JPH04308547A - 3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトンの製造法 - Google Patents

3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトンの製造法

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JPH04308547A
JPH04308547A JP7162091A JP7162091A JPH04308547A JP H04308547 A JPH04308547 A JP H04308547A JP 7162091 A JP7162091 A JP 7162091A JP 7162091 A JP7162091 A JP 7162091A JP H04308547 A JPH04308547 A JP H04308547A
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JP
Japan
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halogeno
chloro
formula
unsaturated ketone
reaction
Prior art date
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Pending
Application number
JP7162091A
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English (en)
Inventor
Toshio Isobe
磯部 敏男
Yukio Soeda
副田 行夫
Masaaki Saito
斉藤 正昭
Shigeko Suzuki
鈴木 誠子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIRATORI SEIYAKU KK
Shiratori Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
SHIRATORI SEIYAKU KK
Shiratori Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品や農薬の合成中間
体として有用な3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトンの
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトン類
の中には、医薬品や農薬の合成中間体として有用な化合
物が多い。斯かる3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトン
類の合成法としては、1,3−ジオン類に三塩化リン、
ホスゲン、塩化アセチル、塩化チオニル、オキシ塩化リ
ンなどのハロゲン化剤を反応させる方法がよく知られて
いる。しかしながら、これら従来のハロゲン化剤を用い
た方法は一般に収率が低く、特に酸に不安定な官能基を
有する1,3−ジオン類を原料とした場合にそれが顕著
であることが知られている〔Synthesis, 4
7(1974) 〕。 また、このSynthesis, 47(1974)に
は、オキザリルクロリドを用いて環状1,3−ジオン類
をクロル化して環状3−クロロ−2,3−不飽和ケトン
を得る方法が記載されているが、これは鎖状1,3−ジ
オン類を原料とする場合には適用できない。更に、これ
らの反応はいずれも腐食性の強いハロゲン化水素を生ず
るため、特殊な反応容器を必要とし、またアルカリ洗浄
塔等の設備を備えなければならず、工業的製法としては
不向きであった。
【0003】一方、トリフェニルフォスフィンと四塩化
炭素より調製されるフォスフォニウム塩を用いる方法が
知られており〔Synthesis, 708(197
5)〕、この方法はほとんど中性条件下で反応を行うこ
とができ、鎖状1,3−ジオン類の反応にも適用できる
。しかし、この方法は、毒性の強いトリフェニルフォス
フィンを用いなければならず、また反応終了後フォスフ
ォニウム塩とトリフェニルフォスフィンオキシドが大量
に生ずるため、目的物の分離精製が困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は中性かつ穏和な条件下で、高収率で1,3−ジオン類
から3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトンを製造する方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、1,
3−ジオン類に対する良好なハロゲン化剤を探索してき
たところ、下記一般式(1)で表わされるハロイミニウ
ム塩をハロゲン化剤として用いれば、ほとんど中性で、
かつ穏やかな条件で1,3−ジオン類のハロゲン化反応
を行うことができ、しかも高収率で3−ハロゲノ−2,
3−不飽和ケトン化合物が得られることを見出し、本発
明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は1,3−ジオン類にハ
ロイミニウム塩(1)を反応させることを特徴とする3
−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトンの製造法であり、次
の反応式で示すことができる。
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R3 及びR4 は有機基を示し
、R3 とR4 が一緒になって環状となっていてもよ
い。Bは塩基を示し、R1 、R2 、X及びnは前記
した意味を有する。〕
【0009】本発明で使用されるハロイミニウム塩(1
)は、一般式(1)で表わされるものであり、式(1)
中R1 及びR2 で示される低級アルキル基としては
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基
、n−ブチル基、イソブチル基等が挙げられる。また、
Xで示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられるが、塩素原子
が特に好ましい。また、ハロイミニウム塩(1)のうち
、好ましい具体例として2−クロロ−1,3−ジメチル
イミダゾリニウムクロライド、2−クロロ−1,3−ジ
メチル−3,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム
クロライド等を挙げることができる。
【0010】このハロイミニウム塩(1)は、例えば入
手容易な溶剤として知られている前記一般式(5)で表
わされる化合物に、オキザリルハロゲニド、三ハロゲン
化リン、五ハロゲン化リン、オキシハロゲン化リン、ホ
スゲン、トリクロロメチルクロロホルメート等の自体公
知のハロゲン化剤を反応せしめることにより容易に得ら
れる。この反応は、化合物(5)又はハロゲン化剤の何
れか一方を四塩化炭素等の適当な溶媒に溶かしておき、
これに他方を少量ずつ添加し、更に室温〜70℃で数時
間〜十数時間反応させることによって行われる。斯くし
て得られたハロイミニウム塩(1)は単離することもで
きるが、単離することなく、その反応液を本発明の反応
に使用することもできる。
【0011】原料化合物である1,3−ジオン類(2)
は特に制限されず、式(2)中のR3 及びR4 で示
される有機基としては、置換基を有していてもよいアル
キル基、アルケニル基、芳香族基、複素環式基等が挙げ
られる。またR3 とR4 が一緒になって環状となっ
ていてもよい。
【0012】本発明を実施するには、1,3−ジケトン
類(2)1モルに対し、ハロイミニウム塩(1)及び塩
基(3)を1〜3モル加え、室温付近で反応させればよ
い。塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン等を使用することができる。また、反応溶
媒は、用いなくともよいが、ジクロルメタン、ジクロル
エタン等のハロゲン化炭化水素、炭化水素、エーテル類
、芳香族炭化水素等の反応に関与しない溶媒を用いるこ
ともできる。更に反応装置は、工業的規模で行う場合で
あっても、グラスライニング等の特殊な反応釜でなく、
通常のステンレス反応釜を用いることができる。反応混
合物より、目的とする3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケ
トンを単離するには、蒸留、再結晶等の常法を使用でき
る。
【0013】
【発明の効果】本発明方法によれば、ほとんど中性、か
つ穏やかな条件で、1,3−ジオン類より3−ハロゲノ
−2,3−不飽和ケトンを効率よく製造することができ
る。
【0014】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0015】実施例1 ジクロルメタン300mlに、アセチルアセトン30.
0g及び2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウ
ムクロライド60.0gを溶解し、水冷した。これにト
リエチルアミン36.3gを滴下し、更に3時間攪拌し
た。析出したトリエチルアミン塩酸塩を濾去し、ジエチ
ルエーテルで洗浄した。濾洗液は常圧で溶媒を留去し、
得られた残渣に再度ジエチルエーテルを加え析出晶を濾
去、洗浄した。 次いで濾洗液から溶媒を常圧濃縮し、残渣を減圧蒸留し
て4−クロロ−3−ペンテン−2−オン29.9g(収
率84.1%)を得た。
【0016】実施例2 ジクロルメタン300mlに、アセチルアセトン30.
0g及び2−クロロ−1,3−ジメチル−3,4,5,
6−テトラヒドロピリミジニウムクロライド65.9g
を溶解し、これにトリエチルアミン36.3gを滴下し
て反応させた。 次いで反応液を実施例1と同様に処理し、4−クロロ−
3−ペンテン−2−オン29.2g(収率82.0%)
を得た。
【0017】実施例3 ジクロルメタン500mlに、1,3−シクロヘキサン
ジオン30.0g及び2−クロロ−1,3−ジメチルイ
ミダゾリニウムクロライド54.3gを溶解し、これに
トリエチルアミン32.4gを滴下して反応させた。次
いで反応液を実施例1と同様に処理し、3−クロロ−2
−シクロヘキセン−1−オン30.1g(収率86.1
%)を得た。
【0018】実施例4 ジクロルメタン50mlに、1−フェニル−1,3−ブ
タンジオン 5.0g及び2−クロロ−1,3−ジメチ
ルイミダゾリニウムクロライド 6.3gを溶解し、水
冷した。この中に、トリエチルアミン 3.7gを滴下
し、更に24時間攪拌した。析出したトリエチルアミン
塩酸塩を濾去し、ジエチルエーテルで洗浄した。濾洗液
を減圧濃縮し得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル)にて精製して
、3−クロロ−1−フェニル−2−ブテン−1−オン4
.7 g(収率85.0%)を得た。
【0019】実施例5 ジクロルメタン50mlに1−(4−メトキシフェニル
)−1,3−ブタンジオン 4.9g及び2−クロロ−
1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド 5.2
gを溶解し、これにトリエチルアミン 3.1gを滴下
して反応させた。次いで反応液を実施例4と同様に処理
し、3−クロロ−1−(4−メトキシフェニル)−2−
ブテン−1−オン 4.5g(収率83.2%)を得た
【0020】実施例6 ジクロルメタン50mlに、1−(4−メチルフェニル
)−1,3−ブタンジオン5.0 g及び2−クロロ−
1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド 5.8
gを溶解し、これにトリエチルアミン 3.5gを滴下
して反応させた。次いで反応液を実施例4と同様に処理
し、3−クロロ−1−(4−メチルフェニル)−2−ブ
テン−1−オン 4.1g(収率75.0%)を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  1,3−ジオン類に次の一般式(1)
    【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ
    低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
    を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を反応させるこ
    とを特徴とする3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトンの
    製造法。
JP7162091A 1991-04-04 1991-04-04 3−ハロゲノ−2,3−不飽和ケトンの製造法 Pending JPH04308547A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0751131A1 (en) * 1995-06-20 1997-01-02 MITSUI TOATSU CHEMICALS, Inc. A process for preparing an acyl halide or sulfonyl halide
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