JPH04312259A - 自動変速機の作動方法 - Google Patents

自動変速機の作動方法

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JPH04312259A
JPH04312259A JP4022487A JP2248792A JPH04312259A JP H04312259 A JPH04312259 A JP H04312259A JP 4022487 A JP4022487 A JP 4022487A JP 2248792 A JP2248792 A JP 2248792A JP H04312259 A JPH04312259 A JP H04312259A
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JP
Japan
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clutch
speed ratio
pressure
gear set
line
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Application number
JP4022487A
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English (en)
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William J Vukovich
ウィリアム・ジョセフ・ブコビッチ
Melissa M Koenig
メリサ・メイ・コーニッグ
Tsunlock A Yu
トゥンロック・アンドリュー・ユ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Motors Liquidation Co
Original Assignee
Motors Liquidation Co
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H61/06Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
    • F16H61/061Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/68Inputs being a function of gearing status
    • F16H2059/6807Status of gear-change operation, e.g. clutch fully engaged
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H2061/0075Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by a particular control method
    • F16H2061/0078Linear control, e.g. PID, state feedback or Kalman
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H2061/0451Smoothing ratio shift during swap-shifts, i.e. gear shifts between different planetary units, e.g. with double transitions shift involving three or more friction members

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多速比自動変速機のアッ
プシフト制御方法に関し、特に、変速機の摩擦素子の多
段制御を含むアップシフト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する型式の自動変速機は、
その入力シャフトと出力シャフトとの間に異なる速比を
確立するように所定のパターンで自動的に係合及び係合
解除される数個の流体作動トルク伝達装置(クラッチ)
を有する。入力シャフトはトルクコンバータの如き流体
継手を介して内燃エンジンに接続され、出力シャフトは
車両の1以上の車輪を駆動するように機械的に接続され
ている。
【0003】自動変速機の種々の速比はNi/No比(
Niは入力シャフトの速度、Noは出力シャフトの速度
)で決まる。比較的高い数値を有する速比は比較的遅い
出力速度を提供し、一般に、これを低速比という。比較
的低い数値を有する速比は比較的速い出力速度を提供し
、一般に、これを高速比という。従って、ある速比から
それより一層低い速比へのシフトをアップシフトと呼び
、ある速比からそれより一層高い速比へのシフトをダウ
ンシフトと呼ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】1つの速比から別の速
比へのシフトを行う場合、2つのクラッチの移行即ち状
態変化が必要となる。すなわち、1つのクラッチを係合
させ(オンカミング)、別のクラッチを係合解除させる
(オフゴーイング)。本発明の方法は2組の状態変化を
伴う型式のシフトに適用される。普通、このようなシフ
トを「二重移行シフト」という。二重移行シフトにおけ
る状態変化が適正に調整されていない場合は、速比は最
初に意図しない方向又は意図しない割合で変化し、その
結果、シフト能力が悪化してしまう。このような従来技
術の一例は米国特許第4,722,247号明細書に開
示されている。
【0005】
【課題を解決するための手段並びに作用効果】本発明は
二重移行アップシフトを適正に調整するための改良した
方法を提供するものであり、種々のクラッチの状態変化
を変速機の速比の動的程度に関連して順序通りに行わせ
、一貫した高質のシフトを提供する。この順序に関連し
て閉ループ圧力制御を使用し、シフトの適時の完了を保
証する。
【0006】本発明の方法は、相互連結され複数の速比
を提供する第1ギヤセット及び第2ギヤセットを介して
接続される入力シャフト及び出力シャフトと、第1ギヤ
セット及び第2ギヤセットにより提供される速比を変更
して入力シャフトと出力シャフトとの間に複数の全体の
速比を確立するようになった種々の選択的に係合可能な
トルク伝達装置とを備えた自動変速機を作動させる方法
であって、第2ギヤセットにて提供された速比を減少さ
せるようにオンカミングトルク伝達装置を適用している
間に第1ギヤセットにて提供された速比を増大させるよ
うにオフゴーイングトルク伝達装置を解除することによ
りアップシフトを実行し、もって入力シャフトと出力シ
ャフトとの間の全体の速比を減少させ、また、トルク伝
達装置の解除及び適用を調整するようになった自動変速
機作動方法であり、全体の速比の初期の減少を生じさせ
るように所定の割合でオンカミングトルク伝達装置の適
用を開始させる工程と、全体の速比における特定の減少
を検出したときにオフゴーイングトルク伝達装置の解除
を開始させる工程と、オフゴーイングトルク伝達装置の
解除期間中に全体の速比の決定した割合での変化に基づ
くオンカミングトルク伝達装置の不十分なトルク容量の
状態を検出する工程と、アップシフトを適時に完了させ
るため、トルク容量の状態の検出に応答してオンカミン
グトルク伝達装置の適用の割合を増大させる工程と、を
有する。
【0007】
【実施例】図1、2を参照すると、自動車の駆動列10
はエンジン12と、後進速比と5つの前進速比とを有す
る自動(遊星)変速機14とを備えている。エンジン1
2は、エンジンへの空気吸入量を調整するためのアクセ
ルペダル(図示せず)の如き運転手操作装置に機械的に
接続したスロットル機構16を有する。エンジン12に
は、普通の方法で、空気吸入量に関連して燃料も供給さ
れ、それに比例した出力トルクを提供する。このような
トルクはエンジン12の出力シャフト18を介して自動
変速機14へ供給される。自動変速機14はトルクコン
バータ24、1以上の流体作動クラッチC1−C5及び
一方向クラッチ26ー30を介してエンジンの出力トル
クを出力シャフト20へ伝達し、これらのクラッチは変
速機の所望の速比を確立するために所定のスケジュール
に従って係合又は係合解除せしめられる。
【0008】自動変速機14について更に説明すると、
トルクコンバータ24のインペラ即ち入力部材36はエ
ンジン12の出力シャフト18により回転駆動せしめら
れるよう入力シェル38を介してに出力シャフト18に
接続されている。トルクコンバータ24のタービン即ち
出力部材40はこれとインペラ36との間の流体の移動
によりインペラにより回転駆動せしめられ、タービンシ
ャフト42を回転駆動するようにこのタービンシャフト
に接続している。ステータ部材44はインペラ36をタ
ービン40に接続するように流体を導き、ステータ部材
は一方向装置46を介して自動変速機14のハウジング
に接続されている。
【0009】トルクコンバータ24はタービンシャフト
42に固定したクラッチ板50を備えたクラッチTCC
を有する。クラッチ板50はその上に形成した摩擦表面
52を有し、この摩擦表面はエンジン12の出力シャフ
ト18とタービンシャフト42との間に機械的な直接駆
動を提供するように入力シェル38の内表面に係合でき
るようになっている。クラッチ板50は入力シェル38
とタービン40との間の空間を分割し、2つの流体室、
即ち適用室54と解除室56とを画定する。
【0010】適用室54内の流体圧力が解除室56内の
流体圧力を越えた場合は、クラッチ板50の摩擦表面5
2が移動して入力シェル38と係合し、これによりクラ
ッチTCCを係合させ、トルクコンバータ24に対して
並列な機械的な駆動接続を提供する。この場合、インペ
ラ36とタービン40との間にはスリップが発生しない
。解除室56内の流体圧力が適用室54内の流体圧力を
越えた場合は、クラッチ板50の摩擦表面52は図1に
示すように移動して入力シェル38から離れ、上述のよ
うな機械的な駆動接続を解除し、インペラ36とタービ
ン40との間のスリップを許容する。
【0011】タービンシャフト42は入力として前方の
遊星ギヤセットfに接続されている。前方の遊星ギヤセ
ットfのサンギヤSfは一方向クラッチF5及び摩擦ク
ラッチOCを介してキャリヤCfに接続している。クラ
ッチC5はサンギヤSfを固定するために選択的に係合
できる。前方の遊星ギヤセットfのリングギヤRfは並
列の一方向クラッチF1及び摩擦クラッチC3を介して
後方の複合遊星ギヤセットrのサンギヤS1rに接続し
ている。クラッチC2はリングギヤRfを後方の遊星ギ
ヤセットrのリングギヤRrを選択的に接続し、後退ク
ラッチRCはリングギヤRrを選択的に固定する。後方
の遊星ギヤセットrのサンギヤS2rは一方向クラッチ
F2を介してクラッチC4又はC1により選択的に固定
される。後方の遊星ギヤセットrのピニオンPrはピニ
オンギヤを機械的に接続し、出力として出力シャフト2
0に接続している。
【0012】種々の速比及びこれらを確立するに必要な
クラッチの状態を図3に示す。図3から、すべてのクラ
ッチを解除(オフ)したときに駐車/ニュートラル状態
が得られることが分かる。後進へのガレージシフトはク
ラッチC3、OC、RCを係合(オン)させることによ
り行う。前進速比においては、1速へのガレージシフト
はクラッチC1、C4、OCを係合させることにより行
う。この場合、前方の遊星ギヤセットfはロックアップ
され、一方向クラッチF1がタービン速度Ntを入力と
して後方の遊星ギヤセットrのサンギヤS1rへ供給し
、3.61のNi/No比を提供する。
【0013】車速が増大すると、クラッチC2を係合さ
せることにより1速から2速へのアップシフト(1ー2
アップシフト)を行う。この場合、オンカミングクラッ
チC2が十分なトルク容量を発達させるや否や一方向ク
ラッチF1がオーバーランする。前方の遊星ギヤセット
fはロックアップ状態のままであり、クラッチC2がタ
ービン速度Ntを入力として後方の遊星ギヤセットrの
リングギヤRrへ供給し、1.85のNi/No比を提
供する。2速から1速へのダウンシフト(2ー1ダウン
シフト)はクラッチC2を解除することにより行う。
【0014】2速から3速へのアップシフト(2ー3ア
ップシフト)はクラッチC5を係合させると共にクラッ
チOCを解除することにより行う。この場合、前方のギ
ヤセットfはオーバードライブとして作動し、1.37
のNi/No比を提供する。3速から2速へのダウンシ
フト(3ー2ダウンシフト)は前方の遊星ギヤセットf
をロックアップ状態に戻すようにクラッチC5を解除す
ると共にクラッチOCを係合させることにより行う。
【0015】3速から4速へのアップシフト(3ー4ア
ップシフト)は前方の遊星ギヤセットfをロックアップ
状態に戻すようにクラッチC5を解除すると共にクラッ
チOCを係合させ、かつ後方の遊星ギヤセッrをロック
アップするようにクラッチC4を解除すると共にクラッ
チC3を係合させることにより行う。この場合、一方向
クラッチF2はピニオンPrを解放する。また、タービ
ン速度Ntは出力シャフト20へ直接伝達され、1.0
0のNi/No比を提供する。4速から3速へのダウン
シフト(4ー3ダウンシフト)は前方の遊星ギヤセット
fをオーバードライブ状態に戻すようにクラッチOCを
解除すると共にクラッチC5を係合させ、かつタービン
速度Ntを入力としてリングギヤRrへ供給するように
クラッチC3を解除すると共にクラッチC4を係合させ
ることにより行う。
【0016】3ー4アップシフト及び4ー3ダウンシフ
トの状態変化のタイミングを適正に調整(コーオーディ
ネイト)して、間違った方向又は間違った割合での速比
変更を生じさせるような状態を排除する必要がある。例
えば、3ー4アップシフトにおいては、オフゴーイング
クラッチC5が解除されて前方の遊星ギヤセットfをロ
ックアップしたときに、オンカミングクラッチC3が後
方の遊星ギヤセットrをロックアップできる状態となる
ことを保証するように注意を払わねばならない。このよ
うにしないと、Ni/No比は3速における1.37か
ら2速における1.85へ最初に増大してしまう。逆に
、4ー3ダウンシフトにおいては、オフゴーイングクラ
ッチC3が解除されたときに、オンカミングクラッチC
5が前方の遊星ギヤセットf内にオーバードライブ状態
を確立するように係合できる状態となることを保証する
ように注意を払わねばならない。このようにしないと、
Ni/No比は、3速における1.37ではなく、2速
における1.85へ増大してしまう。後に詳説するが、
本発明の方法は、一貫した高質のシフトを行うために、
クラッチの状態変化を適正に順序通りに生じさせるよう
に速比フィードバック情報を使用する。
【0017】シフトの分析を完成させることにより、4
速から5速へのアップシフト(4ー5アップシフト)は
前方の遊星ギヤセットfをアンダードライブ状態で作動
させるようにクラッチC5を係合させると共にクラッチ
OCを解除することにより行われ、0.74のNi/N
o比を提供する。5速から4速へのダウンシフト(5ー
4ダウンシフト)はクラッチC5を解除すると共にクラ
ッチOCを係合させるこよにより行う。
【0018】(容積式の)液圧ポンプ60はエンジン1
2の出力シャフト20により機械的に駆動せしめられる
。液圧ポンプ60は流体リザーバ64からフィルタ65
を介して低圧の流体を供給され、出力ライン66を介し
て変速機の制御素子へライン圧力流体を供給する。圧力
規制弁68は出力ライン66に接続し、ライン70を介
して流体リザーバ64へライン圧力の一部を制御した割
合で戻すことによりライン圧力を規制するように作動す
る。圧力規制弁68はライン71内の(オリフィスで)
絞られたライン圧力により一端の方へ偏倚せしめられ、
バネ力とライン72内の後進速比流体圧力とライン74
内の制御バイアス圧力との組合せにより他端の方へ偏倚
せしめられる。
【0019】後進速比流体圧力は手動弁76(後述)に
より供給される。制御バイアス圧力は電気力モータ80
へ供給される電流に応じて圧力を発達させるライン圧力
バイアス弁78により供給される。ライン圧力はライン
82、圧力制限弁84及びフィルタ85を介してライン
圧力バイアス弁78へ入力として供給される。制限され
たライン圧力(ACT  FEED圧力)はライン86
を介して制御装置の他の電気作動アクチュエータへ入力
として供給される。上述の如き弁構成のため、自動変速
機14のライン圧力は電気力モータ80により電気的に
規制される。
【0020】ライン圧力を規制するほか、圧力規制弁6
8はトルクコンバータ24のための規制されたコンバー
タ供給圧力(CF圧力)をライン88内に発生させる。 このコンバータ供給圧力はクラッチTCC制御弁90へ
入力として供給され、この制御弁は、コンバータの開作
動が必要なときに、ライン92を介してトルクコンバー
タ24の解除室56へコンバータ供給圧力を導く。この
場合、トルクコンバータ24からの帰還流体はライン9
4、クラッチTCC制御弁90、流体クーラー96及び
オリフィス98を介して排出される。コンバータの閉作
動が必要なときは、クラッチTCC制御弁90はトルク
コンバータ24の解除室56内の圧力をオリフィス付き
排出部100へ逃し、ライン102内の規制したクラッ
チTCC適用圧力を適用室54へ供給し、クラッチTC
Cを係合させる。ライン102内のクラッチTCC適用
圧力はクラッチTCC規制弁104によりライン圧力か
ら発生せしめられる。
【0021】クラッチTCC制御弁90及びクラッチT
CC規制弁104はコンバータの開作動を実行するよう
にバネ偏倚されており、いずれの場合も、ライン106
内の電気的に発生した制御圧力がバネ力に対抗する。ラ
イン106内の制御圧力は、(ソレノイド作動式の)ク
ラッチTCCバイアス弁108により、ライン110内
の流体圧力を速比に合うように規制することによって発
生せしめられる。コンバータの閉作動が必要なときは、
クラッチTCCバイアス弁108は制御したデューティ
サイクル(使用率)でパルス幅変調せしめられ、ライン
106内のバイアス圧力をランプアップ(傾斜上昇)さ
せる。クラッチTCC制御弁90をコンバータの閉作動
状態へ移動させるに要する圧力以上のバイアス圧力を使
用して、クラッチTCC規制弁104によりライン10
2内に発生せしめられたクラッチTCC適用圧力を制御
する。つまり、コンバータの閉作動が必要なとき、クラ
ッチTCCバイアス弁108はクラッチTCCのトルク
容量を制御するために使用される。
【0022】摩擦クラッチC1−C5、OC、RCは普
通の流体作動ピストンP1−P5、POC、PRCによ
りそれぞれ駆動せしめられる。これらのピストンは上述
の手動弁76と、シフト弁120、122、124と、
アキュムレータ126、128、130とを備えた流体
供給装置に接続している。手動弁76は、運転手が変速
機のレンジセレクタ77を位置決めしたときに、その位
置に応じて後進用の供給圧力(REV)及び種々の前進
レンジ用の供給圧力(DR、D32)を発生させる。供
給圧力REV、DR、D32はライン72、132、1
34をそれぞれ介して流体作動ピストンP1−P5、P
OC、PRCを作動させるために種々のシフト弁120
ー124へ供給される。シフト弁120、122、12
4はそれぞれ制御したバイアス圧力に抵抗するようにバ
ネ偏倚されており、制御したバイアス圧力はソレノイド
作動弁A、C、Bにより発生せしめられる。アキュムレ
ータ126、128、130はクラッチC5、C2、C
3の適用(ある場合は、解除)時にクッションを与える
ためにそれぞれ使用される。
【0023】変速機の種々の速比を確立するためのソレ
ノイド作動弁A、C、Bのオン/オフ状態を図4の表に
示す。ニュートラル状態及び駐車状態においては、ソレ
ノイド作動弁A、B、Cはすべてオフ状態にある。この
状態において、ライン圧力はオリフィス176及びシフ
ト弁124を介してクラッチのピストンPOCへ供給さ
れるが、クラッチはすべて係合解除されたままの状態に
ある。運転手が変速機のレンジセレクタ77を操作する
ことにより手動弁76で後進用の供給圧力が発生した場
合、この圧力はライン72、73、140を介してクラ
ッチピストンP3へ直接供給され、ライン73、142
、オリフィス144及びシフト弁124を介してクラッ
チピストンPRCへ供給される。
【0024】前進(D;ドライブ)レンジへのガレージ
シフトは、手動弁76をD位置へ移動させてライン圧力
をDR供給圧力供給ライン132へ導くことにより行わ
れる。DR供給圧力はライン146及びオリフィス14
8を介してクラッチピストンP1へ供給され、クラッチ
C1を漸進的に係合させる。これと同時に、ソレノイド
作動弁A、Cが付勢されてシフト弁120、122を作
動させる。シフト弁122はライン132内のDR供給
圧力を規制弁150及びライン152を介してクラッチ
ピストンP4へ導く。シフト弁120はライン154を
介して規制弁150へバイアス圧力を供給し、クラッチ
C4の圧力を上昇させる。このようにして、クラッチC
1、C4、OCが係合し、1速比を確立する。
【0025】図4の表を参照すると、1ー2アップシフ
トはソレノイド作動弁Aを去勢してシフト弁120をそ
の不作動状態にすることにより行われる。これにより、
ライン132内のDR供給圧力はシフト弁120、ライ
ン156、158、オリフィス160及びライン162
を介してピストンP2へ導かれ、クラッチC2を係合さ
せる。ライン162は入力としてアキュムレータ128
に接続しており、このアキュムレータの反対側は規制弁
164により発生せしめられた規制圧力に維持されてい
る。従って、クラッチC2が係合する際には、バネ力に
より抵抗を受けるクラッチC2適用圧力がアキュムレー
タ128のピストンを動かすときに、クッションが与え
られる。もちろん、2ー1ダウンシフトはソレノイド作
動弁Aを付勢することにより行う。
【0026】図4の表を参照すると、2ー3アップシフ
トはソレノイド作動弁Bを付勢してシフト弁124を作
動させることにより行われる。これにより、ピストンP
OCの圧力がオリフィス166を介して排出され、クラ
ッチOCを解除し、ライン66内のライン圧力をオリフ
ィス168及びライン170を介してピストンP5へ供
給し、クラッチC5を漸進的に係合させる。ライン17
0はライン172を介してアキュムレータ126に入力
として接続しており、このアキュムレータの反対側は規
制弁164により発生せしめられた規制圧力に維持され
ている。従って、クラッチC5が係合する際には、バネ
力により抵抗を受けるクラッチC5適用圧力がアキュム
レータ126のピストンを動かすときに、クッションが
与えられる。もちろん、3ー2ダウンシフトはソレノイ
ド作動弁Bを去勢することにより行う。
【0027】図4の表を参照すると、3ー4アップシフ
トはソレノイド作動弁B、Cを去勢してシフト弁124
、122を図1、2に示すような不作動状態にすること
により行われる。これにより、シフト弁124は、(イ
)クラッチピストンP5及びアキュムレータ126の圧
力をライン170及びオリフィス174を介して逃し、
クラッチC5を解除し、(ロ)ライン66、オリフィス
176及びライン171を介してピストンPOCへ圧力
を供給し、クラッチOCを係合させる。シフト弁122
は、(イ)ピストンP4の圧力をライン152及びオリ
フィス178を介して逃し、クラッチC4を解除し、(
ロ)ライン132内のDR圧力をシフト弁120、オリ
フィス180及びライン182、184、73、140
を介してクラッチピストンP3へ供給し、クラッチC3
を係合させる。ライン182はライン186を介してア
キュムレータ130に入力として接続しており、このア
キュムレータの反対側は規制弁164により発生せしめ
られた規制圧力に維持されている。従って、クラッチC
3が係合する際には、バネ力により抵抗を受けるクラッ
チC3適用圧力がアキュムレータ130のピストンを動
かすときに、クッションが与えられる。もちろん、4ー
3ダウンシフトはソレノイド作動弁B、Cを付勢するこ
とにより行う。
【0028】図4の表を参照すると、4ー5アップシフ
トはソレノイド作動弁Bを付勢してシフト弁124を作
動させることにより行われる。これにより、ピストンP
OCの圧力がオリフィス166を介して排出され、クラ
ッチOCを解除し、ライン66内のライン圧力をオリフ
ィス168及びライン170を介してピストンP5へ供
給し、クラッチC5を漸進的に係合させる。上述のよう
に、ライン170はライン172を介してアキュムレー
タ126に入力として接続しており、このアキュムレー
タは、クラッチC5が係合する際に、バネ力により抵抗
を受けるクラッチC5適用圧力がアキュムレータ126
のピストンを動かすときに、クッションを与える。もち
ろん、5ー4ダウンシフトはソレノイド作動弁Bを去勢
することにより行う。
【0029】ソレノイド作動弁A、B、C、クラッチT
CCバイアス弁108及びライン圧力バイアス弁78は
すべて、ライン192ー196を介して(コンピュータ
ベースの)変速機制御ユニット(TCU)190により
制御される。上述のように、ソレノイド作動弁A、B、
Cでは簡単なオン/オフ制御が必要であるが、クラッチ
TCCバイアス弁108及びライン圧力バイアス弁78
はパルス幅変調(PWM)せしめられる。この制御は、
ライン197上のエンジンスロットル信号%T、ライン
198上のタービン速度信号Nt及びライン199上の
出力速度信号Noを含む多数の入力信号に応答して行わ
れる。エンジンスロットル信号はトランスジューサTに
感知されるが如きスロットル機構16の位置に基づき、
タービン速度信号はセンサ200により感知されるが如
きタービンシャフト42の速度に基づき、出力速度信号
はセンサ202により感知されるが如き出力シャフト2
0の速度に基づいている。制御を実施するに当って、T
CU190は後述する図7、8、9のフローチャートに
示す一連のコンピュータプログラムインストラクション
を実行する。
【0030】図5、6は本発明に従って遂行される3ー
4アップシフト及び4ー3ダウンシフトをそれぞれ示す
。図5のアップシフトにおいて、グラフAはオフゴーイ
ングクラッチC5へ供給される圧力を示し、グラフBは
Ni/No比を示し、グラフCはオンカミングクラッチ
C3へ供給される圧力を示し、グラフDはソレノイド作
動弁B、Cの状態を示す。図6のダウンシフトにおいて
、グラフAはオフゴーイングクラッチC3へ供給される
圧力を示し、グラフBはNi/No比を示し、グラフC
はオンカミングクラッチC5へ供給される圧力を示し、
グラフDはソレノイド作動弁B、Cの状態を示す。
【0031】図1ー4についての上述の説明を参考にし
て特に図5を参照すると、3ー4アップシフトは、ソレ
ノイド作動弁Bを去勢して、クラッチC5を解除すると
共にクラッチOCを係合させ(前方の遊星ギヤセットf
をロックアップし)、ソレノイド作動弁Cを去勢して、
クラッチC4を解除すると共にクラッチC3を係合させ
、ダイレクトドライブ比即ち1:1のNi/No比を提
供することにより、達成される。従って、前方の遊星ギ
ヤセットfは速比(Ni/No比)を増大させ、後方の
遊星ギヤセットrは速比を減少させる。これは、前方の
遊星ギヤセットfの状態変化が後方の遊星ギヤセットr
の状態変化の前に生じた場合にシフトの質が低下するこ
とを意味する。実際、問題となる素子はオフゴーイング
クラッチC5及びオンカミングクラッチC3である。 オンカミングクラッチC3がその十分なトルク容量に達
する前にオフゴーイングクラッチC5が解除された場合
は、Ni/No比は、減少するどころか増大してしまう
【0032】本発明の方法は、速比Ni/Noの程度に
応じてソレノイド作動弁B、Cの去勢を順序通りに行わ
せることにより、上述のタイミングの問題に取り組む。 アップシフトはソレノイド作動弁Cを去勢することによ
り時間t0で開始し、クラッチC3の係合を開始させる
と共にクラッチC4を解除する。このため、図3の表に
示すように、5速比へのシフトも開始することとなる。 オンカミングクラッチC3は時間期間t0−t1の間に
圧力充填され、その後、クラッチ係合圧力は初期圧力P
iまで直ちにジャンプ(急上昇)し、クラッチC3の摩
擦素子の係合を開始させる。
【0033】増大したクラッチ係合圧力は対応するトル
ク容量を提供し、このため、グラフBに示すように、速
比Ni/Noは直ちに減少し始める。TCU190は速
比を監視し、速比の減少量がしきい値T3−4を越えた
ときに時間t2でソレノイド作動弁Bの去勢を開始させ
る。これにより、グラフAに示すように、オフゴーイン
グクラッチC5は時間期間t2−t3内で解除される。 この間、クラッチC3の係合圧力は、アキュムレータ1
30のピストンが直線的に変位するにつれて、実線20
4に沿って増大し続ける。アキュムレータ130のピス
トンが時間t4で完全に移動してしまったときには、グ
ラフCに示すように、クラッチ係合圧力は実質上ライン
圧力Plineまで上昇する。
【0034】3ー4アップシフトにおける別の不確定要
素は、オフゴーイングクラッチC5が時間t3で完全に
解除されたときのオンカミングクラッチC3のトルク容
量である。オンカミングクラッチのトルク容量が低過ぎ
る場合は、オフゴーイングクラッチC5の解除時のスリ
ップが増大してしまう。この状態は、グラフBの破線2
06で示すように、速比の変化量の減少として現れる。 本発明の一形態によれば、TCU190がNi/No比
を監視し、不十分なトルク容量に反応して、変速機のラ
イン圧力Plineをその正常値の所定%だけ増大させ
る。これにより、規制弁164を介してアキュムレータ
130の反対側へ供給される圧力を対応的に実質上直ち
に増大させ、その結果、グラフCの破線208で示すよ
うに、オンカミングクラッチ係合圧力を増大させる。ク
ラッチC3のトルク容量が同様に増大し、シフトが適正
な割合で完了する。
【0035】図1ー4についての上述の説明を参考にし
て特に図6を参照すると、4ー3ダウンシフトは、(イ
)ソレノイド作動弁Cを付勢して、クラッチC4を係合
させると共にクラッチC3を解除し、(ロ)ソレノイド
作動弁Bを付勢して、クラッチC5を係合させると共に
クラッチOCを解除することにより、達成される。 この場合、前方の遊星ギヤセットfは速比を減少させ(
てオーバードライブ状態となり)、後方の遊星ギヤセッ
トrは速比を増大させ(てアンダードライブ状態とな)
る。これは、前方の遊星ギヤセットfの状態変化が後方
の遊星ギヤセットrの状態変化の前に生じた場合にシフ
トの質が低下することを意味する。実際、問題となる素
子はオンカミングクラッチC5及びオフゴーイングクラ
ッチC3である。オンカミングクラッチC5がその十分
なトルク容量に達する前にオフゴーイングクラッチC3
が解除された場合は、2速比へのシフトが開始してしま
う。
【0036】図5のアップシフトの場合と同様、速比N
i/Noの程度に応じてソレノイド作動弁B、Cの付勢
を順序通りに行わせることにより、ダウンシフトのタイ
ミングの問題に取り組む。ダウンシフトはソレノイド作
動弁Bを付勢することにより時間t0で開始し、オンカ
ミングクラッチC5の係合を開始させると共にクラッチ
OCを解除する。このため、図3の表に示すように、5
速比へのシフトも開始することとなる。オンカミングク
ラッチC5は時間期間t0−t1の間に圧力充填され、
その後、クラッチ係合圧力は初期圧力Piまで直ちにジ
ャンプ(急上昇)し、クラッチC5の摩擦素子の係合を
開始させる。
【0037】増大したクラッチ係合圧力は対応するトル
ク容量を提供し、このため、グラフBに実線210で示
すように、速比Ni/Noは直ちに減少し始める。TC
U190は速比を監視し、速比の減少量がしきい値T4
ー3を越えたときに時間t2でソレノイド作動弁Cの付
勢を開始させる。これにより、グラフAに示すように、
オフゴーイングクラッチC3は時間期間t2−t3内で
解除される。この間、クラッチC5の係合圧力は、アキ
ュムレータ126のピストンが直線的に変位するにつれ
て、実線212に沿って増大し続ける。アキュムレータ
126のピストンが時間t4で完全に移動してしまった
ときには、グラフCに示すように、クラッチ係合圧力は
実質上ライン圧力Plineまで上昇する。
【0038】上述の制御は、オフゴーイングクラッチC
3が解除される前にオンカミングクラッチC5が係合し
てしまうことを保証する。しかし、しきい値T4−3は
、時間期間t1−t2内での速比の初期増大を車両の乗
員に気づかれないように、極めて小さな値とすべきであ
る。従って、オンカミングトルク容量の大きさに関する
情報はほとんど無い。グラフCに破線214で示すよう
に、オンカミングトルク容量が大き過ぎる場合は、グラ
フBに破線216で示すように、速比は比較的大きな割
合で減少してしまう。このような状態が生じると、オフ
ゴーイングクラッチC3の解除前に減少する速比の量は
しきい値T4−3を大幅に越え、シフトの質を大幅に低
下させてしまう。一方、グラフCに破線218で示すよ
うに、オンカミングトルク容量が小さ過ぎると、グラフ
Bに破線220で示すように、速比は比較的大きな割合
で増大し、1.37の3速比を越えてしまう。この状態
に陥ると、エンジンフレアが発生し、シフトの質が大幅
に低下してしまう。
【0039】TCU190はNi/No比を監視し、オ
ンカミングクラッチの不足又は過剰なトルク容量に反応
して、変速機のライン圧力Plineを現在及び以後の
4ー3ダウンシフトにおいて所定量だけ適正に増大させ
る。速比が過剰トルク容量適応しきい値Rad(o)以
下に低下した場合は、過剰トルク容量状態が表示される
。この場合、ライン圧力Plineは所定量43MOD
だけ減少する。速比が不足トルク容量適応しきい値Ra
d(u)を越えた場合は、不足トルク容量状態が表示さ
れる。この場合、ライン圧力Plineは量43MOD
だけ増大する。アップシフトの場合と同様、ライン圧力
が増大又は減少すると、規制弁164を介してアキュム
レータ126の反対側に作用する圧力が対応的に増大し
、オンカミングクラッチ係合圧力が増大又は減少する。 引き続きの4ー3ダウンシフトにおいて、オンカミング
トルク容量は理想値に一層近付き、シフトの質が改善さ
れる。
【0040】図7ー9を参照すると、図7のフローチャ
ートは、本発明の方法を実施するに当って車両の作動中
にTCU190により周期的に実行される主コンピュー
タプログラムを示す。ブロック230は車両の各作動の
開始時に種々の事項やタイマ値を初期状態に設定するた
めに実行される一連のプログラムインストラクションを
示す。その後、ブロック232ー236を実行し、図1
における種々の入力を読取り、所望の速比Rdesを決
定し、トルクコンバータクラッチのデューティサイクル
TCC(DC)を決定する。所望の速比Rdesはエン
ジンスロットル位置%T及び出力速度Noの所定の関数
として普通の方法で決定するとよい。トルクコンバータ
クラッチのデューティサイクルTCC(DC)はスロッ
トル位置、出力速度No、及び入力速度Niと出力速度
Noとの間の速度差の関数として決定するとよい。
【0041】ブロック238での判定の結果、実際の速
比Ract即ちNi/No比が所望の速比Rdesに等
しい場合は、ブロック244を実行して、所望のライン
圧力LPdesを決定する。この場合、所望のライン圧
力LPdesはスロットル位置及び出力速度の関数とし
て決定され、また、所望の速比Rdes及び適応修正事
項Padに基づき調整される。適応修正事項Padは、
米国特許第4,283,970号明細書に開示された如
く、アップシフト期間中にシフト時間に基づいて発生さ
せるとよい。
【0042】ブロック238、240での判定の結果、
アップシフトが必要な場合、ブロック242、244を
実行し、上述のように所望のライン圧力LPdesを決
定すると共に、図8のアップシフトロジック(論理)を
遂行する。ブロック238、240での判定の結果、ダ
ウンシフトが必要な場合は、ブロック246、248を
実行し、図9のダウンシフトロジックを遂行すると共に
、所望のライン圧力LPdesを決定する。この場合、
所望のライン圧力はスロットル位置及び出力速度の関数
として決定されるが、先のシフト即ち古い速比Rold
、適応修正事項Pad、及び4ー3ダウンシフトである
場合は別の適応修正事項P43adに基づいて調整され
る。いずれの場合も、次にブロック250を実行し、所
望のライン圧力LPdesをソレノイドのデューティサ
イクルLP(DC)に変換すると共に、このブロックが
フローチャートライン252を介してブロック232へ
戻る前に、図1、2に関連して既述したソレノイド作動
弁A−Cへ、種々のデューティサイクル及び個々のソレ
ノイド状態を出力する。
【0043】ここで、図8のアップシフトロジックを参
照すると、まず、判定ブロック260を実行して、シフ
トが3ー4アップシフト(即ち二重移行シフト)である
か否かを判定する。否の場合は、ソレノイド作動弁A、
B、Cのソレノイド状態を図4の表に従って単に設定し
、ブロック262に示すようなルーチンを完了する。 シフトが3ー4アップシフトである場合は、ブロック2
64を直ちに実行し、ソレノイド作動弁Cを去勢する。 これにより、図5に関連して説明したようなオンカミン
グクラッチC3の圧力充填が開始する。ブロック266
での判定の結果、Ni/No比の減少がしきい値T3−
4を越えている場合は、ブロック268を実行し、ソレ
ノイド作動弁Bを去勢し、オフゴーイングクラッチC5
の解除を開始させる。
【0044】次いで、判定ブロック270により、BO
OSTフラッグが設定されているか否かを判定する。な
お、このフラッグは初期化ブロック230において最初
にクリア(設定解除)されている。ブロック270にお
いて、BOOSTフラッグが設定されていない場合、ブ
ロック272ー276を実行し、速比の変化割合につい
ての所定の検出時に所望のライン圧力LPdesを昇圧
させる。ブロック272は速比の現在の変化値dRAT
を事項dRAT(OLD)として記憶し、差[RAT(
LAST)−RAT](ここに、RATは速比Ni/N
oの現在値、RAT(LAST)は先に測定した速比の
値)に従って速比の新たな変化値dRATを決定する。 次いで、ブロック274で、速比の変化割合[dRAT
(OLD)−dRAT]が基準値Kを越えたか否かを判
定する。これは、上述のような図5のグラフBに示した
直線(実線)の傾きの変化に対応する。この条件を満た
す場合は、オンカミングクラッチC3は十分なトルク容
量を有さず、ブロック276を実行して、BOOSTフ
ラッグを設定すると共に、所望のライン圧力LPdes
をその正常値の10%の如き所定量だけ増大させる。こ
れは、図5のグラフCの破線208に対応する。
【0045】図9のダウンシフトロジックを参照すると
、まず、判定ブロック280を実行して、シフトが4ー
3ダウンシフト(即ち二重移行シフト)であるか否かを
判定する。否の場合は、ソレノイド作動弁A、B、Cの
ソレノイド状態を図4の表に従って単に設定し、ブロッ
ク282に示すようなルーチンを完了する。シフトが4
ー3ダウンシフトである場合は、ブロック284を直ち
に実行し、ソレノイド作動弁Bを付勢する。これにより
、図6に関連して説明したようなオンカミングクラッチ
C5の圧力充填が開始する。ブロック286での判定の
結果、速比の減少(1.00−RAT)がしきい値T4
ー3を越えている場合は、ブロック288を実行し、ソ
レノイド作動弁Cを付勢し、オフゴーイングクラッチC
3の解除を開始させる。
【0046】次いで、判定ブロック290により、変速
機のライン圧力の適応調整のための開始条件が満足され
ているか否かを判定する。この開始条件は、シフトが通
常の4ー3ダウンシフトのときにのみ適応圧力修正が行
われることを保証する。例えば、変速機の流体(オイル
)温度は通常の作動範囲内でなければならず、エンジン
のスロットル位置はシフト期間中はある量以上変化して
はならず、適応修正は現在のダウンシフトに基づいて既
に行われていてはならない。開始条件が満足されている
場合は、ブロック292を実行し、速比RATが不足ト
ルク容量適応しきい値Rad(u)より大きいか否かを
判定する。大きい場合は、オンカミングクラッチC5の
トルク容量が小さ過ぎるので、ブロック294を実行し
て、適応圧力修正事項P43MODを+43NODに設
定する。次いで、ブロック296において、適応圧力修
正事項P43MODを累積的な4ー3ダウンシフト適応
事項P43adに加えて、後者の適応事項を修正する。 この修正した適応事項は図7のブロック248で所望の
ライン圧力LPdesを決定する際の因子となる。 ブロック292で、速比が不足トルク容量適応しきい値
より小さいと判断された場合は、ブロック298を実行
し、速比RATが過剰トルク容量適応しきい値Rad(
o)より小さいか否かを判定する。小さい場合は、オン
カミングクラッチC5のトルク容量が大き過ぎるので、
ブロック300を実行して、適応圧力修正事項P43M
ODをー43MODに設定する。次いで、上述のように
、ブロック296において、この適応圧力修正事項P4
3MODに累積的な4ー3ダウンシフト適応事項P43
adを加える。いずれの場合も、適応圧力修正は現在の
シフトにほとんど影響を与えないが、引き続きの4ー3
ダウンシフトにおいては、ライン圧力は増分的に修正さ
れ、観察される速比の変化は図6のグラフBの実線に一
層近似するようになる。変速機のライン圧力の適応調整
のための開始条件が満足されていない場合(ブロック2
90)又は上述のような適応圧力修正が終了してしまっ
た場合は、ブロック290は否定の答(NO)を出し、
フローチャートの流れライン302にて示すように、ブ
ロック292ー300の実行を回避する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(コンピュータベースの)変速機制御ユニット
により本発明に従って制御される(5速)自動変速機の
一部を示す構成図である。
【図2】変速機制御ユニットにより本発明に従って制御
される自動変速機の残りの部分を示す構成図である。
【図3】図1、2に示す自動変速機のクラッチの状態と
速比との関係を示す表である。
【図4】1つの速比から別の速比へシフトさせるに必要
な電気的な状態変化を示す表である。
【図5】図1、2の自動変速機における二重移行アップ
シフトを示すグラフである。
【図6】図1、2の自動変速機における二重移行ダウン
シフトを示すグラフである。
【図7】図1、2の変速機制御ユニットにより実行され
る二重移行シフトのためのコンピュータプログラムイン
ストラクションを示すフローチャートである。
【図8】図1、2の変速機制御ユニットにより実行され
るコンピュータプログラムインストラクションのうち本
発明に係るアップシフトロジックを示すフローチャート
である。
【図9】図1、2の変速機制御ユニットにより実行され
るコンピュータプログラムインストラクションのうちダ
ウンシフトロジックを示すフローチャートである。
【符号の説明】
14  自動変速機 20  出力シャフト 42  タービンシャフト(入力シャフト)f  前方
の遊星ギヤセット r  後方の遊星ギヤセット C1−C5、OC、RC  クラッチ(トルク伝達装置
)264  ソレノイドC去勢ブロック 266  (1.37−RAT)>T3−4判定ブロッ
ク268  ソレノイドB去勢ブロック 270  BOOSTフラッグ設定判定ブロック272
  dRAT(OLD)設定、dRAT決定ブロック 274  dRAT(OLD)−dRAT>K判定ブロ
ック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  相互連結され複数の速比を提供する第
    1ギヤセット(f)及び第2ギヤセット(r)を介して
    接続される入力シャフト(42)及び出力シャフト(2
    0)と、前記第1ギヤセット及び第2ギヤセットにより
    提供される速比を変更して前記入力シャフトと出力シャ
    フトとの間に複数の全体の速比を確立するようになった
    種々の選択的に係合可能なトルク伝達装置(C1−C1
    、OC、RC)とを備えた自動変速機(14)を作動さ
    せる方法であって、前記第2ギヤセットにて提供された
    速比を減少させるようにオンカミングトルク伝達装置を
    適用している間に前記第1ギヤセットにて提供された速
    比を増大させるようにオフゴーイングトルク伝達装置を
    解除することによりアップシフトを実行し、もって前記
    入力シャフトと出力シャフトとの間の全体の速比を減少
    させ、また、上記トルク伝達装置の解除及び適用を調整
    するようになった自動変速機作動方法において、全体の
    速比の初期の減少を生じさせるように所定の割合で前記
    オンカミングトルク伝達装置の適用を開始させる工程と
    ;全体の速比における特定の減少を検出したときに前記
    オフゴーイングトルク伝達装置の解除を開始させる工程
    と;前記オフゴーイングトルク伝達装置の解除期間中に
    全体の速比の決定した割合での変化に基づく前記オンカ
    ミングトルク伝達装置の不十分なトルク容量の状態を検
    出する検出工程と;アップシフトを適時に完了させるた
    め、上記トルク容量の状態の検出に応答して前記オンカ
    ミングトルク伝達装置の適用の割合を増大させる割合増
    大工程と;を有することを特徴とする自動変速機作動方
    法。
  2. 【請求項2】  前記検出工程が、全体の速比を周期的
    に測定する工程と;この測定した全体の速比と先に測定
    した全体の速比との間の差に基づく速比の割合を計算す
    る工程と;この計算した割合と先に計算した割合とを比
    較し、全体の速比の変化の割合における実質的な減少を
    表示する割合間の差を検出する工程と;を有することを
    特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】  前記オンカミングトルク伝達装置がこ
    のオンカミングトルク伝達装置へ供給される流体圧力に
    応答してトルク容量を発達させ、前記割合増大工程が前
    記オンカミングトルク伝達装置へ供給される流体圧力を
    増大させることにより実行されることを特徴とする請求
    項1又は2の方法。
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