JPH04300791A - 自動車用マッドガード - Google Patents

自動車用マッドガード

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JPH04300791A
JPH04300791A JP6430291A JP6430291A JPH04300791A JP H04300791 A JPH04300791 A JP H04300791A JP 6430291 A JP6430291 A JP 6430291A JP 6430291 A JP6430291 A JP 6430291A JP H04300791 A JPH04300791 A JP H04300791A
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JP
Japan
Prior art keywords
tpo
monomer
unsaturated
mudguard
elastomer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6430291A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Yoshida
彰浩 吉田
Masaomi Goto
正臣 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体部とインサート部
とからなり、本体部がTPOで形成されてなる自動車用
マッドガードに関する。
【0002】本明細書で、配合単位は、特に断らない限
り、重量単位である。
【0003】本明細書中で説明を省略して用いた、JI
S K 6900に規定されているプラスチック略号、
及びASTM D1418に規定されているゴム命名法
に基づく略号の一覧を次に示す。
【0004】(i) プラスチックの略号PP…ポリプ
ロピレン、PE…ポリエチレン、(ii)ゴムの略号 EPM…エチレンプロピレンゴム(二元共重合体系)、
EPDM…エチレンプロピレンゴム(非共役ジエン共重
合体系)、IIR…ブチルゴム、
【0005】
【従来の技術】上記マッドガードのエラストマー部の形
成材料としては、熱可塑性エラストマー(以下「TPE
」という。)の中で、最も密度が小さく、かつ、耐候性
・耐寒性等に優れているTPOが多用されている。他方
、TPOは、耐スクラッチ性に劣ること及び意匠性向上
の意味から、成形品の塗装が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、TPOは、非
極性材料であるため、通常、耐スクラッチ性、耐摩耗性
等を付与するために使用される汎用ウレタン塗料を、T
PO成形品上に直接塗装すること、即ち、プライマーレ
ス塗装はできないとされていた。
【0007】即ち、離型後のマッドガード成形品を、塩
素系溶剤で表面洗浄した後、塩素化ポリエチレン系プラ
イマー等による下塗り塗布工程を経て、汎用のウレタン
系塗料(耐スクラッチ性に優れている。)で上塗りをす
る必要があった。
【0008】本発明の目的は、上記にかんがみて、プラ
イマレスであっても実用に耐える密着性を有する上塗り
塗膜を形成可能なマッドガードを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用マッド
ガードは、上記課題を、下記構成により解決するもので
ある。
【0010】本体部とインサート部とからなり、本体部
がTPOで形成されてなる自動車用マッドガードにおい
て、前記TPOが、不飽和エポキシ単量体、不飽和ヒド
ロキシ単量体、不飽和カルボン酸、及び1個以上のアミ
ノ基を含有する多官能単量体のいずれか1種または2種
以上の単量体で化学修飾されてなる、ことを特徴とする
自動車用マッドガード。
【0011】
【手段の詳細な説明】
次に、上記手段の各構成について詳細な説明をおこなう
【0012】A.本発明のマッドガードの前提的要件は
、エラストマー部とインサート部とからなり、エラスト
マー部が、TPOで形成されていることにある。
【0013】(1) 図1・2においては、1、1Aが
エラストマー部、3、3Aがインサート部とされている
。インサート部3、3Aは、通常、取付け部5、5Aに
対応して形成され、取付け穴7、7が形成されている。 インサート部3、3Aの材質は、図例では、図1が鋼板
製、図2がPP製である。なお、インサート部が鋼板製
の場合は、エラストマー部との結合強度を確保するため
に、インサート部に結合孔を形成する。但し、後述の化
学修飾されたTPOが、金属に対する接着性を有する場
合は、必然的ではない。
【0014】(2) TPOとは、ハードセグメントが
、PP、エチレン共重合PP、PEから選択される1種
または2種以上の結晶性ポリマーからなり、ソフトセグ
メントが、EPM、EPDM、およびIIRのうちから
1種または2種以上から選択した非晶性ものからなるも
のをいう。そして、TPOにはブレンドタイプ及び重合
タイプの双方を含む。
【0015】■TPOのハードセグメントとソフトセグ
メントとの比率は、通常、前者/後者=30/70〜7
0/30(望ましくは40/60〜60/40)とする
。ハードセグメントの比率が過多であると、エラストマ
ー部に柔軟性を付与しがたく、また、硬度が高くなり過
ぎる。他方、ソフトセグメントの比率が過多であると、
エラストマー部の強度等の物性が低下する。
【0016】また、ソフトセグメントとなるEPMまた
はEPDMのプロピレン含量は、10〜40%(望まし
くは15〜25%)とする。
【0017】■TPOをブレンドタイプとする場合、ハ
ードセグメントを、有機過酸化物で、混練時、部分架橋
または完全に架橋させた動的加硫タイプのものを使用す
ることが望ましい。ハードセグメントを部分架橋または
完全架橋した場合は、エラストマー部の耐油性・耐熱性
、及び、引張強度・引き裂き強度等において、ハードセ
グメントを架橋させない場合に比して、増大するためで
ある。
【0018】(3) 上記TPOを成形材料とするには
、上記ポリマーであるTPOに、通常、可塑剤(例えば
、パラフィンワックス系)、無機充填剤(例えばシリカ
系)、着色剤(例えば、カーボンブラック)等の副資材
を配合混練したものを、ペレット状にして調製する。
【0019】ここで、物性的には、エラストマー部が、
硬度(JIS A )で75以上(望ましくは、85〜
95)、引張強度( JIS K 6301 、TB 
)45kgf/cm2 以上(望ましくは、130kg
f/cm2 以上)となるように、TPO及び他の副資
材の種類・量を選定する。さらに、射出成形性から、材
料流れMFR(ASTMD 1238)4g/10分以
上(望ましくは20g/10分以上)でとなるようにT
PO及び他の副資材を選定する。
【0020】(4) マッドガードの成形方法は、通常
、インサートを金型のキャビテイ(図示せず。)にセッ
トした状態で、上記TPO成形材料を射出により注入し
ておこなう。成形条件は、射出成形温度70〜190℃
とする。
【0021】B.本発明の特徴的構成は、上記において
TPOが、不飽和エポキシ単量体、不飽和ヒドロキシ単
量体、不飽和カルボン酸、及び1個以上のアミノ基を含
有する多官能単量体のいずれか1種または2種以上の単
量体で化学修飾されてなるものであることにある。
【0022】(1) 具体的には、特開昭64−852
06号、特開平1−259047・259048・25
9049号公報等に記載されているTPOを使用可能で
ある。
【0023】即ち、当該TPOは、ハードセグメント成
分(PP等)とソフトセグメント成分(EPDM等)と
の合計量100部に対して、上記特定官能基を有する不
飽和単量体0.01〜10部配合したブレンド物が、有
機過酸化物の存在下で動的に熱処理されてソフトセグメ
ント成分が部分的に架橋されてなるものである。
【0024】(2) 次に、上記各官能性単量体は、特
に限定されるものではないが、下記例示のものが望まし
い。
【0025】■不飽和エポキシ単量体…グリシジルメタ
クリレート(以下「GMA」と略す。)、グリシジルア
クリレート。
【0026】■不飽和ヒドロキシ単量体…ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート(以下「HPMA」と略す。)、
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレート。
【0027】■上記不飽和カルボン酸としては、マレイ
ン酸、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−5,
6−ジカルボン酸またはこれらの酸無水物が望ましい。
【0028】■上記アミノ基を有する多官能単量体とし
ては、アクリルアミド(以下「AAD」と略す。)、メ
タクリルアミド等の不飽和アミド、アリルアミン(以下
「AAN」と略す)、ビニルアミン等の不飽和アミン、
さらには、各種アミノアルコール・ジアミン・ポリアミ
ン・酸アミド・ビドラジン・芳香族アミンを使用可能で
ある。
【0029】C.そして、上記特定TPO配合物を使用
して、上記のごとく成形したマッドガード本体は、塗装
をおこなう。即ち、離型後、塩素系溶剤で洗浄後、プラ
イマーレスで、上塗り塗料(通常ウレタン系)で直接塗
布する。塗布方法は、特に限定されないが、スプレー塗
布、または浸漬塗布とする。こうして製造されたマッド
ガードの塗膜は、プライマーレスであっても、後述の実
施例で示すごとく、実用に耐える十分な塗膜剥離強度を
有する。
【0030】
【発明の作用・効果】本発明のマッドガードは、請求項
1に記載の構成により、プライマーレスであっても、エ
ラストマー部(マッドガード本体)に対して実用に耐え
る密着性を有する上塗り塗膜を形成可能となる。従って
、プライマーレス塗装のマッドガードが製造可能になり
、マッドガードの生産性が良好となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明をよりよく理解するために、実
施例について説明をする。
【0032】下記方法で調製をしたTPO成形材料を使
用して、図1に示す形状のマッドガードを射出成形した
。射出成形条件は、射出温度190℃とし、インサート
部は、鋼板製(0.8mmt)とした。
【0033】続いて、当該マッドガード本体に、ウレタ
ン塗料を、塗膜厚30μmとなるようにスプレー塗布し
た。
【0034】そして、各マッドガードについて下記■塗
膜密着性試験、■エラストマー基本物性、■インサート
接着試験をおこなった。
【0035】(1) TPO成形材料の調製EPDM:
50部、PP:50部、プロセスオイル:30部、ミル
ドガラス繊維:10部の組成物を、バンバリーミキサー
で窒素雰囲気中、180℃で5分間混練した後、ロール
を通しシートカッターで角ペレットを調製した。該角ペ
レット100部に、表1の単量体を表示量、有機過酸化
物:0.3部ととともに添加して、ヘンシェルミキサー
で攪拌混合したものを、押出機で窒素雰囲気中220℃
の温度で押し出して、本実施例に使用するTPO成形材
料を調製した。
【0036】(2) 物性試験 上記各実施例のマッドガード及びエラストマーについて
、下記各項目の物性試験をおこなった。各物性試験の結
果を表1に示すとともに、評価を下記する。
【0037】■塗膜密着性 方法:塗布後、室温放置24h後、塗膜密着試験(ゴバ
ン目剥離試験: JISK5400のうち、ます目間隔
1mm,ます目数100を採用)を、マッドガードの上
部・中部・下部の3か所から切り抜いた試験片について
おこなった。
【0038】評価:実施例は、いずれの部位についても
、評価点10点であり、実用に耐える塗膜密着性を有し
ている。
【0039】■エラストマー基本物性:方法: JIS
 K 6301 に準じて、硬さ(HS JIS A)
、引張強さ(TB )、破断伸び(EB )、測定した
【0040】評価:いずれの実施例も、マッドガードに
要求される基本物性を有する。
【0041】■接着強度: 各実施例について、インサート部とエラストマー部との
接着強度を180℃剥離試験(引張速度  25mm/
min)で測定した。
【0042】評価:実施例1は、インサート部とエラス
トマー部との間の接着強度が、他の実施例に比して高い
【0043】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なマッドガードの一例を示す
斜視図である。
【図2】同じく他のマッドガードの一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1、1A  エラストマー部、 3、3A  インサート部、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  本体部とインサート部とからなり、本
    体部がポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(以下「
    TPO」という。)で形成されてなる自動車用マッドガ
    ードにおいて、前記TPOが、不飽和エポキシ単量体、
    不飽和ヒドロキシ単量体、不飽和カルボン酸、及び1個
    以上のアミノ基を含有する多官能単量体のいずれか1種
    または2種以上の単量体で化学修飾されてなる、ことを
    特徴とする自動車用マッドガード。
  2. 【請求項2】  請求項1において、前記TPOが動的
    加硫タイプであることを特徴とする自動車用マッドガー
    ド。
  3. 【請求項3】  請求項1において、前記TPOが、不
    飽和ヒドロキシ単量体で化学修飾されていることを特徴
    とする自動車用マッドガード。
JP6430291A 1991-03-28 1991-03-28 自動車用マッドガード Withdrawn JPH04300791A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045352A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Nissan Motor Co Ltd 車両の衝撃吸収構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045352A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Nissan Motor Co Ltd 車両の衝撃吸収構造
JP4730018B2 (ja) * 2005-08-11 2011-07-20 日産自動車株式会社 車両の衝撃吸収構造

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Effective date: 19980514