JP2003081471A - シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2003081471A
JP2003081471A JP2001272010A JP2001272010A JP2003081471A JP 2003081471 A JP2003081471 A JP 2003081471A JP 2001272010 A JP2001272010 A JP 2001272010A JP 2001272010 A JP2001272010 A JP 2001272010A JP 2003081471 A JP2003081471 A JP 2003081471A
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sheet
sheet feeding
torsion coil
coil spring
retard
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JP2001272010A
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Hiroto Koga
寛人 古賀
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化やコストアップを招くことな
く、リタード圧を調整することのできるシート給送装置
及びこれを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 シートを給送する方向に回転するフィー
ドローラ22と、フィードローラ22に圧接すると共に
シートをカセット1に戻す方向に回転可能なリタードロ
ーラ23とにより、シートを1枚ずつ分離して給送す
る。ねじりコイルバネ28によりリタードローラ23を
押圧してフィードローラ22に圧接させ、このねじりコ
イルバネ28の一端部28bを複数の係止部40a,4
0b,40cに選択的に係止させことにより、リタード
ローラ23とフィードローラ22との圧接力をシートの
分離給送が可能な所定の圧力範囲に容易に調整すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート給送装置及
びこれを備えた画像形成装置に関し、特にリタード分離
方式を用いてシートを1枚ずつ分離給送するようにした
分離給送手段を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ、複写機、ファクシミリ
等の画像形成装置において、シートを1枚ずつ分離して
画像形成部に給送するシート給送装置を備えている。そ
して、このようなシート給送装置としては、シートを分
離する機構として、低速から高速まで高い信頼性でシー
トを分離することのできるリタード分離方式を採用した
ものが広く用いられている。
【0003】ここで、このリタード分離方式はピックア
ップローラ、フィードローラ及びリタードローラの3つ
のローラを用いた分離方式であり、シート収納手段から
ピックアップローラにより送り出したシートを、シート
給送方向に回転するフィードローラと、フィードローラ
に所定の圧力で圧接すると共に、シート給送方向と反対
方向、言い換えればシートをシート収納手段に戻す方向
に回転するリタードローラとにより、シートを分離給送
するようになっている。
【0004】ところで、リタードローラをフィードロー
ラに押し付ける圧力(以下、リタード圧と言う)が大き
過ぎる場合には、シートを分離することができずシート
の重送が生じするおそれがあり、反対にリタード圧が小
さな場合には、シートの不送りが発生したり、リタード
ローラの磨耗が生じやすくなり短寿命を招くようにな
る。
【0005】このため、シートを確実に分離給送するた
めにはリタード圧を適切に設定する必要があるが、従
来、このリタード圧は適正なレンジが0.4〜0.5N
程度しかなく、その規格を満たすのは非常に困難であっ
た。そこで従来、リタード圧の調整機構を備えたシート
給送装置が種々提案されている。
【0006】例えば、特開平6−48601号公報では
リタードローラをフィードローラに押し付けるスプリン
グと、リタード圧を変えるためのレバーとを具備し、こ
のレバーによりスプリングの押圧力を変化させてリター
ド圧の調整を行う構成が提案されている。また、特開2
000−159370号公報では、耐久によるローラの
μ(摩擦係数)の低下に応じてリタード圧を変化させる
制御手段が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシート給送装置においては、以下のような不
具合やデメリットが生じていた。即ち、特開平6−48
601号公報のように、レバーによりスプリングの押圧
力を変化させてリタード圧の調整を行うようにした場
合、レバーを追加する必要が生じるため、このレバーの
追加に伴う装置の大型化や、コストアップを招いてい
た。
【0008】また、特開2000−159370号公報
のように、耐久によるローラのμ低下に応じてリタード
圧を変化させるようにした場合、制御機構、圧検知機構
を始め種々の電気部品等も必須となり、やはり大型化と
コストアップが不可避であった。
【0009】そこで本発明は、このような現状に鑑みて
なされたものであり、装置の大型化やコストアップを招
くことなく、リタード圧を調整することのできるシート
給送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート収納手
段に収納されているシートを1枚ずつ分離して給送する
シート給送装置において、前記シートを給送する方向に
回転する給送回転体と、前記給送回転体に圧接すると共
に前記シートを前記シート収納手段に戻す方向に回転可
能な分離回転体とを具備し、前記シートを1枚ずつ分離
して給送する分離給送手段と、前記分離回転体と前記搬
送回転体とを圧接させるためのねじりコイルバネと、前
記ねじりコイルバネのねじりモーメントを変更して前記
分離回転体と前記搬送回転体との圧接力を可変とするた
めに、前記ねじりコイルバネの一端部を選択的に異なる
位置で係止可能な複数の係止部と、を有することを特徴
とするものである。
【0011】また本発明は、前記ねじりコイルバネを、
コイルの中心線が前記分離回転体の回転軸心とほぼ平行
になるように配置し、前記複数の係止部は、シート給送
方向と直交する方向に並設された奥行き寸法の異なる複
数のスリットで構成したことを特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記ねじりコイルバネを、
コイルの中心線が前記分離回転体の回転軸心とほぼ平行
になるように配置し、前記複数の係止部は、シート給送
方向と直交する方向に並設された複数の段部で構成した
ことを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、前記複数の段部の間に、前
記ねじりコイルバネの一端部が前記段部の並設方向へ移
動するのを規制する凸部を設けたことを特徴とするもの
である。
【0014】また本発明は、前記シート収納手段に収納
されているシートを送り出すシート給送手段を設け、該
シート給送手段により送り出されたシートを前記分離給
送手段のニップ部に案内するガイド部材に前記係止部を
一体に設けたことを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、隣接する前記係止部におけ
る前記ねじりコイルバネによるモーメントの差分を、前
記シートの分離給送が可能な所定の圧力範囲とほぼ同じ
に設定したことを特徴とするものである。
【0016】また本発明は、前記ねじりコイルバネの一
端部に係止部変更用の持ち手を形成したことを特徴とす
るものである。
【0017】また本発明は、画像形成部と、前記画像形
成部にシートを給送するシート給送装置とを備えた画像
形成装置において、前記シート給送装置は上記のいずれ
かに記載のものであることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【0019】同図において、51は画像形成装置であ
り、この画像形成装置51は、装置本体50と、装置本
体50の上面に装着された自動原稿給送装置(以下、A
DFという)52とを備えている。ここで、装置本体5
0の最上部には画像読取部であるスキャナ部56が、ま
た中央部には画像形成部53がそれぞれ配置されてい
る。
【0020】さらに、装置本体50の下部には手差し給
紙部57、或は後述する上下2段に設けられた2つの給
紙カセットフィーダ20から給送されたシートを画像形
成部53に搬送するレジストローラ54等を備えたシー
ト搬送部55が配置されている。
【0021】そして、このような構成の画像形成装置5
1において、不図示のスタートボタンが押されると、ま
ずADF52から原稿Gが装置本体50上面に設けられ
た不図示のプラテンガラス上にセットされる。次に、ス
キャナ部56による原稿Gの読み取りが開始され、この
後、読み取られた原稿Gの画像情報に基づいて画像形成
部53でトナー像が形成され、このトナー像が手差し給
紙部57、或いは給紙カセットフィーダ20から給送さ
れたシートSに転写されるようになっている。
【0022】次に、トナー像が転写されたシートSは、
定着装置58に搬送され、この定着装置58により、転
写されたトナー像がシート上に定着される。そして、こ
のようにトナー像が定着された後、シートSは排紙トレ
イ59上に排出されるようになっている。
【0023】一方、図2は、このような画像形成装置5
1の給紙カセットフィーダ20の構成を示す図であり、
同図において、1はシート収納手段であるABS樹脂等
からなるカセット、2はカセット1に、支点3を中心に
回動自在に設けられたシート積載台となる中板である。
なお、この中板2は、圧縮コイルバネ13によって上方
に付勢されており、カセット1にシートを収納する際に
は、圧縮コイルバネ13の付勢力に抗して中板2を押し
下げながらシートを積載収納するようにしている。
【0024】また、11はカセット1のシート給送方向
側端の両隅に設けられた一対の分離爪であり、この一対
の分離爪11はカセット1に収納されたシートSの両先
端に臨むように設けられ、シートを給送する際、シート
Sを1枚ずつ繰り出すための手段、及び待機時、シート
を係止する上方規制手段となっている。
【0025】21は最上位シートを1枚ずつ送り出す略
半月形状を有したシート給送手段であるピックアップロ
ーラ、22はピックアップローラ21により送り出され
たシートSを搬送する給送回転体であるフィードロー
ラ、23はフィードローラ22に圧接すると共にフィー
ドローラ22の回転方向と同方向、或は逆方向に回転す
る分離回転体であるリタードローラである。また、2
4、25はフィードローラ22とリタードローラの下流
側に設けられた搬送ローラ対である。
【0026】なお、本実施の形態においては、各給紙カ
セットフィーダ20は、これらピックアップローラ2
1、フィードローラ22、リタードローラ23及び搬送
ローラ対24,25を備えたシート給送装置20Aをそ
れぞれ備えている。また、シートを1枚ずつ分離して給
送する分離給送手段を構成するフィードローラ22及び
リタードローラ23は、図3に示すように手前側支持の
片持ちの軸31,30にそれぞれ取り付けられることに
より、容易に交換可能なように配設されている。
【0027】ところで、図3及び図4及び図6に示すよ
うにリタードローラ23は、その軸30を保持するリタ
ードホルダー29を介してねじりコイルバネ28によ
り、フィードローラ22の方向へ加圧されている。な
お、このねじりコイルバネ28は、中心線28dをリタ
ードローラ23の軸30の軸心と平行になるように配置
されており、一方の端部28aをリタードホルダー29
に係止し、他の端部(一端部)28bをリタードガイド
27に係止してリタードローラ23をフィードローラ2
2に付勢している。
【0028】ここで、このリタードローラ23は、所定
値以上のトルクが負荷として加わると空回りする構成の
動力伝達機構であるトルクリミッタ26を介し、不図示
の駆動源により回転する軸30と連結されている。
【0029】なお、本実施の形態において、ピックアッ
プローラ21により1枚のシートが送り出され、このシ
ートがフィードローラ22及びリタードローラ23のニ
ップに進入した際、フィードローラ22及びシートSの
間の摩擦力による所定値を越えた負荷トルクがリタード
ローラ23を介してトルクリミッタ26に伝わるように
なっており、この場合、トルクリミッタ26は空回りす
るようになっている。そして、このようにトルクリミッ
タ26が空回りすると、リタードローラ23は、フィー
ドローラ22によって搬送されるシートに従動回転す
る。
【0030】一方、ピックアップローラ21により2枚
以上のシートSが送り出された場合には、リタードロー
ラ23とシートSとの間の摩擦力に対し、複数枚のシー
トS間の摩擦力が小さいことからトルクリミッタ26に
加わる負荷トルクが所定値を越えることはないので、ト
ルクリミッタ26は空回りしない。このため、リタード
ローラ23は、トルクリミッタ26を介して伝わる駆動
力によりシートSを戻す方向に回転する。
【0031】次に、このような構成のシート給送装置2
0Aを備えた各給紙カセットフィーダ20のシート給送
動作について説明する。
【0032】装置本体50から給紙命令が発せられる
と、各給紙カセットフィーダ20において、図2に示す
ように略半月形状を有したピックアップローラ21が矢
印方向に1回転し、これによりカセット1(の中板2)
に積載されたシートSのうちの最上位のシートS1の先
端が分離爪11から外れ、このシートS1がリタードロ
ーラ対22,23に向って送り出される。
【0033】なお、リタードローラ23の少なくとも手
前側及び奥側には、同図及び図4に示すようにピックア
ップローラ21により送り出されたシートS1をスムー
ズにリタードローラ対22,23のニップへ導くための
リタードガイド27が設けられており、これによりシー
トS1はスムーズにリタードローラ対22,23のニッ
プに向うようになる。
【0034】ここで、ピックアップローラ21により1
枚のシートS1が送られてきた場合は、シートS1より
リタードローラ23を介してトルクリミッタ26に加わ
る負荷トルクが所定値を越えるので、トルクリミッタ2
6は空回りし、これによりリタードローラ23は、フィ
ードローラ22によって搬送されるシートS1に従動回
転する。この結果、このシートS1はリタードローラ対
22,23により搬送される。
【0035】さらに、フィードローラ22はピックアッ
プローラ21の一回転と同期した不図示のクラッチギア
を有する駆動機構によって駆動伝達され、下流の搬送ロ
ーラ対24、25までシートS1を搬送する。なお、こ
のようにシートS1を搬送ローラ対24,25に搬送し
た後、フィードローラ22は搬送ローラ対24,25に
搬送されるシートS1によって従動回転する構成となっ
ている。
【0036】一方、分離爪11では分離しきれず2枚以
上のシートが送られてきた場合には、シート間の摩擦力
がリタードローラ23を介してトルクリミッタ26に負
荷トルクとなって加わる。ここで、この値は所定値以下
であるのでトルクリミッタ26は空回りせず、リタード
ローラ23はシートをカセット1へ戻す方向に回転す
る。この結果、分離爪11でシートを分離し損ねたとき
でも、最上位のシートS1のみが搬送されるようにな
り、重送は阻止される。
【0037】次に、シートを適正に分離することができ
るリタード圧とトルクリミッタ26のトルク値(以下、
トルクリミッタ値という)について説明する。
【0038】図5は、リタード圧とトルクリミッタ値の
関係を示す図であり、同図に示すようにリタード圧が高
く、トルクリミッタ26が空回りする値であるトルクリ
ミッタ値が低い同図の左斜め上領域(重送領域)ではシ
ートが重送してしまう。また、反対にリタード圧が低
く、トルクリミッタ値が高い同図の右下領域(不送り領
域)では、シートの不送りが発生する。
【0039】したがって、適正な給紙可能領域(適正領
域)は、これらの2つの領域間となる。さらに、実際の
装置においてはリタード圧及びトルクリミッタ値はそれ
ぞれ適正なレンジ(範囲)を有するため、適正にシート
を分離することのできる領域は同図の長方形で示される
領域となる。
【0040】なお、本実施の形態では適正なリタード条
件は、リタード圧は3.2〜3.76N、トルクリミッ
タ値は3.3〜3.7N・cmであり、図示の長方形領
域となる。このように、通常リタード圧やトルクリミッ
タ値の適正レンジは決して広いものとはいえない。
【0041】特に、リタード圧に関しては、ねじりコイ
ルバネ自身の公差のみならず、ねじりコイルバネ28を
受ける座面等、複数の部品間寸法の精度にも影響される
ので、従来は適正な圧規格を満足するのに非常な困難を
伴っていた。
【0042】そこで、本実施の形態では、既述した図3
及び図4に示すようにねじりコイルバネ28としてねじ
りコイルバネを使用し、かつ図6に示すように、このね
じりコイルバネ28の一方の端部28aをリタードホル
ダー29に係止すると共に、他の端部(一端部)28b
をリタードガイド27に係止する一方、このねじりコイ
ルバネ28の他の端部28bを係止する係止部40をリ
タードガイド27に一体に複数設けるようにしている。
【0043】そして、このようにねじりコイルバネ28
の他の端部28bを、図4に示すリタードガイド27に
設けられた複数の係止部40、本実施の形態においては
リタードガイド27に設けられた、3つの奥行き寸法の
異なるスリット形状を有する係止部40a,40b,4
0cに選択的に係止するようにしている。
【0044】ここで、このように3つの奥行き寸法が異
なるスリットにより構成される係止部40a,40b,
40cにねじりコイルバネ28の他の端部28bを係止
することにより、ねじりコイルバネ28の両端部28
a,28b(図6参照)の成す角度が異なるようにな
る。
【0045】これにより、リタード圧が規格を外れた場
合、つまりシートの重送や、不送りが生じた場合でも、
他の端部28bを係止する係止部40a,40b,40
cを変更するようにすれば、リタード圧をシートSの分
離給送が可能な所定の圧力範囲に調整することができる
ようになる。
【0046】なお、本実施の形態において、通常、ねじ
りコイルバネ28の他の端部28bを中間の奥行き寸法
を有した第2係止部40bに係止させるようにしてい
る。そして、リタード圧が規格を外れた場合、例えばシ
ートの重送が発生する場合には、リタード圧を小さくす
るようねじりコイルバネ28の他の端部28bを奥行き
寸法の長い第3係止部40cに係止させ、不送りが生じ
る場合にはリタード圧を大きくするようねじりコイルバ
ネ28の他の端部28bを奥行き寸法の短い第1係止部
40aに係止させるようにしている。
【0047】なお、本実施の形態において、第1及び第
2係止部40a,40b、第2及び第3係止部40b,
40cの位置関係は、それぞれねじりコイルバネ28の
ねじり角αに応じたモーメントから算出される作用力の
差が、シートSの分離給送が可能な所定の圧力範囲であ
るリタード圧適正レンジの0.5Nとなるように設定し
ている。
【0048】したがって、ねじりコイルバネ自身の公
差、あるいはリタードガイド27やリタードホルダー4
0の部品精度により、第2係止部40bにおいてリター
ド圧が規格から外れた場合でも、ねじりコイルバネ28
の他の端部28bを第1係止部40bに係止することに
より(上方調整)、或いは第3係止部40cに係止する
ことにより(下方調整)、規格を最大限に満足させるこ
とができる。
【0049】なお、本実施の形態にように、第1〜第3
係止部40a〜40cをスリット形状とすることによ
り、一度設定した位置からねじりコイルバネ28の他の
端部28bが、シート給送方向である幅方向にずれるこ
とがないようにすることができ、安定したリタード圧設
定を維持することができる。
【0050】同図において、B、Cは第1及び第2係止
部40a,40b、第2及び第3係止部40b,40c
の間に形成されている凸部であり、この凸部B,Cの突
出長さを所定の長さにすることにより、一度設定した位
置からねじりコイルバネ28の他の端部28bが幅方向
にずれることがないようにすることができると共に、設
定した位置の切替を容易に行うことができるようにな
る。
【0051】このように、リタードガイド27にスリッ
ト形状の第1〜第3係止部40a〜40cを設け、リタ
ード圧が規格を外れた場合には、ねじりコイルバネ28
の他の端部28bを係止する係止部を変更するようにす
ることにより、言い換えればねじりコイルバネ28の他
の端部28bを他の係止部に選択的に係止させるように
することにより、特別な部品を追加することなく、リタ
ード圧の調整を行うことができる。
【0052】これにより、装置の大型化やコストアップ
を招くことなくリタード圧を調整することができ、さら
に部品単品精度の追求を最小限に抑えつつ高性能なシー
ト分離機能を備えたシート給送装置2Aの提供が可能と
なる。
【0053】なお、図7に示すように、リタード圧の調
整を行う際、操作されるねじりコイルバネ28の他の端
部28bに係止部変更用の持ち手28cを設けるように
すれば、より簡便な調整行為が可能になる。
【0054】ところで、これまでの説明においては、第
1〜第3係止部40a〜40cをスリット形状とした
が、本発明はこれに限らず例えば、リタードガイド27
に階段状の曲げ起こし形状を設けて段部を形成し、この
段部を第1〜第3係止部としても良い。なお、このよう
に第1〜第3係止部を段部により構成した場合は、ねじ
りコイルバネ28の他の端部28bの幅方向のズレを防
ぐよう段部の境に凸部(図4参照)を形成するようにす
る。
【0055】また、これまでの説明においては、係止部
を3つ設けた場合について述べてきたが、本発明はこれ
に限らず、係止部を2つあるいは4つ以上設けてもよ
い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、分
離回転体と搬送回転体とを圧接させるねじりコイルバネ
の一端を係止する複数の係止部を設け、この係止部にね
じりコイルバネの一端を選択的に係止して圧接力を調整
するようにしたことにより、装置の大型化や部品点数の
増大によるコストアップを招くことなく、リタード圧を
調整することができるシート給送装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
の概略構成を示す図。
【図2】上記画像形成装置に設けられた給紙カセットフ
ィーダの構成を示す図。
【図3】上記給紙カセットフィーダに設けられたシート
給送装置の要部側面図。
【図4】上記給紙カセットフィーダのリタードローラ付
近の構成を示す斜視図。
【図5】上記給紙カセットフィーダにおけるシートを適
正に分離することができるリタード圧とトルクリミッタ
値の関係を示す図。
【図6】上記給紙カセットフィーダのフィードローラ及
びリタードローラ付近の構成を示す側面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
の、給紙カセットフィーダのフィードローラ及びリター
ドローラ付近の構成を示す側面図。
【符号の説明】
1 カセット 20 給紙カセットフィーダ 20A シート給送装置 21 ピックアップローラ 22 フィードローラ 23 リタードローラ 26 トルクリミッタ 27 リタードガイド 28 ねじりコイルバネ 28a ねじりコイルバネの一方の端部 28b ねじりコイルバネの他方の端部 28c ねじりコイルバネの持ち手 40a 第1係止部 40b 第2係止部 40c 第3係止部 50 装置本体 51 画像形成装置 53 画像形成部 S シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 BA02 BA06 BA12 BA17 BA20 CA01 CA02 3F343 FA02 FB02 FB03 GA03 GB01 GC01 GD01 HD17 JA01 JD04 JD09 JD33 KA03 KB05 LA04 LB08 LC19 LD07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート収納手段に収納されているシート
    を1枚ずつ分離して給送するシート給送装置において、 前記シートを給送する方向に回転する給送回転体と、前
    記給送回転体に圧接すると共に前記シートを前記シート
    収納手段に戻す方向に回転可能な分離回転体とを具備
    し、前記シートを1枚ずつ分離して給送する分離給送手
    段と、 前記分離回転体と前記搬送回転体とを圧接させるための
    ねじりコイルバネと、 前記ねじりコイルバネのねじりモーメントを変更して前
    記分離回転体と前記搬送回転体との圧接力を可変とする
    ために、前記ねじりコイルバネの一端部を選択的に異な
    る位置で係止可能な複数の係止部と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記ねじりコイルバネを、コイルの中心
    線が前記分離回転体の回転軸心とほぼ平行になるように
    配置し、前記複数の係止部は、シート給送方向と直交す
    る方向に並設された奥行き寸法の異なる複数のスリット
    で構成したことを特徴とする請求項1記載のシート給送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ねじりコイルバネを、コイルの中心
    線が前記分離回転体の回転軸心とほぼ平行になるように
    配置し、前記複数の係止部は、シート給送方向と直交す
    る方向に並設された複数の段部で構成したことを特徴と
    する請求項1記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の段部の間に、前記ねじりコイ
    ルバネの一端部が前記段部の並設方向へ移動するのを規
    制する凸部を設けたことを特徴とする請求項3記載のシ
    ート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート収納手段に収納されているシ
    ートを送り出すシート給送手段を設け、該シート給送手
    段により送り出されたシートを前記分離給送手段のニッ
    プ部に案内するガイド部材に前記係止部を一体に設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
    のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 隣接する前記係止部における前記ねじり
    コイルバネによるモーメントの差分を、前記シートの分
    離給送が可能な所定の圧力範囲に設定したことを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ねじりコイルバネの一端部に係止部
    変更用の持ち手を形成したことを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 前記シート給送装置は前記請求項1乃至
    7のいずれか1項に記載のシート給送装置と、前記シー
    ト給送装置から送り出されたシートに画像を形成する画
    像形成部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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