JPH0432619B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0432619B2
JPH0432619B2 JP60149457A JP14945785A JPH0432619B2 JP H0432619 B2 JPH0432619 B2 JP H0432619B2 JP 60149457 A JP60149457 A JP 60149457A JP 14945785 A JP14945785 A JP 14945785A JP H0432619 B2 JPH0432619 B2 JP H0432619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
transformer
circuit
value
differential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60149457A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6212329A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP60149457A priority Critical patent/JPS6212329A/ja
Publication of JPS6212329A publication Critical patent/JPS6212329A/ja
Publication of JPH0432619B2 publication Critical patent/JPH0432619B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Protection Of Transformers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は中性点が接地線により接地された変圧
器の差動地絡保護装置の改良に関する。
[発明の技術的背景] 従来から、電力系統を事故等から保護するもの
として種々の保護装置が用いられている。その1
つとして、例えば中性点が接地線により接地され
た変圧器を備えて成る電力系統においては、差動
地絡保護装置が主に使用されてきている。
第2図は、この種の差動地絡保護装置を適用し
た電力系統の構成例を示したものである。図にお
いて、TRは中性点が接地抵抗器Rnを介して接地
線により接地された電力系統の変圧器で、その一
次側は図示しない送電系統に接続され、また二次
側はしや断器CB1、配電母線BUS、および下位
系統のしや断器CB2、変圧器TR1を介して図
示しない負荷系統に接続されている。一方、CT
1は上記変圧器TRの接地線に設けられ当該接地
線を流れる電流を検出する変流器、CT2は上記
変圧器TRの二次側回路に設けられ当該回路を流
れる電流を検出する変流器、CT3はこの変流器
CT2の残留回路に設けられ当該回路を流れる電
流を検出する補助変流器CT3である。また、1
は従来の差動地絡保護装置であり、上記変流器
CT1の二次電流および上記補助変流器CT3の二
次電流を差動リレー2に入力し、かつこれら各電
流の差電流値と予め設定された動作値との比較を
行なつてその結果、差電流値が予め設定された動
作値以上である場合にその常開接点2aを閉路
し、この接点出力を上記変圧器TRの保護出力と
して外部に送出するようになつている。
かかる構成において、いま仮に第2図のF1
で1線地絡事故が発生した場合、地絡点F1に流
れ込んだ電流I〓gは接地抵抗器Rnを流れる電流3I〓01
と他の接地点の抵抗器に流れる電流3I〓02となつて
F1点に戻る。(なお、各部の零相電流ベクトルを
図示矢印で示している。)この時、変圧器TR中
性点の変流器CT1の二次電流3I〓01と、変圧器TR
二次の変流器CT2の残留回路の補助変流器CT3
の二次電流3I〓04は夫々図示の方向に流れ、差動リ
レー2に差電流I〓d(=3I〓01+3I〓04)が流れる。そ

て、この差電流I〓dが差動リレー2の動作値よりも
大きいと、差動リレー2が動作してその常開接点
2aが閉路し、この接点出力が変圧器TRの保護
出力として外部に送出されて変圧器TRが地絡事
故から保護されることになる。
[背景技術の問題点] しかしながら、上述した従来の差動地絡保護装
置においては次のような問題がある。すなわち、
いま下位の系統例えば図示F2点で短絡事故が発
生した場合、あるいは下位の系統のしや断器CB
2の投入によつて変圧器TR1を励磁した場合
に、変流器CT2の通過電流中の直流分等によつ
て変流器CT2が飽和し、変流器CT2の残留回路
に電流i05が流れる可能性がある。そして、この
残留回路に電流i05が流れると、補助変流器CT3
の二次電流i06が差動回路の差動リレー2に流れ
てこれが誤動作し、結果的に地絡事故でないにも
かかわらず差動地絡装置1が誤動作してしまうと
いう問題がある。
[発明の目的] 本発明は上記のような問題を解決するために成
されたもので、その目的は変圧器の二次側回路に
設けられた変流器の飽和等によつて当該変流器の
残留回路に電流が流れた場合、あるいは変圧器の
中性点に高調波電流が流れた場合でも誤動作する
ことなく地絡区間内での地絡事故を確実に検出し
て保護することが可能な差動地絡保護装置を提供
することにある。
[発明の概要] 上記目的を達成するために本発明では、中性点
が接地線により接地された変圧器を備えて成る電
力系統において、前記接地線に設けられ当該接地
線を流れる電流を検出する第1の変流器の二次電
流、および前記変圧器の二次側回路に設けられ当
該回路を流れる電流を検出する第2の変流器の残
留回路電流を夫々入力とし、かつこれら各電流の
差電流値と予め設定された動作値との比較を行な
う差電流比較部と、前記第1の変流器の二次電流
中の高調波成分を除去する高調波除去回路を有
し、かつこの高調波除去回路の出力である二次電
流中の基本波成分の電流値と予め設定された動作
値との比較を行なう中性点電流比較部とを備えて
構成し、上記差電流比較部および中性点電流比較
部における夫々の比較結果、差電流値および基本
波成分電流値がいずれも動作値以上であることを
条件に変圧器の保護出力を送出するようにするこ
とにより、変圧器の二次側回路に設けられた第2
の変流器の飽和等による誤動作を防止するように
したことを特徴とする。
[発明の実施例] 以下、本発明の図面に示す一実施例について説
明する。第1図は、本発明による差動地絡保護装
置を適用した電力系統の構成例を示すもので、第
2図と同一部分には同一符号を付してその説明を
省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
図において、4は本発明による差動地絡保護装
置であり次のように構成している。すなわち本差
動地絡保護装置4は、前記変圧器TRの接地線に
設けられた変流器CT1の二次電流を補助変流器
CT4を介して、また上記変圧器TRの二次側回
路の変流器CT2の残留回路に設けられた補助変
流器CT3の二次電流を直接に差動リレー2に
夫々入力し、かつこれら各電流の差電流値と予め
設定された動作値との比較を行なう差電流比較部
Aと、上記変流器CT1の二次電流中の高調波成
分を除去する高調波除去回路としての高調波フイ
ルター5を有し、かつこの高調波フイルター5の
出力である二次電流中の基本波成分を電流リレー
3に入力し、この電流値と予め設定された動作値
との比較を行なう中性点電流比較部Bとを備え、
上記差電流比較部Aおよび中性点電流比較部Bに
おける夫々の比較結果、差電流値および基本波成
分電流値がいずれも動作値以上であることつまり
差動リレー2および電流リレー3が共に動作した
ことを条件に、夫々の常開接点2a,3aを閉路
してその接点出力を変圧器TRの保護出力として
送出するように構成している。
次にかかる構成において、いま仮に第1図の
F1点で1線地絡事故が発生した場合、地絡点F1
点に流れ込んだ電流I〓gは接地抵抗器Rnを流れる
電流3I〓I01と他の接地点の抵抗器に流れる電流3I〓02
となつてF1点に戻る。(なお、各部の零相電流ベ
クトルを図示矢印で示している。)この時、変圧
器TR二次の変流器CT2の残留回路には電流3I〓02
が流れ、補助変流器CT3の二次側には電流3I〓04
が流れる。そして、この補助変流器CT3の二次
側電流3I〓04と、上記変圧器TR中性点の変流器CT
1の二次側電流3I〓01とは、図示矢印の方向にて差
動地絡保護装置4に入力される。すると、電流
3I〓01は補助変流器CT4の一次側および高調波フ
イルター5を介して電流リレー3を流れる。この
時、高調波フイルター5にて電流3I〓01中に含まれ
る高調波成分が除去され、電流リレー3には基本
波成分のみが流れることになる。そして、この電
流3I〓01が電流リレー3の動作値以上であれば、電
流リレー3が動作してその常開接点3aが閉路す
る。一方、上記補助変流器CT4の一次側に電流
3I〓01が流れるとその二次側には電流3I〓03が流れ、
入力電流3I〓04と共に差動回路の差動リレー2に差
電流I〓d(=3I〓03+3I〓04)として流れる。そして、

の差電流I〓dが差動リレー2の動作値以上であれ
ば、差動リレー2が動作してその常開接点2aが
閉路する。以上により、接点2aおよび3aが双
方とも閉路して保護条件が成立し、これらの接点
出力が変圧器TRの保護出力として外部に送出さ
れて変圧器TRが地絡事故から保護されることに
なる。
上述したように、本実施例による差動地絡保護
装置4においては、差動回路の差電流I〓dが差動リ
レー2の動作値以上で、かつ変圧器TR中性点の
接地線に流れる電流3I〓I01により発生する変流器
CT1の二次電流3I〓01が電流リレー3の動作値以
上となつた時にのみ、差動リレー2および電流リ
レー3が動作してその常開接点2aおよび3aが
閉路して保護出力が送出される。従つて、前述し
たように仮に下位の系統の短絡事故時や下位の系
統の変圧器TR1励磁時に、変流器CT2の通過
電流中の直流分等によつて変流器CT2が飽和し、
変流器CT2の残留回路に電流が流れた場合でも、
差電流I〓dは流れるものの電流リレー3には電流が
流れないため、電流リレー3は動作せず誤つて変
圧器TRの保護出力が送出されるようなことはな
くなる。また、この時仮に変圧器TR中性点に、
高調波電流が流れたとしても、高調波フイルター
5によつて高調波成分が除去されるため電流リレ
ー3が動作することはない。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、中性点が
接地線により接地された変圧器を備えて成る電力
系統において、上記接地線に設けられ当該接地線
を流れる電流を検出する第1の変流器の二次電
流、および前記変圧器の二次側回路に設けられ当
該回路を流れる電流を検出する第2の変流器の残
留回路電流を夫々入力とし、かつこれら各電流の
差電流値と予め設定された動作値との比較を行な
う差電流比較部と、前記第1の変流器の二次電流
中の高調波成分を除去する高調波除去回路を有
し、かつこの高調波除去回路の出力である二次電
流中の基本波成分の電流値と予め設定された動作
値との比較を行なう中性点電流比較部とを備えて
構成され、上記差電流比較部および中性点電流比
較部における夫々の比較結果、差電流値および基
本波成分電流値がいずれも動作値以上であること
を条件に変圧器の保護出力を送出するようにした
ので、変圧器の二次側回路に設けられた第2の変
流器の飽和等によつて当該変流器の残留回路に電
流が流れた場合、あるいは変圧器の中性点に高調
波電流が流れた場合でも誤動作することなく地絡
区間内での地絡事故を確実に検出して保護するこ
とが可能な極めて信頼性の高い差動地絡保護装置
が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2
図は従来の差動地絡保護装置を適用した電力系統
の一例を示す構成図である。 1……差動地絡保護装置、2……差動リレー、
2a……差動リレー2の常開接点、3……電流リ
レー、3a……電流リレー3の常開接点、4……
差動地絡保護装置、5……高調波フイルター、A
……差電流比較部、B……中性点電流比較部、
CB1,CB2……しや断器、TR,TR1……変
圧器、CT1,CT2……変流器、CT3,CT4…
…補助変流器、BUS……母線、Rn……接地抵抗
器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 中性点が接地線により接地された変圧器を備
    えて成る電力系統において、前記接地線に設けら
    れ当該接地線を流れる電流を検出する第1の変流
    器の二次電流、および前記変圧器の二次側回路に
    設けられ当該回路を流れる電流を検出する第2の
    変流器の残留回路電流を夫々入力とし、かつこれ
    ら各電流の差電流値と予め設定された動作値との
    比較を行なう差電流比較部と、前記第1の変流器
    の二次電流中の高調波成分を除去する高調波除去
    回路を有し、かつこの高調波除去回路の出力であ
    る二次電流中の基本波成分の電流値と予め設定さ
    れた動作値との比較を行なう中性点電流比較部と
    を備えて構成され、前記差電流比較部および中性
    点電流比較部における夫々の比較結果、差電流値
    および基本波成分電流値がいずれも動作値以上で
    あることを条件に変圧器の保護出力を送出するよ
    うにしたことを特徴とする差動地絡保護装置。
JP60149457A 1985-07-08 1985-07-08 差動地絡保護装置 Granted JPS6212329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60149457A JPS6212329A (ja) 1985-07-08 1985-07-08 差動地絡保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60149457A JPS6212329A (ja) 1985-07-08 1985-07-08 差動地絡保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6212329A JPS6212329A (ja) 1987-01-21
JPH0432619B2 true JPH0432619B2 (ja) 1992-05-29

Family

ID=15475535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60149457A Granted JPS6212329A (ja) 1985-07-08 1985-07-08 差動地絡保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6212329A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6212329A (ja) 1987-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5566082A (en) Method of detecting a fault section of busbar
JPH0432619B2 (ja)
JP3170011B2 (ja) 送電線保護継電装置
JPH01157218A (ja) 電力系統保護方式
JP3027025B2 (ja) ループ送電系統における過負荷保護方式
JP2898555B2 (ja) 電流差動保護継電装置
JPS5967833A (ja) 電源自動切換装置
JPS6245483Y2 (ja)
JPS6026491Y2 (ja) 母線保護継電装置
JPS624930B2 (ja)
JPH01114324A (ja) 選択地絡継電装置
JPH0210654B2 (ja)
JPH0583844A (ja) 距離継電装置
JPH0125295B2 (ja)
JPH08126196A (ja) 母線短絡保護装置
JPH0247167B2 (ja)
JPS63190513A (ja) 電流差動リレ−
JPH0686451A (ja) 送配電系統の保護継電装置
JPH0515606U (ja) 単相3線式分電盤の中性線欠相保護機構
JPS5866522A (ja) 母線保護継電装置
JPS63213414A (ja) 母線保護装置
JPH0243411B2 (ja)
JPH02280618A (ja) しゃ断器不動作対策機能付保護継電装置
JP2000023348A (ja) 送電線保護用電流差動リレーシステム
JPS62225131A (ja) 高抵抗接地系の母線保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term