JPH021292Y2 - - Google Patents
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- JPH021292Y2 JPH021292Y2 JP3042784U JP3042784U JPH021292Y2 JP H021292 Y2 JPH021292 Y2 JP H021292Y2 JP 3042784 U JP3042784 U JP 3042784U JP 3042784 U JP3042784 U JP 3042784U JP H021292 Y2 JPH021292 Y2 JP H021292Y2
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- Japan
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- separation roller
- lower separation
- roller
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- paper
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- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 77
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Description
技術分野
この考案は、フアクシミリ等のおける分離給紙
装置に関する。 従来技術 一般に、フアクシミリ等においては、複数枚の
原稿を一枚ずつ分離させつつ自動給紙させるため
に分離給紙装置を備えたものが多い。 その手段の一例として、特開昭57−27271号公
報に示される分離機構がある。その内容を簡単化
して示す第1図ないし第5図により説明する。ま
ず、複数枚の原稿1をテーブル2上にセツトし、
給紙指令が出ると図示しない機構によつて送り出
しコロ3が原稿1面上におろされ、コロの自重に
より圧接する。そして、ベルト連結された送り出
しコロ3と上分離ローラ4とが原稿搬送方向に回
転駆動される。ここで、上分離ローラ4は下分離
ローラ5と対をなして分離機構を構成するもので
あり、第2図に示すように各々大径部4a,5a
と小径部4b,5bを有し、大径部4a,5aを
他方の小径部5b,4bに少し入り込ませて軸方
向に見て双方の大径部4a,5aをオーバーラツ
プさせてなる。前述した駆動開始により、原稿1
が第3図に示すようにテーブル2上から送り出さ
れ、第4図に示すような形で上・下分離ローラ
4,5間に入り込む。 ここに、原稿の腰の強さに基づくたわみにより
発生する圧力と、ローラ4,5と原稿1、原稿1
と原稿1との摩擦係数の差の関係によつて原稿1
は一枚だけに分離されることになる。このように
上・下分離ローラ4,5により送り出された一枚
の原稿1が駆動搬送ローラ6、従動搬送ローラ7
間に挟み込まれると、上分離ローラ4と送り出し
コロ3の駆動が断たれ、自由回転し得るようにな
り、かつ、送り出しコロ3は上方に持ち上げられ
る。この結果、原稿1は搬送ローラ6,7により
搬送されることになり、上分離ローラ4は原稿1
に従いつれ回りするが、下分離ローラ5は摩擦抵
抗を持つているので、搬送ローラ6,7としては
この摩擦に打ち勝つて原稿1を送るべき十分な搬
送力が必要である。 しかして、分離ローラ4,5により分離能力に
ついて検討してみる。今、第5図に示すように、
上・下分離ローラ4,5間に挟み込まれた原稿1
につき、この原稿1の腰による原稿1・上分離ロ
ーラ4間の圧力はP1〜P6で示され、原稿1・下
分離ローラ5間の圧力はR1〜R6で示される。そ
して、両者P1〜P6,R1〜R6の関係は基本的には ΣPn=ΣRn で示される。ところで、原稿1同上の摩擦係数を
μ0、原稿1と下分離ローラ5の摩擦係数をμ1、原
稿1と上分離ローラ4の摩擦係数をμ2としたと
き、原稿の分離能力は ΣPn×(μ1−μ0) で表わされる。これによれば、分離能力は、ΣPn
又はμ1が大きくなる程、あるいはμ0が小さくなる
程増大する。しかるに、μ0は原稿によつて決定さ
れるものであり、一般的にはμ0=0.4〜0.6程度で
ある。そこで、ΣPnかμ1を大きくすればよいこと
になる。 ところが、分離給紙のためには、摩擦係数μ0,
μ1,μ2が μ2>μ1>μ0 なる条件を満たさなくてはならない。ここにμ2
は、一般的には紙とゴムの関係によるもので、通
常はμ2=1〜1.4程度であり、現状ではこれ以上
μ2を大きくすることはできない。この結果、分離
能力を大きくするためには、ΣPnを大きくする必
要があり、このためには原稿の腰に打ち勝つてそ
のたわみ量を大きくする必要がある。しかし、こ
のように原稿のたわみ量を大きくすると、上・下
分離ローラ4,5間に原稿1を押し込むのに必要
な力が大きくなる。よつて、特に原稿が厚手のも
のや腰の強いものであると、不送りになつてしま
う。これは下分離ローラ5固定で考えた場合であ
り、前述した公報のように下分離ローラ5を給紙
期間中に逆転させる方式を採ると、重送は防止で
きるものの、この不送りの発生確率が高くなるも
のである。かといつて、一般的に下分離ローラ5
を搬送方向に回転させると、分離能力が発揮され
ず、原稿が重送されてしまうと考えられる。又、
ΣPnを大きくするとなると、分離時に必要な圧力
は原稿の腰によつて得ているため、厚手の原稿の
場合には不必要に圧力が高くなつてしまう。 目 的 この考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、厚手の紙や腰の強い紙であつても重送や不送
りを生ずることなく確実に分離給紙させることが
できる分離給紙装置を得ることを目的とする。 構 成 この考案の一実施例を第6図ないし第10図に
基づいて説明する。基本構成は第1図ないし第5
図で示したものと同様であり、同一部分は同一符
号を用いて示す。 まず、基本思想を第6図により説明する。原稿
挿入時に下分離ローラ5を原稿搬送方向に少し回
転させることにより、厚手の原稿1等であつて
も、分離ローラ4,5間へ挟み込ませるに必要な
力を不要又は軽減させて不送りをなくすものであ
る。ここで、双方の大径部4a,5aのオーバー
ラツプ量は通常はGで示されるが、ここでは下分
離ローラ5の中心に対する角度θ0で表わし、これ
をオーバーラツプ角度θ0とする。しかして、下分
離ローラ5をこのオーバーラツプ角度θ0の1/2を
越える角度回動させた場合には、次の原稿も一緒
に送り出されてしまう重送現象が発生したもので
ある。そこで、この考案では、オーバーラツプ角
度θ0の1/2の角度を越えない範囲で下分離ローラ
5を搬送方向に回転させて停止させるよう設定す
るものである。より具体的には、θ1がオーバーラ
ツプ角度θ0に対して1/3以下の回転角度であれば
重送の発生がなく、θ0の対し1/5以上の回転角度
であれば原稿不送りのないことが確認されたもの
である。 つまり、下分離ローラ5をオーバーラツプ量に
応じて規制されるある角度θ1だけ、原稿挟み込み
時に回転させるものである。ここに、下分離ロー
ラ5の半径r1=12.5mm、上分離ローラ4の半径r2
=12.5mm、弧の長さをLとしたとき、オーバーラ
ツプ量Gによつてオーバーラツプ角度θ0が表1の
ように変化するので、設定したオーバーラツプ量
Gに応じて下分離ローラ5の回転角度を変更設定
する必要がある。
装置に関する。 従来技術 一般に、フアクシミリ等においては、複数枚の
原稿を一枚ずつ分離させつつ自動給紙させるため
に分離給紙装置を備えたものが多い。 その手段の一例として、特開昭57−27271号公
報に示される分離機構がある。その内容を簡単化
して示す第1図ないし第5図により説明する。ま
ず、複数枚の原稿1をテーブル2上にセツトし、
給紙指令が出ると図示しない機構によつて送り出
しコロ3が原稿1面上におろされ、コロの自重に
より圧接する。そして、ベルト連結された送り出
しコロ3と上分離ローラ4とが原稿搬送方向に回
転駆動される。ここで、上分離ローラ4は下分離
ローラ5と対をなして分離機構を構成するもので
あり、第2図に示すように各々大径部4a,5a
と小径部4b,5bを有し、大径部4a,5aを
他方の小径部5b,4bに少し入り込ませて軸方
向に見て双方の大径部4a,5aをオーバーラツ
プさせてなる。前述した駆動開始により、原稿1
が第3図に示すようにテーブル2上から送り出さ
れ、第4図に示すような形で上・下分離ローラ
4,5間に入り込む。 ここに、原稿の腰の強さに基づくたわみにより
発生する圧力と、ローラ4,5と原稿1、原稿1
と原稿1との摩擦係数の差の関係によつて原稿1
は一枚だけに分離されることになる。このように
上・下分離ローラ4,5により送り出された一枚
の原稿1が駆動搬送ローラ6、従動搬送ローラ7
間に挟み込まれると、上分離ローラ4と送り出し
コロ3の駆動が断たれ、自由回転し得るようにな
り、かつ、送り出しコロ3は上方に持ち上げられ
る。この結果、原稿1は搬送ローラ6,7により
搬送されることになり、上分離ローラ4は原稿1
に従いつれ回りするが、下分離ローラ5は摩擦抵
抗を持つているので、搬送ローラ6,7としては
この摩擦に打ち勝つて原稿1を送るべき十分な搬
送力が必要である。 しかして、分離ローラ4,5により分離能力に
ついて検討してみる。今、第5図に示すように、
上・下分離ローラ4,5間に挟み込まれた原稿1
につき、この原稿1の腰による原稿1・上分離ロ
ーラ4間の圧力はP1〜P6で示され、原稿1・下
分離ローラ5間の圧力はR1〜R6で示される。そ
して、両者P1〜P6,R1〜R6の関係は基本的には ΣPn=ΣRn で示される。ところで、原稿1同上の摩擦係数を
μ0、原稿1と下分離ローラ5の摩擦係数をμ1、原
稿1と上分離ローラ4の摩擦係数をμ2としたと
き、原稿の分離能力は ΣPn×(μ1−μ0) で表わされる。これによれば、分離能力は、ΣPn
又はμ1が大きくなる程、あるいはμ0が小さくなる
程増大する。しかるに、μ0は原稿によつて決定さ
れるものであり、一般的にはμ0=0.4〜0.6程度で
ある。そこで、ΣPnかμ1を大きくすればよいこと
になる。 ところが、分離給紙のためには、摩擦係数μ0,
μ1,μ2が μ2>μ1>μ0 なる条件を満たさなくてはならない。ここにμ2
は、一般的には紙とゴムの関係によるもので、通
常はμ2=1〜1.4程度であり、現状ではこれ以上
μ2を大きくすることはできない。この結果、分離
能力を大きくするためには、ΣPnを大きくする必
要があり、このためには原稿の腰に打ち勝つてそ
のたわみ量を大きくする必要がある。しかし、こ
のように原稿のたわみ量を大きくすると、上・下
分離ローラ4,5間に原稿1を押し込むのに必要
な力が大きくなる。よつて、特に原稿が厚手のも
のや腰の強いものであると、不送りになつてしま
う。これは下分離ローラ5固定で考えた場合であ
り、前述した公報のように下分離ローラ5を給紙
期間中に逆転させる方式を採ると、重送は防止で
きるものの、この不送りの発生確率が高くなるも
のである。かといつて、一般的に下分離ローラ5
を搬送方向に回転させると、分離能力が発揮され
ず、原稿が重送されてしまうと考えられる。又、
ΣPnを大きくするとなると、分離時に必要な圧力
は原稿の腰によつて得ているため、厚手の原稿の
場合には不必要に圧力が高くなつてしまう。 目 的 この考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、厚手の紙や腰の強い紙であつても重送や不送
りを生ずることなく確実に分離給紙させることが
できる分離給紙装置を得ることを目的とする。 構 成 この考案の一実施例を第6図ないし第10図に
基づいて説明する。基本構成は第1図ないし第5
図で示したものと同様であり、同一部分は同一符
号を用いて示す。 まず、基本思想を第6図により説明する。原稿
挿入時に下分離ローラ5を原稿搬送方向に少し回
転させることにより、厚手の原稿1等であつて
も、分離ローラ4,5間へ挟み込ませるに必要な
力を不要又は軽減させて不送りをなくすものであ
る。ここで、双方の大径部4a,5aのオーバー
ラツプ量は通常はGで示されるが、ここでは下分
離ローラ5の中心に対する角度θ0で表わし、これ
をオーバーラツプ角度θ0とする。しかして、下分
離ローラ5をこのオーバーラツプ角度θ0の1/2を
越える角度回動させた場合には、次の原稿も一緒
に送り出されてしまう重送現象が発生したもので
ある。そこで、この考案では、オーバーラツプ角
度θ0の1/2の角度を越えない範囲で下分離ローラ
5を搬送方向に回転させて停止させるよう設定す
るものである。より具体的には、θ1がオーバーラ
ツプ角度θ0に対して1/3以下の回転角度であれば
重送の発生がなく、θ0の対し1/5以上の回転角度
であれば原稿不送りのないことが確認されたもの
である。 つまり、下分離ローラ5をオーバーラツプ量に
応じて規制されるある角度θ1だけ、原稿挟み込み
時に回転させるものである。ここに、下分離ロー
ラ5の半径r1=12.5mm、上分離ローラ4の半径r2
=12.5mm、弧の長さをLとしたとき、オーバーラ
ツプ量Gによつてオーバーラツプ角度θ0が表1の
ように変化するので、設定したオーバーラツプ量
Gに応じて下分離ローラ5の回転角度を変更設定
する必要がある。
【表】
しかして、前記下分離ローラ5の回動量規制手
段について第7図及び第8図により説明する。ま
ず、上・下分離ローラ4,5の軸8,9は側板1
0,11により回動自在に支持されており、上分
離ローラ4はギヤ12を介して駆動される。ここ
で、下分離ローラ5の軸9の一端には一方向クラ
ツチ13を介してレバー14が取付けられてい
る。このレバー14は下端に係止させたスプリン
グ15により時計方向に付勢されている。そし
て、レバー14の揺動範囲を規制するストツパー
ピン16,17が設けられている。なお、一方向
クラツチ13の作用として、矢印aは軸ロツク方
向であり、矢印bは軸自由回転方向である。 このような構成において、第3図に示したよう
に原稿1が送り出しコロ3により送られて上・下
分離ローラ4,5間に達すると、上分離ローラ4
と送り出しコロ3により送られる原稿1の搬送力
により、下分離ローラ5はスプリング15の力に
打ち勝つて搬送方向に回転する(矢印a方向)。
このため、スプリング15の力は十分に弱いもの
として設定されている。このように下分離ローラ
5が回転すると、一方向クラツチ13がロツク方
向であるのでレバー14もストツパーピン16に
当接した初期位置から反時計方向に回転するが、
このレバー14がストツパーピン17に当接する
とレバー14及び下分離ローラ5の回転が止めら
れ停止する。このようにして下分離ローラ5の回
転量θ1が規制されることになる。そして、下分離
ローラ5は停止固定状態により重送を防止するこ
とになるが、原稿1後端が上・下分離ローラ4,
5から抜けると、スプリング15によりレバー1
4とともにストツパーピン16により規制される
元の位置に戻る。 ところで、この実施例では下分離ローラ5の軸
9の他端にも一方向クラツチ18を介してレバー
19が取付けられており、スプリング20により
時計方向に付勢されている。そして、レバー19
に対してストツパーピンが設けられておらず、上
分離ローラ4の軸8上に設けた偏心カム21に接
離するよう設定されている。これを示すのが第9
図であり、第8図と同様に第7図におけるA矢視
図として示す。 このような構成において、原稿1が上・下分離
ローラ4,5間へ押し込まれるとき、下分離ロー
ラ5の回転によりレバー14と同様にレバー19
も反時計方向に回動する。この時、レバー19に
対しストツパーがないが、レバー14がストツパ
ーピン17により規制されるのでレバー19も同
一回動量で規制される。つまり、今、レバー19
の状態を19a,19b,19cで示すとすれ
ば、19bがストツパーピン16相当位置、19
cがストツパーピン17相当位置となる。しかし
て、レバー19cの状態において分離給紙がなさ
れ、原稿後端が上・下分離ローラ4,5から抜け
出ると、レバー14と同様にレバー19も復帰動
作をする。この時、偏心カム21が第9図中に実
線で示す状態にあつたとすると、レバー14の動
き量よりレバー19の動き量の方が大きくなる。
そして、一方向クラツチ18はロツク方向である
ため、スプリング20により軸9、従つて下分離
ローラ5を回転させることになる。この時、レバ
ー14は既にストツパーピン16により規制され
ているが、一方向クラツチ13において軸9は自
由回転できる方向であるので、下分離ローラ5の
回転に支障はない。つまり、下分離ローラ5の復
帰回転時に初期位置(19bに対応)を越えて搬
送方向とは逆方向に過剰に戻すものである(19
aに対応)。第10図において、分離給紙前のあ
る位置イとすると、分離搬送時にはロの位置まで
回転させ、分離給紙後にハの位置まで戻すもので
ある。なお、偏心カム21が回転し続ければレバ
ー19により下分離ローラ5は断続的に逆方向に
回転することになる。このように下分離ローラ5
は過剰に復帰移動させるのは次の理由による。即
ち、原稿を分離給紙するときには下分離ローラ5
は停止固定状態にあり、原稿との間で強い摩擦作
用があつて摩耗するため、もし、下分離ローラ5
を時々回転させて位置を変化させないと、この摩
耗が局部的になり、分離能力が早期に低下してし
まうので、これを防止するためである。 効 果 この考案は、上述したように上・下分離ローラ
間への原稿挟み込み時に大径部のオーバーラツプ
量に応じた所定角度だけ下分離ローラを搬送方向
に回転させたので、厚手の紙や腰の強い紙であつ
ても不送りを生ずることなく上・下分離ローラ間
に確実に挟み込ませることができ、かつ、重送を
防止することができるものである。
段について第7図及び第8図により説明する。ま
ず、上・下分離ローラ4,5の軸8,9は側板1
0,11により回動自在に支持されており、上分
離ローラ4はギヤ12を介して駆動される。ここ
で、下分離ローラ5の軸9の一端には一方向クラ
ツチ13を介してレバー14が取付けられてい
る。このレバー14は下端に係止させたスプリン
グ15により時計方向に付勢されている。そし
て、レバー14の揺動範囲を規制するストツパー
ピン16,17が設けられている。なお、一方向
クラツチ13の作用として、矢印aは軸ロツク方
向であり、矢印bは軸自由回転方向である。 このような構成において、第3図に示したよう
に原稿1が送り出しコロ3により送られて上・下
分離ローラ4,5間に達すると、上分離ローラ4
と送り出しコロ3により送られる原稿1の搬送力
により、下分離ローラ5はスプリング15の力に
打ち勝つて搬送方向に回転する(矢印a方向)。
このため、スプリング15の力は十分に弱いもの
として設定されている。このように下分離ローラ
5が回転すると、一方向クラツチ13がロツク方
向であるのでレバー14もストツパーピン16に
当接した初期位置から反時計方向に回転するが、
このレバー14がストツパーピン17に当接する
とレバー14及び下分離ローラ5の回転が止めら
れ停止する。このようにして下分離ローラ5の回
転量θ1が規制されることになる。そして、下分離
ローラ5は停止固定状態により重送を防止するこ
とになるが、原稿1後端が上・下分離ローラ4,
5から抜けると、スプリング15によりレバー1
4とともにストツパーピン16により規制される
元の位置に戻る。 ところで、この実施例では下分離ローラ5の軸
9の他端にも一方向クラツチ18を介してレバー
19が取付けられており、スプリング20により
時計方向に付勢されている。そして、レバー19
に対してストツパーピンが設けられておらず、上
分離ローラ4の軸8上に設けた偏心カム21に接
離するよう設定されている。これを示すのが第9
図であり、第8図と同様に第7図におけるA矢視
図として示す。 このような構成において、原稿1が上・下分離
ローラ4,5間へ押し込まれるとき、下分離ロー
ラ5の回転によりレバー14と同様にレバー19
も反時計方向に回動する。この時、レバー19に
対しストツパーがないが、レバー14がストツパ
ーピン17により規制されるのでレバー19も同
一回動量で規制される。つまり、今、レバー19
の状態を19a,19b,19cで示すとすれ
ば、19bがストツパーピン16相当位置、19
cがストツパーピン17相当位置となる。しかし
て、レバー19cの状態において分離給紙がなさ
れ、原稿後端が上・下分離ローラ4,5から抜け
出ると、レバー14と同様にレバー19も復帰動
作をする。この時、偏心カム21が第9図中に実
線で示す状態にあつたとすると、レバー14の動
き量よりレバー19の動き量の方が大きくなる。
そして、一方向クラツチ18はロツク方向である
ため、スプリング20により軸9、従つて下分離
ローラ5を回転させることになる。この時、レバ
ー14は既にストツパーピン16により規制され
ているが、一方向クラツチ13において軸9は自
由回転できる方向であるので、下分離ローラ5の
回転に支障はない。つまり、下分離ローラ5の復
帰回転時に初期位置(19bに対応)を越えて搬
送方向とは逆方向に過剰に戻すものである(19
aに対応)。第10図において、分離給紙前のあ
る位置イとすると、分離搬送時にはロの位置まで
回転させ、分離給紙後にハの位置まで戻すもので
ある。なお、偏心カム21が回転し続ければレバ
ー19により下分離ローラ5は断続的に逆方向に
回転することになる。このように下分離ローラ5
は過剰に復帰移動させるのは次の理由による。即
ち、原稿を分離給紙するときには下分離ローラ5
は停止固定状態にあり、原稿との間で強い摩擦作
用があつて摩耗するため、もし、下分離ローラ5
を時々回転させて位置を変化させないと、この摩
耗が局部的になり、分離能力が早期に低下してし
まうので、これを防止するためである。 効 果 この考案は、上述したように上・下分離ローラ
間への原稿挟み込み時に大径部のオーバーラツプ
量に応じた所定角度だけ下分離ローラを搬送方向
に回転させたので、厚手の紙や腰の強い紙であつ
ても不送りを生ずることなく上・下分離ローラ間
に確実に挟み込ませることができ、かつ、重送を
防止することができるものである。
第1図ないし第5図は従来例を示すもので、第
1図は側面図、第2図は上・下分離ローラの正面
図、第3図は給紙開始動作を示す側面図、第4図
は原稿挟み込み状態を示す正面図、第5図はその
圧力関係を示す正面図、第6図ないし第10図は
この考案の一実施例を示すもので、第6図は寸法
関係を示す側面図、第7図は縦断正面図、第8図
及び第9図は第7図におけるA矢視の側面図、第
10図は側面図である。 1……原稿(紙)、4……下分離ローラ、5…
…下分離ローラ、4a〜5a……大径部、4b〜
5b……小径部、θ0……オーバーラツプ角度。
1図は側面図、第2図は上・下分離ローラの正面
図、第3図は給紙開始動作を示す側面図、第4図
は原稿挟み込み状態を示す正面図、第5図はその
圧力関係を示す正面図、第6図ないし第10図は
この考案の一実施例を示すもので、第6図は寸法
関係を示す側面図、第7図は縦断正面図、第8図
及び第9図は第7図におけるA矢視の側面図、第
10図は側面図である。 1……原稿(紙)、4……下分離ローラ、5…
…下分離ローラ、4a〜5a……大径部、4b〜
5b……小径部、θ0……オーバーラツプ角度。
Claims (1)
- 各々大径部と小径部とを有する一対の上・下分
離ローラを設け、大径部を他方の分離ローラの小
径部に少し入り込ませて軸方向に見て双方の大径
部がオーバーラツプするよう上・下分離ローラを
組合せ、下分離ローラに対し上分離ローラを搬送
方向に回転させて紙を1枚ずつ分離給紙させる分
離給紙装置において、前記大径部のオーバーラツ
プ量を下分離ローラの中心に対する角度で表して
オーバーラツプ角度とし、前記上分離ローラ又は
その上流側のローラにより送られる紙の搬送力に
より前記下分離ローラをオーバーラツプ角度の1/
2の角度を越えない範囲で紙の搬送方向に回転さ
せるように設けたことを特徴とする分離給紙装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3042784U JPS60145131U (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | 分離給紙装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3042784U JPS60145131U (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | 分離給紙装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60145131U JPS60145131U (ja) | 1985-09-26 |
JPH021292Y2 true JPH021292Y2 (ja) | 1990-01-12 |
Family
ID=30530115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3042784U Granted JPS60145131U (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | 分離給紙装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60145131U (ja) |
-
1984
- 1984-03-02 JP JP3042784U patent/JPS60145131U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60145131U (ja) | 1985-09-26 |
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