JP3027025B2 - ループ送電系統における過負荷保護方式 - Google Patents

ループ送電系統における過負荷保護方式

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JP3027025B2
JP3027025B2 JP3139864A JP13986491A JP3027025B2 JP 3027025 B2 JP3027025 B2 JP 3027025B2 JP 3139864 A JP3139864 A JP 3139864A JP 13986491 A JP13986491 A JP 13986491A JP 3027025 B2 JP3027025 B2 JP 3027025B2
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隆文 前田
浩史 山口
敏朗 藤本
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Meidensha Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Meidensha Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ループ送電線の送り出
し遮断器が各々異なる母線に連系された変電所から引き
出されるループ送電線が、母連線の代用となった場合の
過負荷保護方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3(a)に示すような変電所構
成をとるユニット変電所や、図3(b)に示すような母
線構成をもつ二重主母線変電所にループ送電線が設置さ
れた場合、その形により送り出し遮断器を2つ持つた
め、母連線の遮断器が開放し、送り出し遮断器がバンク
#1U,#2Uに、またはブスタイの遮断器が開放し送
り出し遮断器が甲乙に各々分かれる、といった状態があ
り得る。この状態を異ブス構成と呼ぶ。
【0003】異ブスループ構成の変電所は、ユニット変
電所を例にとると図4に示すように、バンク#1U,#
2Uの母線B1,B2が遮断器CB2,CB3を介して
母連線B12で接続されると共に、母線B1,B2に遮
断器CB7,CB8を介してループ送電線LSが接続さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、異ブスループ構
成において、例えば、バンク#1Uの遮断器CB1を開
放してバンク#1Uからの電力供給を停止した場合、母
線B1側に接続されている負荷L1,L2等への電力供給
は、母連線B12を介して行われる。この場合、母連線
B12に事故F1が発生し、遮断器CB2又はCB3が
開放すると、母連線B12を経由して負荷L1,L2に供
給されていた潮流aがa′のようにループ送電線LSを
経由して運用バンク#2Uから停止バンク#1U側に流
れる。
【0005】このような場合、通常ループ送電線LSは
母連線B12に比べて許容電流が小さいため、流れる潮
流の大きさによっては、ループ送電線LSが過負荷にな
る可能性がでてくる。
【0006】しかしながら、従来のループ送電系統保護
方式では、この過負荷状態を検出できるリレーが内蔵さ
れていないため、場合によっては過負荷によりループ送
電線に不具合を生じ、需要家への電力供給停止を招く恐
れがあった。
【0007】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、異ブ
スループ構成において、いずれか一方のバンク停止と母
連線遮断器開放に基づくループ送電線の過負荷をループ
需要家への電力供給を停止することなく防止することが
できるループ系統における過負荷保護方式を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるループ送電線の過負荷保護方式は、
ループ送電線の送り出し遮断器が各々異なる母線に連系
されたループ送電系統において、ループ送電線を経由し
て母線側へ流出する潮流を検出する潮流継電器要素と、
ループ送電線の過電流をループ送電線の潮流流入側で
出する過電流継電器要素とを設け、潮流検出継電器要素
と過電流検出継電器要素の動作の論理積で潮流が母線方
向に流出している側のループ送電線の送り出し遮断器を
トリップさせるものである。
【0009】また、上記遮断器のトリップは、母線側へ
流出する潮流がループ送電線にとって過電流状態である
ことを検出するフェイルセーフ用過電流継電器要素を設
け、前記論理積とフェイルセーフ用過電流継電器要素の
動作との論理積で動作させるとよい。
【0010】更に、ループ送電線より潮流が流出する側
母線の電圧低下で動作する不足電圧継電器要素および
フィーダーの地絡を検出する母線の零相電圧で動作する
地絡過電圧継電器要素とが共に不動作であることを条件
に前記遮断をトリップ可能とするとよい。
【0011】
【作用】母連線で接続された異なる母線に連系されてい
るループ送電系統において、一方のバンクが停止すると
共に母線を接続している母連線が遮断されると、他方の
運用バンクからループ送電線を介して停止バンク側母線
に接続されている負荷に潮流が流れる。
【0012】潮流検出継電器要素はこの母線に流出する
潮流を検出する。また過電流継電器 要素はループ送電線
の潮流流入側で過負荷を検出する。したがって、潮流検
出継電器要素と過電流継電器要素の動作の論理積で潮流
が母線方向に流出している側のループ送電線の送り出し
遮断器をトリップさせることにより、停止バンク側母線
をループ送電線から切離してループ送電線を前記潮流に
基づく過負荷から防止することができる。
【0013】また、母線側へ流出する潮流がループ送電
線にとって過電流状態であることを検出するフェイルセ
ーフ用過電流継電器要素を設け、上記遮断器の動作をこ
のフェイルセーフ用過電流継電器要素との論理積で行え
ば、ループ送電線の過負荷を確実に検出できる。
【0014】更に、前記不足電圧継電器要素か地絡過電
圧継電器要素のいづれかが動作すれば、上記遮断器のト
リップはロックされるので事故時の不要動作は防止され
る。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
なお、図1中従来図4に示したものと同構成部分は、同
一符号を付してその重複する説明を省略する。
【0016】図1,図2において、CT1,CT2は計
器用変成器(以下単にCT1,CT2という)、191
P,291PはCT1,CT2に接続された母線B1,
B2方向の潮流を検出する潮流検出継電器要素、15
7,257はCT1,CT2に接続された過電流継電器
要素、157F,257FはCT1,CT2に接続され
たフェイルセーフ用過電流継電器要素である。
【0017】バンク#1U停止と母線遮断器CB2又は
CB3開放時、潮流a′はループ送電線LSの負荷
4,L3によって分散されるので、最も大きくなるのは
CT2で検出されるものである。また、母線B1方向の
潮流はCT1で検出できる。
【0018】よって、ブスB1方向への潮流を遮断する
には、図2(a)(イ)に示すように、CT1側の潮流
検出継電器要素191PとCT2側の過電流継電器要素
257の出力をアンド回路11に入力し、このアンド回
路11の出力をタイマT1に加えて、アンド回路11の
出力が所定時間継続した場合にタイマT1の出力で遮断
器CB7をトリップさせればよい。
【0019】しかし、過電流をCT2側の過電流継電器
要素257でみただけでは母線B1側へ大きな潮流が流
れているとは限らない。このため、このタイマT1の出
力とCT1側のフェイルセーフ用過電流継電器要素15
7Fの出力とをアンド回路12に入力し、このアンド回
路12の出力により送り出し遮断器CB7をトリップさ
せるようにすれば、ループ送電線の過負荷を確実に検出
できる。
【0020】同様に、CT2側の潮流検出継電器要素
91Pとフェイルセーフ用過電流継電器要素257Fと
CT1側の過電流継電器要素157は、図2(a),
(ロ)に示すように接続して潮流a′と逆方向の潮流に
よるループ送電線LSの過負荷を保護する。
【0021】上記図2(a)では過電流継電器要素25
7,157の出力を夫々アンド回路11,21に入力し
ているが、図2(b)に示すように、過電流継電器要素
157,257の出力をオア回路1に入力し、この出力
をアンド回路11,21に入力させてもよい。
【0022】上記の潮流検出継電器要素,過電流継電器
要素,フェイルセーフ用過電流継電器要素の出力の組み
合わせで構成するループ送電線の過負荷保護方式では、
なお母線に繋がるフィーダにおいて短絡事故や地絡事故
が発生すると、ループ送電線を通過する事故電流の大き
さによってはループ送電線の送り出し遮断器がトリップ
する誤動作を発生する恐れがある。本発明の過負荷保護
方式は、母連線の代用となったループ送電線の過負荷保
護を目的とするものであって、外部事故に対して動作す
ることは好ましくなく、外部事故に対する保護は当該事
故対策用保護継電器要素に任すべきである。
【0023】依って、フィーダに発生する短絡事故によ
る母線電圧低下により動作する不足電圧継電器要素12
7,227および地絡事故により母線に現れる零相電圧
により動作する地絡過電圧継電器要素164,264の
出力信号を、それぞれオア回路13あるいは23へ入力
し、その出力の否定信号をアンド回路11あるいは21
へ入力することとし、不足電圧継電器要素127と地絡
過電圧継電器要素164のいづれか、あるいは不足電圧
継電器要素227と地絡過電圧継電器要素264のいづ
れかが動作した場合には、送り出し遮断器CB7あるい
はCB8へのトリップ信号をロックさせる。即ち、不足
電圧継電器要素127と地絡過電圧継電器要素164あ
るいは不足電圧継電器要素227と地絡過電圧継電器
264がそれぞれ共に不動作状態にのみ送り出し遮断
器CB7あるいはCB8をトリップさせうるものとし、
事故時の不要動作の防止を図っている。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、ループ送電線を介して停止バンク側ブスに流れる
潮流によるループ送電線の過負荷を保護し、ループ送電
系統の需要家への電力供給停止を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるループ送電系統におけ
る過負荷保護方式の構成説明図。
【図2】(a)および(b)は夫々バンク#1Uおよび
バンク2U停止時の過負荷保護方式のシーケンス回路
図。
【図3】(a)および(b)は夫々ユニット変電所およ
び二重主母線変電所の構成を示す回路図。
【図4】従来異ブスループ送電系統説明図。
【符号の説明】
#1U,#2U…バンク、P01,P02…電源、CB
1〜CB9…遮断器、B1〜B4…母線、B12…母連
線、LS…ループ送電線、L1〜L5…負荷、191P,
291P…潮流検出継電器要素、157,257過電流
継電器要素、157F,257F…フェイルセーフ用過
電流継電器要素、127,227…不足電圧継電器
、164,264…地絡過電圧継電器要素、T1,T
2…タイマ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 敏朗 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (56)参考文献 特開 平3−52518(JP,A) 特開 昭55−100018(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/08 - 3/52 H02H 7/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ送電線の送り出し遮断器が各々異
    なる母線に連系されたループ送電系統において、ループ
    送電線を経由して母線側へ流出する潮流を検出する潮流
    検出継電器要素と、ループ送電線の過電流をループ送電
    線の潮流流入側で検出する過電流継電器要素とを設け、
    潮流検出継電器要素と過電流継電器要素の動作の論理積
    でループ送電線の潮流流出側の送り出し遮断器をトリッ
    プさせることを特徴としたループ送電系統における過負
    荷保護方式。
  2. 【請求項2】 母線側へ流出する潮流がループ送電線に
    とって過電流状態であることを検出するフェイルセーフ
    過電流継電器要素を設け、前記論理積とフェイルセー
    フ用過電流継電器要素の動作との論理積でループ送電線
    の潮流流出側の送り出し遮断器をトリップさせることを
    特徴とした請求項1記載のループ送電系統における過負
    荷保護方式。
  3. 【請求項3】 ループ送電線より潮流が流出する側の母
    線の電圧低下を検出する不足電圧継電器要素とフィーダ
    の地絡を検出する地絡過電圧継電器要素とが共に不動作
    状態にあることを条件としてループ送電線の潮流が母線
    方向へ流出している側の送り出し遮断器をトリップさせ
    ることを特徴とした請求項1記載のループ送電系統にお
    ける過負荷保護方式。
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JP5361620B2 (ja) * 2009-09-07 2013-12-04 株式会社東芝 受変電設備の地絡保護システム

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