図柄組合せが入賞判定ラインに沿って表示された(入賞した)場合は、予め定められた払出枚数を入賞枚数カウンタに加算する。
次に、メインCPU93は、入賞作動コマンドデータを生成し、生成した入賞作動コマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S14)。通信データ格納領域に格納された入賞作動コマンドデータは、コマンドデータ送信処理(図23参照)において主制御基板71から副制御基板72へ送信される。この処理により、副制御回路101では、入賞判定ラインに沿って表示された図柄組合せを認識することができるようになり、各種の演出を実行するタイミング等を決定することができる。
次に、メインCPU93は、入賞作動検索処理の結果に基づいて、表示された図柄組合せに応じたメダル払出処理を行う(S15)。この処理では、ホッパー装置51の駆動やクレジット枚数の更新が行われ、メダルの払い出しが行われる。
次に、メインCPU93は、払出終了コマンドデータを生成し、生成した払出終了コマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S16)。通信データ格納領域に格納された払出終了コマンドデータは、コマンドデータ送信処理(図23参照)において主制御基板71から副制御基板72へ送信される。払出終了コマンドデータには、表示役やメダルの払出枚数などの情報が含まれる。
次に、メインCPU93は、ボーナス作動・終了チェック処理を実行する(S17)。この処理では、ボーナスの作動を開始するか否かと、再遊技を行うか否かがチェックされる。また、ボーナスの終了契機を管理するための各種カウンタを参照して、ボーナスの作動を終了するか否かがチェックされる。
ボーナス作動・終了チェック処理が終了すると、メインCPU93は、処理をS2に戻す。
ボーナス作動・終了チェック処理が終了すると、メインCPU93は、処理をS2に戻す。
[電源投入時処理]
次に、電源投入時処理について図17を参照して説明する。
図17は、図16に示す電源投入時処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
次に、電源投入時処理について図17を参照して説明する。
図17は、図16に示す電源投入時処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
最初に、メインCPU93は、バックアップが正常であるか否かを判別する(S21)。この判別処理において、メインCPU93は、チェックサム値を用いた誤り検出を行うことにより、バックアップが正常であるか否かを判別する。
例えば、電源オフ時にパチスロ1の設定値(出玉率が予め定められた6段階の1つに設定する値)及びその設定値から算出されたチェックサム値をバックアップデータとしてメインRAM95に格納しておく。そして、電源投入時の当該判別処理において、メインRAM95に格納されている設定値及びチェックサム値を読み出す。次に、読み出した設定値から算出したチェックサムと、バックアップされていたチェックサムとを比較する。その比較結果が一致していれば、メインCPU93は、バックアップが正常であると判断する。
メインCPU93は、バックアップが正常である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、バックアップされた設定値をセットする(S22)。これにより、バックアップが正常であった場合には、電源オフ前の設定値がセットされることになる。
S22の処理の後、又はS21の処理でバックアップが正常ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、設定変更スイッチがオンであるか否かを判別する(S23)。設定変更スイッチがオンである(YES)と判別すると、メインCPU93は、S設定変更時の初期化処理を実行する(S24)。
設定変更時の初期化処理において、メインCPU93は、例えば、メインRAM95の内部当籤役格納領域や表示役格納領域に格納されているデータをクリアすると共に、設定値をクリアする。
次に、メインCPU93は、初期化コマンドデータを生成し、生成した初期化コマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S25)。初期化コマンドデータは、設定値変更の有無、設定値情報等を含む。
続いて、メインCPU93は、設定値変更処理を実行する(S26)。設定値変更処理において、メインCPU93は、リセットスイッチの操作結果に応じて、設定値を予め定められている1〜6のうちから選択し、これに続いて操作されるスタートレバー23の操作結果に基づいて設定値を確定させる。
次に、メインCPU93は、設定変更スイッチはオン状態であるか否かを判別する(S27)。そして、メインCPU93は、設定変更スイッチはオン状態でない(NO)という判別結果が得られるまで、当該処理を繰り返す。設定変更スイッチがオン状態ではない(NO)という判別結果が得られた揚合は、設定変更スイッチの操作が完了したことを意味している。
設定変更スイッチはオン状態でない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、初期化コマンドデータを生成し、生成した初期化コマンドデータを通信データ格納領域に格納する(S28)。S28の処理の後、メインCPU93は、電源投入時処理を終了し、処理をメインCPU93の制御によるメインフローチャートに戻す。
一方、S23の処理で設定変更スイッチがオンでない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、バックアップは正常であるか否かを判別する(S29)。バックアップは正常である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、バックアップデータに基づいて、設定値を電断前の状態に復帰させる(S30)。S30の処理の後、メインCPU93は、電源投入時処理を終了し、処理をメインCPU93の制御によるメインフローチャートに戻す。
S29の処理でバックアップが正常でない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、電源投入時エラー処理を実行する(S31)。この処理において、メインCPU93は、バックアップが正常ではないことをエラー表示等によって表示する。
本実施の形態におけるバックアップが正常ではないというエラー(バックアップエラー)は、打止解除スイッチ又はリセットスイッチの操作によって解除できないようになっており、新たに設定変更が行われることで解除する。
[メダル受付・スタートチェック処理]
次に、メダル受付・スタートチェック処理について図18を参照して説明する。
図18は、メダル受付・スタートチェック処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
次に、メダル受付・スタートチェック処理について図18を参照して説明する。
図18は、メダル受付・スタートチェック処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
最初に、メインCPU93は、自動投入要求があるか否かを判別する(S41)。前回の単位遊技でリプレイに入賞した場合には、今回の単位遊技では、自動的にメダルが投入される。すなわち、S41の判断処理は、この前回の単位遊技でリプレイに入賞したか否か判断するのと等価である。
S41の処理で自動投入要求があると判別したとき、メインCPU93は、自動投入処理を行う(S42)。この処理では、自動投入カウンタの値を投入枚数カウンタに複写して、その後、自動投入カウンタの値をクリアする。その後、メインCPU93は、メダル投入コマンドデータを生成し、生成したメダル投入コマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S43)。メダル投入コマンドデータは、メダルの投入枚数等の情報を含む。
S41の処理で自動投入要求がないと判別したとき、メインCPU93は、メダル補助庫スイッチはオンであるか否かを判別する(S44)。メダル補助庫スイッチはオンである(YES)場合は、メダル補助収納庫52(図3参照)がメダルで満杯になっている。メダル補助庫スイッチはオンであると判別したとき、メインCPU93は、メダル補助収納庫52が満杯であることに対応付けられたエラーコードをセットし、エラー処理を実行する(S45)。
S45の処理の後、又はS44の処理でメダル補助庫スイッチはオンではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、メダル受付許可を行う(S46)。この処理では、セレクタのソレノイドの駆動が行われ、メダル投入口21から投入されたメダルが受け入れられる。受け入れられたメダルは計数されてからホッパー装置51へ案内される。
次に、メインCPU93は、セレクタエラーがあるか否かを判別する(S47)。この処理において、メインCPU93は、メダル通過センサが所定時間以上オンのままであるか、すなわち、セレクタにメダル詰まりが発生しているか否かを判別する。セレクタエラーはないと判別したとき、メインCPU93は、ホッパエラーがあるか否かを判別する(S48)。
S48の処理でホッパエラーがあると判別したとき、又はS47の処理でセレクタエラーがあると判別したとき、メインCPU93は、エラー処理を実行する(S49)。
S49の処理の後、又はS48の処理でホッパエラーはないと判別したとき、メインCPU93は、遊技状態に応じて投入枚数の最大値を設定する(S50)。
S49の処理の後、又はS48の処理でホッパエラーはないと判別したとき、メインCPU93は、遊技状態に応じて投入枚数の最大値を設定する(S50)。
次に、メインCPU93は、メダル投入チェック処理を実行する(S51)。この処理では、投入されたメダルの枚数をチェックし、チェックしたメダルの枚数に応じて、投入枚数カウンタの値を更新する。
次に、メインCPU93は、セレクタエラーがあるか否かを判別する(S52)。この処理において、メインCPU93は、セレクタ内に設けられた複数のメダル通過センサが所定時間以上オンのままであるか、又は、複数の通過センサが所定の順序以外でオンとなったか否かを判別する。すなわち、セレクタにメダル詰まりが発生しているか否か、又は何らかの不正行為があるか否かを判別する。
S52の処理でセレクタエラーがある(YES)と判別したとき、メインCPU93は、エラー処理を実行する(S53)。
S53の処理の後、又はS52の処理でセレクタエラーがない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、メダル投入コマンドデータを生成し、生成したメダル投入コマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S54)。通信データ格納領域に格納されたメダル投入コマンドデータは、コマンドデータ送信処理(図23参照)において主制御基板71から副制御基板72へ送信される。メダル投入コマンドデータは、メダルの投入枚数等の情報を含む。
次に、メインCPU93は、メダルの投入枚数は遊技を開始できる枚数であるか否かを判別する(S55)。すなわち、メインCPU93は、投入されたメダルの枚数が、遊技状態に応じて単位遊技を開始できる枚数であるか否かを判別する。
メダルの投入枚数は遊技を開始できる枚数ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS51に移行する。
メダルの投入枚数は遊技を開始できる枚数ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS51に移行する。
S55の処理でメダルの投入枚数は遊技を開始できる枚数である(YES)と判別したとき、又はS43の処理の後、メインCPU93は、スタートスイッチはオンであるか否かを判別する(S56)。
スタートスイッチはオンではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS51に移行する。
スタートスイッチはオンではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS51に移行する。
S56の処理でスタートスイッチはオンである(YES)と判別したとき、メインCPU93は、メダル受付禁止を行う(S57)。この処理において、メインCPU93は、セレクタ(図示せず)におけるソレノイドの駆動を行わずに、投入口に投入されたメダルをメダル払出口32からの排出を促す。S57の処理の後、メインCPU93は、メダル受付・スタートチェック処理を終了する。
[エラー処理]
次に、エラー処理について図19を参照して説明する。
図19は、エラー処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
次に、エラー処理について図19を参照して説明する。
図19は、エラー処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
最初に、メインCPU93は、エラーコード(エラーの種別)に応じたエラー状態をセットする(S61)。エラーの種別としては、例えば、メダル補助庫エラー、セレクタエラー、ホッパエラー等を挙げることができる。
次に、メインCPU93は、エラー状態を表すエラーコマンドデータを生成し、生成したエラーコマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S62)。通信データ格納領域に格納されたエラーコマンドデータは、後述するコマンドデータ送信処理において、主制御基板71から副制御基板72へ送信される。
次に、メインCPU93は、打止解除スイッチ又はリセットスイッチはオンであるか否かを判別する(S63)。打止解除スイッチ又はリセットスイッチがオンでない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、打止解除スイソチ又はリセットスイッチはオンであると判別されるまで、当該処理を繰り返す。
S63において、打止解除スイッチ又はリセットスイッチがオンである(YES)と判別したとき、メインCPU93は、エラーが解除されか否かを判別する(S64)。エラーが解除されていない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS63に移行する。
S65の処理でエラーが解除されていると判別した場合(YES)、メインCPU93は、打止解除スイッチ又はリセットスイッチがオンであるか否かを判別する(S65)。すなわち、メインCPU93は、上述のS63の処理においてオン状態となった打止解除スイッチ又はリセットスイッチがオフ状態に戻されたか否かを判別する。
S65の処理で打止解除スイッチ又はリセットスイッチがオンである(YES)判別したとき、メインCPU93は、打止解除スイッチ又はリセットスイッチがオンではないと判別するまで、当該処理を繰り返す。そして、打止解除スイッチ又はリセットスイッチがオンではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、エラー状態をリセットする(S66)。この処理により、エラー解除に応じて、エラー状態がリセットされる。
次に、メインCPU93は、エラー状態が解除された情報を含むエラーコマンドデータを生成し、生成したエラーコマンドデータをメインRAM95の通信データ格納領域に格納する(S67)。通信データ格納領域に格納されたエラーコマンドデータは、コマンドデータ送信処理(図23参照)において主制御基板71から副制御基板72へ送信される。S67の処理の後、メインCPU93は、エラー処理を終了する。
[メダル払出処理]
次に、メダル払出処理について図20を参照して説明する。
図20は、メダル払出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
次に、メダル払出処理について図20を参照して説明する。
図20は、メダル払出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
最初に、メインCPU93は、入賞枚数カウンタは1以上であるか否かを判別する(S71)。入賞枚数カウンタは1以上ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、メダル払出処理を終了する。
S71の処理で入賞枚数カウンタは1以上であると判別したとき、メインCPU93は、クレジットカウンタは上限枚数であるか否かを判別する(S72)。クレジットカウンタは上限枚数ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、入賞枚数カウンタの値のうちクレジットカウンタへ加算可能な枚数分だけ加算する(S73)。
次に、メインCPU93は、入賞枚数カウンタの値を更新する(S74)。そして、メインCPU93は、入賞枚数カウンタは1以上であるか否かを判別する(S75)。入賞枚数カウンタは1以上ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、メダル払出処理を終了する。
S72の処理でクレジットカウンタは上限枚数であると判別したとき、又はS75の処理で入賞枚数カウンタは1以上であると判別したとき、メインCPU93は、ホッパー制御処理を行う(S76)。S76の処理の後、メインCPU93は、メダル払出処理を終了する。
[ホッパー制御処理]
次に、ホッパー制御処理について図21及び図22を参照して説明する。
図21及び図22は、ホッパー制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
次に、ホッパー制御処理について図21及び図22を参照して説明する。
図21及び図22は、ホッパー制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
最初に、メインCPU93は、ホッパドライブ制御カウンタに初期値(7)を格納(S81)し、ホッパドライブBをオフにする(S82)。次に、払出待ち時間用タイマに第1の初期値をセット(S83)し、ホッパドライブA(メダル払出装置ドライブA)をセットする(S84)。
次に、メインCPU93は、セットされたホッパドライブをオンする(S85)。これにより、ホッパー装置51のメダルディスク383aが回転する。そして、メインCPU93は、メダル通過チェックタイマに初期値をセットする(S86)。
続いて、メインCPU93は、払出カウントスイッチはオンであるか否かを判別する(S87)。払出カウントスイッチがオフからオンになったとき、メインCPU93は、初期値がセットされたメダル通過チェックタイマを作動させる。
S87の処理で払出カウントスイッチはオンである(YES)と判別したとき、メインCPU93は、メダル通過チェックタイマは「0」であるか否かを判別する(S88)。そして、メダル通過チェックタイマは「0」ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS87に移す。
メダル通過チェックタイマが「0」になるまで払出カウントスイッチがオンである場合は、メダルが払出ユニット383に詰まっていることが考えられる。一方、メダルが正常に払い出される場合は、メダル通過チェックタイマが「0」になるまでの間に、払出カウントスイッチがオフになる。
S88の処理でメダル通過チェックタイマは「0」である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、ホッパドライブA,Bをオフにする(S89)。その後、メインCPU93は、ホッパジャムのエラーコードをセットする(S90)。そして、メインCPU93は、エラー処理(図19参照)を行う(S91)。S91の処理の後、メインCPU93は、処理をS81に移す。
S87の処理で払出カウントスイッチはオンではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、メダル通過チェックタイマは作動したか否かを判別する(S92)。メダル通過チェックタイマは作動した(YES)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS112に移す。
S92の処理でメダル通過チェックタイマは作動していない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、払出待ち時間用タイマは「0」であるか否かを判別する(S93)。払出待ち時間用タイマは「0」ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS87に移す。
S93の処理で払出待ち時間用タイマは「0」である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、ホッパエンプティのエラーコードをセットする(S94)。続いて、メインCPU93は、ホッパドライブA,Bをオフ(S95)にして、ホッパドライブ制御カウンタを「1」減算する(S96)。
次に、メインCPU93は、減算前のホッパドライブ制御カウンタは偶数であるか否かを判別する(S97)。減算前のホッパドライブ制御カウンタは偶数である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS82に移す。
一方、減算前のホッパドライブ制御カウンタは偶数ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、メダル通過チェックタイマに初期値をセットする(S98)。次に、メインCPU93は、払出カウントスイッチ検知用タイマに初期値をセットする(S99)。
続いて、メインCPU93は、払出カウントスイッチはオンであるか否かを判別する(S100)。払出カウントスイッチはオンである(YES)と判別したとき、メインCPU93は、メダル通過チェックタイマは「0」であるか否かを判別する(S101)。メダル通過チェックタイマは「0」ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS100に移す。
メダル通過チェックタイマは「0」である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、ホッパドライブ制御カウンタは「0」であるか否かを判別する(S102)。ホッパドライブ制御カウンタは「0」である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、ホッパジャムのエラーコードをセットする(S103)。そして、メインCPU93は、エラー処理(図19参照)を行う(S104)。S104の処理の後、メインCPU93は、処理をS81に移す。
S102の処理でホッパドライブ制御カウンタは「0」ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、ホッパドライブ制御カウンタを「1」減算する(S105)。S105の処理の後、メインCPU93は、処理をS82に移す。
S100の処理で払出カウントスイッチはオンではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、メダル通過チェックタイマは作動したか否かを判別する(S106)。メダル通過チェックタイマは作動した(YES)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS112に移す。
S106の処理でメダル通過チェックタイマは作動していない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、払出カウントスイッチ検知用タイマは「0」であるか否かを判別する(S107)。払出カウントスイッチ検知用タイマは「0」ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS100に移す。
S107の処理で払出カウントスイッチ検知用タイマは「0」である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、ホッパドライブ制御カウンタは「0」であるか否かを判別する(S108)。ホッパドライブ制御カウンタは「0」である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、エラー処理(図19参照)を行う(S109)。S109の処理の後、メインCPU93は、処理をS81に移す。
S108の処理でホッパドライブ制御カウンタは「0」ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、払出待ち時間用タイマに第2の初期値をセットする(S110)。
本実施の形態では、払出待ち時間用タイマにセットする初期値として、第1の初期値と第2の初期値を設定している。つまり、ホッパドライブAをオンする場合は、メインCPU93が払出待ち時間用タイマに第1の初期値をセットし、ホッパドライブB(メダル払出装置ドライブB)をオンする場合は、メインCPU93が払出待ち時間用タイマに第2の初期値をセットする。そして、第1の初期値を第2の初期値よりも大きく設定している。これにより、ホッパドライブAを駆動する時間を、ホッパドライブBが駆動する時間よりも長くしている。
なお、本発明に係る第1の初期値及び第2の初期値は、任意の長さに設定することができ、両者を同じ値にしてもよく、また、第1の初期値を第2の初期値よりも小さくしてもよい。
なお、本発明に係る第1の初期値及び第2の初期値は、任意の長さに設定することができ、両者を同じ値にしてもよく、また、第1の初期値を第2の初期値よりも小さくしてもよい。
S110の処理の後、メインCPU93は、ホッパドライブBをセットする(S111)。S111の処理の後、メインCPU93は、処理をS85に移す。
S92及びS106の処理でメダル通過チェックタイマは作動した(YES)と判別したとき、メインCPU93は、入賞枚数カウンタの値を更新する(S112)。次に、メインCPU93は、入力枚数カウンタが「1」以上であるか否かを判別する(S113)。入力枚数カウンタが「1」以上であると判別したとき、メインCPU93は、払出間隔待ち用タイマに初期値をセットする(S114)。
次に、メインCPU93は、払出間隔待ち用タイマは「0」であるか否かを判別する(S115)。メインCPU93は、払出間隔待ち用タイマが「0」になるまで待つ。メインCPU93は、払出間隔待ち用タイマが「0」である(YES)と判別したとき、メインCPU93は、処理をS81に移す。
S113の処理で入力枚数カウンタが「1」以上ではない(NO)と判別したとき、メインCPU93は、ホッパドライブA,Bをオフにする(S116)。その後、メインCPU93は、ホッパー制御処理を終了し、処理をメダル払出処理に戻す。
[メインCPUの制御による割込処理(1.1172msec)]
次に、図23を参照して、メインCPUの制御による割込処理(1.1173msec)について説明する。
図23は、メインCPUの制御による割込処理の例を示すフローチャートである。
次に、図23を参照して、メインCPUの制御による割込処理(1.1173msec)について説明する。
図23は、メインCPUの制御による割込処理の例を示すフローチャートである。
最初に、メインCPU93は、レジスタの退避を行う(S121)。次に、メインCPU93は、ウオッチドックタイマの更新を行う(S122)。
次に、メインCPU93は、リール制御処理を行う(S123)。この処理では、全リールの回転開始が要求されたときに、各リール3L,3C,3Rの回転を開始し、その後一定速度での回転を行うよう、ステッピングモータ61L,61C,61Rの駆動が制御される。また、滑り駒数が決定されたときは、該当するリールの図柄カウンタが滑り駒数分更新される。そして、更新された図柄カウンタが停止予定位置に応じた値に一致する(停止予定位置の図柄が表示窓の中段に到達する)のを待って、該当するリールの回転の減速及び停止を行うよう、ステッピングモータの駆動が制御される。
次に、メインCPU93は、入力ポートチェック処理を行う(S124)。この処理では、ストップスイッチ等の各種スイッチから入力される信号がチェックされる。続いて、メインCPU93は、コマンドデータ送信処理を行う(S125)。この処理では、通信データ格納領域に格納された各種コマンドデータを副制御基板72へ送信する。
次に、メインCPU93は、ランプ・7セグ駆動処理を行う(S126)。この処理では、7セグ表示器24の駆動制御を行って払出枚数やクレジット枚数などを表示させる。続いて、メインCPU93は、タイマ更新処理を行う(S127)。そして、メインCPU93は、エラーチェック処理を行う(S128)。その後、メインCPU93は、レジスタの復帰を行う(S129)。この処理が終了すると、メインCPU93は、割込処理を終了する。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態に係る遊技機について、その作用効果も含めて説明した。しかし、本発明の遊技媒体払出装置及び遊技機は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限り、種々の変形実施が可能である。
以上、本発明の一実施形態に係る遊技機について、その作用効果も含めて説明した。しかし、本発明の遊技媒体払出装置及び遊技機は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限り、種々の変形実施が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、遊技媒体としてメダルを適用した遊技機について説明した。しかし、本発明の遊技媒体払出装置及び遊技機に適用する遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
また、上述の実施の形態では、ホッパエンプティ時の復旧処理としてメダルディスク383aの逆回転及び正回転の駆動制御を3回繰り返す構成とした。しかし、本発明に係る復旧処理としては、メダルディスク383aの逆回転及び正回転の駆動制御を繰り返す回数を任意に設定することができる。
また、上述の実施の形態では、ホッパエンプティ時におけるメダルディスク383aの正回転を停止させた後に、メダル払出カウントスイッチによりホッパジャムを検知した場合に、次のメダルディスク383aの回転を正回転にする構成とした。しかし、本発明に係るメダル払出装置は、ホッパエンプティ時におけるメダルディスク383aの逆回転を停止させた後に、ホッパジャムを検知した場合に、次のメダルディスク383aの回転を逆回転にする構成としてもよい。
1…パチスロ(遊技機)、 2…外装体、 2a…キャビネット、 2b…フロントドア、 4…表示窓(図柄表示領域)、 7…把手、 10…上パネルユニット、 11…液晶表示装置、 12…台座部、 13…枠部材、 14…情報表示窓、 15…ストップボタン取付部、 16…窓カバー、 17…シート載置部、 19L…左ストップボタン、 19C…中ストップボタン、 19R…右ストップボタン、 21…メダル投入口、51…ホッパー装置、 52…メダル補助収納庫、 55…主制御基板ケース、 57…副制御基板ケース、 71…主制御基板、 72…副制御基板、 91…主制御回路、 101…副制御回路、 381…バケット、 382…ベース部材、 383…払出ユニット、 383a…メダルディスク、 384…上端開口部、 385…傾斜側壁部、 386…メダル衝突部、 387…排出ガイド、 387a…傾斜面
Claims (3)
- 遊技媒体を一定姿勢にして1枚ずつ払い出す払出ユニットと、
前記払出ユニットから払い出された遊技媒体を検知する遊技媒体払出センサと、
前記払出ユニットに遊技媒体が留まっているホッパジャム時に前記払出ユニットの駆動を停止させ、特定の時間の遊技媒体払出センサ検知待ちを行う払出制御部と、を備え、
前記払出ユニットは、正回転及び逆回転可能に構成され、回転しながら遊技媒体を払い出す遊技媒体ディスクを有し、
前記払出制御部は、前記遊技媒体払出センサ検知待ちの間に、前記遊技媒体払出センサが遊技媒体を検知し続ければ、前記遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させ、
前記払出制御部は、前記遊技媒体払出センサ検知待ちの後に前記遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させてから、再び前記遊技媒体払出センサ検知待ちを行う
遊技媒体払出装置。 - 前記払出制御部は、前記遊技媒体払出センサ検知待ちの後に、前記遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させてから再び前記遊技媒体払出センサ検知待ちを行うことを複数回実行し、その間、前記遊技媒体払出センサが遊技媒体を検知し続ければ、エラーと判定する
請求項1に記載の遊技媒体払出装置。 - 筐体状に形成された外装体と、
前記外装体の内部に配置され、前記外装体の外部へ遊技媒体を払い出す遊技媒体払出装置と、を備え、
前記遊技媒体払出装置は、
遊技媒体を一定姿勢にして1枚ずつ払い出す払出ユニットと、
前記払出ユニットから払い出された遊技媒体を検知する遊技媒体払出センサと、
前記払出ユニットに遊技媒体が留まっているホッパジャム時に前記払出ユニットの駆動を停止させ、特定の時間の遊技媒体払出センサ検知待ちを行う払出制御部と、を有し、
前記払出ユニットは、正回転及び逆回転可能に構成され、回転しながら遊技媒体を払い出す遊技媒体ディスクを有し、
前記払出制御部は、前記遊技媒体払出センサ検知待ちの間に、前記遊技媒体払出センサが遊技媒体を検知し続ければ、前記遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させ、
前記払出制御部は、前記遊技媒体払出センサ検知待ちの後に前記遊技媒体ディスクを逆回転及び正回転させてから、再び前記遊技媒体払出センサ検知待ちを行う
遊技機。
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