JP4731403B2 - 総合後備保護機能付き母線保護継電装置 - Google Patents

総合後備保護機能付き母線保護継電装置 Download PDF

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Description

この発明は、送電線の電気事故を検出する主保護の送電線保護リレーが動作しないときに、後備保護として用いられる総合後備保護機能付き母線保護継電装置に関する。
変電所などの電気所構内では、母線や送電線に発生する短絡事故や地絡事故などの電気事故(以下、単に「事故」という)が発生した場合に、保護リレーにより事故を検出し、遮断等で事故による影響を最小限にしている。例えば、図12(a)に示すように、電気所構内のA母線とB母線とがブスタイ遮断器101で接続されている二重母線方式の事故に対する保護には電流差動継電方式が適用されている。
二重母線方式では、送電線であるa線は、断路器(89A)111および断路器(89B)112を介在してA母線とB母線とに接続され、送電線であるb線は、断路器(89A)113および断路器(89B)114を介在してA母線とB母線とに接続されている。なお、図12(a)でa線は断路器(89A)111が入り状態であり、断路器(89B)112が切り状態である。これにより、a線はA母線に接続されている。同じく、送電線c線は、断路器(89A)115および断路器116(89B)を介在してA母線とB母線とに接続され、送電線d線は、断路器(89A)117および断路器(89B)118を介在してA母線とB母線とに接続されている。さらに、a線〜d線には、送電線用の遮断器(CB)121〜124がそれぞれ接続されている。
一般に、二重母線方式のリレー保護方式は、電流差動継電方式が適用されており、変流器を介在して差動リレー(B87)201がa線〜d線に接続されている。差動リレー(B87)201は、キルヒホッフの第1法則を利用して、母線に向かって流れる電流と母線から外向きに流れる電流とにより事故を検出するリレーである。このために、差動リレー(B87)201はa線〜d線に流れる電流の電流和を演算する。差動リレー(B87)201により母線を保護している。
また、図12(a)では、A母線に変流器を介在してリレー(B87B)211が接続され、B母線に変流器を介在してリレー(B87A)212が接続されている。リレー(B87B)211は、B母線向きに流れる電流を監視し、差動リレー(B87)が動作してこの電流を検出して差動リレー(B87)が動作するとリレー動作する。リレー(B87A)212は、A母線向きに流れる電流を監視し、この電流を検出して差動リレー(B87)が動作するとリレー動作する。また、A母線にはキャパシタを介在して短絡事故検出用として不足電圧リレー(B27SA)および地絡事故検出用として直接接地系統の場合は不足電圧リレー(B27GA)、抵抗接地系統の場合は地絡過電圧リレー(B64GA)213が接続され、B母線にはキャパシタを介在して短絡事故検出用として不足電圧リレー(B27SB)および地絡事故検出用として直接接地系統の場合は不足電圧リレー(B27GB)、抵抗接地系統の場合は地絡過電圧リレー(B64GB)214が接続されている。(以下、直接接地系統として説明していくため、抵抗接地系統の場合は、B27GAをB64VA、B27GBをB64VBに読替える。)
電流差動継電方式が適用されている二重母線方式のa線〜d線には、図12(b)に示す遮断制御回路が設けられている。例えば、A母線に事故が発生するとa線の遮断制御回路は、A母線に接続されたa線の断路器(89A)111からの89A出力、不足電圧リレー(B27SA)213からのB27SA出力または不足電圧リレー(B27GA)213からのB27GA出力、リレー(B87A)211からのB87A出力、および差動リレー(B87)201からのB87出力を、論理和ゲート301と論理積ゲート302〜304とにより形成される回路が演算して、A母線を事故除去するためのA母線トリップ信号を生成する。同じように、a線の遮断制御回路は、差動リレー(B87)201からのB87出力、不足電圧リレー(B27SB)214からのB27SB出力または不足電圧リレー(B27GB)214からのB27GB出力はするが、リレー(B87B)211からのB87B出力はB母線事故検出用のため出力しない。また、断路器(89B)112からの89B出力は断路器が切りのため出力しない。論理和ゲート311と論理積ゲート312〜314とにより形成される回路が演算するもののリレー(B87B)211と断路器(89B)112が動作していないため、B母線を事故除去するためのB母線トリップ信号は生成しない。同様に、b〜d線の遮断制御回路も各々演算を行なう。この場合、c線は断路器(89A)115がA母線に接続されているためリレー動作するが、b線およびd線は断路器(89A)113および断路器(89A)117が切れているためリレー動作しない。A母線とB母線を接続するブスタイ遮断器101は、論理和ゲート321と論理積ゲート322とにより形成される回路の演算により、差動リレー(B87)201と不足電圧リレー(B87SA)または不足電圧リレー(B87GA)が出力しているためリレー遮断出力されて遮断する。
ところで、送電線用の遮断器(CB)が不動作になった場合に、事故の拡大防止のために、遮断器不動作(CFB:Circuit Breaker Failure)対策継電方式を施した母線保護がある(例えば、特許文献1参照。)。遮断器不動作対策継電方式は、例えば、図13(a)に示すように、電気所構内のA母線とB母線とがブスタイ遮断器101で接続されている二重母線方式に適用されている。図13(a)では、a線には変流器を介在して送電線保護リレー(Ry)221と過電流リレー(OC)231とが接続され、b線には変流器を介在して送電線保護リレー(Ry)222と過電流リレー(OC)232とが接続されている。また、c線には変流器を介在して送電線保護リレー(Ry)223と過電流リレー(OC)233とが接続され、d線には変流器を介在して送電線保護リレー(Ry)224と過電流リレー(OC)234とが接続されている。送電線保護リレー(Ry)221〜224は、a線〜d線をそれぞれ監視し、a線〜d線を流れる電流の電流量や電流の方向を基にしてa線〜d線の事故を検出する。過電流リレー(OC)231〜234は事故により流れる電流を検出する。なお、送電線保護リレー(Ry)221〜224と過電流リレー(OC)231〜234とは、図14に示すように、変流器を介在してそれぞれ接続されているが、図13では図面を簡略化するために、過電流リレー(OC)231〜234の変流器を省略している。これから述べる図1以下も同様である。
遮断器不動作対策継電方式が適用されている二重母線方式のa線〜d線には、図13(b)に示す遮断制御回路が設けられている。例えば、d線に事故が発生するとa線の遮断制御回路は、論理積ゲート351〜355とタイムリミット(TL)356、357と論理和ゲート358とにより形成され、A母線の断路器(89A)111からの89A出力、送電線保護リレー(Ry)221からのRy出力、過電流リレー(OC)231からのOC出力、およびB母線の断路器(89B)112からの89B出力を演算してA母線トリップ信号またはB母線トリップ信号を生成し、A母線トリップ信号またはB母線トリップ信号からブスタイ遮断器トリップ信号を生成する。b線〜d線でも同様である。これにより、送電線保護リレー(Ry)221〜224がa線〜d線の事故を検出した場合に遮断器(CB)121〜124が不動作であると事故による過電流が流れ続けるので、過電流リレー(OC)231〜234の検出結果を基にして、タイムリミット(TL)356、357による所定時間の経過後にA母線トリップ信号またはB母線トリップ信号を生成する。所定時間は主保護が動作した後で後備保護が動作するように設定された時間に協調をとった時間である。
特開平5−22850号公報
送電線保護リレーは、各種電子部品や回路の組み合わせにより構成されているので、これらの部品や回路の一部に故障が発生すると、送電線保護リレーが不動作になるおそれがある。送電線保護リレーが不動作になった場合に事故が発生すると、この事故を検出して、事故区間の遮断等により事故による影響を最小限に阻止することができない。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、送電線保護リレーが不動作になったとき、事故による影響を最小限に阻止することを可能にする総合後備保護機能付き母線保護継電装置を提供することにある。
請求項1の発明は、電気所構内での二重母線方式の各母線であり、かつ、ブスタイ遮断器で接続されている各母線により、電源がある複数の送電線から別の複数の送電線に対して電力供給をする際に各送電線の後備保護をする総合後備保護機能付き母線保護継電装置であって、前記送電線に事故が発生すると、前記電源がある送電線から前記各母線に向かって、該電源がある送電線を事故により流れる内向きの電流の総和を検出する内向き電流検出手段と、前記各母線から前記送電線を事故により流れる外向きの電流をそれぞれ検出する外向き電流検出手段と、前記内向き電流検出手段が検出した内向きの電流の総和と、前記外向き電流検出手段が検出した外向きの電流とを比較して2つの値が同じになった送電線に対して、該送電線に対する主保護の動作から所定時間後に、送電線の遮断器を遮断する遮断手段とを備えることを特徴とする総合後備保護機能付き母線保護継電装置である。
請求項1の発明では、二重母線方式の母線に接続されている送電線に対して、外向き電流検出手段と内向き電流検出手段とが設けられている。こうした状態の場合に送電線に事故が発生すると、内向き電流検出手段は、母線に向かって事故により各送電線流れる内向きの電流の総和を検出する。また、外向き電流検出手段は、母線から事故により送電線を流れる外向きの電流をそれぞれ検出する。遮断手段は、内向き電流検出手段が検出した内向きの電流の総和と、電流検出手段が検出した外向きの電流とを比較して2つの値が同じになったときに、送電線に対する主保護の動作から所定時間後に、外向きの電流が検出された送電線の遮断器を遮断する。
請求項2の発明は、請求項に記載の総合後備保護機能付き母線保護継電装置において、前記内向き電流検出手段は、変流器を介在して前記送電線にそれぞれ接続された内向き方向過電流リレーを用いて、前記内向きの電流の総和を検出することを特徴とする。
請求項3の発明は、電気所構内での単母線方式の母線であり、かつ、遮断器で分割された母線により、電源がある複数の送電線から別の複数の送電線に対して電力供給をする際に各送電線の後備保護をする総合後備保護機能付き母線保護継電装置であって、前記送電線に事故が発生すると、前記電源がある送電線から前記母線に向かって、該電源がある送電線を事故により流れる内向きの電流の総和を検出する内向き電流検出手段と、前記分割された各母線から前記送電線を事故により流れる外向きの電流をそれぞれ検出する外向き電流検出手段と、前記内向き電流検出手段が検出した内向きの電流の総和と、前記外向き電流検出手段が検出した外向きの電流とを比較して2つの値が同じになった送電線に対して、該送電線に対する主保護の動作から所定時間後に、送電線の遮断器を遮断する遮断手段とを備えることを特徴とする総合後備保護機能付き母線保護継電装置である。
請求項3の発明は、総合後備保護機能付き母線保護継電装置において、例えば、A母線とB母線とに分割されて運用されている送電線であっても、母線ごとに各送電線の外向きの電流と内向きの電流とをそれぞれ検出して電流の総和を検出する。電流検出手段が検出した外向きの電流とを比較して2つの値が同じになったときに、送電線に対する主保護の動作から所定時間後に、外向きの電流が検出された送電線の遮断器を遮断する。
請求項4の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の総合後備保護機能付き母線保護継電装置において、前記外向き電流検出手段は、変流器を介在して前記送電線にそれぞれ接続された外向き方向過電流リレーであることを特徴とする。また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の総合後備保護機能付き母線保護継電装置において、前記内向き電流検出手段は、変流器を介在して前記各送電線に接続された差動リレーが検出した電流の電流量であって、前記各送電線を流れる電流の電流量からプラスの成分を抽出して、前記単母線方式の母線または前記複母線方式の母線に向かって事故により前記各送電線流れる内向きの電流の総和とすることを特徴とする。
請求項1の発明により、主保護による事故回線の遮断が失敗しても、所定時間後にこの事故回線を遮断することができる。また、二重母線の場合に事故の発生や作業停電により送電線保護継電装置が一系統となるが、このときに送電線保護継電装置が不動作になっても、事故回線を遮断するので、事故範囲の拡大を防止することができる。
請求項2の発明により、内向き電流検出手段として内向き方向過電流リレーを用いるので、既存の装置を用いて総合後備保護機能付き母線保護継電装置を形成することができる。
請求項3の発明により、単母線方式の母線が分割されている場合でも、所定時間後に事故回線を遮断することができる。
請求項4の発明により、外向き電流検出手段として外向き方向過電流リレーを用いるので、既存の装置を用いて総合後備保護機能付き母線保護継電装置を形成することができ、また、請求項5の発明により、差動リレーの演算結果を用いるので、既存の設備を流用して総合後備保護機能付き母線保護継電装置を形成することができる。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、送電線保護リレーが不動作の場合の後備保護をするものであり、次のような場合に動作する。図1に示すように、複母線のA母線またはB母線に事故が発生すると、母線保護リレー(Ry)の動作によりA母線遮断信号またはB母線遮断信号を生成する。なお、図1では、符号「&」が論理積の条件を表し、「≧」が論理和の条件を表す。
送電線に事故が発生すると、通常、送電線保護リレーが動作して送電線遮断信号を生成する。この場合に送電線保護リレーが不動作のとき、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置が動作して、タイムリミット(TL)による所定時間の経過後に送電線遮断信号を生成する。これにより、対象の送電線つまり事故回線の遮断器(CB)が動作して、事故回線を停電にする。
送電線に事故が発生した場合にこの送電線の遮断器(CB)が不動作のとき、例えば図13に示す遮断器不動作対策継電方式により、A母線側遮断器(CB)またはB母線側遮断器(CB)の状態を基にして、タイムリミット(TL)による所定時間の経過後にA母線遮断信号またはB母線遮断信号を生成する。これにより、事故回線側の母線を停電にする。
これらの総合後備保護機能付き母線保護継電装置の様子を図2に示す。図2の動作S1に示すように、A母線またはB母線に事故が発生すると、例えば図12の電流差動継電方式により、差動リレー(B87)による母線保護動作でA母線遮断信号またはB母線遮断信号を生成して、事故母線側のフィーダを停電にする。
送電線に事故が発生すると、通常、送電線保護リレー(Ry)が動作して送電線遮断信号を生成し、動作S2に示すように、対象のフィーダを停電にする。動作S2の場合に送電線保護リレー(Ry)が不動作のとき、動作S3に示すように、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置により送電線遮断信号を生成して、対象のフィーダを停電にする。こうした動作S3を行う総合後備保護機能付き母線保護継電装置の具体例について以下で説明する。
なお、動作S3の送電線遮断信号により送電線の遮断器(CB)が不動作の場合、動作S4に示すように、図13に示す遮断器不動作対策継電方式によりA母線遮断信号またはB母線遮断信号を生成して、対象のフィーダ側のA母線またはB母線を停電にする。
(実施の形態1)
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図3(a)に示すように、電気所構内のA母線とB母線とがブスタイ遮断器101で接続されている二重母線方式に適用されている。なお、この実施の形態では、先に説明した図13と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けてその説明を省略する。
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置では、a線〜d線に対して変流器を介在して、外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dと内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Dとがそれぞれ接続されている。外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dは、事故によりA母線またはB母線から外側に向かって送電線を流れる外向きの電流の電流量を検出し、検出結果をDO出力とする。内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Dは、事故により送電線からA母線またはB母線に向かって流れる内向きの電流の電流量を検出する。
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図3(b)に示す遮断制御部をa線〜d線に対応してそれぞれ備えている。例えば、a線の遮断制御部は、外向き方向過電流リレー(DO)12Aの検出結果を表すDO出力を得ると、タイムリミット(TL)51による所定時間の経過後に、事故回線のトリップをするための事故回線トリップ信号を遮断器(CB)121に出力する。b線〜d線の遮断制御部はa線の遮断制御部と同様である。タイムリミット(TL)51の所定時間は、主保護が動作した後で後備保護が動作するように設定された時間より長い時間である。
次に、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置の動作について説明する。例えばd線に事故が発生すると、d線にはB母線側から事故点に向かって電流が流れ、d線の送電線保護リレー(Ry)11Dが事故による外向きの電流の電流量を検出する。このとき、送電線保護リレー(Ry)11Dが故障により不動作であると、遮断器(CB)124がd線を停電にしないので、d線には事故による外向きの電流が流れるが、この電流の電流量を外向き方向過電流リレー(DO)12Dが検出する。遮断制御部は、外向き方向過電流リレー(DO)12DからのDO出力を得ると、タイムリミット(TL)51による所定時間の経過後に事故回線トリップ信号を遮断器(CB)124に送る。また、a線〜c線は事故による電流が流れないので、外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Cが不動作であり、a線〜c線の遮断器121〜123には事故回線トリップ信号を送らない。この結果、事故回線であるd線だけが停電になる。
こうして、この実施の形態により、a線〜d線の送電線保護リレー(Ry)11A〜11Dが故障により不動作であっても、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置が遮断器(CB)121〜124に事故回線トリップ信号を送るので、対象の送電線を停電にすることができる。また、この実施の形態では外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dを用いるので、既存の装置を利用した後備保護を可能にする。
(実施の形態2)
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図4(a)に示すように、電気所構内のA母線とB母線とがブスタイ遮断器101で接続されている二重母線方式に適用されている。なお、この実施の形態では、先に説明した図13および図3と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けてその説明を省略する。
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置では、a線〜d線に対して変流器を介在して、実施の形態1と同様に、外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dと内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Dとがそれぞれ接続されている。
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図4(b)に示す遮断制御部を備えている。この遮断制御部は、外向き方向過電流リレー(DO)が検出した、事故による電流の電流量の検出結果であるDO出力と、内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Dが検出した、事故による電流の電流量の検出結果であるDI出力の総和とを比較し、キルヒホッフの第1法則を利用して、つまり、事故によりa線〜d線に流れる内向き電流の電流量の総和と事故回線に流れる外向き電流の電流量とが等しくなることを利用して、事故が発生した送電線を検出する。このために、遮断制御部は次に述べる判定処理を行う。遮断制御部は、2つの電流値の比較を外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12D毎に行い、2つの値が等しくなると、タイムリミット(TL)52による所定時間の経過後に事故回線トリップ信号を該当する遮断器(CB)に出力する。つまり、
事故による外向き方向過電流リレー(DO)12Aの出力DOa
事故による外向き方向過電流リレー(DO)12Bの出力DOb
事故による外向き方向過電流リレー(DO)12Cの出力DOc
事故による外向き方向過電流リレー(DO)12Dの出力DOd
とし、また、
事故による内向き方向過電流リレー(DI)13Aの出力DIa
事故による内向き方向過電流リレー(DI)13Bの出力DIb
事故による内向き方向過電流リレー(DI)13Cの出力DIc
事故による内向き方向過電流リレー(DI)13Dの出力DId
とし、さらに、
ΣDI=DIa+DIb+DIc+DId
とすると、遮断制御部は、
ΣDIとDOaとの比較(a線)
ΣDIとDObとの比較(b線)
ΣDIとDOcとの比較(c線)
ΣDIとDOcとの比較(d線)
を行う。そして、遮断制御部は、
ΣDI=DOa
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)52による所定時間の経過後に、遮断器(CB)121に事故回線トリップ信号を送り、
ΣDI=DOb
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)52による所定時間の経過後に、遮断器(CB)122に事故回線トリップ信号を送る。また、遮断制御部は、
ΣDI=DOc
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)52による所定時間の経過後に、遮断器(CB)123に事故回線トリップ信号を送り、
ΣDI=DOd
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)52による所定時間の経過後に、遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送る。なお、タイムリミット(TL)52は実施の形態1のタイムリミット(TL)51と同じである。
次に、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置の動作について説明する。例えばa線とb線とに電源があり、d線に事故が発生すると、d線の送電線保護リレー(Ry)11Dが事故を検出する。このとき、送電線保護リレー(Ry)11Dが故障により不動作であると、遮断器(CB)124がd線を停電にしないので、図5に示すように、事故によりa線を流れる電流Iaの電流量をa線の内向き方向過電流リレー(DI)13Aが検出し、d線を流れる電流Iaの電流量をd線の外向き方向過電流リレー(DO)12Dが検出する。また、事故によりb線を流れる電流Ibの電流量をb線の内向き方向過電流リレー(DI)13Bが検出し、d線を流れる電流Ibの電流量をd線の外向き方向過電流リレー(DO)12Dが検出する。この結果、a線〜c線については、
ΣDI≠DOa
ΣDI≠DOb
ΣDI≠DOc
の条件が成り立ち、d線については、
ΣDI=DOd
が成り立つ。これにより、遮断制御部は、タイムリミット(TL)52による所定時間の経過後に、d線の遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送り、a線〜c線の遮断器121〜123には事故回線トリップ信号を送らない。この結果、事故回線であるd線だけが停電になる。
こうして、この実施の形態により、事故回線の送電線保護リレー(Ry)が故障により不動作であっても、事故回線の遮断器(CB)に事故回線トリップ信号を送るので、対象の送電線を停電にすることができる。また、この実施の形態では外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dと内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Dとを用いるので、既存の装置を利用した後備保護を可能にする。
(実施の形態3)
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図6(a)に示すように、電気所構内のA母線とB母線とがブスタイ遮断器(CB)101で接続されている二重母線方式に適用されている。なお、この実施の形態では、先に説明した図13および図3と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けてその説明を省略する。
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置では、a線〜d線に対して変流器を介在して、実施の形態1と同様に、外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dと内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Dとが接続されている。さらに、この実施の形態では、a線〜d線に対して変流器を介在して、電流差動継電方式による差動リレー(B87)21が接続されている。差動リレー21は図12の差動リレー(B87)201と同様であるので、その説明を省略する。
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図6(b)に示す遮断制御部を備え、この遮断制御部は分離部53Aと判定部53Bとタイムリミット(TL)53Cとを備えている。タイムリミット(TL)53Cは実施の形態1のタイムリミット(TL)51と同様である。分離部53Aは、差動リレー(B87)21が検出したa線〜d線の電流量の総和を算出する。例えば、事故によりa線〜d線に流れる電流の電流量を、
電流量Ia
電流量Ib
電流量Ic
電流量Id
とすると、差動リレー(B87)21は、
ΣI=Ia+Ib+Ic+Id
を算出する。つまり、差動リレー(B87)21は母線向き(+)および送電線向き(−)の電流量の合成和を算出する。
分離部53Aは、差動リレー(B87)21が算出した電流量の合成和ΣIを、プラス(+)とマイナス(−)とに分けて、プラス(+)の成分をB87(DI)成分とし、マイナス(−)の成分をB87(DO)とする。分離部53Aは、プラス(+)の成分であるB87(DI)成分を実施の形態2のΣDIとする。つまり、分離部53Aは、
B87(DI)成分=ΣDI
とする。なお、
B87(DO)成分=ΣDO(<0)である。
判定部53Bは、分離部53AからB87(DI)成分を受け取り、外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dから出力DOa〜DOdを受け取ると、実施の形態2と同様の判定処理を行う。そして、判定部53Bは、
B87(DI)成分=DOa
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)53Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)121に事故回線トリップ信号を送り、
B87(DI)成分=DOb
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)53Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)122に事故回線トリップ信号を送る。また、遮断制御部は、
B87(DI)成分=DOc
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)53Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)123に事故回線トリップ信号を送り、
B87(DI)成分=DOd
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)53Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送る。
次に、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置の動作について説明する。例えばa線とb線とに電源がありd線に事故が発生すると、実施の形態2と同様に、d線の送電線保護リレー(Ry)11Dが事故を検出する。このとき、送電線保護リレー(Ry)11Dが故障により不動作であると、遮断器(CB)124がd線を停電にしないので、事故によりa線とb線とに流れる内向きの電流の電流量を分離部53Aが検出し、d線を流れる外向きの電流の電流量をd線の外向き方向過電流リレー(DO)12Dが検出する。また、c線の外向き方向過電流リレー(DO)12Cは動作しない。この結果、
B87(DI)成分≠DOa
B87(DI)成分≠DOb
B87(DI)成分≠DOc
の条件が成り立ち、d線については、
B87(DI)成分=DOd
が成り立つ。これにより、遮断制御部は、タイムリミット(TL)13による所定時間の経過後に、遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送り、遮断器(CB)121〜123には事故回線トリップ信号を送らない。この結果、遮断器(CB)124だけが動作してd線を停電にする。
こうして、この実施の形態により、a線〜d線の送電線保護リレー(Ry)11A〜11Dが故障により不動作であっても、遮断器(CB)121〜124に事故回線トリップ信号を送るので、対象の送電線を停電にすることができる。また、この実施の形態により、差動リレー(B87)21の検出結果を利用して事故回線トリップ信号を生成することができる。さらに、この実施の形態では外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dと差動リレー(B87)21とを用いるので、既存の装置を利用した後備保護を可能にする。
(実施の形態4)
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図7(a)に示すように、電気所構内の単母線方式に適用される。単母線方式では、母線に遮断器(CB)131が接続され、母線に対して送電線であるa線〜e線が接続されている。a線〜e線には図12と同様に遮断器(CB)121〜125が接続されている。また、この単母線方式では、実施の形態1と同様に、変流器を介在して送電線保護リレー(Ry)11A〜11Eが接続されている。
この実施の形態では、実施の形態1と同様に、a線〜e線に対して変流器を介在して、外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Eと内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Eとが接続され、内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Eには遮断制御部54が接続されている。
遮断制御部54は、図7(b)に示すように、外向き方向過電流リレー(DO)が検出した電流量の検出結果DOと、内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Eが検出した電流量の検出結果の総和とを比較し、キルヒホッフの第1法則を利用して事故を検出する判定処理を行う。この判定処理は実施の形態2と同様である。遮断制御部54のタイムリミット(TL)54Aは実施の形態2のタイムリミット(TL)51と同じである。
次に、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置の動作について説明する。例えばa線〜c線に電源がありe線に事故が発生すると、e線の送電線保護リレー(Ry)11Eが事故を検出する。このとき、送電線保護リレー(Ry)11Eが故障により不動作であると、遮断器(CB)125がe線を停電にしないので、事故によりa線〜c線を流れる電流の電流量を内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Cが検出し、e線を流れる電流の電流量をe線の外向き方向過電流リレー(DO)12Dが検出する。この結果、a線〜d線については、
ΣDI≠DOa
ΣDI≠DOb
ΣDI≠DOc
ΣDI≠DOd
の条件が成り立ち、e線については、
ΣDI=DOe
が成り立つ。これにより、遮断制御部は、タイムリミット(TL)54Aによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)125に事故回線トリップ信号を送り、遮断器(CB)121〜124には事故回線トリップ信号を送らない。この結果、遮断器(CB)125だけが動作してe線を停電にする。
こうして、この実施の形態により、単母線方式によるa線〜e線の送電線保護リレー(Ry)11A〜11Eが故障により不動作であっても、遮断器(CB)121〜125に事故回線トリップ信号を送るので、対象の送電線を停電にすることができる。この実施の形態では外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dと内向き方向過電流リレー(DI)13A〜13Dとを用いるので、既存の装置を利用した後備保護を可能にする。
(実施の形態5)
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図8(a)に示すように、電気所構内の単母線方式に適用されている。単母線方式では、母線に遮断器(CB)131が接続され、母線に対して送電線であるa線〜e線が接続されている。a線〜e線には図12と同様に遮断器(CB)121〜125が接続されている。また、この単母線方式では、実施の形態1と同様に、変流器を介在して送電線保護リレー(Ry)11A〜11Eが接続されている。
この実施の形態では、実施の形態1と同様に、a線〜e線に対して変流器を介在して、外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Eが接続されている。さらに、この実施の形態では、a線〜e線に対して変流器を介在して、電流差動継電方式による差動リレー(B87)21が接続されている。差動リレー21は図12の差動リレー(B87)201と同様であるので、その説明を省略する。
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図8(b)に示す遮断制御部を備え、この遮断制御部は分離部55Aと判定部55Bとタイムリミット(TL)55Cとを備えている。タイムリミット(TL)55Cは実施の形態1のタイムリミット(TL)51と同様である。分離部55Aは、差動リレー(B87)21が検出したa線〜e線の電流量の総和を算出する。例えば、a線〜e線の電流量を、
電流量Ia
電流量Ib
電流量Ic
電流量Id
電流量Ie
とすると、差動リレー(B87)21は、
ΣI=Ia+Ib+Ic+Id+Ie
を算出する。つまり、差動リレー(B87)21は、母線向き(+)および送電線向き(−)の電流量の合成和を算出する。分離部55Aは、差動リレー(B87)21が算出した電流量の合成和ΣIを、プラス(+)とマイナス(−)とに分けて、プラス(+)の成分をB87(DI)成分とし、マイナス(−)の成分をB87(DO)成分とする。プラス(+)の成分であるB87(DI)成分が実施の形態2のΣDIに相当する。つまり、分離部55Aは、
B87(DI)成分=ΣDI
とし、この演算結果を判定部55Bに送る。なお、
B87(DO)成分=ΣDO(<0)
である。
判定部55Bは、分離部55AからB87(DI)成分を受け取り、外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Eから出力DOa〜DOeを受け取ると、実施の形態2と同様の判定処理を行う。そして、判定部55Bは、
B87(DI)成分=DOa
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)55Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)121に事故回線トリップ信号を送り、
B87(DI)成分=DOb
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)55Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)122に事故回線トリップ信号を送る。また、判定部55Bは、
B87(DI)成分=DOc
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)55Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)123に事故回線トリップ信号を送り、
B87(DI)成分=DOd
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)55Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送る。さらに、判定部55Bは、
B87(DI)成分=DOe
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)55Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)125に事故回線トリップ信号を送る。
次に、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置の動作について説明する。例えばa線〜c線に電源がありe線に事故が発生すると、実施の形態2と同様に、e線の送電線保護リレー(Ry)11Eが事故を検出する。このとき、送電線保護リレー(Ry)11Eが故障により不動作であると、遮断器(CB)125がe線を停電にしないので、事故によりa線〜c線を流れる内向き電流の電流量を分離部55Aが検出し、事故によりe線を流れる外向き電流の電流量をe線の外向き方向過電流リレー(DO)12Eが検出する。また、d線の外向き方向過電流リレー(DO)12Dは動作しない。この結果、
B87(DI)成分≠DOa
B87(DI)成分≠DOb
B87(DI)成分≠DOc
B87(DI)成分≠DOd
の条件が成り立ち、e線については、
B87(DI)成分=DOe
が成り立つ。これにより、遮断制御部は、タイムリミット(TL)55Cによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)125に事故回線トリップ信号を送り、遮断器(CB)121〜124には事故回線トリップ信号を送らない。この結果、遮断器(CB)125だけが動作してe線を停電にする。
こうして、この実施の形態により、単母線方式によるa線〜e線の送電線保護リレー(Ry)11A〜11Eが故障により不動作であっても、遮断器(CB)121〜125に事故回線トリップ信号を送るので、対象の送電線を停電にすることができる。また、この実施の形態により、差動リレー(B87)21の検出結果を利用して事故回線トリップ信号を生成することができる。さらに、この実施の形態では外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dと差動リレー(B87)21とを用いるので、既存の装置を利用した後備保護を可能にする。
(実施の形態6)
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図9(a)に示すように、電気所構内の単母線方式に適用される。単母線方式では、母線をA母線とB母線とに分割する母線分割遮断器(CB)132が接続され、A母線にはa変圧器と、送電線として配電線であるc線およびd線とが接続され、B母線にはb変圧器と、送電線として配電線であるe線とが接続されている。a変圧器をA母線に接続する接続線と、b変圧器をB母線に接続する接続線と、c線〜e線とには図12と同様に遮断器(CB)121〜125が接続されている。また、この単母線方式では、実施の形態1と同様に、変流器を介在して送電線保護リレー(Ry)11C〜11Eがc線〜e線に接続されている。こうした単母線方式では、通常、母線分割遮断器(CB)132は切り状態であり、単母線をA母線とB母線とに分割している。点検や故障などによりa変圧器またはb変圧器が使用できないとき、母線分割遮断器(CB)132は、入り状態によりA母線とB母線とを一体にする。
この実施の形態では、実施の形態1と同様に、a変圧器の接続線と、b変圧器の接続線と、c線〜e線とに対して、変流器を介在して外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Eが接続されている。さらに、この実施の形態では、a変圧器の接続線と、b変圧器の接続線と、c線〜e線とに対して、変流器を介在して電流差動継電方式による差動リレー(B87)21が接続されている。差動リレー21は図12の差動リレー(B87)201と同様であるので、その説明を省略する。
この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置は、図9(b)に示す遮断制御部を備え、この遮断制御部は分離部56Aと判定部56B、56Cとタイムリミット(TL)56D、56Eとを備えている。タイムリミット(TL)56D、56Eは実施の形態1のタイムリミット(TL)51と同様である。
分離部56Aは、a変圧器の接続線、b変圧器の接続線、およびc線〜e線を流れる電流の電流量であり、差動リレー(B87)21が検出した事故による電流の電流量であるB78出力をA母線側とB母線側に分ける。例えば、a変圧器の接続線の電流量と、b変圧器の接続線の電流量と、c線〜e線の電流量とを、
電流量Ia
電流量Ib
電流量Ic
電流量Id
電流量Ie
とすると、差動リレー(B87)21は、
ΣI=Ia+Ib+Ic+Id+Ie
を算出する。分離部56Aは、差動リレー(B87)21が算出した事故による電流の電流量の合成和ΣIであるB87出力を、A母線側の合成和ΣIAと、B母線側の合成和ΣIBとに分ける。さらに、分離部56Aは、A母線側の合成和ΣIAを、プラス(+)とマイナス(−)とに分けて、プラス(+)の成分をB87A(DI)成分とし、マイナス(−)の成分をB87A(DO)成分とする。プラス(+)の成分であるB87A(DI)成分は実施の形態2のΣDIに相当する。つまり、分離部56Aは、
B87A(DI)成分=ΣDI
とする。なお、
B87A(DO)成分=ΣDO(<0)
である。
また、分離部56Aは、B母線側の合成和ΣIBを、プラス(+)とマイナス(−)とに分け、プラス(+)の成分をB87B(DI)成分とし、マイナス(−)の成分をB87B(DO)成分とする。プラス(+)の成分であるB87B(DI)成分は実施の形態2のΣDIに相当する。つまり、分離部56Aは、
B87B(DI)成分=ΣDI
とする。なお、
B87B(DO)成分=ΣDO(<0)
である。
母線分割遮断器(CB)132が切り状態のとき、分離部56Aは、図10に示すように、B87A(DI)成分を判定部56Bに送り、B87B(DI)成分を判定部56Cに送る。
判定部56Bは、分離部56AからB87A(DI)成分を受け取り、外向き方向過電流リレー(DO)12C、12Dから出力DOc、DOdを受け取ると、実施の形態2と同様の判定処理を行う。そして、判定部55Bは、
B87A(DI)成分=DOc
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)56Dによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)123に事故回線トリップ信号を送り、
B87A(DI)成分=DOd
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)56Dによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送る。
判定部56Cは、分離部56AからB87B(DI)成分を受け取り、外向き方向過電流リレー(DO)12Eから出力DOeを受け取ると、実施の形態2と同様の判定処理を行う。そして、判定部56Cは、
B87B(DI)成分=DOe
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)56Eによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)125に事故回線トリップ信号を送る。
母線分割遮断器(CB)132が入り状態のとき、分離部56Aは、図11に示すように、B87A(DI)成分とB87B(DI)成分との和を判定部56Bと判定部56Cに送る。
判定部56Bは、分離部56AからB87A(DI)成分とB87B(DI)成分との和を受け取り、外向き方向過電流リレー(DO)12C、12Dから出力DOc、DOdを受け取ると、実施の形態2と同様の判定処理を行う。そして、判定部55Bは、
B87A(DI)成分+B87B(DI)成分ΣDI=DOc
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)56Dによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)123に事故回線トリップ信号を送り、
B87A(DI)成分+B87B(DI)成分ΣDI=DOd
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)56Dによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送る。
判定部56Cは、分離部56AからB87A(DI)成分とB87B(DI)成分ΣDIとの和を受け取り、外向き方向過電流リレー(DO)12Eから出力DOeを受け取ると、実施の形態2と同様の判定処理を行う。そして、判定部56Cは、
B87A(DI)成分+B87B(DI)成分ΣDI=DOe
の条件が成り立つと、タイムリミット(TL)56Eによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)125に事故回線トリップ信号を送る。
次に、この実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置の動作について説明する。例えば母線分割遮断器(CB)132が切り状態でd線に事故が発生すると、実施の形態2と同様に、d線の送電線保護リレー(Ry)11Dが事故を検出する。このとき、送電線保護リレー(Ry)11Dが故障により不動作であると、遮断器(CB)124がd線を停電にしないので、差動リレー(B87)21からのB87出力を基にして、a変圧器の接続線を流れる内向き電流の電流量を、分離部56AがB87A(DI)成分として検出し、また、d線を流れる外向き電流の電流量をd線の外向き方向過電流リレー(DO)12Dが検出する。このとき、c線の外向き方向過電流リレー(DO)12Cは動作しない。この結果、c線については、外向き方向過電流リレー(DO)12Cが不動作であるので、
B87A(DI)成分≠DOc
の条件が成り立ち、d線については、
B87A(DI)成分=DOd
が成り立つ。これにより、判定部56Bは、タイムリミット(TL)56Dによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送り、遮断器(CB)123には事故回線トリップ信号を送らない。この結果、遮断器(CB)124だけが動作してd線を停電にする。
一方、e線については、母線分割遮断器(CB)132が切り状態であるので、d線の事故による影響が及ばない。したがって、b変圧器の接続線とe線とには事故による電流が流れないので、分離部56AがB87B(DI)成分を検出せず、また、e線の外向き方向過電流リレー(DO)12Eが不動作である。この結果、
B87B(DI)成分ΣDI≠DOe
の条件が成り立ち、判定部56Cは事故回線トリップ信号を遮断器(CB)125に送らない。これにより、e線は停電にならない。
ところで、例えば母線分割遮断器(CB)132が入り状態でd線に事故が発生すると、実施の形態2と同様に、d線の送電線保護リレー(Ry)11Dが事故を検出する。このとき、送電線保護リレー(Ry)11Dが故障により不動作であると、遮断器(CB)124がd線を停電にしないので、差動リレー(B87)21からのB87出力を基にして、事故によりa変圧器の接続線とb変圧器の接続線とを流れる内向き電流の電流量を、分離部56AがB87A(DI)成分およびB87B(DI)成分として検出し、また、d線を流れる外向き電流の電流量をd線の外向き方向過電流リレー(DO)12Dが検出する。事故による外向きの電流がc線とe線とには流れないので、c線の外向き方向過電流リレー(DO)12Cとe線の外向き方向過電流リレー(DO)12Eとは不動作である。この結果、c線とe線については、外向き方向過電流リレー(DO)12C、12Eが不動作であるので、
B87A(DI)成分+B87B(DI)成分ΣDI≠DOc
B87A(DI)成分+B87B(DI)成分ΣDI≠DOe
の条件が成り立ち、一方、d線については、
B87A(DI)成分+B87B(DI)成分ΣDI=DOd
が成り立つ。これにより、判定部56Bは、タイムリミット(TL)56Dによる所定時間の経過後に、遮断器(CB)124に事故回線トリップ信号を送り、遮断器(CB)123、125には事故回線トリップ信号を送らない。この結果、遮断器(CB)124だけが動作してd線を停電にする。
こうして、この実施の形態により、単母線方式のa線〜e線の送電線保護リレー(Ry)11A〜11Eが故障により不動作であっても、遮断器(CB)121〜125に事故回線トリップ信号を送るので、対象の送電線を停電にすることができる。また、この実施の形態により、差動リレー(B87)21の検出結果を利用して事故回線トリップ信号を生成することができる。さらに、この実施の形態では外向き方向過電流リレー(DO)12A〜12Dと差動リレー(B87)21とを用いるので、既存の装置を利用した後備保護を可能にする。
以上、この発明の実施の形態1〜6を詳述してきたが、具体的な構成は各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1では、遮断制御部は、事故によりA母線またはB母線から外側に向かって流れる外向きの電流の電流量を、外向き方向過電流リレー(DO)12AをDO出力としたが、外向きの電流の検出動作を外向き方向過電流リレー(DO)12AのDO出力としてもよい。
この発明の実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置を説明する図である。 この発明の実施の形態による総合後備保護機能付き母線保護継電装置の動作を含む後備保護を説明する図である。 この発明の実施の形態1による総合後備保護機能付き母線保護継電装置を説明する図であり、図3(a)は母線に対する接続を示す図であり、図3(b)は遮断制御部を説明する図である。 この発明の実施の形態2による総合後備保護機能付き母線保護継電装置を説明する図であり、図4(a)は母線に対する接続を示す図であり、図4(b)は遮断制御部を説明する図である。 実施の形態2の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態3による総合後備保護機能付き母線保護継電装置を説明する図であり、図6(a)は母線に対する接続を示す図であり、図6(b)は遮断制御部を説明する図である。 この発明の実施の形態4による総合後備保護機能付き母線保護継電装置を説明する図であり、図7(a)は母線に対する接続を示す図であり、図7(b)は遮断制御部を説明する図である。 この発明の実施の形態5による総合後備保護機能付き母線保護継電装置を説明する図であり、図8(a)は母線に対する接続を示す図であり、図8(b)は遮断制御部を説明する図である。 この発明の実施の形態6による総合後備保護機能付き母線保護継電装置を説明する図であり、図9(a)は母線に対する接続を示す図であり、図9(b)は遮断制御部を説明する図である。 母線分割遮断器(CB)が切り状態のときの分離部を説明する図である。 母線分割遮断器(CB)が入り状態のときの分離部を説明する図である。 電流差動継電方式を説明する図であり、図12(a)は母線に対する接続を示す図であり、図12(b)は遮断制御回路を説明する図である。 遮断器不動作対策継電方式を説明する図であり、図13(a)は母線に対する接続を示す図であり、図13(b)は遮断制御回路を説明する図である。 図13(a)の過電流リレーの接続を示す図である。
符号の説明
11A〜11E 送電線保護リレー(Ry)
12A〜12E 外向き方向過電流リレー(DO) (外向き電流検出手段)
13A〜13D 内向き方向過電流リレー(DI) (内向き電流検出手段)
21 差動リレー(B87)
51、53C、54A、55C、56D、56E タイムリミット(TL) (遮断手段)
54 遮断制御部(遮断手段)
55A、56A 分離部 (内向き電流検出手段)
55B、56B、56C 判定部(遮断手段)
101 ブスタイ遮断器
111、213、115、117 断路器(89A)
112、214、116、118 断路器(89B)
121〜125、131 遮断器(CB)
132 母線分割遮断器(CB)

Claims (5)

  1. 電気所構内での二重母線方式の各母線であり、かつ、ブスタイ遮断器で接続されている各母線により、電源がある複数の送電線から別の複数の送電線に対して電力供給をする際に各送電線の後備保護をする総合後備保護機能付き母線保護継電装置であって、
    前記送電線に事故が発生すると、前記電源がある送電線から前記各母線に向かって、該電源がある送電線を事故により流れる内向きの電流の総和を検出する内向き電流検出手段と、
    前記各母線から前記送電線を事故により流れる外向きの電流をそれぞれ検出する外向き電流検出手段と、
    前記内向き電流検出手段が検出した内向きの電流の総和と、前記外向き電流検出手段が検出した外向きの電流とを比較して2つの値が同じになった送電線に対して、該送電線に対する主保護の動作から所定時間後に、送電線の遮断器を遮断する遮断手段と、
    を備えることを特徴とする総合後備保護機能付き母線保護継電装置。
  2. 前記内向き電流検出手段は、変流器を介在して前記送電線にそれぞれ接続された内向き方向過電流リレーを用いて、前記内向きの電流の総和を検出することを特徴とする請求項に記載の総合後備保護機能付き母線保護継電装置。
  3. 電気所構内での単母線方式の母線であり、かつ、遮断器で分割された母線により、電源がある複数の送電線から別の複数の送電線に対して電力供給をする際に各送電線の後備保護をする総合後備保護機能付き母線保護継電装置であって、
    前記送電線に事故が発生すると、前記電源がある送電線から前記母線に向かって、該電源がある送電線を事故により流れる内向きの電流の総和を検出する内向き電流検出手段と、
    前記分割された各母線から前記送電線を事故により流れる外向きの電流をそれぞれ検出する外向き電流検出手段と、
    前記内向き電流検出手段が検出した内向きの電流の総和と、前記外向き電流検出手段が検出した外向きの電流とを比較して2つの値が同じになった送電線に対して、該送電線に対する主保護の動作から所定時間後に、送電線の遮断器を遮断する遮断手段と、
    を備えることを特徴とする総合後備保護機能付き母線保護継電装置。
  4. 前記外向き電流検出手段は、変流器を介在して前記送電線にそれぞれ接続された外向き方向過電流リレーであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の総合後備保護機能付き母線保護継電装置。
  5. 前記内向き電流検出手段は、変流器を介在して前記各送電線に接続された差動リレーが検出した電流の電流量であって、前記各送電線を流れる電流の電流量からプラスの成分を抽出して、前記単母線方式の母線または前記複母線方式の母線に向かって事故により前記各送電線流れる内向きの電流の総和とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の総合後備保護機能付き母線保護継電装置。
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