JP2014017947A - ネットワークプロテクタ - Google Patents

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Hironori Sakashita
寛憲 坂下
Akira Takeda
章 竹田
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Abstract

【課題】ネットワーク配電線の事故時のプロテクタ遮断器の正常な遮断指令を行ない、かつ、突入電流の発生によるプロテクタ遮断器の不要な遮断を防止する。
【解決手段】実施形態によれば、ネットワークプロテクタは、複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらにネットワーク母線からプロテクタ遮断器を介して電力を負荷側に供給するネットワーク配電方式の負荷側を保護するために設けられ、負荷側に流れ込む電流の位相角がネットワーク変圧器の二次側電圧に対して0〜90°を超えた所定の角度の範囲の遅れであるときはプロテクタ遮断器を遮断せず、位相角が前記所定の角度の範囲以外の遅れ、または、90°を超えた所定の角度の範囲の進みであるときはプロテクタ遮断器を遮断する制御回路をもつ。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、複数の高圧配電線から負荷側に電力を配電するネットワーク受電方式の負荷側を保護するネットワークプロテクタに関する。
一般的に、配電系統におけるネットワーク受電方式は、複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらにネットワーク母線から負荷側に電力を供給するものであり、供給信頼度の高い受電方式として、主に都市部の高負荷過密地区に多く採用されている。
図14は、従来のネットワークプロテクタを適用したネットワーク受電方式の系統の一例を示す図である。
このネットワーク受電方式では、通常、2回線以上の高圧配電線のそれぞれからネットワーク変圧器121を介してネットワーク母線123に受電する。高圧配電線のそれぞれのネットワーク変圧器121の二次側はプロテクタ遮断器122を介して常時並列運用される。
このネットワーク受電方式ではネットワーク母線123により電力を受電し、テイクオフ遮断器124および負荷側変圧器125を介して負荷に対し電力が供給される。
それぞれの回線のプロテクタ遮断器122には、ネットワークプロテクタ126が並列に設けられる。配電線からみた、ネットワークプロテクタ126の一次側には計器用変圧器127が設けられ、二次側にはネットワーク変流器128が設けられる。
このネットワークプロテクタ126は、逆電力遮断継電器(67)131、過電流継電器(51)132、制御回路133を有する。
逆電力遮断継電器(67)131は、計器用変圧器127を介してネットワーク変圧器121の二次側の電圧を入力するとともに、ネットワーク変圧器121から負荷側に供給される電流を、ネットワーク変流器128を介して入力する。過電流継電器(51)132は、ネットワーク変流器128による出力に基づいてネットワーク変圧器121と負荷側との間の電流が所定値以上であるときに動作する。
そして、逆電力遮断継電器(67)131は、ネットワーク母線123からネットワーク変圧器121に向かって逆電力(電流)が流入される場合には、該当する回線のネットワークプロテクタ126の制御回路133によりプロテクタ遮断器122を遮断する。
つまり、ネットワークプロテクタ126は、配電線の事故時に健全回線から停止回線または事故回線に流れる逆電力(電流)を逆電力遮断継電器(67)131で検出して、該当する回線のプロテクタ遮断器122を遮断して、健全回線で電力供給を継続する機能を有する。
図15は、従来のネットワークプロテクタに備えられた逆電力遮断継電器(67)の動作特性の一例を示す図である。
図15に示すように、逆電力遮断継電器(67)131の遮断動作検出特性(最大感度角φ)は、ネットワーク配電系統の逆電力(電流)様相を考慮して、ネットワーク変圧器121の二次側電圧Vnに対して進み角の傾きとなっている。配電線の停止時に発生する逆電流は、図14に示すように、対地容量を介して大地に流れ込み、ネットワーク変圧器121の二次側電圧Vnに対する位相は90°進み方向となる。
しかし、逆電力遮断継電器(67)131に入力する電流は、負荷側を正方向としていることから、逆電流がネットワーク配電系統の対地容量に流れ込む場合、逆電力遮断継電器(67)131に入力する電流は、ネットワーク変圧器121の二次側電圧Vnに対して90°遅れ方向となる。したがって、図14に示すように、逆電力遮断継電器(67)131の動作特性曲線S1は、最大感度角φに対して直交する特性であり、動作領域E1の特性を有している。
図16は、従来のネットワークプロテクタの機能構成例を示す図である。
図16に示すように、ネットワークプロテクタ126の制御回路133は、論理積回路であるAND回路133aを有する。また、逆電力遮断継電器(67)131の出力と過電流継電器(51)132の出力はAND回路133aの入力となる。
配電線の事故時には、発生する逆電力(電流)により逆電力遮断継電器(67)131が動作して信号「1」をAND回路133aに出力し、かつ所定の電流の大きさを検出したときに過電流継電器(51)32が動作して信号「1」をAND回路133aに出力する。すると、AND回路133aから信号「1」が出力されて、プロテクタ遮断器122への遮断指令が出力される。
図17は、従来のネットワーク受電方式における負荷側突入電流の発生を示す系統図である。図18は、従来のネットワークプロテクタにおける逆電力遮断継電器(67)の動作特性と突入電流の位相関係の一例を示す図である。
負荷に電力を供給する場合は、図17に示すような、負荷への投入時に配電線側から負荷側に発生する突入電流Itが存在する。この突入電流の位相は、図18に示すように、ネットワーク変圧器121の二次側電圧Vnに対して、0〜90°の範囲で遅れ方向となっており、この図18に示した例では、突入電流の位相は、図15に示した逆電力遮断継電器(67)131の動作領域E1に入っている。また、この突入電流Itの大きさによっては過電流継電器(51)132が動作することがある。
この場合、電力系統が正常であって、プロテクタ遮断器122を通過する電流が順方向にもかかわらず、当該プロテクタ遮断器122が遮断されてしまうことになる。突入電流Itの大きさによっては、全ての回線のプロテクタ遮断器122が遮断される可能性もあり、この場合は、負荷への電力の供給が全て停止することとなってしまう。
この対策として、ネットワークプロテクタにおける電流位相角検出機能を設ける方式がある。図19は、従来のネットワークプロテクタにおける電流位相角検出機能の動作特性の一例を示す図である。図20は、従来のネットワークプロテクタの機能構成の変形例を示す図である。
この例では、ネットワークプロテクタ126は、図16に示した過電流継電器(51)132および制御回路133を有し、また、図16に示した逆電力遮断継電器(67)131の代わりに、逆電力遮断継電器(67D)141を有する。この逆電力遮断継電器(67D)141は、逆電力検出部141a、電流位相角検出部141bおよび否定回路であるNOT回路141cを有する。
逆電力遮断継電器(67D)141の逆電力検出部141aは、ネットワーク母線123からネットワーク変圧器121に逆電力が流れた際に動作して、信号「1」を出力する。この出力信号の値はAND回路141dに入力される。
逆電力遮断継電器(67D)141の電流位相角検出部141bは、図19に示すような、負荷側に流れ込む電流の位相角がネットワーク変圧器121の二次側電圧Vnに対して0〜90°の範囲で遅れ方向(動作領域E2)であるときに動作して信号「1」を出力する。この出力信号の値は、NOT回路141cで反転されてAND回路141dに入力される。このAND回路141dの出力信号は制御回路133のAND回路133aに入力される。
このAND回路133aから信号「1」が出力された場合は、制御回路133によりプロテクタ遮断器122が遮断される。
つまり、この例では、ネットワークプロテクタ126は、逆電力遮断継電器(67D)141の逆電力検出部141aが動作して信号「1」を出力し、かつ、電流位相角検出部141bが不動作となって信号「0」を出力したときに、NOT回路141cによる反転を伴って、AND回路141dは信号「1」を制御回路133のAND回路133aに出力する。この場合、過電流継電器(51)132の動作を条件として、制御回路133によりプロテクタ遮断器122を遮断する。
また、ネットワークプロテクタ126は、逆電力遮断継電器(67D)141の逆電力検出部141aが動作して信号「1」を出力し、かつ、電流位相角検出部141bが動作して信号「1」を出力したときに、NOT回路141cによる反転を伴って、AND回路141dは信号「0」を制御回路133のAND回路133aに出力する。この場合、過電流継電器(51)132の動作の有無に関わらずプロテクタ遮断器122は遮断されない。
図21は、従来のネットワークプロテクタに備えられた逆電力遮断継電器(67D)の動作特性の一例を示す図である。
図21に示すように、逆電力遮断継電器(67D)141全体の動作特性曲線はS3となり、動作領域は、図15に示した動作領域E1から当該動作領域E1と図19に示した動作領域E2との重複部分を除いた動作領域E3となる。
つまり、負荷側に流れ込む電流の位相角がネットワーク変圧器121の二次側電圧Vnに対して0〜90°の範囲で遅れ方向である、つまり図19に示した動作領域E2に含まれるときは、この電流の位相角は図21に示した動作領域E3には含まれず、逆電力遮断継電器(67D)141のAND回路141dは、制御回路133のAND回路133aに信号「0」を出力する。この場合、過電流継電器(51)132の動作の有無に関わらず、プロテクタ遮断器122は遮断されない。
特開2003−153430号公報
図22は、従来のネットワーク受電方式の系統における突入電流の波形の一例を示す図である。図23は、従来のネットワークプロテクタに備えられた逆電力遮断継電器(67D)の動作特性と突入電流の位相関係の一例を示す図である。
図22に示した突入電流の波形の例によれば、突入電流の位相は、図23に示したようにネットワーク変圧器の二次側電圧Vnに対して90°を超えて遅れ方向となる場合があることが確認されている。よって、突入電流の波形は、逆電力遮断継電器(67D)141の電流位相角検出部141bの特性の動作領域E2に入らない場合がある。
この場合、突入電流の位相角は、図21に示した動作領域E3に含まれてしまい、逆電力遮断継電器(67D)141のAND回路141dは、制御回路133のAND回路133aに信号「1」を出力するので、過電流継電器(51)132の動作を条件としてプロテクタ遮断器122は遮断されてしまう。
本発明が解決しようとする課題は、ネットワーク配電線の事故時のプロテクタ遮断器の正常な遮断指令を行ない、かつ、突入電流の発生によるプロテクタ遮断器の不要な遮断を防止することが可能になるネットワークプロテクタを提供することにある。
実施形態によれば、ネットワークプロテクタは、複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらに前記ネットワーク母線からプロテクタ遮断器を介して電力を負荷側に供給するネットワーク配電方式の前記負荷側を保護するために設けられ、前記負荷側に流れ込む電流の位相角が前記ネットワーク変圧器の二次側電圧に対して0〜90°を超えた所定の角度の範囲の遅れであるときは前記プロテクタ遮断器を遮断せず、前記位相角が前記所定の角度の範囲を超えた遅れ、または、90°を超えた所定の角度の進みであるときは前記プロテクタ遮断器を遮断する制御回路をもつ。
また、実施形態によれば、ネットワークプロテクタは、複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらに前記ネットワーク母線からプロテクタ遮断器を介して電力を負荷側に供給するネットワーク配電方式の前記負荷側を保護するために設けられ、前記負荷側に流れ込む電流が前記所定の高調波成分を含む場合には、前記プロテクタ遮断器を遮断せず、前記電流が所定の高調波成分を含まないときは、前記プロテクタ遮断器を遮断する制御回路をもつ。
また、実施形態によれば、ネットワークプロテクタは、複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらに前記ネットワーク母線からプロテクタ遮断器を介して電力を負荷側に供給するネットワーク配電方式の前記負荷側を保護するために設けられ、前記負荷側に流れ込む電流の位相角が前記ネットワーク変圧器の二次側電圧に対して0〜90°を超えた所定の角度の範囲の遅れであるとき不動作となり、前記位相角が前記所定の角度の範囲以外の遅れ、または、90°を超えた所定の角度の進みであるときに動作する第1の制御回路と、前記負荷側に流れ込む電流が前記所定の高調波成分を含む場合と含まない場合とで動作状態が変化する第2の制御回路と、前記第1の制御回路が動作して、前記負荷側に流れ込む電流が遮断を要する所定値以上の場合、または、前記第2の制御回路の動作状態が、前記負荷側に流れ込む電流が前記所定の高調波成分を含まない場合の動作状態で、前記負荷側に流れ込む電流が遮断を要する所定値以上の場合に前記プロテクタ遮断器を遮断する第3の制御回路とをもつ。
本発明によれば、ネットワーク配電線の事故時のプロテクタ遮断器の正常な遮断指令を行ない、かつ、突入電流の発生によるプロテクタ遮断器の不要な遮断を防止することが可能になる。
第1の実施形態におけるネットワークプロテクタを適用したネットワーク受電方式の系統の一例を示す図。 第1の実施形態におけるネットワークプロテクタに備えられた逆電力遮断継電器(67A)の動作特性の一例を示す図。 第1の実施形態におけるネットワークプロテクタの機能構成例を示す図。 第1の実施形態におけるネットワークプロテクタの処理動作手順の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態における発生電流に応じたネットワークプロテクタの動作の種別を表形式で示す図。 第2の実施形態におけるネットワークプロテクタの機能構成例を示す図。 第2の実施形態におけるネットワークプロテクタの処理動作手順の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態における発生電流に応じたネットワークプロテクタの動作の種別を表形式で示す図。 第3の実施形態におけるネットワークプロテクタの機能構成例を示す図。 第3の実施形態におけるネットワークプロテクタの処理動作手順の一例を示すフローチャート。 第3の実施形態における発生電流に応じたネットワークプロテクタの動作の種別を表形式で示す図。 第4の実施形態におけるネットワークプロテクタの機能構成例を示す図。 第4の実施形態におけるネットワークプロテクタの処理動作手順の一例を示すフローチャート。 従来のネットワークプロテクタを適用したネットワーク受電方式の系統の一例を示す図。 従来のネットワークプロテクタに備えられた逆電力遮断継電器(67)の動作特性の一例を示す図。 従来のネットワークプロテクタの機能構成例を示す図。 従来のネットワーク受電方式における負荷側突入電流の発生を示す系統図。 従来のネットワークプロテクタにおける逆電力遮断継電器(67)の動作特性と突入電流の位相関係の一例を示す図。 従来のネットワークプロテクタにおける電流位相角検出機能の動作特性の一例を示す図。 従来のネットワークプロテクタの機能構成の変形例を示す図。 従来のネットワークプロテクタに備えられた逆電力遮断継電器(67D)の動作特性の一例を示す図。 従来のネットワーク受電方式の系統における突入電流の波形の一例を示す図。 従来のネットワークプロテクタに備えられた逆電力遮断継電器(67D)の動作特性と突入電流の位相関係の一例を示す図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態におけるネットワークプロテクタを適用したネットワーク受電方式の系統の一例を示す図である。
このネットワーク受電方式では、2回線以上の高圧配電線のそれぞれからネットワーク変圧器21を介してネットワーク母線23に受電する。高圧配電線のそれぞれのネットワーク変圧器21の二次側はプロテクタ遮断器22を介して常時並列運用される。
このネットワーク受電方式では、ネットワーク母線23により電力を受電し、テイクオフ遮断器24および負荷側変圧器25を介して負荷に対し電力が供給される。
それぞれの回線のプロテクタ遮断器22の二次側にはネットワーク変流器28が設けられる。プロテクタ遮断器22の一次側とネットワーク変流器28との間にはネットワークプロテクタ26が設けられる。ネットワークプロテクタ26の一次側には計器用変圧器27が設けられる。
このネットワークプロテクタ26は、逆電力遮断継電器(67A)31、過電流継電器(51)32、制御回路33を有する。
逆電力遮断継電器(67A)31は、計器用変圧器27を介してネットワーク変圧器21の二次側の電圧を入力する。また、逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク変圧器21から負荷側に供給される電流を、ネットワーク変流器28を介して入力する。過電流継電器(51)32は、ネットワーク変流器28による出力に基づいてネットワーク変圧器21と負荷側との間の電流が所定値以上であるときに動作する。
そして、ネットワーク母線23からネットワーク変圧器21に向かって所定の範囲の位相の逆電力(電流)が流入される場合には、該当する回線のネットワークプロテクタ26の制御回路33により当該回線のプロテクタ遮断器22を遮断する。
図2は、第1の実施形態におけるネットワークプロテクタに備えられた逆電力遮断継電器(67A)の動作特性の一例を示す図である。
図2に示すように、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31は、最大感度角φに対して直交する動作特性曲線S4(X特性)と、ネットワーク変圧器21の二次側電圧Vnの位相より負荷側に流れ込む電流Iの位相が所定の角度θの遅れの場合に最大感度となる動作特性曲線S5(Y特性)とを有する。
これらの動作特性曲線により定められる領域である、逆電力遮断継電器(67A)31の動作領域は、図2に示した動作領域E4となる。この動作領域E4は、図19に示した動作領域E3から、負荷側に流れ込む電流Iの位相角がネットワーク変圧器21の二次側電圧Vnに対して90°を超えた所定の角度の範囲の遅れ方向の範囲を除いた領域、つまり、ネットワーク変圧器の二次側電圧に対して0〜90°を超えた所定の角度の範囲の遅れ、または、90°を超えた所定の角度の進みの領域である。この所定の角度とは、図9に示した角度θ+90°である。
ここで、逆電力遮断継電器(67A)31は、入力した電流の位相が、図2に示した動作領域E4に含まれないときは動作しない。このように、入力した電流が動作領域E4に含まれない場合とは、この入力した電流が突入電流である場合である。また、過電流継電器(51)32は、所定の電流値以上の電流を検出した場合に動作する。
図3は、第1の実施形態におけるネットワークプロテクタの機能構成例を示す図である。
図3に示すように、ネットワークプロテクタ26の制御回路33はAND回路33aを有する。逆電力遮断継電器(67A)31の出力と過電流継電器(51)32の出力はAND回路33aの入力となる。
逆電力遮断継電器(67A)31は、電流の位相が図2に示した動作領域E4に含まれているときは不動作となり、信号「0」を制御回路33のAND回路33aに出力する。また、過電流継電器(51)32は、動作していないと、信号「0」を制御回路33のAND回路33aに出力する。
逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク母線23からネットワーク変圧器21に電流が流れ、この電流の位相が図2に示した動作領域E4に含まれているときに動作して、信号「1」を制御回路33のAND回路33aに出力する。また、過電流継電器(51)32は、動作すると信号「1」を制御回路33のAND回路33aに出力する。
逆電力遮断継電器(67)31や過電流継電器(51)32がともに動作していると、AND回路33aから信号「1」が出力されて、制御回路33からプロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される。
つまり、この例では、ネットワークプロテクタ26は、逆電力遮断継電器(67A)31が動作したときに、過電流継電器(51)32の動作を条件として、制御回路33によりプロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される。
また、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31が動作しない場合、過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらず、AND回路33aからは信号「0」が出力される。この場合、制御回路33からプロテクタ遮断器22への遮断指令は出力されない。
図4は、第1の実施形態におけるネットワークプロテクタの処理動作手順の一例を示すフローチャートである。
図5は、第1の実施形態における発生電流に応じたネットワークプロテクタの動作の種別を表形式で示す図である。
この実施形態では、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク配電線を通過する電流の位相角が図2に示した動作領域E4内でない場合は(ステップS1のNO)、不動作となり、制御回路33のAND回路33aへ入力される信号は「0」となる(ステップS2)。位相角が動作領域E4内でない電流とは、前述したように突入電流が該当する。本実施形態では、突入電流の位相角は、ネットワーク変圧器21の二次側電圧Vnに対する角度θ+90°までの範囲内であるとする。
この場合、過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらず、制御回路33のAND回路33aからの信号は「0」となるので、制御回路33はプロテクタ遮断器22への遮断指令を出力しない(ステップS3)。
一方、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク配電線を通過する電流の位相角が図2に示した動作領域E4内である場合は(ステップS1のYES)、動作して、制御回路33のAND回路33aへ信号「1」を出力する(ステップS4)。電流の位相角が動作領域E4内である場合とは、発生した電流が配電線の事故時に発生した電流である場合に該当する。
この場合、過電流継電器(51)32が動作していなければ(ステップS5のNO)、制御回路33はプロテクタ遮断器22への遮断指令は出力しない(ステップS3)。
また、制御回路33のAND回路33aへ信号「1」が出力されている状態で過電流継電器(51)32が動作していれば(ステップS5のYES)、制御回路33はプロテクタ遮断器22への遮断指令を出力する(ステップS6)。
以上説明したように、第1の実施形態では、配電線に事故が発生した際は、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31が逆電力(電流)を検出し、この発生した電流が過電流継電器(51)32の動作する条件を満たしている場合に、制御回路33におけるAND条件が成立して、プロテクタ遮断器22を遮断する。
一方、突入電流が発生した場合には、この突入電流の位相角は動作領域E4に入らないので逆電力遮断継電器(67A)31は動作しない。これにより、突入電流が過電流継電器(51)32の動作感度を上回り、当該過電流継電器(51)32が動作した場合でも、制御回路33にAND条件が成立しないので、突入電流の位相角がネットワーク変圧器21の二次側電圧Vnに対して90°を超えた所定の角度の範囲の遅れ方向となっている場合におけるプロテクタ遮断器22の不要な遮断指令を防止することができ、かつ、ネットワークプロテクタの責務である、ネットワーク配電線の事故時のプロテクタ遮断器の正常な遮断指令の機能を果たすことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態におけるネットワーク受電方式の系統の構成のうち第1の実施形態で説明した部分と同一部分の説明は省略する。
この第2の実施形態では、配電線の事故時の発生電流に対する遮断指令を確実に行なえる構成としたことを特徴としている。
図6は、第2の実施形態におけるネットワークプロテクタの機能構成例を示す図である。
本実施形態では、ネットワークプロテクタ26は、第1の実施形態で説明した過電流継電器(51)32、制御回路33を有し、また、第1の実施形態で説明した逆電力遮断継電器(67A)31に替えて逆電力遮断継電器(67A)41を有する。
この逆電力遮断継電器(67A)41は、逆電力検出部41a、ネットワーク配電線を通過する電流における第2調波を検出するための第2調波検出部41b、NOT回路41c、遅延回路41dおよびAND回路41eを有する。
逆電力遮断継電器(67A)41の逆電力検出部41aは、ネットワーク母線23からネットワーク変圧器21に逆電力(電流)が流れ、この電流の位相角が図2に示した動作領域E4に含まれているときに動作して、信号「1」を出力する。この出力信号の値は遅延回路41dを介してAND回路41eに入力される。
逆電力遮断継電器(67A)41の第2調波検出部41bは、ネットワーク配電線を通過する電流に第2調波が重畳されているときに動作して信号「1」を出力する。第2調波が重畳されている電流は突入電流を意味する。また、第2調波検出部41bは、ネットワーク配電線を通過する電流に第2調波が重畳されていないときは不動作となり、信号「0」を出力する。第2調波が重畳されていない電流は、配電線の事故時に流れる電流を意味する。第2調波検出部41bからの出力信号の値は、NOT回路41cで反転されてAND回路41eに入力される。
逆電力遮断継電器(67A)41の逆電力検出部41aとAND回路41eとの間の遅延回路41dは、逆電力検出部41aからAND回路41eまでの信号伝送時間を、第2調波検出部41bからNOT回路41cを介したAND回路41eまでの信号伝送時間にあわせるために設けられる。AND回路41eの出力信号は制御回路33のAND回路33aに入力される。
このAND回路33aから信号「1」が出力された場合は、第1の実施形態と同様に制御回路33によりプロテクタ遮断器22が遮断される。
つまり、この実施形態では、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)41の逆電力検出部41aが動作して信号「1」を出力し、かつ、第2調波検出部41bが不動作となって信号「0」を出力したときに、NOT回路41cによる反転を伴ってAND回路41eに「1」が入力され、このAND回路41eは信号「1」を制御回路33のAND回路33aに出力する。この場合、過電流継電器(51)32の動作を条件として、制御回路33によりプロテクタ遮断器22の遮断指令を出力する。
また、この実施形態では、突入電流が流れる事により、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)41の逆電力検出部41aが動作して信号「1」を出力し、かつ、第2調波検出部41bが動作して信号「1」を出力したときに、NOT回路41cによる反転を伴ってAND回路41eに「0」が入力され、このAND回路41eは信号「0」を制御回路33のAND回路33aに出力する。この場合、過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらずプロテクタ遮断器22への遮断指令は出力されない。
図7は、第2の実施形態におけるネットワークプロテクタの処理動作手順の一例を示すフローチャートである。図8は、第2の実施形態における発生電流に応じたネットワークプロテクタの動作の種別を表形式で示す図である。
この実施形態では、ネットワーク配電線を通過する電流をネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)41の逆電力検出部41aにより検出し、この位相角が図2に示した動作領域E4に含まれていないと検出された場合には(ステップS10のNO)、逆電力検出部41aから信号「0」が遅延回路41dを介してAND回路41eへ入力される。すると、AND回路41eは、制御回路33のAND回路33aへ信号「0」を出力する(ステップS12)。
この場合、第2調波検出部41bや過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらず、制御回路33はプロテクタ遮断器22への遮断指令は出力しない(ステップS13)。よって、第1の実施形態と同様に、突入電流の発生時におけるプロテクタ遮断器22の不要な遮断指令を防止することができる。
一方、ネットワーク配電線を通過する電流をネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31の逆電力検出部41aにより検出し、この位相角が図2に示した動作領域E4に含まれていると検出された場合には(ステップS10のYES)、逆電力検出部41aから遅延回路41dを介して信号「1」がAND回路41eへ入力される。
この状態で、第2調波検出部41bにより第2調波を検出していない場合は(ステップS11のNO)、第2調波検出部41bから信号「0」が出力され、この信号がNOT回路41cにより反転されて信号「1」がAND回路41eへ入力される。第2調波検出部41bにより第2調波を検出しない場合とは、配電線の事故時に発生した電流の検出時が挙げられる。すると、AND回路41eは、制御回路33のAND回路33aへ信号「1」を出力する(ステップS13)。
AND回路33aへ信号「1」が出力されている状態で、過電流継電器(51)32が動作していなければ(ステップS15のNO)、制御回路33はプロテクタ遮断器22への遮断指令は出力しない(ステップS13)。
また、制御回路33のAND回路33aへ信号「1」が出力されている状態で過電流継電器(51)32が動作していれば(ステップS15のYES)、制御回路33はプロテクタ遮断器22への遮断指令を出力する(ステップS16)。よって、配電線の事故時に発生した電流に対する、プロテクタ遮断器22への遮断指令を出力することができる。
また、ネットワーク配電線を通過する電流をネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31の逆電力検出部41aにより検出し、この位相角が図2に示した動作領域E4に含まれていると検出された場合で(ステップS10のYES)、逆電力検出部41aから遅延回路41dを介して信号「1」がAND回路41eへ入力される。
この状態で、第2調波検出部41bにより第2調波を検出した場合は(ステップS11のYES)、逆電力検出部41aから信号「1」が遅延回路41dを介してAND回路41eへ入力され、また、第2調波検出部41bから信号「1」が出力され、この信号がNOT回路41cにより反転されて信号「0」がAND回路41eへ入力される。すると、AND回路41eは、制御回路33のAND回路33aへ信号「0」を出力する(ステップS12)。
この場合、過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらず、制御回路33はプロテクタ遮断器22への遮断指令は出力しない(ステップS13)。よって、ネットワーク配電線を通過する電流が突入電流であって、何らかの原因で、位相角が図2に示した動作領域E4に含まれていると検出された場合でも、第2調波検出部41bにより第2調波を検出するので、突入電流の発生時におけるプロテクタ遮断器22の不要な遮断指令を確実に防止することができる。
以上説明したように、第2の実施形態では、突入電流が発生した場合、この突入電流には第2調波が重畳されているので第2調波検出部41bが動作する。この場合、制御回路33のAND回路33aには信号「0」が入力されるので、逆電力遮断継電器(67A)や過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらず、制御回路33からプロテクタ遮断器22の遮断指令は出力されない。このような構成とすることにより、突入電流発生時の不要な遮断指令を確実に防止できる。
さらに、本実施形態では、配電線の事故時に発生する逆電力(電流)を逆電力遮断継電器(67A)41の逆電力検出部41aが検出し、この電流の位相角は図2に示した動作領域E4に含まれるが、事故時に発生する電流は突入電流ではなく、第2調波が重畳されていないので、第2調波検出部41bは動作しない。この場合、制御回路33のAND回路33aには信号「1」が入力されるので、過電流継電器(51)32の動作を条件に、制御回路33からのプロテクタ遮断器22への遮断指令の出力が可能となる。このような構成とすることにより、突入電流発生時のプロテクタ遮断器22への不要な遮断指令を確実に防止し、かつ、配電線の事故時の発生電流に対するプロテクタ遮断器22への遮断指令を行なうことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
配電線の停止時には、対地容量を介して大地に流れ込む逆電力(電流)が発生する。この電流が発生した場合には、プロテクタ遮断器22を遮断する事が必要であるが、この停止時に発生する電流の位相角は、ネットワーク変圧器21の二次側電圧Vnに対して90°遅れ方向となる。この位相角は、第1の実施形態で説明した逆電力遮断継電器(67A)の31の動作領域E4には含まれないので、逆電力遮断継電器(67A)31は動作しない。よって、制御回路33は、プロテクタ遮断器22の遮断指令を出力しないので、必要な遮断指令が行えない。
そこで、第3の実施形態では、配電線の事故時の発生電流に対する遮断指令を行ないつつ、配電線の停止時の発生電流に対する遮断指令をさらに行なえる構成としたことを特徴としている。
図9は、第3の実施形態におけるネットワークプロテクタの機能構成例を示す図である。
本実施形態では、ネットワークプロテクタ26は、第1の実施形態で説明した逆電力遮断継電器(67A)31、過電流継電器(51)32を有し、また、逆電力遮断継電器(67B)51、ネットワーク配電線を通過する電流における第2調波を検出するための第2調波検出部52、遅延回路53、NOT回路54、AND回路55、論理和回路であるOR回路56、およびAND回路57を有する。
逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク母線23からネットワーク変圧器21に逆電流が流れ、かつ、この電流の位相角が図2に示した動作領域E4内である場合、つまり、配電線の事故時発生電流である場合に動作して、第1の実施形態で説明したように信号「1」をOR回路56に出力する。
過電流継電器(51)32は、動作すると第1の実施形態で説明したように信号「1」をAND回路57に出力する。
また、逆電力遮断継電器(67B)51は、逆電力検出機能を有し、ネットワーク母線23からネットワーク変圧器21に逆電力が流れた際に動作して、信号「1」を出力する。この信号は、遅延回路53を介してAND回路55に入力される。
第2調波検出部52は、ネットワーク配電線を通過する電流に第2調波が重畳されているときに動作して信号「1」を出力する。また、第2調波検出部52は、ネットワーク配電線を通過する電流に第2調波が重畳されていないときは不動作となり、信号「0」を出力する。この出力信号の値は、NOT回路54で反転されてAND回路55に入力される。
逆電力遮断継電器(67B)51とAND回路55との間の遅延回路53は、逆電力遮断継電器(67B)51からAND回路55までの信号伝送時間を、第2調波検出部52からNOT回路54を介したAND回路55までの信号伝送時間にあわせるために設けられる。AND回路55の出力信号はOR回路56に入力される。OR回路56の出力信号は過電流継電器(51)32からの信号とともにAND回路57に入力される。
過電流継電器(51)32が動作しており、AND回路57から信号「1」が出力された場合は、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される。
つまり、この第3の実施形態では、配電線の事故時の電流発生によりネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31が動作して信号「1」を出力した場合には、過電流継電器(51)32の動作を条件として、逆電力遮断継電器(67B)51や第2調波検出部52の動作の有無に関わらず、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される。
この場合、配電線の事故時の電流の発生から遮断指令の出力までに要する動作は、OR回路56およびAND回路57の2つの動作となるので、第2の実施形態と比較して、配電線の事故時の電流の発生から遮断までのタイムラグが小さくなる。よって、配電線の事故時の電流発生から当該電流の遮断指令を速やかに出力する事ができる。
また、この実施形態では、配電線の停止時の電流発生により、逆電力遮断継電器(67B)51が動作して信号「1」をAND回路55に出力する。配電線の停止時の電流には第2調波が重畳されないので、第2調波検出部52は不動作となって信号「0」を出力し、NOT回路54による反転を伴ってAND回路55に信号「1」を出力する。
すると、AND回路55は信号「1」を出力し、OR回路56は信号「1」を出力するので、過電流継電器(51)32の動作を条件として、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される。このような構成の場合、配電線の停止時の電流の発生から遮断までのタイムラグは、配電線の事故時の電流の発生から遮断までのタイムラグより大きいが、配電線の事故時は、電流の発生から速やかに当該電流を遮断する事が求められる一方で、配電線の停止時は、配電線の事故時と比較して電流の発生から遮断までの時間は長くてもよいので、悪影響は生じない。
また、突入電流が発生した場合、この突入電流の位相角は逆電力遮断継電器(67A)31の動作領域E4に入らないので、この逆電力遮断継電器(67A)31は信号「0」をOR回路56に出力する。また、この突入電流の発生により逆電力遮断継電器(67B)51が動作して信号「1」を出力し、かつ、突入電流は第2調波を含むので、第2調波検出部52が動作して信号「1」を出力し、NOT回路54による反転を伴って、AND回路55に信号「0」を出力する。この場合、AND回路55は信号「0」を出力する。すると、出力先のOR回路56は、信号「0」を出力するので、過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらずプロテクタ遮断器22は遮断されない。
また、配電線の事故時に電流が発生した場合、この電流の位相角は逆電力遮断継電器(67A)31の動作領域E4に入るので、この逆電力遮断継電器(67A)31は信号「1」をOR回路56に出力する。また、この事故時の電流の発生により逆電力遮断継電器(67B)51が動作して信号「1」を出力し、事故時に発生した電流は第2調波を含まないので、第2調波検出部52は不動作となり信号「0」を出力し、NOT回路54による反転を伴って、AND回路55に信号「1」を出力する。この場合、AND回路55は信号「1」を出力する。すると、出力先のOR回路56は、信号「1」を出力するので、過電流継電器(51)32の動作を条件として、プロテクタ遮断器22が遮断される。
よって、第1の実施形態と同様に、突入電流発生時の不要な遮断指令を防ぐことができる。
図10は、第3の実施形態におけるネットワークプロテクタの処理動作手順の一例を示すフローチャートである。
図11は、第3の実施形態における発生電流に応じたネットワークプロテクタの動作の種別を表形式で示す図である。
この実施形態では、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク配電線を通過する電流の位相角が図2に示した動作領域E4内でない場合は(ステップS21のNO)、不動作となり、OR回路56へ入力される信号は「0」となる。位相角が動作領域E4内でない電流とは、突入電流または配電線停止時の発生電流が該当する。
そして、ネットワーク配電線を通過する電流をネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67B)51により検出して(ステップS22)、かつ第2調波検出部52により第2調波を検出した場合は(ステップS23のYES)、逆電力遮断継電器(67B)51から信号「1」が遅延回路53を介してAND回路55へ入力され、また、第2調波検出部52から信号「1」が出力され、この信号がNOT回路54により反転されて信号「0」がAND回路55へ入力される。すると、AND回路55は、OR回路56へ信号「0」を出力し、このOR回路56は、AND回路57へ信号「0」を出力する(ステップS24)。
この場合、過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらず、プロテクタ遮断器22への遮断指令は出力されない(ステップS25)。よって、第1の実施形態と同様に、突入電流の発生時におけるプロテクタ遮断器22の不要な遮断指令を防止することができる。
一方、ネットワーク配電線を通過する電流をネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67B)51により検出し、第2調波検出部52により第2調波を検出していない場合は(ステップS23のNO)、逆電力遮断継電器(67B)51から遅延回路53を介して信号「1」がAND回路55へ入力され、また、第2調波検出部52から信号「0」が出力され、この信号がNOT回路54により反転されて信号「1」がAND回路55へ入力される。すると、AND回路55は、OR回路56へ信号「1」を出力し、このOR回路56は、AND回路57へ信号「1」を出力する(ステップS26)。第2調波検出部52により第2調波を検出しない場合とは、配電線の事故時に発生した電流の検出時および配電線の停止時に発生した電流の検出時が挙げられる。
AND回路57へ信号「1」が出力されている状態で、過電流継電器(51)32が動作していなければ(ステップS27のNO)、プロテクタ遮断器22への遮断指令は出力されない(ステップS25)。
また、AND回路57へ信号「1」が出力されている状態で過電流継電器(51)32が動作していれば(ステップS27のYES)、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される(ステップS28)。よって、配電線の事故時に発生した電流の検出時および配電線の停止時に発生した電流に対する、プロテクタ遮断器22への遮断指令を出力することができる。
また、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク配電線を通過する電流の位相角が図2に示した動作領域E4内である場合は(ステップS21のYES)、動作して、OR回路56へ信号「1」を出力し、このOR回路56は、AND回路57へ信号「1」を出力する(ステップS26)。電流の位相角が動作領域E4内である場合とは、発生した電流が配電線の事故時に発生した電流である場合に該当する。
この場合、過電流継電器(51)32が動作していなければ(ステップS27のNO)、プロテクタ遮断器22への遮断指令は出力されない(ステップS28)。
また、AND回路57へ信号「1」が出力されている状態で過電流継電器(51)32が動作していれば(ステップS27のYES)、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される(ステップS28)。
以上説明したように、第3の実施形態では、突入電流発生時のプロテクタ遮断器22への不要な遮断指令を防止し、かつ、配電線の事故時の発生電流に対するプロテクタ遮断器22への遮断指令を行ないつつ、配電線の停止時における電流発生に対するプロテクタ遮断器22への遮断指令を行なうことができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
この実施形態では、第3の実施形態と同様に、突入電流発生時のプロテクタ遮断器22への不要な遮断指令を防止し、かつ、配電線の事故時の発生電流に対するプロテクタ遮断器22への遮断指令を行ないつつ、配電線の停止時における電流発生に対するプロテクタ遮断器22への遮断指令を行なうことができることを特徴としている。
図12は、第4の実施形態におけるネットワークプロテクタの機能構成例を示す図である。
本実施形態では、ネットワークプロテクタ26は、第1の実施形態で説明した逆電力遮断継電器(67A)31、過電流継電器(51)32を有し、また、逆電力遮断継電器(67B)51、ネットワーク配電線を通過する電流における第2調波を検出するための第2調波検出部52、遅延回路53、NOT回路54、AND回路55、論理和回路であるOR回路56、およびAND回路61を有する。この第4の実施形態では、第3の実施形態と異なり、過電流継電器(51)32の出力は、逆電力遮断継電器(67A)31からの出力とともにAND回路61に入力され、このAND回路61の出力はOR回路56に入力される構成となっている。
逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク母線23からネットワーク変圧器21に逆電流が流れ、かつ、この電流の位相角が図2に示した動作領域E4内である場合、つまり、配電線の事故時発生電流である場合に動作して、信号「1」をAND回路61に出力する。
過電流継電器(51)32は、動作すると信号「1」をAND回路61に出力する。
また、逆電力遮断継電器(67B)51は、逆電力検出機能を有し、ネットワーク母線23からネットワーク変圧器21に逆電力が流れた際に動作して、信号「1」を出力する。この信号は、遅延回路53を介してAND回路55に入力される。
第2調波検出部52は、ネットワーク配電線を通過する電流に第2調波が重畳されているときに動作して信号「1」を出力する。また、第2調波検出部52は、ネットワーク配電線を通過する電流に第2調波が重畳されていないときは不動作となり、信号「0」を出力する。この出力信号の値は、NOT回路54で反転されてAND回路55に入力される。
逆電力遮断継電器(67B)51とAND回路55との間の遅延回路53は、逆電力遮断継電器(67B)51からAND回路55までの信号伝送時間を、第2調波検出部52からNOT回路54を介したAND回路55までの信号伝送時間にあわせるために設けられる。AND回路55の出力信号はOR回路56に入力される。
このOR回路56から信号「1」が出力された場合は、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される。
つまり、この第4の実施形態では、配電線の事故時の電流発生によりネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31が動作して信号「1」を出力して、かつ過電流継電器(51)32が動作して信号「1」を出力することで、AND回路61が信号「1」を出力した場合には、出力先のOR回路56は、逆電力遮断継電器(67B)51や第2調波検出部52の動作の有無に関わらず信号「1」を出力し、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される。
この場合、配電線の事故時の電流の発生から遮断指令の出力までに要する動作は、AND回路61およびOR回路56の2つの動作となるので、第2の実施形態と比較して、配電線の事故時の電流の発生から遮断までのタイムラグが小さくなる。よって、配電線の事故時の電流発生から当該電流の遮断指令を速やかに出力する事ができる。
また、この実施形態では、配電線の停止時の電流発生により、逆電力遮断継電器(67B)51が動作して信号「1」をAND回路55に出力する。配電線の停止時の電流には第2調波が重畳されないので、第2調波検出部52は不動作となって信号「0」を出力し、NOT回路54による反転を伴ってAND回路55に信号「1」を出力する。
すると、AND回路55は信号「1」を出力し、出力先のOR回路56は信号「1」を出力し、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される。このような構成の場合、配電線の停止時の電流の発生から遮断までのタイムラグは、配電線の事故時の電流の発生から遮断までのタイムラグより大きいが、配電線の事故時は、電流の発生から速やかに当該電流を遮断する事が求められる一方で、配電線の停止時は、配電線の事故時と比較して電流の発生から遮断までの時間は長くてもよいので、悪影響は生じない。
また、この実施形態では、突入電流が発生した場合、この突入電流の位相角は逆電力遮断継電器(67A)31の動作領域E4に入らないので、この逆電力遮断継電器(67A)31からは信号「0」がAND回路61に出力され、このAND回路61からは過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらず、信号「0」がOR回路56に出力される。また、この突入電流の発生により逆電力遮断継電器(67B)51が動作して信号「1」を出力し、かつ、突入電流は第2調波を含むので、第2調波検出部52が動作して信号「1」を出力し、NOT回路54による反転を伴って、AND回路55に信号「0」を出力する。この場合、AND回路55は信号「0」を出力する。すると、出力先のOR回路56は信号「0」を出力するので、プロテクタ遮断器22は遮断されない。
また、この実施形態では、配電線の事故時に電流が発生した場合、この電流の位相角は逆電力遮断継電器(67A)31の動作領域E4に入るので、この逆電力遮断継電器(67A)31は信号「1」をAND回路61に出力し、AND回路61は過電流継電器(51)32の動作を条件として、信号「1」をOR回路56に出力する。また、この事故時の電流の発生により逆電力遮断継電器(67B)51が動作して信号「1」を出力し、事故時に発生した電流は第2調波を含まないので、第2調波検出部52は不動作となり信号「0」を出力し、NOT回路54による反転を伴って、AND回路55に信号「1」を出力する。この場合、AND回路55は信号「1」を出力する。すると、出力先のOR回路56は信号「1」を出力するので、プロテクタ遮断器22が遮断される。
よって、第1の実施形態と同様に、突入電流発生時の不要な遮断指令を防ぐことができる。
図13は、第4の実施形態におけるネットワークプロテクタの処理動作手順の一例を示すフローチャートである。
この実施形態では、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク配電線を通過する電流の位相角が図2に示した動作領域E4内でない場合は(ステップS31のNO)、不動作となり、AND回路61へ入力される信号は「0」となる。位相角が動作領域E4内でない電流とは、突入電流または配電線停止時の発生電流が該当する。この場合、過電流継電器(51)32の動作の有無に関わらず、AND回路61はOR回路56に信号「1」を出力する。
そして、ネットワーク配電線を通過する電流をネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67B)51により検出して(ステップS32)、かつ第2調波検出部52により第2調波を検出した場合は(ステップS33のYES)、逆電力遮断継電器(67B)51から信号「1」が遅延回路53を介してAND回路55へ入力され、また、第2調波検出部52から信号「1」が出力され、この信号がNOT回路54により反転されて信号「0」がAND回路55へ入力される。すると、AND回路55は、OR回路56へ信号「0」を出力し、このOR回路56は信号「0」を出力する(ステップS34)。
この場合、プロテクタ遮断器22への遮断指令は出力されない(ステップS35)。よって、第1の実施形態と同様に、突入電流の発生時におけるプロテクタ遮断器22の不要な遮断指令を防止することができる。
一方、ネットワーク配電線を通過する電流をネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67B)51により検出し、第2調波検出部52により第2調波を検出していない場合は(ステップS33のNO)、逆電力遮断継電器(67B)51から遅延回路53を介して信号「1」がAND回路55へ入力され、また、第2調波検出部52から信号「0」が出力され、この信号がNOT回路54により反転されて信号「1」がAND回路55へ入力される。第2調波検出部52により第2調波を検出しない場合とは、配電線の事故時に発生した電流の検出時および配電線の停止時に発生した電流の検出時が挙げられる。すると、AND回路55は、OR回路56へ信号「1」を出力し、このOR回路56は、信号「1」を出力する(ステップS37)。
また、OR回路56から信号「1」が出力されている状態では、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される(ステップS38)。よって、配電線の事故時に発生した電流の検出時および配電線の停止時に発生した電流に対する、プロテクタ遮断器22への遮断指令を出力することができる。
また、ネットワークプロテクタ26の逆電力遮断継電器(67A)31は、ネットワーク配電線を通過する電流の位相角が図2に示した動作領域E4内である場合は(ステップS31のYES)、動作し、この状態で過電流継電器(51)32が動作していれば(ステップS36のYES)、AND回路61からOR回路56へ信号「1」が出力され、このOR回路56は、信号「1」を出力する(ステップS37)。電流の位相角が動作領域E4内である場合とは、発生した電流が配電線の事故時に発生した電流である場合に該当する。
OR回路56から信号「1」が出力されている状態では、プロテクタ遮断器22への遮断指令が出力される(ステップS38)。
以上説明したように、第4の実施形態では、第3の実施形態と同様に、突入電流発生時のプロテクタ遮断器22への不要な遮断指令を防止し、かつ、配電線の事故時の発生電流に対するプロテクタ遮断器22への遮断指令を行ないつつ、配電線の停止時における電流発生に対するプロテクタ遮断器22への遮断指令を行なうことができる。
これらの各実施形態によれば、ネットワーク配電線の事故時のプロテクタ遮断器の正常な遮断指令を行ない、かつ、突入電流の発生によるプロテクタ遮断器の不要な遮断を防止することが可能になるネットワークプロテクタを提供することができる。
発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Vn…ネットワーク変圧器二次側電圧、I…ネットワーク配電線電流、It…突入電流を含んだネットワーク配電線電流、11,111…変電所、12,112…配電線遮断器、21,121…ネットワーク変圧器、22,122…計器用変圧器、23,123…ネットワーク母線、24,124…テイクオフ遮断器、25,125…負荷側変圧器、26,126…ネットワークプロテクタ、31,41…逆電力遮断継電器(67A)、32,132…過電流継電器(51)、33,133…制御回路、33a,41e,55,57,61,133a,141d…AND回路、41a,141a…逆電力検出部、41b…第2調波検出部、41c,54,141c…NOT回路、41d,53…遅延回路、51…逆電力遮断継電器(67B)、52…第2調波検出部、56…OR回路、131…逆電力遮断継電器(67)、141…逆電力遮断継電器(67D)、141b…電流位相角検出部。

Claims (6)

  1. 複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらに前記ネットワーク母線からプロテクタ遮断器を介して電力を負荷側に供給するネットワーク配電方式の前記負荷側を保護するために設けられ、
    前記負荷側に流れ込む電流の位相角が前記ネットワーク変圧器の二次側電圧に対して0〜90°を超えた所定の角度の範囲の遅れであるときは前記プロテクタ遮断器を遮断せず、前記位相角が前記所定の角度の範囲を超えた遅れ、または、90°を超えた所定の角度の進みであるときは前記プロテクタ遮断器を遮断する制御回路を備えたことを特徴とするネットワークプロテクタ。
  2. 前記制御回路は、
    前記位相角が前記所定の角度の範囲以外の遅れ、または、90°を超えた所定の角度の進みであるときで、かつ前記電流が遮断を要する所定値以上の場合に、前記プロテクタ遮断器を遮断する
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークプロテクタ。
  3. 複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらに前記ネットワーク母線からプロテクタ遮断器を介して電力を負荷側に供給するネットワーク配電方式の前記負荷側を保護するために設けられ、
    前記負荷側に流れ込む電流が前記所定の高調波成分を含む場合には、前記プロテクタ遮断器を遮断せず、前記電流が所定の高調波成分を含まないときは、前記プロテクタ遮断器を遮断する制御回路を備えたことを特徴とするネットワークプロテクタ。
  4. 前記制御回路は、
    前記電流が所定の高調波成分を含まないときで、かつ、前記電流が遮断を要する所定値以上の場合に、前記プロテクタ遮断器を遮断する
    ことを特徴とする請求項3に記載のネットワークプロテクタ。
  5. 複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらに前記ネットワーク母線からプロテクタ遮断器を介して電力を負荷側に供給するネットワーク配電方式の前記負荷側を保護するために設けられ、前記負荷側に流れ込む電流の位相角が前記ネットワーク変圧器の二次側電圧に対して0〜90°を超えた所定の角度の範囲の遅れであるとき不動作となり、前記位相角が前記所定の角度の範囲以外の遅れ、または、90°を超えた所定の角度の進みであるときに動作する第1の制御回路と、
    前記負荷側に流れ込む電流が前記所定の高調波成分を含む場合と含まない場合とで動作状態が変化する第2の制御回路と、
    前記第1の制御回路が動作して、前記負荷側に流れ込む電流が遮断を要する所定値以上の場合、または、前記第2の制御回路の動作状態が、前記負荷側に流れ込む電流が前記所定の高調波成分を含まない場合の動作状態で、前記負荷側に流れ込む電流が遮断を要する所定値以上の場合に前記プロテクタ遮断器を遮断する第3の制御回路と
    を備えたことを特徴とするネットワークプロテクタ。
  6. 複数の高圧配電線からネットワーク変圧器を介してネットワーク母線に電力を供給し、さらに前記ネットワーク母線からプロテクタ遮断器を介して電力を負荷側に供給するネットワーク配電方式の前記負荷側を保護するために設けられ、前記負荷側に流れ込む電流の位相角が前記ネットワーク変圧器の二次側電圧に対して0〜90°を超えた所定の角度の範囲の遅れであるとき不動作となり、前記位相角が前記所定の角度の範囲以外の遅れ、または、90°を超えた所定の角度の進みであり、かつ、前記負荷側に流れ込む電流が遮断を要する所定値以上の際に動作する第1の制御回路と、
    前記負荷側に流れ込む電流が前記所定の高調波成分を含む場合と含まない場合とで動作状態が変化する第2の制御回路と、
    前記第1の制御回路が動作する、または、前記第2の制御回路の動作状態が、前記負荷側に流れ込む電流が前記所定の高調波成分を含まない場合の動作状態である際に前記プロテクタ遮断器を遮断する第3の制御回路と
    を備えたことを特徴とするネットワークプロテクタ。
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