JP3264776B2 - 塗装成形体の製造方法 - Google Patents

塗装成形体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オレフィン系熱可塑性
エラストマー又はスチレン系熱可塑性エラストマーを用
いた塗装成形体の製造方法において、成形と塗装を同時
に行なう塗装成形体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー(以下、単に「オレフィン系TPE」と略記すること
がある。)、又は、スチレン系熱可塑性エラストマー
(以下、単に「スチレン系TPE」と略記することがあ
る。)を用いた塗装成形体を製造するには、先ず、塗装
されていない成形体を射出成形した後、この成形体に塗
装を行なって塗装成形体を製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記製造方法
においては、射出成形工程と塗装工程と別れて、工程数
が多く経済的でないといった欠点や、射出成形後の成形
体を塗装する前に埃等を洗浄する処理工程を必要とする
といった問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者等は、上記問題点に鑑みて、成
形と塗装とを同時に行なって、塗装成形体を得る方法に
付いて鋭意研究を重ねた結果、本発明の新しい製造方法
を完成するに至ったものである。すなわち、本発明の塗
装成形体の製造方法は、予め離型剤が塗布された射出成
形用金型の意匠面に、JIS−K5400によるフォー
ドカップNo.4を用いた粘度測定において流下時間が
10〜30秒の塗料を塗布し、塗布後10分以内に、該
金型にオレフィン系熱可塑性エラストマー又はスチレン
系熱可塑性エラストマーを射出して成形することを特徴
とするものである。
【0005】[発明の具体的説明] [I] 成形体材料 本発明の塗装成形体の製造方法において、塗装成形体を
構成する成形体材料は、オレフィン系TPE又はスチレ
ン系TPEである。これらオレフィン系TPE又はスチ
レン系TPEは、好適にはJIS−K7203による曲
げ弾性率が5,000kg/cm2 未満、より好ましく
は4,000kg/cm2 未満、特に好ましくは3,0
00kg/cm2 未満のものである。JIS−K720
3による曲げ弾性率が上記範囲を超えるものは塗膜密着
性に劣るといった問題が生じ易い。
【0006】オレフィン系TPE 上記オレフィン系TPEは、オレフィン系共重合体ゴ
ム、又は、これを有機パーオキサイドの存在下に加熱処
理し、部分的に架橋した弾性体を基本成分として含有し
たものである。オレフィン系共重合体ゴムとしては、例
えば、エチレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)、エ
チレン・ブテン−1共重合ゴム、エチレン・プロピレン
・ブテン−1共重合ゴムや、非共役ジエンとして、5−
エチリデンノルボルネン、5−メチレンノルボルネン、
5−ビニルノルボルネン等を用いたエチレン・プロピレ
ン・非共役ジエン共重合ゴム(EPDM)を挙げること
ができる。これらオレフィン系共重合体ゴムは、重量平
均分子量が50,000〜1,000,000、好まし
くは60,000〜800,000、特に好ましくは8
0,000〜500,000、プロピレン含有量が10
〜60重量%、好ましくは15〜55重量%、ムーニー
粘度ML1+4(100℃)が5〜300、好ましくは
5〜200の共重合体ゴムを用いることが好ましい。上
記オレフィン系共重合体ゴムの重量平均分子量が上記範
囲未満のものはゴム弾性、機械的強度に劣る傾向があ
り、重量平均分子量が上記範囲を超えるものは成形性に
劣る傾向がある。
【0007】ここで「重量平均分子量」は、ゲル浸透ク
ロマトグラフィー(GPC)により次の条件で測定した
ポリスチレン換算の重量平均分子量である。 (条件)機器 :150C ALC/GPC(MILL
IPORE社製) カラム:AD80M/S(昭和電工(株)製)3本 溶媒 :o−ジクロロベンゼン 温度 :140℃ 流速 :1ml/分 注入量:200μl 濃度 :2mg/ml(酸化防止剤として2,6−ジ−
t−ブチル−p−フェノールを0.2重量%添加。濃度
検出はFOXBORO社製赤外分光光度計MIRAN
1Aにより波長3.42μmで測定。) これらオレフィン系共重合体ゴムをベースとして含有す
るオレフィン系TPEは、例えば、三菱油化(株)製
「サーモラン」として、市場より求めることができる。
【0008】スチレン系TPE 上記スチレン系TPEは、スチレン・共役ジエンブロッ
ク共重合体の水素添加物を基本成分として含有したもの
である。上記スチレン・共役ジエンブロック共重合体の
水素添加物は、スチレンとブタジエン及び/又はイソプ
レンとのブロック共重合体水素添加物又はそれらの混合
物であり、具体的には、スチレン・ブタジエンブロック
共重合体の水素添加物であるスチレン・エチレン・ブチ
レン・スチレン共重合体(以下、単に「SEBS」と略
記することがある。)、或いは、スチレン・イソプレン
ブロック共重合体の水素添加物であるスチレン・エチレ
ン・プロピレン・スチレン共重合体(以下、単に「SE
PS」と略記することがある。)、或いは、スチレン・
ブタジエン・イソプレンブロック共重合体の水素添加物
である、スチレン・エチレン・エチレン・プロピレン・
スチレン共重合体、又は、スチレン・エチレン・ブチレ
ン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体、乃至
は、それらの混合物である。これらスチレン・共役ジエ
ンブロック共重合体の水素添加物は、重量平均分子量5
0,000〜300,000、好ましくは50,000
〜130,000、スチレン含有量が5〜50重量%、
好ましくは10〜45重量%、水素添加率が95%以上
のブロック共重合体を用いることが好ましい。上記スチ
レン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加物の重量
平均分子量が上記範囲未満のものはゴム弾性、機械的強
度に劣り易く、重量平均分子量が上記範囲を超えるもの
は成形性に劣る傾向にある。これらSEBS、SEPS
等をベースとして含有するスチレン系TPEは、例え
ば、三菱油化(株)製「ラバロン」として、市場より求
めることができる。
【0009】付加的配合成分(任意成分) 上述のオレフィン系、スチレン系TPE成分には、本発
明の効果を著しく損なわない範囲内で、各種目的に応じ
て任意の配合成分を配合することができる。具体的に
は、炭化水素系ゴム用軟化剤(平均分子量300〜2,
000)、各種可塑剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、潤滑剤、防曇剤、ア
ンチブロッキング剤、スリップ剤、架橋剤、架橋助剤、
着色剤、難燃剤、分散剤、帯電防止剤、導電性付与剤、
金属不活性化剤、分子量調整剤、防菌剤、蛍光増白剤等
の各種添加剤を添加することができる。更に、本発明の
効果を著しく損なわない範囲内で各種熱可塑性樹脂、各
種エラストマー、タルク、炭酸カルシウム、ガラス繊
維、ガラスバルーン、炭素繊維等の各種フィラー等の配
合剤を配合することができる。
【0010】上記付加的配合成分中の炭化水素系ゴム用
軟化剤は、オレフィン系、スチレン系TPE組成物の加
工性、柔軟性のコントロールを行なうために重要な役割
を果たすことができる。このような炭化水素系ゴム用軟
化剤(平均分子量300〜2,000、好ましくは50
0〜1,500のもの)は、オレフィン系共重合体ゴム
又はスチレン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加
物100重量部に対して1〜250重量部、特に20〜
200重量部配合することが好ましい。この様な炭化水
素系ゴム用軟化剤は、一般に、芳香族環、ナフテン環及
びパラフィン環の三者を組み合わせた混合物であって、
パラフィン鎖炭素数が全炭素中の50%以上を占めるも
のがパラフィン系オイルと呼ばれ、ナフテン環炭素数が
30〜45%のものがナフテン系オイルと呼ばれ、芳香
族炭素数が30%より多いものが芳香族系オイルと呼ば
れて区分されている。これらの中でゴム用軟化剤として
好ましいものはパラフィン系オイルである。
【0011】また、上記付加的配合成分中の熱可塑性樹
脂としては、エチレン系樹脂、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニ
トリル・ブタジエン・スチレン共重合体等のポリスチレ
ン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル系樹脂、ポリオキシメチレンホモポリマー、ポ
リオキシメチレンコポリマー等のポリオキシメチレン系
樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂等を用いること
ができる。エチレン系樹脂としては、ポリエチレン、エ
チレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体、
エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体等を挙
げることができる。上記ポリエチレンとしては、低密度
ポリエチレン(分岐状エチレン重合体)や中密度、高密
度ポリエチレン(直鎖状エチレン共重合体)等を挙げる
ことができる。上記エチレン・α−オレフィン共重合体
としては、エチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・
ヘキセン共重合体、エチレン・ヘプテン共重合体、エチ
レン・オクテン共重合体、エチレン・4−メチルペンテ
ン−1共重合体等が代表的なものとして挙げることがで
きる。使用する熱可塑性樹脂は1種類でも良く、複数種
類でも良い。オレフィン系共重合体ゴム又はスチレン・
共役ジエンブロック共重合体の水素添加物100重量部
に対して、一般に1〜300重量部、好ましくは20〜
250重量部配合することが好ましい。
【0012】また、上記付加的配合成分中のエラストマ
ーとしては、オレフィン系TPEに配合されるものとし
て上記したスチレン・共役ジエンブロック共重合体の水
素添加物を用いることができる。また、スチレン系TP
Eに配合されるものとして上記したオレフィン系共重合
体ゴムを用いることができる。使用するエラストマーは
1種類でも良く、複数種類でも良い。オレフィン系共重
合体ゴム又はスチレン・共役ジエンブロック共重合体の
水素添加物100重量部に対して、一般に0〜100重
量部配合することが好ましい。
【0013】[II] 塗 料 本発明の塗装成形体の製造方法において用いられる塗料
の種類としては、JIS−K5400によるフォードカ
ップNo.4を用いた粘度測定法における流下時間が1
0〜30秒、好ましくは10〜25秒のウレタン系塗料
である。ウレタン系塗料としては、アクリル・ウレタン
系塗料又はポリエステル・ウレタン系塗料を挙げること
ができる。これら塗料の中でも、塩素化ウレタンポリオ
ール、塩素化ポリエステルアクリルポリオール、塩素化
アクリルポリオール等の塩素化ポリオール、又は、塩素
化ポリプロピレンで変性したウレタンポリオール、同変
性したポリエステルアクリルポリオール、同変性したア
クリルポリオール等の塩素化ポリプロピレンで変性した
ポリオール、又は、マレイン化ウレタンポリオール、マ
レイン化ポリエステルアクリルポリオール、マレイン化
アクリルポリオール等のマレイン化ポリオール、又は、
塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等の塩素化
ポリオレフィン樹脂、又は、マレイン化ポリプロピレ
ン、マレイン化ポリエチレン等のマレイン化ポリオレフ
ィン樹脂を含む塗料が特に好ましい。また、スチレン・
共役ジエンブロック共重合体の水素添加物、又は、その
マレイン化物の添加も塗料の付着性を向上させるために
好ましい。
【0014】上記JIS−K5400によるフォードカ
ップNo.4を用いた粘度測定法における流下時間が上
記範囲未満の場合は塗膜が垂れ易く、最適な厚みの塗膜
が得られないといった問題が生じる。また、上記範囲を
超える場合は塗膜厚みの斑といった問題が生じる。ま
た、JIS−K5400による塗膜の引張伸び率が、一
般に100〜1,000%、好ましくは110〜800
%の塗料が好適である。上記JIS−K5400による
塗膜の引張伸び率が、上記範囲未満の場合は材料への追
従性が劣るため脆い塗膜となり塗膜剥離の問題が生じる
傾向がある。上記塗料は1液型でも2液型でも良く、ま
た、上記塗料と射出したオレフィン系TPE、又は、ス
チレン系TPEとの接着性を向上させるための接着層を
形成しても良い。
【0015】[III] 製造方法 本発明の塗装成形体の製造方法は、射出成形用金型の意
匠面に、予め離型剤を塗布し、その離型剤を塗布した面
に塗料を塗布し、塗料塗布後の10分以内に、該金型に
オレフィン系TPE又はスチレン系TPEを射出して成
形する方法である。
【0016】離型剤の塗布 射出成形用金型の内側の意匠面に、上記塗料を塗布する
前に、予め離型剤を射出成形用金型の意匠面に塗布して
おくことが重要である。該離型剤を予め金型の意匠面に
塗布して置かなければ、射出成形後、成形体を離型する
際に、塗膜は金型意匠面に残り、成形体に完全に付着せ
ず、目的とする塗装体を得ることができなくなる。使用
する離型剤としては、塗膜の金型への付着力を低下差せ
ることができるものであれば良い。具体的には、シリコ
ン系の離型剤等を挙げることができる。塗布される離型
剤の厚みは、一般に10μm厚以下、好ましくは5μm
厚以下である。
【0017】塗料の塗布 射出成形用金型の意匠面への塗料の塗布は、通常、スプ
レー、刷毛、コーター等を用いて塗布される。また、形
成される塗膜の厚みは、一般に5〜30μm厚、好まし
くは8〜20μm厚である。
【0018】射出成形 [成形法]射出成形は、通常の射出成形機を用いても、
また、ガスインジェクション法、サンドイッチインジェ
クション法、二色成形法、インサート成形法、ショート
ショット発泡法等の射出成形材料を金型内に射出して成
形することを原理とした成形法を用いても良い。 [成形条件]上記射出成形における成形条件において重
要なことは、塗料を塗布してから成形体材料を金型内に
射出するまでの時間である。すなわち、塗布後、10分
以内、好ましくは5分以内にオレフィン系TPE又はス
チレン系TPEを射出することが重要である。射出する
までの時間が長すぎる場合には、塗膜の成形体への密着
性が劣ったものとなってしまう。その他の射出成形条件
は、通常の射出成形の条件であれば良い。具体的には、
金型温度が30〜100℃、好ましくは40〜80℃、
樹脂温度が170〜280℃、好ましくは180〜25
0℃、保圧は200〜800kg/cm2 、好ましくは
300〜700kg/cm2 の範囲の条件が適してい
る。
【0019】
【実施例】以下に示す実験例によって、本発明を更に具
体的に説明する。なお、実施例及び比較例にて使用した
成形材料、塗料、評価方法は、以下に示す通りである。 [I] 成形材料 (1) オレフィン系TPE TPO−1:三菱油化(株)製「サーモラン 3801
B」 TPO−2:三菱油化(株)製「サーモラン 2350
B」 (2) スチレン系TPE TPS−1:三菱油化(株)製「ラバロン MJ530
1C」 TPS−2:三菱油化(株)製「ラバロン SJ840
0B」 (3) ポリオレフィン樹脂 PP−1:三菱油化(株)製「三菱ポリプロ MA3」 PE−1:三菱油化(株)製「三菱ポリエチ JX1
0」
【0020】[II] 塗 料 塗料はインモールド用のポリエステル・ウレタン系塗料
(藤倉化成(株)製の試作品)を用いた。該ポリエステ
ル・ウレタン系塗料は、塩素化ポリプロピレンで変性し
たアクリルポリオールからなる弾性アクリル樹脂を主成
分とし、JIS−K5400によるフォードカップN
o.4を用いた粘度測定法において、流下時間が15
秒、JIS−K5400による塗膜の引張伸び率が12
0%のものである。
【0021】[III] 評価方法 (1) 塗膜転写性 成形後の塗装成形体の表面を目視にて観察し、下記の基
準で評価した。 ○:金型意匠面に塗膜の残りが無く、完全に成形体に塗
装された ×:上記以外 (2)塗料密着性(碁盤目付着試験) 片刃剃刀を用い、塗装した試験片の表面に、直行する縦
横11本づつの平行線を2mm間隔で引いて、碁盤目を
100個作る。その上にセロハン粘着テープ(JIS−
Z1522)を十分圧着し、該テープを塗膜面と約30
度の角度に保ち、手前に一気に引き剥がし、碁盤目で囲
まれた部分の状態を観察し、付着している碁盤目の数を
記録した。
【0022】[IV] 実験例 実施例1〜4及び比較例1〜4 射出成形用金型(120mm×120mm×3mmのテ
ストピース用)の意匠面に、予め離型剤(中京化成工業
(株)製ペリコートS)をスプレーにより吹き付けて塗
布する。次に、その離型剤を塗布した面に、上記インモ
ールド用のポリエステル・ウレタン系塗料(藤倉化成
(株)製の試作品)をスプレーにより吹き付けて15μ
mの厚さで塗布した。塗布後、表1に示す特定時間が経
過した後、該金型内に表1に示す成形体材料である上記
TPO−1及びTPO−2のオレフィン系TPE、又
は、上記TPS−1及びTPS−2のスチレン系TP
E、或いは、PP−1及びPE−1のポリオレフィン樹
脂を射出して塗装成形体を成形した。射出成形は、金型
温度60℃に保持した金型内に、成形材料温度220
℃、材料保持圧力500kg/cm2 の射出成形条件下
で行なった。得られたサンプルは、上記評価方法に従っ
て評価した。その評価結果を表1及び表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明の塗装成形体の製造方法は、成形
と塗装とを同時に行なうことから、従来の、塗装されて
いない成形体を成形し、次いで、塗装を行なって塗装成
形体を得る方法に比較して、製造工程数を少なくするこ
とができるし、塗装する前に埃等を洗浄する処理工程を
必要としないことから産業上極めて有用な方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新 美 隆 司 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社 四日市総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−227307(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 C08L 9/00 - 9/10 C08L 19/00 - 19/02 C09D 175/04 - 175/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め離型剤を塗布した射出成形用金型の意
    匠面に、JIS−K5400によるフォードカップN
    o.4を用いる粘度測定法における流下時間が10〜3
    0秒である塗料を塗布した後、塗布後10分以内に、該
    金型内にオレフィン系熱可塑性エラストマー又はスチレ
    ン系熱可塑性エラストマーを射出して成形することを特
    徴とする塗装成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】オレフィン系熱可塑性エラストマー又はス
    チレン系熱可塑性エラストマーが、JIS−K7203
    による曲げ弾性率が5,000kg/cm2 未満のオレ
    フィン系熱可塑性エラストマー又はスチレン系熱可塑性
    エラストマーである、請求項1に記載の塗装成形体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】塗料が、ウレタン系塗料である、請求項1
    又は2に記載の塗装成形体の製造方法。
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