JP4602271B2 - 平行2回線送電線の保護方式 - Google Patents
平行2回線送電線の保護方式 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4602271B2 JP4602271B2 JP2006059573A JP2006059573A JP4602271B2 JP 4602271 B2 JP4602271 B2 JP 4602271B2 JP 2006059573 A JP2006059573 A JP 2006059573A JP 2006059573 A JP2006059573 A JP 2006059573A JP 4602271 B2 JP4602271 B2 JP 4602271B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- line
- output
- power supply
- branch power
- accident
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
2002年3月15日 発行 電気学会 大浦好文監修「保護リレーシステム工学」 171−174頁
IARY1L=(If1L−IGfB)−(If2L+IGfB)
=If1L−If2L−2IGfB …… (1)
<B端子1L基準交差電流(IBRY1L)>
IBRY1L=(−If1L+IGfB)−(If1L−IGfB)
=−2If1L+2IGfB …… (2)
(1)式において、If1LとIf2LはA端電源より供給される電流で、電源より事故点が2LなのでIf1L<If2Lの関係があると言える。このため、IARY1Lは負の値となり、A端子の回線選択リレー装置13は、2L送電線への事故電流の流入を検出し、2L事故と判定できる。
IARY1L=(If1L+IGfA)−(If2L−IGfA)
=If1L−If2L+2IGfA …… (3)
<B端子1L基準交差電流(IBRY1L>
IBRY1L=(If2L+IGfB)−(−If2L−IGfB)
=2If2L+2IGfB …… (4)
(3)式において、If1LとIf2LはA端電源より供給される電流で、電源より事故点が1LなのでIf1L>If2Lの関係であると言える。このため、IARY1Lは正の値となることから、A端子の回線選択リレーは、1Lへの事故電流の流入を検出し1L事故と判定できる。
IARY1L=(−IGfB)−(−IGfA)
=−IGfB+IGfA …… (5)
<B端子1L基準交差電流(IBRY1L>
IBRY1L=IGfB−(−IGfB)
=2IGfB …… (6)
(5)式において、IGfBとIGfAはT分岐電源16より供給される電流で、T分岐電源16より事故点が2LなのでIGfA>IGfBの関係があると言える。このため、IARY1Lは正の値となることよりA端子の回線選択リレーは、誤って1Lへの事故電流の流入を検出し、誤って1L事故と判定してしまう。
IARY1L=(If1L+IGfA)−(If2L−IGfA)
=If1L−If2L+2IGfA ……(7)
<B端子1L基準交差電流(IBRY1L>
IBRY1L=−If1L−IGfA−(−If2L−IGfB)
=−If1L+If2L−IGfA+IGfB …… (8)
(7)式において、If1LとIf2LはA端電源より供給される電流であり、2Lの分岐電源16から電流供給があっても1Lと2Lの電圧降下が同一となるためにはIf1L≧If2Lの関係となる。従って、IARY1Lは正の値となり、A端子の回線選択リレー13は、1Lへの事故電流の流入を検出し1L事故と判定する。
前記回線選択リレーの動作出力と前記分岐電源設定手段により設定された回線設定出力とが入力され、前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のある回線の出力か否かを判定し、前記回線選択リレーの動作出力がT分岐電源のある回線の出力であると判定すると瞬時保護出力とし、分岐電源のない回線の出力であると判定すると動作遅延タイマにより所定時間動作遅延させて保護出力する時間協調手段とを備える。
図1は本発明よる平行2回線送電線の保護方式を説明するための第1の実施形態を示す基本的なブロック図である。
図2は本発明の第2の実施形態を示す基本構成図であり、前記第1の実施形態と同一の構成となる部分については重複した説明を省略する。
図3は本発明の第3の実施形態を示す基本構成図であり、前記第2の実施形態と同一の構成となる部分については重複した説明を省略する。
Claims (4)
- 平行2回線送電線の片回線に分岐電源が接続された2回線送電線の保護方式において、
前記2回線送電線の各端子にそれぞれ設置され、各端子の電圧、電流データを取込んで事故の有無を判定し、事故があると判定されると動作してその事故回線を選択出力する回線選択リレーと、
前記分岐電源が接続された回線を設定する分岐電源設定手段と、
前記回線選択リレーの動作出力と前記分岐電源設定手段により設定された回線設定出力とが入力され、前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のある回線の出力か否かを判定し、前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のある回線の出力であると判定すると瞬時保護出力とし、分岐電源のない回線の出力であると判定すると動作遅延タイマにより所定時間動作遅延させて保護出力する時間協調手段と
を備えたことを特徴とする平行2回線送電線の保護方式。 - 平行2回線送電線の片回線に分岐電源が接続された2回線送電線の保護方式において、
前記2回線送電線の各端子にそれぞれ設置され、各端子の電圧、電流データを取込んで事故の有無を判定し、事故があると判定されると動作してその事故回線を選択出力する回線選択リレーと、
前記分岐電源が接続された回線を設定する分岐電源設定手段と、
前記回線選択リレーの動作出力と前記分岐電源設定手段により設定された回線設定出力とが入力され、前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のある回線の出力か否かを判定し、前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のある回線の出力であると判定すると瞬時保護出力とし、分岐電源のない回線の出力であると判定すると動作遅延タイマにより所定時間動作遅延させて保護出力する時間協調手段と、
前記2回線送電線の各端子にそれぞれ設けられ、各回線毎の事故電流をそれぞれ検出する過電流リレーと、
この過電流リレーが動作し且つ前記時間協調手段による前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のない回線の出力であると判定されたことを条件に前記遅延動作タイマをバイパスさせて瞬時出力とする手段と
を備えたことを特徴とする平行2回線送電線の保護方式。 - 平行2回線送電線の片回線に分岐電源が接続された2回線送電線の保護方式において、
前記2回線送電線の各端子にそれぞれ設置され、各端子の電圧、電流データを取込んで事故の有無を判定し、事故があると判定されると動作してその事故回線を選択出力する回線選択リレーと、
前記分岐電源が接続された回線を設定する分岐電源設定手段と、
前記回線選択リレーの動作出力と前記分岐電源設定手段により設定された回線設定出力とが入力され、前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のある回線の出力か否かを判定し、前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のある回線の出力であると判定すると瞬時保護出力とし、分岐電源のない回線の出力であると判定すると動作遅延タイマにより所定時間動作遅延させて保護出力する時間協調手段と、
前記2回線送電線の各端子にそれぞれ設けられ、各回線毎の事故電流をそれぞれ検出する距離リレーと、この距離リレーが動作し且つ前記時間協調手段による前記回線選択リレーの動作出力が分岐電源のない回線の出力であると判定されたことを条件に前記遅延動作タイマをバイパスさせて瞬時出力とする手段と
を備えたことを特徴とする平行2回線送電線の保護方式。 - 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の平行2回線送電線の保護方式において、
前記時間協調手段の前記遅延動作タイマは、前記2回線送電線の各端子に設けられた遮断器の遮断時間と前記回線選択リレーの復帰時間との和とするか、または母線保護動作時間と前記遮断器の遮断時間の和、あるいは隣回線主保護の動作時間と前記遮断器の遮断時間との和の中で、少なくとも最長時間遅延するような整定値が整定されることを特徴とする平行2回線送電線の保護方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006059573A JP4602271B2 (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 平行2回線送電線の保護方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006059573A JP4602271B2 (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 平行2回線送電線の保護方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007244031A JP2007244031A (ja) | 2007-09-20 |
JP4602271B2 true JP4602271B2 (ja) | 2010-12-22 |
Family
ID=38589005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006059573A Active JP4602271B2 (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 平行2回線送電線の保護方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4602271B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0439034U (ja) * | 1990-07-26 | 1992-04-02 | ||
JP2006217714A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Mitsubishi Electric Corp | 電力系統運用方法 |
-
2006
- 2006-03-06 JP JP2006059573A patent/JP4602271B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0439034U (ja) * | 1990-07-26 | 1992-04-02 | ||
JP2006217714A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Mitsubishi Electric Corp | 電力系統運用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007244031A (ja) | 2007-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018064416A (ja) | 並行2回線送電線保護システム | |
JP4731403B2 (ja) | 総合後備保護機能付き母線保護継電装置 | |
JP2007244138A (ja) | 保護回路 | |
JP2019004661A (ja) | 母線保護装置 | |
JP5100423B2 (ja) | 保護継電システム | |
JP5208684B2 (ja) | 地絡保護継電システム | |
JP4602271B2 (ja) | 平行2回線送電線の保護方式 | |
JP6698414B2 (ja) | 送電回線保護システム | |
JP2010166769A (ja) | 地絡距離継電装置 | |
JP2008160910A (ja) | 保護継電装置 | |
JP4607804B2 (ja) | 保護継電装置 | |
JP6745707B2 (ja) | 送電線保護リレーシステム及び送電線保護方法 | |
JP5191354B2 (ja) | 短絡保護継電システム | |
JPWO2004042883A1 (ja) | 保護継電器 | |
JP2009022063A (ja) | 送電線保護システムおよび保護継電装置 | |
JP2006320075A (ja) | ディジタル保護継電装置 | |
KR102127471B1 (ko) | 변전소 종합 ai 후비보호시스템 | |
JP4540621B2 (ja) | 電気所構内保護機能付き回線選択継電装置および電気所構内保護機能付き回線選択継電システム | |
WO2023038121A1 (ja) | 放電検出システム | |
JP2009254036A (ja) | 地絡保護継電システム | |
JP4836663B2 (ja) | ループ系統保護装置と方法 | |
JP2014039350A (ja) | 地絡事故保護システム | |
JP2008161012A (ja) | 過電流継電装置 | |
JP2008161011A (ja) | 短絡方向継電装置 | |
JP2024058169A (ja) | 母線保護装置、受電設備及び母線保護方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080822 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100907 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100929 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4602271 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |