JP2017060249A - 系統安定化システム - Google Patents

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Koichi Kamiyama
幸一 神山
祐二 石原
Yuji Ishihara
祐二 石原
洋 井脇
Hiroshi Iwaki
洋 井脇
泰典 井上
Yasunori Inoue
泰典 井上
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Abstract

【課題】小規模系統が単独系統となった場合、速やかに系統の安定化のための制御に移ることのできる系統安定化システムを提供する。【解決手段】系統安定化システム1は、演算部3によって、小規模系統5内の周波数を規定範囲内に維持する制御内容を定周期で事前演算しておく。また、系統安定化システム1は、遮断動作検出部21を備え、一般電気事業者の広域系統100との連系線51を遮断状態にする事故除去リレーシステム51bの動作を検出する。そして、系統安定化システム1は、連系線51の遮断を検出すると、制御部4によって、事故波及防止のために演算部3が決定した制御対象を制御する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、連系線の遮断器が遮断動作したことよる系統内への事故波及を防止する系統安定化システムに関する。
所謂電力会社である一般電力事業者が管理する電力系統は、発電設備、変電設備及び送電設備等からなる。電力系統は、電力の需給バランスを図りながら、周波数変動、電圧変動及び停電の少ない電気を所謂電力需要家である一般産業事業者等に供給している。
電力系統には系統事故が発生したときに速やかに事故を除去して、安全確保や事故設備の損傷軽減を図るとともに、電力系統の安定運用を継続するために保護リレーシステムが設置されている。この保護リレーシステムは、事故除去リレーシステムと事故波及防止リレーシステムに大別される。このうち、事故除去リレーシステムは、事故区間と電力系統から速やかに切り離すことを目的とする。
事故除去リレーシステムの動作にもかかわらず、遮断器不動作に伴う事故除去時間の遅延、広範囲な事故遮断又はルート断等の重大事故の発生という結果を伴うことがある。この結果は、電力系統の構成を大幅に変更し、潮流急変や需給バランスの崩壊を引き起こす虞がある。潮流急変や需給バランスの崩壊は、脱調、電圧異常、周波数異常又は過負荷等の現象を電力系統に発生させる。すなわち、事故の影響が電力系統の全系に波及して広域停電に至る虞がある。
そこで、従来より、事故の影響が電力系統の広域へ波及することを防止すべく、電力系統には事故波及防止リレーシステムが設置されている。事故波及防止リレーシステムは、通称、系統安定化システムと呼ばれる。この系統安定化システムは一般的には、中央装置と複数の端末装置により構成される。端末装置には、事故発生を検出する事故検出端末装置と、発電機や負荷などを制御する制御端末装置がある。制御を行う電気所(発電所、変電所)は事故が発生した電気所とは異なる場合が多いため、制御端末装置では事故発生を直接検出することはできない。したがって、制御端末装置は誤動作防止のため、中央装置から受信した制御指令と、自装置に備えたフェイルセーフ要素(事故検出リレー動作)のAND条件で制御を行う構成となっている。
電力系統内に事故が発生すると、その事故区間を保護する事故除去リレーシステムが事故を検出し、事故区間を遮断する。事故区間外に設置された系統安定化システムの制御端末装置は、事故区間外であることから事故を直接確認できない。そのため、この制御端末装置は、事故波及を確認し、中央装置から受信した制御内容情報とのAND条件が成立する場合に制御対象に対する制御を実行する。事故波及を確認した事故区間外の制御端末装置は、遮断器の遮断により、制御対象の発電機や負荷を電力系統から切り離し、電力系統の周波数を正常方向へ導く。事故波及の確認手段は、周波数下降リレー(UFR)や周波数上昇リレー(OFR)等であり、制御端末装置が備えるフェイルセーフ要素は、電力系統に現れる周波数の増加又は低下を検出する。
ここで、一般電力事業者が有する電力系統には、一般産業事業者の電力系統も連系している。以下、一般電力事業者が有する大規模な電力系統を広域系統または本系統と呼び、一般産業事業者が有する電力系統を小規模系統と呼ぶ。また、一般電気事業者の広域系統(本系統)の一部分であって送電線等の事故発生によって本系統と分離して単独系統になり得る電力系統のことを小規模系統と呼ぶ。小規模系統に設置される系統安定化システムは、広域系統との連系線がルート断となって小規模系統内の需給バランスが崩れたときに、連系線のルート断の影響が小規模系統内に波及することを防止しなくてはならない。
そこで、小規模系統に設置される系統安定化システムは、小規模系統が単独系統となった際の目標制御量と制御対象を事前に演算する演算部を備える。そして、連系線がルート断となったことを検出すると共に、広域系統での事故波及防止確認手段と同じ周波数変動の検出機能を用いて事故波及を検出し、事前に決定した制御対象に対する発電機制御や負荷制御を実行していた。例えば、広域系統から小規模系統へ送電している状態において、連系線がルート断になると、小規模系統が広域系統から受電していた潮流は事故前の値からゼロへ変化するため、小規模系統内の電力供給と電力消費のバランスが崩れ、周波数が変動する。周波数変動を防止するため、系統安定化システムで小規模系統内の電力供給と電力消費のバランスを維持する制御として、事故前の潮流に相当する電力の抑制を達成する負荷の切り離しが行われていた。
電気学会技術報告 第801号「系統脱調・事故波及防止リレー技術」,(社)電気学会,2000年10月,p5,6,10 電気学会技術報告 第1127号「周波数リレーシステムによる事故波及防止技術」,(社)電気学会,2008年9月,p30,32
系統容量P(MW)、需給アンバランス量ΔP(MW)、周波数変化量Δf(Hz)及び系統周波数特性K(MW/Hz)は、次式(1)の関係を有することが知られている。
Figure 2017060249
小規模系統は広域系統に比べて系統容量Pが小さい。そのため、上記式(1)で示されるように、系統容量Pが小さい場合、周波数変化量Δfが大きくなる傾向がある。さらに、系統容量Pに対する需給アンバランス量ΔPの割合が広域系統の場合に比べて大きくなるため、急激に周波数が変化する傾向がある。しかしながら、従来の小規模系統に対する系統安定化システムでは、広域系統との連系線がルート断となれば事故波及が確実であるにもかかわらず、事故波及を確認する周波数変動の検出を行っていたため、急激な周波数変化に対して周波数変動の制御が間に合わず、周波数の維持が困難となってしまう虞があった。
本実施形態は、上述の課題を解決すべく、小規模系統が単独系統となった場合、速やかに系統の安定化のための制御に移ることのできる系統安定化システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本実施形態の系統安定化システムは、一般電気事業者の広域系統と連系する一般産業事業者の電力系統、又は一般電気事業者の広域系統の一部分であって送電線等の事故によって当該広域系統と分離して単独系統になり得る小規模系統に対する系統安定化システムであって、連系遮断が検出する第1の検出部と、前記潮流情報を用いて単独系統の運転を維持するための目標制御量および制御対象を決定する演算部と、前記第1の検出部の前記検出と前記演算部の前記決定をAND条件として、発電機または負荷を電力系統から解列する制御部と、を備えることを、を特徴とする。
第1の実施形態に係る系統安定化システムと小規模系統を示す図である。 第1の実施形態に係る系統安定化システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る系統安定化システムと従来の動作タイミングを示す模式図である。 第2の実施形態に係る系統安定化システムと小規模系統を示す図である。 第2の実施形態に係る系統安定化システムの構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る系統安定化システムの構成を示すブロック図である。 第3の実施形態と第1の実施形態に係る系統安定化システムの動作タイミングを示す模式図である。
(第1の実施形態)
(構成)
以下、第1の実施形態に係る系統安定化システム1について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、広域系統100の母線101と小規模系統5とは連系線51を介して接続されている。系統安定化システム1は、小規模系統5側を安定化させる事故波及防止リレーシステムである。広域系統100は、所謂電力会社等の一般電力事業者が所有する電力系統である所謂本系統である。小規模系統5は、主に電力需要家となる一般産業事業者が所有する電力系統、又は広域系統の一部であって系統事故などによって単独系統になり得る電力系統である。電力系統とは、発電設備、変電設備及び送電設備等によりなり、適正な電力を供給するシステムである。更に小規模系統5は複数の発電機52及び複数の負荷53を有する。
連系線51の両端子には遮断器51aが接続される。また、これら遮断器51aの開閉を制御する事故除去リレーシステム51bが設けられる。連系線51には変流器51c(CT)及び計器用変圧器51d(VT)が接続される。事故除去リレーシステム51bは、変流器51c及び計器用変圧器51dの電流値及び電圧値等により連系線51の事故を検出する。事故除去リレーシステム51bは、連系線51の事故を検出し、連系線51の遮断器51aを遮断動作させることで、連系線51を遮断する。
系統安定化システム1は、事故波及防止のために小規模系統5の一部の各発電機52又は各負荷53を制限する。各発電機52及び各負荷53は、遮断器54を介して小規模系統5の送電線55に接続する。系統安定化システム1は、遮断器54によって一部の発電機52又は各負荷53を系統から切り離し、小規模系統5内の周波数を規定範囲内に制御することで周波数異常の発生を防止する。
この系統安定化システム1は、連系線51を保護する事故除去リレーシステム51b及び遮断器51aと信号伝送路56により接続されている。系統安定化システム1は、事故除去リレーシステム51bと遮断器51aの各々から連系線51の接続状態を示す遮断信号を受信する。また、系統安定化システム1は、連系線51に設置された変流器51c及び計器用変圧器51dと信号伝送路56により接続されている。系統安定化システム1は、連系線51に設置された変流器51c及び計器用変圧器51dから連系線51の電気量情報を受信する。すなわち、電気量情報は電流値及び電圧値である。
図2に示すように、系統安定化システム1は、演算部3と遮断動作検出部21と制御部4を備える。演算部3は、連系線51が遮断され小規模系統5が単独系統になった際に小規模系統5内の需給バランスを維持し周波数異常の発生を防止するに必要な目標制御量と制御対象を事前に演算し、制御対象を示す制御内容情報を制御部4へ入力する。遮断動作検出部21は、連系線51の遮断を検出する。制御部4は、遮断動作検出部21による検出を契機として、演算部3が決定した制御対象を制御する。
演算部3は、連系線の潮流情報を用いて単独系統の運転を維持するために必要な目標制御量と制御対象(一部の発電機又は負荷)を演算する。例えば、目標制御量を等量制御方式で求める場合、目標制御量は連系線51が遮断される前に連系線51に流れていた電力(事前潮流)と同一の値となる。小規模系統5が単独系統となると、広域系統100から小規模系統5への潮流はゼロになる。従って、等量制御の場合、目標制御量は、小規模系統5が単独系統となる前、換言すると連系線51のルート断前における広域系統100から小規模系統5への潮流である。演算部3は、変流器51c及び計器用変圧器51dから受信した電流値及び電圧値を乗算することで、連系線潮流を計測する。
上記は等量制御の場合であるが、その他に系統の周波数特性を加味した制御方式がある。系統の周波数特性を加味した制御方式の場合、例えば、目標制御量Pcは、系統容量P0、潮流変化量ΔP、目標周波数偏差Δf及び電力周波数特性Kをパラメータとする次式(2)により演算される。
Figure 2017060249
Pc:制御目標量[MW]
ΔP:潮流変化量(需給アンバランス量)[MW]
P0:小規模系統の系統容量[MW]
Δf:目標周波数偏差[Hz]
K:電力周波数特性[MW/Hz]
更に、演算部3は、目標制御量を達成する制御対象を決定する。制御対象は、小規模系統5の発電機52及び負荷53である。演算部3は、発電機52又は負荷53の小規模系統5に対する接続又は切り離しにより実現される供給増加量と需要減少量を演算し、目標制御量に最も近づく発電機52と負荷53の組み合わせを決定する。目標制御量と制御対象の決定は、系統の刻々として変化に対応して、数秒から数分単位で繰り返され、更新される。
遮断動作検出部21は、連系遮断を検出する。この遮断動作検出部21は、事故除去リレーシステム51bから遮断器51aの遮断を示す遮断信号を受信する。更に、遮断動作検出部21は、遮断器51aから遮断信号を受信する。この遮断信号の受信によって連系遮断の検出とする。連系線51の遮断を確実に、かつ出来るだけ早期に検出するためである。本実施形態の遮断動作検出部21は、事故除去リレーシステム51bと遮断器51aの両方から遮断信号を受信することを条件とする。
制御部4は、遮断動作検出部21による連系遮断の検出及び演算部3の制御対象(制御内容情報)の決定をAND条件として、制御対象を制御し、発電機又は負荷を解列させる。AND条件は、遮断動作検出部21が検出信号を発し、及び演算部3が制御内容情報を発し、検出信号及び制御内容情報を制御部4が受信することで成就する。発電機又は負荷の解列では、制御対象となっている発電機52又は負荷53と送電線55との間に介在する遮断器51aに対して遮断指令信号を送信する。
(作用効果)
図3は、この系統安定化システム1の動作タイミングを示す作用図である。タイミングT1において連系線51に落雷等の事故が発生する。タイミングT2において、事故除去リレーシステム51bは、変流器51c及び計器用変圧器51dの電気量情報等から其の事故を検出する。事故除去リレーシステム51bは、連系線51の遮断器51aに遮断指令信号を出力し、同時に系統安定化システム1に遮断を示す遮断信号を出力する。遮断器51aは、遮断指令信号を受けて遮断動作を行い、系統安定化システム1に遮断を示す遮断信号を出力する。通常、事故発生のタイミングT1と事故除去リレーシステム51bが事故検出し遮断器51aで事故除去が行われるタイミングT2との時間差は数十msec程度である。
タイミングT3において、系統安定化システム1は、事故除去リレーシステム51bから遮断信号を受信する。タイミングT4において、系統安定化システム1は、遮断器51aから遮断信号を受信する。タイミングT3のタイミングT2に対する遅延は、事故除去リレーシステム51bと系統安定化システム1との間の信号伝送路56の経路長に依る。また、タイミングT4のタイミングT3に対する遅延は、事故除去リレーシステム51bと遮断器51aとの間及び遮断器51aと系統安定化システム1との間の信号経路の経路長と、遮断器51aの動作完了に要する時間に依る。
タイミングT4において、遮断動作検出部21は、事故除去リレーシステム51bと遮断器51aから遮断信号を受信し、連系線51の遮断を検出する。遮断動作検出部21は検出信号を制御部4へ出力する。また、演算部3は、定周期で制御内容情報を演算し、制御部4へ事前に出力する。制御部4では、演算部3が演算した制御内容情報に従って、制御対象の発電機52又は負荷53の制御を開始する。
一方、従来のように、周波数変動を検出してから制御を開始する事故波及防止リレーシステムの場合、周波数変動は事故発生タイミングT1から秒オーダーで遅延したタイミングT5で検出されることになる。
このように、本実施形態の系統安定化システム1は、連系線51の遮断を検出して事故波及防止の制御を行う。広域系統100と小規模系統5との間の連系線51が遮断となれば、小規模系統5内の需給バランスは連系線51に流れていた電力がゼロに変化する分だけ崩れることが明確であるためである。従って、事故除去タイミングT2から僅かに遅れるタイミングT4の時点で、小規模系統5内の事故波及防止の制御を開始できる。すなわち、事故波及の確認のための周波数変動の検出が排除でき、事故除去タイミングとほとんど変わらないタイミングで事故波及防止の制御を行うことができる。
これにより、系統容量が小さい小規模系統5であっても、速やかに周波数制御等の事故波及防止制御ができ、速い周波数変動速度に間に合わないといった事態は発生し難く、事故波及防止をより確実にする。
尚、事故除去リレーシステム51bの遮断信号によって連系線51の遮断を検出してもよい。これにより、事故の検出に更に近いタイミングで事故波及防止の制御を開始できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る系統安定化システム1について図面を参照しつつ詳細に説明する。第1の実施形態と同一構成及び同一機能については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、小規模系統5内には送電線55の各所に変流器55a及び計器用変圧器55bが備えられる。系統安定化システム1は、この変流器55a及び計器用変圧器55bと信号伝送路56で接続され、変流器55a及び計器用変圧器55bの電気量情報を受信する。
図5に示すように、この系統安定化システム1は事故要素検出部22を更に備える。事故要素検出部22は、連系線51の事故によって現れる小規模系統5内の現象を検出する。この事故要素検出部22は、交流不足電圧リレーや有効電力変化率リレーにより構成され、変流器51c及び計器用変圧器51dの電気量情報から交流電圧の不足や有効電力の一定以上の変化から小規模系統5の近傍で事故が発生したことを検出する。事故要素検出部22は、交流電圧の不足や一定以上の有効電力の変化を検出すると、制御部4に検出信号を出力する。
制御部4は、遮断動作検出部21と事故要素検出部22の両方の検出信号と演算部3の制御内容情報の計3つの信号発生をAND条件として、演算部3が決定した制御対象の制御を開始する。このように、この系統安定化システム1では、広域系統100との連系線51を遮断にする動作と連系線51の事故によって現れる小規模系統5内の現象の両方を検出することで、事故波及防止の制御を開始するようにした。これにより、連系線51のルート断動作を誤認識したとしても、事故要素検出部22がフェイルセーフ機能として働き、系統安定化システム1の事故波及防止制御の信頼性を更に向上させることができる。
尚、事故要素検出部22の検出手法は、周波数変動よりも小規模系統5内に早く現れる現象を利用しているため、小規模系統5の系統容量が小さくても制御が間に合わなくなる可能性は少ない。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る系統安定化システム1について図面を参照しつつ詳細に説明する。第1及び第2の実施形態と同一構成及び同一機能については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この系統安定化システム1は、能動的に連系線51の遮断を推測する。具体的には、図6に示すように、系統安定化システム1は事故検出部23を備える。事故検出部23は、事故検出によって遮断動作を制御する事故除去リレーシステム51bと同一の事故検出演算を行い、演算が事故発生の結果を導くと事故検出とし、制御部4へ検出信号を出力する。この事故検出部23は、連系線51の変流器51cと計器用変圧器51dから電気量情報を受信する。事故検出部23は、電気量情報から連系線事故を検出し、連系線遮断に至る事故の場合、連系線51の遮断の検出とする。
図7は、この系統安定化システム1の動作タイミングを示す作用図である。タイミングT1において連系線51に落雷等の事故が発生する。タイミングT2において、事故除去リレーシステム51bは、変流器51c及び計器用変圧器51dの電気量情報等から其の事故を検出する。同じように、事故検出部23は、変流器51c及び計器用変圧器51dの電気量情報等から其の事故を検出する。事故検出部23は、この事故の検出によって遮断動作が実行されると推測し、検出信号を制御部4へ出力する。制御部4では、演算部3が演算した制御内容情報に従って、制御対象の発電機52又は負荷53の制御を開始する。
一方、第1の実施形態の系統安定化システム1において、事故検出部23は、タイミングT3で事故除去リレーシステム51bから遮断信号を受信し、タイミングT4で遮断器51aから遮断信号を受信してから、検出信号を制御部4へ出力する。すなわち、第3の実施形態に係る系統安定化システム1は、事故除去リレーシステム51bの事故検出タイミングT2と同じタイミングで事故波及防止の制御を開始することができる。
このように、この系統安定化システム1では、事故除去リレーシステム51bと同一の事故検出演算を行うことで、事故除去リレーシステム51bの動作を検出するようにした。これにより、事故除去リレーシステム51bや遮断器51aから遮断信号を受け取る伝送時間を省いて制御動作に移ることができるため、より高速に事故波及防止の制御を開始でき、周波数変動が早くても十分に制御を間に合わせることができる。
(その他の実施形態)
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 系統安定化システム
21 遮断動作検出部
22 事故要素検出部
23 事故検出部
3 演算部
4 制御部
5 小規模系統
51 連系線
51a 遮断器
51b 事故除去リレーシステム
51c 変流器(CT)
51d 計器用変圧器(VT)
52 発電機
53 負荷
54 遮断器(CB)
55 送電線
55a 変流器
55b 計器用変圧器
56 信号伝送路
100 広域系統
101 母線

Claims (6)

  1. 一般電気事業者の広域系統と連系する一般産業事業者の電力系統、又は一般電気事業者の広域系統の一部分であって送電線等の事故によって当該広域系統と分離して単独系統になり得る電力系統に対する系統安定化システムであって、
    連系遮断を検出する第1の検出部と、
    潮流情報を用いて単独系統の運転を維持するための目標制御量および制御対象を決定する演算部と、
    前記第1の検出部の前記検出と前記演算部の前記決定をAND条件として、制御対象である発電機又は負荷を電力系統から解列する制御部と、
    を備えることを、
    を特徴とする系統安定化システム。
  2. 前記第1の検出部は、連系線に対する保護リレー装置の動作情報を収集し、前記保護リレー装置の動作を確認することで検出とすること、
    を特徴とする請求項1記載の系統安定化システム。
  3. 前記第1の検出部は、連系線に対する保護リレー装置と事故除去リレーシステムが制御する遮断器の両方の動作を確認することで検出とすること、
    を特徴とする請求項1記載の系統安定化システム。
  4. 前記電力系統内の電気量情報に基づき、連系線の事故を検出する第2の検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の検出部の検出と前記第2の検出部の検出の両方を満たすと、前記制御対象を制御すること、
    を特徴とする請求項1記載の系統安定化システム。
  5. 前記第1の検出部は、連系線に対する保護リレー装置から前記動作を示す信号を受信することで、前記検出とすること、
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の系統安定化システム。
  6. 前記第1の検出部は、連系線に対する保護リレー装置と同一の事故検出演算を行うことで、連系線の保護リレー装置の動作を検出すること、
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の系統安定化システム。
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JP2020137299A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 株式会社東芝 電力系統安定化システム
JP2021010201A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 古河電気工業株式会社 直流電力網および直流電力網の制御方法

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