JPH04313526A - 給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、プリンタ・複写機・
ファクシミリ・印刷機など、印字・転写・複写・印刷等
によりシ−トに記録を行う記録装置に適用しうる。詳し
くは、そのような記録装置において、給紙カセット内の
シ−トを給紙コロで送り出し、前記給紙カセットのコ−
ナ爪に掛けてそのシ−トに撓み部を形成し、シ−トを一
枚ずつ分離して送り出す給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の所謂コ−ナ−セパレ−タ
方式の給紙装置は、図８に示すように給紙カセット１内
のシ−ト２を下側から押し上げて給紙圧Ｎを掛け、給紙
コロ３をシ−ト２の上面に圧接して回転することにより
シ−ト２を送り出し、給紙カセット１のコ−ナ爪４に掛
けてそのシ−ト２に撓み部５を形成し、シ−ト２を一枚
ずつ分離して送り出すようになっており、構成が非常に
簡単であって安価であることから広く用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この方式の
給紙装置は、 Ｎ………給紙圧 μ１………給紙コロとシ−トの摩擦係数μ２………１枚
目と２枚目のシ−ト間の摩擦係数μ３………２枚目と３
枚目のシ−ト間の摩擦係数Ｒ１………シ−ト１枚に対す
る爪の負荷力Ｒ２………シ−ト２枚に対する爪の負荷力
とすると、 １枚目のシ−トの送り条件は、　　　　（μ１−μ２）
Ｎ−Ｒ１＞０ ２枚目のシ−トの分離条件は、　　　　（μ３−μ２）
Ｎ−Ｒ２＜０ となる。そして、不送りマ−ジン及び重送マ−ジンを搬
送力と給紙圧の関係で示すと図７のようになり、その間
の斜線部分が搬送可能範囲を表し、この範囲内が搬送可
能であることを示す。ところが、不送りとか重送とかは
シ−トの剛性にも関係し、例えば、給紙圧Ｎや爪形状を
変えて給紙条件を剛性の小さい紙種に適するようにして
剛性の大きい紙種を給紙させると不送りとなり、逆に剛
性の大きい紙種に適するような給紙条件で剛性の小さい
紙種を給紙させようとすると重送してしまい、図６に示
すように、他のフリクションパッド方式やＦＲＲ給紙方
式に比較して搬送可能な紙種の範囲が非常に狭いという
欠点があった。

【０００４】そこで、この発明の目的は、コ−ナ−セパ
レ−タ方式における使用可能な紙種の範囲を広げること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのため、請求項１に記
載のこの発明は、例えば以下の図示実施例のように、給
紙カセット１１内のシ−ト１２を給紙コロ１３で送り出
し、前記給紙カセット１１のコ−ナ爪１６に掛けてその
シ−ト１２に撓み部１９を形成し、このシ−ト１２を一
枚ずつ分離して送り出す給紙装置において、前記撓み部
１９に接触し前記給紙コロ１３と恊動して前記シ−ト１
２を送り出す補助給紙コロ１８を設けてなる、ことを特
徴とする。

【０００６】また、請求項２に記載のこの発明は、例え
ば以下の図示実施例のように、請求項１に記載の発明に
おいて、前記補助給紙コロ１８を偏心カム状に形成して
なる、ことを特徴とする。

【０００７】

【作用】そして、給紙カセット１１内のシ−ト１２を給
紙コロ１３で送り出し、前記給紙カセット１１のコ−ナ
爪１６に掛けてそのシ−ト１２に撓み部１９を形成して
この撓み部１９に補助給紙コロ１８を接触し、前記給紙
コロ１３と恊動して前記シ−ト１２を送り出す。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
について説明する。

【０００９】図５は、記録装置１０の概略を示す側面図
であり、１１は、記録装置１０の一方の側に設けた給紙
カセットを示す。給紙カセット１１内に収納されたシ−
ト１２は、矢印で示すように給紙コロ１３によって記録
部１４へ送り込まれ、記録された後、他方の側に設けた
排紙トレイ１５上に排出される。

【００１０】給紙カセット１１は、図４に示すように、
扁平な箱型形状をなし、一端側を除き上面を蓋１１で覆
う。そして、内部にシ−ト１２を収納し、開放する一端
側コ−ナ−にコ−ナ−爪１６を設ける。給紙コロ１３は
、図１に示すようにその断面を円形の一部を切り欠いた
半月状に形成して回転軸１７に取り付ける。給紙カセッ
ト１１内には、シ−ト１２を収納し、給紙カセット１１
の可動底板をバネなどにより上方へ押圧してシ−ト１２
に給紙圧Ｎを掛ける。そして、給紙コロ１３の切欠き部
１３ａをコ−ナ−爪１６側に向けて切欠き部１３ａの一
端１３ｂを給紙カセット１１内のシ−ト１２の上面に接
触させる。１８は、回転軸１７に設けた偏心カム状の補
助給紙コロであって、略給紙コロ１３の半径に等しい偏
心量の最大偏心部１８ａを有し、この最大偏心部１８ａ
を給紙コロ１３の切欠き部１３ａの一端１３ｂからコ−
ナ−爪１６側へ一定の角度の位置にして給紙コロ１３の
外側の回転軸１７上に固定する。

【００１１】そして、回転軸１７を回転して給紙コロ１
３と補助給紙コロ１８を矢印のように回転すると、給紙
カセット１１内のシ−ト１２は、図２に示すように下方
からバネなどによって給紙圧Ｎを受けているため、最上
位のシ−ト１２と給紙コロ１３との摩擦係数をμ１、最
上位のシ−ト１２と２枚目のシ−ト１２との摩擦係数を
μ２、コ−ナ−爪１６の負荷力をＲとすると、給紙コロ
１３の搬送力Ｆは、（μ１−μ２）Ｎとなり、この搬送
力Ｆにより最上位のシ−ト１２を送り出す。そして、シ
−ト１２の両端部をコ−ナ−爪１６に掛けてその負荷力
Ｒにより、シ−ト１２を撓ませて撓み部１９を形成する
。 すると、この撓み部１９に補助給紙コロ１８の最大偏心
部１８ａが接触する。そして、補助給紙コロ１８が給紙
コロ１３とともに回転することにより、補助給紙コロ１
８の搬送力ｆで撓み部１９を押し、搬送力Ｆを有する給
紙コロ１３と協動してシ−ト１２を送り出す。即ちシ−
ト１２を搬送する搬送力はＦ＋ｆとなり、従来のような
給紙コロ１３だけの場合より大きくなってコ−ナ−爪１
６からシ−ト１２が外れ易くなり、図３に示すように不
送りマ−ジンがΔＮだけ給紙圧０側に移動して搬送可能
範囲が広がる。

【００１２】

【発明の効果】従って、この発明は、給紙圧の小さい場
合におけるシ−トの不送りの発生範囲が少なくなり、従
来のコ−ナ−セパレ−ト方式よりも広い範囲の紙種の使
用が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例である給紙装置の要部斜視
図である。

【図２】その給紙コロと補助給紙コロの作用を示す説明
図である。

【図３】その搬送可能範囲を搬送力と給紙圧の関係で示
す図表である。

【図４】その給紙カセットの斜視図である。

【図５】この給紙装置を備える記録装置の概略を示す側
面図である。

【図６】従来の給紙方式別に搬送可能な紙種の範囲をシ
−トの単位面積当たりの重さで示す図表である。

【図７】従来のコ−ナ−セパレ−タ方式の給紙装置にお
けるシ−トの搬送可能範囲を搬送力と給紙圧の関係で示
す図表である。

【図８】従来のコ−ナ−セパレ−タ方式の給紙コロの作
用を示す概略構成図である。

【符号の説明】

１１　　給紙カセット １２　　シ−ト １３　　給紙コロ １６　　コ−ナ−爪 １８　　補助給紙コロ １９　　撓み部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　給紙カセット内のシ−トを給紙コロで
   送り出し、前記給紙カセットのコ−ナ爪に掛けてそのシ
   −トに撓み部を形成し、シ−トを一枚ずつ分離して送り
   出す給紙装置において、前記撓み部に接触し前記給紙コ
   ロと恊動してシ−トを送り出す補助給紙コロを設けてな
   る、給紙装置。
2. 【請求項２】　　前記補助給紙コロを偏心カム状に形成
   してなる、請求項１に記載の給紙装置。