JP6745707B2 - 送電線保護リレーシステム及び送電線保護方法 - Google Patents

送電線保護リレーシステム及び送電線保護方法 Download PDF

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Description

本発明は、平行2回線送電線を保護する送電線保護リレーシステム及び送電線保護方法に関する。
下記特許文献1の[背景技術]に示されるように、平行2回線送電線の保護対象区間の両端部に設置される回線選択継電装置が知られている。
かような従来の回線選択継電装置は、平行2回線送電線の1号線の計器用変流器で検出された1号線の電流と、2号線の計器用変流器で検出された2号線の電流との差分を演算する短絡回線選択リレー要素を有しており、これらの電流が等しく差分がない通常の場合には、1号線の開閉器や2号線の開閉器を開放(トリップ)させない。又、保護対象区間外で短絡事故が起こった場合、1号線及び2号線の双方において保護対象区間外の事故点に向かって電流が流れるものの、これらの電流が等しいため、従来の回線選択継電装置は1号線の開閉器や2号線の開閉器を開放させない(特許文献1の図8(a)参照)。他方、保護対象区間内で短絡事故が起こった場合、1号線及び2号線の双方において保護対象区間内の事故点に向かって電流が流れ、負荷側の回線選択継電装置において事故点側の回線における電流の向きが通常時と異なることとなって1号線及び2号線の電流の差分が生じ、且つ電源側の回線選択継電装置において事故点側の回線の電流が他方の回線の電流より大きくなってこれらの電流の差分が生じるため、従来の回線選択継電装置の短絡回線選択リレー要素は、故障発生側の回線の開閉器にトリップ指令を発して、故障発生側の回線の開閉器を開放する(特許文献1の図8(b))。
かような従来の回線選択継電装置では、保護対象区間内において誘導電動機や発電機が有ると、電源側の保護対象区間外での短絡事故時に誘導電動機等から事故点に向かって過渡的に事故電流が流れ、短絡回線選択リレー要素が不要動作することがある。即ち、誘導電動機への電源供給停止による惰性運転時に誘導電動機が起電力を生じ、保護対象区間外の事故点へ事故電流を流すことがあり(特許文献1の図9(a))、発電機の場合も同様に事故点へ事故電流を流すことがある(特許文献1の図9(b))。これらの場合、通常時と異なり誘導電動機等から電源側へ事故電流が流れ、誘導電動機のない側の回線の電流の向きと異なる向きの事故電流が流れることから、保護対象区間外での短絡事故であるにもかかわらず短絡回線選択リレー要素がトリップ指令を発して開閉器が開放されてしまい、不要な停電が起こってしまう。
そこで、特許文献1の発明では、回線別の短絡回線選択リレー要素に対し、回線別の短絡方向リレー要素が回線毎にアンド回路を介して接続され、これら双方のリレー要素が何れも動作した場合(個々のリレー要素の出力が何れも論理値1であることをアンド回路が把握した場合)、トリップ指令が発せられて開閉器が開放されることで、上述の不要動作が防止されるようになっている。
即ち、1号線短絡回線選択リレー要素は1号線に流れる電流が2号線に流れる電流より大きいときに1号線の短絡事故であると判断し、2号線短絡回線選択リレー要素はその逆である。又、1号線短絡方向リレー要素は1号線の電流と電圧の位相関係から保護対象区間内の短絡事故方向か否かの検出を行い、2号線短絡回線選択リレー要素は2号線の電流と電圧の位相関係による同様の検出を行う。
そして、保護対象区間外で短絡事故が起こった場合でも、従来同様に短絡回線選択リレー要素は作動せず(論理値0)、アンド回路はトリップ指令を発しない(特許文献1の図5)。又、保護対象区間内で短絡事故が起こった場合、短絡回線選択リレー要素は従来同様に作動し(論理値1)、更に1号線短絡方向リレー要素及び2号線短絡方向リレー要素は電流が保護対象区間への方向に流れていることに基づき作動して(論理値1)、アンド回路を通じトリップ指令がなされる(特許文献1の図6)。更に、保護対象区間内に誘導電動機や発電機が有る場合において保護対象区間外(電源側)で短絡事故が起こったときには、短絡回線選択リレー要素は従来同様に作動してしまうものの(論理値1)、1号線短絡方向リレー要素又は2号線短絡方向リレー要素(誘導電動機等のある側の方向リレー要素)は電流が保護対象区間への方向とは逆の方向に流れていることに基づき作動せず(論理値0)、結果トリップ指令はなされない(特許文献1の図7)。
特開2015−100222号公報
特許文献1の回線選択継電装置では、保護対象区間内に誘導電動機や発電機が有る場合において保護対象区間外で短絡事故が起こったときであっても、開閉器の不要な開放が防止される。
しかし、1号線にその電流が保護対象区間への方向に流れているか否かを把握する1号線短絡方向リレー要素が設けられ、2号線にその電流が保護対象区間への方向に流れているか否かを把握する2号線短絡方向リレー要素が設けられているため、保護対象区間内で2回線にまたがる異相故障が起こった場合に、短絡方向リレー要素が不動作となる可能性があり、本来の動作を阻害する可能性がある。即ち、2回線にまたがる異相故障では、1号線ないし2号線における電流がそれぞれ半減し、よって各短絡方向リレー要素における電流入力が半減して、故障点までのインピーダンスは2倍となり(アンダーリーチ現象)、各短絡方向リレー要素が動作しない可能性がある。
かような不動作の可能性を低減するため、各短絡方向リレー要素の整定値を増加させると、保護対象区間外であって保護対象区間に近い地点(送電端外部至近地点)において故障が発生した場合に各短絡方向リレー要素が動作してしまい、回線選択継電装置が不要なトリップを行ってしまう可能性がある。
そこで、本発明の主な目的の一つは、保護対象区間内で2回線にまたがる異相地絡故障が起こった場合でも正確に動作する送電線保護リレーシステム,送電線保護方法を提供することにある。
又、本発明の主な目的の一つは、保護対象区間外であって保護対象区間に近い地点において故障が発生した場合でも不要動作を防止することができる送電線保護リレーシステム,送電線保護方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、送電線保護リレーシステムにおいて、平行2回線送電線の各同相の回線間差電流の大きさ、及び各同相の回線間差電流と電圧との位相差関係から、保護対象区間内の短絡事故回線を検出し動作する回線選択リレーと、平行2回線送電線の各同相の線間電流の和の大きさと、各同相の線間電流の和と線間電圧との位相差関係から、前記保護対象区間の内部短絡事故と外部短絡事故を判別し動作する方向リレーと、前記回線選択リレー及び前記方向リレーの動作状態に基づいて事故回線の遮断器に遮断動作をさせる演算器と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記回線選択リレー、前記方向リレー、及び前記演算器は、送電端側及び受電端側に設置されており、送電端側において、前記演算器は、前記回線選択リレーの動作及び前記方向リレーの内部短絡事故動作により前記遮断器に遮断動作をさせ、受電端側において、前記演算器は、前記回線選択リレーの動作及び前記方向リレーの外部短絡事故不動作により前記遮断器に遮断動作をさせることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、送電線保護方法において、平行2回線送電線の各同相の回線間差電流の大きさ、及び各同相の回線間差電流と電圧との位相差関係から、保護対象区間内の短絡事故回線を検出し動作する回線選択リレーと、平行2回線送電線の各同相の線間電流の和の大きさと、各同相の線間電流の和と線間電圧との位相差関係から、前記保護対象区間の内部短絡事故と外部短絡事故を判別し動作する方向リレーと、を備えた送電線保護リレーシステムにより、前記回線選択リレーの動作状態及び前記方向リレーの動作状態に基づいて、事故回線の遮断器に遮断動作をさせることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記送電線保護リレーシステムは、送電端側及び受電端側に設置されており、送電端側において、前記回線選択リレーの動作があり且つ前記方向リレーの内部短絡事故の動作がある状態で、前記遮断器に遮断動作をさせ、受電端側において、前記回線選択リレーの動作があり且つ前記方向リレーの外部短絡事故が不動作である状態で、前記遮断器に遮断動作をさせることを特徴とするものである。
本発明の主な効果の一つは、保護対象区間内で2回線にまたがる異相地絡故障が起こった場合でも正確に動作する送電線保護リレーシステムや送電線保護方法を提供可能であることである。
又、本発明の主な効果の一つは、保護対象区間外であって保護対象区間に近い地点において故障が発生した場合でも不要動作を防止することができる送電線保護リレーシステムや送電線保護方法を提供可能であることである。
本発明に係る送電線保護リレーシステムの系統構成図である。 図1における送電端回線選択リレー装置10Aのブロック図である。 図2における方向リレーの特性図である。 (a)は図2における方向リレーの三線図であり、(b)は(a)の先行技術に係る図である。 図1における受電端回線選択リレー装置のブロック図である。 図1の送電線保護リレーシステムの内部故障時に係る動作説明図であり、(a)は図1同様図、(b)は図2同様図、(c)は図5同様図である。 送電端外部故障時に係る図6同様図である。 受電端外部故障時に係る図6同様図である。
以下、本発明の実施の形態やその変更例が、適宜図面に基づいて説明される。本発明は、下記の形態や変更例に限定されない。
≪構成等≫
図1は、本発明に係る送電線保護リレーシステム1を平行2回線送電線に適用した系統構成図である。
平行2回線送電線は、1号線1Lと2号線2Lを備えている。1号線1Lはa相,b相,c相を有しており、2号線2Lも同様である。平行2回線送電線の1号線1Lや2号線2Lに接続された負荷は、電源Gから送られた電力を受電する。
送電線保護リレーシステム1は、平行2回線送電線の保護対象区間Pの送電端Aにおいて、送電端回線選択リレー装置10Aを備えており、受電端Bにおいて、受電端回線選択リレー装置10Bを備えている。
送電端回線選択リレー装置10Aは、演算器14Aと、回線選択リレー50Aと、方向リレー44Aと、を備えている。
受電端回線選択リレー装置10Bは、演算器14Bと、回線選択リレー50Bと、方向リレー44Bと、を備えている。
受電端回線選択リレー装置10Bと、送電端回線選択リレー装置10Aとは、基本構成が同一であるため、以下では主に送電端回線選択リレー装置10Aについて説明され、受電端回線選択リレー装置10Bについては送電端回線選択リレー装置10Aに対する相違点を除き、適宜説明が省略される。
図2は、送電端回線選択リレー装置10Aのブロック図である。
演算器14Aは、1号線1L用のアンド回路16A1と、2号線2L用のアンド回路16A2を備えている。
回線選択リレー50Aは、1号線1Lの変流器CT1Aで検出された1号線1Lの電流、及び2号線2Lの変流器CT2Aで検出された2号線2Lの電流の入力を受け、その差分が所定の程度以上であると動作して、演算器14Aに論理値1を出力する。ここで、回線選択リレー50Aは、通常の向きにおいて1号線1Lに流れる相電流IpA1が2号線2Lに流れる相電流IpA2より大きいとき(各同相の回線間差電流δIpA=IpA1−IpA2>0)に、1号線1Lの短絡事故であると判断して演算器14Aのアンド回路16A1に論理値1を出力し、2号線2Lに流れる相電流IpA2が1号線1Lに流れる相電流IpA1より大きいとき(δIpA<0)に、2号線1Lの短絡事故であると判断して演算器14Aのアンド回路16A2に論理値1を出力する。
より詳細には、回線選択リレー50Aは、短絡選択リレー(50S)と短絡選択リレー用過電流リレー(50SA)の組合せを含んでいる。短絡選択リレーは、レジスタンスR−リアクタンスX平面で原点を通る円を描くモー特性において、各相の回線間差電流δIpAと、変成器PTAで検出された電圧(主に相電圧EA)から算出される事故点インピーダンスZAδが円内に入ったときに動作する。短絡選択リレー用過電流リレーは、各相の回線間差電流δIpAが整定値以上流れたときに動作する。回線選択リレー50Aは、短絡選択リレーが動作し、且つ短絡選択リレー用過電流リレーが動作した場合に動作して、論理値1を出力する。
即ち、回線選択リレー50Aは、平行2回線送電線の各同相の回線間差電流δIpAの大きさと、各同相の回線間差電流δIpAと電圧との位相差関係から、保護対象区間P内の短絡事故回線を検出するものである。
尚、送電端回線選択リレー装置10Aの構成要素に、変流器CT1A,CT2A及び変成器PTAの少なくとも一方が含まれるものとされても良い。
方向リレー44Aは、1号線1Lの電流及び2号線2Lの電流の入力を受けてそれらの和を算出し(和回路入力)、その和が所定の程度以上であると動作して、演算器14Aに論理値1を出力する。ここで、短絡方向リレー44Aは、演算器14Aのアンド回路16A1及びアンド回路16A2の双方に論理値1を出力する。
より詳細には、方向リレー44Aは、短絡方向リレー(44SD)である。短絡方向リレーは、図3に実線で示される、R−X平面で原点を通る円MAを描くモー特性において、電流(線間電流InA1)と電流(線間電流InA2)の和ΣInA=InA1+InA2と電圧(線間電圧VA)から算出される事故点インピーダンスZAΣが円MA内に入ったときに動作する。
即ち、方向リレー44Aは、平行2回線送電線の各同相の線間電流の和ΣInAの大きさと、各同相の線間電流の和ΣInAと各線間電圧VAとの位相差関係から、保護対象区間Pの内部短絡事故と外部短絡事故を判別するものである。
図4(a)は、方向リレー44Aに係る送電側の三線図であり、図4(b)はその先行技術に係る図である。図4では、方向リレーと送電線と電源G以外の要素が省略されている。
図4(a)に示されるように、方向リレー44Aには、1号線1Lの線間電流及び2号線2Lの線間電流の和ΣInAが入力される。そして、方向リレー44Aの動作特性式は、1号線1Lのa相a1で電流Iaが流れ、2号線のb相b2で電流Iaと逆向きの電流−Ibが流れる場合、即ち2回線にまたがる異相地絡故障(1号線1Lのa相a1及び2号線2Lのb相b2における地絡故障)の場合、次の式(1)の通りである。
Zab=Vab/(Ia−(−Ib))
=Vab/(Ia+Ib) ・・(1)
ここで、Zabは故障点までの距離(送電線リアクタンス)であり、Vabはa−b相間電圧である。
尚、他の相についても、上述の場合と同様に考えることができる。
これに対し、図4(b)に示される先行技術では、方向リレーが回線別に設けられている。
よって、上述の式(1)の場合と同様に電流Ia,−Ibが流れた場合、1号線1Lの方向リレー(44SD1)は次の式(2)の動作特性式を有し、2号線2Lの方向リレー(44SD2)は次の式(3)の動作特性式を有する。
Zab1=Vab/Ia ・・(2)
Zab2=Vab/Ib ・・(3)
ここで、Zab1は1号線1Lの方向リレー44SD1がみる故障点までの距離(送電線リアクタンス)であり、Zab2は2号線2Lの方向リレー44SD2がみる故障点までの距離(送電線リアクタンス)である。
かように、先行技術の1号線1Lの方向リレー44SD1に対する電流入力は、本発明の方向リレー44Aに対する電流入力の1/2となり、先行技術の1号線1Lの方向リレー44SD1は、故障点までの距離について、本発明に係る方向リレー44Aの2倍にみてしまう。
従って、先行技術の1号線1Lの方向リレー44SD1において、確実に故障の検出をするためには、整定値を大きくする必要があり、本発明の方向リレー44Aの整定値の2倍以上とする必要がある。即ち、先行技術の1号線1Lの方向リレー44SD1のモー特性を示す図3の破線の円MPは、本発明の方向リレー44Aのモー特性を示す図3の実線の円MAより、2倍程度大きくなる。
以上のことは、先行技術の2号線2Lの方向リレー44SD2についても、同様である。
そして、演算器14Aは、1号線1L用のアンド回路16A1において、回線選択リレー50Aから論理値1を受け、且つ方向リレー44Aが内部短絡事故の発生を判別して動作することで方向リレー44A(内部短絡事故)から論理値1を受けると、1号線1Lの遮断器18A1にトリップ指令を発し、遮断器18A1に遮断動作をさせて(遮断器の開放)、1号線1Lをトリップさせる。
同様に、演算器14Aは、2号線2L用のアンド回路16A2において、回線選択リレー50Aから論理値1を受け、且つ方向リレー44A(内部短絡事故)から論理値1を受けると、2号線2Lの遮断器18A2にトリップ指令を発し、2号線2Lをトリップさせる。
尚、送電端回線選択リレー装置10Aの構成要素に、遮断器18A1,18A2が含まれるものとされても良い。
受電端回線選択リレー装置10Bは、送電端回線選択リレー装置10Aと同様に成るが、方向リレー44Bの動作の扱いないし演算器14Bの構成に関し相違する。
即ち、方向リレー44Bは、図3の一点鎖線の円MBで示されるように、R−X平面で第3象限に入るようなモー特性を有しており、平行2回線送電線の各同相の線間電流の和ΣInB=InB1+InB2の大きさと、各同相の線間電流の和ΣInBと各線間電圧VB(変成器PTBで検出)との位相差関係から、保護対象区間Pの内部短絡事故と外部短絡事故を判別する。
そして、図5に示されるように、方向リレー44Bの論理値の出力は、ノット回路15Bを介して、アンド回路16B1,16B2に入力される。
従って、方向リレー44Bが外部短絡事故の発生の判別による動作をしていない時、即ち方向リレー44B(外部短絡事故)の不動作時において、方向リレー44Bが出力した論理値0はノット回路15Bにより論理値1の出力となり、アンド回路16B1,16B2に入力される。逆に、方向リレー44B(外部短絡事故)の動作時において、方向リレー44B(外部短絡事故)が出力した論理値1はノット回路15Bにより論理値0の出力となり、アンド回路16B1,16B2に入力される。
よって、演算器14Bは、1号線1Lに関し、回線選択リレー50Bが1号線1Lに対して動作し、且つ方向リレー44B(外部短絡事故)が不動作であると、トリップ指令を発する。他方、演算器14Bは、2号線2Lに関し、回線選択リレー50Bが2号線2Lに対して動作し、且つ方向リレー44B(外部短絡事故)が不動作であると、トリップ指令を発する。
これに対し、演算器14Bは、1号線1Lに関し、回線選択リレー50Bが1号線1Lに対して動作したとしても、方向リレー44B(外部短絡事故)が動作していると、トリップ指令を発せず、方向リレー44B(外部短絡事故)はトリップ指令を阻止して、遮断機18B1による1号線1Lの遮断を阻止する。他方、演算器14Bは、2号線2Lに関し、回線選択リレー50Bが2号線2Lに対して動作したとしても、方向リレー44B(外部短絡事故)が動作していると、トリップ指令を発せず、方向リレー44B(外部短絡事故)はトリップ指令を阻止して、遮断機18B2による2号線2Lの遮断を阻止する。
≪動作等≫
以下、送電線保護リレーシステム1の動作例が、主に図6ないし図8に基づいて説明される。尚、これらの図や以下の説明において、送電端A側の1号線1Lにおける相電流IpA1や線間電流InA1はまとめて電流I1Aと示されることがあり、又送電端A側の2号線2Lにおける相電流IpA2や線間電流InA2はまとめて電流I2Aと示されることがあり、受電端B側についても同様に、まとめて電流I1B,I2Bと示されることがある。
送電線保護リレーシステム1の送電端回線選択リレー装置10Aは、系統に事故のない通常時、1号線1Lの電流I1Aと2号線2Lの電流I2Aは平衡しており、演算器14Aにおいて回線選択リレー50Aから論理値0を受けているため、1号線1L及び2号線2L共にトリップ指令は発せられない。これは、受電端回線選択リレー装置10Bでも同様である。
これに対し、送電線保護リレーシステム1は、保護対象区間P内の1号線1Lにおいて短絡Fαが発生した場合、図6に示されるように動作する。
即ち、送電端回線選択リレー装置10Aにおいて、短絡Fα地点への電流I1Aが2号線2Lの電流I2Aに比較して増大するために、回線選択リレー50Aが1号線1Lに対して動作する(アンド回路16A1への論理値1の出力)。又、電流の和I1A+I2Aも増大するので方向リレー44A(内部短絡事故)も動作する(アンド回路16A1,16A2への論理値1の出力)。よって、演算器14Aが1号線1Lの遮断器18A1に対しトリップ指令を発する(アンド回路16A1におけるアンド条件の成立)。
他方、受電端回線選択リレー装置10Bにおいて、同様に短絡Fα地点への電流I1Bが2号線2Lの電流I2Bに比較し逆方向になるために、回線選択リレー50Bが1号線1Lに対して動作する(アンド回路16B1への論理値1の出力)。又、短絡Fαにより、2号線2Lに接続された太陽電池PV等の保護対象区間P内の発電機から、2号線2Lの受電端Bないし保護対象区間P外の負荷母線を経由して1号線1Lの受電端Bへ回り込む回り込み電流IRが発生するところ、回り込み電流IRの向きは1号線1Lにおける向きと2号線2Lにおける向きとで逆になるため、方向リレー44B(外部短絡事故)に入力される電流と電圧の位相差関係から、方向リレー44B(外部短絡事故)は不動作となって(論理値0)、ノット回路15B1を介してアンド回路16B1に論理値1を出力する。よって、演算器14Bが1号線1Lの遮断器18B1に対しトリップ指令を発する(アンド回路16B1におけるアンド条件の成立)。
尚、2号線2Lにおいて短絡が発生した場合も、上述の1号線1Lの短絡Fαの場合と同様に、2号線2Lに対してトリップ指令が発せられる。
又、1号線1L及び2号線2Lの2回線にまたがる異相地絡故障の場合、送電端Aでは、図4(a)や式(1)で示されるように、正確な故障地点までの距離測定により方向リレー44A(内部短絡事故)が動作して、回線選択リレー50Aの動作による1号線1L及び2号線2Lのトリップ指令の発令を許容する。
又、受電端Bでは、電流と電圧の位相差関係から、方向リレー44B(外部短絡事故)は不動作となり、1号線1L及び2号線2Lのトリップ指令の発令を許容する。
更に、送電線保護リレーシステム1は、送電端A側の保護対象区間P外において短絡Fβが発生した場合、即ち送電端Aの外部で短絡故障が発生した場合、図7に示されるように動作する。
即ち、この場合、2号線2Lにおける太陽電池PV等から短絡Fβ地点への事故電流Isが供給されることがある。
そして、送電端回線選択リレー装置10Aにおいて、2号線2Lにおける電流I2Aが事故電流Isの重畳により1号線1Lの電流I1Aに比較して事故電流Isの分変化すると共に、事故電流Isの方向が保護対象区間P内の2号線2Lにおける短絡事故電流の方向と逆であるために、回線選択リレー50Aが1号線1Lに対して動作する(アンド回路16A1への論理値1の出力)。しかし、方向リレー44A(内部短絡事故)に入力される電流と電圧の位相差関係から、方向リレー44A(内部短絡事故)は正しく不動作となり(アンド回路16A1,16A2への論理値0の出力)、演算器14Aを経たトリップ指令の発令を阻止する(アンド回路16A1,16A2におけるアンド条件の不成立)。
又、受電端回線選択リレー装置10Bにおいて、2号線2Lにおける太陽電池PV等から1号線1Lへの回り込み電流IRが発生する可能性があり、回り込み電流IRが回線選択リレー50B(短絡選択リレー用過電流リレー)の整定値より大きい場合には、方向リレー44B(外部短絡事故)は不動作となり(論理値0)、ノット回路15B1,15B2を介して1号線1Lに対するトリップ指令の発令が許容される(アンド回路16B1,16B2への論理値1の出力)。その指令に基づく受電端Bのみにおける1号線1Lのトリップは、停電を引き起こさないため、その指令の発令は問題ない。尚、かような動作は、従来の回線別の方向リレー(44SD1,44SD2)の場合でも同様である。
そして、送電端Aにおいて短絡Fβが発生した場合、従来の回線別の方向リレー(44SD1,44SD2,図4(b),図3の円MP)では、故障相以外のインピーダンスが保護範囲内に入ってしまう現象を生じる可能性があり、保護対象区間P外の短絡Fβであるにもかかわらず、回線別の方向リレーが回線選択リレーによるトリップを阻止できずに、回線選択リレーが動作して、誤ったトリップがなされることがある。
即ち、例えば送電端Aの至近距離において短絡Fβがa,b相で発生した場合(至近端ab相故障)、従来の回線別の方向リレーには、故障電流がab相で外部方向(保護対象区間P内から送電端Aへの方向)に流れる。このとき、ab相の遅れ相であるbc相に係る回線別の方向リレーには、b相の故障電流のみが入力され、図3に示されるように、電源のインピーダンスZgに対する故障点(ab相)のインピーダンスZabに対して2倍の大きさで60°位相が遅れた遅れ相(bc相)のインピーダンスZbcが、bc相に係る回線別の方向リレーの保護範囲(円MP)内に入ってしまい、bc相に係る回線別の方向リレーが不要動作してしまう。
これに対し、送電線保護リレーシステム1では、方向リレー44A(内部短絡事故)には1号線1Lの電流I1Aと2号線2Lの電流I2Aの和(線間電流の和ΣInA)が入力されるので、モー特性に係る円MAを従来の円MPのように大きくする必要がなく、上述の場合であっても遅れ相(bc相)のインピーダンスZbcは円MAに入らずに、方向リレー44A(内部短絡事故)が不要動作せず、回線選択リレー50Aの動作が正しく阻止される。
かような動作は、他の相の場合であっても同様である。
他方、送電線保護リレーシステム1は、受電端B側の保護対象区間P外において短絡Fγが発生した場合、即ち受電端Bの外部で短絡故障が発生した場合、図8に示されるように動作する。
即ち、送電端回線選択リレー装置10Aにおいて、短絡Fγの影響を受けた電流I1A,I2Aが何れも受電端Bに向かう方向となるため、方向リレー44A(内部短絡事故)は回線選択リレー50Aの動作に基づくトリップ指令の発令を許容する(アンド回路16A1への論理値1の出力)。しかし、この場合、1号線1Lの電流I1Aと2号線2Lの電流I2Aの差電流(各同相の回線間差電流δIpA)が回線選択リレー50A(短絡選択リレー用過電流リレー)の整定値以上となる場合は少なく、演算器14Aを介してトリップ指令が発せられる可能性は極めて低い(回線選択リレー50A不動作によるアンド回路16A1,16A2の各アンド条件の不成立)。
又、受電端回線選択リレー装置10Bでは、方向リレー44B(外部短絡事故)は動作し(論理値1)、ノット回路15B1,15B2により論理値0としてアンド回路16B1,16B2に出力されるため、回線選択リレー50Bの動作に基づくトリップ指令の発令が阻止される(アンド回路16B1,16B2におけるアンド条件の不成立)。
≪効果等≫
かような送電線保護リレーシステム1は、平行2回線送電線(1号線1L,2号線2L)の各同相の回線間差電流(δIpA,δIpB)の大きさ、及び各同相の回線間差電流と電圧(相電圧EA,EB)との位相差関係から、保護対象区間P内の短絡事故回線を検出し動作する回線選択リレー50A(50B)と、平行2回線送電線(1号線1L,2号線2L)の各同相の線間電流の和(ΣInA,ΣInB)の大きさと、各同相の線間電流の和と線間電圧(VA,VB)との位相差関係から、保護対象区間Pの内部短絡事故と外部短絡事故を判別し動作する方向リレー44A(44B)と、回線選択リレー50A(50B)及び方向リレー44A(44B)の動作状態に基づいて、事故回線の遮断器18A1,18A2(18B1,18B2)に遮断動作をさせる演算器14A(14B)と、を備えている。
よって、方向リレーに1号線1Lの電流I1A(I2A)と2号線2Lの電流I1B(I2B)が和回路で入力され、短絡事故地点までの距離(送電線インピーダンス)が正確に把握されることとなり、2回線にまたがる保護対象区間P内の異相地絡故障であっても確実に検出することができる(図4(a)参照)。又、保護対象区間P内に太陽電池PV等の発電機が存在しても、保護対象区間P内の短絡事故時における正しい遮断動作が、送電端A−受電端B間の通信を要しない状態で確保されるし、保護対象区間Pの送電端A外部の短絡Fβ時に区間内発電機からの事故電流が短絡Fβ地点へ流れ(外部流出電流)、回線選択リレー50Aが誤動作したとしても、方向リレー44A(内部短絡事故)がトリップ指令の発令を阻止して、遮断器18A1,18A2が正不動作となる。更に、送電端A外部で短絡Fβが発生したとしても、方向リレー44A(モー特性)の整定値が従来の回線別の方向リレーの整定値が半分であるから、遅れ相インピーダンスによる方向リレー44A(内部短絡事故)の誤動作が防止され、誤ってトリップ指令がなされて遮断器18A1,18A2により停電が発生する事態が防止される。従って、保護対象区間P内に複数の太陽電池PV等が連係された場合でも、不要遮断が発生しない送電線保護リレーシステム1が提供される。
又、回線選択リレー50A,50B、方向リレー44A,44B、及び演算器16A,16Bは、送電端A側及び受電端B側に設置されており、送電端A側において、演算器16Aは、回線選択リレー50Aの動作及び方向リレー44A(内部短絡事故)の動作により遮断器18A1,18A2に遮断動作をさせ、受電端B側において、演算器16Bは、回線選択リレー50Bの動作及び方向リレー44B(外部短絡事故)の不動作により遮断器18B1,18B2に遮断動作をさせる。
よって、回線選択リレー50A,50B及び方向リレー44A,44Bの動作又は不動作に係る遮断条件が送電端A側と受電端B側で変わることとなり、受電端Bにおいて、外部短絡事故時に外部流出電流が発生して方向リレー44B(外部短絡事故)が動作すると、遮断条件を充足しないために遮断が正しく阻止されることとなる。
更に、送電線保護リレーシステム1の動作により、次のような送電線保護方法が実行される。
即ち、平行2回線送電線(1号線1L,2号線2L)の各同相の回線間差電流(δIpA,δIpB)の大きさ、及び各同相の回線間差電流と電圧(相電圧EA,EB)との位相差関係から、保護対象区間P内の短絡事故回線を検出し動作する回線選択リレー50A(50B)と、平行2回線送電線(1号線1L,2号線2L)の各同相の線間電流の和(ΣInA,ΣInB)の大きさと、各同相の線間電流の和と線間電圧(VA,VB)との位相差関係から、保護対象区間Pの内部短絡事故と外部短絡事故を判別し動作する方向リレー44A(44B)と、を備えた送電線保護リレーシステム1により、回線選択リレー50A(50B)の動作又は不動作及び方向リレー44A(44B)の動作又は不動作が所定の状態であると、事故回線の遮断器18A1,18A2(18B1,18B2)に遮断動作をさせることを特徴とする送電線保護方法である。
この方法により、短絡事故地点までの距離が正確に把握される。又、保護対象区間P内において太陽電池PV等の発電機が多数接続されていたとしても、保護対象区間P内の短絡事故時における正しい遮断動作が送電端A−受電端B間の通信なしで確保され、保護対象区間P外の短絡事故時における不要遮断が防止される。
又、上記送電線保護方法において、送電線保護リレーシステム1は、送電端A側及び受電端B側に設置されており、送電端A側において、回線選択リレー50Aの動作があり且つ方向リレー44A(内部短絡事故)の動作がある状態で、遮断器18A1,18A2に遮断動作をさせ、受電端B側において、回線選択リレー50Bの動作があり且つ方向リレー44B(外部短絡事故)が不動作である状態で、遮断器18B1,18B2に遮断動作をさせる。
よって、受電端Bにおいて、各回線の電流が和回路入力される方向リレー44Bが配置されたとしても、正しくトリップ指令が発せられあるいは阻止されることとなる。
≪変更例等≫
尚、本発明の形態は、上記形態に限定されず、次にそれぞれ示す変更例を適宜有するものである。
上記形態において、更に後備設備が設けられたり、その後備設備と各種リレー等が(演算器を介して)接続されたりしても良い。
演算器内の回路の種類や数や配置ないし演算器の数は、論理的に同等な他の回路に係る種類や数に変えられても良く、例えば受電端側の方向リレーにノット回路が組み込まれたり、その方向リレーの特性(動作条件)自体が真逆に設定されたりしても良い。
上記形態は、回線選択リレー方式に従ったものであったが、PCM電流作動リレー方式に従った送電線保護リレーシステムや送電線保護方法に対しても、本発明は適用可能である。
1・・送電線保護リレーシステム、1L・・1号線(回線)、2L・・2号線(回線)、14A,14B・・演算器、18A1,18A2,18B1,18B2・・遮断器、44A,44B・・方向リレー、50A,50B・・回線選択リレー、A・・送電端、B・・受電端、P・・保護対象区間、PV・・太陽電池(保護対象区間内発電機)、EA・・相電圧(送電端)、EB・・相電圧(受電端)、VA・・線間電圧(送電端)、VB・・線間電圧(受電端)。

Claims (4)

  1. 平行2回線送電線の各同相の回線間差電流の大きさ、及び各同相の回線間差電流と電圧との位相差関係から、保護対象区間内の短絡事故回線を検出し動作する回線選択リレーと、
    平行2回線送電線の各同相の線間電流の和の大きさと、各同相の線間電流の和と線間電圧との位相差関係から、前記保護対象区間の内部短絡事故と外部短絡事故を判別し動作する方向リレーと、
    前記回線選択リレー及び前記方向リレーの動作状態に基づいて事故回線の遮断器に遮断動作をさせる演算器と、
    を備えた
    ことを特徴とする送電線保護リレーシステム。
  2. 前記回線選択リレー、前記方向リレー、及び前記演算器は、送電端側及び受電端側に設置されており、
    送電端側において、前記演算器は、前記回線選択リレーの動作及び前記方向リレーの内部短絡事故動作により前記遮断器に遮断動作をさせ、
    受電端側において、前記演算器は、前記回線選択リレーの動作及び前記方向リレーの外部短絡事故不動作により前記遮断器に遮断動作をさせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の送電線保護リレーシステム。
  3. 平行2回線送電線の各同相の回線間差電流の大きさ、及び各同相の回線間差電流と電圧との位相差関係から、保護対象区間内の短絡事故回線を検出し動作する回線選択リレーと、
    平行2回線送電線の各同相の線間電流の和の大きさと、各同相の線間電流の和と線間電圧との位相差関係から、前記保護対象区間の内部短絡事故と外部短絡事故を判別し動作する方向リレーと、
    を備えた送電線保護リレーシステムにより、
    前記回線選択リレーの動作状態及び前記方向リレーの動作状態に基づいて、事故回線の遮断器に遮断動作をさせる
    ことを特徴とする送電線保護方法。
  4. 前記送電線保護リレーシステムは、送電端側及び受電端側に設置されており、
    送電端側において、前記回線選択リレーの動作があり且つ前記方向リレーの内部短絡事故の動作がある状態で、前記遮断器に遮断動作をさせ、
    受電端側において、前記回線選択リレーの動作があり且つ前記方向リレーの外部短絡事故が不動作である状態で、前記遮断器に遮断動作をさせる
    ことを特徴とする請求項3に記載の送電線保護方法。
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